JPH0598955A - エンジンの二次空気制御装置 - Google Patents
エンジンの二次空気制御装置Info
- Publication number
- JPH0598955A JPH0598955A JP29227491A JP29227491A JPH0598955A JP H0598955 A JPH0598955 A JP H0598955A JP 29227491 A JP29227491 A JP 29227491A JP 29227491 A JP29227491 A JP 29227491A JP H0598955 A JPH0598955 A JP H0598955A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- secondary air
- engine
- air supply
- port
- exhaust
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 排気系に二次空気の供給口を設けたエンジン
において、減速時におけるアフターバーンの発生を防止
しつつ、通常時における排気浄化性能を向上させること
を目的とする。 【構成】 エンジン1の本体部分を構成するロータハウ
ジング2にに設けられた排気ポート16へ二次空気を供
給するための第1エアポート20を開口すると共に、排
気通路17上に設置した触媒コンバータ18の中間部分
に、該コンバータ18における前部触媒21aと後部触
媒21bとの間へ二次空気を供給するための第2エアポ
ート22を開口する。そして、これらの第1、第2エア
ポート20,22への二次空気の供給を制御するECU
に、例えば回転センサ35によって検出されるエンジン
回転数と、スロットル開度センサ36によって検出され
るスロットル開度とが示すエンジン1の運転領域が所定
の第2減速ラインよりも低下したときに、上記第1エア
ポート21からの二次空気の供給を停止させるようにす
る。
において、減速時におけるアフターバーンの発生を防止
しつつ、通常時における排気浄化性能を向上させること
を目的とする。 【構成】 エンジン1の本体部分を構成するロータハウ
ジング2にに設けられた排気ポート16へ二次空気を供
給するための第1エアポート20を開口すると共に、排
気通路17上に設置した触媒コンバータ18の中間部分
に、該コンバータ18における前部触媒21aと後部触
媒21bとの間へ二次空気を供給するための第2エアポ
ート22を開口する。そして、これらの第1、第2エア
ポート20,22への二次空気の供給を制御するECU
に、例えば回転センサ35によって検出されるエンジン
回転数と、スロットル開度センサ36によって検出され
るスロットル開度とが示すエンジン1の運転領域が所定
の第2減速ラインよりも低下したときに、上記第1エア
ポート21からの二次空気の供給を停止させるようにす
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はエンジンの排気系に供
給される二次空気を制御する二次空気制御装置に関す
る。
給される二次空気を制御する二次空気制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】車両用などのエンジンにおいては排気ガ
スの浄化対策として、例えば実公昭61−39065号
公報に示されているように、エンジンの排気系に二次空
気供給口を設けて、所定の運転領域で二次空気を供給す
るようにしたものがある。これによれば、HCやCOな
どの未燃ガスが酸化されることになって排気浄化性能が
向上することになる。
スの浄化対策として、例えば実公昭61−39065号
公報に示されているように、エンジンの排気系に二次空
気供給口を設けて、所定の運転領域で二次空気を供給す
るようにしたものがある。これによれば、HCやCOな
どの未燃ガスが酸化されることになって排気浄化性能が
向上することになる。
【0003】ところで、エンジンの減速状態において
は、吸気負圧の増加により吸気管壁などに付着した燃料
が燃焼室に吸い込まれて空燃比がオーバーリッチ状態に
なり、燃え残った多量の未燃燃料が燃焼室から排出され
ることになる。そこに二次空気が供給されるとアフター
バーンと称する爆発的燃焼が発生し、触媒コンバータを
損傷するなどの不都合がある。
は、吸気負圧の増加により吸気管壁などに付着した燃料
が燃焼室に吸い込まれて空燃比がオーバーリッチ状態に
なり、燃え残った多量の未燃燃料が燃焼室から排出され
ることになる。そこに二次空気が供給されるとアフター
バーンと称する爆発的燃焼が発生し、触媒コンバータを
損傷するなどの不都合がある。
【0004】このようなアフターバーン対策として上記
公報には減速初期に二次空気の供給を停止する構成が示
されている。これによれば、減速初期に過剰な未燃燃料
が排気系に流出したとしても、二次空気の供給が停止さ
れていることからアフターバーンの発生が防止されるこ
とになる。
公報には減速初期に二次空気の供給を停止する構成が示
されている。これによれば、減速初期に過剰な未燃燃料
が排気系に流出したとしても、二次空気の供給が停止さ
れていることからアフターバーンの発生が防止されるこ
とになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報記載の従来技術においては、エンジン本体に接続した
排気マニホルド内へ二次空気が供給されるようになって
いるため、温度が低下した未燃ガスに二次空気中の酸素
が作用することになり、排気浄化性能を向上させる上で
解決すべき課題が残ることになる。そこで、高温の未燃
ガスが流れるエンジンの排気ポートに二次空気を供給
し、未燃ガスの反応を向上させることが考えられる。し
かし、上記排気ポートは燃焼室に近接していることか
ら、二次空気の供給により排気ガスの掃気が妨げられ、
燃焼性の悪い減速時にエンジンストールを生じやすくな
るという問題がある。また、減速時に高温の未燃ガスが
反応することにより、アフターバーンの発生が助長され
るという問題もある。
報記載の従来技術においては、エンジン本体に接続した
排気マニホルド内へ二次空気が供給されるようになって
いるため、温度が低下した未燃ガスに二次空気中の酸素
が作用することになり、排気浄化性能を向上させる上で
解決すべき課題が残ることになる。そこで、高温の未燃
ガスが流れるエンジンの排気ポートに二次空気を供給
し、未燃ガスの反応を向上させることが考えられる。し
かし、上記排気ポートは燃焼室に近接していることか
ら、二次空気の供給により排気ガスの掃気が妨げられ、
燃焼性の悪い減速時にエンジンストールを生じやすくな
るという問題がある。また、減速時に高温の未燃ガスが
反応することにより、アフターバーンの発生が助長され
るという問題もある。
【0006】この発明は排気系に二次空気の供給口を設
けたエンジンにおける上記の問題に対処するもので、減
速時におけるアフターバーンの発生を防止しつつ、通常
時における排気浄化性能を向上させることを目的とす
る。
けたエンジンにおける上記の問題に対処するもので、減
速時におけるアフターバーンの発生を防止しつつ、通常
時における排気浄化性能を向上させることを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本願の請求項
1の発明(以下、第1発明という)に係るエンジンの二
次空気制御装置は、排気系に二次空気を供給する二次空
気供給口が備えられたエンジンにおいて、上記二次空気
供給口をエンジン本体の排気ポートに設ける。そして、
エンジンの減速状態を検出する減速状態検出手段と、エ
ンジンの運転状態が所定の運転領域に属するときに上記
二次空気供給口を介して排気ポート内へ二次空気を供給
させる二次空気供給手段と、上記減速状態検出手段によ
ってエンジンの減速状態が検出されたときから所定期間
の間は、エンジンの運転状態が上記運転領域に属すると
きにも上記二次空気供給手段による排気ポート内への二
次空気の供給動作を制限する二次空気供給制限手段とを
設ける。
1の発明(以下、第1発明という)に係るエンジンの二
次空気制御装置は、排気系に二次空気を供給する二次空
気供給口が備えられたエンジンにおいて、上記二次空気
供給口をエンジン本体の排気ポートに設ける。そして、
エンジンの減速状態を検出する減速状態検出手段と、エ
ンジンの運転状態が所定の運転領域に属するときに上記
二次空気供給口を介して排気ポート内へ二次空気を供給
させる二次空気供給手段と、上記減速状態検出手段によ
ってエンジンの減速状態が検出されたときから所定期間
の間は、エンジンの運転状態が上記運転領域に属すると
きにも上記二次空気供給手段による排気ポート内への二
次空気の供給動作を制限する二次空気供給制限手段とを
設ける。
【0008】そして、本願の請求項2の発明(以下、第
2発明という)に係るエンジンの二次空気制御装置は、
排気系に二次空気を供給する二次空気供給口が備えられ
たエンジンにおいて、上記第1発明と同様に二次空気供
給口をエンジン本体の排気ポートに設ける。そして、エ
ンジン負荷を検出するエンジン負荷検出手段と、エンジ
ン回転数を検出するエンジン回転数検出手段と、これら
の検出手段で検出されるエンジン負荷及びエンジン回転
数が低回転低負荷側に設定された所定の運転領域に属す
るときに上記二次空気供給口を介して排気ポート内へ二
次空気を供給させる二次空気供給手段と、上記エンジン
回転数検出手段によってエンジン回転数が高回転状態か
ら所定の回転数よりも低下したことが検出されたときか
ら所定期間の間は、エンジンの運転状態が上記運転領域
に属していても上記二次空気供給手段による排気ポート
側への二次空気の供給動作を停止させる二次空気供給動
作停止手段とを設ける。
2発明という)に係るエンジンの二次空気制御装置は、
排気系に二次空気を供給する二次空気供給口が備えられ
たエンジンにおいて、上記第1発明と同様に二次空気供
給口をエンジン本体の排気ポートに設ける。そして、エ
ンジン負荷を検出するエンジン負荷検出手段と、エンジ
ン回転数を検出するエンジン回転数検出手段と、これら
の検出手段で検出されるエンジン負荷及びエンジン回転
数が低回転低負荷側に設定された所定の運転領域に属す
るときに上記二次空気供給口を介して排気ポート内へ二
次空気を供給させる二次空気供給手段と、上記エンジン
回転数検出手段によってエンジン回転数が高回転状態か
ら所定の回転数よりも低下したことが検出されたときか
ら所定期間の間は、エンジンの運転状態が上記運転領域
に属していても上記二次空気供給手段による排気ポート
側への二次空気の供給動作を停止させる二次空気供給動
作停止手段とを設ける。
【0009】また、本願の請求項3の発明(以下、第3
発明という)に係るエンジンの二次空気制御装置は、排
気系に二次空気を供給する二次空気供給口が設けられた
エンジンにおいて、この場合においても、上記二次空気
供給口をエンジン本体の排気ポートとを設けると共に、
エンジン負荷を検出するエンジン負荷検出手段と、エン
ジン回転数を検出するエンジン回転数検出手段と、これ
らの検出手段で検出されるエンジン負荷及びエンジン回
転数が低回転低負荷側に設定された所定の運転領域に属
するときに上記二次空気供給口を介して排気ポート内へ
二次空気を供給させる二次空気供給手段とを設ける。そ
して、二次空気供給動作停止手段を、上記エンジン負荷
検出手段によってエンジン負荷が高負荷状態から所定の
負荷状態よりも低下したことが検出されたときから所定
期間の間は、エンジンの運転状態が上記運転領域に属し
ていても上記二次空気供給手段による排気ポート側への
二次空気の供給動作を停止させるように構成する。
発明という)に係るエンジンの二次空気制御装置は、排
気系に二次空気を供給する二次空気供給口が設けられた
エンジンにおいて、この場合においても、上記二次空気
供給口をエンジン本体の排気ポートとを設けると共に、
エンジン負荷を検出するエンジン負荷検出手段と、エン
ジン回転数を検出するエンジン回転数検出手段と、これ
らの検出手段で検出されるエンジン負荷及びエンジン回
転数が低回転低負荷側に設定された所定の運転領域に属
するときに上記二次空気供給口を介して排気ポート内へ
二次空気を供給させる二次空気供給手段とを設ける。そ
して、二次空気供給動作停止手段を、上記エンジン負荷
検出手段によってエンジン負荷が高負荷状態から所定の
負荷状態よりも低下したことが検出されたときから所定
期間の間は、エンジンの運転状態が上記運転領域に属し
ていても上記二次空気供給手段による排気ポート側への
二次空気の供給動作を停止させるように構成する。
【0010】さらに、本願の請求項4の発明(以下、第
4発明という)に係るエンジンの二次空気制御装置は、
排気系に二次空気を供給する二次空気供給口が備えられ
たエンジンにおいて、エンジン本体の排気ポートと、該
排気ポートの下流に設置された触媒コンバータの中間部
分とにそれぞれ二次空気供給口を設ける。そして、エン
ジンの減速状態を検出する減速状態検出手段と、エンジ
ンの運転状態が低回転低負荷側に設定された第1運転領
域に属するときには排気ポート側の二次空気供給口から
二次空気を供給させると共に運転状態が第1運転領域よ
りも高負荷側に設定された第2運転領域に属するときに
は触媒コンバータ側の二次空気供給口から二次空気を供
給させる二次空気供給手段と、エンジンが上記第2運転
領域に属する運転状態のときに上記減速状態検出手段に
よって減速状態が検出されたときから所定期間の間は、
エンジンの運転状態が第2運転領域から第1運転領域へ
移行しても上記二次空気供給手段による触媒コンバータ
側から排気ポート側への二次空気の切換動作を遅延させ
る二次空気切換動作遅延手段とを設ける。
4発明という)に係るエンジンの二次空気制御装置は、
排気系に二次空気を供給する二次空気供給口が備えられ
たエンジンにおいて、エンジン本体の排気ポートと、該
排気ポートの下流に設置された触媒コンバータの中間部
分とにそれぞれ二次空気供給口を設ける。そして、エン
ジンの減速状態を検出する減速状態検出手段と、エンジ
ンの運転状態が低回転低負荷側に設定された第1運転領
域に属するときには排気ポート側の二次空気供給口から
二次空気を供給させると共に運転状態が第1運転領域よ
りも高負荷側に設定された第2運転領域に属するときに
は触媒コンバータ側の二次空気供給口から二次空気を供
給させる二次空気供給手段と、エンジンが上記第2運転
領域に属する運転状態のときに上記減速状態検出手段に
よって減速状態が検出されたときから所定期間の間は、
エンジンの運転状態が第2運転領域から第1運転領域へ
移行しても上記二次空気供給手段による触媒コンバータ
側から排気ポート側への二次空気の切換動作を遅延させ
る二次空気切換動作遅延手段とを設ける。
【0011】
【作用】上記第1〜第4発明のいずれにおいても、二次
空気供給口がエンジン本体の排気ポートに設けられてい
ると共に、所定の運転領域において上記二次空気供給口
を介して排気ポート内へ二次空気が導入されることにな
るので、高温の未燃ガスに二次空気が作用することにな
って酸化反応が促進され、これにより排気浄化性能がよ
り一層向上することになる。
空気供給口がエンジン本体の排気ポートに設けられてい
ると共に、所定の運転領域において上記二次空気供給口
を介して排気ポート内へ二次空気が導入されることにな
るので、高温の未燃ガスに二次空気が作用することにな
って酸化反応が促進され、これにより排気浄化性能がよ
り一層向上することになる。
【0012】特に、第1発明によれば、エンジンの減速
状態が検出されたときから所定期間の間は、エンジンの
運転状態が二次空気を供給する運転領域に属していても
排気ポート内への二次空気の供給が制限されることにな
るので、減速初期に吸気管壁などに付着した燃料が一度
に吸入されることによって未燃燃料が排気ポートへ排出
されたとしても酸素不足によって爆発的燃焼が発生する
ことがなく、これによりアフターバーンが確実に防止さ
れることになる。
状態が検出されたときから所定期間の間は、エンジンの
運転状態が二次空気を供給する運転領域に属していても
排気ポート内への二次空気の供給が制限されることにな
るので、減速初期に吸気管壁などに付着した燃料が一度
に吸入されることによって未燃燃料が排気ポートへ排出
されたとしても酸素不足によって爆発的燃焼が発生する
ことがなく、これによりアフターバーンが確実に防止さ
れることになる。
【0013】しかも、燃焼状態が不安定になる減速時に
二次空気の供給が停止されることになるので、排気ガス
が確実に掃気されることになって吸排気のオーバーラッ
プによる混合気の希釈化が防止され、これにより空燃比
の変動が防止されて耐エンスト性が向上することにな
る。
二次空気の供給が停止されることになるので、排気ガス
が確実に掃気されることになって吸排気のオーバーラッ
プによる混合気の希釈化が防止され、これにより空燃比
の変動が防止されて耐エンスト性が向上することにな
る。
【0014】また、第2発明によれば、エンジン回転数
が高回転状態から所定の回転数よりも低下したことが検
出されたときから所定期間の間は排気ポートへの二次空
気の供給が停止されることになるので、エンジン回転数
の低下による減速時におけるアフターバーンの発生が防
止されることになる。
が高回転状態から所定の回転数よりも低下したことが検
出されたときから所定期間の間は排気ポートへの二次空
気の供給が停止されることになるので、エンジン回転数
の低下による減速時におけるアフターバーンの発生が防
止されることになる。
【0015】そして、第3発明によれば、エンジン負荷
が高負荷状態から所定の負荷状態よりも低下したことが
検出されたときから所定期間の間は排気ポートへの二次
空気の供給が停止されることになるので、エンジン負荷
の低下による減速時におけるアフターバーンの発生が防
止されることになる。
が高負荷状態から所定の負荷状態よりも低下したことが
検出されたときから所定期間の間は排気ポートへの二次
空気の供給が停止されることになるので、エンジン負荷
の低下による減速時におけるアフターバーンの発生が防
止されることになる。
【0016】一方、第4発明によれば、エンジンが触媒
コンバータに設けた二次空気供給口から二次空気を供給
する第2運転領域に属する運転状態のときに減速状態が
検出されたときから所定期間の間は、エンジンの運転状
態が第2運転領域から第1運転領域へ移行しても上記二
次空気供給手段による触媒コンバータ側から排気ポート
側への二次空気の切換動作が遅延されることになるの
で、減速初期のアフターバーンの発生が防止されること
になる。また、触媒コンバータにおける二次空気供給口
よりも下流側の触媒が酸化性触媒として作用することに
なるので、HCやCOなどの未燃ガスが確実に酸化除去
されると共に、上記二次空気供給口よりも上流側の触媒
が還元性触媒として作用することことから窒素系酸化物
(NOX)も除去されることになって、排気浄化性能が
総合的に向上することになる。
コンバータに設けた二次空気供給口から二次空気を供給
する第2運転領域に属する運転状態のときに減速状態が
検出されたときから所定期間の間は、エンジンの運転状
態が第2運転領域から第1運転領域へ移行しても上記二
次空気供給手段による触媒コンバータ側から排気ポート
側への二次空気の切換動作が遅延されることになるの
で、減速初期のアフターバーンの発生が防止されること
になる。また、触媒コンバータにおける二次空気供給口
よりも下流側の触媒が酸化性触媒として作用することに
なるので、HCやCOなどの未燃ガスが確実に酸化除去
されると共に、上記二次空気供給口よりも上流側の触媒
が還元性触媒として作用することことから窒素系酸化物
(NOX)も除去されることになって、排気浄化性能が
総合的に向上することになる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0018】図1に示すように、実施例に係るエンジン
1は周知のロータリエンジンであって、トロコイド状の
内周面が形成されたロータハウジング2と、その両側に
配置されたサイドハウジング3とによって画成されてな
るトロコイド空間4を有すると共に、偏心軸5に支承さ
れた概略三角形状のロータ6が上記トロコイド空間4内
を図の時計回りの方向に遊星回転運動する構成とされて
いる。そして、このロータ6の外周面に形成された3つ
のロータフランク61,62,63が、該ロータ6の回転
に伴って吸気、圧縮、燃焼、排気を行うための作動室を
順次形成するようになっている。
1は周知のロータリエンジンであって、トロコイド状の
内周面が形成されたロータハウジング2と、その両側に
配置されたサイドハウジング3とによって画成されてな
るトロコイド空間4を有すると共に、偏心軸5に支承さ
れた概略三角形状のロータ6が上記トロコイド空間4内
を図の時計回りの方向に遊星回転運動する構成とされて
いる。そして、このロータ6の外周面に形成された3つ
のロータフランク61,62,63が、該ロータ6の回転
に伴って吸気、圧縮、燃焼、排気を行うための作動室を
順次形成するようになっている。
【0019】上記サイドハウジング3には、一端がトロ
コイド空間4に面して開口する吸気ポート7が形成され
ていると共に、この吸気ポート7の他端側に吸気通路8
が接続されている。そして、この吸気通路8には、上流
側から、吸入空気量を検出するエアフローセンサ9と、
吸入空気量ないしエンジン出力を調節するスロットルバ
ルブ10と、吸気通路8内に燃料を噴射する燃料噴射弁
11とが設置されている。そして、この燃料噴射弁11
の噴口部11aにはスロットルバルブ10の直上流に開
口されたエアアシスト通路12を介してアシストエアが
供給されるようになっている。また、この燃料噴射弁1
1には、燃料タンク13から燃料ポンプ14を介して燃
料が加圧送給されるようになっている。
コイド空間4に面して開口する吸気ポート7が形成され
ていると共に、この吸気ポート7の他端側に吸気通路8
が接続されている。そして、この吸気通路8には、上流
側から、吸入空気量を検出するエアフローセンサ9と、
吸入空気量ないしエンジン出力を調節するスロットルバ
ルブ10と、吸気通路8内に燃料を噴射する燃料噴射弁
11とが設置されている。そして、この燃料噴射弁11
の噴口部11aにはスロットルバルブ10の直上流に開
口されたエアアシスト通路12を介してアシストエアが
供給されるようになっている。また、この燃料噴射弁1
1には、燃料タンク13から燃料ポンプ14を介して燃
料が加圧送給されるようになっている。
【0020】一方、上記ロータハウジング2には、先端
着火部がトロコイド空間4を臨む1対の点火プラグ1
5,15と、一端がトロコイド空間4に面して開口する
排気ポート16とが配設されている。そして、この排気
ポート16に接続された排気通路17には三元触媒式の
触媒コンバータ18が設置されていると共に、該コンバ
ータ18の上流側には排気ガス中の残存酸素濃度を検出
するO2センサ19が設置されている。
着火部がトロコイド空間4を臨む1対の点火プラグ1
5,15と、一端がトロコイド空間4に面して開口する
排気ポート16とが配設されている。そして、この排気
ポート16に接続された排気通路17には三元触媒式の
触媒コンバータ18が設置されていると共に、該コンバ
ータ18の上流側には排気ガス中の残存酸素濃度を検出
するO2センサ19が設置されている。
【0021】また、このエンジン1には排気ポート16
へ二次空気を供給するための第1エアポート20がロー
タハウジング2に設けられていると共に、上記触媒コン
バータ18の中間部分には、該コンバータ18における
前部触媒21aと後部触媒21bとの間へ二次空気を供
給するための第2エアポート22が開口されている。
へ二次空気を供給するための第1エアポート20がロー
タハウジング2に設けられていると共に、上記触媒コン
バータ18の中間部分には、該コンバータ18における
前部触媒21aと後部触媒21bとの間へ二次空気を供
給するための第2エアポート22が開口されている。
【0022】そして、上記第1、第2エアポート20,
22に供給する二次空気を取り入れるための二次空気取
入通路23が上記吸気通路8の上流側から分岐されてい
ると共に、この二次空気取入通路23上に電磁クラッチ
24を介してエンジン1で駆動されるエアポンプ25が
設置されている。また、二次空気取入通路23の下流側
にはエア切換通路26が設けられていると共に、このエ
ア切換通路26に吸気通路8に接続された負圧通路27
からソレノイドバルブ28を介して作動負圧が供給され
る負圧作動式のアクチュエータ29によって駆動される
切換弁30が設置されて、この切換弁30の作動により
上記第1エアポート20に通じる第1二次空気供給通路
31と第2エアポート22に通じる第2二次空気供給通
路32とが選択的に切り換えられるようになっている。
ここで、ソレノイドバルブ28がOFF状態のときには
負圧通路27を遮断するようになっている。このためア
クチュエータ29には作動負圧が供給されず、図のよう
に第1二次空気供給通路31が切換弁30で閉鎖された
状態となり、上記エアポンプ25から送出される加圧空
気がエア切換通路26を経て第2二次空気供給通路32
に流入し、下流側の第2エアポート22を経て触媒コン
バータ18に内蔵した前部触媒21aと後部触媒21b
との間へスプリットエアとして供給されることになる。
一方、ソレノイドバルブ28がON状態になると作動負
圧がアクチュエータ29に供給され、このアクチュエー
タ29の作動によって切換弁30が第1エアポート20
への第1二次空気供給通路31を開放するようになって
いる。したがって、上記エアポンプ25から送出される
加圧空気がエア切換通路26を経て第1二次空気供給通
路31に流入し、下流側の第1エアポート20を経て排
気ポート16内へポートエアとして供給されることにな
る。その際、第2二次空気供給通路32が切換弁30に
よって閉鎖されるようになっている。また、上記第1、
第2二次空気供給通路31,32には逆流防止用のチェ
ック弁33,33がそれぞれ設けられている。
22に供給する二次空気を取り入れるための二次空気取
入通路23が上記吸気通路8の上流側から分岐されてい
ると共に、この二次空気取入通路23上に電磁クラッチ
24を介してエンジン1で駆動されるエアポンプ25が
設置されている。また、二次空気取入通路23の下流側
にはエア切換通路26が設けられていると共に、このエ
ア切換通路26に吸気通路8に接続された負圧通路27
からソレノイドバルブ28を介して作動負圧が供給され
る負圧作動式のアクチュエータ29によって駆動される
切換弁30が設置されて、この切換弁30の作動により
上記第1エアポート20に通じる第1二次空気供給通路
31と第2エアポート22に通じる第2二次空気供給通
路32とが選択的に切り換えられるようになっている。
ここで、ソレノイドバルブ28がOFF状態のときには
負圧通路27を遮断するようになっている。このためア
クチュエータ29には作動負圧が供給されず、図のよう
に第1二次空気供給通路31が切換弁30で閉鎖された
状態となり、上記エアポンプ25から送出される加圧空
気がエア切換通路26を経て第2二次空気供給通路32
に流入し、下流側の第2エアポート22を経て触媒コン
バータ18に内蔵した前部触媒21aと後部触媒21b
との間へスプリットエアとして供給されることになる。
一方、ソレノイドバルブ28がON状態になると作動負
圧がアクチュエータ29に供給され、このアクチュエー
タ29の作動によって切換弁30が第1エアポート20
への第1二次空気供給通路31を開放するようになって
いる。したがって、上記エアポンプ25から送出される
加圧空気がエア切換通路26を経て第1二次空気供給通
路31に流入し、下流側の第1エアポート20を経て排
気ポート16内へポートエアとして供給されることにな
る。その際、第2二次空気供給通路32が切換弁30に
よって閉鎖されるようになっている。また、上記第1、
第2二次空気供給通路31,32には逆流防止用のチェ
ック弁33,33がそれぞれ設けられている。
【0023】以上の構成に加えて、このエンジン1には
コントロールユニット(以下、ECUという)34が備
えられ、このECU34は、エアフローセンサ9からの
吸入空気量信号と、エンジン回転数を検出する回転セン
サ35からのエンジン回転数信号と、エンジン負荷を代
表するスロットル開度センサ36からのスロットル開度
信号と、O2センサ19が示す空燃比信号とを入力し、
これらの信号に基づいて上記燃料噴射弁11に対する燃
料制御と二次空気制御とを行うようになっている。
コントロールユニット(以下、ECUという)34が備
えられ、このECU34は、エアフローセンサ9からの
吸入空気量信号と、エンジン回転数を検出する回転セン
サ35からのエンジン回転数信号と、エンジン負荷を代
表するスロットル開度センサ36からのスロットル開度
信号と、O2センサ19が示す空燃比信号とを入力し、
これらの信号に基づいて上記燃料噴射弁11に対する燃
料制御と二次空気制御とを行うようになっている。
【0024】ここでECU34が行う燃料制御の概略を
説明すると、ECU34は各種信号を読み込んだ上で、
吸入空気量信号が示す吸入空気量Qとエンジン回転数信
号が示すエンジン回転数NEとに基づいて1サイクルあ
たりに作動室に吸入される空気量を演算して、それに対
応する基本燃料噴射量を算出する。この基本燃料噴射量
を、上記O2センサ19が示す空燃比信号がリーン状態
(燃料が希薄な状態)を示すときには増量補正し、また
リッチ状態(燃料が可能な状態)を示すときには減量補
正すると共に、その他の補正を行って最終燃料噴射量を
決定する。そして、この最終燃料噴射量で燃料が噴射さ
れるように燃料噴射弁11に対して駆動信号を出力する
ようになっている。
説明すると、ECU34は各種信号を読み込んだ上で、
吸入空気量信号が示す吸入空気量Qとエンジン回転数信
号が示すエンジン回転数NEとに基づいて1サイクルあ
たりに作動室に吸入される空気量を演算して、それに対
応する基本燃料噴射量を算出する。この基本燃料噴射量
を、上記O2センサ19が示す空燃比信号がリーン状態
(燃料が希薄な状態)を示すときには増量補正し、また
リッチ状態(燃料が可能な状態)を示すときには減量補
正すると共に、その他の補正を行って最終燃料噴射量を
決定する。そして、この最終燃料噴射量で燃料が噴射さ
れるように燃料噴射弁11に対して駆動信号を出力する
ようになっている。
【0025】次に、本発明の特徴部分である二次空気制
御について説明すると、この二次空気制御は具体的には
図2のフローチャートに従って次のように行われる。
御について説明すると、この二次空気制御は具体的には
図2のフローチャートに従って次のように行われる。
【0026】すなわち、ECU34はステップS1〜S
3でエンジン回転数NEとスロットル開度θとをそれぞ
れ読み込み、これらの値が示す運転状態R(NE,θ)
を、図3に示すように、予めスロットル開度θとエンジ
ン回転数NEとをパラメータとして設定した領域マップ
に照らし合わせて、該運転状態Rがエアカット領域Cに
属するかを判定する。
3でエンジン回転数NEとスロットル開度θとをそれぞ
れ読み込み、これらの値が示す運転状態R(NE,θ)
を、図3に示すように、予めスロットル開度θとエンジ
ン回転数NEとをパラメータとして設定した領域マップ
に照らし合わせて、該運転状態Rがエアカット領域Cに
属するかを判定する。
【0027】ここで、上記領域マップにおいては、エア
カット回転数NC(例えば3500rpm)以下の低回
転側で、かつ比較的低負荷側に上記第1エアポート20
を介して排気ポート16へ二次空気を供給するポートエ
ア領域Pが設定されていると共に、上記エアカット回転
数NCと所定の基準回転数N0(例えば1000rpm)
との間には、上記ポートエア領域Pの高負荷側に上記第
2エアポート22を介して触媒コンバータ側へ二次空気
を供給するスプリットエア領域Sが設定されている。そ
して、スプリットエア領域Pと上記ポートエア領域Pと
の間に第1減速ラインL1が設定されている。すなわ
ち、一般にはエンジン1の運転状態Rが上記第1減速ラ
インL1よりも低下したときに減速状態と判定されるこ
とになる。
カット回転数NC(例えば3500rpm)以下の低回
転側で、かつ比較的低負荷側に上記第1エアポート20
を介して排気ポート16へ二次空気を供給するポートエ
ア領域Pが設定されていると共に、上記エアカット回転
数NCと所定の基準回転数N0(例えば1000rpm)
との間には、上記ポートエア領域Pの高負荷側に上記第
2エアポート22を介して触媒コンバータ側へ二次空気
を供給するスプリットエア領域Sが設定されている。そ
して、スプリットエア領域Pと上記ポートエア領域Pと
の間に第1減速ラインL1が設定されている。すなわ
ち、一般にはエンジン1の運転状態Rが上記第1減速ラ
インL1よりも低下したときに減速状態と判定されるこ
とになる。
【0028】そして、ECU34は上記ステップS3に
おいてエンジン1の運転状態Rがエアカット領域Cに属
していないと判定したときには、ステップS4に進んで
上記運転状態Rがポートエア領域Pに属するか否かを判
定し、NOと判定したときにはステップS5に進んでソ
レノイドバルブ28にOFF信号を出力する。したがっ
て、上記切換弁30を駆動させるアクチュエータ29が
作動せず、エアポンプ25から吐出された加圧空気が第
2エアポート22を介して触媒コンバータ18における
前部触媒21aと後部触媒21bとの間に供給されるこ
とになる。これにより、第2エアポート22よりも下流
側の後部触媒22bが酸化性触媒として機能し、HCや
COなどの未燃ガスが酸化燃焼されると共に、第2エア
ポート22よりも上流側の前部触媒22aが還元性触媒
として機能し、排気ガス中に含まれるNOXが還元され
ることになる。
おいてエンジン1の運転状態Rがエアカット領域Cに属
していないと判定したときには、ステップS4に進んで
上記運転状態Rがポートエア領域Pに属するか否かを判
定し、NOと判定したときにはステップS5に進んでソ
レノイドバルブ28にOFF信号を出力する。したがっ
て、上記切換弁30を駆動させるアクチュエータ29が
作動せず、エアポンプ25から吐出された加圧空気が第
2エアポート22を介して触媒コンバータ18における
前部触媒21aと後部触媒21bとの間に供給されるこ
とになる。これにより、第2エアポート22よりも下流
側の後部触媒22bが酸化性触媒として機能し、HCや
COなどの未燃ガスが酸化燃焼されると共に、第2エア
ポート22よりも上流側の前部触媒22aが還元性触媒
として機能し、排気ガス中に含まれるNOXが還元され
ることになる。
【0029】一方、ECU34は上記ステップS4にお
いてポートエア領域Pであると判定したときには、ステ
ップS6〜S8で第1〜第3遅延タイマのタイマ値
TA,TB,TCがそれぞれ0か否かを判定し、これらの
タイマ値TA,TB,TCがいずれも0ではないと判定し
たときにステップS9に進んでソレノイドバルブ28に
ON信号を出力する。したがって、上記アクチュエータ
29に作動負圧が供給されて切換弁30が作動し、エア
ポンプ25から吐出された加圧空気が第1二次空気供給
通路31に導入されることになって、その加圧空気が第
1エアポート20を経て排気ポート16内へ二次空気と
して供給されることになる。これにより、排気ポート1
6に排出される高温の排気ガスに含まれる未燃ガスに二
次空気が作用することになって酸化反応が促進されるこ
とになる。
いてポートエア領域Pであると判定したときには、ステ
ップS6〜S8で第1〜第3遅延タイマのタイマ値
TA,TB,TCがそれぞれ0か否かを判定し、これらの
タイマ値TA,TB,TCがいずれも0ではないと判定し
たときにステップS9に進んでソレノイドバルブ28に
ON信号を出力する。したがって、上記アクチュエータ
29に作動負圧が供給されて切換弁30が作動し、エア
ポンプ25から吐出された加圧空気が第1二次空気供給
通路31に導入されることになって、その加圧空気が第
1エアポート20を経て排気ポート16内へ二次空気と
して供給されることになる。これにより、排気ポート1
6に排出される高温の排気ガスに含まれる未燃ガスに二
次空気が作用することになって酸化反応が促進されるこ
とになる。
【0030】一方、ECU34は上記ステップS3にお
いてエンジン1の運転状態Rがエアカット領域Cに属し
ていると判定したときには、ステップS10に進んで電
磁クラッチ24にOFF信号を出力する。これによりエ
アポンプ25の作動が停止することになる。
いてエンジン1の運転状態Rがエアカット領域Cに属し
ていると判定したときには、ステップS10に進んで電
磁クラッチ24にOFF信号を出力する。これによりエ
アポンプ25の作動が停止することになる。
【0031】ECU34はこのような二次空気制御のメ
インルーチンと並行して減速判定を行う複数のインタラ
プト処理を実行するようになっている。
インルーチンと並行して減速判定を行う複数のインタラ
プト処理を実行するようになっている。
【0032】つまり、ECU34は図4のフローチャー
トにおけるステップU1を実行して、エンジン回転数N
Eが所定の第1判定回転数N1(例えば1500rpm;
N1>N0)よりも大きいか否かを判定し、YESと判定
するとステップU2で所定の減速フラグFDがセットさ
れているか否かを判定する。なお、この減速フラグFd
はスロットル開度θが所定の変化率以上に減少したとき
にセットされるようになっている。
トにおけるステップU1を実行して、エンジン回転数N
Eが所定の第1判定回転数N1(例えば1500rpm;
N1>N0)よりも大きいか否かを判定し、YESと判定
するとステップU2で所定の減速フラグFDがセットさ
れているか否かを判定する。なお、この減速フラグFd
はスロットル開度θが所定の変化率以上に減少したとき
にセットされるようになっている。
【0033】ECU34は上記ステップU2において減
速フラグFdがセットされていると判定したときには、
ステップU3で第1減速判定タイマをセットした上で、
ステップU4で該タイマをカウントダウンさせる。次い
で、ステップU5でエンジン回転数NEが第1判定回転
数N1よりも大きいか否かを判定すると共に、YESと
判定したときにはステップU6で加速フラグFAがセッ
トされているか否かを判定し、セットされていなければ
ステップU7で第1減速判定タイマのタイマ値T1が0
にカウントダウンされているか否かを判定して、NOと
判定したときにはステップU4に戻って該タイマのカウ
ントダウンを続行する。なお、上記加速フラグFAはス
ロットル開度θが増加したときにセットされるようにな
っている。
速フラグFdがセットされていると判定したときには、
ステップU3で第1減速判定タイマをセットした上で、
ステップU4で該タイマをカウントダウンさせる。次い
で、ステップU5でエンジン回転数NEが第1判定回転
数N1よりも大きいか否かを判定すると共に、YESと
判定したときにはステップU6で加速フラグFAがセッ
トされているか否かを判定し、セットされていなければ
ステップU7で第1減速判定タイマのタイマ値T1が0
にカウントダウンされているか否かを判定して、NOと
判定したときにはステップU4に戻って該タイマのカウ
ントダウンを続行する。なお、上記加速フラグFAはス
ロットル開度θが増加したときにセットされるようにな
っている。
【0034】一方、ECU34は上記ステップU5にお
いてエンジン回転数NEが第1判定回転数N1よりも低い
と判定したときには、ステップU8に移って第1減速判
定タイマをリセットする。また加速フラグFAがセット
されたときにも第1減速判定タイマをリセットするよう
になっている。
いてエンジン回転数NEが第1判定回転数N1よりも低い
と判定したときには、ステップU8に移って第1減速判
定タイマをリセットする。また加速フラグFAがセット
されたときにも第1減速判定タイマをリセットするよう
になっている。
【0035】ECU34は減速判定を行うために、図5
のフローチャートに示すインタラプト処理を実行するよ
うになっている。すなわち、ECU34はステップU1
1で第1減速判定タイマがリセットされているか否かを
判定して、リセットされていなければステップ12でエ
ンジン1の運転状態Rが上記第1減速判定ラインL1よ
りも高負荷側に設定された第2減速判定ラインL2より
も低下しているか否かを判定し、YESと判定したとき
にはステップU13でエンジン回転数NEが上記第1判
定回転数N1よりも大きいか否かを判定して、YESと
判定したときにステップU14で第1遅延タイマをセッ
トした後、ステップU15で該タイマをカウントダウン
させる。次いで、ECU34はステップU16でエンジ
ン回転数NEが第1判定回転数N1よりも大きいか否かを
判定すると共に、YESと判定したときにはステップU
17で加速フラグFAがセットされているか否かを判定
し、セットされていなければステップU18で第1遅延
タイマのタイマ値TAが0にカウントダウンされている
か否かを判定して、NOと判定したときにはステップU
15に戻って該タイマのカウントダウンを続行する。
のフローチャートに示すインタラプト処理を実行するよ
うになっている。すなわち、ECU34はステップU1
1で第1減速判定タイマがリセットされているか否かを
判定して、リセットされていなければステップ12でエ
ンジン1の運転状態Rが上記第1減速判定ラインL1よ
りも高負荷側に設定された第2減速判定ラインL2より
も低下しているか否かを判定し、YESと判定したとき
にはステップU13でエンジン回転数NEが上記第1判
定回転数N1よりも大きいか否かを判定して、YESと
判定したときにステップU14で第1遅延タイマをセッ
トした後、ステップU15で該タイマをカウントダウン
させる。次いで、ECU34はステップU16でエンジ
ン回転数NEが第1判定回転数N1よりも大きいか否かを
判定すると共に、YESと判定したときにはステップU
17で加速フラグFAがセットされているか否かを判定
し、セットされていなければステップU18で第1遅延
タイマのタイマ値TAが0にカウントダウンされている
か否かを判定して、NOと判定したときにはステップU
15に戻って該タイマのカウントダウンを続行する。
【0036】一方、ECU34は上記ステップU16に
おいてエンジン回転数NEが第1判定回転数N1よりも低
いと判定したときにはステップU19に移って第1遅延
タイマをリセットする。また加速フラグFAがセットさ
れたときにも第1遅延タイマをリセットするようになっ
ている。
おいてエンジン回転数NEが第1判定回転数N1よりも低
いと判定したときにはステップU19に移って第1遅延
タイマをリセットする。また加速フラグFAがセットさ
れたときにも第1遅延タイマをリセットするようになっ
ている。
【0037】したがって、上記第1遅延タイマのカウン
トダウンが開始されてから所定時間が経過するまでの間
は、エンジン1の運転領域がポートエア領域Pであって
も排気ポート16への二次空気の供給が停止されること
になる。これにより、減速初期に未燃燃料が排気ポート
16へ排出されたとしても酸素不足によって爆発的燃焼
が発生することがなく、アフターバーンが確実に防止さ
れることになる。
トダウンが開始されてから所定時間が経過するまでの間
は、エンジン1の運転領域がポートエア領域Pであって
も排気ポート16への二次空気の供給が停止されること
になる。これにより、減速初期に未燃燃料が排気ポート
16へ排出されたとしても酸素不足によって爆発的燃焼
が発生することがなく、アフターバーンが確実に防止さ
れることになる。
【0038】しかも、排気ポート16への二次空気の供
給が停止されることから、排気ガスが確実に掃気される
ことになって作動室に残留した排気ガスが次の吸気行程
に持ち込まれることによる混合気の希釈化が防止され、
これにより空燃比の変動が防止されて耐エンスト性が向
上することになる。
給が停止されることから、排気ガスが確実に掃気される
ことになって作動室に残留した排気ガスが次の吸気行程
に持ち込まれることによる混合気の希釈化が防止され、
これにより空燃比の変動が防止されて耐エンスト性が向
上することになる。
【0039】また、ECU34は上記のインタラプト処
理と並行して、図6に示す減速判定のための第2のイン
タラプト処理を実行するようになっている。すなわち、
ECU34はステップU21でエンジン回転数NEがエ
アカット回転数NCよりも高いか否かを判定し、NOと
判定したときにはステップU22でエンジン1の運転状
態Rが第1減速判定ラインL1よりも低下しているか否
かを判定する。つまり、エンジン回転数NEの低下によ
ってポートエア領域Pに移行したか否かを判定するので
ある。そして、ECU34は上記ステップU22におい
てYESと判定したときには、ステップU23で第2遅
延タイマをセットした後、ステップU24で第2遅延タ
イマをカウントダウンさせる。次いで、ECU34はス
テップU25でエンジン回転数NEが第1判定回転数N1
よりも大きいか否かを判定すると共に、YESと判定し
たときにはステップU26で加速フラグFAがセットさ
れているか否かを判定し、セットされていなければステ
ップU27で第2遅延タイマのタイマ値TBが0にカウ
ントダウンされているか否かを判定して、NOと判定し
たときにはステップU24に戻って該タイマのカウント
ダウンを続行する。
理と並行して、図6に示す減速判定のための第2のイン
タラプト処理を実行するようになっている。すなわち、
ECU34はステップU21でエンジン回転数NEがエ
アカット回転数NCよりも高いか否かを判定し、NOと
判定したときにはステップU22でエンジン1の運転状
態Rが第1減速判定ラインL1よりも低下しているか否
かを判定する。つまり、エンジン回転数NEの低下によ
ってポートエア領域Pに移行したか否かを判定するので
ある。そして、ECU34は上記ステップU22におい
てYESと判定したときには、ステップU23で第2遅
延タイマをセットした後、ステップU24で第2遅延タ
イマをカウントダウンさせる。次いで、ECU34はス
テップU25でエンジン回転数NEが第1判定回転数N1
よりも大きいか否かを判定すると共に、YESと判定し
たときにはステップU26で加速フラグFAがセットさ
れているか否かを判定し、セットされていなければステ
ップU27で第2遅延タイマのタイマ値TBが0にカウ
ントダウンされているか否かを判定して、NOと判定し
たときにはステップU24に戻って該タイマのカウント
ダウンを続行する。
【0040】この場合においても、ECU34は上記ス
テップU25においてエンジン回転数NEが第1判定回
転数N1よりも低いと判定したときにはステップU28
に移って第2遅延タイマをリセットする。また加速フラ
グFAがセットされたときにも第2遅延タイマをリセッ
トするようになっている。
テップU25においてエンジン回転数NEが第1判定回
転数N1よりも低いと判定したときにはステップU28
に移って第2遅延タイマをリセットする。また加速フラ
グFAがセットされたときにも第2遅延タイマをリセッ
トするようになっている。
【0041】さらに、ECU34は第3の減速判定のた
めに、図7,図8に示すインタラプト処理を実行するよ
うになっている。
めに、図7,図8に示すインタラプト処理を実行するよ
うになっている。
【0042】すなわち、ECU34は図7のフローチャ
ートにおけるステップU31でスロットル開度θが所定
の判定開度θ1よりも大きいか否かを判定し、YESと
判定したときにはステップU32で第2減速判定タイマ
をセットした上で、ステップU33で該タイマのカウン
トダウンを開始し、ステップU34で第2減速判定タイ
マのタイマ値T2が0にカウントダウンされるまでステ
ップU33,U34のループ処理を実行する。
ートにおけるステップU31でスロットル開度θが所定
の判定開度θ1よりも大きいか否かを判定し、YESと
判定したときにはステップU32で第2減速判定タイマ
をセットした上で、ステップU33で該タイマのカウン
トダウンを開始し、ステップU34で第2減速判定タイ
マのタイマ値T2が0にカウントダウンされるまでステ
ップU33,U34のループ処理を実行する。
【0043】一方、ECU34は上記のインタラプト処
理と並行して図8のフローチャートにおけるステップU
41で第2減速判定タイマがリセットされているか否か
を判定して、リセットされていなければステップ42で
スロットル開度θが判定開度θ1より小さいか否かを判
定する。つまり、スロットルが一旦踏み込まれた後短時
間の間に戻されたか否かを判定するのである。ECU3
4は上記ステップU42においてYESと判定すると、
ステップU43で第3遅延タイマをセットした後、ステ
ップU44で該タイマをカウントダウンさせる。次い
で、ECU34はステップU45でエンジン回転数NE
が上記第1判定回転数N1よりも低回転側で基準回転数
N0よりも高回転側に設定された第2判定回転数N2(例
えば1100rpm)よりも大きいか否かを判定すると
共に、YESと判定したときにはステップU46でスロ
ットル開度θが上記判定開度θよりも小さいか否かを判
定し、YESと判定したときにはステップU47で第3
遅延タイマのタイマ値TCが0にカウントダウンされて
いるか否かを判定して、NOと判定したときにはステッ
プU44に戻って該タイマのカウントダウンを続行す
る。
理と並行して図8のフローチャートにおけるステップU
41で第2減速判定タイマがリセットされているか否か
を判定して、リセットされていなければステップ42で
スロットル開度θが判定開度θ1より小さいか否かを判
定する。つまり、スロットルが一旦踏み込まれた後短時
間の間に戻されたか否かを判定するのである。ECU3
4は上記ステップU42においてYESと判定すると、
ステップU43で第3遅延タイマをセットした後、ステ
ップU44で該タイマをカウントダウンさせる。次い
で、ECU34はステップU45でエンジン回転数NE
が上記第1判定回転数N1よりも低回転側で基準回転数
N0よりも高回転側に設定された第2判定回転数N2(例
えば1100rpm)よりも大きいか否かを判定すると
共に、YESと判定したときにはステップU46でスロ
ットル開度θが上記判定開度θよりも小さいか否かを判
定し、YESと判定したときにはステップU47で第3
遅延タイマのタイマ値TCが0にカウントダウンされて
いるか否かを判定して、NOと判定したときにはステッ
プU44に戻って該タイマのカウントダウンを続行す
る。
【0044】一方、ECU34は上記ステップU45に
おいてエンジン回転数NEが第2判定回転数N2よりも低
いと判定したときにはステップU48に移って第3遅延
タイマをリセットする。またロットル開度θが上記判定
開度θよりも大きいときにも第2遅延タイマをリセット
するようになっている。
おいてエンジン回転数NEが第2判定回転数N2よりも低
いと判定したときにはステップU48に移って第3遅延
タイマをリセットする。またロットル開度θが上記判定
開度θよりも大きいときにも第2遅延タイマをリセット
するようになっている。
【0045】したがって、スロットルが一旦踏み込まれ
た後短時間の間にエンジンの運転領域がポートエア領域
Pに移行したときにも、所定時間の間は排気ポート16
への二次空気の供給が停止されることになる。
た後短時間の間にエンジンの運転領域がポートエア領域
Pに移行したときにも、所定時間の間は排気ポート16
への二次空気の供給が停止されることになる。
【0046】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、二次空気
供給口がエンジン本体の排気ポートに設けられていると
共に、所定の運転領域において上記二次空気供給口を介
して排気ポート内へ二次空気が導入されることになるの
で、高温の未燃ガスに二次空気が作用することになって
酸化反応が促進され、これにより排気浄化性能がより一
層向上することになる。
供給口がエンジン本体の排気ポートに設けられていると
共に、所定の運転領域において上記二次空気供給口を介
して排気ポート内へ二次空気が導入されることになるの
で、高温の未燃ガスに二次空気が作用することになって
酸化反応が促進され、これにより排気浄化性能がより一
層向上することになる。
【0047】特に、第1発明によれば、エンジンの減速
状態が検出されたときから所定期間の間は、エンジンの
運転状態が二次空気を供給する運転領域に属していても
排気ポート内への二次空気の供給が制限されることにな
るので、減速初期に吸気管壁などに付着した燃料が一度
に吸入されることによって未燃燃料が排気ポートへ排出
されたとしても酸素不足によって爆発的燃焼が発生する
ことがなく、これによりアフターバーンが確実に防止さ
れることになる。
状態が検出されたときから所定期間の間は、エンジンの
運転状態が二次空気を供給する運転領域に属していても
排気ポート内への二次空気の供給が制限されることにな
るので、減速初期に吸気管壁などに付着した燃料が一度
に吸入されることによって未燃燃料が排気ポートへ排出
されたとしても酸素不足によって爆発的燃焼が発生する
ことがなく、これによりアフターバーンが確実に防止さ
れることになる。
【0048】しかも、燃焼状態が不安定になる減速時に
二次空気の供給が停止されることになるので、排気ガス
が確実に掃気されることになって吸排気のオーバーラッ
プによる混合気の希釈化が防止され、これにより空燃比
の変動が防止されて耐エンスト性が向上することにな
る。
二次空気の供給が停止されることになるので、排気ガス
が確実に掃気されることになって吸排気のオーバーラッ
プによる混合気の希釈化が防止され、これにより空燃比
の変動が防止されて耐エンスト性が向上することにな
る。
【0049】また、第2発明によれば、エンジン回転数
が高回転状態から所定の回転数よりも低下したことが検
出されたときから所定期間の間は排気ポートへの二次空
気の供給が停止されることになるので、エンジン回転数
の低下による減速時におけるアフターバーンの発生が防
止されることになる。
が高回転状態から所定の回転数よりも低下したことが検
出されたときから所定期間の間は排気ポートへの二次空
気の供給が停止されることになるので、エンジン回転数
の低下による減速時におけるアフターバーンの発生が防
止されることになる。
【0050】そして、第3発明によれば、上記エンジン
負荷検出手段によってエンジン負荷が高負荷状態から所
定の負荷状態よりも低下したことが検出されたときから
所定期間の間は気ポートへの二次空気の供給が停止され
ることになるので、エンジン負荷の低下による減速時に
おけるアフターバーンの発生が防止されることになる。
負荷検出手段によってエンジン負荷が高負荷状態から所
定の負荷状態よりも低下したことが検出されたときから
所定期間の間は気ポートへの二次空気の供給が停止され
ることになるので、エンジン負荷の低下による減速時に
おけるアフターバーンの発生が防止されることになる。
【0051】一方、第4発明によれば、エンジンが触媒
コンバータに設けた二次空気供給口から二次空気を供給
する第2運転領域に属する運転状態のときに減速状態が
検出されたときから所定期間の間は、エンジンの運転状
態が第2運転領域から第1運転領域へ移行しても上記二
次空気供給手段による触媒コンバータ側から排気ポート
側への二次空気の切換動作が遅延されることになるの
で、減速初期のアフターバーンの発生が防止されること
になる。触媒コンバータにおける二次空気供給口よりも
下流側の触媒が酸化触媒として作用することになるの
で、HCやCOなどの未燃ガスが確実に酸化除去される
と共に、上記二次空気供給口よりも上流側の触媒が還元
触媒として作用することことからNOXも除去されるこ
とになって、排気浄化性能が総合的に向上することにな
る。
コンバータに設けた二次空気供給口から二次空気を供給
する第2運転領域に属する運転状態のときに減速状態が
検出されたときから所定期間の間は、エンジンの運転状
態が第2運転領域から第1運転領域へ移行しても上記二
次空気供給手段による触媒コンバータ側から排気ポート
側への二次空気の切換動作が遅延されることになるの
で、減速初期のアフターバーンの発生が防止されること
になる。触媒コンバータにおける二次空気供給口よりも
下流側の触媒が酸化触媒として作用することになるの
で、HCやCOなどの未燃ガスが確実に酸化除去される
と共に、上記二次空気供給口よりも上流側の触媒が還元
触媒として作用することことからNOXも除去されるこ
とになって、排気浄化性能が総合的に向上することにな
る。
【図1】 ロータリエンジンの概略構成図である。
【図2】 二次空気制御のメインルーチンを示すフロー
チャート図である。
チャート図である。
【図3】 制御領域を示すマップの説明図である。
【図4】 減速判定に用いるインタラプト処理を示すフ
ローチャートである。
ローチャートである。
【図5】 減速判定に用いるインタラプト処理を示すフ
ローチャートである。
ローチャートである。
【図6】 減速判定に用いるインタラプト処理を示すフ
ローチャートである。
ローチャートである。
【図7】 減速判定に用いるインタラプト処理を示すフ
ローチャートである。
ローチャートである。
【図8】 減速判定に用いるインタラプト処理を示すフ
ローチャートである。
ローチャートである。
1 エンジン 16 排気ポート 18 触媒コンバータ 20 第1エアポート 22 第2エアポート 34 ECU 35 回転センサ 36 スロットル開度センサ
Claims (4)
- 【請求項1】 排気系に二次空気を供給する二次空気供
給口が備えられたエンジンの二次空気制御装置であっ
て、上記二次空気供給口がエンジン本体の排気ポートに
設けられていると共に、エンジンの減速状態を検出する
減速状態検出手段と、エンジンの運転状態が所定の運転
領域に属するときに上記二次空気供給口を介して排気ポ
ート内へ二次空気を供給させる二次空気供給手段と、上
記減速状態検出手段によってエンジンの減速状態が検出
されたときから所定期間の間は、エンジンの運転状態が
上記運転領域に属するときにも上記二次空気供給手段に
よる排気ポート内への二次空気の供給動作を制限する二
次空気供給制限手段とが設けられていることを特徴とす
るエンジンの二次空気制御装置。 - 【請求項2】 排気系に二次空気を供給する二次空気供
給口が備えられたエンジンの二次空気制御装置であっ
て、上記二次空気供給口がエンジン本体の排気ポートに
設けられていると共に、エンジン負荷を検出するエンジ
ン負荷検出手段と、エンジン回転数を検出するエンジン
回転数検出手段と、これらの検出手段で検出されるエン
ジン負荷及びエンジン回転数が低回転低負荷側に設定さ
れた所定の運転領域に属するときに上記二次空気供給口
を介して排気ポート内へ二次空気を供給させる二次空気
供給手段と、上記エンジン回転数検出手段によってエン
ジン回転数が高回転状態から所定の回転数よりも低下し
たことが検出されたときから所定期間の間は、エンジン
の運転状態が上記運転領域に属していても上記二次空気
供給手段による排気ポート側への二次空気の供給動作を
停止させる二次空気供給動作停止手段とが設けられてい
ることを特徴とするエンジンの二次空気制御装置。 - 【請求項3】 排気系に二次空気を供給する二次空気供
給口が設けられたエンジンの二次空気制御装置であっ
て、上記二次空気供給口がエンジン本体の排気ポートに
設けられていると共に、エンジン負荷を検出するエンジ
ン負荷検出手段と、エンジン回転数を検出するエンジン
回転数検出手段と、これらの検出手段で検出されるエン
ジン負荷及びエンジン回転数が低回転低負荷側に設定さ
れた所定の運転領域に属するときに上記二次空気供給口
を介して排気ポート内へ二次空気を供給させる二次空気
供給手段と、上記エンジン負荷検出手段によってエンジ
ン負荷が高負荷状態から所定の負荷状態よりも低下した
ことが検出されたときから所定期間の間は、エンジンの
運転状態が上記運転領域に属していても上記二次空気供
給手段による排気ポート側への二次空気の供給動作を停
止させる二次空気供給動作停止手段とが設けられている
ことを特徴とするエンジンの二次空気制御装置。 - 【請求項4】 排気系に二次空気を供給する二次空気供
給口が備えられたエンジンの二次空気制御装置であっ
て、上記二次空気供給口がエンジン本体の排気ポート
と、該排気ポートの下流に設置された触媒コンバータの
中間部分とそれぞれに設けられていると共に、エンジン
の減速状態を検出する減速状態検出手段と、エンジンの
運転状態が低回転低負荷側に設定された第1運転領域に
属するときには排気ポート側の二次空気供給口から二次
空気を供給させると共に運転状態が第1運転領域よりも
高負荷側に設定された第2運転領域に属するときには触
媒コンバータ側の二次空気供給口から二次空気を供給さ
せる二次空気供給手段と、エンジンが上記第2運転領域
に属する運転状態のときに上記減速状態検出手段によっ
て減速状態が検出されたときから所定期間の間は、エン
ジンの運転状態が第2運転領域から第1運転領域へ移行
しても上記二次空気供給手段による触媒コンバータ側か
ら排気ポート側への二次空気の切換動作を遅延させる二
次空気切換動作遅延手段とが設けられていることを特徴
とするエンジンの二次空気制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29227491A JPH0598955A (ja) | 1991-10-12 | 1991-10-12 | エンジンの二次空気制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29227491A JPH0598955A (ja) | 1991-10-12 | 1991-10-12 | エンジンの二次空気制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0598955A true JPH0598955A (ja) | 1993-04-20 |
Family
ID=17779633
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29227491A Pending JPH0598955A (ja) | 1991-10-12 | 1991-10-12 | エンジンの二次空気制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0598955A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002227639A (ja) * | 2001-01-30 | 2002-08-14 | Denso Corp | 内燃機関用制御装置 |
EP2119884A1 (en) | 2003-06-19 | 2009-11-18 | Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha | Four-cycle engine |
-
1991
- 1991-10-12 JP JP29227491A patent/JPH0598955A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002227639A (ja) * | 2001-01-30 | 2002-08-14 | Denso Corp | 内燃機関用制御装置 |
JP4604361B2 (ja) * | 2001-01-30 | 2011-01-05 | 株式会社デンソー | 内燃機関用制御装置 |
EP2119884A1 (en) | 2003-06-19 | 2009-11-18 | Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha | Four-cycle engine |
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