JPH06248938A - エンジンの二次エア制御装置 - Google Patents
エンジンの二次エア制御装置Info
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- JPH06248938A JPH06248938A JP5792593A JP5792593A JPH06248938A JP H06248938 A JPH06248938 A JP H06248938A JP 5792593 A JP5792593 A JP 5792593A JP 5792593 A JP5792593 A JP 5792593A JP H06248938 A JPH06248938 A JP H06248938A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- air
- catalyst
- engine
- secondary air
- exhaust system
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 排気系に排気ガス浄化用の触媒を備えたエン
ジンにおいて、エンジンの暖機運転時に、触媒に悪影響
を与えることなくCOやHCに対する浄化性能を向上さ
せることを目的とする。 【構成】 エンジン1の本体部分を構成するロータハウ
ジング2に設けられた排気ポート13へ二次エアを供給
するための第1ノズル20を開口すると共に、排気通路
14上に設置したメイン触媒コンバータ16の中間部分
に、該コンバータ16における前部触媒19aと後部触
媒19bとの間へ二次エアを供給するための第2ノズル
21を開口する。そして、エンジン1の暖機運転時にお
いて、上記第1、第2ノズル20,21からの二次エア
の供給状態をO2センサ17の出力に基づいて交互に切
り換えるようにする。
ジンにおいて、エンジンの暖機運転時に、触媒に悪影響
を与えることなくCOやHCに対する浄化性能を向上さ
せることを目的とする。 【構成】 エンジン1の本体部分を構成するロータハウ
ジング2に設けられた排気ポート13へ二次エアを供給
するための第1ノズル20を開口すると共に、排気通路
14上に設置したメイン触媒コンバータ16の中間部分
に、該コンバータ16における前部触媒19aと後部触
媒19bとの間へ二次エアを供給するための第2ノズル
21を開口する。そして、エンジン1の暖機運転時にお
いて、上記第1、第2ノズル20,21からの二次エア
の供給状態をO2センサ17の出力に基づいて交互に切
り換えるようにする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はエンジンの排気系に供
給される二次エアを制御する二次エア制御装置に関す
る。
給される二次エアを制御する二次エア制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】車両用などのエンジンにおいては、排気
系に燃焼後の排気ガスを浄化する触媒コンバータを設置
する場合があるが、この種の触媒コンバータにおける触
媒材料としては、排気ガス中に含まれる有害成分の中で
も特に環境に対する影響の大きい一酸化炭素(CO)、
炭化水素(HC)及び窒素系酸化物(NOx)の3成分
に対して優れた浄化特性を発揮する三元触媒が広く用い
られている。
系に燃焼後の排気ガスを浄化する触媒コンバータを設置
する場合があるが、この種の触媒コンバータにおける触
媒材料としては、排気ガス中に含まれる有害成分の中で
も特に環境に対する影響の大きい一酸化炭素(CO)、
炭化水素(HC)及び窒素系酸化物(NOx)の3成分
に対して優れた浄化特性を発揮する三元触媒が広く用い
られている。
【0003】ところで、一般に三元触媒は、空気過剰率
λ(空燃比/理論空燃比)を指標として、その周辺の雰
囲気がλ=1付近で上記3成分に対して最大の浄化特性
を発揮するようになっており、例えば還元性物質である
COやHCなどの未燃成分に対する浄化特性は、λが1
より小さくなるほど急速に悪化する。逆に、酸化性物質
であるNOxに対する浄化特性は、λが1より大きくな
るほど急速に悪化することになる。したがって、エンジ
ンの排気系に三元触媒を用いた触媒コンバータを設置す
る場合には、所定の運転条件下において、燃焼室に供給
される混合気の空燃比を理論空燃比(λ=1)にフィー
ドバック制御する空燃比制御が行われることになる。こ
の空燃比制御は、具体的には、触媒コンバータの上流側
に例えば排気ガス中の残留酸素濃度を検出するO2セン
サを設置して、このO2センサの検出値が酸素不足状態
(空気に対して例えば燃料が過濃な状態;以下、リッチ
状態という)においては燃料供給量を減量すると共に、
上記検出値が酸素過剰状態(空気に対して例えば燃料が
希薄な状態;以下、リーン状態という)においては燃料
供給量を増量することにより、上記空燃比が理論空燃比
に収束するように行われる。したがって、燃焼室から排
出される排気ガスの組成も、燃焼室における混合気の空
燃比を反映してλが1の付近に制御されることになっ
て、触媒コンバータにより上記3成分がそれぞれ効果的
に除去されることになる。
λ(空燃比/理論空燃比)を指標として、その周辺の雰
囲気がλ=1付近で上記3成分に対して最大の浄化特性
を発揮するようになっており、例えば還元性物質である
COやHCなどの未燃成分に対する浄化特性は、λが1
より小さくなるほど急速に悪化する。逆に、酸化性物質
であるNOxに対する浄化特性は、λが1より大きくな
るほど急速に悪化することになる。したがって、エンジ
ンの排気系に三元触媒を用いた触媒コンバータを設置す
る場合には、所定の運転条件下において、燃焼室に供給
される混合気の空燃比を理論空燃比(λ=1)にフィー
ドバック制御する空燃比制御が行われることになる。こ
の空燃比制御は、具体的には、触媒コンバータの上流側
に例えば排気ガス中の残留酸素濃度を検出するO2セン
サを設置して、このO2センサの検出値が酸素不足状態
(空気に対して例えば燃料が過濃な状態;以下、リッチ
状態という)においては燃料供給量を減量すると共に、
上記検出値が酸素過剰状態(空気に対して例えば燃料が
希薄な状態;以下、リーン状態という)においては燃料
供給量を増量することにより、上記空燃比が理論空燃比
に収束するように行われる。したがって、燃焼室から排
出される排気ガスの組成も、燃焼室における混合気の空
燃比を反映してλが1の付近に制御されることになっ
て、触媒コンバータにより上記3成分がそれぞれ効果的
に除去されることになる。
【0004】しかし、エンジンの運転状態によっては燃
焼室における混合気の空燃比がリッチ状態となる場合が
あり、このような場合には排気ガス中に含まれるCOや
HCなどの未燃成分が増加することになり、このため触
媒コンバータで処理しきれない量の未燃成分が大気中に
排出されることになって排気性能を悪化させる可能性が
ある。
焼室における混合気の空燃比がリッチ状態となる場合が
あり、このような場合には排気ガス中に含まれるCOや
HCなどの未燃成分が増加することになり、このため触
媒コンバータで処理しきれない量の未燃成分が大気中に
排出されることになって排気性能を悪化させる可能性が
ある。
【0005】この問題に対しては、例えば実公昭63−
16826号公報に開示されているように、エンジンの
排気系に上流側から第1、第2触媒を分離して配置する
と共に、第1触媒の上流側の排気系に二次エアを供給す
る第1エア供給通路と、第1、第2触媒の間に位置する
排気系に二次エアを供給する第2エア供給通路とを設け
て、これらの第1、第2エア供給通路を介して排気系に
供給される二次エアの供給状態をエンジンの運転状態に
応じて制御するようにしたものがある。これによれば、
例えば燃焼室に供給される混合気の空燃比を理論空燃比
に維持するフィードバック制御が行われる運転状態のと
きに、第2エア供給通路を介して第1、第2触媒の間に
二次エアを供給するようにすれば、第2触媒が酸化特性
になってCOやHCが効率よく酸化されると共に、NO
xも第1触媒で還元されることになって、排気性能が良
好に維持されることになる。そして、NOxが発生しに
くい運転状態においては、第1エア供給通路を介して第
1触媒の上流側に二次エアを供給するようにすれば、第
1、第2触媒がそれぞれ酸化特性となり、このため通常
よりも多量のCOやHCなどが発生したとしても、より
一層効果的に酸化されることになって排気性能の悪化が
回避されることになる。
16826号公報に開示されているように、エンジンの
排気系に上流側から第1、第2触媒を分離して配置する
と共に、第1触媒の上流側の排気系に二次エアを供給す
る第1エア供給通路と、第1、第2触媒の間に位置する
排気系に二次エアを供給する第2エア供給通路とを設け
て、これらの第1、第2エア供給通路を介して排気系に
供給される二次エアの供給状態をエンジンの運転状態に
応じて制御するようにしたものがある。これによれば、
例えば燃焼室に供給される混合気の空燃比を理論空燃比
に維持するフィードバック制御が行われる運転状態のと
きに、第2エア供給通路を介して第1、第2触媒の間に
二次エアを供給するようにすれば、第2触媒が酸化特性
になってCOやHCが効率よく酸化されると共に、NO
xも第1触媒で還元されることになって、排気性能が良
好に維持されることになる。そして、NOxが発生しに
くい運転状態においては、第1エア供給通路を介して第
1触媒の上流側に二次エアを供給するようにすれば、第
1、第2触媒がそれぞれ酸化特性となり、このため通常
よりも多量のCOやHCなどが発生したとしても、より
一層効果的に酸化されることになって排気性能の悪化が
回避されることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、エンジンの
始動時においては、触媒の温度が活性化温度よりも低い
ことから排気ガスの浄化効率が悪く、COやHCなどの
未燃成分の排出量が多くなる傾向にある。特に、冷間始
動時においては上記の傾向が特に顕著となる。
始動時においては、触媒の温度が活性化温度よりも低い
ことから排気ガスの浄化効率が悪く、COやHCなどの
未燃成分の排出量が多くなる傾向にある。特に、冷間始
動時においては上記の傾向が特に顕著となる。
【0007】これに対しては、エンジンの暖機運転時に
おいて、触媒の上流側に二次エアを導入することで排気
ガスの組成をリーン状態とし、触媒を酸化特性として使
用することで、CO並びにHCの浄化性能を高めること
が考えられる。その場合に、エンジンの暖機運転時にお
いては、燃料の壁面付着を考慮して多量の燃料が供給さ
れるようになっており、そのため燃焼室における混合気
の空燃比がオーバーリッチ状態となり、COやHCなど
の未燃成分の排出量が著しく増加することになる。した
がって、二次エアを供給し続けると、未燃成分の再燃焼
熱と触媒での反応熱との相乗作用により、触媒の温度が
許容温度を超えて異常に高くなり、触媒作用が早期に劣
化したり、最悪の場合触媒が溶損する危険性がある。
おいて、触媒の上流側に二次エアを導入することで排気
ガスの組成をリーン状態とし、触媒を酸化特性として使
用することで、CO並びにHCの浄化性能を高めること
が考えられる。その場合に、エンジンの暖機運転時にお
いては、燃料の壁面付着を考慮して多量の燃料が供給さ
れるようになっており、そのため燃焼室における混合気
の空燃比がオーバーリッチ状態となり、COやHCなど
の未燃成分の排出量が著しく増加することになる。した
がって、二次エアを供給し続けると、未燃成分の再燃焼
熱と触媒での反応熱との相乗作用により、触媒の温度が
許容温度を超えて異常に高くなり、触媒作用が早期に劣
化したり、最悪の場合触媒が溶損する危険性がある。
【0008】そこで、次善の策として、例えばエンジン
の始動直後から排気系に二次エアを供給し初め、触媒で
の酸化反応を助長させると共に、設定時間が経過してか
ら、触媒を保護するために二次エアの供給を停止するこ
とが考えられている。しかし、そうすると、二次エアの
供給を停止してから触媒が活性化するまでの間は、CO
やHCに対する浄化性能が低下することになって好まし
くない。
の始動直後から排気系に二次エアを供給し初め、触媒で
の酸化反応を助長させると共に、設定時間が経過してか
ら、触媒を保護するために二次エアの供給を停止するこ
とが考えられている。しかし、そうすると、二次エアの
供給を停止してから触媒が活性化するまでの間は、CO
やHCに対する浄化性能が低下することになって好まし
くない。
【0009】また、上記公報記載の技術を応用して、エ
ンジンの始動直後に、排気系に分離して設けた第1、第
2触媒の上流側に二次エアを供給すると共に、設定時間
が経過してから上記第1、第2触媒の間に二次エアを供
給することも考えられる。しかし、この場合において
も、上記設定時間が経過した後は、第1触媒でのCOや
HCに対する浄化性能が低下することになって、解決す
べき課題が残る。
ンジンの始動直後に、排気系に分離して設けた第1、第
2触媒の上流側に二次エアを供給すると共に、設定時間
が経過してから上記第1、第2触媒の間に二次エアを供
給することも考えられる。しかし、この場合において
も、上記設定時間が経過した後は、第1触媒でのCOや
HCに対する浄化性能が低下することになって、解決す
べき課題が残る。
【0010】この発明は、排気系に排気ガス浄化用の触
媒を備えたエンジンにおける上記の問題に対処するもの
で、エンジンの暖機運転時に、触媒に悪影響を与えるこ
となくCOやHCに対する浄化性能を向上させることを
目的とする。
媒を備えたエンジンにおける上記の問題に対処するもの
で、エンジンの暖機運転時に、触媒に悪影響を与えるこ
となくCOやHCに対する浄化性能を向上させることを
目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】すなわち、本願の請求項
1の発明(以下、第1発明という)に係るエンジンの二
次エア制御装置は、排気系に排気ガス浄化用の触媒を備
え、かつ所定の条件下で上記触媒の上流側に二次エアを
供給するように構成されたエンジンにおいて、上記触媒
を排気系の上流側から第1触媒と第2触媒とに分離して
設置すると共に、上記第1触媒の上流側の排気系に二次
エアを供給する第1エア供給通路と、第1、第2触媒の
間に位置する排気系に二次エアを供給する第2エア供給
通路と、エンジンの暖機運転時に、上記第1、第2エア
供給通路を介して排気系へ交互に二次エアを導入させる
二次エア制御手段とを設けたことを特徴とする。
1の発明(以下、第1発明という)に係るエンジンの二
次エア制御装置は、排気系に排気ガス浄化用の触媒を備
え、かつ所定の条件下で上記触媒の上流側に二次エアを
供給するように構成されたエンジンにおいて、上記触媒
を排気系の上流側から第1触媒と第2触媒とに分離して
設置すると共に、上記第1触媒の上流側の排気系に二次
エアを供給する第1エア供給通路と、第1、第2触媒の
間に位置する排気系に二次エアを供給する第2エア供給
通路と、エンジンの暖機運転時に、上記第1、第2エア
供給通路を介して排気系へ交互に二次エアを導入させる
二次エア制御手段とを設けたことを特徴とする。
【0012】また、本願の請求項2の発明(以下、第2
発明という)に係るエンジンの二次エア制御装置は、排
気系に排気ガス浄化用の触媒を備え、かつ所定の条件下
で上記触媒の上流側に二次エアを供給するように構成さ
れたエンジンにおいて、上記触媒を排気系の上流側から
第1触媒と第2触媒とに分離して設置すると共に、上記
第1触媒の上流側の排気系に二次エアを供給する第1エ
ア供給通路と、第1、第2触媒の間に位置する排気系に
二次エアを供給する第2エア供給通路と、エンジンから
排出される排気ガスの成分から空燃比を検出する空燃比
検出手段と、エンジンの暖機運転時において、上記空燃
比検出手段で検出される空燃比が所定値よりも過濃な状
態を示すときには上記第1エア供給通路を介して排気系
へ二次エアを導入させ、かつ上記空燃比が所定値よりも
希薄な状態を示すときには上記第2エア供給通路を介し
て排気系へ二次エアを導入させる二次エア制御手段とを
設けたことを特徴とする。そして、本願の請求項3の発
明(以下、第3発明という)に係るエンジンの二次エア
制御装置は、上記第1、第2発明における二次エア制御
手段を、エンジンの始動後、所定時間の間は第1エア供
給通路を介して排気系へ二次エアを導入させるように構
成したことを特徴とする。
発明という)に係るエンジンの二次エア制御装置は、排
気系に排気ガス浄化用の触媒を備え、かつ所定の条件下
で上記触媒の上流側に二次エアを供給するように構成さ
れたエンジンにおいて、上記触媒を排気系の上流側から
第1触媒と第2触媒とに分離して設置すると共に、上記
第1触媒の上流側の排気系に二次エアを供給する第1エ
ア供給通路と、第1、第2触媒の間に位置する排気系に
二次エアを供給する第2エア供給通路と、エンジンから
排出される排気ガスの成分から空燃比を検出する空燃比
検出手段と、エンジンの暖機運転時において、上記空燃
比検出手段で検出される空燃比が所定値よりも過濃な状
態を示すときには上記第1エア供給通路を介して排気系
へ二次エアを導入させ、かつ上記空燃比が所定値よりも
希薄な状態を示すときには上記第2エア供給通路を介し
て排気系へ二次エアを導入させる二次エア制御手段とを
設けたことを特徴とする。そして、本願の請求項3の発
明(以下、第3発明という)に係るエンジンの二次エア
制御装置は、上記第1、第2発明における二次エア制御
手段を、エンジンの始動後、所定時間の間は第1エア供
給通路を介して排気系へ二次エアを導入させるように構
成したことを特徴とする。
【0013】
【作用】上記の構成によれば、次のような作用が得られ
る。
る。
【0014】すなわち、第1〜第3発明のいずれにおい
ても、エンジンの暖機運転時においては、排気系に設置
された第1触媒の上流側と、該第1触媒よりも下流側に
設置された第2触媒の上流側とに、第1、第2エア供給
通路を介して二次エアが交互に供給されることになるの
で、COやHCの浄化性能が更に向上することになる。
しかも、第1触媒の上流側には適当な時間間隔をおいて
二次エアが供給されることになるので、第1触媒が異常
に過熱されることがなく、これにより触媒が溶損した
り、触媒作用が早期に劣化したりすることがなくなっ
て、該第1触媒の耐久性も確保されることになる。
ても、エンジンの暖機運転時においては、排気系に設置
された第1触媒の上流側と、該第1触媒よりも下流側に
設置された第2触媒の上流側とに、第1、第2エア供給
通路を介して二次エアが交互に供給されることになるの
で、COやHCの浄化性能が更に向上することになる。
しかも、第1触媒の上流側には適当な時間間隔をおいて
二次エアが供給されることになるので、第1触媒が異常
に過熱されることがなく、これにより触媒が溶損した
り、触媒作用が早期に劣化したりすることがなくなっ
て、該第1触媒の耐久性も確保されることになる。
【0015】特に、第2発明によれば、排気ガスの成
分、例えば残存酸素濃度から求められた空燃比に応じて
二次エアの供給状態が切り換えられるようになっている
ので、例えば空燃比が未燃成分の過濃な状態を示すとき
には第1エア供給通路を介して第1触媒の上流側に二次
エアが供給されることになり、第1触媒と第2触媒とが
それぞれ酸化性触媒となって、過剰なCOやHCが効果
的に除去されることになる。一方、空燃比が未燃成分の
希薄な状態を示すときには第1、第2触媒の間に二次エ
アが供給されることになり、第1触媒の異常な過熱が防
止される。その場合に、未燃成分が希薄であることか
ら、第2触媒だけでもCOやHCが効果的に除去される
ことになって、排気性能の悪化も回避されることにな
る。
分、例えば残存酸素濃度から求められた空燃比に応じて
二次エアの供給状態が切り換えられるようになっている
ので、例えば空燃比が未燃成分の過濃な状態を示すとき
には第1エア供給通路を介して第1触媒の上流側に二次
エアが供給されることになり、第1触媒と第2触媒とが
それぞれ酸化性触媒となって、過剰なCOやHCが効果
的に除去されることになる。一方、空燃比が未燃成分の
希薄な状態を示すときには第1、第2触媒の間に二次エ
アが供給されることになり、第1触媒の異常な過熱が防
止される。その場合に、未燃成分が希薄であることか
ら、第2触媒だけでもCOやHCが効果的に除去される
ことになって、排気性能の悪化も回避されることにな
る。
【0016】しかも、第3発明によれば、始動後、所定
機関の間は、二次エアが第1触媒の上流側に常時供給さ
れることになるので、始動直後における排気ガス中のC
OやHCがより一層効果的に除去されると共に、COや
HCなどの再燃焼による熱と触媒での反応熱とにより、
第1触媒の暖機性が向上することになる。
機関の間は、二次エアが第1触媒の上流側に常時供給さ
れることになるので、始動直後における排気ガス中のC
OやHCがより一層効果的に除去されると共に、COや
HCなどの再燃焼による熱と触媒での反応熱とにより、
第1触媒の暖機性が向上することになる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0018】図1に示すように、実施例に係るエンジン
1は周知のロータリピストンエンジンであって、トロコ
イド状の内周面が形成されたロータハウジング2と、そ
の両側に配置されたサイドハウジング3とによって画成
されてなるトロコイド空間4を有すると共に、偏心軸5
に支承された概略三角形状のロータ6が上記トロコイド
空間4内を図の時計回りの方向に遊星回転運動する構成
とされている。そして、このロータ6の外周面に形成さ
れた3つのロータフランク6a,6b,6cが、該ロー
タ6の回転に伴って吸気、圧縮、燃焼、排気を行うため
の作動室を順次形成するようになっている。
1は周知のロータリピストンエンジンであって、トロコ
イド状の内周面が形成されたロータハウジング2と、そ
の両側に配置されたサイドハウジング3とによって画成
されてなるトロコイド空間4を有すると共に、偏心軸5
に支承された概略三角形状のロータ6が上記トロコイド
空間4内を図の時計回りの方向に遊星回転運動する構成
とされている。そして、このロータ6の外周面に形成さ
れた3つのロータフランク6a,6b,6cが、該ロー
タ6の回転に伴って吸気、圧縮、燃焼、排気を行うため
の作動室を順次形成するようになっている。
【0019】上記サイドハウジング3には、一端がトロ
コイド空間4に面して開口する吸気ポート7が形成され
ていると共に、この吸気ポート7の他端側に吸気通路8
が接続されている。そして、この吸気通路8には、上流
側から、吸入空気量を検出するエアフローセンサ9と、
吸入空気量ないしエンジン出力を調節するスロットルバ
ルブ10と、吸気通路8内に燃料を噴射する燃料噴射弁
11とが設置されている。
コイド空間4に面して開口する吸気ポート7が形成され
ていると共に、この吸気ポート7の他端側に吸気通路8
が接続されている。そして、この吸気通路8には、上流
側から、吸入空気量を検出するエアフローセンサ9と、
吸入空気量ないしエンジン出力を調節するスロットルバ
ルブ10と、吸気通路8内に燃料を噴射する燃料噴射弁
11とが設置されている。
【0020】一方、上記ロータハウジング2には、先端
着火部がトロコイド空間4を臨む一対の点火プラグ1
2,12と、一端がトロコイド空間4に面して開口する
排気ポート13とが設けられている。そして、この排気
ポート13に接続された排気通路14には、上流側から
前置触媒コンバータ15とメイン触媒コンバータ16と
が適当な間隔をおいて設置されていると共に、前置触媒
コンバータ15の上流側には排気ガス中の残存酸素濃度
を検出するO2センサ17が設置されている。ここで、
上記前置触媒コンバータ15には、本発明に係る第1触
媒としての前置触媒18が内蔵されていると共に、メイ
ン触媒コンバータ16には、前後に分離された状態で前
部触媒19aと後部触媒19bとが内蔵されている。
着火部がトロコイド空間4を臨む一対の点火プラグ1
2,12と、一端がトロコイド空間4に面して開口する
排気ポート13とが設けられている。そして、この排気
ポート13に接続された排気通路14には、上流側から
前置触媒コンバータ15とメイン触媒コンバータ16と
が適当な間隔をおいて設置されていると共に、前置触媒
コンバータ15の上流側には排気ガス中の残存酸素濃度
を検出するO2センサ17が設置されている。ここで、
上記前置触媒コンバータ15には、本発明に係る第1触
媒としての前置触媒18が内蔵されていると共に、メイ
ン触媒コンバータ16には、前後に分離された状態で前
部触媒19aと後部触媒19bとが内蔵されている。
【0021】また、エンジン本体を構成するロータハウ
ジング2には、上記排気ポート13へ二次エアを導入す
るための第1ノズル20が設けられていると共に、上記
メイン触媒コンバータ16の中間部分には、上記前部触
媒19aと後部触媒19bとの間へ二次エアを導入する
ための第2ノズル21が開口されている。したがって、
この実施例においては、上記後部触媒19bが本発明の
第2触媒に相当することになる。
ジング2には、上記排気ポート13へ二次エアを導入す
るための第1ノズル20が設けられていると共に、上記
メイン触媒コンバータ16の中間部分には、上記前部触
媒19aと後部触媒19bとの間へ二次エアを導入する
ための第2ノズル21が開口されている。したがって、
この実施例においては、上記後部触媒19bが本発明の
第2触媒に相当することになる。
【0022】また、このエンジン1には、上記第1、第
2ノズル20,21を介して排気通路14に供給する二
次エアが取り入れられるエア取入通路22が備えられて
おり、このエア取入通路22上に上記二次エアを加圧送
給するエアポンプ23が設置されている。また、エア取
入通路22の下流側は、リリーフバルブ24を介して切
換バルブ25に接続されていると共に、上記第1ノズル
20に通じる第1エア供給通路26の上流端と、同じく
第2ノズル21に通じる第2エア供給通路27の上流端
とが上記切換バルブ25にそれぞれ接続されている。こ
の切換バルブ25には、ダイヤフラム式の第1アクチュ
エータ25aと、該アクチュエータ25aで駆動される
弁体25bとが備えられ、この弁体25bが上記第1エ
ア供給通路26の上流端と第2エア供給通路27の上流
端とを選択的に開閉するように配置されている。上記第
1アクチュエータ25aの負圧室には、スロットルバル
ブ10の下流側における吸気通路8から導かれた第1負
圧通路28が接続されていると共に、上記負圧室を吸気
通路8もしくは大気連通路に選択的に連通させる第1電
磁弁29が上記第1負圧通路28の中間部分に設置され
ている。ここで、上記第1電磁弁29がOFF状態のと
きには第1負圧通路28が遮断されて、上記第1アクチ
ュエータ25aの負圧室が大気連通路を介して大気開放
された状態となり、切換バルブ25の弁体25bが図の
ように第1エア供給通路26の上流端を閉鎖した状態で
保持されることになる。したがって、エアポンプ23か
ら送出される二次エアが第2エア供給通路27に流入
し、下流側の第2ノズル21を経てメイン触媒コンバー
タ16に内蔵された前部触媒19aと後部触媒19bと
の間へスプリットエアとして供給されることになる。
2ノズル20,21を介して排気通路14に供給する二
次エアが取り入れられるエア取入通路22が備えられて
おり、このエア取入通路22上に上記二次エアを加圧送
給するエアポンプ23が設置されている。また、エア取
入通路22の下流側は、リリーフバルブ24を介して切
換バルブ25に接続されていると共に、上記第1ノズル
20に通じる第1エア供給通路26の上流端と、同じく
第2ノズル21に通じる第2エア供給通路27の上流端
とが上記切換バルブ25にそれぞれ接続されている。こ
の切換バルブ25には、ダイヤフラム式の第1アクチュ
エータ25aと、該アクチュエータ25aで駆動される
弁体25bとが備えられ、この弁体25bが上記第1エ
ア供給通路26の上流端と第2エア供給通路27の上流
端とを選択的に開閉するように配置されている。上記第
1アクチュエータ25aの負圧室には、スロットルバル
ブ10の下流側における吸気通路8から導かれた第1負
圧通路28が接続されていると共に、上記負圧室を吸気
通路8もしくは大気連通路に選択的に連通させる第1電
磁弁29が上記第1負圧通路28の中間部分に設置され
ている。ここで、上記第1電磁弁29がOFF状態のと
きには第1負圧通路28が遮断されて、上記第1アクチ
ュエータ25aの負圧室が大気連通路を介して大気開放
された状態となり、切換バルブ25の弁体25bが図の
ように第1エア供給通路26の上流端を閉鎖した状態で
保持されることになる。したがって、エアポンプ23か
ら送出される二次エアが第2エア供給通路27に流入
し、下流側の第2ノズル21を経てメイン触媒コンバー
タ16に内蔵された前部触媒19aと後部触媒19bと
の間へスプリットエアとして供給されることになる。
【0023】一方、第1電磁弁29がON状態になると
第1負圧通路28を介して第1アクチュエータ25aの
負圧室に作動負圧が供給され、このアクチュエータ25
aの作動により切換バルブ25の弁体25bが移動して
第1ノズル20へ通じる第1エア供給通路26を開放す
る。したがって、上記エアポンプ23から送出される二
次エアが今度は第1エア供給通路26に流入し、下流側
の第1ノズル20を経て排気ポート13内へポートエア
として供給されることになる。その際、第2エア供給通
路27が上記弁体25bによって閉鎖され、第2ノズル
21からの二次エアの供給が停止される。なお、上記第
1、第2エア供給通路26,27には逆流防止用のチェ
ック弁30,30がそれぞれ設けられている。
第1負圧通路28を介して第1アクチュエータ25aの
負圧室に作動負圧が供給され、このアクチュエータ25
aの作動により切換バルブ25の弁体25bが移動して
第1ノズル20へ通じる第1エア供給通路26を開放す
る。したがって、上記エアポンプ23から送出される二
次エアが今度は第1エア供給通路26に流入し、下流側
の第1ノズル20を経て排気ポート13内へポートエア
として供給されることになる。その際、第2エア供給通
路27が上記弁体25bによって閉鎖され、第2ノズル
21からの二次エアの供給が停止される。なお、上記第
1、第2エア供給通路26,27には逆流防止用のチェ
ック弁30,30がそれぞれ設けられている。
【0024】一方、切換バルブ25の上流側に設置され
た上記リリーフバルブ24には、二次エアを開放するリ
リーフ通路31の上流端が接続されている。そして、こ
のリリーフ通路31と上記エア取入通路22との連通口
が、上記リリーフバルブ24に備えられたダイヤフラム
式の第2アクチュエータ24aで駆動される弁体24b
により、開通、遮断されるようになっている。この場合
においても、上記第2アクチュエータ24aの負圧室に
は、上記スロットルバルブ10の下流側における吸気通
路8から導かれた第2負圧通路32が接続されていると
共に、上記負圧室を吸気通路8もしくは大気連通路に選
択的に連通させる第2電磁弁33が上記第2負圧通路3
2の中間部分に設置されている。ここで、上記第2電磁
弁33がOFF状態のときには第2負圧通路32が遮断
されて、上記第2アクチュエータ24aの負圧室が大気
連通路を介して大気開放された状態となり、リリーフバ
ルブ24の弁体24bが図のようにリリーフ通路31の
上流端を閉鎖した状態で保持されることになる。したが
って、エアポンプ23から送出される二次エアが、第1
エア供給通路26もしくは第2エア供給通路27を介し
て排気通路14に導入されることになる。
た上記リリーフバルブ24には、二次エアを開放するリ
リーフ通路31の上流端が接続されている。そして、こ
のリリーフ通路31と上記エア取入通路22との連通口
が、上記リリーフバルブ24に備えられたダイヤフラム
式の第2アクチュエータ24aで駆動される弁体24b
により、開通、遮断されるようになっている。この場合
においても、上記第2アクチュエータ24aの負圧室に
は、上記スロットルバルブ10の下流側における吸気通
路8から導かれた第2負圧通路32が接続されていると
共に、上記負圧室を吸気通路8もしくは大気連通路に選
択的に連通させる第2電磁弁33が上記第2負圧通路3
2の中間部分に設置されている。ここで、上記第2電磁
弁33がOFF状態のときには第2負圧通路32が遮断
されて、上記第2アクチュエータ24aの負圧室が大気
連通路を介して大気開放された状態となり、リリーフバ
ルブ24の弁体24bが図のようにリリーフ通路31の
上流端を閉鎖した状態で保持されることになる。したが
って、エアポンプ23から送出される二次エアが、第1
エア供給通路26もしくは第2エア供給通路27を介し
て排気通路14に導入されることになる。
【0025】一方、第2電磁弁33がON状態になると
第2負圧通路32を介して第2アクチュエータ24aの
負圧室に作動負圧が供給され、このアクチュエータ24
aの作動によりリリーフバルブ24の弁体24bが移動
して、エアポンプ23から送出される二次エアがリリー
フ通路31を通り、図示しない消音器を経て大気開放さ
れる。
第2負圧通路32を介して第2アクチュエータ24aの
負圧室に作動負圧が供給され、このアクチュエータ24
aの作動によりリリーフバルブ24の弁体24bが移動
して、エアポンプ23から送出される二次エアがリリー
フ通路31を通り、図示しない消音器を経て大気開放さ
れる。
【0026】以上の構成に加えて、このエンジン1には
コントロールユニット(以下、ECUという)40が備
えられ、このECU40は、イグニッションスイッチ4
1からの始動信号と、エアフローセンサ9からの吸入空
気量信号と、エンジン回転数を検出するエンジン回転セ
ンサ42からのエンジン回転数信号と、上記スロットル
バルブ10の開度を検出するスロットル開度センサ43
からのスロットル開度信号と、エンジン水温を検出する
水温センサ44からの水温信号と、O2センサ17が示
す空燃比信号とを入力し、これらの信号に基づいて始動
判定を行うと共に、上記燃料噴射弁11からの燃料噴射
制御と二次エア制御とを行うようになっている。
コントロールユニット(以下、ECUという)40が備
えられ、このECU40は、イグニッションスイッチ4
1からの始動信号と、エアフローセンサ9からの吸入空
気量信号と、エンジン回転数を検出するエンジン回転セ
ンサ42からのエンジン回転数信号と、上記スロットル
バルブ10の開度を検出するスロットル開度センサ43
からのスロットル開度信号と、エンジン水温を検出する
水温センサ44からの水温信号と、O2センサ17が示
す空燃比信号とを入力し、これらの信号に基づいて始動
判定を行うと共に、上記燃料噴射弁11からの燃料噴射
制御と二次エア制御とを行うようになっている。
【0027】ここでECU40が行う燃料噴射制御の概
略を説明すると、ECU40は各種信号を読み込んだ上
で、エアフローセンサ9からの吸入空気量信号が示す吸
入空気量とエンジン回転センサ42からのエンジン回転
数信号が示すエンジン回転数とに基づいて1サイクルあ
たりに作動室に吸入される空気量を演算して、それに対
応する基本燃料噴射量を算出する。次いで、上記水温セ
ンサ44からの水温信号などに基づいて各種補正量を設
定すると共に、所定のフィードバック条件が成立すると
きには、上記O2センサ17からの空燃比信号に基づい
てフィードバック補正量を設定する。このフィードバッ
ク補正量は、上記空燃比信号が理論空燃比よりもリーン
状態を示すときに燃料噴射量が増量し、また該信号が理
論空燃比よりもリッチ状態を示すときに燃料噴射量が減
量するように設定される。そして、これらの補正量と上
記基本燃料噴射量とに基づいて最終燃料噴射量を決定し
た上で、この最終燃料噴射量で燃料が噴射されるように
燃料噴射弁11に対して駆動信号を出力するようになっ
ている。
略を説明すると、ECU40は各種信号を読み込んだ上
で、エアフローセンサ9からの吸入空気量信号が示す吸
入空気量とエンジン回転センサ42からのエンジン回転
数信号が示すエンジン回転数とに基づいて1サイクルあ
たりに作動室に吸入される空気量を演算して、それに対
応する基本燃料噴射量を算出する。次いで、上記水温セ
ンサ44からの水温信号などに基づいて各種補正量を設
定すると共に、所定のフィードバック条件が成立すると
きには、上記O2センサ17からの空燃比信号に基づい
てフィードバック補正量を設定する。このフィードバッ
ク補正量は、上記空燃比信号が理論空燃比よりもリーン
状態を示すときに燃料噴射量が増量し、また該信号が理
論空燃比よりもリッチ状態を示すときに燃料噴射量が減
量するように設定される。そして、これらの補正量と上
記基本燃料噴射量とに基づいて最終燃料噴射量を決定し
た上で、この最終燃料噴射量で燃料が噴射されるように
燃料噴射弁11に対して駆動信号を出力するようになっ
ている。
【0028】次に、本発明の特徴部分である二次エア制
御について説明すると、この二次エア制御は具体的には
図2のフローチャートに従って次のように行われる。
御について説明すると、この二次エア制御は具体的には
図2のフローチャートに従って次のように行われる。
【0029】すなわち、ECU40はステップS1でエ
ンジン1が完爆したか否かを判定する。完爆したと判定
したときには、ステップS2に進んで始動タイマをスタ
ートさせた後、ステップS3で上記水温センサ44から
の信号が示すエンジン水温Twが第1設定水温T1(例
えば50℃)よりも高いか否かを判定する。つまり、エ
ンジンが暖機状態かどうかを判定するのである。そし
て、エンジン水温Twが第1設定水温T1よりも高いと
判定したときには、ステップS4に移って所定の通常制
御を実行する。
ンジン1が完爆したか否かを判定する。完爆したと判定
したときには、ステップS2に進んで始動タイマをスタ
ートさせた後、ステップS3で上記水温センサ44から
の信号が示すエンジン水温Twが第1設定水温T1(例
えば50℃)よりも高いか否かを判定する。つまり、エ
ンジンが暖機状態かどうかを判定するのである。そし
て、エンジン水温Twが第1設定水温T1よりも高いと
判定したときには、ステップS4に移って所定の通常制
御を実行する。
【0030】この通常制御は、例えば次のように行われ
る。
る。
【0031】つまり、ECU40は、エンジン回転数N
eとスロットル開度θとをそれぞれ読み込み、これらの
値が示す運転状態R(Ne,θ)を、図3に示すように
予めスロットル開度θとエンジン回転数Neとをパラメ
ータとして設定した領域マップに照らし合わせて、該運
転状態RがエアカットゾーンAに属するかを判定する。
eとスロットル開度θとをそれぞれ読み込み、これらの
値が示す運転状態R(Ne,θ)を、図3に示すように
予めスロットル開度θとエンジン回転数Neとをパラメ
ータとして設定した領域マップに照らし合わせて、該運
転状態RがエアカットゾーンAに属するかを判定する。
【0032】ここで、上記領域マップにおいては、エア
カット回転数Nc(例えば3500rpm)と所定の基
準回転数No(例えば1000rpm)との間に、所定
の減速ラインLgよりも高負荷側に位置して第1ゾーン
B1が設定されている。上記減速ラインLgよりも低負
荷側には第2ゾーンB2が設定されていると共に、上記
基準回転数Noよりも低回転側には第3ゾーンB3が設
定されている。そして、残余の領域がエアカットゾーン
Aとされている。なお、温間時においてエンジン1の運
転状態Rが上記第1ゾーンB1に属するときには、上記
O2センサ17の出力に基づく空燃比のフィードバック
制御が行われることになる。
カット回転数Nc(例えば3500rpm)と所定の基
準回転数No(例えば1000rpm)との間に、所定
の減速ラインLgよりも高負荷側に位置して第1ゾーン
B1が設定されている。上記減速ラインLgよりも低負
荷側には第2ゾーンB2が設定されていると共に、上記
基準回転数Noよりも低回転側には第3ゾーンB3が設
定されている。そして、残余の領域がエアカットゾーン
Aとされている。なお、温間時においてエンジン1の運
転状態Rが上記第1ゾーンB1に属するときには、上記
O2センサ17の出力に基づく空燃比のフィードバック
制御が行われることになる。
【0033】そして、ECU40はエンジン1の運転状
態Rが上記エアカットゾーンAに属すると判定したとき
には、第2電磁弁33をOFFからONに切り換える。
これにより、第2負圧通路32を通って第2アクチュエ
ータ24aに作動負圧が供給されてリリーフバルブ24
が作動し、エアポンプ23からの二次エアがリリーフ通
路31を経て大気開放される。これにより、二次エアの
供給が停止される。
態Rが上記エアカットゾーンAに属すると判定したとき
には、第2電磁弁33をOFFからONに切り換える。
これにより、第2負圧通路32を通って第2アクチュエ
ータ24aに作動負圧が供給されてリリーフバルブ24
が作動し、エアポンプ23からの二次エアがリリーフ通
路31を経て大気開放される。これにより、二次エアの
供給が停止される。
【0034】一方、ECU40はエンジン1の運転状態
Rが第1ゾーンB1に属すると判定したときには第1、
第2電磁弁29,33をそれぞれOFF状態に維持す
る。したがって、エアポンプ23からの二次エアが第2
エア供給通路27を通り、第2ノズル21からメイン触
媒コンバータ16における前部触媒19aと後部触媒1
9bとの間に導入されることになる。これにより、第2
ノズル21よりも下流側の後部触媒19bが酸化性触媒
として機能し、COやHCなどの未燃成分が酸化燃焼さ
れると共に、第2ノズル21よりも上流側の前部触媒1
9aが還元性触媒として機能し、排気ガス中に含まれる
NOxが還元されることになる。
Rが第1ゾーンB1に属すると判定したときには第1、
第2電磁弁29,33をそれぞれOFF状態に維持す
る。したがって、エアポンプ23からの二次エアが第2
エア供給通路27を通り、第2ノズル21からメイン触
媒コンバータ16における前部触媒19aと後部触媒1
9bとの間に導入されることになる。これにより、第2
ノズル21よりも下流側の後部触媒19bが酸化性触媒
として機能し、COやHCなどの未燃成分が酸化燃焼さ
れると共に、第2ノズル21よりも上流側の前部触媒1
9aが還元性触媒として機能し、排気ガス中に含まれる
NOxが還元されることになる。
【0035】また、エンジン1の運転状態が第2、第3
ゾーンB2,B3に属するときには、第1電磁弁29が
OFFからONに切り換えられる。したがって、切換バ
ルブ25の第1アクチュエータ25aに第1負圧通路2
8を介して作動負圧が供給されて該バルブ25が作動
し、エアポンプ23からの二次エアが第1エア供給通路
26を通り、第1ノズル20から排気ポート13内へ導
入されることになる。これにより、排気ポート13に排
出される高温の排気ガス中の未燃成分に二次エアが作用
することになって酸化反応が促進されると共に、前置触
媒コンバータ15に備えられた前置触媒18、メイン触
媒コンバータ16に備えられた前部触媒19a及び後部
触媒19bのいずれもが酸化性触媒として機能すること
になって、酸化性物質であるCO並びにHCが効果的に
除去されることになる。その場合に、エンジン1の運転
状態Rが第2ゾーンB2へ移行したときには、所定時間
が経過するまで排気ポート13への二次エアの供給が停
止されることになる。これにより、減速初期に未燃燃料
が排気ポート13へ排出されたとしても酸素不足とな
り、アフターバーンが確実に防止されることになる。し
かも、排気ポート13への二次エアの供給が停止される
ことから、排気ガスが確実に掃気されることになって作
動室に残留した排気ガスが次の吸気行程に持ち込まれる
ことによる混合気の希釈化が防止され、これにより空燃
比の変動が防止されて耐エンスト性が向上することにも
なる。
ゾーンB2,B3に属するときには、第1電磁弁29が
OFFからONに切り換えられる。したがって、切換バ
ルブ25の第1アクチュエータ25aに第1負圧通路2
8を介して作動負圧が供給されて該バルブ25が作動
し、エアポンプ23からの二次エアが第1エア供給通路
26を通り、第1ノズル20から排気ポート13内へ導
入されることになる。これにより、排気ポート13に排
出される高温の排気ガス中の未燃成分に二次エアが作用
することになって酸化反応が促進されると共に、前置触
媒コンバータ15に備えられた前置触媒18、メイン触
媒コンバータ16に備えられた前部触媒19a及び後部
触媒19bのいずれもが酸化性触媒として機能すること
になって、酸化性物質であるCO並びにHCが効果的に
除去されることになる。その場合に、エンジン1の運転
状態Rが第2ゾーンB2へ移行したときには、所定時間
が経過するまで排気ポート13への二次エアの供給が停
止されることになる。これにより、減速初期に未燃燃料
が排気ポート13へ排出されたとしても酸素不足とな
り、アフターバーンが確実に防止されることになる。し
かも、排気ポート13への二次エアの供給が停止される
ことから、排気ガスが確実に掃気されることになって作
動室に残留した排気ガスが次の吸気行程に持ち込まれる
ことによる混合気の希釈化が防止され、これにより空燃
比の変動が防止されて耐エンスト性が向上することにも
なる。
【0036】また、エンジン1の運転状態Rが第3ゾー
ンB3に属するときには、所定の時間間隔をあけて第2
電磁弁33がON、OFFされる。これにより、第1ノ
ズル20から二次エアが間欠的に導入されることにな
る。
ンB3に属するときには、所定の時間間隔をあけて第2
電磁弁33がON、OFFされる。これにより、第1ノ
ズル20から二次エアが間欠的に導入されることにな
る。
【0037】図2のフローチャートに戻り、ECU40
は上記ステップS3においてエンジン水温Twが第1設
定水温T1よりも高くないと判定したときには、ステッ
プS5を実行して上記エンジン水温Twが今度は第2設
定水温T2(例えば15℃)よりも低いか否かを判定す
る。エンジン水温Twが第2設定水温T2よりも低いと
判定したときには、ステップS6を実行して低温フラグ
Fcを1にセットした後、ステップS7に進んでエンジ
ン1の運転状態Rが上記第1ゾーンB1に属するか否か
を判定する。そして、運転状態Rが第1ゾーンB1に属
すると判定したときには、ステップS8に進んで上記始
動タイマがタイムアップしているか否かを判定する。な
お、この始動タイマは、例えばエンジン1の完爆後60
秒が経過したときにタイムアップするように初期設定さ
れている。
は上記ステップS3においてエンジン水温Twが第1設
定水温T1よりも高くないと判定したときには、ステッ
プS5を実行して上記エンジン水温Twが今度は第2設
定水温T2(例えば15℃)よりも低いか否かを判定す
る。エンジン水温Twが第2設定水温T2よりも低いと
判定したときには、ステップS6を実行して低温フラグ
Fcを1にセットした後、ステップS7に進んでエンジ
ン1の運転状態Rが上記第1ゾーンB1に属するか否か
を判定する。そして、運転状態Rが第1ゾーンB1に属
すると判定したときには、ステップS8に進んで上記始
動タイマがタイムアップしているか否かを判定する。な
お、この始動タイマは、例えばエンジン1の完爆後60
秒が経過したときにタイムアップするように初期設定さ
れている。
【0038】ECU40は上記ステップS8において、
始動タイマのタイムアップを判定したときにはステップ
S9に進み、O2センサ17からの空燃比信号が示す空
燃比(排気ガスの組成比)がリッチ状態か否かを判定す
る。つまり、排気ガス中の未燃成分濃度が理論空燃比の
ときよりも過濃かどうか判定するのである。そして、上
記組成比がリッチ状態であると判定したときにはステッ
プS10を実行して、第1電磁弁29をOFFからON
に切り換える。また、ECU40は上記ステップS8に
おいて始動タイマがタイムアップしていないと判定した
ときには、上記ステップS9をスキップしてステップS
10に移り、無条件で第1電磁弁29をOFFからON
に切り換える。
始動タイマのタイムアップを判定したときにはステップ
S9に進み、O2センサ17からの空燃比信号が示す空
燃比(排気ガスの組成比)がリッチ状態か否かを判定す
る。つまり、排気ガス中の未燃成分濃度が理論空燃比の
ときよりも過濃かどうか判定するのである。そして、上
記組成比がリッチ状態であると判定したときにはステッ
プS10を実行して、第1電磁弁29をOFFからON
に切り換える。また、ECU40は上記ステップS8に
おいて始動タイマがタイムアップしていないと判定した
ときには、上記ステップS9をスキップしてステップS
10に移り、無条件で第1電磁弁29をOFFからON
に切り換える。
【0039】一方、ECU40は上記ステップS9にお
いて排気ガスの組成比がリッチ状態ではないと判定した
とき、すなわち排気ガス中の未燃成分濃度が理論空燃比
のときよりも希薄であると判定したときにはステップS
11を実行して第1電磁弁29をOFFする。
いて排気ガスの組成比がリッチ状態ではないと判定した
とき、すなわち排気ガス中の未燃成分濃度が理論空燃比
のときよりも希薄であると判定したときにはステップS
11を実行して第1電磁弁29をOFFする。
【0040】また、ECU40は上記ステップS5にお
いてエンジン水温Twが第2設定水温T2よりも低くな
いと判定したときには、ステップS12を実行して上記
低温フラグFcの値が1であるか否かを判定して、YE
Sと判定したときのみステップS7に戻ってエンジン1
の運転状態Rが第1ゾーンB1に属するか否かを判定す
る。なお、上記低温フラグFcはエンジン水温Twが第
1設定水温T1を超えた時点でリセットされるようにな
っている。
いてエンジン水温Twが第2設定水温T2よりも低くな
いと判定したときには、ステップS12を実行して上記
低温フラグFcの値が1であるか否かを判定して、YE
Sと判定したときのみステップS7に戻ってエンジン1
の運転状態Rが第1ゾーンB1に属するか否かを判定す
る。なお、上記低温フラグFcはエンジン水温Twが第
1設定水温T1を超えた時点でリセットされるようにな
っている。
【0041】次に、実施例の作用を説明する。
【0042】例えばエンジン水温Twが第2設定水温T
2よりも低い状態でエンジン1が始動したとすると、始
動直後に第1電磁弁29がONとなる。したがって、切
換バルブ25の第1アクチュエータ25aに第1負圧通
路28を介して作動負圧が供給されて該バルブ25が作
動し、エアポンプ23からの二次エアが第1エア供給通
路26を通り、第1ノズル20から排気ポート13内へ
導入されることになる。これにより、排気ポート13に
排出される高温の排気ガス中の未燃成分に二次エアが作
用することになって酸化反応が促進されると共に、前置
触媒コンバータ15に備えられた前置触媒18、メイン
触媒コンバータ16に備えられた前部触媒19a及び後
部触媒19bのいずれもが酸化性触媒として機能するこ
とになって、酸化性物質であるCO並びにHCが効果的
に除去されることになる。また、上記未燃成分の再燃焼
による熱と前置触媒での反応熱とにより、前置触媒コン
バータ15の暖機が促進されることになる。
2よりも低い状態でエンジン1が始動したとすると、始
動直後に第1電磁弁29がONとなる。したがって、切
換バルブ25の第1アクチュエータ25aに第1負圧通
路28を介して作動負圧が供給されて該バルブ25が作
動し、エアポンプ23からの二次エアが第1エア供給通
路26を通り、第1ノズル20から排気ポート13内へ
導入されることになる。これにより、排気ポート13に
排出される高温の排気ガス中の未燃成分に二次エアが作
用することになって酸化反応が促進されると共に、前置
触媒コンバータ15に備えられた前置触媒18、メイン
触媒コンバータ16に備えられた前部触媒19a及び後
部触媒19bのいずれもが酸化性触媒として機能するこ
とになって、酸化性物質であるCO並びにHCが効果的
に除去されることになる。また、上記未燃成分の再燃焼
による熱と前置触媒での反応熱とにより、前置触媒コン
バータ15の暖機が促進されることになる。
【0043】そして、エンジン1の始動後、所定時間が
経過して始動タイマがタイムアップすると、O2センサ
17からの空燃比信号に基づいて上記第1電磁弁29が
ON、OFFされることになる。つまり、例えば未燃成
分が過濃なときには第1エア供給通路26を介して前置
触媒コンバータ15の前置触媒18の上流側に二次エア
が供給されることになり、上記前置触媒18、メイン触
媒コンバータ16に備えられた前部触媒19a及び後部
触媒19bのいずれもが酸化性触媒として機能すること
になって、CO並びにHCが効果的に除去されることに
なる。一方、未燃成分が希薄なときにはメイン触媒コン
バータ16における後部触媒19bの上流側に二次エア
が導入される。その場合に、未燃成分が希薄であること
から、メイン触媒コンバータ16における後部触媒19
bだけでもCOやHCが効果的に除去されることになっ
て、排気性能が悪化することがない。
経過して始動タイマがタイムアップすると、O2センサ
17からの空燃比信号に基づいて上記第1電磁弁29が
ON、OFFされることになる。つまり、例えば未燃成
分が過濃なときには第1エア供給通路26を介して前置
触媒コンバータ15の前置触媒18の上流側に二次エア
が供給されることになり、上記前置触媒18、メイン触
媒コンバータ16に備えられた前部触媒19a及び後部
触媒19bのいずれもが酸化性触媒として機能すること
になって、CO並びにHCが効果的に除去されることに
なる。一方、未燃成分が希薄なときにはメイン触媒コン
バータ16における後部触媒19bの上流側に二次エア
が導入される。その場合に、未燃成分が希薄であること
から、メイン触媒コンバータ16における後部触媒19
bだけでもCOやHCが効果的に除去されることになっ
て、排気性能が悪化することがない。
【0044】また、作動室に供給される混合気の変動に
伴ってO2センサ17の出力が適当なインターバルで交
互に反転することから、第1ノズル20と第2ノズル2
1とから二次エアが交互に供給されることになり、前置
触媒コンバータ15ないし前置触媒18の異常な過熱が
防止されることにもなる。
伴ってO2センサ17の出力が適当なインターバルで交
互に反転することから、第1ノズル20と第2ノズル2
1とから二次エアが交互に供給されることになり、前置
触媒コンバータ15ないし前置触媒18の異常な過熱が
防止されることにもなる。
【0045】なお、この実施例においては、O2センサ
17の出力に基づいて二次エアの供給状態を切り換える
ようになっているが、タイマなどを用いて適当なインタ
ーバルで第1、第2ノズル20,21から交互に二次エ
アを供給させるようにしても良い。
17の出力に基づいて二次エアの供給状態を切り換える
ようになっているが、タイマなどを用いて適当なインタ
ーバルで第1、第2ノズル20,21から交互に二次エ
アを供給させるようにしても良い。
【0046】また、第2ノズル21をメイン触媒コンバ
ータ16の上流側に開口させるようにしても良い。
ータ16の上流側に開口させるようにしても良い。
【0047】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、エンジン
の暖機運転時においては、排気系に設置された第1触媒
の上流側と、該第1触媒よりも下流側に設置された第2
触媒の上流側とに、第1、第2エア供給通路を介して二
次エアが交互に供給されることになるので、COやHC
の浄化性能が更に向上することになる。しかも、第1触
媒の上流側には適当な間隔をおいて二次エアが供給され
ることになるので、第1触媒が異常に過熱されることが
なく、これにより触媒が溶損したり、触媒作用が早期に
劣化したりすることがなくなって、該第1触媒の耐久性
も確保されることになる。
の暖機運転時においては、排気系に設置された第1触媒
の上流側と、該第1触媒よりも下流側に設置された第2
触媒の上流側とに、第1、第2エア供給通路を介して二
次エアが交互に供給されることになるので、COやHC
の浄化性能が更に向上することになる。しかも、第1触
媒の上流側には適当な間隔をおいて二次エアが供給され
ることになるので、第1触媒が異常に過熱されることが
なく、これにより触媒が溶損したり、触媒作用が早期に
劣化したりすることがなくなって、該第1触媒の耐久性
も確保されることになる。
【0048】特に、第2発明によれば、排気ガスの成
分、例えば残存酸素濃度から求められた空燃比に応じて
二次エアの供給状態が切り換えられるようになっている
ので、例えば空燃比が未燃成分の過濃な状態を示すとき
には第1エア供給通路を介して第1触媒の上流側に二次
エアが供給されることになり、第1触媒と第2触媒とが
それぞれ酸化性触媒となって、過剰なCOやHCが効果
的に除去されることになる。一方、空燃比が未燃成分の
希薄な状態を示すときには第1、第2触媒の間に二次エ
アが供給されることになり、第1触媒の異常な過熱が防
止される。その場合に、未燃成分が希薄であることか
ら、第2触媒だけでもCOやHCが効果的に除去される
ことになって、排気性能の悪化も回避されることにな
る。
分、例えば残存酸素濃度から求められた空燃比に応じて
二次エアの供給状態が切り換えられるようになっている
ので、例えば空燃比が未燃成分の過濃な状態を示すとき
には第1エア供給通路を介して第1触媒の上流側に二次
エアが供給されることになり、第1触媒と第2触媒とが
それぞれ酸化性触媒となって、過剰なCOやHCが効果
的に除去されることになる。一方、空燃比が未燃成分の
希薄な状態を示すときには第1、第2触媒の間に二次エ
アが供給されることになり、第1触媒の異常な過熱が防
止される。その場合に、未燃成分が希薄であることか
ら、第2触媒だけでもCOやHCが効果的に除去される
ことになって、排気性能の悪化も回避されることにな
る。
【0049】しかも、第3発明によれば、始動後、所定
機関の間は、二次エアが第1触媒の上流側に常時供給さ
れることになるので、始動直後における排気ガス中のC
OやHCがより一層効果的に除去されると共に、COや
HCなどの再燃焼による熱と触媒での反応熱とにより、
第1触媒の暖機性が向上することになる。
機関の間は、二次エアが第1触媒の上流側に常時供給さ
れることになるので、始動直後における排気ガス中のC
OやHCがより一層効果的に除去されると共に、COや
HCなどの再燃焼による熱と触媒での反応熱とにより、
第1触媒の暖機性が向上することになる。
【図1】 ロータリピストンエンジンの概略構成図であ
る。
る。
【図2】 二次エア制御を示すフローチャート図であ
る。
る。
【図3】 制御領域を示す運転領域図である。
1 エンジン 13 排気ポート 14 排気通路 15 前置触媒コンバータ 16 メイン触媒コンバータ 17 O2センサ 18 前置触媒 19b 後部触媒 20 第1ノズル 21 第2ノズル 26 第1エア供給通路 27 第2エア供給通路 40 ECU
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F01N 3/22 301 M
Claims (3)
- 【請求項1】 排気系に排気ガス浄化用の触媒を備え、
かつ所定の条件下で上記触媒の上流側に二次エアを供給
するように構成されたエンジンの二次エア制御装置であ
って、上記触媒が排気系の上流側から第1触媒と第2触
媒とに分離されて設置されていると共に、上記第1触媒
の上流側の排気系に二次エアを供給する第1エア供給通
路と、第1、第2触媒の間に位置する排気系に二次エア
を供給する第2エア供給通路と、エンジンの暖機運転時
に、上記第1、第2エア供給通路を介して排気系へ交互
に二次エアを導入させる二次エア制御手段とが設けられ
ていることを特徴とするエンジンの二次エア制御装置。 - 【請求項2】 排気系に排気ガス浄化用の触媒を備え、
かつ所定の条件下で上記触媒の上流側に二次エアを供給
するように構成されたエンジンの二次エア制御装置であ
って、上記触媒が排気系の上流側から第1触媒と第2触
媒とに分離されて設置されていると共に、上記第1触媒
の上流側の排気系に二次エアを供給する第1エア供給通
路と、第1、第2触媒の間に位置する排気系に二次エア
を供給する第2エア供給通路と、エンジンから排出され
る排気ガスの成分から空燃比を検出する空燃比検出手段
と、エンジンの暖機運転時において、上記空燃比検出手
段で検出される空燃比が所定値よりも過濃な状態を示す
ときには上記第1エア供給通路を介して排気系へ二次エ
アを導入させ、かつ上記空燃比が所定値よりも希薄な状
態を示すときには上記第2エア供給通路を介して排気系
へ二次エアを導入させる二次エア制御手段とが設けられ
ていることを特徴とするエンジンの二次エア制御装置。 - 【請求項3】 二次エア制御手段は、エンジンの始動
後、所定時間の間は第1エア供給通路を介して排気系へ
二次エアを導入させるように構成されていることを特徴
とする請求項1もしくは請求項2のいずれかに記載のエ
ンジンの二次エア制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5792593A JPH06248938A (ja) | 1993-02-23 | 1993-02-23 | エンジンの二次エア制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5792593A JPH06248938A (ja) | 1993-02-23 | 1993-02-23 | エンジンの二次エア制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06248938A true JPH06248938A (ja) | 1994-09-06 |
Family
ID=13069587
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5792593A Pending JPH06248938A (ja) | 1993-02-23 | 1993-02-23 | エンジンの二次エア制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06248938A (ja) |
-
1993
- 1993-02-23 JP JP5792593A patent/JPH06248938A/ja active Pending
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