JPH0575417A - 半導体リレー回路 - Google Patents
半導体リレー回路Info
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- JPH0575417A JPH0575417A JP3230620A JP23062091A JPH0575417A JP H0575417 A JPH0575417 A JP H0575417A JP 3230620 A JP3230620 A JP 3230620A JP 23062091 A JP23062091 A JP 23062091A JP H0575417 A JPH0575417 A JP H0575417A
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- Japan
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- gate
- source
- fet
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Abstract
(57)【要約】
【目的】出力用FETのゲート・ソース間電圧の上昇に
要する時間を短縮して半導体リレー回路の高速化を実現
すると共に、回路素子の定数設定が容易な回路構成を提
供する。 【構成】出力用FET4のゲートに充電電流が流れると
きに低インピーダンス状態になり、前記出力用FET4
のゲート・ソース間蓄積電荷の充電経路を形成するトラ
ンジスタ6を、前記出力用FET4のドレイン・ゲート
間に逆流阻止用の整流素子7を介して接続し、この回路
を出力用FET4のゲート・ソース間に蓄積電荷の放電
経路を形成する制御回路とは別に構成した。 【効果】従来よりも回路定数の設定が容易になり、スイ
ッチング特性は同等以上のものを得ることができる。
要する時間を短縮して半導体リレー回路の高速化を実現
すると共に、回路素子の定数設定が容易な回路構成を提
供する。 【構成】出力用FET4のゲートに充電電流が流れると
きに低インピーダンス状態になり、前記出力用FET4
のゲート・ソース間蓄積電荷の充電経路を形成するトラ
ンジスタ6を、前記出力用FET4のドレイン・ゲート
間に逆流阻止用の整流素子7を介して接続し、この回路
を出力用FET4のゲート・ソース間に蓄積電荷の放電
経路を形成する制御回路とは別に構成した。 【効果】従来よりも回路定数の設定が容易になり、スイ
ッチング特性は同等以上のものを得ることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、入出力間のアイソレー
ションに光結合方式を用いた半導体リレー回路に関する
ものである。
ションに光結合方式を用いた半導体リレー回路に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図3は従来の半導体リレー回路(特願平
1−166325号)の回路図である。以下、その回路
構成について説明する。リレー入力端子I1,I2の間
には発光ダイオード1が接続されている。発光ダイオー
ド1には光起電力ダイオードアレイ2が光学的に結合さ
れている。光起電力ダイオードアレイ2の正極は、抵抗
3を介してNMOSタイプのエンハンスメントモードの
出力用FET4のゲートに接続されている。また、光起
電力ダイオードアレイ2の負極は、出力用FET4のソ
ースに接続されている。出力用FET4のゲート及びソ
ースには、デプレッションモードの制御用FET5のソ
ース及びドレインがそれぞれ接続されている。この制御
用FET5のゲートは、光起電力ダイオードアレイ2の
正極に接続されている。リレー出力端子O1,O2に
は、出力用FET4のドレイン及びソースがそれぞれ接
続されている。また、NPNトランジスタ6のベースを
光起電力ダイオードアレイ2の正極に接続し、エミッタ
を出力用FET4のゲートに接続し、コレクタを逆流阻
止用の整流素子7を介して出力用FET4のドレインに
接続している。
1−166325号)の回路図である。以下、その回路
構成について説明する。リレー入力端子I1,I2の間
には発光ダイオード1が接続されている。発光ダイオー
ド1には光起電力ダイオードアレイ2が光学的に結合さ
れている。光起電力ダイオードアレイ2の正極は、抵抗
3を介してNMOSタイプのエンハンスメントモードの
出力用FET4のゲートに接続されている。また、光起
電力ダイオードアレイ2の負極は、出力用FET4のソ
ースに接続されている。出力用FET4のゲート及びソ
ースには、デプレッションモードの制御用FET5のソ
ース及びドレインがそれぞれ接続されている。この制御
用FET5のゲートは、光起電力ダイオードアレイ2の
正極に接続されている。リレー出力端子O1,O2に
は、出力用FET4のドレイン及びソースがそれぞれ接
続されている。また、NPNトランジスタ6のベースを
光起電力ダイオードアレイ2の正極に接続し、エミッタ
を出力用FET4のゲートに接続し、コレクタを逆流阻
止用の整流素子7を介して出力用FET4のドレインに
接続している。
【0003】リレー入力端子I1,I2間には、外部回
路として信号源Sが抵抗Rを介して接続されている。リ
レー出力端子O1,O2間には、外部回路として負荷Z
と直流電源Eの直列回路が図示された極性で接続されて
いる。今、信号源Sから抵抗Rを介して発光ダイオード
1に入力電流が流れると、発光ダイオード1が光信号を
発生する。この光信号を受けて光起電力ダイオードアレ
イ2が電流を発生する。この電流は常時は低インピーダ
ンス状態にある制御用FET5のソース・ドレイン間を
介して抵抗3に流れる。抵抗3で発生する電圧が制御用
FET5のスレショルド電圧を越えると、制御用FET
5が高インピーダンス状態となる。これによって、光起
電力ダイオードアレイ2からの電流は、出力用FET4
のゲート・ソース間を充電する。また、抵抗3で発生す
る電圧によりトランジスタ6のベース・エミッタ間が順
バイアスされて、トランジスタ6のコレクタ・エミッタ
間が導通状態となる。これによって、直流電源Eから負
荷Z、リレー出力端子O1、逆流阻止用の整流素子7、
トランジスタ6のコレクタ・エミッタ間を介して、出力
用FET4のゲート・ソース間に充電電流が流れる。し
たがって、出力用FET4のゲート・ソース間電圧は速
やかに上昇する。この電圧が出力用FET4のスレショ
ルド電圧を越えると、出力用FET4がオン状態とな
り、リレー出力端子O1,O2間が導通する。これによ
って、負荷Zには直流電源Eから負荷電流が流れる。そ
の後は、制御用FET5のソース・ドレイン間を介して
僅かな電流が抵抗3に流れ、抵抗3に生じるバイアス電
圧によって制御用FET5が高インピーダンス状態に保
持されるようになっている。なお、出力用FET4が完
全にオン状態となった後は、そのドレイン・ソース間電
圧がほぼゼロとなるので、光起電力ダイオードアレイ2
からの電流が、トランジスタ6のベース・コレクタ間の
PN接合を介して出力用FET4のドレイン・ソース間
に流れようとするが、この経路には逆流阻止用の整流素
子7が設けられているので、電流は流れない。
路として信号源Sが抵抗Rを介して接続されている。リ
レー出力端子O1,O2間には、外部回路として負荷Z
と直流電源Eの直列回路が図示された極性で接続されて
いる。今、信号源Sから抵抗Rを介して発光ダイオード
1に入力電流が流れると、発光ダイオード1が光信号を
発生する。この光信号を受けて光起電力ダイオードアレ
イ2が電流を発生する。この電流は常時は低インピーダ
ンス状態にある制御用FET5のソース・ドレイン間を
介して抵抗3に流れる。抵抗3で発生する電圧が制御用
FET5のスレショルド電圧を越えると、制御用FET
5が高インピーダンス状態となる。これによって、光起
電力ダイオードアレイ2からの電流は、出力用FET4
のゲート・ソース間を充電する。また、抵抗3で発生す
る電圧によりトランジスタ6のベース・エミッタ間が順
バイアスされて、トランジスタ6のコレクタ・エミッタ
間が導通状態となる。これによって、直流電源Eから負
荷Z、リレー出力端子O1、逆流阻止用の整流素子7、
トランジスタ6のコレクタ・エミッタ間を介して、出力
用FET4のゲート・ソース間に充電電流が流れる。し
たがって、出力用FET4のゲート・ソース間電圧は速
やかに上昇する。この電圧が出力用FET4のスレショ
ルド電圧を越えると、出力用FET4がオン状態とな
り、リレー出力端子O1,O2間が導通する。これによ
って、負荷Zには直流電源Eから負荷電流が流れる。そ
の後は、制御用FET5のソース・ドレイン間を介して
僅かな電流が抵抗3に流れ、抵抗3に生じるバイアス電
圧によって制御用FET5が高インピーダンス状態に保
持されるようになっている。なお、出力用FET4が完
全にオン状態となった後は、そのドレイン・ソース間電
圧がほぼゼロとなるので、光起電力ダイオードアレイ2
からの電流が、トランジスタ6のベース・コレクタ間の
PN接合を介して出力用FET4のドレイン・ソース間
に流れようとするが、この経路には逆流阻止用の整流素
子7が設けられているので、電流は流れない。
【0004】リレー入力端子I1,I2間の入力電流が
遮断されて、発光ダイオード1からの光信号がなくなる
と、光起電力ダイオードアレイ2からの出力電流がなく
なる。このとき、トランジスタ6は出力用FET4のゲ
ート・ソース間電圧によりベース・エミッタ間を逆バイ
アスされるので、そのコレクタ・エミッタ間は非導通状
態となっている。また、光起電力の消失により、制御用
FET5のゲート・ソース間電圧が下がるので、制御用
FET5が低インピーダンス状態となって、出力用FE
T4のゲート・ソース間容量に蓄積されていた電荷が制
御用FET5を通って急速に放電される。これによっ
て、出力用FET4はオフ状態となり、リレー出力端子
O1,O2間が遮断される。
遮断されて、発光ダイオード1からの光信号がなくなる
と、光起電力ダイオードアレイ2からの出力電流がなく
なる。このとき、トランジスタ6は出力用FET4のゲ
ート・ソース間電圧によりベース・エミッタ間を逆バイ
アスされるので、そのコレクタ・エミッタ間は非導通状
態となっている。また、光起電力の消失により、制御用
FET5のゲート・ソース間電圧が下がるので、制御用
FET5が低インピーダンス状態となって、出力用FE
T4のゲート・ソース間容量に蓄積されていた電荷が制
御用FET5を通って急速に放電される。これによっ
て、出力用FET4はオフ状態となり、リレー出力端子
O1,O2間が遮断される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術では、制御
用FET5を高インピーダンス状態にバイアスするため
の抵抗3を用いて、トランジスタ6を導通状態にするた
めの順バイアスを得ている。このため、制御用FET5
のスレショルド電圧Vthは、トランジスタ6が導通状
態になったときのベース・エミッタ間電圧(約0.5
V)より高くは設定できない。さもないと、制御用FE
T5はいつまでも高インピーダンス状態となることがで
きない。また、制御用FET5のスレショルド電圧Vt
hは、そのFET5のゲート・ソース間がバイアスされ
ていないときにドレイン・ソース間に流し得る電流Id
sと正の相関がある。この電流Idsは、出力用FET
4が非導通状態になるとき、そのゲート・ソース間の蓄
積電荷の放電電流となる。したがって、この電流Ids
が大きいほど、出力用FET4のターンオフ時間を短く
できる。ところが、前述のように、従来の回路では、F
ET5のスレショルド電圧を約0.5Vよりも高く設定
できないため、電流Idsも或る値以上は大きくするこ
とができなかった。
用FET5を高インピーダンス状態にバイアスするため
の抵抗3を用いて、トランジスタ6を導通状態にするた
めの順バイアスを得ている。このため、制御用FET5
のスレショルド電圧Vthは、トランジスタ6が導通状
態になったときのベース・エミッタ間電圧(約0.5
V)より高くは設定できない。さもないと、制御用FE
T5はいつまでも高インピーダンス状態となることがで
きない。また、制御用FET5のスレショルド電圧Vt
hは、そのFET5のゲート・ソース間がバイアスされ
ていないときにドレイン・ソース間に流し得る電流Id
sと正の相関がある。この電流Idsは、出力用FET
4が非導通状態になるとき、そのゲート・ソース間の蓄
積電荷の放電電流となる。したがって、この電流Ids
が大きいほど、出力用FET4のターンオフ時間を短く
できる。ところが、前述のように、従来の回路では、F
ET5のスレショルド電圧を約0.5Vよりも高く設定
できないため、電流Idsも或る値以上は大きくするこ
とができなかった。
【0006】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、出力用FETのゲ
ート・ソース間電圧の上昇に要する時間を短縮して半導
体リレー回路の高速化を実現すると共に、回路素子の定
数設定が容易な回路構成を提供することにある。
のであり、その目的とするところは、出力用FETのゲ
ート・ソース間電圧の上昇に要する時間を短縮して半導
体リレー回路の高速化を実現すると共に、回路素子の定
数設定が容易な回路構成を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明にあっては、上記
の課題を解決するために、図1に示すように、入力信号
に応答して光信号を発生する発光ダイオード1と、発光
ダイオード1の光信号を受光するように配置された光起
電力ダイオードアレイ2と、光起電力ダイオードアレイ
2と直列に接続された抵抗3と、光起電力ダイオードア
レイ2の光起電力を前記抵抗3を介してゲート・ソース
間に印加されてドレイン・ソース間の導通状態と非導通
状態とが切り替わる出力用FET4と、該FET4のゲ
ート・ソース間に蓄積電荷の放電経路を形成する制御回
路とを備える半導体リレー回路において、出力用FET
4のゲートに充電電流が流れるときに低インピーダンス
状態になり、前記出力用FET4のゲート・ソース間蓄
積電荷の充電経路を形成するトランジスタ6のような半
導体素子を、前記出力用FET4のドレイン・ゲート間
に逆流阻止用の整流素子7を介して接続したことを特徴
とするものである。
の課題を解決するために、図1に示すように、入力信号
に応答して光信号を発生する発光ダイオード1と、発光
ダイオード1の光信号を受光するように配置された光起
電力ダイオードアレイ2と、光起電力ダイオードアレイ
2と直列に接続された抵抗3と、光起電力ダイオードア
レイ2の光起電力を前記抵抗3を介してゲート・ソース
間に印加されてドレイン・ソース間の導通状態と非導通
状態とが切り替わる出力用FET4と、該FET4のゲ
ート・ソース間に蓄積電荷の放電経路を形成する制御回
路とを備える半導体リレー回路において、出力用FET
4のゲートに充電電流が流れるときに低インピーダンス
状態になり、前記出力用FET4のゲート・ソース間蓄
積電荷の充電経路を形成するトランジスタ6のような半
導体素子を、前記出力用FET4のドレイン・ゲート間
に逆流阻止用の整流素子7を介して接続したことを特徴
とするものである。
【0008】
【作用】本発明にあっては、出力用FET4のゲートに
充電電流が流れるときに低インピーダンス状態になり、
前記出力用FET4のゲート・ソース間蓄積電荷の充電
経路を形成するトランジスタ6のような半導体素子を、
前記出力用FET4のドレイン・ゲート間に逆流阻止用
の整流素子7を介して接続し、この回路を出力用FET
4のゲート・ソース間に蓄積電荷の放電経路を形成する
制御回路とは別に構成したから、従来よりも回路定数の
設定が容易になり、スイッチング特性は同等以上のもの
を得ることが可能となった。
充電電流が流れるときに低インピーダンス状態になり、
前記出力用FET4のゲート・ソース間蓄積電荷の充電
経路を形成するトランジスタ6のような半導体素子を、
前記出力用FET4のドレイン・ゲート間に逆流阻止用
の整流素子7を介して接続し、この回路を出力用FET
4のゲート・ソース間に蓄積電荷の放電経路を形成する
制御回路とは別に構成したから、従来よりも回路定数の
設定が容易になり、スイッチング特性は同等以上のもの
を得ることが可能となった。
【0009】
【実施例】図1は本発明の一実施例の回路図である。以
下、その回路構成について説明する。リレー入力端子I
1,I2の間には発光ダイオード1が接続されている。
発光ダイオード1には光起電力ダイオードアレイ2が光
学的に結合されている。光起電力ダイオードアレイ2の
正極は、抵抗3と抵抗8を介してNMOSタイプのエン
ハンスメントモードの出力用FET4のゲートに接続さ
れている。また、光起電力ダイオードアレイ2の負極
は、出力用FET4のソースに接続されている。出力用
FET4のゲートには、ダイオード9のアノード・カソ
ード間を介してデプレッションモードの制御用FET5
のソースが接続されている。出力用FET4のソースに
は、デプレッションモードの制御用FET5のドレイン
が接続されている。この制御用FET5のゲートは、光
起電力ダイオードアレイ2の正極に接続されている。リ
レー出力端子O1,O2には、出力用FET4のドレイ
ン及びソースがそれぞれ接続されている。また、NPN
トランジスタ6のベースを抵抗3と抵抗8の接続点に接
続し、エミッタを出力用FET4のゲートに接続し、コ
レクタを逆流阻止用の整流素子7を介して出力用FET
4のドレインに接続している。
下、その回路構成について説明する。リレー入力端子I
1,I2の間には発光ダイオード1が接続されている。
発光ダイオード1には光起電力ダイオードアレイ2が光
学的に結合されている。光起電力ダイオードアレイ2の
正極は、抵抗3と抵抗8を介してNMOSタイプのエン
ハンスメントモードの出力用FET4のゲートに接続さ
れている。また、光起電力ダイオードアレイ2の負極
は、出力用FET4のソースに接続されている。出力用
FET4のゲートには、ダイオード9のアノード・カソ
ード間を介してデプレッションモードの制御用FET5
のソースが接続されている。出力用FET4のソースに
は、デプレッションモードの制御用FET5のドレイン
が接続されている。この制御用FET5のゲートは、光
起電力ダイオードアレイ2の正極に接続されている。リ
レー出力端子O1,O2には、出力用FET4のドレイ
ン及びソースがそれぞれ接続されている。また、NPN
トランジスタ6のベースを抵抗3と抵抗8の接続点に接
続し、エミッタを出力用FET4のゲートに接続し、コ
レクタを逆流阻止用の整流素子7を介して出力用FET
4のドレインに接続している。
【0010】リレー入力端子I1,I2間には、外部回
路として信号源Sが抵抗Rを介して接続されている。リ
レー出力端子O1,O2間には、外部回路として負荷Z
と直流電源Eの直列回路が図示された極性で接続されて
いる。今、信号源Sから抵抗Rを介して発光ダイオード
1に入力電流が流れると、発光ダイオード1が光信号を
発生する。この光信号を受けて光起電力ダイオードアレ
イ2が電流を発生する。この電流は常時は低インピーダ
ンス状態にある制御用FET5のソース・ドレイン間を
介して抵抗3に流れる。抵抗3で発生する電圧が制御用
FET5のスレショルド電圧を越えると、制御用FET
5が高インピーダンス状態となる。これによって、光起
電力ダイオードアレイ2からの電流は、出力用FET4
のゲート・ソース間を充電する。また、抵抗8を介して
出力用FET4のゲート・ソース間に充電電流が流れ
て、抵抗8の両端には電圧が発生する。この抵抗8で発
生する電圧によりトランジスタ6のベース・エミッタ間
が順バイアスされて、トランジスタ6のコレクタ・エミ
ッタ間が導通状態となる。これによって、直流電源Eか
ら負荷Z、リレー出力端子O1、逆流阻止用の整流素子
7、トランジスタ6のコレクタ・エミッタ間を介して、
出力用FET4のゲート・ソース間に充電電流が流れ
る。したがって、出力用FET4のゲート・ソース間電
圧は速やかに上昇する。この電圧が出力用FET4のス
レショルド電圧を越えると、出力用FET4がオン状態
となり、リレー出力端子O1,O2間が導通する。これ
によって、負荷Zには直流電源Eから負荷電流が流れ
る。その後は、制御用FET5のソース・ドレイン間を
介して僅かな電流が抵抗3に流れ、抵抗3に生じるバイ
アス電圧によって制御用FET5が高インピーダンス状
態に保持されるようになっている。なお、出力用FET
4が完全にオン状態となった後は、そのドレイン・ソー
ス間電圧がほぼゼロとなるので、光起電力ダイオードア
レイ2からの電流が、トランジスタ6のベース・コレク
タ間のPN接合を介して出力用FET4のドレイン・ソ
ース間に流れようとするが、この経路には逆流阻止用の
整流素子7が設けられているので、電流は流れない。
路として信号源Sが抵抗Rを介して接続されている。リ
レー出力端子O1,O2間には、外部回路として負荷Z
と直流電源Eの直列回路が図示された極性で接続されて
いる。今、信号源Sから抵抗Rを介して発光ダイオード
1に入力電流が流れると、発光ダイオード1が光信号を
発生する。この光信号を受けて光起電力ダイオードアレ
イ2が電流を発生する。この電流は常時は低インピーダ
ンス状態にある制御用FET5のソース・ドレイン間を
介して抵抗3に流れる。抵抗3で発生する電圧が制御用
FET5のスレショルド電圧を越えると、制御用FET
5が高インピーダンス状態となる。これによって、光起
電力ダイオードアレイ2からの電流は、出力用FET4
のゲート・ソース間を充電する。また、抵抗8を介して
出力用FET4のゲート・ソース間に充電電流が流れ
て、抵抗8の両端には電圧が発生する。この抵抗8で発
生する電圧によりトランジスタ6のベース・エミッタ間
が順バイアスされて、トランジスタ6のコレクタ・エミ
ッタ間が導通状態となる。これによって、直流電源Eか
ら負荷Z、リレー出力端子O1、逆流阻止用の整流素子
7、トランジスタ6のコレクタ・エミッタ間を介して、
出力用FET4のゲート・ソース間に充電電流が流れ
る。したがって、出力用FET4のゲート・ソース間電
圧は速やかに上昇する。この電圧が出力用FET4のス
レショルド電圧を越えると、出力用FET4がオン状態
となり、リレー出力端子O1,O2間が導通する。これ
によって、負荷Zには直流電源Eから負荷電流が流れ
る。その後は、制御用FET5のソース・ドレイン間を
介して僅かな電流が抵抗3に流れ、抵抗3に生じるバイ
アス電圧によって制御用FET5が高インピーダンス状
態に保持されるようになっている。なお、出力用FET
4が完全にオン状態となった後は、そのドレイン・ソー
ス間電圧がほぼゼロとなるので、光起電力ダイオードア
レイ2からの電流が、トランジスタ6のベース・コレク
タ間のPN接合を介して出力用FET4のドレイン・ソ
ース間に流れようとするが、この経路には逆流阻止用の
整流素子7が設けられているので、電流は流れない。
【0011】リレー入力端子I1,I2間の入力電流が
遮断されて、発光ダイオード1からの光信号がなくなる
と、光起電力ダイオードアレイ2からの出力電流がなく
なる。このとき、トランジスタ6は出力用FET4のゲ
ート・ソース間電圧によりベース・エミッタ間を逆バイ
アスされるので、そのコレクタ・エミッタ間は非導通状
態となっている。また、光起電力の消失により、制御用
FET5のゲート・ソース間電圧が下がるので、制御用
FET5が低インピーダンス状態となって、出力用FE
T4のゲート・ソース間容量に蓄積されていた電荷がダ
イオード9と制御用FET5を通って急速に放電され
る。これによって、出力用FET4はオフ状態となり、
リレー出力端子O1,O2間が遮断される。
遮断されて、発光ダイオード1からの光信号がなくなる
と、光起電力ダイオードアレイ2からの出力電流がなく
なる。このとき、トランジスタ6は出力用FET4のゲ
ート・ソース間電圧によりベース・エミッタ間を逆バイ
アスされるので、そのコレクタ・エミッタ間は非導通状
態となっている。また、光起電力の消失により、制御用
FET5のゲート・ソース間電圧が下がるので、制御用
FET5が低インピーダンス状態となって、出力用FE
T4のゲート・ソース間容量に蓄積されていた電荷がダ
イオード9と制御用FET5を通って急速に放電され
る。これによって、出力用FET4はオフ状態となり、
リレー出力端子O1,O2間が遮断される。
【0012】図2は本発明の他の実施例の回路図であ
る。本実施例では、バイポーラ型のトランジスタ6に代
えて、エンハンスメント型のMOSFET16を接続し
ている。すなわち、MOSFET16のゲートを抵抗3
を介して光起電力ダイオードアレイ2の正極に接続し、
ソースを出力用FET4のゲートに接続し、ドレインを
逆流阻止用の整流素子7を介して出力用FET4のドレ
インに接続している。動作については、図1の実施例と
同様である。
る。本実施例では、バイポーラ型のトランジスタ6に代
えて、エンハンスメント型のMOSFET16を接続し
ている。すなわち、MOSFET16のゲートを抵抗3
を介して光起電力ダイオードアレイ2の正極に接続し、
ソースを出力用FET4のゲートに接続し、ドレインを
逆流阻止用の整流素子7を介して出力用FET4のドレ
インに接続している。動作については、図1の実施例と
同様である。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば、半導体リレーのターン
オンを加速する回路と、ターンオフを加速する回路とを
個別に形成することができ、回路素子の定数設定が容易
で高速動作が可能な半導体リレーを実現できるという効
果がある。
オンを加速する回路と、ターンオフを加速する回路とを
個別に形成することができ、回路素子の定数設定が容易
で高速動作が可能な半導体リレーを実現できるという効
果がある。
【図1】本発明の一実施例の回路図である。
【図2】本発明の他の実施例の回路図である。
【図3】従来例の回路図である。
1 発光ダイオード 2 光起電力ダイオードアレイ 3 抵抗 4 出力用FET 5 制御用FET 6 トランジスタ 7 整流素子 8 抵抗 9 ダイオード
Claims (1)
- 【請求項1】 入力信号に応答して光信号を発生する
発光ダイオードと、発光ダイオードの光信号を受光する
ように配置された光起電力ダイオードアレイと、光起電
力ダイオードアレイと直列に接続された抵抗と、光起電
力ダイオードアレイの光起電力を前記抵抗を介してゲー
ト・ソース間に印加されてドレイン・ソース間の導通状
態と非導通状態とが切り替わる出力用FETと、該FE
Tのゲート・ソース間に蓄積電荷の放電経路を形成する
制御回路とを備える半導体リレー回路において、出力用
FETのゲートに充電電流が流れるときに低インピーダ
ンス状態になり、前記出力用FETのゲート・ソース間
蓄積電荷の充電経路を形成するトランジスタのような半
導体素子を、前記出力用FETのドレイン・ゲート間に
逆流阻止用の整流素子を介して接続したことを特徴とす
る半導体リレー回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3230620A JP2932782B2 (ja) | 1991-09-10 | 1991-09-10 | 半導体リレー回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3230620A JP2932782B2 (ja) | 1991-09-10 | 1991-09-10 | 半導体リレー回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0575417A true JPH0575417A (ja) | 1993-03-26 |
JP2932782B2 JP2932782B2 (ja) | 1999-08-09 |
Family
ID=16910629
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3230620A Expired - Lifetime JP2932782B2 (ja) | 1991-09-10 | 1991-09-10 | 半導体リレー回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2932782B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016072676A (ja) * | 2014-09-26 | 2016-05-09 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 半導体リレー |
-
1991
- 1991-09-10 JP JP3230620A patent/JP2932782B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016072676A (ja) * | 2014-09-26 | 2016-05-09 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 半導体リレー |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2932782B2 (ja) | 1999-08-09 |
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