JPH05319846A - ガラス基板の折割り方法及びその装置 - Google Patents
ガラス基板の折割り方法及びその装置Info
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- JPH05319846A JPH05319846A JP15590292A JP15590292A JPH05319846A JP H05319846 A JPH05319846 A JP H05319846A JP 15590292 A JP15590292 A JP 15590292A JP 15590292 A JP15590292 A JP 15590292A JP H05319846 A JPH05319846 A JP H05319846A
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03B—MANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
- C03B33/00—Severing cooled glass
- C03B33/10—Glass-cutting tools, e.g. scoring tools
- C03B33/12—Hand tools
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- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
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- C03B33/105—Details of cutting or scoring means, e.g. tips
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 イメージセンサのなどのように製造工程でガ
ラス基板を短冊状に細く折り割る必要がある場合に、熟
練者でなくても簡単に折り割ることができ、さらに副走
査方向の幅を狭くしても折り割ることができるようにす
る。 【構成】 折り割ろうとするガラス基板20を差し込む
ための凹所22及びV字形の逃げ溝24を形成した固定
部12と、加圧刃14を備えた可動部16と、これらを
対向させた状態で連結する弾性部とから構成される折割
り治具により、ガラス基板20をスクライブ線26の両
側で均等に支持し、その支持されたガラス基板20の主
面に対して垂直に、かつ、加圧刃14の刃先とガラス基
板20の主面とが一定角度βを成すようにスクライブ線
26に沿って加圧刃14を圧接するようにした。
ラス基板を短冊状に細く折り割る必要がある場合に、熟
練者でなくても簡単に折り割ることができ、さらに副走
査方向の幅を狭くしても折り割ることができるようにす
る。 【構成】 折り割ろうとするガラス基板20を差し込む
ための凹所22及びV字形の逃げ溝24を形成した固定
部12と、加圧刃14を備えた可動部16と、これらを
対向させた状態で連結する弾性部とから構成される折割
り治具により、ガラス基板20をスクライブ線26の両
側で均等に支持し、その支持されたガラス基板20の主
面に対して垂直に、かつ、加圧刃14の刃先とガラス基
板20の主面とが一定角度βを成すようにスクライブ線
26に沿って加圧刃14を圧接するようにした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はガラス基板の折割り方法
及びその装置に関し、さらに詳しくは、イメージセンサ
などの半導体装置を製造するときにガラス基板を短冊状
に折り割る方法及びその方法の実施に直接使用する治
具、機械、器具などの装置に関する。
及びその装置に関し、さらに詳しくは、イメージセンサ
などの半導体装置を製造するときにガラス基板を短冊状
に折り割る方法及びその方法の実施に直接使用する治
具、機械、器具などの装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置のうち、たとえばファクシミ
リ、イメージスキャナ、デジタル複写機、電子黒板など
に用いられるイメージセンサは、ガラス基板上に下部電
極と半導体層と上部電極とから成る半導体素子を複数直
線状に配列するとともに、これらの複数の半導体素子を
覆って絶縁する層間絶縁膜と、この層間絶縁膜を介して
配される配線とを備えて構成されている。このイメージ
センサを構成する半導体素子や配線などの大きさはμm
の単位であり、微細加工するために通常フォトリソグラ
フィ法が用いられている。このため、イメージセンサを
製造するには、成膜、フォトレジストの塗布、フォトマ
スクの位置決め、露光、エッチングなどの工程を繰り返
して行う必要があり、製造コストを低減させるには一度
に大量のイメージセンサを製造するのが好ましい。そこ
で、大面積のガラス基板を用いて複数のイメージセンサ
を同時に形成した後、その大面積のガラス基板を分割し
て個々のイメージセンサを製造している。
リ、イメージスキャナ、デジタル複写機、電子黒板など
に用いられるイメージセンサは、ガラス基板上に下部電
極と半導体層と上部電極とから成る半導体素子を複数直
線状に配列するとともに、これらの複数の半導体素子を
覆って絶縁する層間絶縁膜と、この層間絶縁膜を介して
配される配線とを備えて構成されている。このイメージ
センサを構成する半導体素子や配線などの大きさはμm
の単位であり、微細加工するために通常フォトリソグラ
フィ法が用いられている。このため、イメージセンサを
製造するには、成膜、フォトレジストの塗布、フォトマ
スクの位置決め、露光、エッチングなどの工程を繰り返
して行う必要があり、製造コストを低減させるには一度
に大量のイメージセンサを製造するのが好ましい。そこ
で、大面積のガラス基板を用いて複数のイメージセンサ
を同時に形成した後、その大面積のガラス基板を分割し
て個々のイメージセンサを製造している。
【0003】このガラス基板の分割方法の一つとして、
シリコンウエファーなどの切断に使用されるダイサーに
よりその大面積のガラス基板を切断する方法がある。こ
の切断方法は、たとえば図10に示すように、半導体素
子1などが形成されるガラス基板2の裏面側に樹脂フィ
ルム3を粘着層4によって貼着し、ダイサーの回転刃5
により樹脂フィルム3を残してガラス基板2を順次切断
している。この樹脂フィルム3により、ダイサーによっ
て切断されたイメージセンサ6のガラス基板2がダイサ
ーの回転刃5に巻き込まれ破損しないようにして、イメ
ージセンサ6を製造している。
シリコンウエファーなどの切断に使用されるダイサーに
よりその大面積のガラス基板を切断する方法がある。こ
の切断方法は、たとえば図10に示すように、半導体素
子1などが形成されるガラス基板2の裏面側に樹脂フィ
ルム3を粘着層4によって貼着し、ダイサーの回転刃5
により樹脂フィルム3を残してガラス基板2を順次切断
している。この樹脂フィルム3により、ダイサーによっ
て切断されたイメージセンサ6のガラス基板2がダイサ
ーの回転刃5に巻き込まれ破損しないようにして、イメ
ージセンサ6を製造している。
【0004】ところで、ダイサーによるガラス基板2の
切断には切り代を必要とし、その切り代として通常0.
2mm以上要する。この切り代はたとえばイメージセンサ
6の副走査方向の幅が2mmであるとき10%以上に相当
し、一定の大きさのガラス基板2から製造し得るイメー
ジセンサ6の数を制限していた。また、ダイサーによる
切断線の両側周辺部には回転刃5によるチッピングが生
じて角部端面がシャープに形成されず、センサの電極部
を破損してワイヤボンディングができないという問題が
あった。そのため、半導体素子1などが形成される有効
な面積に対して、このチッピングを考慮してガラス基板
2の副走査方向の幅にマージンを必要とし、一層、一定
の大きさのガラス基板2から製造し得るイメージセンサ
6の数を少なくしていた。
切断には切り代を必要とし、その切り代として通常0.
2mm以上要する。この切り代はたとえばイメージセンサ
6の副走査方向の幅が2mmであるとき10%以上に相当
し、一定の大きさのガラス基板2から製造し得るイメー
ジセンサ6の数を制限していた。また、ダイサーによる
切断線の両側周辺部には回転刃5によるチッピングが生
じて角部端面がシャープに形成されず、センサの電極部
を破損してワイヤボンディングができないという問題が
あった。そのため、半導体素子1などが形成される有効
な面積に対して、このチッピングを考慮してガラス基板
2の副走査方向の幅にマージンを必要とし、一層、一定
の大きさのガラス基板2から製造し得るイメージセンサ
6の数を少なくしていた。
【0005】また、ダイサーによるガラス基板2の切断
は切断時間が長く掛かり過ぎ、生産性を上げることがで
きなかった。さらに、ガラス基板2の切断長さはイメー
ジセンサ6の読み取りサイズによって異なるが、通常2
00〜340mm程あり、このように長い距離を切断する
には長尺用のダイサーを必要とする。しかし、この長尺
用のダイサーは用途が特殊であるなどの理由から入手す
ることが困難であり、かつ高価である。しかも、ダイサ
ーの刃5の交換、及び樹脂フィルムや純水などの使用を
必要とし、ランニングコストが高く付くという問題もあ
った。
は切断時間が長く掛かり過ぎ、生産性を上げることがで
きなかった。さらに、ガラス基板2の切断長さはイメー
ジセンサ6の読み取りサイズによって異なるが、通常2
00〜340mm程あり、このように長い距離を切断する
には長尺用のダイサーを必要とする。しかし、この長尺
用のダイサーは用途が特殊であるなどの理由から入手す
ることが困難であり、かつ高価である。しかも、ダイサ
ーの刃5の交換、及び樹脂フィルムや純水などの使用を
必要とし、ランニングコストが高く付くという問題もあ
った。
【0006】さらに、ダイサーによってガラス基板2を
切断したとき、切断されたガラス基板2が回転刃に巻き
込まれたりしないようにガラス基板2の裏面に樹脂フィ
ルム3を貼着しているが、切断後この樹脂フィルム3を
剥がす必要がある。このため、溶剤中に浸漬するなどの
種々の処理を要し、この処理がガラス基板2上に形成さ
れた半導体素子1などにダメージを与えていた。
切断したとき、切断されたガラス基板2が回転刃に巻き
込まれたりしないようにガラス基板2の裏面に樹脂フィ
ルム3を貼着しているが、切断後この樹脂フィルム3を
剥がす必要がある。このため、溶剤中に浸漬するなどの
種々の処理を要し、この処理がガラス基板2上に形成さ
れた半導体素子1などにダメージを与えていた。
【0007】このため、ガラス基板2の分割方法として
折割りが用いられている。ガラス基板2の折割りは図1
1に示すように、先ずガラス基板2に図示しない硬質の
ホイルカッターなどのスクライバーによってスクライブ
線7を入れた後、ガラス基板2の外周部に設けられた不
用部分である耳部8を作業者が指先で支持しながら折り
曲げるようにして、そのスクライブ線7に沿って一つず
つ割ってなされている。すなわち、このような折割り方
法は、指先で支持されて折り曲げられるガラス基板2の
耳部8からスクライブ線7に沿って亀裂が入り、その亀
裂は徐々にその先端方向に進行してガラス基板2が分断
され、個々のイメージセンサ6に切り離されている。た
とえば3mm幅のイメージセンサであれば、2本分のイメ
ージセンサ6である6mm幅まで分断した後、個々のイメ
ージセンサ6に分断していた。
折割りが用いられている。ガラス基板2の折割りは図1
1に示すように、先ずガラス基板2に図示しない硬質の
ホイルカッターなどのスクライバーによってスクライブ
線7を入れた後、ガラス基板2の外周部に設けられた不
用部分である耳部8を作業者が指先で支持しながら折り
曲げるようにして、そのスクライブ線7に沿って一つず
つ割ってなされている。すなわち、このような折割り方
法は、指先で支持されて折り曲げられるガラス基板2の
耳部8からスクライブ線7に沿って亀裂が入り、その亀
裂は徐々にその先端方向に進行してガラス基板2が分断
され、個々のイメージセンサ6に切り離されている。た
とえば3mm幅のイメージセンサであれば、2本分のイメ
ージセンサ6である6mm幅まで分断した後、個々のイメ
ージセンサ6に分断していた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この折割り方
法によれば、ガラス基板2から切り離されるイメージセ
ンサ6には曲げあるいはねじりの応力が作用し、ガラス
基板2上に被着形成された薄膜の半導体素子1にクラッ
クが入ったり、半導体素子1がガラス基板2から剥離し
たりして、歩留りを低下させ、さらに信頼性を低下させ
る原因となる恐れがあった。
法によれば、ガラス基板2から切り離されるイメージセ
ンサ6には曲げあるいはねじりの応力が作用し、ガラス
基板2上に被着形成された薄膜の半導体素子1にクラッ
クが入ったり、半導体素子1がガラス基板2から剥離し
たりして、歩留りを低下させ、さらに信頼性を低下させ
る原因となる恐れがあった。
【0009】また、イメージセンサ6の副走査方向の幅
を狭くして生産性を向上させようとしても、副走査方向
の幅が狭くなるにつれてスクライブ線7の両側に均等な
力を加えて折り割ることは困難になり、0.7mm厚のガ
ラス基板2であれば3mm幅程度が限界であった。ただ
し、3mm幅であっても未熟な作業者が行なうと、亀裂の
進行が途中で止まってその途中の部分がギザギザになっ
たり、あるいは途中で折れてしまうことがあった。ま
た、仮に3mm幅よりも狭くすると、歩留りが著しく低下
するという問題があった。
を狭くして生産性を向上させようとしても、副走査方向
の幅が狭くなるにつれてスクライブ線7の両側に均等な
力を加えて折り割ることは困難になり、0.7mm厚のガ
ラス基板2であれば3mm幅程度が限界であった。ただ
し、3mm幅であっても未熟な作業者が行なうと、亀裂の
進行が途中で止まってその途中の部分がギザギザになっ
たり、あるいは途中で折れてしまうことがあった。ま
た、仮に3mm幅よりも狭くすると、歩留りが著しく低下
するという問題があった。
【0010】そこで本発明者らは、イメージセンサなど
の半導体装置の生産性を向上させ、さらに副走査方向の
幅を狭くすると同時に主走査方向の長さを長くしても折
り割ることができ、かつ欠陥のない半導体装置を得ると
いう相反する条件を満足させるため、鋭意研究を重ねた
結果、本発明に至った。
の半導体装置の生産性を向上させ、さらに副走査方向の
幅を狭くすると同時に主走査方向の長さを長くしても折
り割ることができ、かつ欠陥のない半導体装置を得ると
いう相反する条件を満足させるため、鋭意研究を重ねた
結果、本発明に至った。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係るガラス基板
の折割り方法の要旨とするところは、ガラス基板に予め
付けられたスクライブ線に沿って該ガラス基板を折り割
る方法であって、前記ガラス基板を該スクライブ線の両
側で均等に支持し、該支持されたガラス基板の主面に対
して垂直に、かつ、該スクライブ線が付けられた面と反
対側から該スクライブ線に沿って加圧刃を圧接すること
にある。
の折割り方法の要旨とするところは、ガラス基板に予め
付けられたスクライブ線に沿って該ガラス基板を折り割
る方法であって、前記ガラス基板を該スクライブ線の両
側で均等に支持し、該支持されたガラス基板の主面に対
して垂直に、かつ、該スクライブ線が付けられた面と反
対側から該スクライブ線に沿って加圧刃を圧接すること
にある。
【0012】また、かかる折割り方法において、前記加
圧刃の刃先と前記ガラス基板の主面とが一定角度を成す
ように該加圧刃を圧接することにより、該加圧刃を該ガ
ラス基板のエッヂに点で接触させることにある。
圧刃の刃先と前記ガラス基板の主面とが一定角度を成す
ように該加圧刃を圧接することにより、該加圧刃を該ガ
ラス基板のエッヂに点で接触させることにある。
【0013】一方、本発明に係るガラス基板の折割り装
置の要旨とするところは、ガラス基板に予め付けられた
スクライブ線に沿って該ガラス基板を折り割るための装
置であって、前記ガラス基板を該スクライブ線の両側で
均等に支持する支持手段と、該支持されたガラス基板の
主面に対して垂直に、かつ、該スクライブ線が付けられ
た面と反対側から該スクライブ線に沿って圧接される加
圧刃とを備えたことにある。
置の要旨とするところは、ガラス基板に予め付けられた
スクライブ線に沿って該ガラス基板を折り割るための装
置であって、前記ガラス基板を該スクライブ線の両側で
均等に支持する支持手段と、該支持されたガラス基板の
主面に対して垂直に、かつ、該スクライブ線が付けられ
た面と反対側から該スクライブ線に沿って圧接される加
圧刃とを備えたことにある。
【0014】また、かかる折割り装置において、前記加
圧刃の刃先と前記ガラス基板の主面とが一定角度を成す
ように該加圧刃が圧接されることにより、該加圧刃が該
ガラス基板のエッヂに点で接触させられるように構成さ
れたことにある。
圧刃の刃先と前記ガラス基板の主面とが一定角度を成す
ように該加圧刃が圧接されることにより、該加圧刃が該
ガラス基板のエッヂに点で接触させられるように構成さ
れたことにある。
【0015】さらに、かかる折割り装置において、前記
加圧刃を押動させる押動手段を備えたことにある。
加圧刃を押動させる押動手段を備えたことにある。
【0016】
【作用】本発明に係るガラス基板の折割り方法によれ
ば、まずスクライブ線が付けられたガラス基板がそのス
クライブ線の両側で均等に支持される。次いで、その支
持されたガラス基板の主面に対して垂直に、かつ、その
スクライブ線が付けられた面と反対側からそのスクライ
ブ線に沿って加圧刃が圧接される。より好ましくは、加
圧刃の刃先とガラス基板の主面とが一定角度を成すよう
に加圧刃が圧接されることにより、加圧刃はガラス基板
のエッヂに点で接触させられる。これにより、ガラス基
板に付けられたスクライブ線の端部に集中応力が発生
し、その端部から亀裂が進行していき、ガラス基板はス
クライブ線に沿って折り割られる。このとき、ガラス基
板はスクライブ線の両側で均等に支持されているで、亀
裂がスクライブ線から逸れて途中で折れたり、曲げやね
じりの応力が発生したりすることもない。
ば、まずスクライブ線が付けられたガラス基板がそのス
クライブ線の両側で均等に支持される。次いで、その支
持されたガラス基板の主面に対して垂直に、かつ、その
スクライブ線が付けられた面と反対側からそのスクライ
ブ線に沿って加圧刃が圧接される。より好ましくは、加
圧刃の刃先とガラス基板の主面とが一定角度を成すよう
に加圧刃が圧接されることにより、加圧刃はガラス基板
のエッヂに点で接触させられる。これにより、ガラス基
板に付けられたスクライブ線の端部に集中応力が発生
し、その端部から亀裂が進行していき、ガラス基板はス
クライブ線に沿って折り割られる。このとき、ガラス基
板はスクライブ線の両側で均等に支持されているで、亀
裂がスクライブ線から逸れて途中で折れたり、曲げやね
じりの応力が発生したりすることもない。
【0017】一方、本発明に係るガラス基板の折割り装
置は、前述した折割り方法の発明の実施に直接使用する
装置である。この装置には支持手段が備えられていて、
スクライブ線が付けられたガラス基板は支持手段によっ
てスクライブ線の両側で均等に支持されることになる。
また、押動手段が備えられている場合は、加圧刃は押動
手段によって押動させられ、支持されたガラス基板の主
面に対して垂直に、かつ、スクライブ線に沿って確実に
圧接されることになる。なお、ここでいう「装置」と
は、治具、工具、器具、道具、機械などを含む広い概念
である。
置は、前述した折割り方法の発明の実施に直接使用する
装置である。この装置には支持手段が備えられていて、
スクライブ線が付けられたガラス基板は支持手段によっ
てスクライブ線の両側で均等に支持されることになる。
また、押動手段が備えられている場合は、加圧刃は押動
手段によって押動させられ、支持されたガラス基板の主
面に対して垂直に、かつ、スクライブ線に沿って確実に
圧接されることになる。なお、ここでいう「装置」と
は、治具、工具、器具、道具、機械などを含む広い概念
である。
【0018】
【実施例】次に、本発明に係るガラス基板の折割り方法
及びその装置の実施例について図面に基づき詳しく説明
する。
及びその装置の実施例について図面に基づき詳しく説明
する。
【0019】図2において符号10は、本発明に係るガ
ラス基板の折割り装置の一実施例であり、本発明に係る
ガラス基板の折割り方法の実施に直接使用する治具であ
る。この折割り治具10は、ガラス基板を固定するため
の固定部12と、先端に加圧刃14を備えた可動部16
と、これら固定部12と可動部16とを対向させた状態
で連結するための弾性部18とから構成され、竹などを
用いて一体的に作製されている。この固定部12の先端
には、図1に示すように、折り割ろうとするガラス基板
20を差し込むための凹所22が形成されているととも
に、折り割るときに加圧刃14が固定部12に接触しな
いように、凹所22の中央にはV字形の逃げ溝24が形
成されている。本例では、凹所22と逃げ溝24とを形
成することによって、ガラス基板20をスクライブ線2
6の両側で均等に支持する支持手段が構成されている。
ラス基板の折割り装置の一実施例であり、本発明に係る
ガラス基板の折割り方法の実施に直接使用する治具であ
る。この折割り治具10は、ガラス基板を固定するため
の固定部12と、先端に加圧刃14を備えた可動部16
と、これら固定部12と可動部16とを対向させた状態
で連結するための弾性部18とから構成され、竹などを
用いて一体的に作製されている。この固定部12の先端
には、図1に示すように、折り割ろうとするガラス基板
20を差し込むための凹所22が形成されているととも
に、折り割るときに加圧刃14が固定部12に接触しな
いように、凹所22の中央にはV字形の逃げ溝24が形
成されている。本例では、凹所22と逃げ溝24とを形
成することによって、ガラス基板20をスクライブ線2
6の両側で均等に支持する支持手段が構成されている。
【0020】なお、折割り治具10の材料としては、
竹又は木などの他、プラスチックなどの樹脂、アル
ミニウム,真鍮,鋼などの非鉄金属材料若しくは鉄鋼材
料又はこれら合金若しくは鋳物でもよい。さらに、これ
ら〜の表面にSi3 N4 などの硬質無機材料をコーテ
ィングしたものでもよい。
竹又は木などの他、プラスチックなどの樹脂、アル
ミニウム,真鍮,鋼などの非鉄金属材料若しくは鉄鋼材
料又はこれら合金若しくは鋳物でもよい。さらに、これ
ら〜の表面にSi3 N4 などの硬質無機材料をコーテ
ィングしたものでもよい。
【0021】ところで、一般にイメージセンサは、ガラ
ス基板上に複数のフォトダイオードが1次元に形成さ
れ、これらフォトダイオードのそれぞれにブロッキング
ダイオードが逆極性で直列接続されて形成されていると
ともに、これらを一定個数毎のブロック単位で駆動させ
るための配線と、駆動させられたフォトダイオードから
出力される信号を読み出すためのマトリックス配線とが
形成されて構成されている。このイメージセンサは多数
の複雑な工程を経て製造されるので、一度に大量のイメ
ージセンサを製造した方が製造コストを下げることがで
きる。このため、図3に示すように、大面積のガラス基
板28が用いられ、このガラス基板28に複数のイメー
ジセンサ30が並列して形成される。
ス基板上に複数のフォトダイオードが1次元に形成さ
れ、これらフォトダイオードのそれぞれにブロッキング
ダイオードが逆極性で直列接続されて形成されていると
ともに、これらを一定個数毎のブロック単位で駆動させ
るための配線と、駆動させられたフォトダイオードから
出力される信号を読み出すためのマトリックス配線とが
形成されて構成されている。このイメージセンサは多数
の複雑な工程を経て製造されるので、一度に大量のイメ
ージセンサを製造した方が製造コストを下げることがで
きる。このため、図3に示すように、大面積のガラス基
板28が用いられ、このガラス基板28に複数のイメー
ジセンサ30が並列して形成される。
【0022】大面積のガラス基板28はその厚さが約
0.3〜1.1mm程度のものが使用され、ガラス基板2
8の長さはイメージセンサ30の主走査方向の長さ(た
とえば200〜340mm)より長く、またその幅はイメ
ージセンサ30の副走査方向の幅(たとえば1.0〜
4.0mm)に製造されるセンサ30の数を掛けた値より
大きく設定されている。すなわち、ガラス基板28の大
きさは製造されるイメージセンサ30がA4判用、B4
判用、あるいはA3判用などによって異なり、製造すべ
きサイズに応じて選定される。
0.3〜1.1mm程度のものが使用され、ガラス基板2
8の長さはイメージセンサ30の主走査方向の長さ(た
とえば200〜340mm)より長く、またその幅はイメ
ージセンサ30の副走査方向の幅(たとえば1.0〜
4.0mm)に製造されるセンサ30の数を掛けた値より
大きく設定されている。すなわち、ガラス基板28の大
きさは製造されるイメージセンサ30がA4判用、B4
判用、あるいはA3判用などによって異なり、製造すべ
きサイズに応じて選定される。
【0023】この大面積のガラス基板28を用いて、そ
の上に上述したフォトダイオードなどを形成した後、ガ
ラス基板28の所定位置にホイルカッターやダイヤモン
ドカッターなどによって予めスクライブ線26を付け
る。次いで、このガラス基板28の幅方向の中央部を指
先で支持しながら折り曲げ、まずは中央のスクライブ線
26に沿ってこのガラス基板28を半分に折り割る。次
に、これら半分に折り割ったガラス基板28のそれぞれ
をさらにその中央のスクライブ線26に沿って半分に折
り割る。以降これを繰り返し、イメージセンサ2本分の
幅になるまで指先でガラス基板28を折り割る。すなわ
ち、3mm幅のイメージセンサを作製する場合であれば、
6mm幅までは指先で折り割るのである。
の上に上述したフォトダイオードなどを形成した後、ガ
ラス基板28の所定位置にホイルカッターやダイヤモン
ドカッターなどによって予めスクライブ線26を付け
る。次いで、このガラス基板28の幅方向の中央部を指
先で支持しながら折り曲げ、まずは中央のスクライブ線
26に沿ってこのガラス基板28を半分に折り割る。次
に、これら半分に折り割ったガラス基板28のそれぞれ
をさらにその中央のスクライブ線26に沿って半分に折
り割る。以降これを繰り返し、イメージセンサ2本分の
幅になるまで指先でガラス基板28を折り割る。すなわ
ち、3mm幅のイメージセンサを作製する場合であれば、
6mm幅までは指先で折り割るのである。
【0024】そして、前述した折割り治具10の凹所2
2に、このイメージセンサ2本分のガラス基板20をス
クライブ線26が下(固定部12側)になるようにして
差し込む。この凹所22の幅は差し込むガラス基板20
の幅に等しくされていて、ガラス基板20はこの凹所2
2の側面部22aと突き当て部22bとによって完全に
位置決め固定されることになる。また、ガラス基板20
は凹所22の底部22cによってスクライブ線26の両
側で均等に支持されることになる。
2に、このイメージセンサ2本分のガラス基板20をス
クライブ線26が下(固定部12側)になるようにして
差し込む。この凹所22の幅は差し込むガラス基板20
の幅に等しくされていて、ガラス基板20はこの凹所2
2の側面部22aと突き当て部22bとによって完全に
位置決め固定されることになる。また、ガラス基板20
は凹所22の底部22cによってスクライブ線26の両
側で均等に支持されることになる。
【0025】次に、ガラス基板20の凹所22に差し込
まれていない方の端部を手で軽く支持しながら折割り治
具10の固定部12と可動部16とを軽く握ると、図4
に示すように、可動部16に備えられた加圧刃14がガ
ラス基板20の主面に対して垂直に、かつ、加圧刃14
の刃先とガラス基板20の主面とが一定角度βを成すよ
うにスクライブ線26に沿って圧接される。これによ
り、加圧刃14はガラス基板20のエッヂに点で接触さ
せられ、ガラス基板20は撓み、ガラス基板20に付け
られたスクライブ線26の端部に集中した応力が発生す
る。そして、その端部から亀裂が進行していき、ガラス
基板20はスクライブ線26に沿って折り割られる。こ
のとき、ガラス基板20はスクライブ線26の両側で均
等に支持されているので、亀裂がスクライブ線26から
逸れ、ガラス基板20が途中で折れたり、曲げやねじり
の応力が発生してガラス基板20上に形成されたフォト
ダイオードなどの半導体素子やマトリクス配線などにク
ラックが入ったり、これらがガラス基板20から剥離し
たりすることもない。そして最後に、ガラス基板28の
両端にある耳部32を指先で折り割って取り除けばイメ
ージセンサ30が完成する。
まれていない方の端部を手で軽く支持しながら折割り治
具10の固定部12と可動部16とを軽く握ると、図4
に示すように、可動部16に備えられた加圧刃14がガ
ラス基板20の主面に対して垂直に、かつ、加圧刃14
の刃先とガラス基板20の主面とが一定角度βを成すよ
うにスクライブ線26に沿って圧接される。これによ
り、加圧刃14はガラス基板20のエッヂに点で接触さ
せられ、ガラス基板20は撓み、ガラス基板20に付け
られたスクライブ線26の端部に集中した応力が発生す
る。そして、その端部から亀裂が進行していき、ガラス
基板20はスクライブ線26に沿って折り割られる。こ
のとき、ガラス基板20はスクライブ線26の両側で均
等に支持されているので、亀裂がスクライブ線26から
逸れ、ガラス基板20が途中で折れたり、曲げやねじり
の応力が発生してガラス基板20上に形成されたフォト
ダイオードなどの半導体素子やマトリクス配線などにク
ラックが入ったり、これらがガラス基板20から剥離し
たりすることもない。そして最後に、ガラス基板28の
両端にある耳部32を指先で折り割って取り除けばイメ
ージセンサ30が完成する。
【0026】ここで、加圧刃14の先端の角度αは、折
り割ろうとするガラス基板20の全長が長いほど小さく
されている。また、加圧刃14の刃先とガラス基板20
の主面とは一定角度βを成すようにされている。さら
に、凹所22の奥行きの長さLは折り割ろうとするガラ
ス基板20を押し入れる長さとなっている。これらの角
度α,β及び長さLは折り割ろうとするガラス基板20
のサイズによって適宜選択するもので、たとえば300
mm×2mm×0.7mmtのイメージセンサを作製する場合
であれば、角度αは約30°に、角度βは10°以上
に、長さLは2mm以内にするのが最適であった。また、
300mm×2.5mm×0.7mmtのイメージセンサを作
製する場合であれば、角度αは約45°以内に、角度β
は10°以上に、長さLは3mm以内にするのが最適であ
った。
り割ろうとするガラス基板20の全長が長いほど小さく
されている。また、加圧刃14の刃先とガラス基板20
の主面とは一定角度βを成すようにされている。さら
に、凹所22の奥行きの長さLは折り割ろうとするガラ
ス基板20を押し入れる長さとなっている。これらの角
度α,β及び長さLは折り割ろうとするガラス基板20
のサイズによって適宜選択するもので、たとえば300
mm×2mm×0.7mmtのイメージセンサを作製する場合
であれば、角度αは約30°に、角度βは10°以上
に、長さLは2mm以内にするのが最適であった。また、
300mm×2.5mm×0.7mmtのイメージセンサを作
製する場合であれば、角度αは約45°以内に、角度β
は10°以上に、長さLは3mm以内にするのが最適であ
った。
【0027】このガラス基板の折割り治具10は簡単な
構成ではあるが、従来のイメージセンサの製造工程で最
も困難であったガラス基板20の折割り工程が意外なほ
ど簡単になり、歩留りは飛躍的に向上した。しかも、熟
練者でなくても簡単に折り割ることができるので、常に
安定した生産を確保することもできる。また、ガラス基
板20から切り離されるイメージセンサ30に曲げやね
じりの応力が作用し、ガラス基板20上に被着形成され
たフォトダイオードにクラックが入ったり、フォトダイ
オードがガラス基板20から剥離したりすることもなく
なった。このため、歩留りが向上するだけでなく、信頼
性も向上した。
構成ではあるが、従来のイメージセンサの製造工程で最
も困難であったガラス基板20の折割り工程が意外なほ
ど簡単になり、歩留りは飛躍的に向上した。しかも、熟
練者でなくても簡単に折り割ることができるので、常に
安定した生産を確保することもできる。また、ガラス基
板20から切り離されるイメージセンサ30に曲げやね
じりの応力が作用し、ガラス基板20上に被着形成され
たフォトダイオードにクラックが入ったり、フォトダイ
オードがガラス基板20から剥離したりすることもなく
なった。このため、歩留りが向上するだけでなく、信頼
性も向上した。
【0028】以上、本発明に係るガラス基板の折割り方
法及びその装置の一実施例を詳述したが、本発明は上述
した実施例に限定されることなく、その他の態様でも実
施し得るものである。
法及びその装置の一実施例を詳述したが、本発明は上述
した実施例に限定されることなく、その他の態様でも実
施し得るものである。
【0029】たとえば図5に示すように、加圧刃34が
取り付けられた摺動軸36に圧縮コイルバネ38を周設
しておき、その摺動軸36の先端に取り付けられた押し
ボタン40を軽く押すことによって、加圧刃34が平行
移動させられるようにした折割り治具42でもよい。な
お本例でも同様に、折り割ろうとするガラス基板20を
差し込むための凹所22が形成されているとともに、折
り割るときに加圧刃34が接触しないようにV字形の逃
げ溝24が形成されている。
取り付けられた摺動軸36に圧縮コイルバネ38を周設
しておき、その摺動軸36の先端に取り付けられた押し
ボタン40を軽く押すことによって、加圧刃34が平行
移動させられるようにした折割り治具42でもよい。な
お本例でも同様に、折り割ろうとするガラス基板20を
差し込むための凹所22が形成されているとともに、折
り割るときに加圧刃34が接触しないようにV字形の逃
げ溝24が形成されている。
【0030】また図6に示すように、加圧刃44が取り
付けられた摺動体46を引っ張りコイルバネ48によっ
てフレーム50から懸吊しておき、フレーム50に軸支
されたハンドル52を下方に押し下げることにより、加
圧刃44が下方に平行移動させられるようにした据置型
の折割り装置54としてもよい。本例では、加圧刃44
の下方にガラス基板を支持する支持手段56が構成され
ていて、さらにハンドル52、引っ張りコイルバネ4
8、摺動体46などによって加圧刃44を押動させる押
動手段が構成されている。このように押動手段を備えて
いると、支持されたガラス基板の主面に対して垂直に、
かつ、スクライブ線に沿って確実に圧接されることにな
るので、より確実にガラス基板を折り割ることができ
る。
付けられた摺動体46を引っ張りコイルバネ48によっ
てフレーム50から懸吊しておき、フレーム50に軸支
されたハンドル52を下方に押し下げることにより、加
圧刃44が下方に平行移動させられるようにした据置型
の折割り装置54としてもよい。本例では、加圧刃44
の下方にガラス基板を支持する支持手段56が構成され
ていて、さらにハンドル52、引っ張りコイルバネ4
8、摺動体46などによって加圧刃44を押動させる押
動手段が構成されている。このように押動手段を備えて
いると、支持されたガラス基板の主面に対して垂直に、
かつ、スクライブ線に沿って確実に圧接されることにな
るので、より確実にガラス基板を折り割ることができ
る。
【0031】さらに図7に示すように、加圧刃58を複
数並設し、一度に複数本のスクライブ線60に沿って加
圧刃58を圧接するようにしてもよい。この場合の凹所
62の幅は、作製しようとするイメージセンサの幅の整
数倍で、差し込むガラス基板64の幅に等しくされてい
る。なお本例では、凹所62を形成し、その凹所62内
の加圧刃58が対向する位置にV字型の溝部66を複数
形成することにより、ガラス基板64をスクライブ線6
0の両側で均等に支持する支持手段が構成されている。
数並設し、一度に複数本のスクライブ線60に沿って加
圧刃58を圧接するようにしてもよい。この場合の凹所
62の幅は、作製しようとするイメージセンサの幅の整
数倍で、差し込むガラス基板64の幅に等しくされてい
る。なお本例では、凹所62を形成し、その凹所62内
の加圧刃58が対向する位置にV字型の溝部66を複数
形成することにより、ガラス基板64をスクライブ線6
0の両側で均等に支持する支持手段が構成されている。
【0032】またこれまでの実施例のように、ガラス基
板を差し込むための凹所を形成するのではなく、図8に
示すように、縦又は横方向に移動可能な固定片68,7
0を固定部71に取り付け、折り割ろうとするガラス基
板20の幅が多少異なっていても、これらの固定片6
8,70を調整することによってガラス基板20をスク
ライブ線26の両側で均等に支持できるようにしてもよ
い。本例によると、ガラス基板20を押し込む長さLも
自在に調整できるので、折り割ろうとするガラス基板2
0のサイズに応じて最適な長さLを選択することができ
る。その他、図示は省略するが、円柱状のビスなどを3
本程度固定部に取り付け、これらビスによってガラス基
板をスクライブ線の両側で均等に支持するようにしても
よい。すなわち、支持手段はガラス基板をスクライブ線
の両側で均等に支持することができるものであれば如何
なる形態のものでもよい。
板を差し込むための凹所を形成するのではなく、図8に
示すように、縦又は横方向に移動可能な固定片68,7
0を固定部71に取り付け、折り割ろうとするガラス基
板20の幅が多少異なっていても、これらの固定片6
8,70を調整することによってガラス基板20をスク
ライブ線26の両側で均等に支持できるようにしてもよ
い。本例によると、ガラス基板20を押し込む長さLも
自在に調整できるので、折り割ろうとするガラス基板2
0のサイズに応じて最適な長さLを選択することができ
る。その他、図示は省略するが、円柱状のビスなどを3
本程度固定部に取り付け、これらビスによってガラス基
板をスクライブ線の両側で均等に支持するようにしても
よい。すなわち、支持手段はガラス基板をスクライブ線
の両側で均等に支持することができるものであれば如何
なる形態のものでもよい。
【0033】さらに、従来は熟練者の手作業によらざる
を得なかったガラス基板の折割り工程を自動ライン化す
ることも可能である。たとえば図9に示すように、折り
割ろうとするガラス基板20をその両端で支持するため
の支持台72を設け、これら支持台72に支持されたガ
ラス基板20の主面に対して垂直に加圧刃74が移動す
るようにし、この加圧刃74がガラス基板20のエッジ
に点で接触させられるようにすればよい。ここでは、折
り割られたガラス基板76はベルトコンベア78によっ
て次の工程へ搬送されるようになっている。また、折り
割られたガラス基板が落下する時に互いに干渉しないよ
うに、スクライブ線26の下方には隔離板80を設けて
おくのが好ましい。
を得なかったガラス基板の折割り工程を自動ライン化す
ることも可能である。たとえば図9に示すように、折り
割ろうとするガラス基板20をその両端で支持するため
の支持台72を設け、これら支持台72に支持されたガ
ラス基板20の主面に対して垂直に加圧刃74が移動す
るようにし、この加圧刃74がガラス基板20のエッジ
に点で接触させられるようにすればよい。ここでは、折
り割られたガラス基板76はベルトコンベア78によっ
て次の工程へ搬送されるようになっている。また、折り
割られたガラス基板が落下する時に互いに干渉しないよ
うに、スクライブ線26の下方には隔離板80を設けて
おくのが好ましい。
【0034】その他、押動手段としては前述した加圧刃
を平行移動させるものではなく、回転移動させるもので
もよい。すなわち、押動手段は加圧刃を押動させるもの
であれば如何なる形態のものでもよいなど、本発明はそ
の主旨を逸脱しない範囲内で当業者の知識に基づき種々
なる改良、修正、変形を加えた態様で実施し得るもので
ある。
を平行移動させるものではなく、回転移動させるもので
もよい。すなわち、押動手段は加圧刃を押動させるもの
であれば如何なる形態のものでもよいなど、本発明はそ
の主旨を逸脱しない範囲内で当業者の知識に基づき種々
なる改良、修正、変形を加えた態様で実施し得るもので
ある。
【0035】
【発明の効果】本発明に係るガラス基板の折割り方法及
び折割り器具は、ガラス基板をスクライブ線の両側で均
等に支持し、その支持されたガラス基板の主面に対して
垂直に、かつ、そのスクライブ線が付けられた面と反対
側からスクライブ線に沿って加圧刃を圧接することによ
ってガラス基板を折り割るため、熟練者でなくても簡単
にスクライブ線に沿ってガラス基板を折り割ることがで
きる。このため、折割り時の不良率が大幅に低減し、生
産性が向上する。しかも、ガラス基板を折り割る時に異
常な応力が発生したりしないので、ガラス基板上に被着
形成された半導体素子にクラックが入ったり、半導体素
子がガラス基板から剥離したりすることもなく、信頼性
も向上する。また、加圧刃を押動させる押動手段を備え
ているため、より確実にガラス基板を折り割ることがで
きる。
び折割り器具は、ガラス基板をスクライブ線の両側で均
等に支持し、その支持されたガラス基板の主面に対して
垂直に、かつ、そのスクライブ線が付けられた面と反対
側からスクライブ線に沿って加圧刃を圧接することによ
ってガラス基板を折り割るため、熟練者でなくても簡単
にスクライブ線に沿ってガラス基板を折り割ることがで
きる。このため、折割り時の不良率が大幅に低減し、生
産性が向上する。しかも、ガラス基板を折り割る時に異
常な応力が発生したりしないので、ガラス基板上に被着
形成された半導体素子にクラックが入ったり、半導体素
子がガラス基板から剥離したりすることもなく、信頼性
も向上する。また、加圧刃を押動させる押動手段を備え
ているため、より確実にガラス基板を折り割ることがで
きる。
【0036】また、より幅の狭い半導体装置や、より全
長の長い半導体装置を製造することができるので、1枚
の大型ガラス基板から得られる半導体装置の取り数を増
やすことができ、コストダウンにもなる。たとえば0.
7mm厚のイメージセンサであれば、幅を3mmより狭くし
ても確実にガラス基板を折り割ることができる。
長の長い半導体装置を製造することができるので、1枚
の大型ガラス基板から得られる半導体装置の取り数を増
やすことができ、コストダウンにもなる。たとえば0.
7mm厚のイメージセンサであれば、幅を3mmより狭くし
ても確実にガラス基板を折り割ることができる。
【図1】本発明に係るガラス基板の折割り治具の一実施
例を示す要部斜視図である。
例を示す要部斜視図である。
【図2】図1に示した折割り治具の全体を示す側面図で
ある。
ある。
【図3】図1及び図2に示した折割り治具によって折り
割られるガラス基板を説明するための図であり、同図
(a) は半導体装置のガラス基板を示す平面図、同図(b)
は半導体装置を製造するための大面積のガラス基板を示
す平面図である。
割られるガラス基板を説明するための図であり、同図
(a) は半導体装置のガラス基板を示す平面図、同図(b)
は半導体装置を製造するための大面積のガラス基板を示
す平面図である。
【図4】図1及び図2に示した折割り治具によってガラ
ス基板が折り割られる様子を示す正面図である。
ス基板が折り割られる様子を示す正面図である。
【図5】本発明に係るガラス基板の折割り治具の他の実
施例を示す側面図である。
施例を示す側面図である。
【図6】本発明に係るガラス基板の折割り装置のさらに
他の実施例を示す側面図である。
他の実施例を示す側面図である。
【図7】本発明に係るガラス基板の折割り装置のさらに
他の実施例を示す要部斜視図である。
他の実施例を示す要部斜視図である。
【図8】本発明に係るガラス基板の折割り装置のさらに
他の実施例を示す要部斜視図である。
他の実施例を示す要部斜視図である。
【図9】本発明に係るガラス基板の折割り装置のさらに
他の実施例を示す斜視図である。
他の実施例を示す斜視図である。
【図10】従来の半導体装置のガラス基板の切断方法に
おける不具合を説明するための要部拡大破断正面図であ
る。
おける不具合を説明するための要部拡大破断正面図であ
る。
【図11】従来の半導体装置の製造方法を説明するため
の図であり、同図(a) は要部正面図、同図(b) は要部平
面図である。
の図であり、同図(a) は要部正面図、同図(b) は要部平
面図である。
10,42;ガラス基板の折割り治具(ガラス基板の折
割り装置) 14,34,44,58,74;加圧刃 20,64;ガラス基板 22,62;凹所 24,66;逃げ溝 26,60;スクライブ線 56;支持手段 54;ガラス基板の折割り装置 72;支持台(支持手段)
割り装置) 14,34,44,58,74;加圧刃 20,64;ガラス基板 22,62;凹所 24,66;逃げ溝 26,60;スクライブ線 56;支持手段 54;ガラス基板の折割り装置 72;支持台(支持手段)
Claims (5)
- 【請求項1】 ガラス基板に予め付けられたスクライブ
線に沿って該ガラス基板を折り割る方法であって、前記
ガラス基板を該スクライブ線の両側で均等に支持し、該
支持されたガラス基板の主面に対して垂直に、かつ、該
スクライブ線が付けられた面と反対側から該スクライブ
線に沿って加圧刃を圧接することを特徴とするガラス基
板の折割り方法。 - 【請求項2】 前記加圧刃の刃先と前記ガラス基板の主
面とが一定角度を成すように該加圧刃を圧接することに
より、該加圧刃を該ガラス基板のエッヂに点で接触させ
ることを特徴とする請求項1に記載のガラス基板の折割
り方法。 - 【請求項3】 ガラス基板に予め付けられたスクライブ
線に沿って該ガラス基板を折り割るための装置であっ
て、前記ガラス基板を該スクライブ線の両側で均等に支
持する支持手段と、該支持されたガラス基板の主面に対
して垂直に、かつ、該スクライブ線が付けられた面と反
対側から該スクライブ線に沿って圧接される加圧刃とを
備えたことを特徴とするガラス基板の折割り装置。 - 【請求項4】 前記加圧刃の刃先と前記ガラス基板の主
面とが一定角度を成すように該加圧刃が圧接されること
により、該加圧刃が該ガラス基板のエッヂに点で接触さ
せられるように構成されたことを特徴とする請求項3に
記載のガラス基板の折割り装置。 - 【請求項5】 前記加圧刃を押動させる押動手段を備え
たことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載のガラ
ス基板の折割り装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15590292A JPH05319846A (ja) | 1992-05-22 | 1992-05-22 | ガラス基板の折割り方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15590292A JPH05319846A (ja) | 1992-05-22 | 1992-05-22 | ガラス基板の折割り方法及びその装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05319846A true JPH05319846A (ja) | 1993-12-03 |
Family
ID=15616016
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15590292A Withdrawn JPH05319846A (ja) | 1992-05-22 | 1992-05-22 | ガラス基板の折割り方法及びその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05319846A (ja) |
-
1992
- 1992-05-22 JP JP15590292A patent/JPH05319846A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990803 |