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JPH05272988A - アブソリュートエンコーダ - Google Patents

アブソリュートエンコーダ

Info

Publication number
JPH05272988A
JPH05272988A JP7173992A JP7173992A JPH05272988A JP H05272988 A JPH05272988 A JP H05272988A JP 7173992 A JP7173992 A JP 7173992A JP 7173992 A JP7173992 A JP 7173992A JP H05272988 A JPH05272988 A JP H05272988A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
output
incremental
channel
absolute
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7173992A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadashi Horikawa
正 堀川
Yasushi Ono
康 大野
Makoto Arai
眞 新井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP7173992A priority Critical patent/JPH05272988A/ja
Publication of JPH05272988A publication Critical patent/JPH05272988A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 一つの信号処理部しかなくとも、同一時刻の
検出信号を処理でき、処理された出力信号を略同時に出
力できるアブソリュートエンコーダを得ることを目的と
する。 【構成】 各インクリメンタル信号を同時に保持するサ
ンプルホールド回路4、5、6は、マルチプレクサ7に
よって択一され、順次一つの信号処理部8、9、10、
11、12、13、14、15、16、17、18によ
って絶対位置データに演算される。そして、シフトレジ
スタ19、20、21に一度格納されてから、全ての絶
対位置データを略同時に出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アブソリュートエンコ
ーダに関する。
【0002】
【従来の技術】アブソリュートエンコーダは、数値制御
装置等のステージのX方向、Y方向及びZ方向の位置制
御を行う為に複数個使用されていた。そして、従来のア
ブソリュートエンコーダは、絶対位置を示す信号を得る
為のパターンが形成された符号板と、符号板と相対移動
し、符号板に形成されたパターンを検出する検出手段
と、検出手段からの検出信号を絶対位置を示す信号に変
換する信号処理部とから構成されていた。
【0003】しかし、この様に構成されたアブソリュー
トエンコーダを複数個使用することは、複数の信号処理
部を有することになり、多くの信号線および広いスペー
スを必要とし、コストが高くなるという問題点があっ
た。その解決手段として、本出願人が特願平3−356
241において、絶対位置を示す信号を得る為のパター
ンが形成された複数の符号板と、複数の符号板に対して
それぞれ相対移動してパターンを検出する複数の検出器
と、複数の検出器がそれぞれ検出する検出信号の中から
一つを順次選択する信号選択手段と、選択された検出信
号を絶対位置を示す信号に変換する一つの信号処理部と
から構成されるアブソリュートエンコーダを提案した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の如き先願発明に
おいて、アブソリュートエンコーダは、複数の符号板及
び複数の検出器を時分割にそれぞれ順次選択し、一つの
信号処理部で絶対位置を示す信号に変換していた為、同
一時刻における各符号板のパターンを検出することが出
来ないという問題点があった。
【0005】例えば、NC工作機械等の数値制御装置に
取り付けてX方向、Y方向及びZ方向の制御を行った場
合、NC工作機械等の数値制御装置がエンコーダから時
分割に得られた各絶対位置信号を読み込む為に加工面に
余計な窪みや溝等が形成された。本発明は、この様な問
題点に鑑みてなされたもので、一つの信号処理部しかな
くとも、同一時刻における各符号板のパターンを検出で
きるアブソリュートエンコーダを得ることを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、アブソリュートパターンとインクリメンタルパター
ンとがそれぞれ形成されたN個(Nは2以上の整数)の
符号板(1、2、3)と、N個の符号板(1、2、3)
に対してそれぞれ相対移動し、アブソリュートパターン
を検出するN個のアブソリュート検出手段(50、5
1)と、N個の符号板(1、2、3)に対してそれぞれ
相対移動し、インクリメンタルパターンを検出するN個
のインクリメンタル検出手段(52、53)と、N個の
インクリメンタル検出手段(52、53)によってそれ
ぞれ検出されたインクリメンタル信号をそれぞれ同時に
保持するN個の保持手段(4、5、6)と、N個の保持
手段(4、5、6)にそれぞれ保持されたインクリメン
タル信号とN個のアブソリュート検出手段(50、5
1)によってそれぞれ検出されたアブソリュート信号と
の中から、同一符号板の各々から検出されるインクリメ
ンタル信号とアブソリュート信号との組み合わせを順次
選択する信号選択手段(7)と、信号選択手段(7)で
選択されたインクリメンタル信号とアブソリュート信号
とを絶対位置を示す信号に変換する信号処理部(8、
9、10、11、12、13、14、15、16、1
7、18)と、信号処理部(8、9、10、11、1
2、13、14、15、16、17、18)によって変
換された絶対位置を示す信号を略同時に出力する出力手
段(19、20、21)とを備えた。
【0007】
【作用】本発明におけるアブソリュートエンコーダは、
N個の符号板のパターンの検出信号を同時に保持する保
持手段と、保持された検出信号を順次選択できる信号選
択手段とを設けたので、一つの信号処理部しかなくと
も、同一時刻の検出信号を処理することができ、処理さ
れた出力信号を略同時に出力できる。
【0008】
【実施例】図1は本発明の第1実施例を示す。本発明に
おけるアブソリュートエンコーダの構成及び機能を以下
に説明する。アブソリュートエンコーダは、第1チャン
ネルCH1と、第2チャンネルCH2と、第3チャンネ
ルCH3の3つのチャンネルを有している。
【0009】第1チャンネルCH1は、リニアスケール
1を有し、リニアスケール1は、図2に示すような最小
読み取り単位が128μmのM系列パターン60と、1
28μmピッチのインクリメンタルパターン61と、1
6μmピッチのインクリメンタルパターン62とが形成
されている。さらに、第1チャンネルCH1は、M系列
パターン60を検出する第1検出器50及び第2検出器
51と、インクリメンタルパターン61を検出する第3
検出器52と、インクリメンタルパターン62を検出す
る第4検出器53とを有している。
【0010】第1検出器50は、128μm間隔に配置
されたセンサ50a、50b、50c、50d、50e
・・・計14個(図2では、5個のみ表示)設けられて
おり、また、第2検出器51は、第1検出器50から6
4μm離して配置したセンサ51a、51b、51c、
51d、51e・・・計14個(図2では、5個のみ表
示)を有し、これらの第1検出器50及び第2検出器5
1は、M系列パターン60に対して相対移動する。
【0011】ここで、M系列パターン60に対して2つ
の検出器50、51を設ける理由は、最小読み取り単位
の境界を避けて、M系列パターン60の検出を行う為で
ある。そして、第1検出器50と第2検出器51とは、
X/Y信号によって切り換えられる。X/Y信号によっ
て切り換えられた第1検出器50または第2検出器51
は、M系列パターン60を検出してM系列データ70を
発生し、そのM系列データ70をスキャンクロック信号
SCK(以下、SCK信号)に同期させて、シリアルに
出力している。
【0012】第3検出器52は、センサ52aと、セン
サ52aに対して1/4ピッチ位相をずらしたセンサ5
2bとを有し、インクリメンタルパターン61に対して
相対移動して、各センサ52a、52bの出力に応じた
128μmピッチのインクリメンタルA相信号A1とA
相信号A1に90°位相のずれたB相信号B1を発生す
る。
【0013】第4検出器53は、センサ53aと、セン
サ53aに対して1/4ピッチ位相をずらしたセンサ5
3bとを有し、インクリメンタルパターン62に対して
相対移動して、各センサ53a、52bの出力に応じた
16μmピッチのインクリメンタルA相信号A2とA相
信号A2と90°位相のずれたB相信号B2を発生す
る。
【0014】同様に、リニアスケール2を有する第2チ
ャンネルCH2及びリニアスケール3を有する第3チャ
ンネルCH3の構成は、図2に示すような第1チャンネ
ルCH1の構成と同一である。尚、各チャンネルには、
不図示の光源があり、さらに、各スケール1、2、3と
各検出器50、51、52、53との間には、128μ
mピッチ用のインデックススケールと16μmピッチ用
のインデックススケールとが介在されている。
【0015】再び図1において、第1チャンネルCH1
は、リニアスケール1からのインクリメンタル信号A
1、B1、A2、B2をサンプルホールド回路4に出力
している。同様に、第2チャンネルCH2及び第3チャ
ンネルCH3は、リニアスケール2又はリニアスケール
3からのインクリメンタル信号A1、B1、A2、B2
をサンプルホールド回路5又はサンプルホールド回路6
に出力する。
【0016】サンプルホールド回路4は、第1チャンネ
ルCH1からのインクリメンタル信号A1、A2、B
1、B2を一時保持するものである。同様にサンプルホ
ールド回路5、6は、第2チャンネルCH2や第3チャ
ンネルCH3からの4つのインクリメンタル信号をそれ
ぞれ一時保持するものである。
【0017】マルチプレクサ7は、コントローラ8から
チャンネル選択信号C1を受けたときに、第1チャンネ
ルCH1を選択し、第1チャンネルCH1の第1検出器
50又は第2検出器51からのM系列データ70をシフ
トレジスタ9に送出すると同時に、サンプルホールド回
路4からのインクリメンタルA相信号A2及びB相信号
B2を160分割回路13に送出し、また、インクリメ
ンタルA相信号A1及びB相信号B1を16分割回路1
2に送出する。
【0018】また、マルチプレクサ7は、コントローラ
8から選択信号C2または選択信号C3を受けたとき
に、第2チャンネルCH2または第3チャンネルCH3
を選択し、第2チャンネルCH2または第3チャンネル
CH3のM系列データ70をシフトレジスタ9に送出す
ると同時に、サンプルホールド回路5またはサンプルホ
ールド回路6からのインクリメンタルA相信号A2及び
B相信号B2を160分割回路13に送出し、また、イ
ンクリメンタルA相信号A1及びB相信号B1を16分
割回路12に送出する。
【0019】そして、各チャンネルCH1、CH2、C
H3には、X/Y信号とSCK信号とが出力される。シ
フトレジスタ9は、マルチプレクサ7で選択されたM系
列データ70をシリアルに入力し、M系列データ70を
パラレル変換してROMテーブル10に出力する。この
ROMテーブル10は、パラレル変換されたM系列デー
タ70を14ビットのバイナリーデータ71に変換し、
ラッチ11に出力する。このラッチ11は、M系列デー
タ70が変換されたバイナリーデータ71を一時保持す
る。
【0020】16分割回路12は、選択されたチャンネ
ルのA1及びB1を16分割するための内挿手段を有
し、A1及びB1を4ビットのバイナリーデータ72に
変換する。変換されたバイナリーデータ72は、位相調
整回路14に出力される。160分割回路13は、選択
されたチャンネルのA2及びB2を160分割するため
の内挿手段を有し、A2及びB2を1周期16μmピッ
チの矩形波73と160進の8ビットのバイナリーデー
タ74とに変換する。バイナリーデータ74はラッチ1
5に出力され、矩形波73は位相調整回路14に出力さ
れる。
【0021】位相調整回路14は、16分割回路12か
ら出力される4ビットのバイナリーデータ72を入力す
ると同時に、160分割回路から出力される矩形波73
を入力する。そして、4ビットのバイナリーデータ72
の位相と、160進の8ビットのバイナリーデータ74
の位相とを一致させる為に、1周期16μmピッチの矩
形波73と4ビットのバイナリーデータ72を用いて演
算し、160進の8ビットのバイナリーデータ74と位
相の一致した3ビットのバイナリーデータ75をラッチ
15に出力する。
【0022】さらに、位相調整回路14で演算された3
ビットのバイナリーデータ75のMSB(22 )を、各
チャンネルの第1検出器50と第2検出器51との切り
換えを行うX/Y信号として各チャンネルに出力するこ
とにより、M系列データ70の位相と3ビットのバイナ
リーデータ75とも一致させることができる。このX/
Y信号によって、最小読み取り単位の境界に位置する側
の検出器を使用しない様にする。
【0023】ラッチ15は、位相調整回路14から出力
されるバイナリーデータ75と、160分割回路13か
ら出力されるバイナリーデータ74とを一時保持するも
のである。クロックジェネレータ17は、装置全体の基
本信号であるシステムクロック信号CLK0(以下、C
LK0信号)をコントローラ8に出力すると共に、M系
列データ70の読み込みタイミングをはかるSCK信号
をANDゲート16に出力し、また、絶対位置データ8
5a、85b、85cを出力する際のタイミングをはか
る出力用クロック信号CLK1(以下、CLK1信号)
をANDゲート18に出力する。
【0024】ANDゲート16は、クロックジェネレー
タ17からのSCK信号と、コントローラ8からのセン
サー検出開始指令信号(以下、検出信号)81とを入力
している。そして、コントローラ8から検出信号81が
入力された時のみ、SCK信号を各チャンネルの第1検
出器50及び第2検出器51と、シフトレジスタ9とに
出力している。
【0025】ANDゲート18は、クロックジェネータ
17からのCLK1信号と、コントローラ8からの絶対
位置データ出力指令信号(以下、データ出力信号)86
とを入力している。そして、コントローラ8からデータ
出力信号86が入力された時のみ、CLK1信号を各シ
フトレジスタ19、20、21に出力している。
【0026】コントローラ8は、チャンネル選択信号C
1、C2、C3をマルチプレクサ7に、ホールド指令信
号82をサンプルホールド回路4、5、6に、検出信号
81をANDゲート16に、ラッチ指令信号83をラッ
チ11、15に、データ出力信号86をANDゲート1
8にそれぞれ出力している。チャンネル選択信号C1、
C2、C3は、一つのチャンネルを選択する信号であ
り、ホールド指令信号82は、第3検出器52からのA
1及びB1と、第4検出器53からのA2及びB2とを
各サンプルホールド回路4、5、6で同時に保持させる
為の信号である。
【0027】検出信号81は、X/Y信号で切り換えら
れた第1検出器50もしくは第2検出器51でM系列パ
ターン60を検出させる為の信号である。ラッチ指令信
号83は、14ビットのバイナリーデータ71をラッチ
11に保持させる為の信号である。同様に、3ビットの
バイナリーデータ75と、8ビットのバイナリーデータ
74とラッチ15に保持させるための信号である。
【0028】データ出力信号86は、シフトレジスタ1
9、20、21にそれぞれ出力され、シフトレジスタ1
9、20、21に格納された絶対位置データ85a、8
5b、85cを同時に出力させる為の信号である。そし
て、コントローラ8は、ラッチ11、15からそれぞれ
出力されるバイナリーデータ71、74、75を絶対位
置データ85a、85b、85cに演算する不図示の演
算機能と、演算結果の絶対位置データ85a、85b、
85cを記憶する不図示の内部メモリーとを有してい
る。
【0029】シフトレジスタ19は、コントローラ8か
ら出力されるリニアスケール1の絶対位置データを格納
し、同様にシフトレジスタ20は、コントローラ8から
出力されるリニアスケール2の絶対位置データを格納
し、また、シフトレジスタ21は、コントローラ8から
出力されるリニアスケール3の絶対位置データを格納す
る。
【0030】そして、コントローラ8からANDゲート
18にデータ出力信号86が出力された時、CLK1信
号により各絶対位置データをそれぞれ同時に出力する。
以上の様に構成されたアブソリュートエンコーダについ
ての動作を図3のフローチャートに基づいて説明する。
最初に、電源投入時に各リニアスケール1、2、3が示
す絶対位置データを認識する為の初期設定を行う。
【0031】初期設定は、ステップ501、ステップ5
02、ステップ503、ステップ504、ステップ50
5、ステップ506、ステップ507、ステップ50
8、ステップ509、ステップ510で行われる。 〔ステップ501〕電源が投入されるとクロックジェネ
レータ17が作動し、CLK0信号がコントローラ8に
出力されると同時に、SCK信号がANDゲート16に
出力され、また、CLK1信号がANDゲート18に出
力される。 〔ステップ502〕コントローラ8は、マルチプレクサ
7にチャンネル選択信号C1を出力し、第1チャンネル
CH1を選択する。 〔ステップ503〕次に、コントローラ8からANDゲ
ート16に検出信号81が出力されると、ANDゲート
16が開く。
【0032】ANDゲート16が開くことによって、S
CK信号と、第1検出器50と第2検出器51とを切り
換える為のX/Y信号とがマルチプレクサ7を介して、
M系列パターン60を検出する第1検出器50または第
2検出器51に出力される。そして、最小読み取り単位
の境界にない検出器(ここでは第1検出器50とする)
が検出したM系列データ70は、SCK信号に同期し、
マルチプレクサ7を介してシリアルにシフトレジスタ9
に出力される。
【0033】シフトレジスタ9は、M系列データ70を
パラレル変換し、パラレル変換されたM系列データ70
は、ROMテーブル10に出力される。パラレル変換さ
れたM系列データ70は、ROMテーブル10で14ビ
ットのバイナリーデータ71に変換される。第1検出器
50がM系列パターン60を検出すると同時に、第3検
出器52がインクリメンタルパターン61を検出し、ま
た、第4検出器53がインクリメンタルパターン62を
検出する。
【0034】その結果、第3検出器52は、A1及びB
1を発生し、また、第4検出器53は、A2及びB2を
発生する。そして、A1及びB1は、サンプルホールド
回路4及びマルチプレクサ7を介して16分割回路12
に出力され、4ビットのバイナリーデータ72に変換さ
れる。その後、位相調整回路14に出力される。
【0035】また、A2及びB2は、サンプルホールド
回路4及びマルチプレクサ7を介して160分割回路1
3に出力され、160進の8ビットのバイナリーデータ
74と1周期16μmの矩形波73とに変換される。バ
イナリーデータ74は、ラッチ15に出力されると同時
に、矩形波73は、位相調整回路14に出力される。
【0036】位相調整回路14における動作を図4のタ
イミングチャートに示す。 (a)はM系列パターン60を検出する第1検出器50
の出力信号を矩形波で表したものであり、(b)はM系
列パターン60を検出する第2検出器51の出力信号を
矩形波で表したものである。 (c)はA1を1周期128μmの矩形波で表したもの
である。
【0037】(d)はB1を1周期128μmの矩形波
で表したものである。 (e)はA1及びB1を内挿し、バイナリー化した信号
である。 (f)は160分割回路13で変換された1周期16μ
mの矩形波73である。 そして、(e)と(f)と表1による演算方法とを用い
て、M系列データ70の位相と、4ビットのバイナリー
データ72の位相と、8ビットのバイナリーデータ74
の位相とが一致した3ビットのバイナリーデータ75
(g)を演算する。
【0038】
【表1】
【0039】演算方法の具体例を次に示す。 (e)の値が偶数で6、(f)がLoである場合は、演
算式は、 (g)= 〔(e)−2〕/2 を使用する。従って、 (g)=〔6−2〕/2 となり、 (g)=2となる。
【0040】(h)は、(g)のMSB (22)であり、
M系列パターン60を検出する第1検出器50と第2検
出器51とを切り換えるX/Y信号である。 (i)は、(a)及び(b)を(h)によって切り換え
たものであり、位相を一致させたM系列データ70を矩
形波で表したものである。 (j)は、A2及びB2が160分割回路13で分割さ
れた160進の8ビットのバイナリーデータ74であ
る。
【0041】そして、(g)と(i)と(j)とを合成
することによって、0.1μm単位の絶対位置データを
得ることができる。位相調整回路14で演算された3ビ
ットのバイナリーデータ75は、ラッチ15に出力され
る。ラッチ15は、160分割回路13で内挿された1
60進のバイナリーデータ74と、位相調整回路14で
演算された3ビットのバイナリーデータ75とをコント
ローラ8からのラッチ指令信号83により、一時保持す
るものである。
【0042】ラッチ11は、ROMテーブル10でM系
列データ70が変換されたバイナリーデータ71をコン
トローラ8からのラッチ指令信号83により、一時保持
するものである。ラッチ11及びラッチ15に出力され
た各バイナリーデータ74、75は、順次コントローラ
8に読み込まる。 〔ステップ504〕各バイナリーデータ74、75は、
0.1μm単位の絶対位置データ85aになるようにコ
ントローラ8内で演算処理された後、コントローラ8が
有する第1チャンネルCH1用の内部メモリーに絶対位
置データ85aが記憶される。
【0043】ここで、絶対位置データ85a(ABS)
を次式(1)で計算する。尚、ここでは分かりやすくす
る為に10進法で説明を行う。 (ABS)=U+M+N (1) U=u×23 ×160 M=m×160 N=n 但し、uはROMテーブル10からの出力値、mは位相
調整回路14からの出力値、nは160分割回路13か
らの出力値である。
【0044】以上、第1チャンネルCH1が有するリニ
アスケール1の絶対位置データ85aが演算され、コン
トローラ8の内部メモリーに記憶される。 〔ステップ505〕次に、コントローラ8は、マルチプ
レクサ7にチャンネル選択信号C2を出力し、第2チャ
ンネルCH2を選択する。 〔ステップ506〕ステップ505と同様の信号処理を
行い、各バイナリーデータは、順次コントローラ8に読
み込まれる。 〔ステップ507〕各バイナリーデータは、0.1μm
単位の絶対位置データ85bになるようにコントローラ
8内で演算処理された後、コントローラ8が有する第2
チャンネルCH2用の内部メモリーに絶対位置データ8
5bが記憶される。 〔ステップ508〕次に、コントローラ8は、マルチプ
レクサ7にチャンネル選択信号C3を出力し、第3チャ
ンネルCH3を選択する。 〔ステップ509〕ステップ505、506と同様の信
号処理を行い、各バイナリーデータは、順次コントロー
ラ8に読み込まれる。 〔ステップ510〕各バイナリーデータは、0.1μm
単位の絶対位置データ85cになるようにコントローラ
8内で演算処理された後、コントローラ8が有する第3
チャンネルCH3用の内部メモリーに絶対位置データ8
5cが記憶される。
【0045】以上で初期設定を終了する。 〔ステップ511〕初期設定終了後、全てのチャンネル
CH1、CH2、CH3のリニアスケール1、2、3を
同時に検出する処理を始める。この処理を行う回路を図
5に抜粋する。
【0046】図5において、コントローラ8は、サンプ
ルホールド回路4、5、6にホールド指令信号82を出
力し、各チャンネルの第3検出器52が発生するA1、
B1と、第4検出器53が発生するA2、B2とを同時
にホールドさせる。言い換えれば、各リニアスケール
1、2、3が示す位置をそれぞれ同時に検出するという
ことである。 〔ステップ512〕次に、コントローラ8は、マルチプ
レクサ7にチャンネル選択信号C1を出力し、第1チャ
ンネルCH1を選択する。 〔ステップ513〕そして、サンプルホールド回路4が
保持するA2、B2を160分割回路13に出力すると
同時に、同様に保持するA1、B2を16分割回路12
に出力する。
【0047】そして、A2、B2は、160分割回路1
3で160進の8ビットのバイナリーデータ74と1周
期16μmの矩形波73とに変換される。バイナリーデ
ータ74はラッチ15に出力されと同時に、矩形波73
は位相調整回路14に出力される。また、A1、B2
は、16分割回路12で4ビットのバイナリーデータ7
2に変換され、位相調整回路14に出力される。
【0048】位相調整回路14は、初期設定と同様にM
系列データ70の位相と、4ビットのバイナリーデータ
72の位相と、8ビットのバイナリーデータ74の位相
とが一致した3ビットのバイナリーデータ75に変換さ
れ、ラッチ15に出力される。ラッチ15は、160分
割回路13で内挿されたバイナリーデータ74と、位相
調整回路14で演算されたバイナリーデータ75とをコ
ントローラ8からのラッチ指令信号83により、一時保
持するものである。
【0049】そして、ラッチ15に保持された各バイナ
リデータ74、75はコントローラ8に読み込まれる。
コントローラ8は、位相調整回路14から出力される3
ビットのバイナリーデータ75を用いて、表2の演算表
から位置データuを補正するための係数を求める。
【0050】
【表2】
【0051】表2において、(mt-1 )はコントローラ
8の内部メモリーに記憶されている一回前の位相調整回
路14の出力値(3ビットのバイナリーデータの値)で
あり、(mt )は今回コントローラ8が読み込んだ位相
調整回路14からの出力値である。ただし、表2におけ
る×印は、オーバースピードを示すものである。
【0052】オーバースピードとは、リニアスケールの
許容移動範囲を越える速度である。本発明におけるリニ
アスケールの許容移動範囲は、図4の(g)において、
例えば現在リニアスケールが示す位置を1番とした時、
左に3つ目の6番と右に3つ目の4番との間を示し、そ
の範囲を越えてしまうような速度であると検出ができな
くなってしまうことである。
【0053】(mt )と(mt-1 )を用いて、表2より
求める値をkとすると、次式(2)により絶対位置デー
タ(ABSt ) が求まる。 (ABSt ) =Ut +Mt +Nt (2) Ut =Ut-1 +k Mt =mt ×160 Nt =nt 但し、Ut は計算で得られる値であり、Ut-1 は、内部
メモリーに記憶されている絶対位置データである。nt
は160分割回路13からの出力値である。
【0054】例えば、Xt-1 =1の時、Xt =7であっ
たとすると、表2よりk=−1となる。 従って、Ut =Ut-1 −1となり、 (ABSt ) =〔(Ut-1 −1)×23 ×160〕+mt ×160+nt となり、今回の絶対位置データ87aが求まる。 〔ステップ514〕コントローラ8は、絶対位置データ
87aを内部メモリーに新たに記憶し、シフトレジスタ
19に絶対位置データ87aを出力する。
【0055】そして、シフトレジスタ19は、絶対位置
データ87aをCLK1信号がANDゲート18から出
力されるまで、格納している。 〔ステップ515〕次に、コントローラ8は、マルチプ
レクサ7にチャンネル選択信号C2を出力し、第2チャ
ンネルCH2を選択する。 〔ステップ516〕ステップ513と同様の信号処理を
行い、絶対位置データ87bを求める。 〔ステップ517〕コントローラ8は、絶対位置データ
87bを内部メモリーに新たに記憶し、シフトレジスタ
20に絶対位置データ87bを出力する。
【0056】そして、シフトレジスタ20は、絶対位置
データ87bをCLK1信号がANDゲート18から出
力されるまで、格納している。 〔ステップ518〕次に、コントローラ8は、マルチプ
レクサ7にチャンネル選択信号C3を出力し、第3チャ
ンネルCH3を選択する。 〔ステップ519〕ステップ513、516と同様の信
号処理を行い、絶対位置データ87cを求める。 〔ステップ520〕コントローラ8は、絶対位置データ
87cを内部メモリーに新たに記憶し、シフトレジスタ
21に絶対位置データ87cを出力する。
【0057】そして、シフトレジスタ21は、絶対位置
データ87cをCLK1信号がANDゲート18から出
力されるまで、格納している。 〔ステップ521〕以上、3つのリニアスケール1、
2、3の絶対位置データ87a、87b、87cが各々
シフトレジスタ19、20、21に格納された後、コン
トローラ8は、信号86をANDゲート18に出力し、
ANDゲート18を開く。
【0058】シフトレジスタ19、20、21は、AN
Dゲート18から出力される信号CLK1に同期させ
て、順次絶対位置データ87a、87b、87cを出力
する。そして、各リニアスケール1、2、3の絶対位置
データ87a、87b、87cが出力された後、コント
ローラ8はANDゲート18を閉じ、各サンプルホール
ド回路4、5、6のホールド状態を解除し、サンプルモ
ードに戻す。
【0059】コントローラ8は、サンプルホールド回路
のアクイジションタイム(サンプルモードに切り替わっ
た時に、その出力が最終値の許容誤差内に整定するまで
の時間)の間待機させる。その後、ステップ511から
ステップ521を繰り返せば、絶対位置データを次々に
求めることができる。
【0060】ここで、許容移動範囲を越えないようにす
る為には、次の関係式を満足していればよい。 T<{〔(a/2)−1〕/a}×(λ/VMAX ) 但し、Tは読み込み周期、VMAX はリニアスケールの最
大速度を速度、λはインクリメンタルパターンが複数あ
る場合、粗いインクリメンタルパターンを検出した時の
インクリメンタル信号のピッチ、aは粗いインクリメン
タルパターンを検出した時のインクリメンタル信号の分
割数である。
【0061】また、M系列データ70が変換された14
ビットのバイナリーデータは、リニアスケールの長さに
よってビット数が変わるもので、本実施例におけるリニ
アスケールの長さは、128μm×(214−1)で2.
097024mである(但し、128μmはM系列パタ
ーンの最小読み取り単位、2の乗数である14はM系列
データが変換されたバイナリーデーターのビット数)。
【0062】さらに、コントローラ8は、CPUであっ
てもよい。そして、絶対位置データだけを記憶するもの
ではなく、バイナリーデータも同時に記憶できる内部メ
モリーを有するものでもよい。また、本実施例では、1
6μmピッチのインクリメンタルパターンを160分割
して、0.1μm単位の絶対位置データを求めている
が、単位の大きさは、これに限定されることはない。な
ぜなら、単位の大きさは、分割回路の分割数に応じて換
えることができるからである(例えば、16μmピッチ
のインクリメンタルパターンの場合は、16分割すれば
1μm単位の絶対位置データとなる)。
【0063】また、本実施例におけるインクリメンタル
パターンは、16μmピッチのパターンと128μmピ
ッチのパターンとが形成されたものであるが、これ以外
のピッチのパターンでも構わない。言い換えれば、粗い
インクリメンタルパターンのピッチの大きさをα、細い
インクリメンタルパターンのピッチの大きさをβとした
場合、α/βが2以外の正の実数になるようなピッチの
大きさであれば良い。但し、アブソリュートパターンの
最小読み取り単位をγとするとα=γである。
【0064】また、本実施例では、アブソリュートパタ
ーンとしてM系列を用いたが、これに限定されることは
ない。さらに、アブソリュートパターンの代わりに、イ
ンクリメンタルパターンのパルスを計数するカウンタ
と、装置の電源が切れた場合にカウンタをバックアップ
する電池とを設けたバックアップ式のアブソリュートエ
ンコーダであっても構わない。その実施例を第2実施例
として以下に説明する。
【0065】第2実施例におけるアブソリュートエンコ
ーダは、第1チャンネルCH1と、第2チャンネルCH
2と、第3チャンネルCH3との3つのチャンネルを有
している。第1チャンネルCH1は、リニアスケール1
01を有し、リニアスケール101には、インクリメン
タルパターンが形成されている。
【0066】さらに、第1チャンネルCH1は、リニア
スケール101と相対移動し、インクリメンタルパター
ンを読み取る検出器116と、インクリメンタル信号を
計数するカウンタ113と、カウンタ113をバックア
ップする電池110とを有している。そして、第1チャ
ンネルCH1が有する検出器116は、検出器116が
検出するインクリメンタルA相信号及びB相信号(以
下、インクリメンタル信号210)をサンプルホールド
回路104に出力する。
【0067】同様に、リニアスケール102を有する第
2チャンネルCH2及びリニアスケール103を有する
第3チャンネルCH3は、上記第1チャンネルCH1の
構成と同一である。第2チャンネルCH2及び第3チャ
ンネルCH3は、インクリメンタルパターンが形成され
たリニアスケール102、103と、リニアスケール1
02、103と相対移動し、インクリメンタルパターン
を読み取る検出器117、118と、インクリメンタル
信号を計数するカウンタ114、115と、カウンタ1
14、115をバックアップする電池111、112と
から構成されている。
【0068】そして、第2チャンネルCH2が有する検
出器117は、検出器117が検出するインクリメンタ
ルA相信号及びB相信号(以下、インクリメンタル信号
211)をサンプルホールド回路105に出力し、第3
チャンネルCH3が有する検出器118は、検出器11
8が検出するインクリメンタル信号A相及びB相(以
下、インクリメンタル信号212)をサンプルホールド
回路106に出力する。
【0069】サンプルホールド回路104は、第1チャ
ンネルCH1の検出器116から出力されるインクリメ
ンタル信号210を一時保持するものである。同様にサ
ンプルホールド回路105は、第2チャンネルCH2の
検出器117から出力されるインクリメンタル信号21
1を一時保持するものであり、サンプルホールド回路1
06は、第3チャンネルCH3の検出器118から出力
されるインクリメンタル信号212を一時保持するもの
である。
【0070】マルチプレクサ107は、コントローラ1
08からチャンネル選択信号C1を受けたときに、第1
チャンネルCH1を選択し、第1チャンネルCH1のカ
ウンタ113をシフトレジスタ109に接続すると同時
に、サンプルホールド回路104を多分割回路119に
接続する。また、マルチプレクサ107は、コントロー
ラ8からチャンネル選択信号C2又はチャンネル選択信
号C3を受けたときに、第2チャンネルCH2又は第3
チャンネルCH3を選択し、第2チャンネルCH2又は
第3チャンネルCH3のカウンタ114又は115をシ
フトレジスタ109に接続すると同時に、サンプルホー
ルド回路105又は106を多分割回路119に接続す
る。
【0071】さらに、マルチプレクサ107は、コント
ローラ8からチャンネル選択信号C3を受けたときに、
第3チャンネルCH3を選択し、第3チャンネルCH3
のカウンタ115をシフトレジスタ109に接続すると
同時に、サンプルホールド回路106を多分割回路11
9に接続する。シフトレジスタ109は、シリアルなカ
ウンタ値204を上位mビットのバイナリーデータ20
5に変換するものである。
【0072】多分割回路119は、チャンネル選択信号
で選択されたチャンネルのインクリメンタル信号を下位
nビットのバイナリーデータ208に変換する。ラッチ
120は、多分割回路119から出力される下位nビッ
トのバイナリーデータ208を一時保持するものであ
る。クロックジェネレータ121は、装置全体の基本信
号であるシステムクロック信号CLK0(以下、CLK
0信号)をコントローラ108に出力し、絶対位置デー
タを出力する際のタイミングをはかるCLK1信号をA
NDゲート123に出力する。
【0073】コントローラ108は、チャンネル選択信
号C1、C2、C3をマルチプレクサ107に、ホール
ド指令信号200をサンプルホールド回路104、10
5、106に、カウンタ値送信要求信号(以下、REQ
信号)201を各カウンタ113、114、115に、
絶対位置データ出力指令信号(以下、データ出力信号)
202をANDゲート123に、ラッチ指令信号203
をラッチ120にそれぞれ出力している。
【0074】そして、コントローラ108は、ラッチ1
20から出力される下位nビットのバイナリーデータ2
08と、上位mビットのバイナリーデータ205とから
各絶対位置データ132a、132b、132cに演算
する不図示の演算機能と、演算結果の絶対位置データを
記憶する不図示の内部メモリーとを有している。シフト
レジスタ124は、コントローラ108から出力される
リニアスケール101の絶対位置データを格納し、同様
にシフトレジスタ125は、コントローラ108から出
力されるリニアスケール102の絶対位置データを格納
し、また、シフトレジスタ21は、コントローラ108
から出力されるリニアスケール3の絶対位置データを格
納する。
【0075】そして、コントローラ108からANDゲ
ート123にデータ出力信号202が出力された時、C
LK1信号により各絶対位置データをそれぞれ同時に出
力する。以上の様に構成された電池バックアップ式のエ
ンコーダの動作を説明する。最初に、電源投入時に各リ
ニアスケール101、102、103が示す絶対位置デ
ータを認識する為の初期設定を行う。
【0076】電源が投入されるとクロックジェネレータ
121が作動し、CLK0信号がコントローラ108に
出力されると同時に、CLK1信号がANDゲート12
3に出力される。コントローラ108は、マルチプレク
サ107にチャンネル選択信号C1を出力し、第1チャ
ンネルCH1を選択する。
【0077】そして、カウンタ113が計数した計数値
をシフトレジスタ109に出力すると同時に、インクリ
メンタル信号210をサンプルホールド回路104を介
して多分割回路119に出力する。インクリメンタル信
号210は、多分割回路119で下位nビットのバイナ
リーデータ208に変換された後、ラッチ120に一時
保持される。
【0078】計数値は、シフトレジスタ109で上位m
ビットのバイナリーデータ205に変換され、コントロ
ーラ108に読み込まれる。ラッチ120に出力された
下位nビットのバイナリーデータ208は、あらかじめ
コントローラ8に読み込まれた計数値が変換された上位
mビットのバイナリーデータ205とで、絶対位置デー
タ132aになるように演算処理された後、コントロー
ラ108が有する第1チャンネルCH1用の不図示の内
部メモリーに絶対位置データ132aが記憶される。
【0079】以上、第1チャンネルCH1が有するリニ
アスケール101の絶対位置データ132aがコントロ
ーラ108の内部メモリーに記憶されたが、第2チャン
ネルCH2が有するリニアスケール102の絶対位置デ
ータ132b及び第3チャンネルCH3が有するリニア
スケール103の絶対位置データ132cについても同
様の処理を行い、各々のリニアスケールの初期の絶対位
置データ132a、132b、132cをコントローラ
108の内部メモリーに記憶する。
【0080】初期設定終了後、全チャンネルのリニアス
ケールを同時に検出する処理を始める。全チャンネルの
インクリメンタル信号を各サンプルホールド回路10
4、105、106にそれぞれ同時に保持させる。次
に、コントローラ108は、マルチプレクサ107にチ
ャンネル選択信号C1を出力し、第1チャンネルCH1
を選択する。そして、サンプルホールド回路104が保
持するインクリメンタル信号210を多分割回路119
に出力する。
【0081】多分割回路119は、インクリメンタル信
号210を下位nビットのバイナリーデータ208に内
挿して、ラッチ120に出力する。そして、コントロー
ラ108は、ラッチ指令信号203をラッチ120に出
力し、下位nビットのバイナリーデータ208を読み込
む。そして、第1実施例と同様に、上位mビットのバイ
ナリーデータ205は、今回読み込んだ下位nビットの
バイナリーデータ203と、内部メモリーに記憶されて
いる下位nビットのバイナリーデータ203′と、内部
メモリーに記憶されているカウンタの計数値が変換され
た上位mビットのバイナリーデータ205′とから演算
され、絶対位置データ133aを求める。
【0082】演算後、絶対位置データ133aは、シフ
トレジスタ124に出力され、シフトレジスタ124
は、CLK1信号が出力されるまで格納する。次に、コ
ントローラ108は、第2チャンネルCH2を選択する
チャンネル選択信号C2をマルチプレクサ107に出力
する。そして、リニアスケール101の絶対位置データ
133aを求める為の処理と同様の処理を行い、リニア
スケール102が示す絶対位置データ133bを求め、
シフトレジスタ125に出力する。
【0083】次に、コントローラ108は、第3チャン
ネルCH3を選択するチャンネル選択信号C3をマルチ
プレクサ107に出力し、リニアスケール101及びリ
ニアスケール102の絶対位置データ133a、133
bを求める為の処理と同様の処理を行い、リニアスケー
ル103が示す絶対位置データ133cを求め、シフト
レジスタ126に出力する。
【0084】以上、3つのリニアスケール101、10
2、103の絶対位置データ133a、133b、13
3cが各シフトレジスタ124、125、126に格納
された後、コントローラ108は、データ出力信号13
1をANDゲート123に出力し、ANDゲート123
を開く。ANDゲート123は、クロックジェネレータ
121から出力されるCLK1信号を各シフトレジスタ
124、125、126に出力し、各絶対位置データ1
33a、133b、133cをCLK1信号に同期させ
て外部に出力する。
【0085】本発明においては、リニアスケールについ
て述べたが、ロータリエンコーダであっても構わない。
また、絶対位置データの出力は、各チャンネルのリニア
スケール毎にシフトレジスタを設けていたが、一つのシ
フトレジスタで、各チャンネル情報(3チャンネルにお
いては2ビット)を付加して、3チャンネル分を一つの
信号線で外部回路(数値制御装置等)に出力してもよ
い。
【0086】
【発明の効果】以上に様に本発明によれば、N個の符号
板のパターンの検出信号を同時に保持する保持手段と、
保持された検出信号を順次選択できる信号選択手段とを
設けたので、N個の符号板のパターンを同時に検出する
ことができ、しかも一つの信号処理部で処理できるよう
になった。従って、N個の符号板及びN個の検出器に対
して、一つの信号処理部しかなくとも同一時刻の絶対位
置データを得ることが出来る。
【0087】そして、このアブソリュートエンコーダを
NC工作機械等の数値制御装置に取り付けても、加工面
に窪みや溝が形成されることがなく、目的の加工面を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す図である。
【図2】本発明の第1実施例のリニアスケールと検出器
とを示す図である。
【図3】第1実施例の動作を示すフローチャートであ
る。
【図4】第1実施例の位相調整回路のタイミングチャー
トである。
【図5】本発明の第1実施例において、初期設定後の処
理を示す図である。
【図6】本発明の第2実施例を示す図である。
【符号の説明】
1、2、3 リニアスケール 4、5、6 サンプルホールド回路 7 マルチプレクサ 8 コントローラ 9 シフトレジスタ 10 ROMテーブル 11、15 ラッチ 12 16分割回路 13 160分割回路 14 位相調整回路 16、18 ANDゲート 19、20、21 シフトレジスタ 50 第1検出器 51 第2検出器 52 第3検出器 53 第4検出器 101、102、103 リニアスケール 110、111、112 電池 113、114、115 カウンタ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アブソリュートパターンとインクリメンタ
    ルパターンとがそれぞれ形成されたN個(Nは2以上の
    整数)の符号板と、 前記N個の符号板に対してそれぞれ相対移動し、前記ア
    ブソリュートパターンを検出するN個のアブソリュート
    検出手段と、 前記N個の符号板に対してそれぞれ相対移動し、前記イ
    ンクリメンタルパターンを検出するN個のインクリメン
    タル検出手段と、 前記N個のインクリメンタル検出手段によってそれぞれ
    検出されたインクリメンタル信号をそれぞれ同時に保持
    するN個の保持手段と、 前記N個の保持手段にそれぞれ保持された前記インクリ
    メンタル信号と前記N個のアブソリュート検出手段によ
    ってそれぞれ検出されたアブソリュート信号との中か
    ら、前記同一符号板の各々から検出される前記インクリ
    メンタル信号と前記アブソリュート信号との組み合わせ
    を順次選択する信号選択手段と、 前記信号選択手段で選択された前記インクリメンタル信
    号と前記アブソリュート信号とを絶対位置を示す信号に
    変換する信号処理部と、 前記信号処理部によって変換された前記絶対位置を示す
    信号を略同時に出力する出力手段と、を備えていること
    を特徴とするアブソリュートエンコーダ。
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