JPH05279264A - 茶抽出物組成物 - Google Patents
茶抽出物組成物Info
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- JPH05279264A JPH05279264A JP4103771A JP10377192A JPH05279264A JP H05279264 A JPH05279264 A JP H05279264A JP 4103771 A JP4103771 A JP 4103771A JP 10377192 A JP10377192 A JP 10377192A JP H05279264 A JPH05279264 A JP H05279264A
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Abstract
く、ポリフェノール類の苦みと渋みを消して所望の量だ
け服用することができる茶抽出物組成物を提供する。 【構成】 ポリフェノール類を含む茶抽出物をキチンに
含有せしめたことを特徴とする。
Description
む茶抽出物組成物に関するものである。
体に有効な種々の効果が報告されている。この効果とし
ては、例えば、虫歯予防、腎不全改善効果、腸内細菌の
バランス改善効果、コレステロール低下作用、がんや歯
槽膿漏等の抑制作用、ロタウィルス抑制効果などが知ら
れている。
ル類は苦みと渋みが強いため、所望の量だけ服用するこ
とができず、その有効性を充分に発揮できていないのが
現状である。本発明は、かかる欠点を改善して、茶抽出
物が持つ有効性を全く損なうことなく、ポリフェノール
類の苦みと渋みを消して所望の量だけ服用することがで
きる茶抽出物組成物を提供することを目的とするもので
ある。
成するもので、ポリフェノール類を含む茶抽出物をキチ
ンに含有せしめたことを特徴とする茶抽出物組成物であ
る。
の非発酵茶、ウーロン茶などの半発酵茶、紅茶などの発
酵茶から抽出したもので、通常は粉末状である。例えば
緑茶熱水抽出物であるサンフェノン(太陽化学 (株)
製、登録商標)が知られている。さらに、茶抽出物に含
まれているポリフェノール類とは茶の種類およびその発
酵の度合によって異なるが、一般的にはカテキン、エピ
カテキン、ガロカテキン、エピガロカテキン、エピカテ
キンガレート、エピガロカテキンガレートなどである。
甲殻類及び昆虫類等の外骨格を塩酸処理並びにカ性ソー
ダ処理して灰分及び蛋白物質を除去して得られるポリ
(N−アセチル−D−グルコサミン)であるが、本発明
にいうキチンには、ポリN−アセチル−D−グルコサミ
ン及びその脱アセチル化物およびキトサン、さらにはキ
チンと酸類とで形成された塩、例えば酢酸塩、塩酸塩、
硝酸塩、りん酸塩など、さらにはグルコサミン残基の−
OH基又は−CH2 OH基がエステル化、エーテル化、
カルボキシメチル化、ヒドロキシメチル化、あるいはO
−エチル化されたキチン誘導体も含まれる。
ンの脱アセチル化物の場合の脱アセチル化は、ポリN−
アセチル−D−グルコサミンをアルカリ処理するという
周知の方法により行うことができる。この際に使用する
アルカリ濃度、処理温度あるいは処理時間などを適宜変
えることによって、脱アセチル化度を容易に調整するこ
とができる。
な方法で測定された値をいう。試料約2gを2N−塩酸
200ml中に投入し、室温で30分間撹拌する。つい
で、ガラスフィルターで濾過して塩酸を除去したのち、
200mlのメタノール中に投入して30分間撹拌す
る。このものを、さらにガラスフィルターで濾過し、フ
レッシュなメタノール200ml中に投入し30分間撹
拌する。このメタノールによる洗浄操作を4回繰り返し
たのち、風乾及び真空乾燥し、ついでその約0.2gを
精秤し、100mlを三角フラスコに取り、イオン交換
水40mlを加えて30分間撹拌する。ついで、この溶
液をフェノールフタレインを指示薬として0.1N−カ
性ソーダ水溶液で中和滴定する。脱アセチル化度(A)
は次式によって求められる。
ーダ水溶液の力価、bは0.1N−カ性ソーダ水溶液の
滴定量(ml)である。
使用することもできるし、また、成形体として使用する
こともできる。成形体とは例えば繊維、フィブリル、フ
ィルム、多孔体、マイクロビーズなどであって、キチン
粉末を溶剤に溶かしドープとし、凝固成形することなど
により作成することができる。溶剤としてはハロゲン炭
化水素とトリクロル酢酸、Nーメチルピロリドンまたは
ジメチルアセトアミドと塩化リチウムとの混合物などが
好ましい。凝固剤としては、水、アルコール類、ケトン
類等が好ましい。キチンはこれらの溶剤及び凝固剤で、
既存の方法で湿式成形することができる。例えば、キチ
ン繊維を湿式成形する際は、キチンを上記の溶剤に溶解
し、メッシュステンレスネットにて濾過して透明の溶液
とし、さらにこの溶液を加圧下で送液し、ノズルから熱
水中に吐出して凝固させ、繊維状となし、ボビンに巻取
る。
するには、脱アセチル化度の低いキチン成形体をまず作
成し、その成形体を濃アルカリ処理することによって脱
アセチル化を行うが、アルカリ処理の条件によって脱ア
セチル化度を調整することができる。その脱アセチル化
の処理方法は、例えばキチンの脱アセチル化の方法と同
じでよく、濃アルカリ溶液中に成形体を浸漬し、室温又
は高温で一定時間放置することによって行う。脱アセチ
ル化度は温度及び放置時間を変えることによって自由に
選択することができる。
キトサンの場合には、酸溶液に溶解して成形した後、酸
を除く方法で容易に成形できる。ここで、酸溶液には酢
酸溶液が好ましい。キトサンの成形体として、例えばフ
ィルムを得る場合には、キトサンを2%酢酸水溶液に溶
解してガラス板上に流延し、室温又は高温下で水分及び
酢酸を蒸発させ、フィルムを製造することができる。
キチンに含有させる製造方法としては、茶抽出物がキチ
ンに吸着又は化学結合できるような混和方法であれば、
如何なる方法でもよい。例えば、簡易な方法としては
茶抽出物を溶媒に溶解し、この溶液にキチンを浸漬した
後、乾燥する方法が挙げられる。このときの溶媒は、使
用する茶抽出物に適したものであればよい。例えば、茶
抽出物を水に溶かして水溶液とし、その水溶液中にキチ
ンを浸漬撹拌し、水を除去して乾燥する方法がある。
また、キチン成形体を成形する際に、茶抽出物を予め練
り込む方法でもよい。例えば、キチン溶液(ドープ)に
茶抽出物を同時に溶解して、これを射出成形する方法が
挙げられる。アルデヒド等の架橋剤を用い、キチン又
はキチン成形体を茶抽出物と結合させる方法もある。
さらに、キチン又はキチン成形体を化学的又は物理的に
結合させる方法などがある。
出物組成物は、再度粉末にして使用することもできる。
また、、の反応には触媒などの反応促進剤を使用す
ることも可能である。
び用途により種々の値を取ることができ、一定の範囲に
規定されるものではないが、如何なる濃度にも作成でき
る。例えば、全体の重量に対する茶抽出物の重量を%で
表した場合、多量の茶抽出物を含有したものを必要とす
る場合には、25%以上吸着させることも可能であり、
少量の茶抽出物を含有したものが必要な場合には5%以
下も可能である。
防、腎不全改善効果、腸内細菌のバランス改善効果、コ
レステロ−ル低下作用、がんや歯槽膿漏、さらにロタウ
イルスなどの抑制効果等の茶抽出物の持つ効果と同じ効
果を有しており、茶抽出物をキチンに含有させることに
より、強い渋み及び苦みを大幅に減少させることができ
る。本発明の茶抽出物組成物は、常法により皮下、皮
内、筋肉内、静脈内、動脈内、経皮、腹腔内投与又は経
口投与あるいは粘膜を通して投与することが可能である
が、特に経口投与が望ましい。
に含有させると、中性溶液中では溶けにくいので、口中
では苦み、渋みを大幅に消すことができ、さらには酸性
溶液中で速やかに溶解するので、胃中で溶解して有効成
分が吸収されるため、茶抽出物が持つ有効性を全く損な
うことがない。
に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
に粉砕し、1N−塩酸にて4℃、1時間処理し、さらに
3%カ性ソーダ水溶液中で90℃、3時間加熱処理し、
粗キチン粉末中に含まれているカルシウム分及びタンパ
ク質を除去した。このキチン粉末の脱アセチル化度は
5.2%であった。これを40%カ性ソーダ水溶液で8
0℃、7時間処理したところ、このものの脱アセチル化
度は95.8%であった。これをよく水洗し、乾燥させ
た後、粉砕機により粒径300±50μmの粒子を得
た。
陽化学 (株) 製)を10g取り、水に溶解して1lの水
溶液を作成した。この水溶液中に上記のキチン粉末を1
g加え、約30分撹拌したところ1.88gの沈澱物と
してポリフェノール類含有茶抽出物組成物を得た。この
ものの苦み及び渋みはサンフェノン単独の場合に比べて
著しく減少した。
し、慢性腎不全ラットに対する有効性を試みた。実験に
はウィスターラットを用い、0.75%アデニン含有1
8%カゼイン飼料により24日間飼育し、人工的に慢性
腎不全ラットを作成した。そのラットを2群にわけ、一
方の群には実施例1のポリフェノール含有茶抽出物組成
物を1.0mg/dayの割合で10日間経口投与し、これを
実施例2とし、もう一方の群には前記の茶抽出物組成物
を投与しないでこれを比較例2とした。それぞれの群の
尿中のメチルグアニジン濃度を測定して腎不全の指標と
した。その結果を表1に示す。表1に示すようにポリフ
ェノール含有茶抽出物組成物を投与した実施例2の場合
は、投与しない比較例2の場合に比べ慢性腎不全が著し
く抑制された。
有する種々の有効性を損なうことなく、強い苦み及び渋
みを大きく軽減することができ、投与量を増やすことが
できるので、例えば虫歯予防、腎不全改善効果、腸内細
菌のバランス改善効果、コレステロ−ル低下作用、がん
や歯槽膿漏などの抑制効果等に非常に有効である。
Claims (1)
- 【請求項1】 ポリフェノール類を含む茶抽出物をキチ
ンに含有せしめたことを特徴とする茶抽出物組成物。
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- 1992-03-31 JP JP10377192A patent/JP3211191B2/ja not_active Expired - Lifetime
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