JPH05275431A - シリコンウェーハのig熱処理方法 - Google Patents
シリコンウェーハのig熱処理方法Info
- Publication number
- JPH05275431A JPH05275431A JP9874592A JP9874592A JPH05275431A JP H05275431 A JPH05275431 A JP H05275431A JP 9874592 A JP9874592 A JP 9874592A JP 9874592 A JP9874592 A JP 9874592A JP H05275431 A JPH05275431 A JP H05275431A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat treatment
- silicon wafer
- treatment method
- subjected
- temperature heat
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 シリコンウェーハにIG熱処理を行う場合、
第1段のDZ形成のための高温熱処理の熱処理時間を短
時間とし、かつ、所定幅のDZを安定して形成する。 【構成】 シリコンウェーハを酸素雰囲気で1280℃
で0.2時間、熱処理を行う。その後、550℃でラン
ピング熱処理を行う。さらに、1000℃で24時間の
析出熱処理を行う。このようにしてシリコンウェーハの
表面に30μmの厚さのDZを形成するとともに、バル
ク内部に所定のIG層を形成する。
第1段のDZ形成のための高温熱処理の熱処理時間を短
時間とし、かつ、所定幅のDZを安定して形成する。 【構成】 シリコンウェーハを酸素雰囲気で1280℃
で0.2時間、熱処理を行う。その後、550℃でラン
ピング熱処理を行う。さらに、1000℃で24時間の
析出熱処理を行う。このようにしてシリコンウェーハの
表面に30μmの厚さのDZを形成するとともに、バル
ク内部に所定のIG層を形成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシリコンウェーハの内部
に高密度の欠陥領域であるゲッタリング層を形成するシ
リコンウェーハのIG(イントリンシックゲッタリン
グ)熱処理方法に関する。
に高密度の欠陥領域であるゲッタリング層を形成するシ
リコンウェーハのIG(イントリンシックゲッタリン
グ)熱処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、シリコンウェーハのIG熱処理方
法としては、1000〜1150℃での高温熱処理、9
50℃での低温熱処理、1000℃での低温熱処理を行
っている。第1段の高温熱処理は、シリコンウェーハ表
面から酸素をアウトディフュージョンし、該ウェーハ表
面にDZ(無欠陥層)を例えば20〜50μmの厚さに
形成するものである。第2段の低温熱処理はウェーハ内
部に高密度の欠陥領域を形成するためのもので、この欠
陥となるための核を形成するものである。さらに、第3
段の析出熱処理は第2段の熱処理よりも温度を上げて長
時間行い、上記微小欠陥核を成長させて酸素原子を中心
とした微小欠陥を形成するものである。
法としては、1000〜1150℃での高温熱処理、9
50℃での低温熱処理、1000℃での低温熱処理を行
っている。第1段の高温熱処理は、シリコンウェーハ表
面から酸素をアウトディフュージョンし、該ウェーハ表
面にDZ(無欠陥層)を例えば20〜50μmの厚さに
形成するものである。第2段の低温熱処理はウェーハ内
部に高密度の欠陥領域を形成するためのもので、この欠
陥となるための核を形成するものである。さらに、第3
段の析出熱処理は第2段の熱処理よりも温度を上げて長
時間行い、上記微小欠陥核を成長させて酸素原子を中心
とした微小欠陥を形成するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の熱処理方法にあっては、第1段の高温熱処理
にあっては1150℃で行っていたため、その時間依存
性が高く、所定の厚さのDZを得るためにはその高温熱
処理に長時間を要していた。換言すると、従来の温度で
はDZの厚さ制御を精密に行うことができなかったもの
である。
うな従来の熱処理方法にあっては、第1段の高温熱処理
にあっては1150℃で行っていたため、その時間依存
性が高く、所定の厚さのDZを得るためにはその高温熱
処理に長時間を要していた。換言すると、従来の温度で
はDZの厚さ制御を精密に行うことができなかったもの
である。
【0004】そこで、本発明は、短時間処理で安定して
DZ幅(DZの表面からの深さ)を形成することができ
るIG熱処理方法を提供することを、その目的としてい
る。
DZ幅(DZの表面からの深さ)を形成することができ
るIG熱処理方法を提供することを、その目的としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、高温熱処理後、低温熱処理を施すことによりシリコ
ンウェーハ表面にDZを形成し、その内部にゲッタリン
グ層を形成するシリコンウェーハのIG熱処理方法にお
いて、上記高温熱処理を1250〜1350℃で行うも
のである。
は、高温熱処理後、低温熱処理を施すことによりシリコ
ンウェーハ表面にDZを形成し、その内部にゲッタリン
グ層を形成するシリコンウェーハのIG熱処理方法にお
いて、上記高温熱処理を1250〜1350℃で行うも
のである。
【0006】
【作用】本発明によれば、シリコンウェーハを1250
〜1350℃で例えば0.2時間熱処理を行う。この場
合の雰囲気としては窒素雰囲気または酸素雰囲気で行
う。その後、例えば900℃で1時間の熱処理を行う。
さらに、1000℃で24時間の熱処理を行う。この結
果、シリコンウェーハの表面に例えば30μmの厚さの
DZを形成することができるとともに、バルク内部に所
定のIG層を形成することができる。また、上記第1段
の高温熱処理は酸素雰囲気で行うことが好ましい。ま
た、1250℃未満の温度では短時間で安定したDZ形
成ができないという欠点がある。さらに1350℃を超
える温度での熱処理はウェーハ周辺にスリップが多発す
るという問題があり、現実的ではない。
〜1350℃で例えば0.2時間熱処理を行う。この場
合の雰囲気としては窒素雰囲気または酸素雰囲気で行
う。その後、例えば900℃で1時間の熱処理を行う。
さらに、1000℃で24時間の熱処理を行う。この結
果、シリコンウェーハの表面に例えば30μmの厚さの
DZを形成することができるとともに、バルク内部に所
定のIG層を形成することができる。また、上記第1段
の高温熱処理は酸素雰囲気で行うことが好ましい。ま
た、1250℃未満の温度では短時間で安定したDZ形
成ができないという欠点がある。さらに1350℃を超
える温度での熱処理はウェーハ周辺にスリップが多発す
るという問題があり、現実的ではない。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。図
1は第1段のそれぞれの温度での高温熱処理の処理時間
とDZ幅との関係を示すグラフである。このグラフから
明らかなように、1280℃での高温熱処理を行えば、
その処理時間に依存することなくDZ幅は一定である。
このグラフにあって、折れ線Aは1280℃、酸素雰囲
気での熱処理を、折れ線Bは1280℃、窒素雰囲気で
の熱処理を、折れ線Cは1150℃、酸素雰囲気での熱
処理を、折れ線Dは1150℃、窒素雰囲気での熱処理
を、それぞれ示している。また、この後の第2段熱処理
は、開始温度550℃のランピング熱処理とし、第3段
の析出熱処理は1000℃で行った。さらに、これらの
熱処理に使用したウェーハは口径5インチ、P型、〈1
00〉方位、比抵抗10Ω・cm、酸素濃度9×1017
cm-3(JEIDA)である。なお、このような熱処理
で形成されたDZ幅の測定は、既知のように、Wrig
htエッチング後の光顕断面観察により行ったものであ
る。
1は第1段のそれぞれの温度での高温熱処理の処理時間
とDZ幅との関係を示すグラフである。このグラフから
明らかなように、1280℃での高温熱処理を行えば、
その処理時間に依存することなくDZ幅は一定である。
このグラフにあって、折れ線Aは1280℃、酸素雰囲
気での熱処理を、折れ線Bは1280℃、窒素雰囲気で
の熱処理を、折れ線Cは1150℃、酸素雰囲気での熱
処理を、折れ線Dは1150℃、窒素雰囲気での熱処理
を、それぞれ示している。また、この後の第2段熱処理
は、開始温度550℃のランピング熱処理とし、第3段
の析出熱処理は1000℃で行った。さらに、これらの
熱処理に使用したウェーハは口径5インチ、P型、〈1
00〉方位、比抵抗10Ω・cm、酸素濃度9×1017
cm-3(JEIDA)である。なお、このような熱処理
で形成されたDZ幅の測定は、既知のように、Wrig
htエッチング後の光顕断面観察により行ったものであ
る。
【0008】
【発明の効果】本発明方法によれば、所定幅のDZを得
るのに熱処理時間のコントロールが容易であり、例えば
短時間の熱処理によりDZを形成することができる。
るのに熱処理時間のコントロールが容易であり、例えば
短時間の熱処理によりDZを形成することができる。
【図1】本発明の実施例に係る熱処理温度とDZ幅との
関係を示すグラフである。
関係を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 秋吉 猛夫 埼玉県大宮市北袋町一丁目297番地 三菱 マテリアル株式会社中央研究所内 (72)発明者 松尾 悟 埼玉県大宮市北袋町一丁目297番地 三菱 マテリアル株式会社中央研究所内 (72)発明者 新行内 隆之 埼玉県大宮市北袋町一丁目297番地 三菱 マテリアル株式会社中央研究所内
Claims (1)
- 【請求項1】 高温熱処理後、低温熱処理を施すことに
よりシリコンウェーハ表面にDZを形成し、その内部に
ゲッタリング層を形成するシリコンウェーハのIG熱処
理方法において、 上記高温熱処理を1250〜1350℃で行うことを特
徴とするシリコンウェーハのIG熱処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9874592A JPH05275431A (ja) | 1992-03-25 | 1992-03-25 | シリコンウェーハのig熱処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9874592A JPH05275431A (ja) | 1992-03-25 | 1992-03-25 | シリコンウェーハのig熱処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05275431A true JPH05275431A (ja) | 1993-10-22 |
Family
ID=14228015
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9874592A Pending JPH05275431A (ja) | 1992-03-25 | 1992-03-25 | シリコンウェーハのig熱処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05275431A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5674756A (en) * | 1994-07-29 | 1997-10-07 | Mitsubishi Materialc Corporation | Method for intrinsic-gettering silicon wafer |
WO2007148490A1 (ja) * | 2006-06-20 | 2007-12-27 | Shin-Etsu Handotai Co., Ltd. | シリコンウエーハの製造方法およびこれにより製造されたシリコンウエーハ |
JP2015204326A (ja) * | 2014-04-11 | 2015-11-16 | グローバルウェーハズ・ジャパン株式会社 | シリコンウェーハの熱処理方法、及びシリコンウェーハ |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01136343A (ja) * | 1987-11-24 | 1989-05-29 | Fujitsu Ltd | 半導体基板表層の無欠陥化方法 |
JPH0232535A (ja) * | 1988-07-21 | 1990-02-02 | Kyushu Electron Metal Co Ltd | 半導体デバイス用シリコン基板の製造方法 |
-
1992
- 1992-03-25 JP JP9874592A patent/JPH05275431A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01136343A (ja) * | 1987-11-24 | 1989-05-29 | Fujitsu Ltd | 半導体基板表層の無欠陥化方法 |
JPH0232535A (ja) * | 1988-07-21 | 1990-02-02 | Kyushu Electron Metal Co Ltd | 半導体デバイス用シリコン基板の製造方法 |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5674756A (en) * | 1994-07-29 | 1997-10-07 | Mitsubishi Materialc Corporation | Method for intrinsic-gettering silicon wafer |
WO2007148490A1 (ja) * | 2006-06-20 | 2007-12-27 | Shin-Etsu Handotai Co., Ltd. | シリコンウエーハの製造方法およびこれにより製造されたシリコンウエーハ |
JP2008028355A (ja) * | 2006-06-20 | 2008-02-07 | Shin Etsu Handotai Co Ltd | シリコンウエーハの製造方法およびこれにより製造されたシリコンウエーハ |
US8377202B2 (en) | 2006-06-20 | 2013-02-19 | Shin-Etsu Handotai Co., Ltd. | Method for manufacturing silicon wafer and silicon wafer manufactured by this method |
KR101340003B1 (ko) * | 2006-06-20 | 2013-12-11 | 신에쯔 한도타이 가부시키가이샤 | 실리콘 웨이퍼의 제조방법 및 이에 의해 제조된 실리콘 웨이퍼 |
JP2015204326A (ja) * | 2014-04-11 | 2015-11-16 | グローバルウェーハズ・ジャパン株式会社 | シリコンウェーハの熱処理方法、及びシリコンウェーハ |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Kedzierski et al. | Fabrication of planar silicon nanowires on silicon-on-insulator using stress limited oxidation | |
Warren et al. | Paramagnetic defect centers in BESOI and SIMOX buried oxides | |
US4637123A (en) | Method of standardizing and stabilizing semiconductor wafers | |
JP4473571B2 (ja) | シリコンウェーハの製造方法 | |
JPH05275431A (ja) | シリコンウェーハのig熱処理方法 | |
JPS60247935A (ja) | 半導体ウエハの製造方法 | |
JP3080501B2 (ja) | シリコンウェーハの製造方法 | |
JPH03185831A (ja) | 半導体装置の製造方法 | |
JP2978341B2 (ja) | シリコンウェーハのig熱処理方法 | |
JP2725460B2 (ja) | エピタキシャルウェハーの製造方法 | |
JPS63198334A (ja) | 半導体シリコンウエ−ハの製造方法 | |
JP2762183B2 (ja) | シリコン基板の製造方法 | |
JPH03275586A (ja) | シリコン単結晶ウェーハの製造方法 | |
JPS5821829A (ja) | 半導体装置の製造方法 | |
JPS5818929A (ja) | 半導体装置の製造方法 | |
JPH04171827A (ja) | 半導体装置の製造方法 | |
JPH0897222A (ja) | シリコンウェーハの製造方法およびシリコンウェーハ | |
JP2652344B2 (ja) | シリコンウエーハ | |
JP2652346B2 (ja) | シリコンウエーハの製造方法 | |
JPS631037A (ja) | エピタキシヤルウエハ及びその製造方法 | |
JPS61135128A (ja) | 半導体装置の製造方法 | |
JPH08203913A (ja) | 半導体ウェーハの熱処理方法 | |
JPH05326535A (ja) | シリコンウエーハの処理方法 | |
Su et al. | Investigation on Evolution of Oxygen Precipitates in Bonded SOI Substrate | |
JPH065611A (ja) | シリコンウェーハの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19980714 |