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JPH05268236A - 2重ループ型通信装置の伝送路制御方式 - Google Patents

2重ループ型通信装置の伝送路制御方式

Info

Publication number
JPH05268236A
JPH05268236A JP9233892A JP9233892A JPH05268236A JP H05268236 A JPH05268236 A JP H05268236A JP 9233892 A JP9233892 A JP 9233892A JP 9233892 A JP9233892 A JP 9233892A JP H05268236 A JPH05268236 A JP H05268236A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transmission line
failure
node
information
fault
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9233892A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Miyakoshi
健 宮越
Yasuo Horie
康雄 堀江
Makoto Miwa
真 三輪
Takeshi Tomioka
健 富岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP9233892A priority Critical patent/JPH05268236A/ja
Publication of JPH05268236A publication Critical patent/JPH05268236A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 マスタ・ノードMNとの通信路を失ったスレ
ーブ・ノードSNに接続する端末91間での通信路を確保
することができ、また、短時間でループ制御を完了する
ことができる2重ループ型通信装置の伝送路制御方式を
提供する。 【構成】 2重ループ型通信装置の伝送路制御方式にお
いて、伝送路10またはノード装置SN3に障害が発生し
たとき、障害の発生と障害を検出したノード装置SN4
とを知らせる障害情報をこの検出したノード装置SN4
から送出させ、この障害情報を全てのノード装置に順次
伝達し、各ノード装置に、障害の発生箇所に応じたルー
プ制御を自律的に行なわせる。各ノード装置は、障害情
報から障害の発生区間を認識し、障害発生状況に応じ
て、系切り替えまたはループ・バック等のループ制御を
自律的に行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ローカル・エリア・ネ
ットワーク(LAN)、交換機等に利用されるループ型
通信装置の伝送路制御方式に関し、特に、伝送路上の障
害の発生に対して、適確に対応できるように構成したも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来のループ型LANは、図39に示すよ
うに、LANのループ制御機能を備えた中央ノード装置
(以下、MN;マスター・ノードと呼ぶ)と、ユーザ端
末91の接続する遠局ノード装置(以下、SN;スレーブ
・ノードと呼ぶ)とを備え、それらの間を0系伝送路10
と1系伝送路11との2重ループによって接続している。
MNには、通常の端末の他に、保守用端末90が接続して
いる。
【0003】各ノード装置(MN、SN共通)には、図
40に示すように、2重ループのそれぞれとインタフェー
スをとる0系伝送路インタフェース50および1系伝送路
インタフェース51と、伝送路系を0系または1系に切り
替える伝送路系切替回路71と、信号の多重化または多重
分離を行なう多重化/多重分離回路72と、伝送路系切替
回路71および多重化/多重分離回路72の切替動作を制御
するノード制御回路6と、端末との間のインタフェース
をとる回線インタフェース8とを備えており、前記0系
伝送路インタフェース50および1系伝送路インタフェー
ス51は、送信回路52、54と、障害検出機能を持つ受信回
路53、55とを具備している。また、MNでは、ノード制
御回路6に対して保守用端末90が接続している。
【0004】図39に示すLANにおいて、各SNの制御
回路6とMNの制御回路6との間には、制御情報用の論
理通信路3がループ型伝送路上に確保され、また、通信
を行なうSN2の端末91とSN4の端末91との間には、
多重信号伝送用の論理通信路2がループ型伝送路上に確
保される。定常状態の通信では、2重ループの内の0系
伝送路10を運用系として使用し、他方の1系伝送路11
を、障害発生に備える待機系として利用している。
【0005】ここで、図41に示すように、0系伝送路10
に障害を起こし、その区間の通信が不可能になった場合
には、1系伝送路11を運用系に、0系伝送路10を待機系
に変更する「系切り替え」と呼ぶループ制御が、次の順
序で行われ、それによりリング状の伝送路が確保され
る。
【0006】障害の発生は、SN2の0系伝送路インタ
フェース50の受信回路53により検出され、この伝送路イ
ンタフェース50からノード制御回路6に伝えられ、ノー
ド制御回路6から、論理通信路3を経由して、MNのノ
ード制御回路6に障害情報が伝達される(図42)。
【0007】障害情報を受信したMNのノード制御回路
6は、論理通信路3を経由して、全SNのノード制御回
路6へ伝送路系切り替え指示情報を送る(図43)。
【0008】伝送路系切り替え指示を受信した各SNの
ノード制御回路6では、0系/1系切り替え回路71に切
替動作の指示を出し、1系伝送路11を運用系とするルー
プ切替が行われ、その結果、端末91間のリング状通信路
が確保される(図44)。
【0009】障害が回復すると、伝送路の正常を検出し
たSN2の0系伝送路インタフェース50からノード制御
回路6に障害回復情報が通知され、論理通信路3を経由
して、MNのノード制御回路6に障害復帰情報が伝達さ
れる(図45)。
【0010】障害復帰情報を受信したMNのノード制御
回路6は、論理通信路3を経由して、全SNのノード制
御回路6に伝送路系切り戻し指示情報を送る。なお、運
用系を1系伝送路11から0系伝送路10へ切り替えること
を「系切り戻し」と呼ぶ。伝送路系切り戻し指示情報を
受信した各SNは、ループ系切り戻しを行ない、初期状
態に戻る(図46)。
【0011】また、図47に示すように、0系伝送路10お
よび1系伝送路11の両方に障害が発生し、その区間の通
信が不可能になった場合には、障害箇所を迂回するため
に、片方の系を他方の系のバイパス用に使用して、リン
グ状の伝送路を形成する「ループバック」と呼ぶ伝送路
の制御が行われる。
【0012】この場合、障害の発生は、SN2の0系伝
送路インタフェース50およびSN1の1系伝送路インタ
フェース51によって検出され、障害情報がSN2および
SN1のノード制御回路6から、論理通信路3を経由し
て、MNのノード制御回路6に伝達される(図48)。
【0013】両系の障害情報を受信したMNのノード制
御回路6は、ループバック実施ノードを特定し、論理通
信路3を経由して、特定したSN1、2のノード制御回
路6にループバック指示情報を送る(図49)。
【0014】ループバック指示情報を受信したSN1お
よび2では、ループバックを開始し、SN1では、0系
伝送路インタフェース50で受信した信号を1系伝送路イ
ンタフェース51から送信し、また、SN2では、1系伝
送路インタフェース51で受信した信号を0系伝送路イン
タフェース50から送信する。こうすることにより、端末
91間にリング状の通信路が確保される(図50)。
【0015】障害が回復すると、SN1の1系伝送路イ
ンタフェース51およびSN2の0系伝送路インタフェー
ス50が、それぞれ、伝送路の正常を検出し、各SNのノ
ード制御回路6から、論理通信路3を経由して、MNの
ノード制御回路6に障害復帰情報が伝達される(図5
1)。
【0016】両系の障害復帰情報を受信したMNのノー
ド制御回路6は、論理通信路3を経由して、全SNのノ
ード制御回路6にループバック解除指示情報を送り、こ
の指示を受信した各SNは、ループバックを終了し初期
状態に戻る(図52)。
【0017】また、図53に示すように、いずれかのSN
が障害を起こし、そのSNに接続する端末との通信、お
よび、そのノードを経由した通信が不可能になると、そ
の両隣のノード装置においてループバックが行われる。
【0018】例えば、SN3に障害が発生すると、隣接
するSN2および4への伝送路出力が異常となる。SN
2および4の伝送路インタフェース回路50、51が、その
異常を検出すると、各SNのノード制御回路6に障害発
生情報を通知し、このノード制御回路6から、論理通信
路3を経由して、MNのノード制御回路6に障害情報が
伝達される(図54)。
【0019】両系の障害情報を受信したMNのノード制
御回路6は、SN2およびSN4のノード制御回路6に
ループバック指示情報を送り(図55)、SN2およびS
N4はループバックを開始する。その結果、端末91間の
リング状通信路は確保される(図56)。
【0020】障害が回復すると、SN2およびSN4の
伝送路インタフェース50、51は伝送路の正常を検出し、
SN2および4からMNのノード制御回路6に対して障
害復帰情報が伝達される(図57)。MNのノード制御回
路6は、全SNのノード制御回路6にループバック解除
指示情報を送り、初期状態に戻る(図58)。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の2重ル
ープ型通信装置の伝送路制御方式では、図59に示すよう
に、複数箇所での多重障害が発生した場合に、MNとの
制御用論理通信路3を失ったSN2、SN3およびSN
4は、ループ制御の対象から外され、伝送路上の通信が
全て切断されてしまう。そのため、それらSNに接続す
る端末間の通信が不可能になるという欠点を備えてい
る。
【0022】また、従来の方式では、MNを経由してル
ープ制御を行なうため、障害発生からループ制御完了ま
での時間が長く、全通信路が長時間に渡って通信不能と
なるという問題点を抱えている。
【0023】本発明は、従来の方式の持つこれらの問題
点を解決するものであり、MNとの通信路を失ったSN
に接続する端末間での通信路を確保することができ、ま
た、短時間でループ制御を完了することができる2重ル
ープ型通信装置の伝送路制御方式を提供することを目的
としている。
【0024】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明の2重ル
ープ型通信装置の伝送路制御方式では、伝送路またはノ
ード装置に障害が発生したとき、障害の発生と障害を検
出したノード装置とを知らせる障害情報をこの検出した
ノード装置から送出させ、この障害情報を全てのノード
装置に順次伝達し、各ノード装置に、障害の発生箇所に
応じたループ制御を自律的に行なわせている。
【0025】また、障害を検出したノード装置には、障
害の回復するまで、障害情報の送出を継続させている。
【0026】また、障害情報の伝達のために、SDH
(同期デジタル・ハイアラーキ)のSOH(セクション
・オーバ・ヘッド)を用いている。
【0027】さらに、各ノード装置において、障害の検
出または障害情報の受信から、ループ制御の開始まで
に、障害情報がループを1巡するために要する時間以上
の時間間隔を空けるようにしている。
【0028】
【作用】そのため、各ノード装置では、障害情報を受信
し、障害を検出したノード装置を知ることにより、障害
の発生区間を認識する。そして、各ノード装置は、障害
の発生区間に応じて、系切り替えまたはループ・バック
等のループ制御を自律的に行なう。それゆえ、障害の発
生によりSNとMNとの通信路が失われたとしても、S
N相互間で障害情報を送受して、障害に対応した通信路
を設定することができる。
【0029】また、このループ制御は、一々、MNを介
在させる必要がないため、短時間で通信路を確保するこ
とができる。
【0030】
【実施例】本発明の実施例の伝送路制御方式について、
図1に示すLANを用いて説明する。このLANは、M
NおよびSNが0系伝送路10と1系伝送路11とによって
ループ状に接続されている。また、SNおよびMNの各
々には、端末装置91が接続し、MNには、さらに、保守
用端末90が接続している。
【0031】各ノード装置(MN、SN共通)の構成
は、図2に示す通り、0系伝送路インタフェース50およ
び1系伝送路インタフェース51と、伝送路系を0系また
は1系に切り替える伝送路系切替回路71と、信号の多重
化または多重分離を行なう多重化/多重分離回路72と、
伝送路系切替回路71および多重化/多重分離回路72の切
替動作を制御するノード制御回路6と、端末91との間の
インタフェースをとる回線インタフェース8とからな
る。
【0032】前記0系伝送路インタフェース50および1
系伝送路インタフェース51は、送信回路52、54と、障害
検出機能を持つ受信回路53、55とで構成され、また、ノ
ード制御回路6と0系伝送路インタフェース50の間は0
系伝送路制御バス30で、ノード制御回路6と1系伝送路
インタフェース51の間は1系伝送路制御バス31で、それ
ぞれ接続されている。
【0033】このLANでは、全てのデータを、図3の
(a)に示すSDH(同期デジタル・ハイアラーキ)フ
レームに構成して伝送路上を伝送している。このフレー
ム(第1のフレーム)は、ノード間の制御情報を伝送す
るオーバヘッド部(SOH)と、ループを周回する情報
を第2のフレームに構成して伝送するペイロード部とで
構成され、125μ秒(8kHz)の周期で伝送され
る。
【0034】SOHは、隣接ノード装置間で終端され、
SOH内の情報は各ノード装置で更新・再生成される。
【0035】ペイロード部分には、図3の(b)に示す
ように、ヘッダ部と、フレーム内の巡回符号による誤り
検査情報FCSと、8ビット(Bch)のタイム・スロ
ットとを集めて第2のフレームが構成される。第1のフ
レームと第2のフレームとは、8kHzの周波数同期が
取れている。
【0036】この第1のフレームと第2のフレームとの
位相関係は、図3の(c)に示すように、SOH内部の
ポインタによって指示される。したがって、1つのタイ
ム・スロットで64kビット/秒の通信、つまり電話回
線1本に相当する通信が可能となる。
【0037】また、隣接区間の伝送路上の第1のフレー
ム同士は8kHzの周波数同期が取れている。
【0038】第1のフレームのSOH部分は、前記の位
相情報を示すポインタの他に、同期確立のためのA1/
A2、データ通信チャネルD1〜D12、STM識別C
1、オーダワイヤE1/E2、ユーザチャネルF1、ビ
ット誤り監視B1/B2、自動切り替え信号チャネルK
1/K2、予備Z1/Z2から構成される。この内、デ
ータ通信チャネルD4/D5は、0系伝送路障害情報お
よび1系伝送路障害情報を隣接ノード間で伝送するため
に用いられる。
【0039】この障害情報は、図4に示す1バイトのフ
ォーマットで表示される。最上位ビットは、障害発生を
表わし、障害検出中のときは1、正常のときは0とな
る。下位7ビットは、障害を検出したノード装置のノー
ド番号を表わし、0〜127のノード番号を格納するこ
とが可能である。伝送路に異常がないときには、障害情
報バイトは00hを伝送する。障害が発生したときは、
それを検出したノード装置が、最上位ビットに1を、下
位7ビットに自己のノード番号を格納し、この障害情報
を、障害が回復するまで、伝送路に対し送信し続ける。
【0040】図5は、障害情報に対応して、各ノード装
置の採るべき動作(伝送路制御)を規定したアルゴリズ
ムについて示している。この同図では、障害情報を次の
3項目に分類し、各項目の障害情報の組み合わせによっ
て、ノード装置の動作を規定している。 (1)自ノードの伝送路受信回路53、55で障害を検出し
たかどうかの情報、自ノードの受信側伝送路で障害が発
生したかどうかの情報であり、障害を検出した状態を、
図5では、「受信区間伝送路」の「異常」として表示し
ている。 (2)次ノード装置で受信障害を検出したかどうかの情
報、隣接ノードが自ノードの伝送路送信出力に対して障
害を検出したかどうかの情報であり、検出した場合は、
自ノードの送信側伝送路において障害の発生したことを
示している。この状態を、図5では、「送信区間伝送
路」の「異常」として表示している。 (3)その他の箇所での伝送路の障害の有無を示す情
報、隣接区間以外の伝送路で障害が発生しているかどう
かを示す情報であり、障害の発生している状態を、図5
では、「他区間伝送路」の「異常」として表示してい
る。
【0041】まず、全伝送路が正常な場合、および、い
ずれかの区間で1系伝送路のみに障害が発生している場
合は、0系伝送路10を運用に使用する。したがって、ノ
ード装置は、0系伝送路10に対してデータの多重化/多
重分離を行なう。
【0042】0系伝送路10の区間のみに障害が発生して
いる場合は、ノード装置は、1系伝送路11への系切り替
えを行ない、1系伝送路11に対してデータの多重化/多
重分離を行なう。
【0043】0系伝送路10のいずれかの区間で障害が発
生し、同時に、1系伝送路11のいずれかの区間で障害が
発生している場合は、ノード装置は、ループ・バック動
作によりループ状の伝送路を形成する。データの多重化
/多重分離は、0系伝送路10に対して行なわれる。この
とき、0系伝送路10の受信区間または1系伝送路11の送
信区間で障害が発生しているノード装置は、1系伝送路
11の受信から0系伝送路10の送信にループ・バックを行
ない、1系伝送路11の受信区間または0系伝送路10の送
信区間で障害が発生しているノード装置は、0系伝送路
10の受信から1系伝送路11の送信にループ・バックを行
なう。
【0044】0系および1系伝送路10、11の送信区間に
同時に障害が発生した場合、または0系および1系伝送
路10、11の受信区間に同時に障害が発生した場合は、そ
のノード装置は、孤立し、ノード間の通信はできない。
【0045】図6は、各ノード装置が、障害を検出した
り、他のノード装置から障害情報を受信したときに、各
伝送路を通じて送信すべき障害情報(検出ノード番号)
について規定している。
【0046】障害情報を0系伝送路10から受信したノー
ド装置は、自ノードで障害を検出している場合以外は、
受信した情報をそのまま0系伝送路10に送信(中継)
し、同様に、障害情報を1系伝送路11から受信したノー
ド装置は、自ノードで障害を検出している場合以外は、
受信した情報をそのまま1系伝送路11に送信(中継)す
る。
【0047】また、自ノードで障害を検出している場合
は、必ず自ノード番号を障害情報に含める。
【0048】さて、図1に示すLANに、以下の各状況
が発生したとする、(1)運用中の0系伝送路10の1箇
所で障害が発生、(2)0系伝送路10および1系伝送路
11の同一の一箇所に同時に障害が発生、(3)(1)の
状況下において、1系伝送路11の別の箇所で障害が発
生、(4)(2)の状況下において、0系伝送路10の別
の箇所で障害が発生、(5)1台のノード装置に障害が
発生、(6)(1)の障害が回復、(7)(2)の障害
が回復。
【0049】このときの、実施例の伝送路制御方式に因
るLANの動作について個々に説明する。
【0050】[(1)に対応する動作](図7〜図10) 図7に示すように、運用中の0系伝送路10にSN1とS
N2との間で障害が発生すると、SN2の0系伝送路受
信回路53は、受信レベル異常等によって伝送路障害を検
出し、0系伝送路制御バス30を通してノード制御回路6
に通知する。ノード制御回路6は、0系および1系伝送
路制御バス30、31を介して、0系および1系伝送路イン
タフェース50、51に伝送路障害情報の送出を指示する。
また、ノード制御回路6は、各ノード装置に障害情報を
伝達するために必要と見込まれる時間(保護時間)が経
過した後、多重化制御バス4を介して、系切り替え回路
71に対し、系切り替えの指示を行なう。
【0051】障害情報の送出の指示を受けた0系および
1系伝送路インタフェース50、51は、隣接ノードSN1
およびSN3に対して、SOHの中の0系伝送路障害情
報領域を用いて、伝送路障害の発生と検出ノード番号と
を知らせる障害情報の送出を開始する(図8)。これ
は、ノード制御回路6からの解除指示があるまで継続さ
れる。
【0052】0系伝送路障害情報を1系伝送路11から受
信したSN1では、次のように動作をする。
【0053】SN1の受信した0系伝送路10に関する障
害情報はSN2からのものだけであり、SN1自体とし
ては障害を検出していないため、1系伝送路インタフェ
ース51では、図6にしたがって、0系伝送路障害情報を
1系伝送路11上に中継し、さらに、ノード制御回路6に
障害情報を通知する。
【0054】ノード制御回路6では、障害検出ノードが
隣接下流ノードのSN2であることを判別し、自ノード
の0系伝送路10の送信区間で障害が発生したことを認識
する。また、1系伝送路11に関する障害情報は受け取っ
ていないため、図5に基づき、保護時間経過後、運用伝
送路の系を1系伝送路11に切り替える。
【0055】また、0系伝送路障害情報を0系伝送路10
から受信したSN3では、次のように動作する。
【0056】SN3においても、SN3自体では障害を
検出していないため、0系伝送路インタフェース50は、
図6にしたがって、0系伝送路障害情報を0系伝送路10
上に中継し、さらに、ノード制御回路6に障害情報を通
知する。
【0057】ノード制御回路6では、障害が隣接区間以
外の0系伝送路10で発生したことを認識し、また、1系
伝送路11に関する障害情報は受け取っていないため、図
6に基づき、運用伝送路の系を、保護時間経過後、1系
伝送路11に切り替える(図9)。
【0058】同様に、各ノード装置は、運用伝送路の系
を切り替え、障害を検出したSN2の最遠端ノード(S
N5)まで障害情報が伝達されると、系切り替えが完了
する(図10)。
【0059】障害検出から系切り替え完了までの必要時
間は、障害情報が最遠端ノードに届くまでの、ループを
2分の1周する伝達遅延時間(125μ秒×ノード数×
2分の1)に、1ノードが障害情報を受信してから伝送
路の系切り替えを行なうまでに要する時間と、保護時間
とを加えた時間となる。
【0060】[(2)に対応する動作](図11〜図16) 図11に示すように、0系伝送路10および1系伝送路11の
両系にSN1とSN2との間で障害が発生すると、SN
1の1系伝送路受信回路55およびSN2の0系伝送路受
信回路53は、受信レベル異常等によって伝送路障害を検
出し、それぞれのノード制御回路6にその旨を通知す
る。SN1のノード制御回路6は、0系および1系伝送
路インタフェース50、51に1系伝送路11の障害情報の送
出を指示し、また、SN2のノード制御回路6は、0系
および1系伝送路インタフェース50、51に0系伝送路10
の障害情報の送出を指示する。さらに、保護時間の経過
後、SN2のノード制御回路6は、図5のアルゴリズム
に基づいて、系切り替え回路71に対し、1系伝送路11へ
の系切り替えを指示する。しかし、SN1では、図5に
したがって、系の切り替えは行なわない。
【0061】障害情報の送出の指示を受けたSN1の0
系および1系伝送路インタフェース50、51は、隣接ノー
ドのMNとSN2に対して、SOHの中の1系伝送路障
害情報領域を用いて、1系伝送路障害の発生と検出ノー
ド番号とを知らせる障害情報の送出を開始する(但し、
障害のためSN2には伝達されない)。
【0062】同様に、SN2の0系および1系伝送路イ
ンタフェース50、51は、隣接ノードのSN1とSN3に
対して、SOHの中の0系伝送路障害情報領域を用い
て、0系伝送路障害の発生と検出ノード番号とを知らせ
る障害情報の送出を開始する(但し、障害のためSN1
には伝達されない)(図12)。これらの障害情報の送出
は、ノード制御回路6からの解除指示があるまで継続さ
れる。
【0063】SN1から、1系伝送路11を通じて、1系
伝送路障害情報を受信したMNでは、この障害情報を、
1系伝送路11を介して、SN5に中継する。伝送路制御
は、図5に基づいて0系のままとする。
【0064】また、SN2から、0系伝送路10を通じ
て、0系伝送路障害情報を受信したSN3では、障害情
報を、0系伝送路10を介して、SN4に中継すると共
に、図5のアルゴリズムに基づいて、保護時間の経過
後、運用系伝送路を1系伝送路11に切り替える(図1
3)。
【0065】同様に、1系伝送路障害情報を受信した各
ノード装置は、障害情報を中継し、0系伝送路障害情報
を受信して各ノード装置は、運用伝送路を切り替える。
【0066】障害情報が、障害を検出したSN1および
SN2の最遠端ノード(SN4およびSN5)まで達す
ると、SN4およびSN5では、両系の他区間伝送路に
おける障害の発生を認識する。この場合、図5のアルゴ
リズムにより、いずれかの箇所でループ・バックが行わ
れるので、SN4およびSN5では、0系伝送路を運用
系として、多重化/多重分離を行なう(図14)。
【0067】すでに、1系伝送路11を運用系としたSN
3に1系伝送路障害情報が到達すると、SN3では、図
5に基づき、0系伝送路10を運用系とするための系切り
戻しを行なう(図15)。
【0068】伝送路障害情報がループを1周すると、障
害区間両端のノード装置SN1およびSN2は、図5に
基づき、ループ・バックを開始する(図16)。
【0069】障害検出からループ・バック完了までの必
要時間は、障害情報がループを1周する伝達遅延時間
(125μ秒×(全ノード数−1))に、1ノードが障
害情報を受信してから伝送路の系切り替えを行なうまで
に要する時間と、保護時間とを加えた時間となる。ま
た、保護時間を障害情報伝達遅延時間以上に設定した場
合には、各ノード装置に対して、保護時間経過前に両系
障害情報が伝達されるため、一旦、1系伝送路11に切り
替え、その後に、再び0系伝送路10に切り戻す制御が無
くなる。
【0070】[(3)に対応する動作](図17〜図20) 図17に示すように、SN1とSN2の間の0系伝送路10
の障害発生に対応して、1系伝送路11への切り替えを終
えた後に、新たにSN5とSN4の間の1系伝送路11に
障害が発生すると、先ず、SN4の1系伝送路受信回路
54が伝送路障害を検出し、ノード制御回路6に通知す
る。
【0071】ノード制御回路6は、0系および1系伝送
路インタフェース50、51に1系伝送路障害情報の送出を
指示し、また、図5のアルゴリズムにしたがって、0系
受信→1系送信のループ・バックを系切り替え回路71に
対して指示する。
【0072】障害情報の送出を指示された0系および1
系伝送路インタフェース50、51は、それぞれ、SOHの
中の1系伝送路障害情報領域を用い、隣接ノードSN3
とSN5に対して、1系伝送路障害の発生と検出ノード
番号とを知らせる障害情報の送出を開始する。このと
き、0系伝送路インタフェース50は、0系伝送路障害情
報を受信中であるため、SN5に送出する伝送路障害情
報は、両系障害情報となる。この障害情報の送出は、ノ
ード制御回路6からの解除指令があるまで継続される。
【0073】次に、0系伝送路10から1系伝送路障害情
報を受信したSN5は、SN4によって1系伝送路障害
が検出されたことを知り、自ノードの送信区間での障害
発生を認識する。そこで、SN5は、0系伝送路10を介
して、両系伝送路障害情報をMNに中継すると共に、図
5に基づき、1系受信→0系送信のループ・バックを開
始する。
【0074】一方、1系伝送路11から1系伝送路障害情
報を受信したSN3は、両系の障害を認識し、1系伝送
路障害情報を、1系伝送路11を通じて、SN2に中継す
ると共に、図5に基づき、ループ・バック中の動作とし
て、0系伝送路10を運用系に切り戻す(図19)。
【0075】同じように、1系伝送路障害情報を受信し
た各ノード装置は、両系の障害を認識し、図5に基づい
て、ループ・バック動作中の0系伝送路運用に系切り戻
しを行なう。
【0076】1系伝送路障害情報が、0系伝送路障害の
発生区間の両端のノード装置(SN1およびSN2)ま
で伝達されると、SN1およびSN2では、図5に基づ
き、ループ・バックを開始する(図20)。
【0077】こうして、前記(3)の事態に対応して、
LANは、ループ・バックにより2つのリングとして動
作する。
【0078】障害検出からループ・バック完了までの必
要時間は、障害情報がループを最小2分の1周、最大1
周する伝達遅延時間(125μ秒×全ノード数)に、1
ノードが障害情報を受信してから伝送路の系切り替えを
行なうまでに要する時間と、保護時間とを加えた時間と
なる。
【0079】[(4)に対応する動作](図21〜図23) 図21に示すように、SN1とSN2の間の両系伝送路の
障害発生に対応して、ループ・バック動作が行なわれて
いるときに、新たにSN5とSN4の間の0系伝送路10
に障害が発生すると、先ず、SN5の0系伝送路受信回
路53が伝送路障害を検出し、0系伝送路制御バス30を通
じてノード制御回路6に通知する。
【0080】ノード制御回路6は、伝送路制御バス30、
31を介して、0系および1系伝送路インタフェース50、
51に0系伝送路障害情報の送出を指示し、また、図5の
アルゴリズムにしたがって、1系受信→0系送信のルー
プ・バックを系切り替え回路71に対して指示する。
【0081】障害情報の送出を指示された0系および1
系伝送路インタフェース50、51は、それぞれ、SOHの
中の0系伝送路障害情報領域を用い、隣接ノードSN4
とMNに対して、0系伝送路障害の発生と検出ノード番
号とを知らせる障害情報の送出を開始する。
【0082】このとき、0系伝送路インタフェース50
は、0系伝送路障害情報を受信中であるが(障害の内容
によっては、SN2で検出した障害情報は障害区間で消
滅する)、MNに対しては、図6に基づいて、自ノード
で検出した障害情報のみを0系伝送路障害情報として送
出する。
【0083】また、1系伝送路インタフェース51は、1
系伝送路障害情報を受信中であるため、図6に基づき、
SN4に両系障害情報を送出する。これらの障害情報の
送出は、ノード制御回路6からの解除指令があるまで継
続される(図22)。
【0084】次に、0系伝送路10から両系伝送路障害情
報を受信したSN4は、SN5によって0系伝送路障害
が検出されたことを知り、自ノードの送信区間での障害
発生を認識する。そこで、SN4は、1系伝送路11を介
して、両系伝送路障害情報をSN3に中継すると共に、
図5に基づき、0系受信→1系送信のループ・バックを
開始する(図23)。
【0085】こうして、前記(4)の事態に対応して、
LANは、ループ・バックにより2つのリングとして動
作する。
【0086】第2の障害の検出からループ・バック完了
までの必要時間は、障害情報の隣接ノード装置への伝達
遅延時間(125μ秒)に、1ノードが障害情報を受信
してから伝送路の系切り替えを行なうまでに要する時間
と、保護時間とを加えた時間となる。
【0087】[(5)に対応する動作](図24〜図29) 図24に示すように、ノード装置SN3に障害が発生する
と、先ず、障害ノード装置に隣り合うSN2の1系伝送
路受信回路55およびSN4の0系伝送路受信回路53は、
受信レベル異常等によって障害を検出し、それぞれのノ
ード制御回路6にその旨を通知する。
【0088】SN4のノード制御回路6は、0系および
1系伝送路インタフェース50、51に0系伝送路障害情報
の送出を指示し、またSN2のノード制御回路6は、0
系および1系伝送路インタフェース50、51に1系伝送路
障害情報の送出を指示する。さらに、SN4のノード制
御回路6は、保護時間の経過後、系切り替え回路71に対
し、1系伝送路11への系切り替えを指示する(図25)。
【0089】SN4から、0系伝送路障害情報を受信し
たSN5では、障害情報を、0系伝送路10を介して、M
Nに中継すると共に、図5のアルゴリズムに基づいて、
保護時間の経過後、運用系伝送路を1系伝送路11に切り
替えるまた、SN2から、1系伝送路11を通じて、1系
伝送路障害情報を受信したSN1では、この障害情報
を、1系伝送路11を介して、MNに中継する。伝送路制
御は、図5に基づいて0系のままとする(図26)。
【0090】このように、障害情報が障害箇所から最遠
端のノード装置(MN)に伝達されるまでは、それぞれ
のノード装置で障害情報を中継し、0系伝送路障害情報
を受信したノード装置では、系切り替えを実行する。
【0091】最遠端のノード装置のMNまで障害情報が
伝達されると、MNでは、両系の障害を認識する。この
場合、図5のアルゴリズムにより、いずれかの箇所でル
ープ・バックが行われるので、MNでは、0系伝送路10
を運用系として、多重化/多重分離を行なう(図27)。
【0092】すでに、1系伝送路11を運用系としたSN
5に1系伝送路障害情報が到達すると、SN5では、図
5に基づき、0系伝送路10を運用系とするための系切り
戻しを行なう(図28)。
【0093】伝送路障害情報がループを1周すると、障
害ノード装置の両隣のノード装置SN2およびSN4
は、図5に基づき、ループ・バックを開始する(図2
9)。
【0094】障害検出からループ・バック完了までの必
要時間は、障害情報がループを1周する伝達遅延時間
(125μ秒×(全ノード数−2))に、1ノードが障
害情報を受信してから伝送路の系切り替えを行なうまで
に要する時間と、保護時間とを加えた時間となる。ま
た、保護時間を障害情報伝達遅延時間以上に設定した場
合には、各ノード装置に対して、保護時間経過前に両系
障害情報が伝達されるため、一旦、1系伝送路11に切り
替えた後に、改めて0系伝送路10に切り戻す制御が必要
で無くなる。
【0095】[(6)に対応する動作](図30〜図33) 図30に示すように、ノード装置SN1とSN2との間の
0系伝送路10に発生した障害が回復した場合には、SN
2の0系伝送路受信回路53が受信レベルの回復、同期確
立等によって伝送路障害の回復を検出し、その旨をノー
ド制御回路6に通知する。
【0096】ノード制御回路6は、0系および1系伝送
路インタフェース50、51に伝送路障害情報の送出停止を
指示すると共に、保護時間を経過した後、系切り替え回
路71に対し、伝送路切り戻しの指示を行なう。
【0097】障害情報の送出停止の指示を受けた0系お
よび1系伝送路インタフェース50、51は、隣接ノードS
N1およびSN3に対して、送出中の伝送路障害情報を
停止し、SOHの中の0系伝送路障害情報領域に00h
を入れたSDHフレームを送出する(但し、他ノードか
ら障害情報を受信しているときは、それを中継する)
(図31)。
【0098】1系伝送路11から0系伝送路障害回復情報
(00h:障害なし)を受信したSN1では、これを、
1系伝送路11を通じて、MNに中継する。
【0099】また、0系伝送路10から0系伝送路障害回
復情報を受信したSN3では、これを、0系伝送路10を
通じて、SN4に中継する。
【0100】同様に、障害回復の情報は、次々と中継さ
れ、SN2の最遠端ノードSN5まで伝達される。
【0101】SN5の0系および1系伝送路インタフェ
ース50、51は、それぞれ0系伝送路および1系伝送路を
通じて0系伝送路障害回復情報を受信すると、ノード制
御回路6に障害回復を通知する。ノード制御回路6で
は、両系の伝送路インタフェース50、51から障害回復通
知を受け取ると、図5に基づき、SN2と同じように、
運用系伝送路の系を0系伝送路10に戻すための系切り戻
しを行なう(図32)。
【0102】同様に、各ノード装置では、0系伝送路10
および1系伝送路11のそれぞれから0系伝送路障害回復
情報を受信すると、運用伝送路の系の切り戻しを行な
い、障害回復を検出したSN2の隣接ノード(SN1お
よびSN3)まで障害回復の情報が伝達されると、系切
り戻しが完了する(図33)。
【0103】障害回復の検出から系切り戻し完了までの
必要時間は、障害回復情報がループを1周するための伝
達遅延時間(125μ秒×(ノード数−1))に、1ノ
ードが障害回復情報を受信してから伝送路の系切り戻し
を行なうまでに要する時間と、保護時間とを加えた時間
となる。
【0104】[(7)に対応する動作](図11〜図38) 図34に示すように、ノード装置SN1とSN2の間の区
間で発生していた両系伝送路の障害が回復したときは、
SN1の1系伝送路受信回路55およびSN2の0系伝送
路受信回路53は、伝送路障害の回復を検出し、それぞれ
のノード制御回路6に通知する。
【0105】SN1およびSN2のノード制御回路6
は、0系および1系伝送路インタフェース50、51に伝送
路障害情報の送出停止を指示すると共に、保護時間を経
過した後、系切り替え回路71に対し、ループ・バック解
除の指示を行なう。SN1では、0系伝送路障害情報を
まだ受けているため、1系伝送路11を運用系とする。
【0106】障害情報の送出停止の指示を受けたSN1
の1系伝送路インタフェース51は、隣接ノードMNに対
して、1系伝送路障害情報の送出を停止し、SOHの中
の1系伝送路障害情報領域に00hを入れたSDHフレ
ームを送出する(但し、他ノードから障害情報を受信し
ているときは、それを中継する)。また、SN2の0系
伝送路インタフェース50は、隣接ノードSN3に対し
て、0系伝送路障害情報の送出を停止し、SOHの中の
0系伝送路障害情報領域に00hを入れたSDHフレー
ムを送出する(但し、他ノードから障害情報を受信して
いるときは、それを中継する)(図35)。
【0107】SN1から、1系伝送路11を通じて、1系
伝送路障害回復情報(00h:障害なし)を受信したM
Nは、これを、1系伝送路11を通じて、SN5に中継す
る。また、MNでは、まだ0系伝送路障害情報を受信し
ているため、図5に基づき、保護時間経過後、1系伝送
路11を運用系に切り替える。
【0108】また、SN2から、0系伝送路10を通じ
て、0系伝送路障害回復情報を受信したSN3では、こ
の情報をSN4に中継する(図36)。
【0109】同様に、障害回復の情報は、次々と中継さ
れ、障害回復を検出したSN1およびSN2の最遠端ノ
ードSN4およびSN5にまで伝達される。
【0110】SN4およびSN5では、0系伝送路イン
タフェース50で0系伝送路障害回復情報を、また、1系
伝送路インタフェース51で1系伝送路障害回復情報を受
信し、ノード制御回路6に障害回復を通知する。ノード
制御回路6では、両系の伝送路インタフェース50、51か
ら障害回復通知を受け取ると、図5に基づき、運用系を
0系伝送路10に戻すための動作を行なう。このとき、S
N4では、すでに0系伝送路10を運用系としているた
め、この時点での系切り戻しは行なわれないが、SN5
では、1系伝送路障害回復情報のみを受信したときに、
1系伝送路11への系切り替えが行なわれているため、運
用系を再び0系伝送路10に切り戻す動作が採られる(図
37)。
【0111】同様に、0系伝送路10の障害回復情報と1
系伝送路11の障害回復情報とを受信した各ノード装置で
は、0系伝送路10を運用系に設定する。こうして、SN
1およびSN2まで障害回復の情報が伝達され、SN1
での系切り戻し行なわれると、ループ・バック解除は完
了する(図38)。
【0112】障害回復の検出からループ・バック完了ま
での必要時間は、障害回復情報がループを1周するため
の伝達遅延時間(125μ秒×(ノード数−1))に、
1ノードが障害回復情報を受信してから伝送路の系切り
戻しを行なうまでに要する時間と、保護時間とを加えた
時間となる。また、保護時間を障害回復情報伝達遅延時
間以上に設定した場合には、各ノード装置に対して、保
護時間経過前に両系障害回復情報が伝達されるため、一
旦、1系伝送路11に切り替え、さらに0系伝送路10に切
り戻す制御が無くなる。
【0113】このように、実施例の伝送路制御方式で
は、最も長い場合でも、障害情報または障害回復情報が
LANを1周する時間内にループ制御のための情報転送
が完了する。
【0114】また、障害が発生した場合には、SNの自
律的なループ制御により、通信路の確保が行なわれる。
そのため、多重障害の発生により、MNとSNとの通信
が途絶えた場合でも、SNのループ制御により、SNだ
けを結んだ通信路を形成して、通信を続けることが可能
である。
【0115】
【発明の効果】以上の実施例の説明から明らかなよう
に、本発明の2重ループ型通信装置の伝送路制御方式で
は、高速でのループ制御が可能である。
【0116】また、障害の発生によりMNとの通信路が
途絶えたSN間においても、通信路を確保することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の伝送路制御方式を実施するL
ANの構成図、
【図2】同伝送路制御方式を実施するノード装置の構成
図、
【図3】同伝送路制御方式において使用する隣接ノード
間フレーム(a)と、ループ周回フレーム(b)と、隣
接フレーム内の周回フレーム・マッピング(c)とを表
わす図、
【図4】同伝送路制御方式において使用する障害情報フ
ォーマットを表わす図、
【図5】同伝送路制御方式におけるループ制御アルゴリ
ズムを表わす図、
【図6】同伝送路制御方式における障害情報の送出アル
ゴリズムを表わす図、
【図7】同伝送路制御方式において、0系障害発生の第
1段階の動作を表わす図、
【図8】同0系障害発生の第2段階の動作を表わす図、
【図9】同0系障害発生の第3段階の動作を表わす図、
【図10】同0系障害発生の第4段階の動作を表わす図、
【図11】同伝送路制御方式において、両系障害発生の第
1段階の動作を表わす図、
【図12】同両系障害発生の第2段階の動作を表わす図、
【図13】同両系障害発生の第3段階の動作を表わす図、
【図14】同両系障害発生の第4段階の動作を表わす図、
【図15】同両系障害発生の第5段階の動作を表わす図、
【図16】同両系障害発生の第6段階の動作を表わす図、
【図17】同伝送路制御方式において、0系障害後に1系
障害が発生したときの第1段階の動作を表わす図、
【図18】同1系障害が発生したときの第2段階の動作を
表わす図、
【図19】同1系障害が発生したときの第3段階の動作を
表わす図、
【図20】同1系障害が発生したときの第4段階の動作を
表わす図、
【図21】同伝送路制御方式において、両系障害後に0系
障害が発生したときの第1段階の動作を表わす図、
【図22】同0系障害が発生したときの第2段階の動作を
表わす図、
【図23】同0系障害が発生したときの第3段階の動作を
表わす図、
【図24】同伝送路制御方式において、ノード障害発生の
第1段階の動作を表わす図、
【図25】同ノード障害発生の第2段階の動作を表わす
図、
【図26】同ノード障害発生の第3段階の動作を表わす
図、
【図27】同ノード障害発生の第4段階の動作を表わす
図、
【図28】同ノード障害発生の第5段階の動作を表わす
図、
【図29】同ノード障害発生の第6段階の動作を表わす
図、
【図30】同伝送路制御方式において、0系障害回復の第
1段階の動作を表わす図、
【図31】同0系障害回復の第2段階の動作を表わす図、
【図32】同0系障害回復の第3段階の動作を表わす図、
【図33】同0系障害回復の第4段階の動作を表わす図、
【図34】同伝送路制御方式において、両系障害回復の第
1段階の動作を表わす図、
【図35】同両系障害回復の第2段階の動作を表わす図、
【図36】同両系障害回復の第3段階の動作を表わす図、
【図37】同両系障害回復の第4段階の動作を表わす図、
【図38】同両系障害回復の第5段階の動作を表わす図、
【図39】従来の伝送路制御方式を実施するLANの構成
図、
【図40】従来のノード装置の構成図、
【図41】従来の伝送路制御方式において0系障害発生の
第1段階の動作を表わす図、
【図42】同0系障害発生の第2段階の動作を表わす図、
【図43】同0系障害発生の第3段階の動作を表わす図、
【図44】同0系障害発生の第4段階の動作を表わす図、
【図45】同0系障害発生の第5段階の動作を表わす図、
【図46】同0系障害発生の第6段階の動作を表わす図、
【図47】従来の伝送路制御方式において両系障害発生の
第1段階の動作を表わす図、
【図48】同両系障害発生の第2段階の動作を表わす図、
【図49】同両系障害発生の第3段階の動作を表わす図、
【図50】同両系障害発生の第4段階の動作を表わす図、
【図51】同両系障害発生の第5段階の動作を表わす図、
【図52】同両系障害発生の第6段階の動作を表わす図、
【図53】従来の伝送路制御方式においてノード障害発生
の第1段階の動作を表す図、
【図54】同ノード障害発生の第2段階の動作を表わす
図、
【図55】同ノード障害発生の第3段階の動作を表わす
図、
【図56】同ノード障害発生の第4段階の動作を表わす
図、
【図57】同ノード障害発生の第5段階の動作を表わす
図、
【図58】同ノード障害発生の第6段階の動作を表わす
図、
【図59】従来の伝送路制御方式において、複数箇所の障
害が発生したときの動作を表わす図である。
【符号の説明】
MN マスタ・ノード装置 SN1〜SN5 スレーブ・ノード装置 10 0系伝送路 11 1系伝送路 2 ユーザ情報用の論理通信路 3 制御情報用の論理通信路 30 0系伝送路制御バス 31 1系伝送路制御バス 4 多重化制御バス 50 0系伝送路インタフェース 51 1系伝送路インタフェース 52 0系伝送路送信回路 53 0系伝送路受信回路 54 1系伝送路送信回路 55 1系伝送路受信回路 6 ノード制御回路 71 0系/1系切り替え回路 72 多重化/多重分離回路 8 回線インタフェース 90 保守用端末 91 端末
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 富岡 健 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番1 号 松下通信工業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相互に逆方向にデータを伝送する2重伝
    送路によって複数のノード装置を接続した2重ループ型
    通信装置の伝送路制御方式において、 前記通信装置に障害が発生したとき、障害の発生と該障
    害を検出したノード装置とを知らせる障害情報を該ノー
    ド装置から送出させ、 該障害情報を全てのノード装置に順次伝達し、 各ノード装置に、障害の発生箇所に応じたループ制御を
    自律的に行なわせることを特徴とする2重ループ型通信
    装置の伝送路制御方式。
  2. 【請求項2】 前記障害を検出したノード装置に、障害
    の回復まで、前記障害情報の送出を継続させることを特
    徴とする請求項1に記載の2重ループ型通信装置の伝送
    路制御方式。
  3. 【請求項3】 前記障害情報の伝達のために、SDH
    (同期デジタル・ハイアラーキ)のSOH(セクション
    ・オーバ・ヘッド)を用いることを特徴とする請求項1
    または2に記載の2重ループ型通信装置の伝送路制御方
    式。
  4. 【請求項4】 各ノード装置において、前記障害の検出
    または障害情報の受信から、ループ制御の開始までに、
    前記障害情報がループを1巡するために要する時間以上
    の時間間隔を空けることを特徴とする請求項1乃至3に
    記載の2重ループ型通信装置の伝送路制御方式。
JP9233892A 1992-03-19 1992-03-19 2重ループ型通信装置の伝送路制御方式 Pending JPH05268236A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022176370A1 (ja) * 2021-02-18 2022-08-25 パナソニックIpマネジメント株式会社 通信システム、スレーブ、コントローラ、および、通信方法

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WO2022176370A1 (ja) * 2021-02-18 2022-08-25 パナソニックIpマネジメント株式会社 通信システム、スレーブ、コントローラ、および、通信方法

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