JPH05172073A - 流体圧縮機 - Google Patents
流体圧縮機Info
- Publication number
- JPH05172073A JPH05172073A JP34124291A JP34124291A JPH05172073A JP H05172073 A JPH05172073 A JP H05172073A JP 34124291 A JP34124291 A JP 34124291A JP 34124291 A JP34124291 A JP 34124291A JP H05172073 A JPH05172073 A JP H05172073A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cylinder
- oil
- rotating body
- bearing
- peripheral surface
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Rotary Pumps (AREA)
- Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 運転条件に影響されることなく軸受部材の良
好な給油を確保する。 【構成】 溝25に出入自在に嵌合されると共にシリン
ダ17の内周面に密着する外周面を有しシリンダ17と
回転体21との間を複数の作動室29に区画する螺旋状
のブレード27と、回転体21の旋回時に吸込部側から
流入した冷媒を吐出部側の作動室29へ順次移送させる
ようにした流体圧縮機において、回転体21とシリンダ
17と軸受部材19とで形成される空間に、回転体21
と連動して旋回運動する偏心リング53と、偏心リング
53の旋回運動に対応して出入するベーン55とでポン
プ室49を形成し、このポンプ室49に、潤滑油の液面
内に一端が臨む油導入路57と連通し合う油取入口59
と、軸受部材19のシリンダ軸受面18及び回転体軸受
面24へ潤滑油を送り出す油供給路61と連通し合う油
取出口63とを設けたことを特徴とする。
好な給油を確保する。 【構成】 溝25に出入自在に嵌合されると共にシリン
ダ17の内周面に密着する外周面を有しシリンダ17と
回転体21との間を複数の作動室29に区画する螺旋状
のブレード27と、回転体21の旋回時に吸込部側から
流入した冷媒を吐出部側の作動室29へ順次移送させる
ようにした流体圧縮機において、回転体21とシリンダ
17と軸受部材19とで形成される空間に、回転体21
と連動して旋回運動する偏心リング53と、偏心リング
53の旋回運動に対応して出入するベーン55とでポン
プ室49を形成し、このポンプ室49に、潤滑油の液面
内に一端が臨む油導入路57と連通し合う油取入口59
と、軸受部材19のシリンダ軸受面18及び回転体軸受
面24へ潤滑油を送り出す油供給路61と連通し合う油
取出口63とを設けたことを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、軸受部に対して確実
な潤滑が得られる螺旋方式の流体圧縮機に関する。
な潤滑が得られる螺旋方式の流体圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より一般的な圧縮機として、レシプ
ロ方式、ロータリ方式等のものが知られており、その外
に、シリンダの吸込端側から作動室に流入した冷媒をシ
リンダの吐出端側の作動室へ順次移送させながら圧縮し
ていき外部へ吐出する螺旋方式の流体圧縮機が提供され
ている。
ロ方式、ロータリ方式等のものが知られており、その外
に、シリンダの吸込端側から作動室に流入した冷媒をシ
リンダの吐出端側の作動室へ順次移送させながら圧縮し
ていき外部へ吐出する螺旋方式の流体圧縮機が提供され
ている。
【0003】螺旋方式の圧縮機の概要は、例えば図9に
示す如く一定レベルまで潤滑油が入った密閉ケース10
0内にステータ101及びロータ103から成る駆動手
段によって回転するシリンダ105と、シリンダ105
内にeだけ偏心して配置されオルダムリング107を介
してシリンダ105に対し相対的に旋回可能な回転ロッ
ド109とを備えている。回転ロッド109の外周面に
はロッド109の略全長に亘って螺旋状の溝111が形
成され、この溝111に螺旋状のブレード113が出入
自在に嵌合している。ブレード113の外周面はシリン
ダ105の内周面と密着し合い、ブレード113は回転
ロッド109と一体的に回転する。シリンダ105に対
する回転ロッド109は外周面の一部をシリンダ105
の内周面の一部と線接触しながら偏心して回転するため
ブレード113が螺旋状の溝111に対して出入するこ
とで回転ロッド109とシリンダ105との間の空間に
複数の作動室115が軸方向に沿って形成されるように
なる。作動室115の容積は、図10に示す如くブレー
ド113が嵌合される螺旋状の溝111のピッチPによ
って決定され、溝111のピッチPは回転ロッド109
の一端から他端に向かって徐々に小さくなっている。し
たがって、前記ブレード113によって形成される作動
室115の容積は、吸込パイプ117側となる回転ロッ
ド109の吸込端側から吐出パイプ119側となる吐出
端側に向かって徐々に小さくなるため、冷媒は吐出端側
へ向けて順次移送される間に圧縮されて外に吐出される
構造となっている。
示す如く一定レベルまで潤滑油が入った密閉ケース10
0内にステータ101及びロータ103から成る駆動手
段によって回転するシリンダ105と、シリンダ105
内にeだけ偏心して配置されオルダムリング107を介
してシリンダ105に対し相対的に旋回可能な回転ロッ
ド109とを備えている。回転ロッド109の外周面に
はロッド109の略全長に亘って螺旋状の溝111が形
成され、この溝111に螺旋状のブレード113が出入
自在に嵌合している。ブレード113の外周面はシリン
ダ105の内周面と密着し合い、ブレード113は回転
ロッド109と一体的に回転する。シリンダ105に対
する回転ロッド109は外周面の一部をシリンダ105
の内周面の一部と線接触しながら偏心して回転するため
ブレード113が螺旋状の溝111に対して出入するこ
とで回転ロッド109とシリンダ105との間の空間に
複数の作動室115が軸方向に沿って形成されるように
なる。作動室115の容積は、図10に示す如くブレー
ド113が嵌合される螺旋状の溝111のピッチPによ
って決定され、溝111のピッチPは回転ロッド109
の一端から他端に向かって徐々に小さくなっている。し
たがって、前記ブレード113によって形成される作動
室115の容積は、吸込パイプ117側となる回転ロッ
ド109の吸込端側から吐出パイプ119側となる吐出
端側に向かって徐々に小さくなるため、冷媒は吐出端側
へ向けて順次移送される間に圧縮されて外に吐出される
構造となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記した如く螺旋方式
の流体圧縮機において、最終の作動室によって圧縮され
た冷媒は、一旦密閉ケース100内に吐出された後、吐
出パイプ119を介して外へ送り出される。この運転時
において、密閉ケース100内は高圧の状態となり、そ
の圧力は潤滑油の液面に作用する結果、潤滑油は油導入
路121を介してブレード113及びシリンダ軸受面1
23、回転ロッド軸受面125の潤滑が確保されるよう
になっている。
の流体圧縮機において、最終の作動室によって圧縮され
た冷媒は、一旦密閉ケース100内に吐出された後、吐
出パイプ119を介して外へ送り出される。この運転時
において、密閉ケース100内は高圧の状態となり、そ
の圧力は潤滑油の液面に作用する結果、潤滑油は油導入
路121を介してブレード113及びシリンダ軸受面1
23、回転ロッド軸受面125の潤滑が確保されるよう
になっている。
【0005】この時の給油効率は、吸込圧力と吐出圧力
の差圧が大きくなる程良くなり、差圧が小さくなるほど
悪くなる問題がある。このために、例えば、起動時のよ
うに吸込圧力と吐出圧力の差圧が小さい場合には、特に
シリンダ軸受面123及び回転ロッド軸受面125に潤
滑油が十分にいきわたらず、場合によっては焼付きが置
きる等信頼性に書ける面があった。
の差圧が大きくなる程良くなり、差圧が小さくなるほど
悪くなる問題がある。このために、例えば、起動時のよ
うに吸込圧力と吐出圧力の差圧が小さい場合には、特に
シリンダ軸受面123及び回転ロッド軸受面125に潤
滑油が十分にいきわたらず、場合によっては焼付きが置
きる等信頼性に書ける面があった。
【0006】そこで、この発明は、各種運転条件に影響
されることなく確実な給油が得られる流体圧縮機を提供
することを目的としている。
されることなく確実な給油が得られる流体圧縮機を提供
することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、この発明にあっては、吸込パイプと吐出パイプを有
し一定レベルまで潤滑油が入った密閉ケースと、前記吸
込パイプ及び吐出パイプとそれぞれ連通し合う軸受部材
により回転自在に両端支持された回転可能なシリンダ
と、シリンダに回転動力を与える駆動手段と、前記軸受
部材により回転自在に両端支持されると共にシリンダの
軸方向に沿って偏心して配置され、その一部が前記シリ
ンダの内周面に接触した状態でシリンダと相対的に旋回
可能な円柱状の回転体と、回転体の外周に設けられ前記
シリンダの吸込部側から吐出部側へ徐々に小さくなるピ
ッチで形成され螺旋状の溝と、この溝に出入自在に嵌合
されると共に前記シリンダの内周面に密着する外周面を
有し前記シリンダと回転体との間を複数の作動室に区画
する螺旋状のブレードと、前記回転体の旋回時に吸込部
側から流入した冷媒を吐出部側の作動室へ順次移送させ
る流体圧縮機において、第1には、前記回転体とシリン
ダと軸受部材とで形成される空間に、回転体と連動して
旋回運動する偏心リングと、偏心リングの旋回運動に対
応して出入するベーンとでポンプ室を形成し、このポン
プ室に、潤滑油の液面内に一端が臨む油導入路と連通し
合う油取入口と、前記軸受部材のシリンダ軸受面及び回
転体軸受面へ潤滑油を送り出す油供給路と連通し合う油
取出口とを設ける。
に、この発明にあっては、吸込パイプと吐出パイプを有
し一定レベルまで潤滑油が入った密閉ケースと、前記吸
込パイプ及び吐出パイプとそれぞれ連通し合う軸受部材
により回転自在に両端支持された回転可能なシリンダ
と、シリンダに回転動力を与える駆動手段と、前記軸受
部材により回転自在に両端支持されると共にシリンダの
軸方向に沿って偏心して配置され、その一部が前記シリ
ンダの内周面に接触した状態でシリンダと相対的に旋回
可能な円柱状の回転体と、回転体の外周に設けられ前記
シリンダの吸込部側から吐出部側へ徐々に小さくなるピ
ッチで形成され螺旋状の溝と、この溝に出入自在に嵌合
されると共に前記シリンダの内周面に密着する外周面を
有し前記シリンダと回転体との間を複数の作動室に区画
する螺旋状のブレードと、前記回転体の旋回時に吸込部
側から流入した冷媒を吐出部側の作動室へ順次移送させ
る流体圧縮機において、第1には、前記回転体とシリン
ダと軸受部材とで形成される空間に、回転体と連動して
旋回運動する偏心リングと、偏心リングの旋回運動に対
応して出入するベーンとでポンプ室を形成し、このポン
プ室に、潤滑油の液面内に一端が臨む油導入路と連通し
合う油取入口と、前記軸受部材のシリンダ軸受面及び回
転体軸受面へ潤滑油を送り出す油供給路と連通し合う油
取出口とを設ける。
【0008】第2には、前記軸受部材内に、回転体を支
持する回転体軸受面及びシリンダを支持するシリンダ軸
受面とそれぞれ連通し合う油溜り部を設け、その油溜り
部を、潤滑油の液面内に一端が臨む油導入路と接続連通
する。
持する回転体軸受面及びシリンダを支持するシリンダ軸
受面とそれぞれ連通し合う油溜り部を設け、その油溜り
部を、潤滑油の液面内に一端が臨む油導入路と接続連通
する。
【0009】第3には仕切壁によりメイン室の外に、軸
受部材のシリンダ軸受面及び回転体軸受面とそれぞれ連
通し合う独立したサブ室を形成し、このサブ室に、前記
吐出パイプと、メイン室と連通し合うガス通路と、メイ
ン室の潤滑油液面より下位に設けられた油通路をそれぞ
れ設ける。
受部材のシリンダ軸受面及び回転体軸受面とそれぞれ連
通し合う独立したサブ室を形成し、このサブ室に、前記
吐出パイプと、メイン室と連通し合うガス通路と、メイ
ン室の潤滑油液面より下位に設けられた油通路をそれぞ
れ設ける。
【0010】
【作用】かかる流体圧縮機によれば、吸込パイプから作
動室内に取り込まれた冷媒は圧縮されて吐出パイプから
外へ吐出されるようになる。この運転時において、例え
ば、起動時のように吐出圧力と吸込圧力の差圧が小さい
場合でも回転体軸受面及びシリンダ軸受面には、潤滑油
が確実に送り込まれるようになる。このために、運転条
件に影響されることなくシリンダ及び回転体に対して安
定した給油状態が確保される。
動室内に取り込まれた冷媒は圧縮されて吐出パイプから
外へ吐出されるようになる。この運転時において、例え
ば、起動時のように吐出圧力と吸込圧力の差圧が小さい
場合でも回転体軸受面及びシリンダ軸受面には、潤滑油
が確実に送り込まれるようになる。このために、運転条
件に影響されることなくシリンダ及び回転体に対して安
定した給油状態が確保される。
【0011】
【実施例】以下、図1乃至図5の図面を参照しながらこ
の発明の一実施例を詳細に説明する。図1において、1
は冷凍サイクルに使用される密閉型の流体圧縮機3の密
閉ケースを示しており、密閉ケース1の一方には冷凍サ
イクルの吸込パイプ5が、他方には吐出パイプ7がそれ
ぞれ設けられている。密閉ケース1内には駆動手段とし
ての電動要素9および圧縮手段としての圧縮要素11が
それぞれ配置されている。
の発明の一実施例を詳細に説明する。図1において、1
は冷凍サイクルに使用される密閉型の流体圧縮機3の密
閉ケースを示しており、密閉ケース1の一方には冷凍サ
イクルの吸込パイプ5が、他方には吐出パイプ7がそれ
ぞれ設けられている。密閉ケース1内には駆動手段とし
ての電動要素9および圧縮手段としての圧縮要素11が
それぞれ配置されている。
【0012】電動要素9は、密閉ケース1の内面に固定
されたステータ13と、その内側に設けられた回転可能
なロータ15とを有している。
されたステータ13と、その内側に設けられた回転可能
なロータ15とを有している。
【0013】圧縮要素11は両端が開放されたシリンダ
17を有しており、シリンダ17は密閉ケース1の内面
に固定された左右の軸受部材19,20により回転自在
に両端支持されている。各軸受部材19,20はシリン
ダ17の端部が回転自在に嵌合したボス部19a,20
aと、これらボス部19a,20aよりも大径で前記密
閉ケース側に固定された基部19b,20bとからな
り、ボス部19a,20aの外周はシリンダ軸受面18
となっている。
17を有しており、シリンダ17は密閉ケース1の内面
に固定された左右の軸受部材19,20により回転自在
に両端支持されている。各軸受部材19,20はシリン
ダ17の端部が回転自在に嵌合したボス部19a,20
aと、これらボス部19a,20aよりも大径で前記密
閉ケース側に固定された基部19b,20bとからな
り、ボス部19a,20aの外周はシリンダ軸受面18
となっている。
【0014】シリンダ17の内部には、シリンダ17の
内径よりも小さい円筒状の回転体21がシリンダ17の
軸方向に沿って配設されている。回転体21は鉄系また
は、その他の材料からなり、その中心軸線Aがシリンダ
17の中心軸線Bに対して距離eだけ図1において上方
に偏心して配設され一部が内周面と線接触している。
内径よりも小さい円筒状の回転体21がシリンダ17の
軸方向に沿って配設されている。回転体21は鉄系また
は、その他の材料からなり、その中心軸線Aがシリンダ
17の中心軸線Bに対して距離eだけ図1において上方
に偏心して配設され一部が内周面と線接触している。
【0015】回転体21の両端部にはそれぞれ径の細い
支軸部22,22が設けられ、これら支軸部22,22
はそれぞれ前記各軸受部材19,20のボス部19a,
20a形成された軸受穴に回転自在に挿入支持され、軸
受穴の内周は、回転体軸受面24となっている。さら
に、回転体21の外周には、螺旋状の溝25が設けられ
ている。
支軸部22,22が設けられ、これら支軸部22,22
はそれぞれ前記各軸受部材19,20のボス部19a,
20a形成された軸受穴に回転自在に挿入支持され、軸
受穴の内周は、回転体軸受面24となっている。さら
に、回転体21の外周には、螺旋状の溝25が設けられ
ている。
【0016】螺旋状の溝25は、中央部から両側へ向か
ってピッチPが順次小さくなるよう左右に一対設けら
れ、各螺旋状の溝25には、螺旋状のブレード27,2
7が弾性力を利用して出入自在に嵌め込まれている。
ってピッチPが順次小さくなるよう左右に一対設けら
れ、各螺旋状の溝25には、螺旋状のブレード27,2
7が弾性力を利用して出入自在に嵌め込まれている。
【0017】したがって、ブレード27により、各作動
室29が形成されると共に吸込部側となる中央の作動室
29の容積が一番大きくなっている。以下、吐出部側と
なる左右両側へ向けて各作動室29の容積が順次小さく
なるよう設定され、吐出部側となる左右両側の最終作動
室29は、密閉ケース1内に開放された吐出孔31と接
続連通している。また、吸込部側の第1番目の作動室2
9は、回転体21に設けられたメイン通路33を介して
前記冷凍サイクルの吸込パイプ5と接続連通している。
これにより、吸込パイプ5からシリンダ17内に吸引さ
れる冷媒は第1番目となる中央部の作動室29に伽れる
ことなく確実に導入されるようになっている。なお、メ
イン通路33からさらに吐出パイプ7側へ延長された通
路33aは、回転体21の吸込部側の圧力Vに対して、
回転体21の吐出部側に背圧V1をかけるためのもの
で、これにより回転体21は軸方向のスラスト力は発生
せず、安定した旋回運動が確保されるようになる。
室29が形成されると共に吸込部側となる中央の作動室
29の容積が一番大きくなっている。以下、吐出部側と
なる左右両側へ向けて各作動室29の容積が順次小さく
なるよう設定され、吐出部側となる左右両側の最終作動
室29は、密閉ケース1内に開放された吐出孔31と接
続連通している。また、吸込部側の第1番目の作動室2
9は、回転体21に設けられたメイン通路33を介して
前記冷凍サイクルの吸込パイプ5と接続連通している。
これにより、吸込パイプ5からシリンダ17内に吸引さ
れる冷媒は第1番目となる中央部の作動室29に伽れる
ことなく確実に導入されるようになっている。なお、メ
イン通路33からさらに吐出パイプ7側へ延長された通
路33aは、回転体21の吸込部側の圧力Vに対して、
回転体21の吐出部側に背圧V1をかけるためのもの
で、これにより回転体21は軸方向のスラスト力は発生
せず、安定した旋回運動が確保されるようになる。
【0018】一方、回転体21の両側にはポンプ部3
4,34が、また、右側一側にはオルダム機構35が設
けられている。オルダム機構35は、回転体21の右側
支軸部22に、オルダムリング37を介してシリンダ1
7側からの回転動力が伝達される動力伝達面として機能
する断面正方形状の角柱部39が形成されている。この
角柱部39は、図5に示すように前記オルダムリング3
7に形成された矩形状の長孔41と遊びを有して嵌合し
合うと共に遊びの範囲内において角柱部39のスライド
が可能となっている。また、オルダムリング37の外周
面には、前記長孔41の長手方向と直交する径方向に一
対の伝達ピン43,43の一端部がそれぞれスライド自
在に嵌挿され、伝達ピン43,43の他端部は前記シリ
ンダ17の周壁に穿設された嵌合孔45に嵌合固定され
ている。これにより、前記回転体21はシリンダ17に
対して偏心した位置で無理なく結合状態が確保されると
共に、シリンダ17の回転力はオルダムリング37を介
して回転体21に伝達されるようになっている。
4,34が、また、右側一側にはオルダム機構35が設
けられている。オルダム機構35は、回転体21の右側
支軸部22に、オルダムリング37を介してシリンダ1
7側からの回転動力が伝達される動力伝達面として機能
する断面正方形状の角柱部39が形成されている。この
角柱部39は、図5に示すように前記オルダムリング3
7に形成された矩形状の長孔41と遊びを有して嵌合し
合うと共に遊びの範囲内において角柱部39のスライド
が可能となっている。また、オルダムリング37の外周
面には、前記長孔41の長手方向と直交する径方向に一
対の伝達ピン43,43の一端部がそれぞれスライド自
在に嵌挿され、伝達ピン43,43の他端部は前記シリ
ンダ17の周壁に穿設された嵌合孔45に嵌合固定され
ている。これにより、前記回転体21はシリンダ17に
対して偏心した位置で無理なく結合状態が確保されると
共に、シリンダ17の回転力はオルダムリング37を介
して回転体21に伝達されるようになっている。
【0019】従って、電動要素9の作動によりシリンダ
17がロータ15と一体的に回転することで、シリンダ
17に対して回転体21はオルダム機構35を介して偏
心して回転運動する。この時、回転体21の外周面と、
それに対向するシリンダ17の内周面との間には相対速
度が生じ、この相対速度は一回転を一周期として変化し
ながらシリンダ17内で内転し、シリンダ17に対して
旋回運動するようになる。
17がロータ15と一体的に回転することで、シリンダ
17に対して回転体21はオルダム機構35を介して偏
心して回転運動する。この時、回転体21の外周面と、
それに対向するシリンダ17の内周面との間には相対速
度が生じ、この相対速度は一回転を一周期として変化し
ながらシリンダ17内で内転し、シリンダ17に対して
旋回運動するようになる。
【0020】ポンプ部34は、前記した如く左右両側に
設けられており、同一構造のため以下、左側のポンプ部
3についてのみ説明する。図2及び図3に示すように、
軸受部材19のボス部19aと、シリンダ17と、回転
体21とで形成される空間に、前記ボス部19aからリ
ング状の周壁19cを突出させ、その周壁19cの端面
に側壁47を当接させることでポンプ室49を形成す
る。このポンプ室49内には、前記支軸部22に動力伝
達ピン51を介して肉厚の異なる偏心リング53が装着
され、さらに、偏心リング53の外周面にはベーン55
が接触している。ベーン55の上端は周壁19cから外
方に突出し、付勢ばね57により偏心リング53側へ向
けて常時付勢され、出入動作(図3矢印イ方向)が可能
となっている。
設けられており、同一構造のため以下、左側のポンプ部
3についてのみ説明する。図2及び図3に示すように、
軸受部材19のボス部19aと、シリンダ17と、回転
体21とで形成される空間に、前記ボス部19aからリ
ング状の周壁19cを突出させ、その周壁19cの端面
に側壁47を当接させることでポンプ室49を形成す
る。このポンプ室49内には、前記支軸部22に動力伝
達ピン51を介して肉厚の異なる偏心リング53が装着
され、さらに、偏心リング53の外周面にはベーン55
が接触している。ベーン55の上端は周壁19cから外
方に突出し、付勢ばね57により偏心リング53側へ向
けて常時付勢され、出入動作(図3矢印イ方向)が可能
となっている。
【0021】さらに、ポンプ室49には、潤滑油の液面
内に一端が臨む油導入路57と連通し合う油取入口59
と、前記軸受部材19のシリンダ軸受面18及び回転体
軸受面24へ潤滑油を送り出す油供給路61と連通し合
う油取出口63がそれぞれ設けられている。
内に一端が臨む油導入路57と連通し合う油取入口59
と、前記軸受部材19のシリンダ軸受面18及び回転体
軸受面24へ潤滑油を送り出す油供給路61と連通し合
う油取出口63がそれぞれ設けられている。
【0022】なお、油導入路57は、軸受部材19内に
穿設された通路65と、通路65から潤滑油の液面内に
延長された導入パイプ67とで構成されている。
穿設された通路65と、通路65から潤滑油の液面内に
延長された導入パイプ67とで構成されている。
【0023】次に、このように構成された流体圧縮機の
動作について説明する。
動作について説明する。
【0024】まず、電動要素9に通電するとロータ15
が回転し、このロータ15と一体にシリンダ17も回転
する。シリンダ17が回転すれば、オルダム機構35を
介して回転体21も回転する。シリンダ17に対する回
転体21は、偏心して旋回するため回転体21の外周面
とそれに対向するシリンダ17の内周面との間には相対
速度が生じ、一部線接触しながらシリンダ17内で内転
し、シリンダ17に対して回転体21は回転運動する。
この結果、中央部の作動室29に取り込まれた冷媒等の
流体は閉じ込められた状態で回転体21の回転にともな
い左右両側の作動室29へ向けて順次送られながら圧縮
され、吐出パイプ7から外へ吐出されるようになる。
が回転し、このロータ15と一体にシリンダ17も回転
する。シリンダ17が回転すれば、オルダム機構35を
介して回転体21も回転する。シリンダ17に対する回
転体21は、偏心して旋回するため回転体21の外周面
とそれに対向するシリンダ17の内周面との間には相対
速度が生じ、一部線接触しながらシリンダ17内で内転
し、シリンダ17に対して回転体21は回転運動する。
この結果、中央部の作動室29に取り込まれた冷媒等の
流体は閉じ込められた状態で回転体21の回転にともな
い左右両側の作動室29へ向けて順次送られながら圧縮
され、吐出パイプ7から外へ吐出されるようになる。
【0025】この作動時において、偏心リング53は回
転体21と連動して旋回運動すると共にベーン55も一
緒に出入動作することで、油取入口59から取り込まれ
たポンプ室49内の潤滑油は強制的に油取出口63から
油供給路61へ送り出されるようになる。この結果、吐
出圧に影響されることなく、シリンダ17及び回転体2
1の各軸受面18,24の潤滑状態が確実に確保される
ようになる。したがって、焼付き等の不具合いは起きな
い。
転体21と連動して旋回運動すると共にベーン55も一
緒に出入動作することで、油取入口59から取り込まれ
たポンプ室49内の潤滑油は強制的に油取出口63から
油供給路61へ送り出されるようになる。この結果、吐
出圧に影響されることなく、シリンダ17及び回転体2
1の各軸受面18,24の潤滑状態が確実に確保される
ようになる。したがって、焼付き等の不具合いは起きな
い。
【0026】なお、ブレード27に対する給油は、従来
手段(図示していない)を採用してもよく、また、ポン
プ室49の油取出口63と螺旋状の溝25を接続連通さ
せることで確保する等の手段を用いてもよい。
手段(図示していない)を採用してもよく、また、ポン
プ室49の油取出口63と螺旋状の溝25を接続連通さ
せることで確保する等の手段を用いてもよい。
【0027】また、この実施例では、中央部の吹込部側
から左右両側の吐出部側へ向けて圧縮するツインタイプ
流体圧縮機にこの発明を適用したが、左右両側の吹込部
側から中央部の吐出部側へ向けて圧縮するツインタイプ
流体圧縮機に適用しても同様の効果が得られる。さら
に、一側から他側へ向けて圧縮するシングルタイプの流
体圧縮機に適用することも可能である。
から左右両側の吐出部側へ向けて圧縮するツインタイプ
流体圧縮機にこの発明を適用したが、左右両側の吹込部
側から中央部の吐出部側へ向けて圧縮するツインタイプ
流体圧縮機に適用しても同様の効果が得られる。さら
に、一側から他側へ向けて圧縮するシングルタイプの流
体圧縮機に適用することも可能である。
【0028】図6は給油手段の第2実施例を示したもの
である。この実施例において、電動要素9及び圧縮要素
11は第1実施例と同一のため同一符号を付して詳細な
説明を省略する。即ち、軸受部材19,20に、回転体
軸受面24とシリンダ軸受面18とそれぞれ連通し合う
油溜り部69を設けるものである。
である。この実施例において、電動要素9及び圧縮要素
11は第1実施例と同一のため同一符号を付して詳細な
説明を省略する。即ち、軸受部材19,20に、回転体
軸受面24とシリンダ軸受面18とそれぞれ連通し合う
油溜り部69を設けるものである。
【0029】油溜り部69は、油溜り部69から延長さ
れた通路65と、潤滑油の液面内に臨む導入パイプ67
とから成る油導入路57と接続連通している。
れた通路65と、潤滑油の液面内に臨む導入パイプ67
とから成る油導入路57と接続連通している。
【0030】この場合、図7に示すように一方の吸込パ
イプ5から取り入れた冷媒を他方へ移送し吐出パイプ7
から送り出すシングルタイプの流体圧縮機にあっては、
軸受部材19に設けられた誘導路71から直接作動室2
9へ冷媒を送り込むレイアウト構造となる所から、回転
体21の支軸部22の端部に油溜り部69が設けられる
ようになる。なお油溜り部69は、該油溜り部69から
延長された通路65と、一端が潤滑油の液面内に臨む導
入パイプ67とから成る油導入路57を介して接続連通
している。
イプ5から取り入れた冷媒を他方へ移送し吐出パイプ7
から送り出すシングルタイプの流体圧縮機にあっては、
軸受部材19に設けられた誘導路71から直接作動室2
9へ冷媒を送り込むレイアウト構造となる所から、回転
体21の支軸部22の端部に油溜り部69が設けられる
ようになる。なお油溜り部69は、該油溜り部69から
延長された通路65と、一端が潤滑油の液面内に臨む導
入パイプ67とから成る油導入路57を介して接続連通
している。
【0031】したがって、運転停止後であっても、密閉
ケース1内の圧力により油導入路57を介して押上げら
れた潤滑油は油溜り部69に常に貯えられる。このため
に、再始動時又は吐出圧が低い場合でも、回転体軸受面
24及びシリンダ軸受面18には確実に潤滑油が送り込
まれ、安定した給油が得られるようになる。
ケース1内の圧力により油導入路57を介して押上げら
れた潤滑油は油溜り部69に常に貯えられる。このため
に、再始動時又は吐出圧が低い場合でも、回転体軸受面
24及びシリンダ軸受面18には確実に潤滑油が送り込
まれ、安定した給油が得られるようになる。
【0032】図8は給油手段の第3実施例を示したもの
である。
である。
【0033】この実施例において、電動要素9、圧縮要
素11は第1実施例と同一のため同一符号を付して詳細
な説明を省略する。
素11は第1実施例と同一のため同一符号を付して詳細
な説明を省略する。
【0034】即ち、軸受部材19,20を兼ねた一対の
仕切壁73,73(以下、同一構造のため片側について
のみ説明する)により、密閉ケース1内にメイン室75
の両側に独立したサブ室77を形成し、このサブ室77
に吐出パイプ7を設ける。さらに、前記メイン室75と
連通し合うと共に潤滑油の液面より下位に位置する油通
路79と、上方に位置するガス通路81がそれぞれ設け
られている。これにより、サブ室77には、油通路79
を介してメイン室75の潤滑油が出入り可能となり、運
転停止時は、同一の液面が確保されるようになってい
る。
仕切壁73,73(以下、同一構造のため片側について
のみ説明する)により、密閉ケース1内にメイン室75
の両側に独立したサブ室77を形成し、このサブ室77
に吐出パイプ7を設ける。さらに、前記メイン室75と
連通し合うと共に潤滑油の液面より下位に位置する油通
路79と、上方に位置するガス通路81がそれぞれ設け
られている。これにより、サブ室77には、油通路79
を介してメイン室75の潤滑油が出入り可能となり、運
転停止時は、同一の液面が確保されるようになってい
る。
【0035】一方、ガス通路81は、運転中においてメ
イン室75内の圧力P1と、サブ室77の圧力P2とに
差圧P1>P2が発生した時に、サブ室77内の潤滑油
の液面が、シリンダ軸受面18と連通し合う回転体軸受
面24まで上昇する径に設定された制御孔となってい
る。
イン室75内の圧力P1と、サブ室77の圧力P2とに
差圧P1>P2が発生した時に、サブ室77内の潤滑油
の液面が、シリンダ軸受面18と連通し合う回転体軸受
面24まで上昇する径に設定された制御孔となってい
る。
【0036】したがって、運転時に発生する差圧P1>
P2により、サブ室77内の潤滑油は、回転体軸受面2
4、シリンダ軸受面18へ送り込まれるため、運転条件
に影響されることなく安定した給油が得られるようにな
る。
P2により、サブ室77内の潤滑油は、回転体軸受面2
4、シリンダ軸受面18へ送り込まれるため、運転条件
に影響されることなく安定した給油が得られるようにな
る。
【0037】
【発明の効果】以上、説明したようにこの発明によれ
ば、吐出圧等の運転条件に影響されることなく軸受部材
の各軸受面に確実に潤滑油を送り込むことができる。こ
のために、焼付き等の不具合は発生せず、安定した運転
状態が確保されるようになり、信頼性の向上が図れる。
ば、吐出圧等の運転条件に影響されることなく軸受部材
の各軸受面に確実に潤滑油を送り込むことができる。こ
のために、焼付き等の不具合は発生せず、安定した運転
状態が確保されるようになり、信頼性の向上が図れる。
【図1】この発明を実施した流体圧縮機の切断面図。
【図2】ポンプ部の拡大断面図。
【図3】図2のIII −III 線断面図。
【図4】回転体の正面図。
【図5】オルダム機構の切断面図。
【図6】給油手段の第2の実施例を示した図1と同様の
切断面図。
切断面図。
【図7】図6の油溜り部の変形例を示した説明図。
【図8】給油手段の第3の実施例を示した図1と同様の
切断面図。
切断面図。
【図9】従来例を示した図1と同様の切断面図。
【図10】従来例の回転ロッドを示した斜視図。
1 密閉ケース 5 吸込パイプ 7 吐出パイプ 9 駆動手段(電動要素) 17 シリンダ 18 シリンダ軸受面 19,20 軸受部材 21 回転体 24 回転体軸受面 25 螺旋状の溝 27 ブレード 29 作動室 49 ポンプ室 53 偏心リング 55 ベーン 57 油導入路 59 油取入口 61 油供給路 63 油取出口 69 油溜り部 73 仕切壁 75 メイン室 77 サブ室 79 油通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 両角 尚哉 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝住空間システム技術研究所内
Claims (3)
- 【請求項1】 軸受部材により回転自在に両端支持され
た回転可能なシリンダと、シリンダに回転動力を与える
駆動手段と、前記軸受部材により回転自在に両端支持さ
れると共にシリンダの軸と並行し、且つその軸心がシリ
ンダの軸心と偏心して配置され、その一部が前記シリン
ダの内周面に接触した状態でシリンダと相対的に旋回可
能な円柱状の回転体と、回転体の外周に設けられ前記シ
リンダの吸込部側から吐出部側へ徐々に小さくなるピッ
チで形成され螺旋状の溝と、この溝に出入自在に嵌合さ
れると共に前記シリンダの内周面に密着する外周面を有
し前記シリンダと回転体との間を複数の作動室に区画す
る螺旋状のブレードと、前記回転体の旋回時に吸込部側
から流入した冷媒を吐出部側の作動室へ順次移送させる
流体圧縮機において、前記回転体とシリンダと軸受部材
とで形成される空間に、回転体と連動して旋回運動する
偏心リングと、偏心リングの回転運動に対応して出入す
るベーンとでポンプ室を形成し、このポンプ室に、潤滑
油の液面内に一端が臨む油導入路と連通し合う油取入口
と、前記軸受部材のシリンダ軸受面及び回転体軸受面へ
潤滑油を送り出す油供給路と連通し合う油取出口とを設
けたことを特徴とする流体圧縮機。 - 【請求項2】 軸受部材により回転自在に両端支持され
た回転可能なシリンダと、シリンダに回転動力を与える
駆動手段と、前記軸受部材により回転自在に両端支持さ
れると共にシリンダの軸と並行し、且つその軸心がシリ
ンダの軸心と偏心して配置され、その一部が前記シリン
ダの内周面に接触した状態でシリンダと相対的に旋回可
能な円柱状の回転体と、回転体の外周に設けられ前記シ
リンダの吸込部側から吐出部側へ徐々に小さくなるピッ
チで形成され螺旋状の溝と、この溝に出入自在に嵌合さ
れると共に前記シリンダの内周面に密着する外周面を有
し前記シリンダと回転体との間を複数の作動室に区画す
る螺旋状のブレードと、前記回転体の旋回時に吸込部側
から流入した冷媒を吐出部側の作動室へ順次移送させる
流体圧縮機において、前記軸受部材内に、回転体を支持
する回転体軸受面及びシリンダを支持するシリンダ軸受
面とそれぞれ連通し合う油溜り部を設け、その油溜り部
を、潤滑油の液面内に一端が臨む油導入路と接続連通し
たことを特徴とする流体圧縮機。 - 【請求項3】 吸込パイプと吐出パイプを有し一定レベ
ルまで潤滑油が入った密閉ケースと、前記吸込パイプ及
び吐出パイプとそれぞれ連通し合う軸受部材により回転
自在に両端支持された回転可能なシリンダと、シリンダ
に回転動力を与える駆動手段と、前記軸受部材により回
転自在に両端支持されると共にシリンダの軸方向に沿っ
て偏心して配置され、その一部が前記シリンダの内周面
に接触した状態でシリンダと相対的に旋回可能な円柱状
の回転体と、回転体の外周に設けられ前記シリンダの吸
込部側から吐出部側へ徐々に小さくなるピッチで形成さ
れ螺旋状の溝と、この溝に出入自在に嵌合されると共に
前記シリンダの内周面に密着する外周面を有し前記シリ
ンダと回転体との間を複数の作動室に区画する螺旋状の
ブレードと、前記回転体の旋回時に吸込部側から流入し
た冷媒を吐出部側の作動室へ順次移送させる流体圧縮機
において、仕切壁によりメイン室の外に、軸受部材のシ
リンダ軸受面及び回転体軸受面とそれぞれ連通し合う独
立したサブ室を形成し、このサブ室に、前記吐出パイプ
と、メイン室と連通し合うガス通路と、メイン室の潤滑
油液面より下位に設けられた油通路をそれぞれ設けたこ
とを特徴とする流体圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34124291A JPH05172073A (ja) | 1991-12-24 | 1991-12-24 | 流体圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34124291A JPH05172073A (ja) | 1991-12-24 | 1991-12-24 | 流体圧縮機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05172073A true JPH05172073A (ja) | 1993-07-09 |
Family
ID=18344503
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34124291A Pending JPH05172073A (ja) | 1991-12-24 | 1991-12-24 | 流体圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05172073A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1995004222A1 (de) * | 1993-07-28 | 1995-02-09 | Leybold Aktiengesellschaft | Ölgedichtete vakuumpumpe |
CN105351191A (zh) * | 2015-11-27 | 2016-02-24 | 上海格什特螺杆科技有限公司 | 一种喷油螺杆式压缩机 |
JPWO2022176505A1 (ja) * | 2021-02-16 | 2022-08-25 |
-
1991
- 1991-12-24 JP JP34124291A patent/JPH05172073A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1995004222A1 (de) * | 1993-07-28 | 1995-02-09 | Leybold Aktiengesellschaft | Ölgedichtete vakuumpumpe |
CN105351191A (zh) * | 2015-11-27 | 2016-02-24 | 上海格什特螺杆科技有限公司 | 一种喷油螺杆式压缩机 |
JPWO2022176505A1 (ja) * | 2021-02-16 | 2022-08-25 | ||
WO2022176505A1 (ja) * | 2021-02-16 | 2022-08-25 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 圧縮機、およびそれを用いた冷凍装置 |
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