JPH0513886A - 半導体レーザーの作製方法 - Google Patents
半導体レーザーの作製方法Info
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- JPH0513886A JPH0513886A JP3167245A JP16724591A JPH0513886A JP H0513886 A JPH0513886 A JP H0513886A JP 3167245 A JP3167245 A JP 3167245A JP 16724591 A JP16724591 A JP 16724591A JP H0513886 A JPH0513886 A JP H0513886A
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- diffraction grating
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- Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
- Diffracting Gratings Or Hologram Optical Elements (AREA)
- Electron Beam Exposure (AREA)
- Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
- Semiconductor Lasers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 紫外線を光源とする縮小投影露光と位相シフ
トマスク1を用いて、回折格子パターンを形成する。 【効果】 サブミクロン回折格子作製に紫外線露光法と
位相シフトマスク1を用いると、電子線露光や電子線露
光により形成した、1対1マスクを利用するX線露光法
に比較して、縮小露光を行うことによって周期均一性を
向上することが出来るとともに、干渉露光法やフォトマ
スク法による場合と比較しても、高いマスク損傷を抑え
ながら解像度とスループット向上、更にλ/4シフト導
入に見られるパターンの自由度向上を実現できることが
明らかになった。このような加工法をDFB−LD作製
に適用する場合、狭スペクトル線幅の光通信光源を実現
できる。
トマスク1を用いて、回折格子パターンを形成する。 【効果】 サブミクロン回折格子作製に紫外線露光法と
位相シフトマスク1を用いると、電子線露光や電子線露
光により形成した、1対1マスクを利用するX線露光法
に比較して、縮小露光を行うことによって周期均一性を
向上することが出来るとともに、干渉露光法やフォトマ
スク法による場合と比較しても、高いマスク損傷を抑え
ながら解像度とスループット向上、更にλ/4シフト導
入に見られるパターンの自由度向上を実現できることが
明らかになった。このような加工法をDFB−LD作製
に適用する場合、狭スペクトル線幅の光通信光源を実現
できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体レーザーの作製方
法に関するものである。
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、周期がサブミクロン、特に500
nm以下の回折格子形成する場合、中でも分布帰還型半
導体レーザー(DFB−LD)や分布ブラッグミラー型
半導体レーザー(DBR−LD)では通常のフォトリソ
グラフィーの解像度が不十分であったため、紫外線レー
ザー光源による干渉露光法(T.Matsuoka et al. Electro
n. Lett., vol.18, pp.27, 1982.参照)やフォトマスク
法(M.Okaiet al. Appl.Phys. Lett., vol.55, pp.415,
1989.参照)、EB露光法(A.S.Gozdz etal. Electron Le
tt., vo124, pp.123, 1988.参照)、X線露光法(T.Nishi
da et al. Japanese Journal of Applied Physics, vo
l.28, pp.2333, 1989.参照)が用いられてきた。しかし
ながらこれらの方法では以下に述べるような困難があっ
た。このような光素子では均一な周期の回折格子の長さ
によって、発光スペクトル幅を狭くすることが出来るた
めに、周期が高精度で長い回折格子を高いスループット
で形成することが重要である。
nm以下の回折格子形成する場合、中でも分布帰還型半
導体レーザー(DFB−LD)や分布ブラッグミラー型
半導体レーザー(DBR−LD)では通常のフォトリソ
グラフィーの解像度が不十分であったため、紫外線レー
ザー光源による干渉露光法(T.Matsuoka et al. Electro
n. Lett., vol.18, pp.27, 1982.参照)やフォトマスク
法(M.Okaiet al. Appl.Phys. Lett., vol.55, pp.415,
1989.参照)、EB露光法(A.S.Gozdz etal. Electron Le
tt., vo124, pp.123, 1988.参照)、X線露光法(T.Nishi
da et al. Japanese Journal of Applied Physics, vo
l.28, pp.2333, 1989.参照)が用いられてきた。しかし
ながらこれらの方法では以下に述べるような困難があっ
た。このような光素子では均一な周期の回折格子の長さ
によって、発光スペクトル幅を狭くすることが出来るた
めに、周期が高精度で長い回折格子を高いスループット
で形成することが重要である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】可干渉な2つの光線
(2光束)を用いる干渉露光法(図6)では、基板上の
レジストにおける位置に対する露光強度分布が正弦関数
となるため、パターンエッジ部分でのコントラストが低
かった。このため光素子基板にウェット・エッチング法
によってパターン転写をする場合、回折格子パターンの
ライン・アンド・スペース(L/S)を制御することが
困難となる。このようなL/Sの不均一性は、マイクロ
・ローディング効果APCT89(T.Nishida et al. In
ternationalMeeting on Advanced Processing Characer
ization Technologies 1989. P-20.参照)によって、光
素子内部の回折格子形状の不均一、ひいては光素子内部
の回折効率の不均一を生じるために、良好な素子特性を
得ることは困難であった。また光素子基板にドライエッ
チング法によって転写する場合は、現像後のレジストパ
ターン形状が、露光強度分布を反映して、パターンエッ
ジ部でレジスト膜厚が減少するため(図7)に、ドライ
エッチング中のレジスト膜減りでレジストが消失し、良
好なパターン形成が不可能であった。更に、DFB−L
Dでは、回折格子パターンの中央部分に、発振波長の1
/4周期の位相シフト(λ/4シフト)即ち回折格子の
周期の1/2の位相シフトを導入することによって、D
FB−LDの単一縦モード発振(SLM)の確率を飛躍
的に向上できるが(H.A.Haus et al. IEEE J Quantum El
ectonics QE-12, pp.532, 1976.参照)、このような回折
格子の位相シフトを干渉露光法で実現するためには、例
えば文献(Utaka, et al. Electron. Lett., vol.20, p
p.1008, 1984.)に示すような、マスクを基板上に位置せ
しめることが必要であった。しかしながら干渉露光法は
露光分布が正弦関数であるため、適正露光量の余裕が小
さく、このような方法は著しく再現性の低いものであっ
た。更に、回折格子周期が少しずつ異なった複数の回折
格子アレイを形成する際には、干渉させる2光束の位置
を微妙に変えることが必要となり、光束の位置変化に伴
う強度変化を、適正露光量の範囲内に補正することは困
難であった。
(2光束)を用いる干渉露光法(図6)では、基板上の
レジストにおける位置に対する露光強度分布が正弦関数
となるため、パターンエッジ部分でのコントラストが低
かった。このため光素子基板にウェット・エッチング法
によってパターン転写をする場合、回折格子パターンの
ライン・アンド・スペース(L/S)を制御することが
困難となる。このようなL/Sの不均一性は、マイクロ
・ローディング効果APCT89(T.Nishida et al. In
ternationalMeeting on Advanced Processing Characer
ization Technologies 1989. P-20.参照)によって、光
素子内部の回折格子形状の不均一、ひいては光素子内部
の回折効率の不均一を生じるために、良好な素子特性を
得ることは困難であった。また光素子基板にドライエッ
チング法によって転写する場合は、現像後のレジストパ
ターン形状が、露光強度分布を反映して、パターンエッ
ジ部でレジスト膜厚が減少するため(図7)に、ドライ
エッチング中のレジスト膜減りでレジストが消失し、良
好なパターン形成が不可能であった。更に、DFB−L
Dでは、回折格子パターンの中央部分に、発振波長の1
/4周期の位相シフト(λ/4シフト)即ち回折格子の
周期の1/2の位相シフトを導入することによって、D
FB−LDの単一縦モード発振(SLM)の確率を飛躍
的に向上できるが(H.A.Haus et al. IEEE J Quantum El
ectonics QE-12, pp.532, 1976.参照)、このような回折
格子の位相シフトを干渉露光法で実現するためには、例
えば文献(Utaka, et al. Electron. Lett., vol.20, p
p.1008, 1984.)に示すような、マスクを基板上に位置せ
しめることが必要であった。しかしながら干渉露光法は
露光分布が正弦関数であるため、適正露光量の余裕が小
さく、このような方法は著しく再現性の低いものであっ
た。更に、回折格子周期が少しずつ異なった複数の回折
格子アレイを形成する際には、干渉させる2光束の位置
を微妙に変えることが必要となり、光束の位置変化に伴
う強度変化を、適正露光量の範囲内に補正することは困
難であった。
【0004】フォトマスク法では、解像度は干渉露光法
よりも向上するものの、マスクの回折格子パターンは、
ダイヤモンドペンを機械制御で走査し線を1本1本削る
ために、マスク作製時間が著しく長いこと、また密着露
光であるためにマスクの損傷が大きくマスク寿命が短い
という欠点があった。
よりも向上するものの、マスクの回折格子パターンは、
ダイヤモンドペンを機械制御で走査し線を1本1本削る
ために、マスク作製時間が著しく長いこと、また密着露
光であるためにマスクの損傷が大きくマスク寿命が短い
という欠点があった。
【0005】EB露光では、解像度が非常に高くまたパ
ターン形状の自由度が大きく、以前に問題であった露光
速度も近年大幅に改善された。しかしながら電子光学系
は通常の光学系に比較して収差が大きいので、回折格子
の位相誤差を10%(例えば1.55μmDFB−LD
用回折格子の場合、10nm)以内に抑えつつサブミク
ロン描画を行うには、ステージ移動によるパターン繋ぎ
精度が不十分なため、可能な回折格子領域長は1mm程
度に滞まっている。
ターン形状の自由度が大きく、以前に問題であった露光
速度も近年大幅に改善された。しかしながら電子光学系
は通常の光学系に比較して収差が大きいので、回折格子
の位相誤差を10%(例えば1.55μmDFB−LD
用回折格子の場合、10nm)以内に抑えつつサブミク
ロン描画を行うには、ステージ移動によるパターン繋ぎ
精度が不十分なため、可能な回折格子領域長は1mm程
度に滞まっている。
【0006】またX線露光法では、軌道放射光のような
平行性の高い光源を用いれば、0.1μm以下の高解像
度も可能であり、マスクはEB露光によりパターン形成
するので、パターン形状の自由度も高いが、現在のとこ
ろ1対1の等倍露光であるために、マスク描画のEB露
光におけるパターン領域長の制限は同様である。
平行性の高い光源を用いれば、0.1μm以下の高解像
度も可能であり、マスクはEB露光によりパターン形成
するので、パターン形状の自由度も高いが、現在のとこ
ろ1対1の等倍露光であるために、マスク描画のEB露
光におけるパターン領域長の制限は同様である。
【0007】通常の位相シフトマスク法では0.2μm
以下のパターンを形成するのは困難であるが、これは通
常のLSIプロセスがレジスト膜厚1μmを前提として
いるためであり、回折格子の凹凸の形状が浅い光素子に
おいてはレジスト膜厚を減少してコントラストを向上す
ることが出来る。従って上記の問題点は後述するように
本発明を用いることにより解消される。
以下のパターンを形成するのは困難であるが、これは通
常のLSIプロセスがレジスト膜厚1μmを前提として
いるためであり、回折格子の凹凸の形状が浅い光素子に
おいてはレジスト膜厚を減少してコントラストを向上す
ることが出来る。従って上記の問題点は後述するように
本発明を用いることにより解消される。
【0008】本発明は容易かつパターン精度の優れた半
導体レーザーの作製方法を提供することにある。
導体レーザーの作製方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の半導体レーザーの作製方法は、回折格子を
有する方法であって、前記回折格子のパターンを、紫外
線を光源とする縮小投影露光と位相シフトマスクを用い
て形成する事を特徴としている。
に、本発明の半導体レーザーの作製方法は、回折格子を
有する方法であって、前記回折格子のパターンを、紫外
線を光源とする縮小投影露光と位相シフトマスクを用い
て形成する事を特徴としている。
【0010】
【作用】本発明の半導体レーザーの作製方法によれば、
位相シフトマスクを用いて短波長の紫外線光源と解像度
を向上し、回折格子レジストパターンを形成している。
位相シフトマスクを用いて短波長の紫外線光源と解像度
を向上し、回折格子レジストパターンを形成している。
【0011】
【実施例】以上のところで記述した本発明の実施例を、
2次回折格子を有するInGaAa/InP 1.55
μm 分布帰還型半導体レーザー(以下DFB−LDと
する)の場合を例に採って述べる。
2次回折格子を有するInGaAa/InP 1.55
μm 分布帰還型半導体レーザー(以下DFB−LDと
する)の場合を例に採って述べる。
【0012】実施例1(2次回折格子への適用例) 図1は、位相シフトマスクとしてレベンソン型(「日経
マイクロデバイス」1991.5.p54に紹介記事掲載)を用い
た例を示す。最初にEB露光法により、マスク用ガラス
基板5(Cr膜付)上にEBレジスト(CMS、トーソ
ー製)を塗布したものに、周期12.4μm、L/S=
1/1、の回折格子を、1mmごとに途中74回、精度
50nm即ち周期に対して0.4%で繰り返してパター
ンをつなぎ、全長75mmの回折格子パターンを形成し
た。また、中央部にはλ/4シフト即ち回折格子周期の
1/2の位相シフト4を設けた。このようにEB露光で
形成したレジストパターンをCrエッチング液によりC
r膜に転写しマスクA31を形成した。マスクA31の
パターンはg線ステッパを用いて1/5の縮小露光によ
りCr膜上に紫外線フォトレジストを塗布した基板Cに
転写し、周期2.48μm、回折格子領域長15mmの
回折格子のCrパターンのマスクCを得た。このマスク
CにAl2O3を10nm、SiO2を100nmマグネ
トロンスパッタ法で形成した後、紫外線フォトレジスト
を塗布した。
マイクロデバイス」1991.5.p54に紹介記事掲載)を用い
た例を示す。最初にEB露光法により、マスク用ガラス
基板5(Cr膜付)上にEBレジスト(CMS、トーソ
ー製)を塗布したものに、周期12.4μm、L/S=
1/1、の回折格子を、1mmごとに途中74回、精度
50nm即ち周期に対して0.4%で繰り返してパター
ンをつなぎ、全長75mmの回折格子パターンを形成し
た。また、中央部にはλ/4シフト即ち回折格子周期の
1/2の位相シフト4を設けた。このようにEB露光で
形成したレジストパターンをCrエッチング液によりC
r膜に転写しマスクA31を形成した。マスクA31の
パターンはg線ステッパを用いて1/5の縮小露光によ
りCr膜上に紫外線フォトレジストを塗布した基板Cに
転写し、周期2.48μm、回折格子領域長15mmの
回折格子のCrパターンのマスクCを得た。このマスク
CにAl2O3を10nm、SiO2を100nmマグネ
トロンスパッタ法で形成した後、紫外線フォトレジスト
を塗布した。
【0013】次にEB露光により、マスク用ガラス基板
5(Cr膜及びEBレジスト付)上に、マスクAのCr
パターンのスペースに2周期毎に重なる位置に、周期2
4.8μm、L/S=2.5/1.5、の回折格子を、
第1回目の露光と同様に1mmごとに途中74回、精度
50nm即ち周期に対して0.8%で繰り返してパター
ンをつなぎ、全長75mmの回折格子パターンを形成し
た。また、中央部にはλ/4シフト即ち2次回折格子周
期の1/8位相シフト4を設けた。このようにEB露光
で形成したレジストパターンをCrエッチング液により
Cr膜に転写しマスクB32を形成した。マスクB32
のパターンはg線ステッパを用いて1/5の縮小露光に
よりマスクCに転写し、マスクCのCrパターン2周期
毎に、Crパターンのスペースとレジストパターンのス
ペースが重なるマスクC得た。このようにEB露光でレ
ジストパターンを形成したマスクCのSiO2膜を緩衝
弗酸液により(もしくはC2 F6 ガスを用いた反応性イ
オンエッチング法を利用してもよい)でエッチングし位
相シフトマスクC1を形成した。この時、Al2O3膜が
SiO2膜のエッチングストッパーになっている。
5(Cr膜及びEBレジスト付)上に、マスクAのCr
パターンのスペースに2周期毎に重なる位置に、周期2
4.8μm、L/S=2.5/1.5、の回折格子を、
第1回目の露光と同様に1mmごとに途中74回、精度
50nm即ち周期に対して0.8%で繰り返してパター
ンをつなぎ、全長75mmの回折格子パターンを形成し
た。また、中央部にはλ/4シフト即ち2次回折格子周
期の1/8位相シフト4を設けた。このようにEB露光
で形成したレジストパターンをCrエッチング液により
Cr膜に転写しマスクB32を形成した。マスクB32
のパターンはg線ステッパを用いて1/5の縮小露光に
よりマスクCに転写し、マスクCのCrパターン2周期
毎に、Crパターンのスペースとレジストパターンのス
ペースが重なるマスクC得た。このようにEB露光でレ
ジストパターンを形成したマスクCのSiO2膜を緩衝
弗酸液により(もしくはC2 F6 ガスを用いた反応性イ
オンエッチング法を利用してもよい)でエッチングし位
相シフトマスクC1を形成した。この時、Al2O3膜が
SiO2膜のエッチングストッパーになっている。
【0014】半導体レーザー基板20として、n−In
P(Snドープ)<001>基板上に、MOCVD法に
よりInGaAsP活性層(λ=1.55μm、厚さ
0.12μm)続いてInGaAsPガイド層(λ=
1.3μm、厚さ0.15μm)を形成した基板を用
い、これに紫外線レジストPFI−15(住友化学工業
製)を厚さ100nm塗布した。
P(Snドープ)<001>基板上に、MOCVD法に
よりInGaAsP活性層(λ=1.55μm、厚さ
0.12μm)続いてInGaAsPガイド層(λ=
1.3μm、厚さ0.15μm)を形成した基板を用
い、これに紫外線レジストPFI−15(住友化学工業
製)を厚さ100nm塗布した。
【0015】この半導体レーザー基板20に、位相シフ
トマスクC1とi線ステッパーを用い、1/5縮小露光
を行ったところ、図2に示すような周期496nm、回
折格子領域長3mmの回折格子のレジスト21のパター
ン形状が得られ、また各パターンつなぎ部分のつなぎ誤
差は、回折格子周期の0.25%以下であった。またこ
のプロセスは、紫外線の投影露光であるために、スルー
プットが高く、また基板やマスクの損傷も見られなかっ
た。またマスクパターン形成プロセスもフォトマスク法
に比較すると非常に早かった。
トマスクC1とi線ステッパーを用い、1/5縮小露光
を行ったところ、図2に示すような周期496nm、回
折格子領域長3mmの回折格子のレジスト21のパター
ン形状が得られ、また各パターンつなぎ部分のつなぎ誤
差は、回折格子周期の0.25%以下であった。またこ
のプロセスは、紫外線の投影露光であるために、スルー
プットが高く、また基板やマスクの損傷も見られなかっ
た。またマスクパターン形成プロセスもフォトマスク法
に比較すると非常に早かった。
【0016】このInP基板を、飽和臭素水:臭化水素
酸:水=1:10:40(T.Matsuoka and H.Nagai,“I
nP Echant for Submicron Patterns"J.Electrochem.So
c,vol.133,2485(1986)に記載のエッチング液)で8秒間
エッチングし回折格子形状を形成した後、レジストを剥
離し、MOCVD法でp−InPクラッド層を形成し、
共振器ストライブをウェットエッチングにより形成した
後、液相成長により選択埋め込み成長を行い、埋め込み
ヘテロ構造DFB−LDを作製した(図3)。共振器長
3mm、共振器幅1.5μm、で両面無反射コーティン
グを施したところ、閾値電流Ith=55mA、注入電
流1.9Ithで、単一縦モードの発振スペクトル幅5
0kHzを得た。
酸:水=1:10:40(T.Matsuoka and H.Nagai,“I
nP Echant for Submicron Patterns"J.Electrochem.So
c,vol.133,2485(1986)に記載のエッチング液)で8秒間
エッチングし回折格子形状を形成した後、レジストを剥
離し、MOCVD法でp−InPクラッド層を形成し、
共振器ストライブをウェットエッチングにより形成した
後、液相成長により選択埋め込み成長を行い、埋め込み
ヘテロ構造DFB−LDを作製した(図3)。共振器長
3mm、共振器幅1.5μm、で両面無反射コーティン
グを施したところ、閾値電流Ith=55mA、注入電
流1.9Ithで、単一縦モードの発振スペクトル幅5
0kHzを得た。
【0017】次に本発明の実施例を、1次回折格子を有
するInGaAs/InP 1.55μm分布帰還型半
導体レーザー(以下DFB−LDとする)の場合を例に
採って述べる。
するInGaAs/InP 1.55μm分布帰還型半
導体レーザー(以下DFB−LDとする)の場合を例に
採って述べる。
【0018】実施例2(1次回折格子への応用例) 最初にEB露光法により、マスク用ガラス基板(Cr膜
付)上にEBレジスト(CMS、トーソー製)を塗布し
たものに、周期6.2μm、L/S=1/1、の回折格
子を、1mmごとに途中74回、精度50nm即ち周期
に対して0.8%で繰り返してパターンをつなぎ、全長
75mmの回折格子パターンを形成した。また、中央部
にはλ/4シフト(即ち回折格子周期の1/2の位相シ
フト)を設けた。このようにEB露光で形成したレジス
トパターンをCrエッチング液によりCr膜に転写しマ
スクAを形成した。マスクAのパターンはg線ステッパ
を用いて1/5の縮小露光によりCr膜上に紫外線フォ
トレジストを塗布した基板Cに転写し、周期1.24μ
m、回折格子領域長15mmの回折格子のCrパターン
のマスクCを得た。このマスクCにAl2O3を10n
m、SiO2を100nmマグネトロンスパッタ法で形
成した後、紫外線フォトレジストを塗布した。
付)上にEBレジスト(CMS、トーソー製)を塗布し
たものに、周期6.2μm、L/S=1/1、の回折格
子を、1mmごとに途中74回、精度50nm即ち周期
に対して0.8%で繰り返してパターンをつなぎ、全長
75mmの回折格子パターンを形成した。また、中央部
にはλ/4シフト(即ち回折格子周期の1/2の位相シ
フト)を設けた。このようにEB露光で形成したレジス
トパターンをCrエッチング液によりCr膜に転写しマ
スクAを形成した。マスクAのパターンはg線ステッパ
を用いて1/5の縮小露光によりCr膜上に紫外線フォ
トレジストを塗布した基板Cに転写し、周期1.24μ
m、回折格子領域長15mmの回折格子のCrパターン
のマスクCを得た。このマスクCにAl2O3を10n
m、SiO2を100nmマグネトロンスパッタ法で形
成した後、紫外線フォトレジストを塗布した。
【0019】次にEB露光により、マスク用ガラス基板
(Cr膜及びEBレジスト付)上に、マスクAのCrパ
ターンのスペースに2周期毎に重なる位置に、周期1
2.4μm、L/S=2.5/1.5、の回折格子を、
第1回目の露光と同様に1mmごとに途中74回、精度
50nm即ち周期に対して0.8%で繰り返してパター
ンをつなぎ、全長75mmの回折格子パターンを形成し
た。また、中央部にはλ/4シフト即ち回折格子周期の
1/4位相シフトを設けた。このようにEB露光で形成
したレジストパターンをCrエッチング液によりCr膜
に転写しマスクBを形成した。マスクBのパターンはg
線ステッパを用いて1/5の縮小露光によりマスクCに
転写し、マスクC上のCrパターン2周期毎に、Crパ
ターンのスペースとレジストパターンのスペースが重な
るマスクC得た。このようにEB露光でレジストパター
ンを形成したマスクCのSiO2膜を緩衝弗酸液により
(もしくはC2F6ガスを用いた反応性イオンエッチング
法により)エッチングし位相シフトマスクCを形成し
た。
(Cr膜及びEBレジスト付)上に、マスクAのCrパ
ターンのスペースに2周期毎に重なる位置に、周期1
2.4μm、L/S=2.5/1.5、の回折格子を、
第1回目の露光と同様に1mmごとに途中74回、精度
50nm即ち周期に対して0.8%で繰り返してパター
ンをつなぎ、全長75mmの回折格子パターンを形成し
た。また、中央部にはλ/4シフト即ち回折格子周期の
1/4位相シフトを設けた。このようにEB露光で形成
したレジストパターンをCrエッチング液によりCr膜
に転写しマスクBを形成した。マスクBのパターンはg
線ステッパを用いて1/5の縮小露光によりマスクCに
転写し、マスクC上のCrパターン2周期毎に、Crパ
ターンのスペースとレジストパターンのスペースが重な
るマスクC得た。このようにEB露光でレジストパター
ンを形成したマスクCのSiO2膜を緩衝弗酸液により
(もしくはC2F6ガスを用いた反応性イオンエッチング
法により)エッチングし位相シフトマスクCを形成し
た。
【0020】半導体レーザー基板20として、n−In
P(Snドープ)<001>基板上に、MOCVD法に
よりInGaAsP活性層(λ=1.55μm、厚さ
0.12μm)続いてInGaAsPガイド層(λ=
1.3μm、厚さ0.15μm)を形成した基板を用
い、これに紫外線レジストsal−601を厚さ100
nm塗布した。
P(Snドープ)<001>基板上に、MOCVD法に
よりInGaAsP活性層(λ=1.55μm、厚さ
0.12μm)続いてInGaAsPガイド層(λ=
1.3μm、厚さ0.15μm)を形成した基板を用
い、これに紫外線レジストsal−601を厚さ100
nm塗布した。
【0021】この半導体レーザー基板20に、位相シフ
トマスクCとKrFエキシマレーザー光源を用い、1/
5縮小露光を行ったところ、通常の紫外線光源に比べ
て、波長の短いエキシマレーザ光源を用いたことで、2
48nmと周期の短い図4示すような周期248nm、
回折格子領域長3mmの回折格子のレジスト21のパタ
ーン形状が得られ、また各パターンつなぎ部分のつなぎ
誤差は、回折格子周期の0.5%以下であった。またこ
のプロセスは、紫外線の投影露光であるために、スルー
プットが高く、また基板やマスクの損傷も見られなかっ
た。またマスクパターン形成プロセスもフォトマスク法
に比較すると非常に早かった。
トマスクCとKrFエキシマレーザー光源を用い、1/
5縮小露光を行ったところ、通常の紫外線光源に比べ
て、波長の短いエキシマレーザ光源を用いたことで、2
48nmと周期の短い図4示すような周期248nm、
回折格子領域長3mmの回折格子のレジスト21のパタ
ーン形状が得られ、また各パターンつなぎ部分のつなぎ
誤差は、回折格子周期の0.5%以下であった。またこ
のプロセスは、紫外線の投影露光であるために、スルー
プットが高く、また基板やマスクの損傷も見られなかっ
た。またマスクパターン形成プロセスもフォトマスク法
に比較すると非常に早かった。
【0022】このInP基板を、飽和臭素水:臭化水素
酸:水=1:10:40(T.Matsuoka and H.Nagai,“I
nP Echant for Submicron Patterns"J.Electrochem.So
c,vol.133,2485(1986)に記載のエッチング液)で2秒間
エッチングし回折格子形状を形成した後、レジストを剥
離し、MOCVD法でp−InPクラッド層を形成し、
共振器ストライプをウェットエッチングにより形成した
後、液相成長により選択埋め込み成長を行い、埋め込み
ヘテロ構造DFB−LDを作製した(図5)。共振器長
3mm、共振器幅1.5μm、で両面無反射コーティン
グを施したところ、閾値電流Ith=40mA、注入電
流1.9Ithで、単一縦モードの発振スペクトル幅3
0kHzを得た。
酸:水=1:10:40(T.Matsuoka and H.Nagai,“I
nP Echant for Submicron Patterns"J.Electrochem.So
c,vol.133,2485(1986)に記載のエッチング液)で2秒間
エッチングし回折格子形状を形成した後、レジストを剥
離し、MOCVD法でp−InPクラッド層を形成し、
共振器ストライプをウェットエッチングにより形成した
後、液相成長により選択埋め込み成長を行い、埋め込み
ヘテロ構造DFB−LDを作製した(図5)。共振器長
3mm、共振器幅1.5μm、で両面無反射コーティン
グを施したところ、閾値電流Ith=40mA、注入電
流1.9Ithで、単一縦モードの発振スペクトル幅3
0kHzを得た。
【0023】本実施例では、DFB−LDに本発明を適
用した例をとりあげたが、光導波路に回折格子を形成す
るDBR−LDや、その他の干渉フィルター等の、サブ
ミクロン周期の回折格子を構成要素とする光素子に対し
ても本発明が適用可能であることは明らかである。
用した例をとりあげたが、光導波路に回折格子を形成す
るDBR−LDや、その他の干渉フィルター等の、サブ
ミクロン周期の回折格子を構成要素とする光素子に対し
ても本発明が適用可能であることは明らかである。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、サブミクロン回折
格子作製に紫外線露光法と位相シフトマスクを用いる
と、電子線露光や電子線露光により形成した、1対1マ
スクを利用するX線露光法に比較して、縮小露光を行う
ことによって周期均一性を向上することが出来るととも
に、干渉露光法やフォトマスク法による場合と比較して
も、高いマスク損傷を抑えながら解像度とスループット
向上、更にλ/4シフト導入に見られるパターンの自由
度向上を実現できることが明らかになった。またこのよ
うな加工法をDFB−LD作製に適用する場合、狭スペ
クトル線幅の光通信光源を実現できることが明らかにな
った。また回折格子の周期を高精度に少しづつ変化させ
る波長多重アレイに適用するには、EB描画パターンを
変えることに新しいマスクを作製することによっても可
能であるが、単に投影露光の縮小率を変化させることに
より非常に容易に多重アレイ用パターンが形成できる利
点がある。
格子作製に紫外線露光法と位相シフトマスクを用いる
と、電子線露光や電子線露光により形成した、1対1マ
スクを利用するX線露光法に比較して、縮小露光を行う
ことによって周期均一性を向上することが出来るととも
に、干渉露光法やフォトマスク法による場合と比較して
も、高いマスク損傷を抑えながら解像度とスループット
向上、更にλ/4シフト導入に見られるパターンの自由
度向上を実現できることが明らかになった。またこのよ
うな加工法をDFB−LD作製に適用する場合、狭スペ
クトル線幅の光通信光源を実現できることが明らかにな
った。また回折格子の周期を高精度に少しづつ変化させ
る波長多重アレイに適用するには、EB描画パターンを
変えることに新しいマスクを作製することによっても可
能であるが、単に投影露光の縮小率を変化させることに
より非常に容易に多重アレイ用パターンが形成できる利
点がある。
【0025】前記実施例では、回折格子パターンを1
度、マスクAとマスクBに露光した後、Crパターン
(マスクA)とシフターパターン(マスクB)を、位相
マスク基板Cに縮小転写したが、EB露光におけるフィ
ールドつなぎの精度向上により、パターンつなぎ精度が
向上すれば、直接Crパターンとシフターパターンを位
相シフト基板CにEB露光できることは言うまでもな
い。
度、マスクAとマスクBに露光した後、Crパターン
(マスクA)とシフターパターン(マスクB)を、位相
マスク基板Cに縮小転写したが、EB露光におけるフィ
ールドつなぎの精度向上により、パターンつなぎ精度が
向上すれば、直接Crパターンとシフターパターンを位
相シフト基板CにEB露光できることは言うまでもな
い。
【図1】本発明の実施例1による半導体レーザーの作製
方法によって、DFB−LD用回折格子を形成するプロ
セスを説明する図である。
方法によって、DFB−LD用回折格子を形成するプロ
セスを説明する図である。
【図2】本発明の実施例1により形成したレジストパタ
ーンの概形図である。
ーンの概形図である。
【図3】本発明の実施例1による半導体レーザーの作製
方法により作製されたDFB−LDを概略的に示す斜視
断面図である。
方法により作製されたDFB−LDを概略的に示す斜視
断面図である。
【図4】本発明の実施例2により形成したレジストパタ
ーンの概形図である。
ーンの概形図である。
【図5】本発明の実施例1による半導体レーザーの作製
方法により作製されたDFB−LDを概略的に示す斜視
断面図である。
方法により作製されたDFB−LDを概略的に示す斜視
断面図である。
【図6】2光束干渉法による形成方法を示す例である。
【図7】2光束干渉法により形成したレジストパターン
の概形図である。
の概形図である。
【符号の説明】 1 位相シフトマスクC 2 Cr膜 3 位相シフター 4 λ/4シフト 5 マスク基板ガラス 10 Arレーザー 11 ビームエキスパンダー 12 ハーフミラー 13 ミラー 20 InP基板(レーザー構造) 21 レジスト 25 レーザビーム 31 マスクA 32 マスクB
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 7013−4M H01L 21/30 341 P
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 回折格子を有する半導体レーザー作製方
法において、前記回折格子のパターンを、紫外線を光源
とする縮小投影露光と位相シフトマスクを用いて形成す
る事を特徴とする半導体レーザーの作製方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3167245A JPH0513886A (ja) | 1991-07-08 | 1991-07-08 | 半導体レーザーの作製方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3167245A JPH0513886A (ja) | 1991-07-08 | 1991-07-08 | 半導体レーザーの作製方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0513886A true JPH0513886A (ja) | 1993-01-22 |
Family
ID=15846154
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3167245A Pending JPH0513886A (ja) | 1991-07-08 | 1991-07-08 | 半導体レーザーの作製方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0513886A (ja) |
-
1991
- 1991-07-08 JP JP3167245A patent/JPH0513886A/ja active Pending
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