JPH05122260A - 識別再生装置 - Google Patents
識別再生装置Info
- Publication number
- JPH05122260A JPH05122260A JP30840391A JP30840391A JPH05122260A JP H05122260 A JPH05122260 A JP H05122260A JP 30840391 A JP30840391 A JP 30840391A JP 30840391 A JP30840391 A JP 30840391A JP H05122260 A JPH05122260 A JP H05122260A
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- Japan
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- output
- quadrature
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- Pending
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- Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 直交同期検波方式のGMSK復調器の識別再
生装置において,再生出力のアイパターンの振幅劣化が
少なく,かつ誤り訂正方式としてビタビ復号軟判定方式
が適応可能な識別再生装置を提供することを目的とす
る。 【構成】 同相検波出力と直交検波出力を各々の識別タ
イミングでサンプリングする手段と,上記サンプリング
後の検波出力を一タイムスロット遅延させる手段と,当
該一タイムスロット遅延後の一方の検波信号と遅延前の
他方の検波信号とを各々乗算する手段と,上記二つの乗
算出力信号をデータレートに同期させて交互に出力する
ための切換手段とを備えた構成。
生装置において,再生出力のアイパターンの振幅劣化が
少なく,かつ誤り訂正方式としてビタビ復号軟判定方式
が適応可能な識別再生装置を提供することを目的とす
る。 【構成】 同相検波出力と直交検波出力を各々の識別タ
イミングでサンプリングする手段と,上記サンプリング
後の検波出力を一タイムスロット遅延させる手段と,当
該一タイムスロット遅延後の一方の検波信号と遅延前の
他方の検波信号とを各々乗算する手段と,上記二つの乗
算出力信号をデータレートに同期させて交互に出力する
ための切換手段とを備えた構成。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,GMSK変調方式を用
いた無線通信装置の復調器における識別再生回路の改良
に関するものである。
いた無線通信装置の復調器における識別再生回路の改良
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2に直交同期検波方式のGMSK復調
器におけるコスタスループを用いた従来の識別再生装置
の第一の例を,図3に差分処理を用いた従来の識別再生
装置の第二の例を示す。以下,図2及び図3を用いて従
来例について説明する。
器におけるコスタスループを用いた従来の識別再生装置
の第一の例を,図3に差分処理を用いた従来の識別再生
装置の第二の例を示す。以下,図2及び図3を用いて従
来例について説明する。
【0003】図3において,変調波入力端子1より入力
されたGMSK変調波を直交同期検波器2を介すること
により,同相検波出力υI及び直交検波出力υQを得る。
GMSKの直交同期検波方式では得られたυI,υQに差
分処理を施さなければ,正しい符号列は再生できない。
されたGMSK変調波を直交同期検波器2を介すること
により,同相検波出力υI及び直交検波出力υQを得る。
GMSKの直交同期検波方式では得られたυI,υQに差
分処理を施さなければ,正しい符号列は再生できない。
【0004】図3に示す従来装置では,上記検波出力υ
I,υQについてアナログ的に乗算器9,10および減算
器19により差分処理を行っている。しかし,GMSK
変調方式では,送信側の帯域制限フィルタの影響によ
り,データ極性の変化点における位相変化が緩やかにな
るため,これに起因して発生する受信側の復調信号の歪
みが図3の従来装置においては,上述のアナログ的な差
分処理で倍化され,符号列のパターンによっては復号後
のアイパターンの振幅が極端に劣化してしまう問題を生
ずる。図3の識別再生装置による再生出力のアイパター
ン波形図を図4に示す。
I,υQについてアナログ的に乗算器9,10および減算
器19により差分処理を行っている。しかし,GMSK
変調方式では,送信側の帯域制限フィルタの影響によ
り,データ極性の変化点における位相変化が緩やかにな
るため,これに起因して発生する受信側の復調信号の歪
みが図3の従来装置においては,上述のアナログ的な差
分処理で倍化され,符号列のパターンによっては復号後
のアイパターンの振幅が極端に劣化してしまう問題を生
ずる。図3の識別再生装置による再生出力のアイパター
ン波形図を図4に示す。
【0005】一方,差分処理前の同相検波出力υI及び
直交検波出力υQは,図5に示す様に図4に比べ十分ア
イが開いている。そこで,図2に示す他の従来例では,
アイの開きが大きい同相検波出力υI,直交検波出力υQ
を二値判定器15,16で,しきい値電圧υthを基準と
して二値判定を行い,さらに,EX.ORゲート17及
びEX.ORゲート18を介して,ロジック的に差分処
理を行うことにより,アイの劣化のない状態で符号列の
再生を行うものである。
直交検波出力υQは,図5に示す様に図4に比べ十分ア
イが開いている。そこで,図2に示す他の従来例では,
アイの開きが大きい同相検波出力υI,直交検波出力υQ
を二値判定器15,16で,しきい値電圧υthを基準と
して二値判定を行い,さらに,EX.ORゲート17及
びEX.ORゲート18を介して,ロジック的に差分処
理を行うことにより,アイの劣化のない状態で符号列の
再生を行うものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来技術のう
ち図3に示す回路では,差分処理としてアナログ的に乗
算処理後に減算処理を行うため,アイパターンの振幅劣
化が生ずる。また,図2に示す回路では差分処理は乗算
処理(EX.OR)のみで構成されているが,正しい符
号列を再生する以前に二値判定器によりデータを二値化
してしまうため,復号された符号列のアイパターンにお
ける振幅値のアナログ量が重要な情報となるビタビ復号
軟判定方式が適応できないという欠点がある。
ち図3に示す回路では,差分処理としてアナログ的に乗
算処理後に減算処理を行うため,アイパターンの振幅劣
化が生ずる。また,図2に示す回路では差分処理は乗算
処理(EX.OR)のみで構成されているが,正しい符
号列を再生する以前に二値判定器によりデータを二値化
してしまうため,復号された符号列のアイパターンにお
ける振幅値のアナログ量が重要な情報となるビタビ復号
軟判定方式が適応できないという欠点がある。
【0007】本発明は,これらの欠点を除去するために
なされたもので,誤り訂正方式としてビタビ復合軟判定
方式が適応可能で,かつ差分処理後の再生符号列のアイ
パターンの振幅劣化が少ない識別再生装置を提供するこ
とを目的とする。
なされたもので,誤り訂正方式としてビタビ復合軟判定
方式が適応可能で,かつ差分処理後の再生符号列のアイ
パターンの振幅劣化が少ない識別再生装置を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は,上記の目的を
達成するために,識別再生装置において同相検波出力υ
Iと直交検波出力υQを各々の識別タイミングでサンプリ
ングした後,一方の検波出力に対し,他方の一タイムス
ロット前の検波出力を乗じ,各々の出力をデータレート
に同期したスイッチで交互に出力するようにしたもので
ある。
達成するために,識別再生装置において同相検波出力υ
Iと直交検波出力υQを各々の識別タイミングでサンプリ
ングした後,一方の検波出力に対し,他方の一タイムス
ロット前の検波出力を乗じ,各々の出力をデータレート
に同期したスイッチで交互に出力するようにしたもので
ある。
【0009】
【作用】その結果,直交同期検波出力の振幅値を二値化
しない状態で検波信号がサンプリングされ,アイパター
ンの振幅劣化の原因となる減算処理を伴わず乗算のみの
処理を行うため,アイパターンの振幅劣化がほとんど無
く,かつ軟判定利得を確保した状態で再生出力が得ら
れ,ビタビ復合軟判定方式への適応が可能となる。
しない状態で検波信号がサンプリングされ,アイパター
ンの振幅劣化の原因となる減算処理を伴わず乗算のみの
処理を行うため,アイパターンの振幅劣化がほとんど無
く,かつ軟判定利得を確保した状態で再生出力が得ら
れ,ビタビ復合軟判定方式への適応が可能となる。
【0010】
【実施例】以下,この発明の一実施例を図1により説明
する。変調波入力端子1は直交同期検波器2を介しサン
プリングゲート4,5に接続される。サンプリングゲー
ト4は乗算器9,符号反転器11を介し切換えスイッチ
12と接続され,サンプリングゲート5は乗算器10を
介して切換スイッチ12と接続される。さらに,サンプ
リングゲート4は遅延器7を介して乗算器10と,サン
プリングゲート5は遅延器8を介して乗算器9と接続さ
れる。クロック再生器3は,1/2分周器13を介しサ
ンプリングゲート5,インバータ6と接続され,インバ
ータ6はサンプリングゲート4と接続される。さらに,
クロック再生器3は切換スイッチ12と接続され,切換
スイッチ12は再生符号の出力端子14と接続される。
する。変調波入力端子1は直交同期検波器2を介しサン
プリングゲート4,5に接続される。サンプリングゲー
ト4は乗算器9,符号反転器11を介し切換えスイッチ
12と接続され,サンプリングゲート5は乗算器10を
介して切換スイッチ12と接続される。さらに,サンプ
リングゲート4は遅延器7を介して乗算器10と,サン
プリングゲート5は遅延器8を介して乗算器9と接続さ
れる。クロック再生器3は,1/2分周器13を介しサ
ンプリングゲート5,インバータ6と接続され,インバ
ータ6はサンプリングゲート4と接続される。さらに,
クロック再生器3は切換スイッチ12と接続され,切換
スイッチ12は再生符号の出力端子14と接続される。
【0011】以下,この動作について説明する。入力端
子1から,入力されたGMSK変調波は,直交同期検波
器2を通すことにより,同相検波出力υI,直交検波出
力υQとして検波される。このυI,υQの波形を図5に
示す。
子1から,入力されたGMSK変調波は,直交同期検波
器2を通すことにより,同相検波出力υI,直交検波出
力υQとして検波される。このυI,υQの波形を図5に
示す。
【0012】直交検波出力υQは,データレートに同期
した再生クロック信号を二分周したクロック信号CLK
によりサンプリングゲート5でサンプリングされ,同相
検波出力υIは,クロック信号CLKを反転したクロッ
ク信号バーCLKによりサンプリングゲート4でサンプ
リングされる。サンプリングされた信号は遅延器7,8
を介し,同相検波出力υIは一タイムスロット時間の1
T前の直交検波出力υQ-Tと,直交検波出力υQは1T前
の同相検波出力υI-Tと乗算器9,10で各々乗じられ
る。さらに,同相検波出力側の乗算器9の出力(υI×
υQ-T)は符号反転器11により符号が反転される。
した再生クロック信号を二分周したクロック信号CLK
によりサンプリングゲート5でサンプリングされ,同相
検波出力υIは,クロック信号CLKを反転したクロッ
ク信号バーCLKによりサンプリングゲート4でサンプ
リングされる。サンプリングされた信号は遅延器7,8
を介し,同相検波出力υIは一タイムスロット時間の1
T前の直交検波出力υQ-Tと,直交検波出力υQは1T前
の同相検波出力υI-Tと乗算器9,10で各々乗じられ
る。さらに,同相検波出力側の乗算器9の出力(υI×
υQ-T)は符号反転器11により符号が反転される。
【0013】この符号反転器11の出力と,乗算器10
の出力のアイパターン波形図を図6に示す。図6で示す
信号は切換スイッチ12で一タイムスロット時間のTご
とに交互に出力される。
の出力のアイパターン波形図を図6に示す。図6で示す
信号は切換スイッチ12で一タイムスロット時間のTご
とに交互に出力される。
【0014】本回路構成を採ることにより,減算処理を
伴わずに乗算のみで差分処理が可能であるため,アイの
振幅劣化を防ぐことができ,また出力は二値化されない
のでビタビ復号の軟判定データとして使用できる。
伴わずに乗算のみで差分処理が可能であるため,アイの
振幅劣化を防ぐことができ,また出力は二値化されない
のでビタビ復号の軟判定データとして使用できる。
【0015】
【発明の効果】以上述べた如く本発明によれば,直交同
期検波方式を用いたGMSK復調器において,誤り訂正
方式としてビタビ復号軟判定方式が適応可能となる上,
再生符号列のアイパターンの振幅劣化も少ないため,よ
り復調効率の高い受信機が実現でき,その効果は顕著で
ある。
期検波方式を用いたGMSK復調器において,誤り訂正
方式としてビタビ復号軟判定方式が適応可能となる上,
再生符号列のアイパターンの振幅劣化も少ないため,よ
り復調効率の高い受信機が実現でき,その効果は顕著で
ある。
【図1】本発明の全体構成を示すブロック図。
【図2】直交同期検波におけるコスタスループを用いた
識別再生装置の従来例を示すブロック図。
識別再生装置の従来例を示すブロック図。
【図3】差分処理を用いた識別再生装置の従来例を示す
ブロック図。
ブロック図。
【図4】差分処理を行った場合の再生符号のアイパター
ン波形図。
ン波形図。
【図5】直交同期検波器出力信号のアイパターン波形
図。
図。
【図6】本発明における切換スイッチの入力信号のアイ
パターン波形図。
パターン波形図。
1 入力端子 2 直交同期検波器 3 クロック再生器 4,5 サンプリングゲート 6 インバータ 7,8 遅延器 9,10 乗算器 11 符号反転器 12 切換スイッチ 13 2分周器 14 出力端子 15,16 二値判定器 17,18 EX.ORゲート 19 減算器
Claims (2)
- 【請求項1】 直交同期検波方式を用いたGMSK復調
器の識別再生装置において, 同相検波出力及び直交検波出力を各々の識別タイミング
でサンプリングする手段と,上記サンプリング後の各検
波出力をそれぞれ一タイムスロット遅延させる手段と,
上記一タイムスロット遅延後の一方の検波出力信号と遅
延前の他方の検波出力信号とを各々乗算する手段と,上
記二つの乗算出力信号をデータレートに同期させて交互
に出力するための切換手段とを備えたことを特徴とする
識別再生装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の識別再生装置を備えたこ
とを特徴とするGMSK同期検波方式の受信機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30840391A JPH05122260A (ja) | 1991-10-28 | 1991-10-28 | 識別再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30840391A JPH05122260A (ja) | 1991-10-28 | 1991-10-28 | 識別再生装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05122260A true JPH05122260A (ja) | 1993-05-18 |
Family
ID=17980646
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30840391A Pending JPH05122260A (ja) | 1991-10-28 | 1991-10-28 | 識別再生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05122260A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003527795A (ja) * | 1999-12-15 | 2003-09-16 | インフィネオン テクノロジーズ アクチェンゲゼルシャフト | 角度変調信号の受信デバイス |
-
1991
- 1991-10-28 JP JP30840391A patent/JPH05122260A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003527795A (ja) * | 1999-12-15 | 2003-09-16 | インフィネオン テクノロジーズ アクチェンゲゼルシャフト | 角度変調信号の受信デバイス |
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