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JPH0463548A - 植物性タンパク粉末の製造法 - Google Patents

植物性タンパク粉末の製造法

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Publication number
JPH0463548A
JPH0463548A JP17488690A JP17488690A JPH0463548A JP H0463548 A JPH0463548 A JP H0463548A JP 17488690 A JP17488690 A JP 17488690A JP 17488690 A JP17488690 A JP 17488690A JP H0463548 A JPH0463548 A JP H0463548A
Authority
JP
Japan
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protein
vegetable protein
vegetable
tgase
weight
Prior art date
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Application number
JP17488690A
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English (en)
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JP2819797B2 (ja
Inventor
Hiroko Sakamoto
坂本 浩子
Hiroko Abe
阿部 宏子
Masahiko Nonaka
雅彦 野中
Takahiko Soeda
添田 孝彦
Toshihiro Tsuchiya
俊浩 土屋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ajinomoto Co Inc
Original Assignee
Ajinomoto Co Inc
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Publication date
Application filed by Ajinomoto Co Inc filed Critical Ajinomoto Co Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はトランスグルタミナーゼ(以下TGaseと略
記する。)を利用して改質された植物性タンパク粉末の
製造法に関するものである。
〔従来技術とその課題〕
近年、動物性タンパクの価格変動が激しく、蒲鉾、ちく
わ、揚げがま、ソーセージ、ハムなどの魚肉・畜肉製品
のコストを安定させるため、大豆タンパクをはじめとす
る各種植物性タンパク質を使用することが行われている
。しかしながら、大豆タンパクに代表される植物性タン
パクは、魚・畜肉組織への浸透、結着が充分でなく、臭
い、色調の点でも植物性タンパクとなじみにくいことか
ら、前記の様な食品への使用量は少なく、固形分換算で
製品全体に対して多くても3%程度にとどまっている。
一方、植物タンパクとカルシウムの組合せは大豆タンパ
クの製造法をはじめとして例えば特公昭46−6816
、特開昭63−240748、特開平2−97358に
開示されている。しかしながら、この場合も、使用量が
多くなると魚肉・畜肉製品の弾力や硬さがそこなわれる
と言う欠点があった。
そこで、本発明の目的は臭い、色調にすぐれ、かつ物性
の改善された植物性タンパクを提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは前記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結
果、植物性タンパク含有水溶液にカルシウム化合物及び
/又はマグネシウム化合物を添加し、主に色調、味、風
味を改善し、カルシウムやマグネシウムにより、低下し
たゲル化性をTGaseを作用させることにより改善し
、色調・味・風味と同時にゲル化能が改善された植物性
タンパク粉末をしかも高収率で得られることを見いだし
、この知見にもとづいて本発明を完成するにいたった。
即ち、本発明は植物性タンパク含有水溶液に、タンパク
重量当りO,l −6,0重量%のカルシウム化合物及
び/又はマグネシウム化合物並びにタンパク1g当り0
.1−100 Uのトランスグルタミナーゼを添加し、
次いで加熱、乾燥することを特徴とする植物性タンパク
粉末の製造法である。
本発明において用いられる植物性タンパクとしては、大
豆タンパク、小麦タンパク、トウモロコシタンパク、米
タンパクなどを例示することが出この様な植物性タンパ
クを含有する水溶液としては、植物性タンパクが例えば
大豆タンパクの場合は、濃縮タンパク、分離タンパクな
どを製造する工程中に生ずるタンパク含有水溶液をその
まま使用するとか、類偵の方法で調製したものを利用す
るとよい。他の植物性タンパクの場合も同様であ(1)
脱脂大豆を温度40−70″C1pH6−8において7
−15重量部の水で水抽出する。puの調製が必要なら
ばMgSO4,HCl 、 HiPO4などの食品級酸
、またはNaOHなどの食品級アルカリを使用するとよ
い。抽出処理物からデカンタ−1遠心分離機などにより
オカラを分離して抽出液を得る。
(2)この抽出液をH2SO4、HCf、 I(3PO
4などの酸により、pH4,5付近に調製し、等電沈澱
処理に付する。ついで、デカンタ−1遠心分離機などに
よりホエイを分離してタンパクカードを得る。
(3)5−10重量部の水を加えてこのカードをディス
ポーザー ミキサー、攪はん機などにより解砕してタン
パクスラリーを調製、ついで得られたスラリーは所望に
よりNaOHなどの食品級アルカリにより中和して中和
スラリーとする。(4)中和スラリーをエジェクタータ
イプの加熱機などにより、70−200°Cで加熱する
。(5)ついで噴霧乾燥や、凍結乾燥、真空乾燥して、
目的たる分離大豆タンパクを得られる。
本発明において用いられる植物性タンパク含有いればよ
い。もちろん、−旦製造された、分離大てもよい。
次ニ、この植物タンパク含有水溶液にカルシウム化合物
及び/又はマグネシウム化合物並びにトランスグルタミ
ナーゼを添加する。
本発明におけるカルシウム化合物及び/又はマグネシウ
ム化合物の添加量はタンパク重量当り、0.1〜6.0
重量%、好ましくは0.5〜3.0重量%である。使用
量が少なすぎると得られる植物性タンパクの色調を改善
する効果に乏しく、一方多すぎるとタンパクの凝集がお
こり、ゲル化促進効果がみられず、形成したゲルはもろ
くなり、TGase忰非使用の場合と差がみられなくな
る。
本発明で使用されるカルシウム化合物としては、特に限
定されないが、Ca(OR)z 、CaC1z 、Ca
5Oa、CaC0z 、などを挙げることができる。ま
た、マグネシウム化合物としては、特に限定されないが
、Mg(OH)z 、MgCf z 、MgSO4、M
gCO3ナトを挙ケルことができる。
また、本発明で使用するTGaseについては、その起
源は特に問わず、例えばモルモットの肝臓から分離した
もの(以下、MTGaseと略記する。)、微生物が産
生ずるもの(以下、BTGaseと略記する。)、更に
は天然物、例えば野菜、果実などの水抽出物液等、魚類
など水産物の抽出液および洗浄液等に含有されるものを
挙げることができる。MTGaseは、例えば特開昭5
8−14964号に記載の方法で調製することができる
。BTGaseは新酵素であって、その酵素特性、製造
法等については特開平1−27471に開示されている
TGaseの使用量は、タンパク1gあたり0.110
0U、好ましくは0.2−30 Uである。使用量が少
なすぎると得られる植物性タンパク粉末にゲル化促進効
果はみられず、TGase非使用の場合に対して差がみ
られず、一方多すぎるとやはりゲル化促進効果がみられ
ず、形成したゲルはもろくなり、かつ色調・臭いの点で
も改善効果がみられず、不適である。
TGaseを作用させる時の溶液のpHに関しては、5
、5−8.0、好ましくは5.7−7.2の範囲である
pHが低すぎるとゲル化促進効果がです、TGaseの
非使用の場合と差がなく、高すぎるとゲル化促進効果は
大となるものの、色調・臭いの改善がみられない。TG
aseを作用させる時の温度は0−70°C1好ましく
は20−60°Cの範囲である。低すぎると長時間の処
理時間が必要であり、高すぎると酵素反応が速すぎて反
応のコントロールが困難である。
また反応に供せられる植物性タンパク含有水溶液におけ
るタンパク含有量(濃度)は特に問題とならないが、通
常4−15重量%の範囲が採用される。もちろん上記範
囲に限定されるわけではない。この様な作用条件で処理
すると1分ないし3時間で適度な架橋化が起こる。
カルシウム化合物及び/又はマグネシウム化合物、とT
Gase添加順序は特にこだわらない。即ち、カルシウ
ム化合物及び/又はマグネシウム化合物を添加した後に
、TGase処理を行っても良いし、またTGase処
理を行った後にカルシウム化合物及び/又はマグネシウ
ム化合物を添加しても良い。
しかし、好ましくはカルシウム化合物及び/又はマグネ
シウム化合物を添加した後でTGase処理を行うのが
良い。
カルシウム化合物及び/又はマグネシウム化合物を先に
添加した場合、添加する化合物の種類によりpHが変動
するので、水酸化ナトリウムなどのアルカリ又は塩酸、
リン酸、硫酸などの酸を用いてTGase処理に通した
pH,即ちpH5,5−8,0、好ましくは5.7−7
、2に調製する。
こちらのカルシウム及び/又はマグネシウム化合物並び
にTGaseの添加時期は特に限定されない。
程〔1)〜(4)のいずれの段階で処理を行ってもよい
しかし、好ましくは、前述の工程(3)においてカルシ
ウム化合物及び/又はマグネシウム化合物を添加した後
に、必要によりpnを調製後、TGase処理に付す。
また、必要により、植物性タンパク含有水溶液に還元剤
を添加しても良い。還元剤としては、アスコルビン酸等
、食品に添加の認められているものであれば、いずれも
使用することができ、残存濃度の定められているもので
あれば、それに従って使用すればよい。
植物性タンパク含有水溶液にTGaseを作用させた後
に加熱するが、これはタンパクの腐敗防止の為の殺菌と
併せて、目的の植物タンパクの機能性を付与するためで
ある。この目的からは、通常、牛乳の殺菌等に用いられ
る高温短時間方式などが好ましい。本技術においては、
加熱温度は7〇−200°C1加熱時間は2秒−10分
以内、色調・ゲル化性、臭いの面から好ましくは100
−150°C15秒−5分である。加熱温度が70’C
以下ではタンパクの改質とTGaseの失活が不十分で
あり、200°C以上では臭いが強くなって不適である
次いで行う乾燥は、その条件は特に限定されるものでは
ないが、所望の機能性を付与されたタンパクが更に変性
を受けるような温度などの条件を避けるべきことはもち
ろんで、通常ドライヤーの入口温度130−200°C
の温度でノズルタイプやディスクタイプのスプレードラ
イヤーなどを用いて行うことができる。もちろん凍結真
空乾燥も差し支えない。
以上、本発明を分離大豆タンパクに関連させて説明した
が、もちろん本発明はこれに限られるものでないという
ことは当業者であれば容易に理解できよう。つまり、高
純度小麦タンパク、高純度米タンパクなども本性により
機能性を付与したものが得られる。更にまた、従来法で
一旦製造して得た分離大豆タンパク、濃縮大豆タンパク
などを末法の植物タンパクとして採用し、これに末法を
実施すれば、そのような分離大豆タンパク、濃縮大豆タ
ンパクなどに新たに所望の特性を付与することもできる
以下に本発明を実施例に基づいて説明する。
実施例I 脱脂大豆(米国イリノイ州産大豆を剥皮後室温でn−ヘ
キサンで抽出して得たもの)を9重量倍の水に添加した
。該混合物のpHは6.4であった。
これに水酸化ナトリウムを加えてpH7,0に調整後4
0℃で30分間攪拌してタンパクの抽出を行なった。抽
出処理物からスーパーデカンタ−によりオカラを除去し
て抽出液を得た。
この抽出液のpHをaq、 HgSO4にて4.5に調
整してタンパクを等電沈澱させ、スーパーデカンタ−に
よりホエイを除去してタンパクカード乾物(固形分31
%)を得た。
カード乾物当り8重量倍の水を加えてデイスパースミル
により解砕してタンパクスラリーとし、Na0)1を用
いてpH6,0及び7.0の2種の中和タンパクスラリ
ーを調製した。各サンプルのタンパク含量は3.2重量
%前後であった。
次いで、各サンプルにタンパク重量当り、Ca濃度が0
.1.0.7. 1.5.5%の濃度となるようにCa
C1,を添加した。
各サンプルにタンパク1g当りBTGase (BTG
−1、比活性1.9 U/mg)を0.1.1、lOl
及び100Uとなるようにそれぞれ添加し室温(25°
C)で30分間保持して、TGaseを作用させた。
このようにしてTGaseを作用とさせた各サンプル(
各タンパクスラリー)をエジェクター類似混合管にて高
温蒸気吹込みにより120″Cで2分間保つ加熱をし、
次いで600mmHg程度の減圧に保持しであるサイク
ロン内に噴出し、急速に60″Cに冷却した。
このものを噴霧乾燥(約160″C)することにより大
豆タンパク粉末を得た。
因みに、上記大豆タンパク粉末についてゲル化能の評価
を次のようにして、行なった。
(1)  ゲル調製法 大豆タンパク粉末100gに水400ccを加え、播潰
機により15分間混練し、この混練物を非可食性ケーシ
ングチューブ(折幅47am)に充填した6次いで、9
0°Cの熱水中で50分間加熱後、水道水にて常温まで
冷却することにより、評価用ゲルを調製した。
(2)ゲル強度の測定 ゲルを厚さ30m++に輪切にしたものを用い、不動工
業■製しオメータ−にて、プランジャーは5閣φの球を
用いて得られたゲル強度(g)で表示した。
(3)色調測定 ゲルを厚さ10aeに輪切りにしたものを用い、日本重
色工業■製の色差計にてL値を測定した。
L値は高い程色調が明るく良好である。
(4)官能評価 ゲルを厚さ10mに輪切りにしたものを用い、パネル数
10名(男5名、女5名)により、1゜点法にて風味を
評価しちい /l)ちf)?x刺> t 計、搬し し
 「ζ。
評価基準=10・・・非常にすぐれている、8・・・か
なりすぐれている、5・・・普通(対照、pH7、Ca
及びBTGase不使用)、3・・・かなり劣る、O・
・・非常に劣る。
これらの検査結果を表1に示した。
以下企白 (効果) 本発明により、カルシウム化合物及び/又はマグネシウ
ム化合物を添加後にTGase処理することにより、従
来得られなかった色調、風味に優れ、かつ物性の改善さ
れた植物性タンパクを得ることができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)植物性タンパク含有水溶液にタンパク重量当り0
    .1−6.0重量%のカルシウム化合物及び/又はマグ
    ネシウム化合物並びにタンパク1g当り、0.1−10
    0Uのトランスグルタミナーゼを添加し、次いで加熱、
    乾燥することを特徴とする植物性タンパク粉末の製造法
  2. (2)植物性タンパクが大豆タンパクで、かつ植物性タ
    ンパク粉末が分離大豆タンパク粉末である請求項(1)
    記載の製造法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005094608A1 (ja) * 2004-03-30 2005-10-13 Fuji Oil Company, Limited 大豆蛋白の製造法及びこの大豆蛋白を用いた肉加工食品の製造法
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JP2011000073A (ja) * 2009-06-19 2011-01-06 House Foods Corp チーズ様食品組成物及びその製造方法
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