JPH04315484A - 圧電アクチュエータの駆動方法 - Google Patents
圧電アクチュエータの駆動方法Info
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- JPH04315484A JPH04315484A JP3082133A JP8213391A JPH04315484A JP H04315484 A JPH04315484 A JP H04315484A JP 3082133 A JP3082133 A JP 3082133A JP 8213391 A JP8213391 A JP 8213391A JP H04315484 A JPH04315484 A JP H04315484A
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H10—SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H10N—ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H10N30/00—Piezoelectric or electrostrictive devices
- H10N30/50—Piezoelectric or electrostrictive devices having a stacked or multilayer structure
-
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- H10N30/802—Circuitry or processes for operating piezoelectric or electrostrictive devices not otherwise provided for, e.g. drive circuits
-
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- H10N—ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H10N30/00—Piezoelectric or electrostrictive devices
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- H10N30/883—Additional insulation means preventing electrical, physical or chemical damage, e.g. protective coatings
Landscapes
- General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧電効果を利用した素
子を用いた圧電アクチュエータの駆動方法に関する。
子を用いた圧電アクチュエータの駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来の圧電アクチュエータの一
例として積層型圧電アクチュエータについて述べる。図
5は、従来の積層型圧電アクチュエータの構造を示す一
部切欠斜視図である。
例として積層型圧電アクチュエータについて述べる。図
5は、従来の積層型圧電アクチュエータの構造を示す一
部切欠斜視図である。
【0003】この圧電アクチュエータは、低い駆動電圧
で大きな変位を取り出すことができるように圧電材料を
薄膜化し、更に変位方向(図5中に矢印で示す)に積層
した圧電素子を用いたものである。圧電素子は図5に示
すように、積層体1の側面に設けられた導電性膜2にリ
ード線3をはんだ付けし、4つの側面を外装樹脂4で覆
った構造になっている。外装樹脂4で覆われていない上
下の2つの面は、変位の基準面または変位伝達面となる
。
で大きな変位を取り出すことができるように圧電材料を
薄膜化し、更に変位方向(図5中に矢印で示す)に積層
した圧電素子を用いたものである。圧電素子は図5に示
すように、積層体1の側面に設けられた導電性膜2にリ
ード線3をはんだ付けし、4つの側面を外装樹脂4で覆
った構造になっている。外装樹脂4で覆われていない上
下の2つの面は、変位の基準面または変位伝達面となる
。
【0004】積層体1は、圧電効果を示す圧電セラミッ
クシート5と内部電極6とを交互に積層し焼結して一体
化したものである。この積層体1の1つの側面(図5中
、右手前側の側面)においては、内部電極6の露出部が
一層おきに絶縁体7で被覆されており、絶縁されていな
い内部電極は、この側面上に設けられた導電性膜2に接
続されている。この側面に対向する側面でも同様の構造
となっている。但し絶縁体7は、前述の右手前側の側面
上の絶縁体とは互い違いになるように設けられている。
クシート5と内部電極6とを交互に積層し焼結して一体
化したものである。この積層体1の1つの側面(図5中
、右手前側の側面)においては、内部電極6の露出部が
一層おきに絶縁体7で被覆されており、絶縁されていな
い内部電極は、この側面上に設けられた導電性膜2に接
続されている。この側面に対向する側面でも同様の構造
となっている。但し絶縁体7は、前述の右手前側の側面
上の絶縁体とは互い違いになるように設けられている。
【0005】圧電セラミックシート5は、例えばチタン
酸ジルコン酸鉛を材料とするセラミックスで厚さは約1
00μmである。内部電極6および導電性膜2は、銀ー
パラジウム合金を材料とする導電ペーストを用いたもの
である。絶縁体7としては、粉末ガラスを電気泳動法に
よって所定の部分に付着させ焼成したものなどが用いら
れている。外装樹脂4としては、エポキシ系の絶縁性樹
脂などが用いられている。
酸ジルコン酸鉛を材料とするセラミックスで厚さは約1
00μmである。内部電極6および導電性膜2は、銀ー
パラジウム合金を材料とする導電ペーストを用いたもの
である。絶縁体7としては、粉末ガラスを電気泳動法に
よって所定の部分に付着させ焼成したものなどが用いら
れている。外装樹脂4としては、エポキシ系の絶縁性樹
脂などが用いられている。
【0006】この圧電アクチュエータは、圧電素子とし
て、例えば積層体1の変位方向に垂直な断面積が5×5
mm、高さが10mmのものを用いた場合、使用時には
駆動電圧として最高150V程度の電圧が印加される。 この場合、全体として変位方向(図5中、矢印で示す)
に10ミクロン程度の変位が発生する。
て、例えば積層体1の変位方向に垂直な断面積が5×5
mm、高さが10mmのものを用いた場合、使用時には
駆動電圧として最高150V程度の電圧が印加される。 この場合、全体として変位方向(図5中、矢印で示す)
に10ミクロン程度の変位が発生する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述のような圧電アク
チュエータは、使用環境および駆動方法によっては寿命
時間が短かくなるという欠点をもっている。例えば、前
述の構造の圧電アクチュエータを高湿度の雰囲気中で直
流電圧を連続印加して用いると特にその影響が顕著であ
る。
チュエータは、使用環境および駆動方法によっては寿命
時間が短かくなるという欠点をもっている。例えば、前
述の構造の圧電アクチュエータを高湿度の雰囲気中で直
流電圧を連続印加して用いると特にその影響が顕著であ
る。
【0008】これは次のように考えられる。すなわち、
圧電アクチュエータとしては積層体1を外装樹脂4で覆
った構造となっているが、使用環境の湿度が高いと、長
時間のうちには環境雰囲気中の水分が徐々に外装樹脂4
に侵入し、ついには積層体1の表面に達してここで結露
する。ところが、この積層体1の表面においては、前述
のように厚さが約100μm(0.01cm)の圧電セ
ラミックシート5を挟んで対向する内部電極同志の間に
150Vという高い電圧が掛っている。この状態は、1
5000V/cmもの強電界が掛っていることに相当す
る。導電性膜2と内部電極6との間にも絶縁体7を介し
て同等程度の電界が掛っている。この結果、この強い電
界と湿度のため内部電極同志の間や導電性膜と内部電極
との間で放電が起り圧電素子が破壊してしまう。
圧電アクチュエータとしては積層体1を外装樹脂4で覆
った構造となっているが、使用環境の湿度が高いと、長
時間のうちには環境雰囲気中の水分が徐々に外装樹脂4
に侵入し、ついには積層体1の表面に達してここで結露
する。ところが、この積層体1の表面においては、前述
のように厚さが約100μm(0.01cm)の圧電セ
ラミックシート5を挟んで対向する内部電極同志の間に
150Vという高い電圧が掛っている。この状態は、1
5000V/cmもの強電界が掛っていることに相当す
る。導電性膜2と内部電極6との間にも絶縁体7を介し
て同等程度の電界が掛っている。この結果、この強い電
界と湿度のため内部電極同志の間や導電性膜と内部電極
との間で放電が起り圧電素子が破壊してしまう。
【0009】実際、前述のような構造の圧電アクチュエ
ータに対して、温度40℃,相対湿度90〜95%RH
という加速条件で連続的に直流電圧150Vを印加して
加速による信頼性試験を行なうと、数時間で故障が発生
しはじめる。このことは、上述の考え方が正しいことを
示しているものといえる。
ータに対して、温度40℃,相対湿度90〜95%RH
という加速条件で連続的に直流電圧150Vを印加して
加速による信頼性試験を行なうと、数時間で故障が発生
しはじめる。このことは、上述の考え方が正しいことを
示しているものといえる。
【0010】本発明は上記のような問題に鑑みてなされ
たものであって、最高使用電圧で連続して用いても、湿
度による放電破壊が起りにくいような圧電アクチュエー
タの駆動方法を提供することを目的とする。
たものであって、最高使用電圧で連続して用いても、湿
度による放電破壊が起りにくいような圧電アクチュエー
タの駆動方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の圧電アクチュエ
ータの駆動方法は、圧電素子にパルス電圧あるいは交流
電圧を連続的に印加して圧電素子を発熱させ、この圧電
素子に水分が侵入することを防止するように駆動するこ
とを特徴とする。
ータの駆動方法は、圧電素子にパルス電圧あるいは交流
電圧を連続的に印加して圧電素子を発熱させ、この圧電
素子に水分が侵入することを防止するように駆動するこ
とを特徴とする。
【0012】
【実施例】次に本発明の最適な実施例について、図面を
参照して説明する。本発明の第1の実施例は、圧電素子
にパルス電圧を連続的に印加して駆動するものである。 本実施例に用いた圧電素子の構造は前述した圧電素子の
構造と、材料,寸法とも同一である。本実施例では、こ
の圧電素子に、振幅150V,パルス幅0.15mS,
繰り返し周波数500Hzの矩形波を連続的に印加して
駆動した。
参照して説明する。本発明の第1の実施例は、圧電素子
にパルス電圧を連続的に印加して駆動するものである。 本実施例に用いた圧電素子の構造は前述した圧電素子の
構造と、材料,寸法とも同一である。本実施例では、こ
の圧電素子に、振幅150V,パルス幅0.15mS,
繰り返し周波数500Hzの矩形波を連続的に印加して
駆動した。
【0013】図1に、上述の条件で駆動した場合につい
て、信頼性試験を行なって寿命延命効果を確かめた結果
を示す。信頼性試験としては、温度40℃,相対湿度9
0〜95%RHの条件による耐湿負荷寿命試験を行ない
、試験中の時間毎の累積故障率をワイブル確率紙にプロ
ットして平均寿命時間を求め、加速率を勘案して実使用
状態での平均寿命時間(MTTF;Mean Tim
e To Failure)を求めた。図1の縦軸
の加速寿命割合は、上述のようにして求めた本実施例に
おける平均寿命時間を、直流150Vを連続印加して駆
動した場合の平均寿命時間を1として相対値で表したも
のである。図1を参照すると、本実施例の駆動方法によ
れば圧電素子の寿命時間を、直流電圧150Vを連続的
に印加して駆動する場合に比べて約15倍に延すことが
でき、本実施例の効果が大きいことが分る。
て、信頼性試験を行なって寿命延命効果を確かめた結果
を示す。信頼性試験としては、温度40℃,相対湿度9
0〜95%RHの条件による耐湿負荷寿命試験を行ない
、試験中の時間毎の累積故障率をワイブル確率紙にプロ
ットして平均寿命時間を求め、加速率を勘案して実使用
状態での平均寿命時間(MTTF;Mean Tim
e To Failure)を求めた。図1の縦軸
の加速寿命割合は、上述のようにして求めた本実施例に
おける平均寿命時間を、直流150Vを連続印加して駆
動した場合の平均寿命時間を1として相対値で表したも
のである。図1を参照すると、本実施例の駆動方法によ
れば圧電素子の寿命時間を、直流電圧150Vを連続的
に印加して駆動する場合に比べて約15倍に延すことが
でき、本実施例の効果が大きいことが分る。
【0014】この効果は、圧電素子にパルスを連続的に
印加すると、誘電損失などにより発熱が生じ、圧電素子
の温度が周囲の環境温度よりも高くなって、環境雰囲気
中の水分が外装樹脂4に侵入することが妨げられること
によってもたらされるものと考えられる。
印加すると、誘電損失などにより発熱が生じ、圧電素子
の温度が周囲の環境温度よりも高くなって、環境雰囲気
中の水分が外装樹脂4に侵入することが妨げられること
によってもたらされるものと考えられる。
【0015】このことを確認するために、圧電素子の吸
水量を測定した結果を図2に示す。図2は、前記の雰囲
気条件下で、圧電素子に直流150Vを連続的に印加し
て駆動した場合と、前述した波形のパルス電圧を連続的
に印加して駆動した場合における吸水量の時間的な変化
の様子を示すものである。パルス駆動による吸水量の方
が直流駆動による吸水量よりも約10分の1程度と少な
く時間的な変化も小さい。このことから吸水量の違いが
寿命時間の違いに影響していることが分る。
水量を測定した結果を図2に示す。図2は、前記の雰囲
気条件下で、圧電素子に直流150Vを連続的に印加し
て駆動した場合と、前述した波形のパルス電圧を連続的
に印加して駆動した場合における吸水量の時間的な変化
の様子を示すものである。パルス駆動による吸水量の方
が直流駆動による吸水量よりも約10分の1程度と少な
く時間的な変化も小さい。このことから吸水量の違いが
寿命時間の違いに影響していることが分る。
【0016】図3に、圧電素子の発熱温度と加速寿命割
合との関係を示す。図3を参照すると、圧電素子の発熱
温度が15℃以上になると、寿命延命効果が非常に顕著
に表れることが分る。発熱温度が30℃程度以上になる
ようにすれば、直流駆動の場合に比べて約40倍にも寿
命時間を延すことができる。なお、発熱温度が15℃以
下で寿命延命効果が見られないのは、圧電素子と雰囲気
温度との差が少なく、発熱による水分の侵入防止効果が
十分ではないからである。
合との関係を示す。図3を参照すると、圧電素子の発熱
温度が15℃以上になると、寿命延命効果が非常に顕著
に表れることが分る。発熱温度が30℃程度以上になる
ようにすれば、直流駆動の場合に比べて約40倍にも寿
命時間を延すことができる。なお、発熱温度が15℃以
下で寿命延命効果が見られないのは、圧電素子と雰囲気
温度との差が少なく、発熱による水分の侵入防止効果が
十分ではないからである。
【0017】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。本実施例は、直流バイアス電圧に正弦波を重畳さ
せて圧電素子を駆動させることによって、圧電素子を自
己発熱させるものである。なおこの場合、直流バイアス
電圧は、圧電素子の分極が反転しないように抗電界以上
に設定した。重畳させる正弦波の振幅,周波数は図4に
基ずいて決定する。
する。本実施例は、直流バイアス電圧に正弦波を重畳さ
せて圧電素子を駆動させることによって、圧電素子を自
己発熱させるものである。なおこの場合、直流バイアス
電圧は、圧電素子の分極が反転しないように抗電界以上
に設定した。重畳させる正弦波の振幅,周波数は図4に
基ずいて決定する。
【0018】図4は正弦波の振幅と周波数の大きさと発
熱温度との関係を示すものである。横軸は周波数f(H
z)を示し、縦軸は振幅(ピークピーク電圧)VP−P
(V)を示す。そして、図中斜線で示す領域は圧電ア
クチュエータの発熱温度が15℃以上になる領域を示す
。
熱温度との関係を示すものである。横軸は周波数f(H
z)を示し、縦軸は振幅(ピークピーク電圧)VP−P
(V)を示す。そして、図中斜線で示す領域は圧電ア
クチュエータの発熱温度が15℃以上になる領域を示す
。
【0019】図4を参照すると、駆動条件をVP−P
≧−113.0・Logf+380で定義される領域内
に設定すれば圧電素子の発熱温度が15℃以上になるよ
うに駆動することができ、第1の実施例と同様な寿命延
命効果を期待できる。一例として、直流バイアス電圧5
0Vに、振幅100VP−P ,周波数300Hzの正
弦波を重畳させて駆動した場合、圧電素子の発熱温度は
18℃であった。
≧−113.0・Logf+380で定義される領域内
に設定すれば圧電素子の発熱温度が15℃以上になるよ
うに駆動することができ、第1の実施例と同様な寿命延
命効果を期待できる。一例として、直流バイアス電圧5
0Vに、振幅100VP−P ,周波数300Hzの正
弦波を重畳させて駆動した場合、圧電素子の発熱温度は
18℃であった。
【0020】この駆動条件で圧電素子を駆動した場合の
寿命延命効果を図1に示す。図1を参照すると、本実施
例によれば圧電素子の寿命時間を、直流駆動の場合に対
して約13倍程度に延すことができることがわかる。
寿命延命効果を図1に示す。図1を参照すると、本実施
例によれば圧電素子の寿命時間を、直流駆動の場合に対
して約13倍程度に延すことができることがわかる。
【0021】次に、本発明の第3の実施例について述べ
る。本実施例は、交流電圧を印加して圧電素子を駆動す
ることによって圧電素子を自己発熱させるものである。 この場合、第1の実施例および第2の実施例とは異なり
、予め分極された方向と逆方向の電圧が印加されること
になる。この際に、圧電素子には特に強誘電性を示す材
料が用いられているため、抗電界以上の逆電圧が印加さ
れると分極の反転が起る。分極反転を伴うような駆動方
法の場合には、誘電損失などをはじめとするヒステリシ
ス損失が大きくなることがよく知られている。すなわち
、交流駆動によれば、圧電素子の発熱が大きくなるとい
える。
る。本実施例は、交流電圧を印加して圧電素子を駆動す
ることによって圧電素子を自己発熱させるものである。 この場合、第1の実施例および第2の実施例とは異なり
、予め分極された方向と逆方向の電圧が印加されること
になる。この際に、圧電素子には特に強誘電性を示す材
料が用いられているため、抗電界以上の逆電圧が印加さ
れると分極の反転が起る。分極反転を伴うような駆動方
法の場合には、誘電損失などをはじめとするヒステリシ
ス損失が大きくなることがよく知られている。すなわち
、交流駆動によれば、圧電素子の発熱が大きくなるとい
える。
【0022】例えば、本実施例において、振幅140V
P−P ,周波数50Hzの交流(正弦波)を印加した
場合、圧電素子の発熱温度は90℃であり、本実施例に
おいてもやはり寿命延命効果が確認された。
P−P ,周波数50Hzの交流(正弦波)を印加した
場合、圧電素子の発熱温度は90℃であり、本実施例に
おいてもやはり寿命延命効果が確認された。
【0023】なお、以上の第1の実施例,第2の実施例
および第3の実施例においては、矩形波あるいは正弦波
を用いた場合について説明したが、本発明はこれに限ら
れるものではない。これまでの説明から明かなように、
誘電損失によって圧電素子に発熱を生じさせるような波
形であれば、例えば三角波や鋸波などのような異なる波
形であっても実施例と同様の効果を得ることができる。
および第3の実施例においては、矩形波あるいは正弦波
を用いた場合について説明したが、本発明はこれに限ら
れるものではない。これまでの説明から明かなように、
誘電損失によって圧電素子に発熱を生じさせるような波
形であれば、例えば三角波や鋸波などのような異なる波
形であっても実施例と同様の効果を得ることができる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では圧電素
子にパルス電圧あるいは交流電圧を連続的に印加して圧
電素子を発熱させながら駆動している。このことにより
、本発明によれば、積層体表面への水分の侵入を防ぐこ
とができ、高湿度の環境下における圧電素子の寿命時間
を大幅に延し信頼性を向上させることができる。
子にパルス電圧あるいは交流電圧を連続的に印加して圧
電素子を発熱させながら駆動している。このことにより
、本発明によれば、積層体表面への水分の侵入を防ぐこ
とができ、高湿度の環境下における圧電素子の寿命時間
を大幅に延し信頼性を向上させることができる。
【図1】圧電素子を異なる方法で駆動した場合について
、耐湿負荷寿命試験を行なった場合の加速寿命割合を比
較した図である。
、耐湿負荷寿命試験を行なった場合の加速寿命割合を比
較した図である。
【図2】圧電素子を異なる方法で駆動した場合の、圧電
素子の吸水量の時間的変化の様子を比較した図である。
素子の吸水量の時間的変化の様子を比較した図である。
【図3】圧電素子の発熱温度と加速寿命割合との関係を
表す図である。
表す図である。
【図4】本発明の第2の実施例における駆動条件と発熱
温度との関係を示す図である。
温度との関係を示す図である。
【図5】積層型圧電素子の構造を示す一部切欠斜視図で
ある。
ある。
1 積層体
2 導電性膜
3 リード線
4 外装樹脂
5 圧電セラミックシート
6 内部電極
7 絶縁体
Claims (5)
- 【請求項1】 圧電素子にパルス電圧を連続的に印加
して前記圧電素子を発熱させ、前記圧電素子に水分が侵
入することを防止するように駆動することを特徴とする
圧電アクチュエータの駆動方法。 - 【請求項2】 圧電素子に交流電圧を連続的に印加し
て前記圧電素子を発熱させ、前記圧電素子に水分が侵入
することを防止するように駆動することを特徴とする圧
電アクチュエータの駆動方法。 - 【請求項3】 前記圧電素子の温度が摂氏15度以上
に発熱するように駆動することを特徴とする請求項1ま
たは請求項2記載の圧電アクチュエータの駆動方法。 - 【請求項4】 圧電素子の抗電界以上の直流電圧に交
流電圧を重畳させ、前記圧電素子の温度が摂氏15度以
上に発熱するように駆動することを特徴とする圧電アク
チュエータの駆動方法。 - 【請求項5】 前記交流電圧のピークピーク値をVP
−P (V)、周波数をf(Hz)とした時、VP−P
≧−113.0・Logf+380を満足する条件で
駆動することを特徴とする請求項4記載の圧電アクチュ
エータの駆動方法。
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