JPH0424331B2 - - Google Patents
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- JPH0424331B2 JPH0424331B2 JP60293195A JP29319585A JPH0424331B2 JP H0424331 B2 JPH0424331 B2 JP H0424331B2 JP 60293195 A JP60293195 A JP 60293195A JP 29319585 A JP29319585 A JP 29319585A JP H0424331 B2 JPH0424331 B2 JP H0424331B2
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- Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、プラスミノゲン製剤の改良、詳しく
は、再溶解時の溶解性の改良をなした製剤に関す
るものである。 〔従来技術〕 プラスミノゲンは、ウロキナーゼ等によつて活
性化されてプラスミンとなり、これがフイブリン
を分解して線溶現象をもたらすものである。プラ
スミンは、線溶現象の研究用として用いられる
他、近年線溶系の治療剤(血栓治療剤)としての
臨床応用もなされている。 プラスミン製剤において、プラスミノゲン自体
は前駆型酵素で安定な物質であり、夾雑物として
製剤中にプラスミン等を含まないかぎり安定であ
る。しかし、プラスミゲンは、乾燥製剤とするこ
とにより、その再溶解時に、水に対する溶解性及
び溶状が悪くなる。 〔発明が解決しようとする問題点〕 本発明の目的は、乾燥粉末化されたプラスミノ
ゲンの水に対する溶解性及び溶状を良好にするプ
ラスミノゲン製剤を提供することである。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明は、プラスミノゲンの乾燥粉末に、再溶
解時のにごり、糸状様物質の発生を抑止する有効
量の溶解剤として、糖アルコールと塩基性アミノ
酸を総和で、プラスミノゲン100〜500CU/mlに
対して、0.5%(W/N)〜10%(W/V)を添
加したことを特徴とするプラスミノゲン製剤であ
る。 本発明に使用するプラスミノゲン液は、特に限
定されるものではなく、人、動物等の血清、血
漿、腹水、タイバン抽出液、タイバン組織抽出液
さらにこれら以外にも血漿のフイブリノーゲン、
γ−グロブリンおよびアルブミンなど重要な生物
学的薬剤の製造に一般に用いられる血漿タンパク
分画法におけるコーンの低温アルコール分画法の
画分のようにプラスミノゲンを含有する画分か
ら広く公知の方法によつて精製されたものがあげ
られ、またプラスミノゲンの乾燥粉末としては、
上記水溶液の乾燥粉末、特に凍結乾燥粉末があげ
られる。 プラスミノゲン精製法としては例えば、先に出
願中の本発明者等の方法(特開55−153592)、リ
ジン−セフアロースによる精製法(Science,
170,1095,1970年)等が代表的な方法として例
示できる。 本発明で使用される溶解剤は、マンニトール、
ソルビトールのような糖アルコールおよびアルギ
ニンのような塩基性アミノ酸が併用され、各少な
くとも一種が使用される。 溶解剤の使用量は、プラスミノゲンの100〜
500CU/mlに対して、0.5%(W/V)〜10%
(W/V)、より好ましくは、0.5〜5%(W/V)
である。この添加量の範囲において、製剤の安定
剤、水溶解性、溶状と製剤化のバランスが最も良
好である。糖アルコール(A)と塩基性アミノ酸(B)に
おけるB/Aの重量比は、0.1〜3の混合比率の
範囲で利用できるが、最適には1である。 プラスミノゲンは、通常凍結乾燥品として使用
に供するが、溶解剤は、乾燥処理の前に添加して
おくことが好ましい。 かくして調整されたプラスミノゲン製剤は、用
時生理食塩液注射用蒸留水等で溶解され治療に供
される。治療に際しては、一般的には静脈内投与
がおこなわれ、1回当り100〜3000CUの投与がお
こなわれる。 なお、本発明からなる製剤は、医薬品製造の通
例技術に準じて、賦形剤を有効量添加してもよ
い。 〔効果〕 本発明からなる製剤は、際溶解時ににごり、糸
状用物質の発生を抑制するから、医療用製剤とし
て、より安全であり、実用に即したものである。
本製剤の適用対象は各種血栓症の治療に期待がで
きる。 〔実施例・実験例〕 以下、本発明を実施例及び実験例により説明す
るが、本発明はこれらによつて何ら限定されるも
のではない。なお説明中で使用したCU単位は、
カゼイン単位:Vox Sanguinis 5,357〜376
(1960)を意味する。 実施例 1 人血清由来のプラスミノゲン溶液300CU/ml
に、D−マンニトールを1%(W/V)、L−ア
ルギニンを1%(W/V)を添加し、pHの本品
につき、プラスミノゲン活性及び溶解性を試験し
た結果、活性の減少はなく、溶解性・溶状共に良
好であつた。 実験例 1 人血清由来のプラスミノゲン溶液150CU/ml、
50mMリン酸緩衝液pH7.2に各種の溶解剤を添加
し、その後凍結乾燥した。1ケ月間室温保存後、
各製剤のプラスミノゲン比活性の残存力価及び溶
解性・溶状を検討した。結果は、第1表に示し
た。表中、○は易溶、△はやや不溶物あり、×は
不溶物ありを示す。 【表】
は、再溶解時の溶解性の改良をなした製剤に関す
るものである。 〔従来技術〕 プラスミノゲンは、ウロキナーゼ等によつて活
性化されてプラスミンとなり、これがフイブリン
を分解して線溶現象をもたらすものである。プラ
スミンは、線溶現象の研究用として用いられる
他、近年線溶系の治療剤(血栓治療剤)としての
臨床応用もなされている。 プラスミン製剤において、プラスミノゲン自体
は前駆型酵素で安定な物質であり、夾雑物として
製剤中にプラスミン等を含まないかぎり安定であ
る。しかし、プラスミゲンは、乾燥製剤とするこ
とにより、その再溶解時に、水に対する溶解性及
び溶状が悪くなる。 〔発明が解決しようとする問題点〕 本発明の目的は、乾燥粉末化されたプラスミノ
ゲンの水に対する溶解性及び溶状を良好にするプ
ラスミノゲン製剤を提供することである。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明は、プラスミノゲンの乾燥粉末に、再溶
解時のにごり、糸状様物質の発生を抑止する有効
量の溶解剤として、糖アルコールと塩基性アミノ
酸を総和で、プラスミノゲン100〜500CU/mlに
対して、0.5%(W/N)〜10%(W/V)を添
加したことを特徴とするプラスミノゲン製剤であ
る。 本発明に使用するプラスミノゲン液は、特に限
定されるものではなく、人、動物等の血清、血
漿、腹水、タイバン抽出液、タイバン組織抽出液
さらにこれら以外にも血漿のフイブリノーゲン、
γ−グロブリンおよびアルブミンなど重要な生物
学的薬剤の製造に一般に用いられる血漿タンパク
分画法におけるコーンの低温アルコール分画法の
画分のようにプラスミノゲンを含有する画分か
ら広く公知の方法によつて精製されたものがあげ
られ、またプラスミノゲンの乾燥粉末としては、
上記水溶液の乾燥粉末、特に凍結乾燥粉末があげ
られる。 プラスミノゲン精製法としては例えば、先に出
願中の本発明者等の方法(特開55−153592)、リ
ジン−セフアロースによる精製法(Science,
170,1095,1970年)等が代表的な方法として例
示できる。 本発明で使用される溶解剤は、マンニトール、
ソルビトールのような糖アルコールおよびアルギ
ニンのような塩基性アミノ酸が併用され、各少な
くとも一種が使用される。 溶解剤の使用量は、プラスミノゲンの100〜
500CU/mlに対して、0.5%(W/V)〜10%
(W/V)、より好ましくは、0.5〜5%(W/V)
である。この添加量の範囲において、製剤の安定
剤、水溶解性、溶状と製剤化のバランスが最も良
好である。糖アルコール(A)と塩基性アミノ酸(B)に
おけるB/Aの重量比は、0.1〜3の混合比率の
範囲で利用できるが、最適には1である。 プラスミノゲンは、通常凍結乾燥品として使用
に供するが、溶解剤は、乾燥処理の前に添加して
おくことが好ましい。 かくして調整されたプラスミノゲン製剤は、用
時生理食塩液注射用蒸留水等で溶解され治療に供
される。治療に際しては、一般的には静脈内投与
がおこなわれ、1回当り100〜3000CUの投与がお
こなわれる。 なお、本発明からなる製剤は、医薬品製造の通
例技術に準じて、賦形剤を有効量添加してもよ
い。 〔効果〕 本発明からなる製剤は、際溶解時ににごり、糸
状用物質の発生を抑制するから、医療用製剤とし
て、より安全であり、実用に即したものである。
本製剤の適用対象は各種血栓症の治療に期待がで
きる。 〔実施例・実験例〕 以下、本発明を実施例及び実験例により説明す
るが、本発明はこれらによつて何ら限定されるも
のではない。なお説明中で使用したCU単位は、
カゼイン単位:Vox Sanguinis 5,357〜376
(1960)を意味する。 実施例 1 人血清由来のプラスミノゲン溶液300CU/ml
に、D−マンニトールを1%(W/V)、L−ア
ルギニンを1%(W/V)を添加し、pHの本品
につき、プラスミノゲン活性及び溶解性を試験し
た結果、活性の減少はなく、溶解性・溶状共に良
好であつた。 実験例 1 人血清由来のプラスミノゲン溶液150CU/ml、
50mMリン酸緩衝液pH7.2に各種の溶解剤を添加
し、その後凍結乾燥した。1ケ月間室温保存後、
各製剤のプラスミノゲン比活性の残存力価及び溶
解性・溶状を検討した。結果は、第1表に示し
た。表中、○は易溶、△はやや不溶物あり、×は
不溶物ありを示す。 【表】
Claims (1)
- 1 プラスミノゲンの乾燥粉末に、再溶解時のに
ごり、糸状様物質の発生を抑止する有効量の溶解
剤として、糖アルコールと塩基性アミノ酸を総和
で、プラスミノゲン100〜500CU/mlに対して、
0.5%(W/V)〜10%(W/V)を添加したこ
とを特徴とするプラスミノゲン製剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60293195A JPS62153224A (ja) | 1985-12-27 | 1985-12-27 | プラスミノゲン製剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60293195A JPS62153224A (ja) | 1985-12-27 | 1985-12-27 | プラスミノゲン製剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62153224A JPS62153224A (ja) | 1987-07-08 |
JPH0424331B2 true JPH0424331B2 (ja) | 1992-04-24 |
Family
ID=17791645
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60293195A Granted JPS62153224A (ja) | 1985-12-27 | 1985-12-27 | プラスミノゲン製剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS62153224A (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06211691A (ja) * | 1993-01-11 | 1994-08-02 | Green Cross Corp:The | プラスミノゲン乾燥製剤 |
EP3233111B1 (en) * | 2014-12-19 | 2024-08-07 | Kedrion Biopharma Inc. | Pharmaceutical composition comprising plasminogen and uses thereof |
TWI653982B (zh) | 2015-12-18 | 2019-03-21 | 大陸商深圳瑞健生命科學研究院有限公司 | Method for preventing or treating acute and chronic thrombosis |
CN110114079A (zh) | 2016-12-15 | 2019-08-09 | 泰伦基国际有限公司 | 一种预防和治疗肥胖症的方法和药物 |
TWI750189B (zh) | 2016-12-15 | 2021-12-21 | 大陸商深圳瑞健生命科學研究院有限公司 | 一種治療冠狀動脈粥樣硬化及其併發症的方法 |
WO2018107707A1 (zh) | 2016-12-15 | 2018-06-21 | 深圳瑞健生命科学研究院有限公司 | 一种改善心脏病变的方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57193418A (en) * | 1981-05-14 | 1982-11-27 | Behringwerke Ag | Manufacture of plasminogen |
-
1985
- 1985-12-27 JP JP60293195A patent/JPS62153224A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57193418A (en) * | 1981-05-14 | 1982-11-27 | Behringwerke Ag | Manufacture of plasminogen |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62153224A (ja) | 1987-07-08 |
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