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JPH04238330A - カメラ - Google Patents

カメラ

Info

Publication number
JPH04238330A
JPH04238330A JP595091A JP595091A JPH04238330A JP H04238330 A JPH04238330 A JP H04238330A JP 595091 A JP595091 A JP 595091A JP 595091 A JP595091 A JP 595091A JP H04238330 A JPH04238330 A JP H04238330A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical system
photographing
frame
camera
sub
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP595091A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuichi Torigoe
鳥越 優一
Toshihide Nozawa
敏秀 野沢
Toshihiro Imai
今井 利廣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP595091A priority Critical patent/JPH04238330A/ja
Publication of JPH04238330A publication Critical patent/JPH04238330A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカメラ、詳しくは、2つ
の撮影光学系を有し同一画面内に異なる画像を写し込む
ことの可能なカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】撮影時に異なる画面を写し込むことが可
能なカメラ、所謂、マルチ画面撮影カメラに関する提案
は、従来からなされており、例えば、実公昭46−22
2858号公報に開示の撮影装置は、撮影すべき2種以
上の画像に該当する輪郭を配列した輪郭板を撮影機内に
着脱自在に設け、それぞれ別の光学系により異種の画像
を送りフィルムの一定量移動後にそれぞれ光学系を同調
させて露光を与え同一画面内に異種の画像を合成するよ
うになしたことを特徴とするものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記実公昭
46−222858号公報に開示の撮影装置においては
、1つの光学系による露光が終了後フィルムを送って、
他の光学系への露光を行うために、それぞれ使用しない
側の画面を覆うための大きい露光部材が必要になりカメ
ラの体格が大型化する。更に、2回の露光の間に巻き上
げ動作が入るので、それぞれの画像位置関係が不安定に
なる不具合があった。。
【0004】本発明は、上述の不具合を解決し、マルチ
画面カメラにおいて露光部材の占めるスペースを少なく
し、カメラの体格をコンパクト化し、小型で使い勝手の
よいカメラを提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のカメラは、被写
体像をフィルム面全体に結像する主撮影光学系と、被写
体像をフィルム面内の特定範囲に結像する副撮影光学系
と、上記主撮影光学系のみを用いた通常撮影モードと両
撮影光学系を併用したマルチ撮影モードとを選択するモ
ード選択手段と、このモード選択手段により通常撮影モ
ードが選択された場合に上記副撮影光学系からの光束が
上記特定範囲に導かれることを禁止し、マルチ撮影モー
ドが選択された場合には上記の禁止を解除するとともに
上記主撮影光学系からの光束が上記特定範囲内に導かれ
ることを禁止する光束選択手段とを具備することを特徴
とする。
【0006】
【作用】通常撮影時には、副撮影光学系からの光束が上
記特定範囲に導かれることを禁止し、マルチ撮影時には
、上記の禁止を解除するとともに上記主撮影光学系から
の光束が上記特定範囲内に導かれることを禁止する。
【0007】
【実施例】以下図示の実施例に基づいて本発明を説明す
る。図1は、本発明の一実施例を示すカメラの外観の斜
視図である。本実施例のカメラは、マルチ画面撮影カメ
ラであって、図に示されるように、主撮影光学系である
メイン撮影光学系1と副撮影光学系であるサブ撮影光学
系2を平行状態に配設することを特徴としている。そし
て、ファインダ窓3とAF(オートフォカス)窓4とは
上記光学系1、2の間近に配設され、パララックスを小
さくしている。ストロボ5とズーム釦6とレリーズ釦7
は通常のカメラと同様の位置に配される。また、上記カ
メラはメイン撮影光学系とサブ撮影光学系を併用したマ
ルチ画面撮影を行うマルチ画面撮影モード(以下M撮影
モードと称する)とメイン撮影光学系1のみによる通常
撮影を行う通常撮影モード(以下N撮影モードと称する
)を有しており、その撮影モードを選択するモード選択
手段の撮影モード切換え板8のつまみ部がカメラ本体の
上面部に配設される。
【0008】図2は、上記カメラの分解斜視図である。 本図に示されるように、本カメラは、主に本体9と、本
体9の4つの取付穴9bで固着され、メイン撮影光学系
1を有するメイン鏡筒21と、同じく本体9のサブ取付
穴9cに固着され、サブ撮影光学系2を有するサブ鏡筒
52と、本体9の図示しない取付穴に固着されるファイ
ンダブロック10とにより構成されている。また、本体
9の上面に設けられている穴9dには、後述するサブ撮
影光学系用の光束選択手段である第2ミラー58(図5
参照)の連結ピン58dが挿入される。そして、ガイド
突起9eは、撮影モード切換えレバー8のガイド用の突
起である。
【0009】次に、上記メイン鏡筒21について詳細に
説明する。図3はメイン鏡筒に内蔵されるメイン撮影光
学系1の作動状態を示し、上記光学系は第1群レンズ3
1、第2群レンズ32、第3群レンズ33より構成され
るズームレンズであり、図3の(A)がワイド状態を、
(B)がテレ状態をそれぞれ示し、図の矢印方向に各レ
ンズが連続的に移動して焦点距離が変化する。
【0010】図4は、上記メイン鏡筒21の縦断面図で
ある。メイン鏡筒は、円筒形状の固定枠22を備え、固
定枠22の外周には円筒形状のカム環24が回転自在に
嵌合されている。カム環24の先端部内周面にはネジ部
24dが形成され、このネジ部に焦点調整リング26が
ネジ込まれている。そして、この調整リング26を回転
させることにより、カム環24を軸方向微動させること
ができる。また、固定枠22の先端部外周には押えリン
グ27が取り付けられ、調整リング26に当接している
【0011】固定枠22内には、円筒形状の移動枠28
が軸方向に沿って移動可能に挿入されている。この移動
枠28の外周には3本にローラピン29(1つのみ図示
)が取り付けられている。各ローラピン29は固定枠2
2に形成された第1のカム溝24a内に挿入されている
【0012】直線溝22aは固定枠22の軸方向に沿っ
て延びているとともに、カム溝24aは螺旋上に形成さ
れている。従って、カム環24を回転させることにより
、移動枠28はその軸方向に沿って直線移動する。また
、固定枠22とカム環24との隙間に外部から光が入ら
ないように、固定枠22の先端部外周面には遮光布30
が取り付けられ、カム環24の内周面に摺接している。
【0013】移動枠28内には、メイン撮影光学系1を
構成する第1,第2,第3群レンズ31,32,33が
配設されている。詳細に述べると、第1群レンズ31は
移動枠28の先端部にねじ込まれた第1群枠34によっ
て移動枠内に支持されている。
【0014】移動枠28内の中間部には、円筒形状の第
2群枠35が軸方向に沿って移動可能に嵌合されている
。第2群枠35には3つのローラピン36(1本のみを
図示する)が突設されており、各ローラピン36は、移
動枠28に形成された直線溝37および固定枠22に形
成された直線溝22aを貫通し、カム環24に形成され
た螺旋状の第2のカム溝24bに挿入されている。した
がって、カム環24を回転させることにより、第2群枠
35は移動枠28内を軸方向に沿って移動する。第2群
枠35には複数のフォーカシングガイド軸38(1本の
みを図示する)が固定され、移動枠28の軸と並行に伸
びている。そして、これらのガイド軸38により、第2
群レンズ32を保持した前保持枠39および後保持枠4
0が移動枠28の軸方向に沿って移動可能に支持されて
いる。
【0015】各ガイド軸38にはフォーカシングばね4
1が巻装されており、このばねにより前保持枠39およ
び後保持枠40は後方に向って付勢されている。そのた
め、後保持枠40に突設されたピン42は、リング状の
フォーカシングカム43のカム面に押付けられている。 そして、フォーカシングカム43を図示しない駆動手段
によって回転させることにより、前保持枠39および後
保持枠40はカム43によりばね41の付勢力に抗して
前方へ移動され、その結果、メイン撮影光学系のフォー
カシングが行われる。なお、前保持枠39と後保持枠4
0との間には、絞り兼用のシャッター羽根44が設けら
れている。
【0016】移動枠28の基端部内には、第3群枠45
が移動枠の軸方向に沿って移動可能に嵌合されている。 第3群枠45には3本のローラピン46(1本のみを図
示する)が突設されており、各ローラピンは、移動枠2
8に形成された直線溝47および固定枠に形成された直
線溝2aを貫通し、カム環24に形成された螺旋状の第
3のカム溝24cに挿入されている。したがって、カム
環24が回転されることにより、第3群枠45は移動枠
28内を軸方向に沿って移動する。また、第3群枠45
の内周には、第3群レンズ33を保持した保持枠48が
嵌合固定されている。そして、図示しない公知の機構に
より第3群枠45と保持枠48との相対位置を調節する
ことによって、ズーミング時におけるピント移動を補正
できるようになっている。
【0017】上記のように構成されたメイン鏡筒21は
、固定枠22の基端に形成されたフランジ22bを本体
9にねじ止めすることにより本体に固定される。また、
カム環24の基端部外周面には制御基板23が固定され
、固定枠22に固定された接片25と接触している。そ
して、接片25を通して送られる信号により、カム環2
4の回動位置、つまり、メイン撮影光学系のズーム位置
が制御される。
【0018】一方、カム環24の外周面には円弧状の連
動板49がねじによって固定されている(図2参照)。 この連動板49の外面には、カム環24と同心の円弧上
を伸びるギヤ部50が形成されている。このギヤ部50
に対して図示しないズーム駆動モータブロックのギヤが
噛み合っており、カム環24を回転させることができる
【0019】また、連動板49の両端面はカム環24の
軸方向に対して変位量をもつカム面51a,51bを形
成している。これらのカム面にはファインダーブロック
10のF2枠ピン12bとF3枠ピン13bがFバネ1
6(図2)の付勢力で当接している。従って、カム環2
4及び連動板49が回転すると、カム面51a,51b
によってF2枠ピン12bとF3枠ピン13bが光軸方
向に移動し、フィンダー光学系のズーム作動が行われる
【0020】さらに連動板49の一部には光軸O1方向
に延出するファインダー連動腕部49aが形成されてお
り、サブ光学系2による撮影時にはカム環24が図2の
A方向に回転して、ファインダー視野枠切換リング17
の腕部17aと係合し、ファインダー視野枠をサブ光学
系撮影用の視野に切換えるように構成されている。
【0021】図5は上記サブ撮影光学系2を有するサブ
鏡筒52及び本体9の部分断面図である。光学系は本体
9に固定されるサブ第1枠55で支持されるサブ第1群
レンズ53とサブ第2群レンズ54から構成される。な
お、メイン光学系光軸O1とサブ光学系光軸O2とは平
行とする。サブ第2群レンズ54の後方には本体9に固
定された第1ミラー57と、本体9に回動可能に取付け
られた光束選択手段である第2ミラー58が配設されて
いる。その第2ミラー58は、N撮影時には、サブ撮影
光学系2からの光束が特定範囲(図9の画面Fm2部)
に導かれることを禁止し、更にメイン撮影光学系1の光
路と干渉させないように位置Dに駆動される。更に、M
撮影時には第2ミラー58は、上記の禁止を解除し、メ
イン撮影光学系1の光路の一部を覆い、更に、上記画面
Fm2部にサブ撮影光学系2の光束を導くために、位置
Cに駆動される。
【0022】サブ第1群レンズ53を保持するサブ第1
枠55に対し、サブ第2群レンズ54を保持するサブ第
2枠56がヘリコイドネジを介して螺合している。この
サブ第2枠56を図示しないサブ撮影光学系2とフォー
カシング駆動部材により回転駆動することにより、サブ
第2枠56が光軸O2方向に移動してフォーカシングが
行われる。また、サブ第1枠55内にはサブ撮影光学系
2の絞り兼用シャッター羽根59と公知のシャッター機
構60が組込まれており、サブ光学系2の露光動作を行
う。
【0023】図6は、上記サブ撮影光学系2の第2ミラ
ー58の切換え機構作動図であり、図7は第2撮影ミラ
ー58の斜視図である。第2ミラー58は、反射面58
b及び遮光用の底板部58c、さらには回転軸58aと
連動ピン58dで構成され、その回転軸58aが本体9
に軸支される。
【0024】そして、モード切換え板8が第2ミラー5
8の連動ピン58dに係合しており、切換え板8により
第2ミラー58はN,Mモード位置に駆動される。即ち
、モード切換え板8の2つの長穴8bは本体9のガイド
突起9eに嵌合し、M撮影モードのためのM位置と、N
撮影モードのためのN位置とに摺動可能である。モード
切換え板8のフォーク部の切欠8aには、第2ミラー5
8の連動ピン58dが係合しているので、例えば、M位
置からN位置へモード切換え板8が移動すると、第2ミ
ラー58は回転軸58aを中心に回動し、M撮影モード
のC位置からN撮影モードのD位置に駆動される。この
時モード切換え板8の突起8cに押されて互いに接触し
ていたモード切換スイッチの接片61,62はオンから
オフ状態へと変化し、電気回路上N撮影モードへの切換
えが行われる。
【0025】図8は、N撮影モードにおける本体9のマ
スク部9a(図2参照)による実画面Fnを示す図であ
る。図9は、M撮影モードにおける実画面Fm1,Fm
2を示す図である。M撮影モードに設定された場合は、
1回目のレリーズではメイン撮影光学系1によって露光
されるが、前述したように実画面の一部が第2ミラー5
8によって覆われているので、まず、図9の(A)のよ
うに実画面Fm1が形成される。続いて、2回目のレリ
ーズによりサブ撮影光学系2による露光が行われるが、
図5に示したように、第2ミラー8とフィルムとの間に
は適度の隙間Bが設けられているので、1回目に露光さ
れなかった範囲よりもやや大きい範囲の実画面Fm2が
露光される。従って、M撮影モードでの最終的な実画面
はFmのように形成される。画面Fm斜線部分dはメイ
ン撮影光学系1とサブ撮影光学系2の両方によって露光
される範囲であり、この二重露光部dを有することによ
りマルチ画面を不自然にしない。
【0026】図10は、ファインダ光学系と視野枠の作
動状態を示す図である。図2のファインダブロック10
の分解斜視図も参照しながらファインダと視野枠の作用
を説明する。ファインダ光学系は、第1レンズ63、第
2レンズ64、第3レンズ65、第4レンズ66で結像
系を構成し、視野枠18,19付近に実像を形成する。 そして、ポロプリズム67及び接眼レンズ68によって
ルーペ系を形成し、拡大された正立像を得るようにして
いる。
【0027】ファインダブロック10は、第1レンズ6
3及び第2レンズ66を保持するF本体11と、第2レ
ンズ64を保持するF2枠12と、第3レンズ65を保
持するF3枠13と、ファインダカバー14と、そして
、ポロプリズム67及び接眼レンズ68を保持し、かつ
視野枠18,19及びファインダ視野枠切換えリング1
7を取付け可能なプリズム枠20とで構成されている。 また、F本体11にはF枠ガイド軸15が固定され、F
枠ガイド軸15の一端をプリズム枠20の穴20aに挿
入することにより、F本体11とプリズム枠20とを結
合している。
【0028】さらに、F枠ガイド軸15にはF1枠の腕
部12aとF2枠の腕部13aが摺動可能に嵌合してい
る。F2枠12とF3枠13にはFバネ16が懸架され
ており、前述したようにそれぞれの連動ピン12b,1
3bがそれぞれ連動板49のカム面51a,51bに当
接するように付勢されている。
【0029】ファインダブロック10は、以上のように
構成されているのでカム環24と一体的に連動板49が
回転すると、F2枠12及びF3枠13が光軸方向に移
動してズーミングおよび変倍動作が実施される。図10
の(A)〜(B)間はメイン光学系1のワイドからテレ
に対応するファインダのズーム作動の範囲である。図8
の(B)の状態からさらに、カム環24がA方向(図2
参照)に回転すると、ファインダ光学系は図8の(C)
の状態に移行し、サブ光学系2の撮影に対応した大きい
ファインダ倍率を与える状態になる。このとき同時にフ
ァインダ視野もサブ光学系2に対応して切換えられる。 即ち、図11はメイン光学系1に対応した視野枠18,
19の状態であり、図12はサブ光学系2に対応した視
野枠18,19の状態を示す。
【0030】図11において、メイン光学系1による撮
影時には視野切換えリング17は視野バネ69により反
時計方向に付勢されているので、視野枠18,19の連
動ピン18b,19bと係合しているリング17のカム
溝17bの作用により視野枠18,19はメイン光学系
1に対応した位置に保持されている。メイン光学系1の
ワイドからテレまでのズーム作動範囲では、連動板の腕
49aは視野切換えリングの腕17aに当接することは
ない。従って、視野枠18,19は図11の位置に保持
されるのである。
【0031】M撮影モードにおいてはサブ光学系対応の
ためカム環24及び連動板49がメイン光学系1のテレ
位置を越えてA方向に回転する。連動板49の腕部49
aは図12の位置まで回動し、視野切換えリング17の
腕部17aを押す。従って、視野切換えリング17は視
野バネ69に抗し、プリズム枠のガイド突起20bに係
合する案内溝17cをガイドとして時計方向に回転する
。このとき、視野切換えリング17の前記カム溝17b
の作用により視野枠18,19の連動ピン18b,19
bがそれぞれファインダ光軸の中心方向に押されるので
、視野枠18,19はプリズム枠20のガイド突起20
aに係合するそれぞれの長穴18a,19aに沿って移
動し、図12のサブ光学系対応の視野を形成することに
なる。
【0032】なお、上記のサブ光学系2による撮影時に
、メイン光学系1のテレ位置を越えて、カム環24がA
方向に回転しても、メイン光学系1の各レンズ群を移動
させるための第1のカム溝24a、第2のカム溝24b
、第3のカム溝24cはそれぞれ図2に示す直線領域2
4a′,24b′,24c′を使用するので、メイン光
学系1そのものはテレ状態を維持することになる。
【0033】また、図11,12で示した視野枠の変化
は、図8,9で示した実画面の変化よりも小さくなって
いるが、これは図10の(C)でのサブ光学系対応時の
ファインダ倍率を充分に大きく設定して、ファインダ視
野を極力大きくするためである。
【0034】なお、この視野枠の変化は、メイン光学系
からサブ光学系に切換わった場合の撮影画面自体の変化
(縮小)に対応するものである。通常、メイン光学系1
とサブ光学系2の光軸がある程度近い状態にある場合、
光学系の切換えにより生じるファインダ光学系とのパラ
ラックス(視差)の変化は小さい。しかしながら、両光
学系の光軸O1,O2が離れすぎていると、視差の変化
量は大きくなってしまう。これを補正、即ち、視差の変
化量を小さくするために、ファインダ視野枠の位置を変
化させる方法がある。
【0035】本実施例においても、メイン光学系1とサ
ブ光学系2の切換えにより生じる視差の変化を、視野枠
18,19の斜め方向の移動量を変えたり、視野枠全体
を左右に移動させたりすることにより、視差の変化を補
正することが可能である。例えば、図11,12におい
て視野枠18の移動量を小さく、視野枠19の移動量を
大きくすると、視野枠全体としては左斜下に移動して、
視差の変化を補正することができる。
【0036】図13は本実施例のカメラのモード切換え
撮影処理のフローチャートである。この撮影処理は、1
段目のレリーズオン動作に基づいて処理が開始される。 まず、ステップS1において測距を行い、測距値を記憶
する。続いて、選択された撮影モードがM撮影モードで
あるかどうかの判別を行う(ステップS2)。
【0037】撮影モード切換板8がN位置、つまり、N
撮影モードにセットされた場合はステップS3にジャン
プする。そして、サブ光学系2は撮影に関与せず、メイ
ン光学系1のみによって、公知のカメラと同等の作動が
行われる。即ち、ステップS3のフォーカシング、ステ
ップS4のシャッタ動作、ステップS5のフィルム巻上
げの一連の動作を行い停止する。
【0038】もし、M撮影モードにセットされた場合は
、ステップS6に進みマルチ画面撮影処理が行われる。 この場合、サブ光学系2の第2ミラー58は図5のC位
置にある。その状態で、まずメイン光学系1のフォーカ
シングが前記測距値に基づいて行われる(ステップS6
)。続いて、メイン光学系1のシャッタが作動する(ス
テップS7)。これによりフィルムには図9の(A)の
画面Fm1が露光される。露光が終了すると図示しない
ズーム駆動モータブロックに駆動信号が送られ、カム環
24をA方向に回転し、図12の状態で停止する(ステ
ップS8)。そして、ファインダ視野枠18,19は図
12に示すようなサブ光学系2に対応した視野位置に移
動し、ファインダ倍率も図10の(C)の最大値になる
。なお、第2ミラー58も図5のC位置に移動している
。また、図示していないが、電気的にもサブ光学系2に
対応した準備動作、例えば測距の補正、測光範囲の補正
、ズーム作動の禁止などが行われる。
【0039】2回目のレリーズ信号が入ると(ステップ
S9)、測距動作(ステップS10)に続いてサブ光学
系2のフォーカシングが実行され(ステップS11)、
サブ光学系2のシャッタが動作する(ステップS12)
。この時、露光されるのは図9の(B)の画面Fm2の
範囲であり、結果的に前記1回目のメイン光学系による
露光範囲Fm1と併せて図9の(C)の実画面Fmが得
られる。その後巻上げ動作が行われ(ステップS13)
、再度図示しないズーム駆動モータブロックに駆動信号
が伝えられて、図2のA方向と逆方向にカム環24を回
転し、メイン光学系のテレ撮影状態(図3(B))へ復
帰させて停止する(ステップS14)。
【0040】以上述べたように、本実施例のカメラによ
れば、M撮影時にサブ光学系2を構成する部材によりメ
イン光学系1の一部の光束を遮光することができ、カメ
ラをコンパクトにまとめることができる。また、前記2
つの光学系にズームレンズと単焦点レンズを組合わせる
ことにより、マルチ画面の自由な利用が可能となる。更
に、M撮影モードにおいては、図9の(C)に示される
ように両光学系の撮影境界部dを二重露光させることに
よって自然なマルチ撮影画面を得ることができる。また
、同モードにおいてファインダ倍率を大きく設定するよ
うにして、ファインダ像を見やすくしている。
【0041】また更に、撮影モードの設定に際して、フ
ァインダ光学系の視野枠および倍率等の切換動作をズー
ムモータの駆動力を利用して行うので、複雑な操作を必
要としないで簡単に切換えができる。
【0042】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のカメラは通
常撮影モードとマルチ撮影モードとを選択する手段を用
いて、通常撮影時の副撮影光束が特定範囲に導かれるこ
とを禁止し、マルチ撮影時に上記の禁止を解除するよう
にしたので、本発明のものはカメラをコンパクトにまと
めることができ、小型で使い勝手がよいなど顕著な効果
を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施を示すカメラの外観の斜視図。
【図2】上記図1のカメラの分解斜視図。
【図3】上記図1のカメラのメイン撮影光学系のワイド
、テレ状態を示す図。
【図4】上記図1のカメラのメイン撮影光学系の断面図
【図5】上記図1のカメラのサブ撮影光学系の断面図。
【図6】上記図5のサブ撮影光学系のモード切換え板と
第2ミラーの作動図。
【図7】上記図6の第2ミラーの斜視図。
【図8】上記図1のカメラの通常撮影時の実撮影画面。
【図9】上記図1のカメラのマルチ撮影時の実撮影画面
【図10】上記図1のカメラのファインダ光学系の作動
図。
【図11】上記図1のカメラのファインダ光学系の通常
撮影時におけるファインダ視野枠の状態図
【図12】上
記図1のカメラのファインダ光学系のマルチ撮影時にお
けるファインダ視野枠の状態図
【図13】上記図1のカ
メラの通常撮影、マルチ撮影モードに対する撮影処理の
フローチャート。
【符号の説明】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被写体像をフィルム面全体に結像する主撮
    影光学系と、被写体像をフィルム面内の特定範囲に結像
    する副撮影光学系と、上記主撮影光学系のみを用いた通
    常撮影モードと両撮影光学系を併用したマルチ撮影モー
    ドとを選択するモード選択手段と、このモード選択手段
    により通常撮影モードが選択された場合に上記副撮影光
    学系からの光束が上記特定範囲に導かれることを禁止し
    、マルチ撮影モードが選択された場合には上記の禁止を
    解除するとともに上記主撮影光学系からの光束が上記特
    定範囲内に導かれることを禁止する光束選択手段と、を
    具備することを特徴とするカメラ。
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