JPH04208468A - インクジェットプリント装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、布帛、紙等のシート状物に対し、インクをノ
ズルより噴射して所望の模様をプリントするインクジェ
ットプリント装置に関し、特にインクジェットノズルの
目詰りの有無を検出することができるインクジェットプ
リント装置に関する。

［従来技術］ 複数のインクジェットノズルを布帛等のシート状物に対
して配置し、インク滴を噴射して模様をプリントするイ
ンクジェットプリント装置では、ノズルが１つでも目詰
りを起こせば所望の横様を精度よくプリントできなくな
るので、ノズル先端からインク滴が噴射されたか否かを
検知する各種の目詰り検出装置が提案されている。

例えば、ノズルヘッドにヘッド内のインク圧を検知する
液圧検知素子、また、不要インク滴が噴射される個所に
インクジェット圧検知素子が設けられ、ヘッド内のイン
ク圧力の異常又はインク滴の飛翔方向の異常を検知する
ことにより目詰りを検出する装置（特開昭５５−１５８
９７４号）や、実際の印写ヘッドの他にダミー噴射ヘッ
ドを設け、両ヘッドに流入するインクの量を比較して目
詰まりを検出する装置（特開昭５７−２０３６１号）や
、また、圧電素子を駆動してノズル先端からインク滴を
噴射させる装置において、帯電電極とインク滴付着体を
同一絶縁基板面の上に構成し、帯電インク滴の飛翔付着
に伴って付着体に生じる誘導電流を検出してインク噴射
の有無を検出する装置（特開昭６０−７１２６１号）等
が提案されている。

［発明が解決しようとする課題］ 上記したインクジェットノズルの目詰り検出装置のうち
、特開昭５５−１５８９７４号に記載されているものは
、ノズルヘッド毎に液圧検知素子を設けるため、高密度
、マルチノズルヘッドへの使用が出来ないという問題点
があった。また、特開昭５７−２０３６１号記載のもの
は、ダミー噴射ヘッドを設けるため構造的に複雑となり
、ノズル数が多くなると検出が困難になるという問題が
ある。さらに、特開昭６０−７１２６１号記載のものは
、油性インク等の絶縁性インクを使用した場合に検出が
不可能になるという問題点や、帯電電源として数百Ｖの
Ｍ源を必要とするため、スパーク等の危険性があるとい
う問題点があった。

そこで本発明は、ヘッドの形式やインクの種類に関係な
（、しかもスパーク等の危険も生じることな（、ノズル
の目詰りを検出することができるインクジェットプリン
ト装置を提供することを目的とする。

［課題を解決するための手段〕 本発明は上記課題を解決するために、次のような構成を
採用した。

すなわち、本発明にかかるインクジェットプリント装置
は、搬送装置により搬送される布帛等のシート状物に、
画像データに基いてプリント液をインクジェットノズル
から噴射し、所望の模様をプリントするインクジェット
プリント装置において、実際にプリントされるシート状
物の側方に、テスト用シート状物が配置される目詰まり
検出用エリアを設け、該テスト用シート状物にもインク
ジェットノズルからインクを吹き付けるように構成する
とともに、該テスト用シート状物のプリント状態を光学
的に検出するセンサと、該センサの出力におけるプリン
ト部分と非プリント部分の光量の差にもとづいて、ノズ
ルの目詰りを判別する手段とを有する目詰り検出装置を
設けたことを特徴としている。

［作用］ テスト用シート状物に直接インクジェットノズルからイ
ンク滴が噴射され、プリントされた状態がイメージセン
サによって光学的に読み取られる。ノズルに目詰りのあ
る部分では、テスト用シート状物にインクが付着せず、
テスト用シート状物の地色のラインが描かれるため、こ
のラインとインクの付着した部分の光量の差を光学的に
検出することによって目詰りの有無を判別することがで
きる。

［実施例］ 第り図は本発明の実施例であるインクジェットプリント
装置１の構成を示す斜視図で、このインクジェットプリ
ント装置ｌは、プリントすべきシート状物２をベルト３
上に載置し、ドラム５の駆動によりこれを順次プリント
位置へ搬送してシート状物２にプリントを施す装置であ
り、ドラム５の駆動はサーボモータ６によって行なわれ
る（副走査部）。

シート状物２に対してインクドツトを吹き付けるプリン
ト部は複数個のノズル穴が一列に配列された、イエロー
、マゼンタ、シアン、ブラック等のインクジェットノズ
ルヘッド９，１０，１１゜１２をそれぞれキャリッジ１
３に設けて構成されている。キャリッジ１３は、キャリ
ッジ駆動ベルト１７により走行ガイドレール１５，１６
に沿って、シート状物２が搬送される方向と直角方向に
前後動じ、間欠的に搬送されるシート状物２の所定位置
に移動される（主走査部）、各ノズルヘッドへの駆動タ
イミングの制御は図示しない制御装置によって行なわれ
、印刷データに基づいてシート状物に所望のインクドツ
トが吹き付けられ、複製画像がプリントされる。

シート状物２は上記したように搬送装置であるベルト３
上に載置されプリント位置へ搬送されるが、上記した実
際のプリントラインの側方に目詰り検出用エリアが設け
られ、テスト用シート状物１８が同じくベルト３に載置
されて、この目詰り検出用エリアに搬送されるようにな
っている。

目詰り検出用エリアでは、キャリッジ１３の１走査毎に
テスト用シート状物１８に対し、ノズルヘッドの全ノズ
ルによりインク滴が吹き付けられる。インクが吹き付け
られたテスト用シート状物１８は、目詰り検出用エリア
に設けられたイメージセンサ２０によって表面が光学的
に読み取られる。

イメージセンサ２０は、第２図に示すように、ＣＣＤカ
メラ２１と光源２２によって構成されている。イメージ
センサ２０は、テスト用シート状物１８上にプリントさ
れたイエローインク付着部２４ｙ、マゼンタインク付着
部２４ｍ、シアンインク付着部２４ｃ、ブラックインク
付着部２４ｂをそれぞれ光学的に走査できるように受光
素子が４列に配列されている。尚、前記テスト用シート
状物１８は白色等の比較的明度の高いものが好ましい。

各列の受光素子２６は第３図に示すように、１３μｍの
ピッチで２０４８素子が一列に配置されている。これは
各ノズルヘッドのノズル列が２５６個とした場合、受光
素子７ビツトを１ノズルに対応させるものとし、前後に
予備ビットを１２８個ずつ割当てて、１２８＋７Ｘ２５
６＋１２８＝２０４８としたものである。各受光素子は
プリントされたシート状物からの反射光が入射すると光
エネルギーを電荷に変換してこれを蓄積するようになっ
ており、電荷は光の強さに応じて蓄積される。蓄積され
た電荷は図示しない制御装置の指示を受けてアナログレ
ジスタ２７へ瞬時に転送され後、出力ゲート２８へ順次
転送される。出力ゲート２８からは、下位ビットから上
位ビット（１→２０４８）の順に受光素子の電荷量に比
例した電圧レベル（アナログ値）のビデオ出力が出力さ
れ、判別部２９によって後述の判別が行なわれる。

受光素子が４列に配置されたイメージセンサによる撮像
位置２６ｙ、２６ｍ、２６ｃ、２６ｂは第４図に示すよ
うに、テスト用シート状物１８にプリントされるプリン
ト幅Ｗより若干大きくなるようにされている。プリント
幅Ｗは、インクジェットヘッド９．１０．１１．１２の
それぞれのノズル大判３０によって定まるものであり、
シート状物２の間欠的送りに対してプリント幅Ｗずつ順
次プリントされていく、イメージセンサの撮像位置がプ
リント幅より若干大きくなっているのは、上記したよう
にインクジェットヘッドのノズル穴に対応して受光素子
を設けるとともに、その前後に予備ビットを割当てたこ
とによる。イメージセンサにより各ヘッドの全ノズルか
らインク滴が吹き付けられたテスト用シート状物１８を
光学的に走査すると、各撮像位置２６ｙ。

２６ｍ、２６ｃ、２６ｂにおいて上記したように下位ビ
ットから上位ビットの順にビデオ出力が出力される。第
５図（ａ）（ｂ）（ｃ）はビデオ出力の例を示す図で、
ノズルに目詰りがない場合は同図（ａ）のような出力と
なる。すなわち、受光素子の下位側１〜１２８ビツトに
当たる撮像位置では、まだテスト用シート状物にインク
がプリントされておらず、テスト用シート状物の地色に
より反射光量が大きく、荷電出力が大きいためビデオ出
力の電圧レベルが高くなる。全ノズルよりインクが吹き
付けられ、インクが付着するプリント幅Ｗに当たる１２
９〜１９２０ビツトの撮像位置および、前回のキャリッ
ジ走査時に既にインクが付着している１９２１〜２０４
８ビツトの撮像位置での反射光量は、インクが付着して
いるため少なくなり、ビデオ出力の電圧レベルは低くな
る。

また、ノズル大判のどこかで目詰りが生じていると、同
図（ｂ）に示すように、１２８〜１９２０ビツト間の目
詰り部分でインクが吹き付けられず、反射光量が大きく
なってビデオ出力の大きい個所がピークとして検出され
ることになる。また、シート状物の搬送に異常が生じ、
主走査方向でのプリントに隙間等が生じた場合は、同図
（ｃ）に示すように、１９２０〜２０４８ビット間のイ
ンクが付着していない部分の反射光量が大きくなって、
ビデオ出力の大きい個所が検出されることになる。受光
素子の電荷をシフトレジスタへ転送するクロックを２．
５ＭＨｚとすれば、同図（ａ）に示すように転送時間軸
を基準として各受光素子の対応ビットを表わすこともで
きる。

上記したように、イメージセンサ２０からのビデオ出力
をインク付着個所とシート状物の地色の反射光量との差
から判別するので、この判別レベルＴＨＲを適当に設定
すれば、インクジェットノズルヘッドのノズル穴の目詰
りを容易に検出することができる。しかもマルチノズル
ヘッドの１個のノズルに対して複数の受光素子で対応し
目詰りを検出するので、目詰りの発生したノズルを特定
することができ、目詰り除去作業を適確かつ容易に行な
うことができる。また、実際にインクを付着させて検出
を行なうので、インクの種類に応じた制約がなく、従来
例のように目詰り検出に帯電用電源を必要としないので
スパーク等が生じる危険もない、また、ノズルヘッドの
形式については特に説明しなかったが、上記説明から明
らかなように、コンティニアスタイプのものでも、オン
デマンドタイプのノズルヘッドであってもさしつかえな
く、高密度のマルチノズルヘッドにも対応できる。尚、
前記ベルト３上に適宜な接着剤を塗布する手段を設けて
適宜な接着剤が塗布されたベルト３上にシート状物２を
載置せしめ、ベルト３とシート状物２との密着度を高め
れば、より高精度なプリントが可能となる。

上記実施例では、水平方向に間欠的に搬送されるシート
状物をプリントする装置について説明したが、第６図に
示すような円筒走査型のプリンタに適用することもでき
る。この装置は、シート状物４１が取り付けられるドラ
ム４０と同軸にテストプリント用ドラム４２を設け、シ
ート状物４１ヘプリントを開始する前に、テストプリン
ト用ドラム４２に取り付けたテスト用シート状物に、キ
ャリッジ４３に配列したイエロー、シアン、マゼンタ、
ブラックの４色分のインクジェットヘッド４５によって
インクドツトを吹き付け、イメージセンサ５０によって
光学的走査を行ない、上記と同様にビデオ出力信号を処
理すればよい。

また、テスト用シート状物をプリントするシート状物と
同じ搬送ベルトで搬送する無駄を省くため、第７図に示
すような構成にしてもよい０例えばテスト用シート材を
円形の回転台６０に取り付け、インク付着部２４３１．
２４ｍ、２４ｃ、２４ｂに対し、上記と同様にイメージ
センサの撮像位置２６ｙ、２６ｍ、２６ｃ１２６ｂ、に
おいて光学的走査を行なう０次の走査が行なわれる前に
、回転台上に設けたクリーニング機構６１でテストシー
ト材に付着したインクを消去して、順次目詰り検出を行
なえば、テスト用シート材の節約を図ることができる。

［発明の効果］ 上記説明から明らかなように、本発明にかかるインクジ
ェットプリント装置によれば、使用するインクの種類や
ヘッドの形式等に影響されず、ノズルの目詰りを精度よ
く簡単に検出することができ、目詰り除去を容易に行な
うことができるので、複製画像等をムラなくプリントで
き、装置の信頼性を高めることができるようになった。

また、目詰り除去作業を目詰りが発生したときのみに行
えばよいので、インクジェットプリント装置の稼働率向
上を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例装置の構成を示す斜視図、第２
図は要部の構成を示す図、第３図はイメージセンサを中
心とする光学的走査部の構成を示すブロック図、第４図
はシート状物およびテスト用シート材への実際のプリン
ト状態を模式的に示す平面図、第５図（ａ）（ｂ）（ｃ
）はビデオ出力波形を例示する図、第６図および第７図
は変形実施例を示す図である。 １・・・インクジェットプリント装置 ２・・−シート状物　　　３・・・搬送ベルト９．１０
．１１，１２・・・インクジェットノズルヘッド　　　
　１８・・・テスト用シート状物２０・・・イメージセ
ンサ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）搬送装置により搬送される布帛等のシート状物に
   、画像データに基いてプリント液をインクジェットノズ
   ルから噴射し、所望の模様をプリントするインクジェッ
   トプリント装置において、実際にプリントされるシート
   状物の側方に、テスト用シート状物が配置される目詰ま
   り検出用エリアを設け、該テスト用シート状物にもイン
   クジェットノズルからインクを吹き付けるように構成す
   るとともに、該テスト用シート状物のプリント状態を光
   学的に検出するセンサと、該センサの出力におけるプリ
   ント部分と非プリント部分の光量の差にもとづいて、ノ
   ズルの目詰りを判別する手段とを有する目詰り検出装置
   を設けたことを特徴とするインクジェットプリント装置
   。