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JP2009241533A - インクジェット記録装置及びその吐出状態検査方法 - Google Patents

インクジェット記録装置及びその吐出状態検査方法 Download PDF

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JP2009241533A JP2008093975A JP2008093975A JP2009241533A JP 2009241533 A JP2009241533 A JP 2009241533A JP 2008093975 A JP2008093975 A JP 2008093975A JP 2008093975 A JP2008093975 A JP 2008093975A JP 2009241533 A JP2009241533 A JP 2009241533A
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Abstract

【課題】本発明は、コンパクトな装置構成で効率よくテストパターンの記録及びインク吐出状態の検査を行うことができるインクジェット記録装置を提供することである。
【解決手段】記録媒体を搬送する搬送部3に隣接した検査領域に検査用搬送部7が配置されており、検査用搬送部7は検査用記録シート70を記録媒体と同じ搬送速度で同じ方向に搬送する。吐出状態を検査する場合記録ヘッド部2を検査領域に位置決めして検査用記録シート70に対向配置させてテストパターンを記録し、記録されたテストパターンを読取ヘッドを走査移動させて読み取る。読み取った画像データに基づいてインク吐出状態を判定し、吐出異常がある場合には、吐出インク処理部を検査領域に移動させて吐出回復処理を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、所定の記録媒体に記録したテストパターンに基づいてインク吐出状態を検査するインクジェット記録装置に関する。
従来より、熱や圧力によってインクを記録媒体に噴射して記録するインクジェット記録装置が知られている。このようなインクジェット記録装置では、例えば、記録動作が作動していないときに、エア詰まりや、インクを吐出するノズル内のインクが乾燥したり、ゴミがインク吐出口に付着したりしてノズルが目詰まりするといった原因などで、インクの吐出不良を生じることがある。
インクの吐出不良の検出は、一般に予め決められた画像(テストパターン)をインクジェットヘッドにより記録し、記録された画像と予め決められたテストパターンのドットの面積や長さや濃度などを比較すること(インク吐出状態検査)によって行われる。
インクの吐出不良は、ノズルからインクを排出させたり、ノズルからインクを吸引するパージ処理、インクジェットヘッドに付着しているインク等を拭き取ることにより除去するワイピング処理等のクリーニング処理を行うことによって回復する。一般に、パージ処理によってもインクの吐出不良が改善されない場合にワイピング処理が行われる。
上述したインクの吐出不良に対して、吐出不良状態のノズルを検出し記録結果への影響を低減するものとして、各記録ヘッドによる印字結果を色ごとに、かつ印字直後に、画像読取手段で読み取ることができ、その読み取り結果から吐出不良ノズルを検出するインクジェット記録装置が知られている(特許文献1参照)。
また、吐出不良状態を検出し記録結果への影響を低減するものでは、インクジェットヘッド群を移動させるためのキャリッジに、インクジェット群幅よりも幅が広いCCDを搭載し、キャリッジを移動させることでキャリッジに搭載されたCCDにより記録された画像を読み取り、読み取り結果に基づいて吐出不良ノズルを検出する印刷検査装置も知られている(特許文献2参照)。
特開2005−96447号公報 特開2006−35727号公報
特許文献1に記載されたインクジェット記録装置は、色ごとに、かつ印字直後に読み取ることができるので、吐出不良状態のノズルに対し適切にクリーニング処理を行うことができる。
しかし、このインクジェット記録装置には、各印字ヘッドの直後に複数のセンサを備える必要があり、印字ヘッドノズル列と同じサイズのラインセンサ、又はエリアセンサを搬送ライン上に備えることが必要であるため、センササイズが大きくなり、初期コストがかかる。また、各印字ヘッド間にセンサを配置することによって、各印字ヘッド間隔を狭くすることができないため、各印字ヘッド間の吐出ドットの着弾精度が落ちる。また、キャリッジのサイズが大きくなるといった問題がある。
特許文献2に記載された印刷検査装置では、CCDの幅をインクジェット群幅よりも広くしたCCDを搭載することによって、特許文献1に記載されたインクジェットプリント装置のように色ごとにCCDを搭載しないので、CCD搭載数を減らすことができる。
しかし、特許文献2に記載された印刷検査装置は、キャリッジにラインCCDを搭載することにより、キャリッジ重量、キャリッジサイズが大きくなる。したがって、重いものを動かすモータ、大きなフレームが必要であり、さらにインクジェット群幅よりもラインCCD幅を大きくするため、初期コストがかかる。
上述したとおり、インクジェット記録装置ではパージ処理、ワイピング処理を含むクリーニング処理によって吐出不良ノズルの回復を行い、再度吐出回復状態を確認してから印字を再開した方が吐出不良による画質の劣化を防止する上で好ましい。特許文献2に記載された印刷検査装置では、クリーニング処理後の吐出回復状態の確認は、キャリッジが印字エリアに移動し、吐出検査パターンを印字し、吐出検査パターンを読み取るために再度クリーニングエリアに移動する必要があり、インク吐出状態を再確認するための工程に時間がかかる。
また、ラインCCDの検出精度を上げるためには、印字された吐出パターン上をゆっくり動かす必要があり、吐出検査パターンを読み取るための印字エリアからクリーニングエリアの移動を高速にすることができない。したがって、キャリッジの移動に時間がかかって生産性の低下に繋がる。
そこで、本発明の目的は、コンパクトな装置構成で効率よくテストパターンの記録及びインク吐出状態の検査を行うことができるインクジェット記録装置を提供することである。
本発明に係るインクジェット記録装置は、記録媒体を所定の搬送方向に搬送しながら記録ヘッド部よりインクを吐出して記録動作を行うインクジェット記録装置において、前記記録ヘッド部の記録領域外に設定された検査領域に前記記録ヘッド部を移動させるヘッド移動部と、前記検査領域において検査用記録媒体に対して前記記録ヘッド部により記録されたテストパターンに基づいてインク吐出状態を検査する検査部とを備えていることを特徴とする。さらに、前記検査領域において検査用記録媒体を前記記録ヘッド部に対向させながら前記搬送方向と同じ方向に移動させる検査用搬送部を備えていることを特徴とする。さらに、前記検査用搬送部は、記録領域における前記記録媒体の搬送速度と同一の速度で前記検査用記録媒体を移動させることを特徴とする。さらに、前記検査部は、前記テストパターンを読み取る読取ヘッドと、前記読取ヘッドを走査する走査機構を備えていることを特徴とする。さらに、前記検査用搬送部を前記検査領域又は退避位置に移動させる第一移動部と、前記記録ヘッド部の吐出インクを処理する吐出インク処理部と、前記吐出インク処理部を退避位置又は前記検査領域に移動させる第二移動部とを備えていることを特徴とする。
本発明に係るインクジェット記録装置の吐出状態検査方法は、記録媒体を所定の搬送方向に搬送しながら記録ヘッド部よりインクを吐出して記録動作を行うインクジェット記録装置の吐出状態検査方法であって、前記記録ヘッド部の記録領域外に設定された検査領域に前記記録ヘッド部を移動させ、前記検査領域において検査用記録媒体を前記記録ヘッド部に対向させながら前記搬送方向と同じ方向に移動させて当該検査用記録媒体に対して前記記録ヘッド部によりテストパターンを記録し、前記検査用記録媒体に記録されたテストパターンに基づいてインク吐出状態を検査することを特徴とする。
本発明によれば、記録領域外に設定された検査領域に記録ヘッド部を移動させ、検査領域において検査用記録媒体に対してテストパターンを記録しそれを検査することで、検査用記録媒体を生産ラインに投入するための投入機構や検査用記録媒体を生産ラインから排出させる回収機構、また生産ライン上での検査用記録媒体の位置合わせ機構が不要となりコストダウンとなる。
また、検査用記録媒体を実際の記録動作と同じ方向に移動させてテストパターンを記録すれば、記録領域での記録動作と同じ条件で記録することができ、実際の記録画質を再現してインク吐出状態を検査することが可能となる。
また、検査部として、テストパターンを読み取る読取ヘッド及びその走査機構を備えることで、読取ヘッドの設置スペースが小さくなり、コンパクトな構成で正確な検査を行うことができる。また、CCDの搭載数を減らすことができるので、初期コストを低減させることができる。
そして、検査用搬送部を退避させて吐出インク処理部を検査領域に移動させることで、記録ヘッド部の吐出回復処理を行うことができ、記録ヘッド部を検査領域に設置したままの状態で、インク吐出状態の検査後吐出不良のノズルに関して吐出回復処理を行って再度インク吐出状態の検査を行うといった一連の処理を効率よく行うことが可能となる。
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明を実施するにあたって好ましい具体例であるから、技術的に種々の限定がなされているが、本発明は、以下の説明において特に本発明を限定する旨明記されていない限り、これらの形態に限定されるものではない。
図1は、インクジェット記録装置の概略構成を示す上面図である。インクジェット記録装置1は、記録動作を行なう記録ヘッド部2、記録媒体Sを所定の搬送方向(図1ではY方向)に搬送する搬送部3、記録ヘッド部2の吐出回復動作時の吐出インクを処理する吐出インク処理部4、及び、記録ヘッド部2を搬送方向と直交する方向(図1ではX方向)に移動させるヘッド移動部5を備えている。
また、記録ヘッド部2により検査用記録シートに記録されたテストパターンに基づいてインク吐出状態を検査する検査部は、読取ヘッド60をX方向に走査移動させる走査部6及び検査用記録シート70をY方向に搬送する検査用搬送部7を備えている。
この例では、紫外線硬化型インクを用いて記録動作を行なうため搬送部3の搬送方向下流側に紫外線照射部8が設けられている。
図1では、記録ヘッド部2は、搬送部3に対向する記録領域に配置されており、記録領域に隣接する検査領域には、検査用搬送部7が配置されている。そして、検査用搬送部7は、図示せぬ移動機構により検査領域から退避位置(点線で示す符号7hの位置)に移動可能に設けられている。また、吐出インク処理部4は、図1では退避位置に配置されているが、図示せぬ移動機構により検査領域に移動可能に設けられている。
記録ヘッド部2は、X方向に複数のインク吐出ヘッド200〜240を配列して構成されたヘッドユニット20〜24が矩形状のキャリッジ25に取り付けられて支持されている。各ヘッドユニットは、それぞれ異なる色のインクがインク吐出ヘッドから吐出されるようになっており、最初の色のヘッドユニット20により記録媒体に記録動作が行われた後、記録媒体が搬送されて次の色のヘッドユニット21により記録媒体に異なる色の記録動作が行われ、順次ヘッドユニット22、23及び24により重ねて記録を行うことでフルカラー記録が行われる。
各ヘッドユニットは、全長を搬送部3のX方向の幅とほぼ同じ長さに設定されており、そのため、各ヘッドユニットは記録媒体Sの全幅にわたって記録動作を行うことができ、記録ヘッド部2は、移動することなく記録動作を行うようになっている。
インク吐出ヘッドは、公知のオンデマンドタイプのインク吐出方式のヘッドを用いればよいが、オンデマンドタイプ以外のインク吐出方式を用いてもよい。また、記録媒体を搬送しながら記録動作を行なうインクジェット記録装置であれば、上述した記録動作以外の記録動作を用いるものであってもよい。
各インク吐出ヘッドは、インクを吐出する複数のノズル孔を備えており、これらのノズル孔はX方向に直線状に一列に配置されていてもよく、あるいは複数個のノズル孔例えば32個、64個、128個のノズル孔を1ブロックとし、ブロック毎に直線状、千鳥形状、階段形状等で配列してもよいし、これらの組み合わせ形状で配列してもよい。
搬送部3は、駆動ロール31及び従動ロール32の間に搬送ベルト30がほぼ水平に張架されており、駆動ロール31を駆動モータM1により回転駆動することで搬送ベルト30がY方向に搬送動作を行なうようになっている。搬送ベルト30の搬送面は上方の記録ヘッド部2に対向配置されており、搬送ベルト30により搬送される記録媒体Sの上面に記録ヘッド部2のインク吐出ヘッドからインクが吐出されて記録動作が行なわれる。搬送ベルト30の幅は、記録媒体Sよりも広幅に形成されており、記録媒体Sを図示せぬ吸引手段により搬送面に吸着させて搬送するようになっている。搬送ベルト30には、搬送面に多数の吸着孔を穿設して吸着効率を向上させるようにしてもよい。なお、記録媒体Sが反り等の変形がなく重い場合には吸着させなくてもかまわない。
吐出インク処理部4は、キャリッジ40上に、ヘッドユニット20〜24に対応して吐出インク受け部41a〜41eが設けられている。吐出インク受け部41a〜41eは、対応するヘッドユニット全体を覆うような形状に形成されており、インク吐出ヘッドの吐出回復動作時に各ヘッドユニットに対向配置して排出されるインクを受けるようになっている。そして、各吐出インク受け部に排出されたインクは、吸引されて色毎に回収され再生処理されるようになっている。
また、吐出インク処理部4には、各ヘッドユニットに対応して清掃処理部42a〜42eが搬送ベルト30側に設けられている。清掃処理部42a〜42eは、吐出回復処理されたインク吐出ヘッドに付着した残留インクをクリーニングするものである。本実施形態では、各清掃処理部は、吐出面に摺接して残留インクを拭き取るブレード、並びに、インク吐出ヘッドの凹部やヘッド及びヘッド支持部材の間に残留したインクを回収するための吸引ノズルを備えている。そして、吸引ノズルには吸引ポンプが接続されて残留インクが吸引されるとともにブレードに付着したインクについても吸引ポンプにより吸引されて回収される。
キャリッジ40は、図示せぬ移動機構によりX方向に沿って往復動可能となっており、吐出インク処理部4は、吐出回復処理時に、図1に示す退避位置から検査領域に移動して位置決めされる。
ヘッド移動部5は、記録ヘッド部2の両側にそれぞれX方向に沿って配置された一対のガイドレール50及び一対のネジ棒部材51を備えている。そして、ガイドレール50にはそれぞれキャリッジ25を支持する支持部材52が摺動自在に取り付けられている。また、支持部材52にはネジ穴が穿設されてネジ棒部材51に螺合しており、ネジ棒部材51が回転することで支持部材52はX方向に沿って移動し所定の位置に位置決めされる。なお、ヘッド移動部5としては、ネジ棒部材を用いた移動機構以外に、例えば、タイミングベルトを用いた移動機構又はラック・ピニオン機構、リニアモータを用いた移動機構等の公知の移動機構を用いてもよい。
ネジ棒部材51の端部は従動プーリ及びタイミングベルトからなる駆動伝達機構を介して駆動モータM2と連結している。したがって、駆動モータM2を回転駆動すると、ネジ棒部材51が回転し支持部材52がX方向に移動する。支持部材52の移動により記録ヘッド部2を移動させて搬送ベルト30に対向する記録領域又は記録領域に隣接する検査領域に位置決めする。
走査部6は、CCDカメラ等の撮影装置を備えた読取ヘッド60、読取ヘッド60に穿設されたネジ穴に螺合するネジ棒部材61及びネジ棒部材61を回転駆動する駆動モータM3を備えている。ネジ棒部材61は、両端部を図示せぬ支持部材により回転自在に軸支されている。そして、駆動モータM3によりネジ棒部材61を回転させると読取ヘッド60がX方向に走査移動するようになっている。なお、走査部6としては、ネジ棒部材を用いた移動機構以外に、例えば、タイミングベルトを用いた移動機構又はラック・ピニオン機構、リニアモータを用いた移動機構等の公知の移動機構を用いてもよい。
検査用搬送部7は、キャリッジ73上に、駆動モータM4により回転駆動される駆動軸に固定された巻取りローラ71及び長尺状の検査用記録シート70が巻き付けられたシートローラ72を備えている。そして、駆動モータM4を回転駆動することで巻取りローラ71が検査用記録シート70を巻き取り、シートローラ72から所定の搬送速度で検査用記録シート70がY方向に搬送されるようになる。検査用記録シート70の幅は、記録領域の幅と同じになるように設定されており、検査領域に位置決めされた記録ヘッド部2が記録領域と同じ搬送条件で記録動作を行なうことができるようになっている。また、キャリッジ73は、図示せぬ移動機構によりY方向に移動可能となっており、吐出回復処理時には、検査用搬送部7は図1に示す検査領域から退避位置(点線で示す符号7h)に移動される。そして、吐出回復処理後、検査用搬送部7は退避位置から移動して再び検査領域に位置決めされる。
なお、この例では、検査用搬送部7をY方向に退避させるようにしているが、下方に退避させて吐出インク処理部4が検査領域に移動可能なスペースを空けるようにしてもよい。
図2は、記録ヘッド部2が記録領域から移動して検査領域に位置決めされた場合における検査用搬送部7に関する概略側面図である。記録ヘッド部2の下方には、検査用搬送部7が対向配置されている。検査用搬送部7は、巻取りローラ71及びシートローラ72の間で搬送される検査用記録シート70のY方向の長さは記録ヘッド部2の長さよりも長く設定されており、記録ヘッド部2に隣接して配置される読取ヘッド60に対向する位置まで検査用記録シート70が搬送されて巻き取られるようになっている。
検査用搬送部7には、検査用記録シート70と記録ヘッド部2との間を所定の間隔に設定するスペーサが取り付けられており、記録媒体の記録動作時と同じ間隔となるように設定される。
読取ヘッド60は、記録ヘッド部2に対して検査用記録シート70の搬送方向下流側に隣接して配置されている。読取ヘッド60はX方向に沿って走査しながら、記録ヘッド部2により検査用記録シート70に記録されたテストパターンを読み取るようになっている。
小型の読取ヘッドを用いて走査移動させて読取動作を行なうので、設置スペースが小さくなり、検査部の装置構成をコンパクト化することができる。
読取ヘッド60で撮影されたテストパターンの画像は、公知の画像処理回路によりテストパターンの画像解析処理が行われて、インク吐出ヘッドのインク吐出状態が検査される。記録されたテストパターンを解析する場合には、撮影画像を画像処理して画素毎のRGB値を算出し、算出されたRGB値に基づいて撮影画像の2値化処理のための閾値を決定する。そして、閾値に基づいて撮影画像を2値化処理し、2値化処理された各ノズルの記録パターンの面積及びサイズと予め設定された基準値とを比較して吐出異常の有無について判定が行われる。
テストパターンについては、Y方向の記録領域をコンパクトに作成しておけば、読取ヘッド60を走査する回数も少なくて済み、検査用記録媒体の消費を低減させることができる。
図3は、インクジェット記録装置の制御に関する概略ブロック構成図である。制御部10は、装置全体の制御を行う。そして、制御部10は、記録データ管理装置11から送信された記録データに基づいて記録ヘッド部2の記録動作を制御する記録制御部10a、搬送部3の搬送制御を行う搬送制御部10b、ヘッド移動部5を制御して記録ヘッド部2全体を移動させる移動制御部10c及び紫外照射装置8を照射制御する照射制御部10dを備えている。
また、制御部10は、インク吐出ヘッドの吐出回復処理を行う回復制御部10eを備えており、回復制御部10eは、ヘッド移動部5を制御して記録ヘッド部2を検査領域に移動させて位置決めし、吐出インク処理部4を退避位置から検査領域に移動させて記録ヘッド部2に対向配置させる。そして、記録ヘッド部2に設けられたサブタンク内の圧力制御を行って吐出回復動作を行い、吐出インク処理部4を制御してインク吐出ヘッドのクリーニング動作を行なう。
また、制御部10は、インク吐出ヘッドのインク吐出状態の検査処理を行う検査制御部10fを備えており、検査制御部10fは、検査用搬送部7を検査領域に位置決めして検査用記録シート70を搬送制御するとともに、走査部6を制御して読取ヘッド60を走査移動させてテストパターンを読み取り、インク吐出ヘッドの吐出異常の有無について判定する。
図4は、インク吐出ヘッドのインク吐出状態の検査処理及び吐出回復処理に関するフローである。まず、記録媒体の供給が停止されて(S100)、供給された記録媒体がすべて記録されたかチェックされる(S101)。この場合、図5(a)に示すように、記録ヘッド部2は、搬送部3に対向する記録領域に配置されており、記録領域に隣接する検査領域には検査用搬送部7が予め設置されている。吐出インク処理部4は、退避位置に移動している。
供給されたすべての記録媒体の記録が終了すると、記録ヘッド部2が移動して検査領域に位置決めされる(S102)。この場合、図5(b)に示すように、記録ヘッド部2が検査用搬送部7の検査用記録シートに対向するように配置される。記録ヘッド部2と検査用記録シートとの間の間隔は記録媒体の場合と同じ間隔となるように設定される。そして、検査用搬送部7が搬送制御されて、搬送部3と同一の搬送速度で検査用記録シートが搬送される(S103)。そのため、記録媒体の記録動作と同じ搬送条件で記録することができる。
記録ヘッド部2により検査用記録シートに所定のテストパターンが記録されていき(S104)、記録されたテストパターンは走査部6の読取ヘッドにより読み取られていく(S105)。図5(c)に示すように、読取ヘッドは記録ヘッド部2に対して搬送方向下流側に配置されて走査移動するようになっており、記録されたテストパターンはすぐに読取ヘッドに読取られ、記録済みの検査用記録シートは巻き取りローラに巻き取られていく。
テストパターンを記録する場合、テストパターンのY方向の記録領域をコンパクトに作成しておけば、読取ヘッド60を走査する回数も少なくて済み、検査用記録媒体の消費を低減させることができる。
読取られたテストパターンの画像データに基づいて画像解析処理が行われ、インク吐出ヘッドの吐出状態が判定される(S106)。この場合、個々のインク吐出ヘッドについて判定処理が行われる。
吐出異常と判定されたインク吐出ヘッドがある場合には(S107)、検査用搬送部7を退避位置に移動させ(S108)、吐出インク処理部4を退避位置から移動させて検査領域に位置決めする(S109)。図5(d)に示すように、吐出インク処理部4は、記録ヘッド部2の下方に移動して対向配置される。
そして、吐出異常と判定されたインク吐出ヘッドに連通するサブタンク内のインクを加圧制御して強制的にインクを吐出させる吐出回復処理が行われる(S110)。吐出回復処理後吐出インク処理部を退避位置に移動させながらインク吐出ヘッドに対して清掃処理を行う(S111)。
吐出インク処理部4が退避した後再び検査用搬送部7が退避位置から移動して検査領域に位置決めされ、記録ヘッド部2と対向配置される(S112)。そして、ステップS103に進み、再度インク吐出状態の検査処理が行われる。
ステップS107において吐出異常と判定されたインク吐出ヘッドがなかった場合には、記録ヘッド部2を検査領域から移動させて記録領域に位置決めする(S113)。
以上のようにインク吐出状態の検査処理及び吐出回復処理を行うことで、記録ヘッド部2を検査領域に移動させるだけで両方の処理を効率よく行うことができ、さらに記録ヘッド部2を静止させたまま両方の処理を繰り返し行うことも可能である。また、記録媒体の記録動作時と同一の搬送条件でテストパターンが記録されるので、正確なインク吐出状態の検査を行うことができる。
図6は、図1に示す実施形態の変形例に関する上面図である。図7は、図6に示す吐出インク処理部4及び検査用搬送部7’に関する概略側面図である。この例では、記録ヘッド部2が移動する検査領域に対して、吐出インク処理部4及び検査用搬送部7’が搬送方向に沿って移動して設置又は退避するように構成されている。
搬送方向に沿って移動するために1対のガイドレール90及び91が搬送方向に沿って設置されており、ガイドレール上に吐出インク処理部4及び検査用搬送部7’がキャリッジを介して移動可能に設置される。ガイドレール上の移動には、図示せぬ移動機構により行われる。移動機構としては、例えば、タイミングベルトを用いた移動機構又はラック・ピニオン機構、リニアモータを用いた移動機構等の公知の移動機構を用いるとよい。
検査用搬送部7’は、キャリッジ73’の上面に、巻取りローラ71’及びシートローラ72’の間で搬送される検査用記録シート70’がX方向に沿って配置されている。検査用記録シート70’は、細幅で長尺状に形成されており、巻取りローラ71’及びシートローラ72’の間の記録面の長さは記録ヘッド部2の長さよりも長く設定されている。記録面にテストパターンが記録されると、駆動モータM4’を駆動して巻取りローラ71’により検査用記録シート70’が巻き取られて新たな記録面がセットされるようになっている。
記録ヘッド部2により検査用記録シート70’に対してテストパターンを記録する場合には、吐出インク処理部4を検査領域から退避させた後、記録ヘッド部2の一方の端部に検査用記録シート70’をセットする(図7において点線で示す位置)。検査用記録シート70’と記録ヘッド部2との間の間隔は記録媒体との間の間隔と同じになるように予め設定しておく。そして、検査用記録シート70’を記録媒体と同一の搬送速度で移動させてテストパターンを記録する。その際、検査用記録シート70’の幅が狭いので、テストパターンについては、Y方向の記録領域をコンパクトに作成しておくとよい。
検査用記録シート70’にテストパターンを記録した後、図1に示す走査部6に対向する位置に検査用記録シート70’を位置決めし(図7において実線で示す位置)、読取ヘッドを走査移動してテストパターンを読み取る。
この例では、検査用搬送部をコンパクト化することができ、また、吐出インク処理部及び検査用搬送部の移動機構を一部共通化できるので、構造を簡略化することが可能となる。
なお、以上説明した例では、長尺状の検査用記録シートを巻き取りながらテストパターンを記録するようにしているが、ガラス又はプラスチック等のシート体を用いてテストパターンを記録し、テストパターンを読み取った後拭き取るようにしてもよい。
本発明に係るインクジェット記録装置に関する概略構成図である。 記録ヘッド部が検査領域に位置決めされた場合における検査用搬送部に関する側面図である。 インクジェット記録装置の制御に関する概略ブロック構成図である。 インク吐出状態の検査処理及び吐出回復処理に関するフローである。 インク吐出状態の検査処理及び吐出回復処理における配置関係を示す模式図である。 図1に示す実施形態の変形例に関する概略構成図である。 図6に示す吐出インク処理部及び検査用搬送部に関する側面図である。
符号の説明
1 インクジェット記録装置
2 記録ヘッド部
20〜24 ヘッドユニット
3 搬送部
30 搬送ベルト
4 吐出インク処理部
5 ヘッド移動部
6 走査部
60 読取ヘッド
7、7’検査用搬送部
70、70’検査用記録シート
8 紫外線照射部
10 制御部
90 ガイドレール
91 ガイドレール

Claims (6)

  1. 記録媒体を所定の搬送方向に搬送しながら記録ヘッド部よりインクを吐出して記録動作を行うインクジェット記録装置において、前記記録ヘッド部の記録領域外に設定された検査領域に前記記録ヘッド部を移動させるヘッド移動部と、前記検査領域において検査用記録媒体に対して前記記録ヘッド部により記録されたテストパターンに基づいてインク吐出状態を検査する検査部とを備えていることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記検査領域において前記検査用記録媒体を前記記録ヘッド部に対向させながら前記搬送方向と同じ方向に移動させる検査用搬送部を備えていることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記検査用搬送部は、記録領域における前記記録媒体の搬送速度と同一の速度で前記検査用記録媒体を移動させることを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記検査部は、前記テストパターンを読み取る読取ヘッドと、前記読取ヘッドを走査する走査機構を備えていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記検査用搬送部を前記検査領域又は退避位置に移動させる第一移動部と、前記記録ヘッド部の吐出インクを処理する吐出インク処理部と、前記吐出インク処理部を退避位置又は前記検査領域に移動させる第二移動部とを備えていることを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  6. 記録媒体を所定の搬送方向に搬送しながら記録ヘッド部よりインクを吐出して記録動作を行うインクジェット記録装置の吐出状態検査方法であって、前記記録ヘッド部の記録領域外に設定された検査領域に前記記録ヘッド部を移動させ、前記検査領域において検査用記録媒体を前記記録ヘッド部に対向させながら前記搬送方向と同じ方向に移動させて当該検査用記録媒体に対して前記記録ヘッド部によりテストパターンを記録し、前記検査用記録媒体に記録されたテストパターンに基づいてインク吐出状態を検査することを特徴とするインクジェット記録装置の吐出状態検査方法。
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