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JP7607965B2 - 商品販売データ処理装置 - Google Patents

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JP7607965B2 JP2023073236A JP2023073236A JP7607965B2 JP 7607965 B2 JP7607965 B2 JP 7607965B2 JP 2023073236 A JP2023073236 A JP 2023073236A JP 2023073236 A JP2023073236 A JP 2023073236A JP 7607965 B2 JP7607965 B2 JP 7607965B2
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Description

本発明は、商品販売データ処理装置に関する。
オペレータ一人制で会計作業を行うことができる商品販売データ処理装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2011-108290号公報
オペレータ(店員)ではなく客自身が会計処理を行うようにされた商品販売データ処理装置の場合には、客が何らかの理由で精算にまごついてしまうような場合がある。具体的には、例えば、客用の画面がよく見えない高齢者や客用の画面の操作に不慣れな客などが操作にとまどうことで精算がなかなか終わらないといった状況となることがある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、客の精算について混乱が生じないようにする商品販売データ処理装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明の一態様は、第1客の取引に関連する処理とともに、前記第1客の次に取引が行われた第2客の取引に関連する処理が行われる商品販売データ処理装置であって、前記第1客に対応して登録された商品についての精算処理が完了するまで、前記第2客に対応して登録された商品についての精算処理が行われないように制御する制御手段を備えて商品販売データ処理装置を構成する。
また、本発明の一態様は、上記の商品販売データ処理装置であって、第1客に対応して登録された商品についての精算処理が完了するまでに第2客に対応する取引の開始を宣言する宣言手段をさらに備え、前記制御手段は、取引に関連する情報を客に提示するように設けられる客用表示部において、第1客に対応して登録された商品についての精算処理が完了するまで、前記宣言手段による宣言に応じて開始された第2客の取引に関連する情報の表示が禁止されるように制御してもよい。
また、本発明の一態様は、上記の商品販売データ処理装置であって、前記制御手段は、第1客に対応して登録された商品の精算処理が完了した後において所定の状態が得られることに応じて、第2客の取引に関連する情報の表示の禁止を解除し、前記客用表示部において第2客の取引に関連する情報の表示を行ってもよい。
また、本発明の一態様は、上記の商品販売データ処理装置であって、前記制御手段は、前記客用表示部において第1客に対応する精算処理の完了を報知する表示が行われた後において、第2客に対応する商品を対象とする登録処理が行われたことに応じて、前記客用表示部において第2客の取引に関連する情報の表示を行ってもよい。
また、本発明の一態様は、上記の商品販売データ処理装置であって、前記制御手段は、前記客用表示部において第1客に対応する精算処理の完了を報知する表示が行われた後において、第2客に対応する商品登録が完了されたことに応じて、前記客用表示部において第2客の取引に関連する情報の表示を行ってもよい。
また、本発明の一態様は、上記の商品販売データ処理装置であって、前記制御手段は、第2客に対応する商品登録が完了され、取引に関連する情報を店員に提示するように設けられる店員用表示部において、第2客に対応する精算処理が待機されていることを示す情報が表示されている状態において、前記客用表示部において第1客に対応する精算処理の完了を報知する表示が行われた後に、前記客用表示部において第2客の取引に関連する情報の表示を行ってもよい。
また、本発明の一態様は、上記の商品販売データ処理装置であって、前記制御手段は、客の取引に関連する情報を店員に提示するように設けられる店員用表示部において、第1客に対応して登録された商品についての精算処理が完了するまで、第2客の取引に関連する情報の表示と、第1客の取引に関連する情報の表示とが行われるようにしてもよい。
本実施形態における商品販売データ処理装置の外観例を示す斜視図である。 本実施形態における商品販売データ処理装置の外観例を示す斜視図である。 本実施形態における商品販売データ処理装置の正面図である。 本実施形態における商品販売データ処理装置の構成例を示す図である。 店員用表示部における表示の一態様例を示す図である。 客用表示部における表示の一態様例を示す図である。 店員用表示部における表示の一態様例を示す図である。 客用表示部における表示の一態様例を示す図である。 客用表示部における表示の一態様例を示す図である。 店員用表示部における表示の一態様例を示す図である。 客用表示部における表示の一態様例を示す図である。 店員用表示部における表示の一態様例を示す図である。 本実施形態の商品販売データ処理装置において、第2客に対応の会計画面を客用表示部に表示させるタイミングの例について説明する図である。 店員用表示部における表示の一態様例を示す図である。 本実施形態における商品販売データ処理装置が客用表示部の表示に関して実行する処理手順例を示すフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態である商品販売データ処理装置1の外観の斜視図である。具体的には、図1は、客側斜め前上方から見た場合の斜視図である。図1には、直交座標系XYZの座標軸が表されている。X軸は、水平面に対して水平な、商品販売データ処理装置1の横方向の軸である。Y軸は、水平面に対して水平な、商品販売データ処理装置1の奥行き方向、言い換えると、客側に向かう方向の軸である。Z軸は、水平面に直交する、商品販売データ処理装置1の高さ方向の軸である。
図2は、商品販売データ処理装置1の別の視点による外観の斜視図である。具体的には、図2は、店員側斜め前上方から見た場合の斜視図である。図2には、カウンタ台80を挟んで対向する店員S(商品登録者)と、客Cとが表されている。以下、図1および図2を参照して、商品販売データ処理装置1の構成について説明する。
図1および図2において、同一の構成には同一の符号を付してある。図1および図2に示すように、商品販売データ処理装置1は、店員用表示部10と、操作受付部20と、スキャナ部30と、筐体40と、支持部41と、客用表示部50と、釣銭機60と、レシート発行部70とを含む。また、商品販売データ処理装置1は、図示しない制御部(制御手段の一例)を含む。制御部は、商品の買上げの登録をするための商品登録処理と釣銭機60への入金後の精算処理(決済処理)とを実行する。
店員用表示部10は、商品登録処理に伴う商品登録表示情報を表示したり、精算処理に伴う会計表示情報を表示したりする表示装置である。例えば、商品登録表示情報は、買上商品の商品名、単価、値引額、数量等の情報を含む。例えば、会計表示情報は、合計金額、預かり金額、差額(おつり金額)、買上数量等の情報を含む。店員用表示部10は、これら表示情報を店員Sに提示する。
例えば、店員用表示部10は、操作受付機能を有したタッチパネル付液晶表示装置により実現される。この場合、制御部は、プリセットボタン等のGUI(Graphical User Interface)ボタンを店員用表示部10に表示させる。そして、タッチパネルは、GUIボタンの操作入力を受け付けて、操作に応じた操作情報を制御部に供給する。また、店員用表示部10には、取引関連処理における商品登録処理に伴う商品登録表示情報や、精算処理に伴う情報などが表示される。
操作受付部20は、キー等の入力部を備える。例えば、入力部は、販売価格や数量を入力する数字キー、予め定められた処理に対応付けられたプリセットキー、制御部に商品登録処理を終了させる小計キー(商品登録完了キー)等を備える。
スキャナ部30は、制御部による商品登録処理の実行中に、商品に対応付けられたバーコード状の商品コードを読み取り、商品コードの情報を制御部に供給する光学式読取装置である。例えば、スキャナ部30は、ハンディスキャナにより実現される。スキャナ部30は、筐体40の側面に設けられた台座に掛止される。なお、スキャナ部30を、店員S側のカウンタ台80の台上に設置した固定型スキャナにより実現してもよい。
客用表示部50は、例えば、操作受付機能を有したタッチパネル付液晶表示装置により実現される。この場合、制御部は、プリセットボタン等のGUI(Graphical User Interface)ボタンを客用表示部50に表示させる。そして、タッチパネルは、GUIボタンの操作入力を受け付けて、操作に応じた操作情報を制御部に供給する。また、客用表示部50には、商品登録処理に伴う商品登録表示情報や、精算処理に伴う情報などが表示される。なお、客Cに操作させる会計キーを、GUIボタンではなくハードウェアキーにより実現してもよい。この場合、会計キーを有するキーボードは、客用表示部50の近傍(例えば、客用表示部50の直横または直前)に設けられる。客用表示部50には、会計キー(会計ボタン)としてのGUIボタンを客用表示部50に表示させる。
カウンタ台80の台上には、筐体40が設置される。ただし、カウンタ台80の台上には、筐体40より店員S前に、買上商品が置かれる載置面81が確保されている。また、カウンタ台80の台上には、筐体40より客C前に、客用表示部50が客C側に表示面を向けて配設される。客用表示部50は、その表示面と客用表示部50の設置面とのなす角度を変更可能に設けられてもよい。客用表示部50の設置面と載置面81とは、同一平面内であってもよいし、異なっていてもよい。例えば、客用表示部50は、載置面81より上方、且つ釣銭機60の近傍の位置に配設される。
カウンタ台80の台上に設置された筐体40の設置面側と逆側の端部(上端)には、支持部41を介して店員用表示部10が取り付けられている。つまり、店員用表示部10は、載置面81より上方の位置に、載置面81に対して固定された支持部41により支持される。店員用表示部10は、店員S側に表示面を向けて設けられる。また、操作受付部20は、支持部41または店員用表示部10に取り付けられ、店員S側に入力部を向けて設けられる。
店員用表示部10は、支持部41の垂直方向の中心軸(Z軸と平行な軸)に対して回動可能である。例えば、図1によれば、店員用表示部10は、筐体40にぶつからない範囲内で首振り可能である。なお、例えば、店員用表示部10を、店員Sに対して正面の向きから略180度(180度を含む。)回動可能に設けてもよい。
また、店員用表示部10は、支持部41の垂直方向の中心軸と直交し、且つ表示面に平行な軸に対して、例えば0度から略120度(120度を含む。)までの範囲内で回動可能であってもよい。ただし、ここでいう表示面に平行な軸とは、例えば、表示面が鉛直軸を含む位置における当該表示面に平行な軸である。なお、例えば、店員用表示部10を、支持部41の垂直方向の中心軸と直交し、且つ表示面に平行な軸に対して120度回動させた場合、店員用表示部10は、上下が逆に設置されることとなる。よって、この場合、制御部は、表示画面の走査が逆になるよう店員用表示部10を制御することによって、表示が逆にならないようにする。
筐体40の客C側の面には、広告42が設けられる。広告42は、紙媒体や樹脂媒体あってもよいし、映像や静止画像を表示する表示装置であってもよい。
釣銭機60は、紙幣および硬貨の客Cによる投入を受け付けて入金処理を行い、釣銭、返金、またはリジェクトされる場合の紙幣および硬貨を排出する自動釣銭機である。釣銭機60は、紙幣管理部61と、硬貨投入口64と、硬貨排出口65と、リジェクト口66とを備える。紙幣管理部61は、紙幣投入口62と、紙幣排出口63とを有する。紙幣投入口62は、客Cにより投入される紙幣を取り込む口である。紙幣排出口63は、紙幣およびリジェクト紙幣を排出する口である。紙幣投入口62および紙幣排出口63は、二段に構成される。例えば、紙幣管理部61において、上段が紙幣投入口62、下段が紙幣排出口63である。
硬貨投入口64は、客Cにより投入される硬貨を取り込む口である。硬貨排出口65は、おつりとしての硬貨、釣銭機60が備える貨幣識別部が識別に失敗した場合の硬貨、貨幣識別部が偽造硬貨として識別した場合の硬貨を排出する口である。リジェクト口66は、入金後、キャンセルの操作をした場合に、硬貨を排出する口である。なお、硬貨投入口64と、硬貨排出口65と、リジェクト口66とは、硬貨管理部とも総称される。なお、釣銭機60は、硬貨管理部のみを備えてもよい。
レシート発行部70は、制御部が取引関連処理を実行したことによって得た情報を紙媒体であるレシート用紙に印刷し、この印刷後のレシート(会計レシート)をレシートの排出口から出力する。
釣銭機60およびレシート発行部70は、紙幣投入口62と、紙幣排出口63と、硬貨投入口64と、硬貨排出口65と、リジェクト口66と、レシートの排出口とを客C側に向けて、カウンタ台80の客C側側面(XZ平面と平行な面)に突設される。この配置により、客Cが釣銭機60に近接して立った場合に、客Cのつま先がカウンタ台80にあたるおそれが低減される。例えば、釣銭機60およびレシート発行部70が一体の筐体に収納され、この筐体がカウンタ台80の客C側側面に突設される。
図3は、商品販売データ処理装置1について客側を正面としてみた正面図である。図3において、図1と同一の構成について同一の符号を付している。図3には、直交座標系XZの座標軸が表されている。X軸は、水平面に対して水平な、商品販売データ処理装置1の横方向の軸である。商品販売データ処理装置1の幅(横幅)は、X軸方向のサイズである。Z軸は、水平面に直交する、商品販売データ処理装置1の高さ方向の軸である。
釣銭機60は、客用表示部50が設けられる位置よりも下方、且つ客用表示部50の近傍の位置に配設される。図1および図3に示すように、客用表示部50が設置される面と載置面81とが同一平面内である場合、釣銭機60は、載置面81より下方、且つ客用表示部50の近傍の位置に配設される。
釣銭機60において、硬貨投入口64は、紙幣管理部61の横、且つ紙幣管理部61に対して下方の位置に配設される。具体的に、図3に示すように、XZ平面に直交し、且つZ軸に平行な線Aを含む平面を境に、左側に紙幣管理部61、右下側に硬貨投入口64が配設される。また、紙幣管理部61の下方の位置には、硬貨排出口65が配設される。この配置により、商品販売データ処理装置1を上面側から見た場合、つまり、客Cの視野において、紙幣投入口62に投入される紙幣および紙幣排出口63から排出される紙幣によって、硬貨投入口64が遮られない。よって、紙幣および硬貨の投入がし易い。
また、硬貨投入口64の下方の位置には、リジェクト口66が配設される。また、紙幣管理部61の下方の位置には、硬貨排出口65が配設される。例えば、硬貨排出口65とリジェクト口66とは、横方向(X軸方向)において隣接して配設される。
レシート発行部70は、客用表示部50および釣銭機60の近傍に配設される。具体的に、図3に示すように、レシート発行部70は、XZ平面に直交し且つZ軸に平行な線Aを含む平面を境に右側であり、且つ硬貨投入口64の上方の位置に配設される。
図1~図3により明らかなように、客Cと対向する側における、操作受付部20と店員用表示部10と客用表示部50とは、釣銭機60の略幅内に収まるように配設されている。紙幣管理部61と硬貨排出口65とを縦二段に配置したことにより、釣銭機60の幅を飛躍的に狭めることができ、よって、商品販売データ処理装置1を、格別にコンパクトなサイズで実現することができる。
図4は、商品販売データ処理装置1の構成例を示す図である。図4において、図1と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。図4に示すように、商品販売データ処理装置1は、CPU(Central Processing Unit)100と、ROM(Read Only Memory)110と、RAM(Random Access Memory)120と、通信部130と、店員用表示部10と、操作受付部20と、スキャナ部30と、客用表示部50と、釣銭機60と、レシート発行部70とを含む。CPU100と、ROM110と、RAM120と、通信部130と、店員用表示部10と、操作受付部20と、スキャナ部30と、客用表示部50と、釣銭機60と、レシート発行部70とは、信号線およびバスを介して接続されている。
CPU100は、ROM110に記憶されたプログラムを読み込んで実行することにより、商品登録処理および精算処理などの取引関連処理を実現する。RAM120は、例えば、店舗に設置されたストアコンピュータから読み込んだ商品情報(商品コード、商品名、単価、値引額等の情報)を記憶する。また、RAM120は、商品登録表示情報および会計表示情報を記憶する。つまり、制御部は、CPU100と、ROM110と、RAM120とを含んで構成され、制御部としての機能は、CPU100がプログラムを実行することによって実現される。通信部130は、ストアコンピュータや他の商品販売データ処理装置と通信するインターフェースである。
次に、図5~図11を参照して、商品販売データ処理装置1の店員用表示部10および客用表示部50の表示の例とともに、1客による精算の基本的な操作の例について説明する。
図5は、店員用表示部10に表示される表示例を示した図である。具体的には、図5は、商品登録処理中に店員用表示部10に表示される商品登録画面の例を示した図である。より詳細には、図5は、第1の客の買上商品として、第3品目の商品「ポタージュスープ」が登録されたときの商品登録画面の例を示している。
即ち、同図の商品登録画面においては、登録商品領域330が配置されている。登録商品領域330は、1客(1取引)に対応して登録された商品が示される領域である。同図の登録商品領域330においては、1番目に「ロコモコ丼」が第1品目として登録され、2番目に「牛丼」が第2品目として登録され、3番目に「ポタージュスープ」が第3品目として登録されたことが示されている。
図5の商品登録画面の上部には、客ごと(取引ごと)に選択領域(例えば、図5では、第1客の選択領域300)が設けられている。なお、選択領域300は、例えばタブなどとも呼ばれる。
第1客の選択領域300には、当該第1客の表示をしている旨の情報304(値「1」)と、現在迄の預かり金額(現在迄に当該客が釣銭機60に入金(投入)した釣機入金額)301と、現在迄の合計金額(現在迄に当該客の買上商品として登録した全商品の合計金額)302と、当該客を他の客と識別するためのキャラクタ303(図5では、猫)とが表示されている。
なお、選択領域300には、上記に代えてまたは加えて、預かり金額301と合計金額302の差分金額を表示してもよい。
具体的には、例えば、預かり金額301が合計金額302に達していない場合には、差分金額として、合計金額302から預かり金額301を除した不足金額を表示してもよい。
また、預かり金額301が合計金額302を超えている場合には、差分金額として、預かり金額301から合計金額302を除した過剰金額を表示してもよい。
また、選択領域300には、上記に代えてまたは加えて、会計(決済)が完了したか否かなどを示すステータス情報などを表示してもよい。第2客の選択領域320(後述)についても同様である。
図5の商品登録画面の下部には、入金返却キー305と、釣機状態キー306と、仮締めキー308とが設けられている。
入金返却キー305は、釣銭機に入金したお金の返却に関するキーである。入金返却キー305の操作により、釣銭機60に入金したお金を払い出すことができる。
釣機状態キー306は、釣銭機60の状態(ステータス)に関するキーである。例えば、釣銭機60の状態として、「ニアエンド」、「入金中」、「釣銭払出中」等を表示する。図5の例では、釣機状態キー306に、「ニアエンド」と記載したバッジ(またはラベル、札)のような表示307を付すことにより、釣銭機60がニアエンドである旨を表示している。釣機状態キー306キーの操作により、釣銭機の状態の詳細情報(例えば、ニアエンドに関する詳細としてはニアエンドとなっている金種、残枚数等)が表示される。
仮締めキー308は、処理の保留(一時中断)に関するキーである。仮締めキー308の操作により、実行中の処理を保留することができる。
例えば、商品登録を受けていた客が、客が商品の追加のために商品販売データ処理装置1から離れて売り場に行ったような場合、レシート用紙が残りわずかであるときや無くなってしまった場合、釣銭が残り僅か(ニアエンド)になった場合や無くなってしまった場合に、処理の保留が行われる。
また、仮締めの解除は、所定の操作により行われる。例えば、再度、仮締めキー308を操作することにより、仮締めを解除してもよい。つまり、仮締めキー308が操作されることで登録商品領域330において登録された商品が全て消去されたうえで、登録商品領域330から消去された商品のデータが一時的に記憶される。これにより、取引の一時的な保留(即ち、仮締め)が行われる。そして、次の客の商品登録を待っている状態において、商品販売データ処理装置1から一旦離れた客が戻ってきた場合には、再度、仮締めキー308を押すことで、戻ってきた客に対応して記憶されていた商品データにより示される商品が登録商品領域330に再び表示される。これにより、取引の保留(仮締め)が解除され、戻ってきた客に応じた取引を再開させることができる。
なお、同時に複数の処理が仮締めになることを禁止しない態様において、複数の処理が仮締めとなっている場合には、仮締めを解除する処理を特定した後に、仮締めキー308を操作することにより、特定の処理の仮締めを解除してもよい。
次客登録キー309は、第1客の取引に関連する処理(取引関連処理)が完了する前(即ち、精算処理が完了する前)に店員が、第2客(次客)についての取引を開始させるにあたって操作するキーである。
次客登録キー309を操作することによって、商品販売データ処理装置1は、次客に対応する商品登録画面を最上面に表示し、次客の取引に関する店員の操作を受付可能な状態となる。
ここで、本実施形態における取引関連処理は、商品の登録処理、小計キー操作に応じた商品登録の完了に応じた処理、精算処理などを含む。
本実施形態における次客登録キー309は、本実施形態における宣言手段に含まれる。また、本実施形態における宣言手段は、次客登録キー309を表示し、次客登録キー309に対する操作を受け付けたことに応じて第2客に対応する取引の開始を宣言する制御部の機能を含む。
図6は、客用表示部50に表示される表示例を示した図である。具体的には、図6(B)は、図5に示した商品登録画面が店員用表示部10に表示されているときに、客用表示部50に表示される会計画面の例を示している。即ち、図6(B)は、第3品目の商品が登録されたときに、客用表示部50に表示される会計画面の例を示している。
図6(B)の会計画面には、商品欄400と、合計欄401と、お預り欄402とが設けられている。商品欄400には、現在迄の登録点数と、最後に登録した商品に関する情報が表示される。図6(B)の場合、商品欄400の上部左端の数字「3」は、現在迄の登録点数が3点である旨を表示している。また、商品欄400の中央の「ポタージュスープ 1個 390円」は、当該3点目の商品が390円の「ポタージュスープ」である旨を表示している。
合計欄401には、現在迄の合計金額が表示される。図6(B)の場合、合計欄401の「3個 1490円」は、現在迄の3個の合計金額が1490である旨を表示している。お預り欄402には、現在迄の預かり金額が表示される。図6(B)の場合、お預り欄402の「500円」は、現在迄の預かり金額が500円である旨を表示している。
お預り欄402の下部には、メッセージが表示される。図6(B)の場合、入金を案内する案内情報(または入金が可能である旨を報知する報知情報)として、メッセージ「↓いつでもお金をお入れください。」が表示されている。つまり、客は店員による商品登録が開始される前でも、あるいは、商品登録が開始された以降でも、貨幣を釣銭機60へ投入することができる。
なお、現在迄の預かり金額が0円である場合(入金をしていない場合)には、図6(A)に示すように、お預り欄402には「0円」が表示される。
図7は、店員用表示部10に表示される表示例を示した図である。具体的には、図7は、図5に示した商品登録画面が店員用表示部10に表示されているときに(図6(B)に示した会計画面が客用表示部50に表示されているときに)、小計キーが操作された場合における、店員用表示部10の表示例を示している。即ち、商品登録完了時(小計キー操作時)における、店員用表示部10の表示例を示している。
小計キーが操作された場合には、図7に示すように、商品登録画面の前面にウィンドウ500が表示される。図7に示したウィンドウ500には、合計欄501と、釣機入金額欄502と、入金取消キー505と、仮締めキー508と、次客登録キー509とが設けられている。
合計欄501には、小計キー操作時の合計金額が表示される。図7の場合、合計欄501の「1490円」は、小計キー操作時の合計金額が1490である旨を表示している。
釣機入金額欄502には、小計キー操作時の預かり金額が表示される。図7の場合、釣機入金額欄502の「500円」は、小計キー操作時の預かり金額が500円である旨を表示している。
入金取消キー505は、入金を取り消すために操作されるキーである。入金取消キー505が操作されると、制御部は、精算処理を中止し、預かり金(図5の例では、500円)を釣銭機60から排出させるが、登録商品領域330においては、これまでの表示が継続される。
次客登録キー509は、商品登録画面における次客登録キー309と同様に、第1客の処理が終了する前に第2客の処理を開始するために操作されるキーである。次客登録キー509が操作されると、制御部は、第2客の商品登録画面を表示させる。
本実施形態における次客登録キー509は、本実施形態における宣言手段に含まれる。また、本実施形態における宣言手段は、次客登録キー509を表示し、次客登録キー509に対する操作を受け付けたことに応じて第2客に対応する取引の開始を宣言する制御部の機能を含む。
仮締めキー508は、処理の保留(一時中断)に関するキーである。仮締めキー508の操作により、実行中の処理を保留することができる。つまり、仮締めキー508が操作されると、登録商品領域330においてこれまで表示されていた登録済みの商品が消去され、消去された商品の商品データが記憶される。つまり、登録済みの商品に対応する取引についての一時的な保留(仮締め)が行われる。また、この場合には、客により入金された金額(同図の例では500円)が釣銭機60より払い出される。この後、仮締めキー508が再び操作されると、取引の保留が解除され、登録商品領域330においては、対応の取引に関する商品データに基づく登録済みの商品の表示が再度行われる。
また、小計キーの操作後は、図7に示すように、選択領域300において、預かり金額301や合計金額302を非表示としているが、図5と同様、預かり金額301や合計金額302を表示してもよい。
上記の説明のように、小計キーが操作されることに応じてウィンドウ500が表示されるが、その際、次の客に対応する商品登録を開始するための次客登録キー509、前客に対する入金取消キー505および仮締めキー508に対する操作が可能(有効)となる。
つまり、小計キーの操作後においては、ウィンドウ500上で、次客に対応して登録を行えるようにするための操作と、前客に対応して取引を行うための操作との両方が有効になる。これにより、小計キーの操作後においても、店員は現客が精算に時間が掛かっている場合には次客に応じた商品登録に関する操作を行うことが可能であり、一旦、商品登録が完了した前客が商品の追加を行うような場合にも対応して、前客に応じた取引を再開することができる。
同図の例の場合には、次客登録キー509、入金取消キー505および仮締めキー508が、ウィンドウ500内に配置されており、店員は、ウィンドウ500が表示された状態で次客登録キー509、入金取消キー505および仮締めキー508の操作を行えるようになっている。
なお、小計キー操作後において操作が可能な次客登録キー509、入金取消キー505および仮締めキー508の各々については、ウィンドウ500とは個別のウィンドウなどの領域に配置されてもよい。あるいは、商品登録画面における下側において、仮締めキー308および次客登録キー309とともに、入金取消キーを配置し、仮締めキー308および次客登録キー309については小計キーが操作されても継続して操作が有効なようにし、入金取消キーについては小計キーが操作されてウィンドウ500が表示されると操作が有効になるようにしてもよい。
図8は、客用表示部50に表示される表示例を示した図である。具体的には、図8(B)は、図7に示したウィンドウが店員用表示部10に表示されているときに、客用表示部50に表示される会計画面の例を示している。即ち、図8(B)は、商品登録完了時(小計キー操作時)に、客用表示部50に表示される会計画面の例を示している。
図8(B)の会計画面には、合計欄401と、お預り欄402と、不足欄403とが設けられている。合計欄401には、小計キー操作時の合計金額が表示される。お預り欄402には、小計キー操作時の預かり金額が表示される。不足欄403には、小計キー操作時の不足金額が表示される。図8(B)の場合、不足欄403の「990円」は、小計キー操作時の不足金額が990円である旨を表示している。
不足欄403の下部には、メッセージが表示される。図8(B)の場合、不足金額について入金を案内する案内情報(または入金不足である旨を報知する報知情報)として、メッセージ「金額を確認しお金をお入れください。」が表示されている。また、不足欄403等の右側には、お金の投入を想起させる画像を表示される。図8(B)の例では、投入口への矢印をアニメーション(動画)にて表示している。
なお、小計キー操作時の預かり金額が0円である場合(入金をしていない場合)には、図8(A)に示すように、お預り欄402や不足欄403を表示せずに合計欄401のみを表示してもよい。
図9は、客用表示部50に表示される表示例を示した図である。具体的には、図9(A)は、図7に示した商品登録画面が店員用表示部10に表示されているときに(図8(B)に示した会計画面が客用表示部50に表示されているときに)、合計金額以上の貨幣が釣銭機60に投入された場合における、客用表示部50に表示される会計画面の例を示している。即ち、図9(A)は、商品登録完了後(小計キー操作後)に、合計金額以上の貨幣が釣銭機60に投入された場合における、会計画面の例を示している。ただし、小計キー操作後、1円以上の入金があれば、図9(A)に例示した表示が行われ、「お預かり」に対応する位置の欄の金額が入金金額を示すようにしてもよい。
図9(A)の会計画面には、合計欄401と、お預り欄402と、おつり欄404とが設けられている。合計欄401には、貨幣投入後の合計金額が表示される。お預り欄402には、貨幣投入後の預かり金額が表示される。おつり欄404には、貨幣投入後の釣銭金額が表示される。図9(A)の場合、おつり欄404の「10円」は、貨幣投入後の釣銭金額が10円である旨を表示している。
おつり欄404の下部には、メッセージが表示される。図9(A)の場合、釣銭の受け渡しについて案内する案内情報(または釣り銭がある旨を報知する報知情報)として、メッセージ「おつりがあります。しばらくお待ちください。」が表示されている。
なお、商品登録完了後に、合計金額以上の貨幣が釣銭機60に投入されている場合には、図9(A)の会計画面に代えて、図9(B)の会計画面を客用表示部50に表示してもよい。図9(B)の会計画面には、「領収書あり」ボタンと、「レシート不要」ボタンとが設けられている。「領収書あり」ボタンは、領収書を要する旨のボタン(領収書発行を指示するボタン)である。「レシート不要」ボタンは、レシートを要しない旨のボタン(レシートの非発行を指示するボタン)である。なお、レシート発行部70によって領収書が発行されてもよい。
図10は、店員用表示部10に表示される表示例を示した図である。具体的には、図10は、図9に示した会計画面が客用表示部50に表示されているときに、店員用表示部10に表示される表示例を示している。即ち、図10は、商品登録完了後(小計キー操作後)に、合計金額以上の貨幣が釣銭機60に投入された場合における、表示例を示している。
合計金額以上の貨幣が釣銭機60に投入された場合のウィンドウ500には、図10に示すように、合計欄501と、釣機入金額欄502と、おつり欄504と、入金取消キー505と、仮締めキー508と、次客登録キー509とが設けられている。合計欄501には、貨幣投入後の合計金額が表示される。釣機入金額欄502には、貨幣投入後の預かり金額が表示される。おつり欄504には、貨幣投入後の釣銭金額が表示される。なお、釣銭がない場合(合計金額と預かり金額が一致する場合)、おつり欄504を設けなくてもよい。
入金取消キー505は、入金を取り消すために操作されるキーである。入金取消キー505が操作されると、制御部は、精算処理を中止し、預かり金(図10の例では、1500円)を釣銭機60から排出させる。なお、釣銭機60から預かり金が排出される際、登録商品領域330における登録済みの商品の表示は継続されればよい。
次客登録キー509は、第1客の処理が終了する前に第2客の処理を開始するために操作されるキーである。次客登録キー509が操作されると、制御部は、他の客(第2客)の商品登録画面を表示させる。
会計キー507は、取引に関連する処理の流れにおける最後の処理である精算処理について完了まで進行させる(終了させる)ために操作されるキーである。会計キー507が操作されると、制御部は、釣り銭(図10の例では、10円)を排出させるとともに、「レシート不要」ボタンが操作されていない場合にはレシートの発行を制御する。また、「領収書あり」ボタンが操作されている場合には、制御部は、領収書の発行を制御する。
仮締めキー508は、処理の保留(一時中断)に関するキーである。仮締めキー508の操作により、実行中の処理を保留することができる。仮締めキー508が操作されると、図7の場合と同様に、登録済みの商品に対応する取引についての一時的な保留(仮締め)が行われる。この後、仮締めキー508が再び操作されると、取引の保留が解除され、登録商品領域330においては、対応の取引に関する商品データに基づく登録済みの商品の表示が再度行われる。また、同図の場合には、これまでにおいて客により入金された金額が釣銭機60より払い出される。この後、仮締めキー508が再び操作されると、取引の保留が解除され、登録商品領域330においては、対応の取引に関する商品データに基づく登録済みの商品の表示が再度行われる。
また、図10に示すように、商品登録画面の上部には、メッセージが表示される。図10の場合、取引関連処理の進行について案内する案内情報(または合計金額以上の貨幣が投入された旨を報知する報知情報)として、メッセージ「入金が完了しています。」が表示されている。
上記の説明のように、合計金額以上の貨幣が釣銭機60に投入された場合に応じたウィンドウ500の表示状態のもとでも、図7の場合と同様に、次客に対応する次客登録キー509と、前客に対応する入金取消キー505および仮締めキー508に対する操作が可能(有効)となる。
図11は、客用表示部50に表示される表示例を示した図である。具体的には、図11は、図10に示したウィンドウが店員用表示部10に表示されているときに(図10に示した会計画面が客用表示部50に表示されているときに)、会計キー507が操作された場合における、客用表示部50に表示される会計画面の例を示している。
図11の会計画面には、合計欄401と、お預り欄402と、おつり欄404とが設けられている。合計欄401には、会計キー507操作時の合計金額が表示される。お預り欄402には、会計キー507操作時の預かり金額が表示される。おつり欄404には、会計キー507操作時の釣銭金額が表示される。
おつり欄404の下部には、メッセージが表示される。図11の場合、釣銭等の受け渡しについて案内する案内情報(または釣り銭がある旨を報知する報知情報)として、メッセージ「おつりとレシートをお受け取りください。」が表示されている。また、おつり欄404等の右側には、おつり等の受け取りを想起させる画像を表示される。図11の例では、排出口からの矢印をアニメーション(動画)にて表示している。
なお、図11に示される会計画面においてお釣りとレシートの受け取りを客に案内する情報については、レシート受取案内情報と呼ぶ。
以上の図5~図11の説明によれば、第1客が自分の取引に応じて行う精算までの行為としては、以下のようになる。
即ち、客が商品販売データ処理装置1に赴いて買上対象の商品を店員に渡すと、店員が商品の登録を開始する。商品の登録が行われることに応じて、客用表示部50においては、図6(A)に示すように会計画面が表示される。このように会計画面が表示された状態となることに応じて、商品販売データ処理装置1における釣銭機60は、客からの入金を受付可能な状態となる。つまり、客は、小計キー操作が行われる前の段階であって上商品の合計金額が確定していない状態であっても、会計画面の合計欄401に表示される現時点までの合計金額を確認しながら、代金の入金を行っていくことができる。なお、同図では、1つ目の商品が登録された後において客が釣銭機60への入金が可能となる例を示している。しかし、客に対応する商品が未だ登録されていない状態からでも釣銭機60への入金が行えるようにされてもよい。
そして、入金が行われることに応じて、会計画面においては、図6(B)に示すように、お預り欄402において現在迄の預かり金額が、入金金額に応じて変化していく。従って、お預り欄402にて示される金額により、客は、自分が入金した金額を確認できる。
そして、客が入金している途中で、店員が客の全ての買上商品についての登録を終え、小計キーを操作すると、客用表示部50における会計画面が、例えば図8(B)に示すように変化する。
そして、客により合計金額以上の金額の入金が釣銭機60に対して行われると、客用表示部50における会計画面が、図9(A)または図9(B)に示す内容に変化し、釣銭の有る場合には、釣銭の金額と、しばらくして釣銭の排出されることが客に報知される。
そして、本実施形態の場合には、客用表示部50において図9(A)または図9(B)の表示が行われているときに、図10のようにウィンドウ500が表示される。そこで、店員は、ウィンドウ500に対応する精算処理を終了させるために、ウィンドウ500において配置されている会計キー507を操作する。
会計キー507が操作されることに応じて、客用表示部50における会計画面は、図11に示す状態に変化する。そして、図11に示す状態の会計画面が表示されている状態のもとで、紙幣排出口63、硬貨排出口65から釣銭が排出され、さらにレシート発行部70からレシートが排出される。
上記のように、釣銭の排出とレシートの排出とが終了すると、精算処理が終了する。つまり、1客に応じた取引関連処理が終了する。
客は、排出された釣銭を紙幣排出口63、硬貨排出口65から取り出し、レシート発行部70からレシートを引き取る。
上記の説明は、本実施形態の商品販売データ処理装置1において取引関連処理が行われていなかった待機状態から1客の取引関連処理が開始され、1客の取引関連処理の途中においても次客の取引関連処理が開始されることなく、1客の取引関連処理が終了した場合の例である。
しかし、本実施形態の商品販売データ処理装置1では、店員は、1の客(前客または第1客)の取引関連処理の途中において、次の客(次客または第2客)の取引関連処理を開始させることができる。
即ち、第1客に対応する商品登録を行っているときに第2客が現れたことに応じて、第2客の取引関連処理を開始させようとする場合、店員は、図5のように表示されている第1客に対応の商品登録画面において配置されている次客登録キー309に対する操作を行う。
上記の次客登録キー309に対する操作に応じて、店員用表示部10においては、図12に示すように、第2客に対応する商品登録画面の表示に切り替わる。これにより、第2客に対応する商品の登録が可能な状態となる。同図では、第2客に対応する1つ目の商品である「ふっくらロコモコ丼」が登録されたときの商品登録画面の例を示している。
ここで、図12においては、第2客に対応する商品登録画面は、第1客に対応する商品登録画面の上に重ねられた態様で表示されている。
つまり、同図においては、まず、第2客の商品登録画面に対応するタブである選択領域320が配置されている。選択領域320には、第2客の表示をしている旨の情報324(値「1」)と、現在迄の預かり金額321と、現在迄の合計金額322と、第2客を第1客と識別するためのキャラクタ323(図12では、牛)とが表示されている。
なお、表示の優先順位として、第2客に対応する選択領域320の情報324に「1」を表示し、第1客に対応する選択領域300の情報304に「2」を表示してもよい。
そして、選択領域320の右隣に、第1客の商品登録画面に対応するタブである選択領域300が配置されている。このように選択領域300が配置されていることで、第2客の商品登録画面の下に第1客の商品登録画面が配置されていることが明示される。
例えば店員が選択領域300に対する操作を行えば、店員用表示部10においては、図12に示す状態から、第1客に対応の商品登録画面が前面に移動してくる態様で表示され、第2客に対応の商品登録画面は、第1客に対応の商品登録画面の下側に配置された状態となる。
即ち、本実施形態の店員用表示部10においては、第1客と第2客との取引関連処理が開始されている状態では、第2客の取引関連情報の表示と、第1客の取引関連情報の表示とが行われる。
本実施形態では、図12の状態のもとでの選択領域300に対する操作(第1客の商品登録画面への切り替え)は常に有効である。
あるいは、例えば、第2客に対応の商品登録が行われているときには、当該商品登録を優先させるために、選択領域300に対する操作は受け付けられない(第1客の商品登録画面への切り替えはできない)ようにしてもよい。そして、第2客に対応する小計キーの操作が行われて商品登録が完了することに応じて、選択領域300に対する操作が受け付けられるようにしてもよい。
ここで、例えば第1客に対応して小計キーが操作されて精算処理に移行したものの、何らかの事情で第1客が精算に手間取ってしまい、精算がなかなか終了しないような状況となる場合がある。このような場合には、例えば第1客が精算を終了しないうちに、第2客に対応しても小計キーが操作されて精算が可能な状態となる可能性がある。つまり、第1客と第2客とのいずれもが精算が行える状況が生じる可能性がある。
このような場合において、例えば第2客に対応の精算が可能となったことに応じて、客用表示部50に、これまで表示されていた第1客に対応の会計画面に加えて、第2客に対応の会計画面も表示させることは可能である。しかし、このように第1客に対応の会計画面と第2客に対応の会計画面とを同じ客用表示部50に表示させると、例えば精算を行おうとしていた第1客が、誤って第2客に対応の会計画面で精算処理を行ってしまい、客を混乱させる可能性がある。
そこで、本実施形態の商品販売データ処理装置1は、上記のように、第1客と第2客とについて精算が可能な状態になったとしても、第1客に対応の精算処理が完了するまでは、第2客に対応の会計画面を客用表示部50に表示させることを禁止する。
そして、商品販売データ処理装置1は、第1客の精算処理が完了して第1客に対応の会計画面を消去した後において、所定の状態にあることが判定されると、第2客に対応の会計画面を表示させる。
ここで、図13を参照して、第1客の精算処理が完了して第2客に対応の会計画面の表示の禁止が解除されたことに応じて、第2客に対応の会計画面を客用表示部50に表示させるタイミングの例について説明する。
図13においては、時刻t1~時刻t2において第1客に対応の取引関連処理が行われたことが示されている。
ここで、時刻t2として示される第1客に対応の取引関連処理の終了のタイミングは、図11のようにレシート受取案内情報を含む会計画面(第1客に対応する精算処理の完了を報知する表示の一例)が表示されたときに対応する。時刻t2に対応して表示されたレシート受取案内情報を含む会計画面は、例えば一定時間が経過すると消去され、例えば所定の態様の待機画面に切り替わるようにされればよい。
そのうえで、同図においては、3つの第2客に対応の取引関連処理のパターンが示されている。なお、同図では、3つのパターンについて、説明を簡単にすることの便宜上、同じ時刻t10から第2客に対応の取引関連処理が開始されている場合を示している。時刻t10は、第1客に対応の取引関連処理が行われている期間における或る時刻である。
3つの第2客に対応の取引関連処理のパターンは、それぞれ、第1客の精算処理が完了した時刻t2以降において第2客に対応の会計画面を表示させるべき状態についてのパターン例を示している。
まず、第2客に対応の取引関連処理のパターン1から説明する。パターン1においては、取引関連処理の開始された時刻t10から或る時間を経過した時刻t11において1つ目の商品が登録され、さらに時刻t11から或る時間を経過した時刻t12において2つ目の商品が登録されている。1つ目と2つ目の商品の登録は、第1客に対応の取引関連処理が完了する時刻t2より以前のタイミングで行われている。
そして、時刻t12における商品の登録に続き、時刻t2からさらに或る時間を経過した時刻t13において3つ目の商品の登録が行われている。
まず、本実施形態の商品販売データ処理装置1は、上記の時刻t13のように、第1客の精算処理が終了する時刻t2を経過してから商品登録が行われたのであれば、商品登録が行われたタイミングで、第2客の会計画面の表示を開始させる。
次に、第2客に対応の取引関連処理のパターン2について説明する。
パターン2においては、時刻t2より以前であって、時刻t10から或る時間を経過した時刻t21、t22、t23において、順次1つ目から3つ目の商品が登録されている。
その後、時刻t2からさらに或る時間を経過した時刻t24において小計キーの操作が行われている。このように第1客に対応の取引関連処理が完了してから小計キーの操作が行われたのであれば、商品販売データ処理装置1は、第2客に対応の会計画面の表示を開始させる。
次に、第2客に対応の取引関連処理のパターン3について説明する。
パターン3においては、時刻t2より以前において、時刻t10から或る時間を経過した時刻t31、t32において、順次1つ目、2つ目の商品が登録されている。そして、時刻t2以前であって、時刻t22から或る時間を経過した時刻t33において小計キーが操作されている。
このように、第1客に対応の取引関連処理が完了しないうちに、第2客についての小計キーが操作された場合、商品販売データ処理装置1は、以下のタイミングで第2客に対応の会計画面の表示を開始させる。
つまり、商品販売データ処理装置1は、時刻t2に対応して客用表示部50において表示が開始された、レシート受取案内情報を含む会計画面(図11)の表示時間T1を経過した時刻t34から、第2客に対応の会計画面の表示を開始させる。
なお、パターン3の場合のように、第1客に対応の取引関連処理が完了する以前において第2客に対応の小計キーが操作された場合、店員用表示部10においては、図14に例示するように、店員に、第2客に対応の精算に対応する会計キー操作を待ってもらうことを通知するメッセージウィンドウMSG(精算処理が待機されていることを示す情報が表示された状態の一例)が表示される。
このように、本実施形態の商品販売データ処理装置1においては、上記の3つのパターン1~3のうちのいずれかの状態であることに応じて、客用表示部50において第2客に対応の会計画面の表示が開始される。
つまり、第1客の取引関連処理が完了(即ち、精算処理が完了)した後において、第2客に対応する商品登録が行われた状態であることに応じて、第2客に対応の会計画面の表示が開始される(パターン1)。
また、第1客の取引関連処理が完了した後において、第2客に対応の小計キーの操作が行われた状態であることに応じて、第2客に対応の会計画面の表示が開始される(パターン2)。
また、第1客の取引関連処理が完了(即ち、精算処理が完了)しないうちに既に第2客に対応の小計キーの操作が行われている場合には、第1客の取引関連処理が完了すると、第2客に対応の会計画面の表示が開始される(パターン3)。
これまでの説明から理解されるように、本実施形態における商品販売データ処理装置1は、第1客の取引関連処理とともに第2客の取引関連処理を実行することが可能とされている。そのうえで、商品販売データ処理装置1は、第1客に対応の精算処理が完了するまでは、客用表示部50における第2客に対応の会計画面の表示を禁止し、第1客に対応の精算処理完了後の所定のタイミングで第2客に対応の会計画面の表示を行うようにする。
これにより、例えば第1客が精算でとまどっているうちに、第2客についての商品登録が完了して第2客も精算可能な状態となったとしても、第2客に対応して精算を行わせる会計画面が客用表示部50に表示されることはない。これにより、例えば客が誤って自分には対応していない会計画面で精算を行うようなことがなくなり、精算での混乱を避けることが可能となり、客捌きの効率も向上する。
続いて、図15のフローチャートを参照して、本実施形態における商品販売データ処理装置1が客用表示部50の表示に関して実行する処理手順例について説明する。
なお、同図に示す処理は、第1客に対応の取引関連処理のみが行われている状態のもとで開始される。従って、同図の処理が開始されているとき、店員用表示部10においては、取引関連処理の進行状況に応じて、例えば図5、図7、図10のいずれかに対応するような、第1客のみに対応する商品登録画面が表示された状態にある。
まず、商品販売データ処理装置1における制御部は、第2客に対応する取引関連処理の開始指示が得られることを待機している(ステップS101-NO)。
そして、例えば、図5の次客登録キー309、図7または図10の次客登録キー509に対する操作が店員によって行われると、第2客に対応する取引関連処理の開始指示が得られることになる(ステップS101-YES)。
この場合、制御部は、店員用表示部10において、図12にて説明したように、第1客の商品登録画面の上に重ねるようにして第2客に対応する商品登録画面を表示させる(ステップS102)。ステップS102の処理によって第2客に対応する商品登録画面が表示されて以降、制御部は、店員による商品登録操作に応じて、第2客に対応の商品の登録処理を行うことができる。
上記のようにして第2客に対応する取引関連処理が開始された状態において、制御部は、第1客の精算処理として、商品の合計金額以上の入金が完了するのを待機する(ステップS103-NO)。
前述のように、第1客に対応の精算処理において商品の合計金額以上の入金の完了したことが判定されると(ステップS103-YES)、制御部は、以下の処理を行う。
つまり、制御部は、客用表示部50において、第1客に対応してレシート受取案内情報を含む会計画面を表示させるとともに、釣銭とレシートとを排出する(ステップS104)。なお、商品の合計金額と入金金額とが同じである場合には釣銭は排出されない。
また、ステップS104の処理は、釣銭とレシートの受け取りに客が要する時間を考慮して設定された、レシート受取案内情報を含む会計画面についての一定の表示時間が経過し、レシート受取案内情報を含む会計画面が消去されることを以て終了する。そして、ステップS104の処理の終了を以て、第1客に対応する取引関連処理が完了したことになる。
また、第1客に対応する取引関連処理の完了に応じて、制御部は、店員用表示部10における第1客に対応の商品登録画面を消去する(ステップS105)。この結果、店員用表示部10においては、第2客に対応の商品登録画面のみが表示された状態となる。
ここで、ステップS102に応じて第2客に対応の取引関連処理が開始されてから、ステップS104により第2客に対応の取引関連処理が完了するまでの期間においては、例えば、第2客に対応する商品登録処理や小計キー操作による商品登録完了の指示などの第2客に対応の処理が並行して行われてもよい。しかし、第1客の取引関連処理が完了しないうちは、第2客に対応の処理が実行されたとしても、第2客に対応の処理の実行に応答して、客用表示部50にて第2客に対応の会計画面が表示されることはない。
即ち、ステップS102からS104の処理は、表示制御として、第1客の取引関連処理が完了するまで、第2客に対応の会計画面の表示を禁止するという制御を行っていることに相当する。
以降において、制御部は、図13にて説明したパターン1~3のいずれかに対応する状態が得られることに応じて客用表示部50に第2客に対応の取引関連処理を表示させる制御を実行する。
そこで、まず、制御部は、第1客に対応する取引関連処理が完了するまでの間(即ち、ステップS104の処理が完了するまでの間)において、既に第2客に対応する小計キー操作が行われているか否かについて判定する(ステップS106)。ステップS106の判定は、図13にて説明したパターン3に該当する状態が得られているか否かについての判定である。
既に第2客に対応する小計キー操作が行われている場合(ステップS106-YES)、制御部は、後述のステップS109を実行する。
一方、まだ第2客に対応する小計キー操作が行われていないことが判定された場合(ステップS106-NO)、制御部は、第1客に対応する取引関連処理の完了後において、第2客に対応する小計キー操作が行われたか否かについて判定する(ステップS107)。ステップS107の判定は、図13にて説明したパターン2に該当する状態が得られているか否かについての判定である。
第2客に対応する小計キー操作が行われたことが判定された場合(ステップS107-YES)、後述のステップS109を実行する。
一方、第1客に対応する取引関連処理の完了後において、第2客に対応する小計キー操作が行われていないことが判定された場合(ステップS107-NO)、制御部は、第2客に対応する商品登録が行われたか否かについて判定する(ステップS108)。ステップS108の判定は、図13にて説明したパターン1に該当する状態が得られているか否かについての判定である。
第2客に対応する商品登録が行われていないことが判定された場合(ステップS108-NO)、制御部は、ステップS107に処理を戻す。これにより、制御部は、第1客に対応する取引関連処理の完了後における第2客に対応の小計キー操作または第2客に対応の商品登録が行われることを待機する。
そして、ステップS106、S107、S108のいずれかにて肯定(YES)の判定結果が得られた場合、制御部は以下の処理を実行する。
つまり、制御部は、客用表示部50に、第2客に対応の会計画面を表示させる(ステップS109)。
ここで、ステップS108において商品登録が行われたとしてステップS109に至った場合、第2客に対応の取引関連処理としては、商品登録が行われている状態である。そこで、この場合には、現在までの商品登録結果を図6(A)、図6(B)に示した態様の会計画面が、例えば図13の時刻t34において表示される。
また、ステップS107において第1客に対応の取引関連処理完了後に小計キー操作が行われたことに応じてステップS109に至った場合には、図8(A)、図8(B)に示した態様の会計画面が例えば図13の時刻t24において表示される。
また、ステップS106において第1客に対応の取引関連処理が完了する以前に第2客に対応する小計キー操作が行われていたことでステップS109に至った場合には、そのときの入金状況に応じて、図8(商品の合計金額以上の入金が完了していない場合)または図9(商品の合計金額以上の入金が完了している場合)に示した態様の会計画面が例えば図13の時刻t13において表示される。
同図に示すようにして表示に関する処理が実行されることで、第1客に対応する取引関連処理が完了するまでは第2客に対応する会計画面(取引関連処理に関する画面)の表示が禁止される。そして、図13にて説明したパターン1~3のうちのいずれかのパターンが得られることに応じて、客用表示部50において第2客に対応の会計画面が表示される。
なお、上記実施形態においては、第1客について商品登録処理が行われているときに、第2客に対応する取引関連処理を開始させることが可能となっている。しかし、例えば第1客について商品登録処理が行われているときには第2客に対応する取引関連処理の開始を禁止し、第1客に対応する小計キー操作が行われて商品登録が完了してはじめて第2客に対応する取引関連処理の開始が行われるようにしてもよい。
この場合においても、第1客が精算にとまどっているうちに第2客の商品登録が完了してしまい、第1客と第2客とのいずれについても精算処理が可能な状況となる可能性がある。このような場合にも、本実施形態によれば、第1客の取引関連処理が完了するまで、客用表示部50における第2客に対応する会計画面の表示を禁止することで、客が自分に対応しない会計画面で会計を行ってしまうような誤りを防ぐことができる。
また、本実施形態における商品販売データ処理装置1は、例えば第1客と第2客とのそれぞれに対応する釣銭機60と客用表示部50とを備えるような構成であってもよい。このような場合にも、例えば第1客の精算処理が完了するまでは、第2客に対応する客用表示部50において、第2客に対応する会計画面の表示が禁止されるようにすることができる。
以上説明したように、本実施形態における商品販売データ処理装置1は、第1客の取引に関連する処理とともに、第1客の次に取引が行われた第2客の取引に関連する処理が行われる商品販売データ処理装置であって、第1客に対応して登録された商品についての精算処理が完了するまで、第2客に対応して登録された商品についての精算処理が行われないように制御する制御手段を備える。
上記構成によれば、第1客の精算処理が完了するまで、次の第2客の精算処理を行うことができないようにされる。即ち、第1客の精算処理と並行するようにして第2客の精算処理が先に行われてしまうようなことがない。これにより、客が、第1客と第2客のどちらの精算処理が自分に対応する精算処理であるのか迷ってしまったり、自分に対応しない精算処理に応じて精算を行ってしまうようなことが防がれ、客捌きの効率の向上が図られる。
また、本実施形態における商品販売データ処理装置1において、第1客に対応して登録された商品についての精算処理が完了するまでに第2客に対応する取引の開始を宣言する宣言手段をさらに備え、制御手段は、取引に関連する情報を客に提示するように設けられる客用表示部50において、第1客に対応して登録された商品についての精算処理が完了するまで、宣言手段による宣言に応じて開始された第2客の取引に関連する情報(会計画面)の表示が禁止されるように制御する。
上記構成によれば、客用表示部50において、第1客に対応して登録された商品についての精算処理が完了するまで、第2客の取引に関連する情報の表示が禁止されることで、第1客が精算処理を行おうとする際に、自分に対応する画面のみを見て精算することになる。即ち、上記構成によっては、自分に対応しない精算処理に応じて精算を行ってしまうような誤りをより確実に防ぐことができる。
また、本実施形態における商品販売データ処理装置1において、制御手段は、第1客に対応して登録された商品の精算処理が完了した後において所定の状態が得られることに応じて、第2客の取引に関連する情報の表示の禁止を解除し、客用表示部50において第2客の取引に関連する情報の表示を行う。
上記構成によれば、第1客に対応して登録された商品の精算処理が完了した後において適切な状況のもとで客用表示部50に第2客の取引に関連する情報(会計画面)の表示を行うことができる。
また、本実施形態における商品販売データ処理装置1において、制御手段は、客用表示部50において第1客に対応する精算処理の完了後、第2客に対応する商品を対象とする登録処理が行われた場合、客用表示部50において第2客の取引に関連する情報(会計画面)の表示を行う。
上記構成によれば、まだ第1客に対応する商品登録が完了していないときに第2客の取引に関連する情報の表示の禁止が解除された場合において、商品登録が行われたときに応じて第2客の取引に関連する情報(会計画面)が表示される。これにより、例えば精算を行おうとする第2客にとっては、自分の商品が登録されたタイミングで自分の取引に関連する会計画面が表示されるので、自分に対応する会計画面が表示されたことが分かりやすい。
また、本実施形態における商品販売データ処理装置1において、制御部は、客用表示部50において第1客に対応する精算処理の完了後、第2客に対応する商品登録が完了された場合、客用表示部50において第2客の取引に関連する情報の表示を行う。
上記構成によれば、まだ第1客に対応する商品登録が完了していないときに、第2客の取引に関連する情報の表示の禁止が解除された場合において、商品登録が完了した(小計キーが操作された)ことに応じて第2客の取引に関連する情報(会計画面)が表示される。これにより、例えば精算を行おうとする第2客にとっては、自分の商品の登録の完了に応じて小計キーが操作されたタイミングで自分の取引に関連する会計画面が表示されるので、自分に対応する会計画面が表示されたことが分かりやすい。
また、本実施形態における商品販売データ処理装置1において、制御部は、第2客に対応する商品登録が完了され、第2客に対応する精算処理が待機されていることを示す情報が表示されている状態において、客用表示部において第1客に対応する精算処理の完了後、客用表示部において第2客の取引に関連する情報の表示を行う。
上記構成によれば、第1客に対応する精算処理の完了前において第2客に対応する小計キー操作が行われて第2客の精算処理が待機されている状態のもとで、第1客に対応する精算処理が完了すると、ただちに第2客の取引に関連する情報(会計画面)が表示される。
また、本実施形態における商品販売データ処理装置1において、制御部は、客の取引に関連する情報を店員に提示するように設けられる店員用表示部10において、第1客に対応して登録された商品についての精算処理が完了するまで、第2客の取引に関連する情報の表示と、第1客の取引に関連する情報の表示とが行われるようにする。
上記構成によれば、第1客に対応する精算処理が完了するまでは、店員用表示部10においては、第2客に対応する商品登録画面だけではなく、第1客に対応する商品登録画面も表示される。これにより、店員は、第1客と第2客とに対応した取引関連処理に関する操作を行うことができる。
なお、上述の商品販売データ処理装置1としての機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより上述の商品販売データ処理装置1としての処理を行ってもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、CD-ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部または外部に設けられた記録媒体も含まれる。配信サーバの記録媒体に記憶されるプログラムのコードは、端末装置で実行可能な形式のプログラムのコードと異なるものでもよい。すなわち、配信サーバからダウンロードされて端末装置で実行可能な形でインストールができるものであれば、配信サーバで記憶される形式は問わない。なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後に端末装置で合体される構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
1 商品販売データ処理装置、10 店員用表示部、20 操作受付部、30 スキャナ部、40 筐体、41 支持部、42 広告、50 客用表示部、60 釣銭機、61 紙幣管理部、62 紙幣投入口、63 紙幣排出口、64 硬貨投入口、65 硬貨排出口、66 リジェクト口、70 レシート発行部、80 カウンタ台、81 載置面、100 CPU、110 ROM、120 RAM、130 通信部

Claims (2)

  1. 表示面が客に対面するように設けられる客側表示部と、商品登録に応じた操作を行う店員に表示面が対面するように設けられる店員側表示部とが、互いの背面が対向する位置関係で配置され、
    貨幣の入金を受け付ける入金受付部と貨幣が排出される排出口とを有する釣銭機は、前記客側表示部および前記店員側表示部より下側に位置し、
    前記客側表示部の下端と前記釣銭機の上端とが高さ方向において同じ位置にあるようにされ、
    前記入金受付部において備えられる紙幣投入口と硬貨投入口とは、左右方向において異なる位置に配置され、
    レシートを排出するレシート排出口は、前記硬貨投入口の上側に位置するようにされ、
    商品登録の完了を宣言する操作が行われたことに応じて、合計金額と、次の客についての取引を開始させる操作が行われる操作子とを表示させ、精算処理を終了させる操作に応じて釣銭の受け取りを客に案内する表示を前記客側表示部にて表示させるよう制御する表示制御手段を備える
    商品データ処理装置。
  2. 表示面が客に対面するように設けられる客側表示部と、商品登録に応じた操作を行う店員に表示面が対面するように設けられる店員側表示部とが、互いの背面が対向する位置関係で配置され、
    貨幣の入金を受け付ける入金受付部と貨幣が排出される排出口とを有する釣銭機は、前記客側表示部および前記店員側表示部より下側に位置し、
    前記客側表示部の下端と前記釣銭機の上端とが高さ方向において同じ位置にあるようにされ、
    前記入金受付部において備えられる紙幣投入口と硬貨投入口とは、左右方向において異なる位置に配置され、
    レシートを排出するレシート排出口は、前記硬貨投入口の上側に位置するようにされる商品データ処理装置としてのコンピュータを、
    商品登録の完了を宣言する操作が行われたことに応じて、合計金額と、次の客についての取引を開始させる操作が行われる操作子とを表示させ、精算処理を終了させる操作に応じて釣銭の受け取りを客に案内する表示を前記客側表示部にて表示させるよう制御する表示制御手段
    として機能させるためのプログラム。
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