以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。本発明の一実施形態である商品販売処理装置(商品販売データ処理装置)1は、買上商品の商品登録を行う商品登録処理と、登録された商品の会計(精算)を行う会計処理(決済処理又は精算処理とも称する)とを実行可能である。
図1は、商品販売処理装置1の外観の斜視図である。具体的には、図1は、顧客側斜め前上方から見た場合の斜視図である。図1には、直交座標系XYZの座標軸が表されている。X軸は、水平面に対して水平な、商品販売処理装置1の横方向の軸である。Y軸は、水平面に対して水平な、商品販売処理装置1の奥行き方向、換言すれば、顧客側に向かう方向の軸である。Z軸は、水平面に直交する、商品販売処理装置1の高さ方向の軸である。
図2は、商品販売処理装置1の別の視点による外観の斜視図である。具体的には、図2は、店員側斜め前上方から見た場合の斜視図である。図2には、カウンタ台80を挟んで対向する店員S(商品登録者)と、顧客Cとが表されている。なお、カウンタ台80は、移動可能にキャスタを備えてもよい。なお、図1および図2において、同一の構成には同一の符号を付してある。
商品販売処理装置1は、図1および図2に示すように、店員用表示部10と、操作受付部20と、筐体40と、支持部41と、顧客用表示部50と、釣銭機60と、レシート発行部70とを備える。
また、商品販売処理装置1は、CPU100(図4参照。制御部とも称する場合もある)を備える。CPU100は、店員用表示部10、操作受付部20、スキャナ部30、スキャナ部31、ICカードリーダ部84(図4参照)、顧客用表示部50、釣銭機60、レシート発行部70等を制御することにより、商品登録処理および会計処理の実行を制御する。
以下、図1および図2を参照して、商品販売処理装置1の構成について詳しく説明する。図1および図2に示すように、カウンタ台80の台上には筐体40が設置されている。筐体40の設置位置よりも店員S側のカウンタ台80の台上には、買上商品を載置可能な載置面81が確保されている。
カウンタ台80の台上に設置された筐体40の設置面側と逆側の端部(上端)には、店員S側に表示面が向くように、載置面81に対して固定された支持部41を介して、店員用表示部10が取り付けられている。つまり、店員用表示部10は、支持部41によって載置面81より上方の位置に支持されている。
店員用表示部10は、支持部41の垂直方向の中心軸(Z軸と平行な軸)に対して回動可能である。図1に示した例では、店員用表示部10は、筐体40にぶつからない範囲内で回動可能(首振り可能)である。
なお、店員用表示部10の回動可能範囲は、図1に示した例に限定されない。例えば、支持部41を長くし、店員用表示部10の回動可能範囲は、店員Sに対して正面の向きから略180度(180度を含む。)の範囲であってもよい。
また、店員用表示部10の回動可能方向は、図1に示した例に限定されない。例えば、店員用表示部10の回動可能方向は、店員用表示部10は、支持部41の垂直方向の中心軸と直交する軸(X軸と平行な軸等)に対して回動可能であってもよい。なお、店員用表示部10を、支持部41の垂直方向の中心軸と直交する軸に対して例えば120度程度回動させた場合、店員用表示部10の表示の天地が逆になる。したがって、120度程度回動させた場合には、CPU100は、表示の天地を反転させるように制御し、120度程度回動させた場合に天地が逆にならないようにしてもよい。
店員用表示部10は、店員Sに種々の情報を表示する。例えば、店員用表示部10は、商品登録処理における商品登録表示情報や、会計処理における会計表示情報を表示する。なお、商品登録表示情報は、例えば、買上商品の商品名、単価、値引額、数量等の情報である。また、会計表示情報は、例えば、合計金額、預かり金額、差額(おつり金額)、買上数量等の情報である。
本実施形態では、店員用表示部10として、操作受付機能を有したタッチパネル付液晶表示装置を用いている。店員用表示部10のタッチパネル上には、種々のGUI(Graphical User Interface)ボタン(所定のプリセットボタン)が表示される。GUIボタンの操作があった場合、即ち、GUIボタンがタッチ(押下)された場合、当該操作(押下されたGUIボタン)に応じた操作情報がCPU100に供給される。つまり、店員用表示部10(又は、タッチパネル、又は、GUIボタン)は、表示部でもあり入力部でもある。
店員用表示部10の下部には、操作受付部20が取り付けられている。操作受付部20は、入力部として種々のキー(メカキー)を有する。操作受付部20が有するキーは、例えば、商品登録処理を終了させる小計キー(商品登録完了キー)、会計処理を開始させる会計キー(現計キー)などである。キーの操作があった場合、即ち、キーが押下された場合、当該操作(押下されたキー)に応じた操作情報がCPU100に供給される。なお、店員S側に操作部が向くように、操作受付部20を支持部41に直接取り付けてもよい。
筐体40の設置位置よりも顧客C側のカウンタ台80の台上には、顧客C側に表示面が向くように、顧客用表示部50が配設されている。なお、顧客用表示部50の表示面の角度は変更可能であってもよい。
顧客用表示部50は、顧客Cに種々の情報を表示する。例えば、顧客用表示部50は、商品登録処理における商品登録表示情報や、会計処理における会計表示情報を表示する。
本実施形態では、顧客用表示部50として、操作受付機能を有したタッチパネル付液晶表示装置を用いている。顧客用表示部50のタッチパネル上には、種々のGUIボタンが表示される。GUIボタンの操作があった場合、即ち、GUIボタンがタッチ(押下)された場合、当該操作(押下されたGUIボタン)に応じた操作情報がCPU100に供給される。つまり、顧客用表示部50(又は、タッチパネル、又は、GUIボタン)は、表示部でもあり入力部でもある。
顧客用表示部50が設けられる位置よりも下方、且つ顧客用表示部50の近傍の位置には、釣銭機60が配設されている。
釣銭機60は、紙幣および硬貨の顧客Cによる投入を受け付けて入金処理を行い、釣り銭、返金、又はリジェクトされる場合の紙幣および硬貨を排出する自動釣銭機である。釣銭機60は、紙幣管理部61と、硬貨投入口64と、硬貨排出口65と、リジェクト口66とを備える。紙幣管理部61は、紙幣投入口62と、紙幣排出口63とを有する。紙幣投入口62は、顧客Cにより投入される紙幣を取り込む口である。紙幣排出口63は、紙幣およびリジェクト紙幣を排出する口である。紙幣投入口62および紙幣排出口63は、二段に構成される。例えば、紙幣管理部61において、上段が紙幣投入口62、下段が紙幣排出口63である。
硬貨投入口64は、顧客Cにより投入される硬貨を取り込む口である。硬貨排出口65は、おつりとしての硬貨、釣銭機60が備える貨幣識別部(不図示)が識別に失敗した場合の硬貨、貨幣識別部が偽造硬貨として識別した場合の硬貨を排出する口である。リジェクト口66は、入金後、キャンセルの操作をした場合に、硬貨を排出する口である。なお、硬貨投入口64と、硬貨排出口65と、リジェクト口66とは、硬貨管理部とも総称される。なお、釣銭機60は、硬貨管理部のみを備えてもよい。
顧客用表示部50および釣銭機60の近傍には、レシート発行部70が配設されている。レシート発行部70は、会計情報を紙媒体であるレシート用紙に印刷し、印刷後のレシート(会計レシート)をレシートの排出口から出力する。
釣銭機60およびレシート発行部70は、紙幣投入口62と、紙幣排出口63と、硬貨投入口64と、硬貨排出口65と、リジェクト口66と、レシートの排出口とを顧客C側に向けて、カウンタ台80の顧客C側側面(XZ平面と平行な面)に突設される。この配置により、顧客Cが釣銭機60に近接して立った場合に、顧客Cのつま先がカウンタ台80にあたるおそれが低減される。例えば、釣銭機60およびレシート発行部70が一体の筐体に収納され、この筐体がカウンタ台80の顧客C側側面に突設される。
筐体40の顧客C側の面には、ICカード(クレジットカード等)の挿入口85が設けられている。挿入口85に挿入されたICカードは、筐体40内部に組み込まれているICカードリーダ部84によって読みられ、読み取ったICカードを特定する情報がCPU100に供給される。
筐体40の側面には、台座に掛止されるスキャナ部30が設けられている。本実施形態では、スキャナ部30として、ハンディスキャナを用いている。
筐体40の店員S側の面には、スキャナ部31が設けられている。スキャナ部31の店員S側の面には、スキャナ窓31aが設けられている。スキャナ部31は、その側面から見た場合に、くさび形状を有する。つまり、スキャナ部31は、載置面81から上方に向かうにしたがって厚みが増す形状を有する。よって、スキャナ窓31aは、その窓面を貫く中心軸が水平面に対して下方に傾いた状態となる。この構成により、載置面81の面積を広く確保できるとともに、店員Sによる商品に付されたバーコードのスキャン操作をし易くすることができる。
商品等に付されたバーコードがスキャナ部30やスキャナ部31によりスキャンされた場合(読み取られた場合)、当該バーコードの情報に応じた商品コードがCPU100に供給される。
図3は、商品販売処理装置1の平面図である。具体的には、図3は、顧客C側から見た場合の平面図である。図3において、図1と同一の構成について同一の符号を付している。図3には、直交座標系XZの座標軸が表されている。X軸は、水平面に対して水平な、商品販売処理装置1の横方向の軸である。商品販売処理装置1の幅(横幅)は、X軸方向のサイズである。Z軸は、水平面に直交する、商品販売処理装置1の高さ方向の軸である。
釣銭機60は、上述したように、顧客用表示部50が設けられる位置よりも下方、且つ顧客用表示部50の近傍の位置に配設されている。また、図3に示すように、顧客用表示部50は載置面81に設置されているため、釣銭機60は、設置面81より下方、且つ顧客用表示部50の近傍の位置に配設されている。
釣銭機60において、硬貨投入口64は、紙幣管理部61の横、且つ紙幣管理部61に対して下方の位置に配設されている。具体的に、図3に示すように、XZ平面に直交し、且つZ軸に平行な線Aを含む平面を境に、左側に紙幣管理部61、右下側に硬貨投入口64が配設されている。また、紙幣管理部61の下方の位置には、硬貨排出口65が配設されている。この配置により、商品販売処理装置1を上面側から見た場合、つまり、顧客Cの視野において、紙幣投入口62に投入される紙幣および紙幣排出口63から排出される紙幣によって、硬貨投入口64が遮られない。よって、紙幣および硬貨の投入がし易い。
また、硬貨投入口64の下方の位置には、リジェクト口66が配設されている。また、紙幣管理部61の下方の位置には、硬貨排出口65が配設されている。例えば、硬貨排出口65とリジェクト口66とは、横方向(X軸方向)において隣接して配設されている。
レシート発行部70は、図3に示すように、XZ平面に直交し且つZ軸に平行な線Aを含む平面を境に右側であり、且つ硬貨投入口64の上方の位置に配設されている。
図1〜図3を参照して説明したように、顧客Cと対向する側における、操作受付部20と店員用表示部10と顧客用表示部50とは、釣銭機60の略幅内に収まるように配設されている。紙幣管理部61と硬貨排出口65とを縦二段に配置したことにより、釣銭機60の幅を飛躍的に狭めることができ、よって、商品販売処理装置1を、格別にコンパクトなサイズで実現することができる。
図4は、商品販売処理装置1の電気的な構成の例を表すブロック図である。図4において、図1と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。図4に示すように、商品販売処理装置1は、CPU(Central Processing Unit)100と、ROM(Read Only Memory)110と、RAM(Random Access Memory)120と、通信部130と、店員用表示部10と、操作受付部20と、スキャナ部30と、顧客用表示部50と、釣銭機60と、レシート発行部70とを含む。CPU100と、ROM110と、RAM120と、通信部130と、店員用表示部10と、操作受付部20と、スキャナ部30と、スキャナ部31と、顧客用表示部50と、釣銭機60と、レシート発行部70と、ICカードリーダ部84とは、信号線およびバスを介して接続されている。
CPU100(制御部)は、ROM110に記憶されたプログラムを読み込んで実行することにより、商品登録処理および会計処理を実現する。RAM120は、例えば、店舗に設置されたストアコンピュータから読み込んだ商品情報(商品コード、商品名、単価、値引額等の情報)を記憶する。また、RAM120は、商品登録表示情報および会計表示情報を記憶する。通信部130は、ストアコンピュータや他の商品販売処理装置と通信するインターフェースである。なお、CPU100とROM110とRAM120とを合せて制御部と称してもよい。
次に、図5〜図11を参照して、商品販売処理装置1の店員用表示部10および顧客用表示部50の表示の例を説明する。以下、2人の顧客の処理を同時に実行する場合(一の顧客の会計処理が完了する前に他の顧客の商品登録処理を開始する場合)において、先に商品登録処理を開始した顧客を1客目(又は、第1の顧客、又は、前客、又は、先客)と称し、1客目後に商品登録処理を開始した顧客を2客目(又は、第2の顧客、又は、次客、又は、後客)と称する。なお、他の顧客の処理が実行されていないときに商品登録処理を開始した顧客も1客目と称する。
図5は、店員用表示部10に表示される表示例を示した図である。具体的には、図5は、商品登録処理中に店員用表示部10に表示される登録画面(商品登録画面)の例を示した図である。より詳細には、図5は、第1の顧客の買上商品として、第3品目の商品「ポタージュ」が登録されたときの登録画面の例を示している。
図5の登録画面の上部には、顧客毎(取引毎)に選択領域(例えば、図5では、1客目の選択領域300)が設けられている。1客目の選択領域300には、当該1客目の表示をしている旨の情報304(値「1」)と、現在迄の預かり金額(現在迄に当該顧客が釣銭機60に入金(投入)した釣機入金額)301と、現在迄の合計金額(現在迄に当該顧客の買上商品として登録した全商品の合計金額)302と、当該顧客を他の顧客と識別するためのキャラクタ303(図5では、猫)とが表示されている。
また、選択領域300には、上記に代えて又は加えて、預かり金額301と合計金額302の差分金額を表示してもよい。具体的には、例えば、預かり金額301が合計金額302に達していない場合には、差分金額として、合計金額302から預かり金額301を除した不足金額を表示してもよい。また、預かり金額301が合計金額302を超えている場合には、差分金額として、預かり金額301から合計金額302を除した過剰金額を表示してもよい。また、選択領域300には、上記に代えて又は加えて、会計(決済)が完了したか否かなどを示すステータス情報などを表示してもよい。2客目の選択領域320(後述)についても同様である。
図5の登録画面の下部には、入金返却ボタン305と、釣機状態ボタン306と、会計ボタン307と、仮締めボタン308と、次客登録ボタン309とが設けられている。会計ボタン307や仮締めボタン308は、主として、当該客(1客目)に対応するボタンである。次客登録ボタン309は、次の客(2客目)に対応するボタンである。他図においても同様である。
入金返却ボタン305は、釣銭機に入金したお金の返却に関するボタンである。入金返却ボタン305の押下により、釣銭機60に入金したお金を払い出すことができる。
釣機状態ボタン306は、釣銭機60の状態(ステータス)に関するボタンである。例えば、釣銭機60の状態として、「ニアエンド」、「入金中」、「釣銭払出中」等を表示する。図5の例では、釣機状態ボタン306に、「ニアエンド」と記載したバッジ(又はラベル、札)のような表示306aを付すことにより、釣銭機60がニアエンドである旨を表示している。釣機状態306ボタンの押下により、釣銭機の状態の詳細情報(例えば、ニアエンドに関する詳細としてはニアエンドとなっている金種、残枚数等)が表示される。
会計ボタン307は、会計処理を進行させるために操作されるボタンである。図5においては、説明の便宜上、会計ボタン307を示しているが、会計ボタン307は会計処理への進行が可能であるときに有効となるため、現在迄の預かり金額(図5の例では、500円)が合計金額(図5の例では、1490円)未満であるときには、会計ボタン307を非表示(非アクティブ)としてもよい。なお、常に会計ボタン307を表示し、現在迄の預かり金額が合計金額未満であるときには会計ボタン307が押下されたとしても無効(例えばエラー)となるようにしてもよい。
仮締めボタン308は、処理の保留(一時中断)に関するボタンである。仮締めボタン308の押下により、実行中の処理を保留することができる。例えば、レシート用紙が残りわずかであるときや無くなってしまった場合、釣り銭が残り僅か(釣銭ニアエンド)になった場合や無くなってしまった場合に、処理を保留してもよい。また、仮締めの解除は、所定の操作により行われる。例えば、再度、仮締めボタン308を押下することにより、仮締めを解除してもよい。なお、同時に複数の処理が仮締めになることを禁止しない態様において、複数の処理が仮締めとなっている場合には、仮締めを解除する処理を特定した後に、仮締めボタン308を押下することにより、特定の処理の仮締めを解除してもよい。
次客登録ボタン309は、1客目の処理が終了する前に2客目の処理を開始するために操作されるボタンである。図5においては、説明の便宜上、次客登録ボタン309を示しているが、次客登録ボタン309は小計キーの押下後に有効となるため、小計キーの押下前には、次客登録ボタン309を非表示(非アクティブ)としてもよい。なお、常に次客登録ボタン309を表示し、小計キー押下前であるときには次客登録ボタン309が押下されたとしても無効(例えばエラー)となるようにしてもよい。
図6は、顧客用表示部50に表示される表示例を示した図である。具体的には、図6(B)は、図5に示した登録画面が店員用表示部10に表示されているときに、顧客用表示部50に表示される会計画面の例を示している。即ち、図6(B)は、第3品目の商品が登録されたときに、顧客用表示部50に表示される会計画面の例を示している。
図6(B)の会計画面には、商品欄400と、合計欄401と、お預り欄402とが設けられている。商品欄400には、現在迄の登録点数と、最後に登録した商品に関する情報が表示される。図6(B)の場合、商品欄400の上部左端の数字「3」は、現在迄の登録点数が3点である旨を表示している。また、商品欄400の中央の「ポタージュ 1個 390円」は、当該3点目の商品が390円の「ポタージュ」である旨を表示している。
合計欄401には、現在迄の合計金額が表示される。図6(B)の場合、合計欄401の「3個 1490円」は、現在迄の3個の合計金額が1490である旨を表示している。お預り欄402には、現在迄の預かり金額が表示される。図6(B)の場合、お預り欄402の「500円」は、現在迄の預かり金額が500円である旨を表示している。
お預り欄402の下部には、メッセージが表示される。図6(B)の場合、入金を案内する案内情報(又は入金が可能である旨を報知する報知情報)として、メッセージ450「↓いつでもお金をお入れください。」が表示されている。
なお、現在迄の預かり金額が0円である場合(入金をしていない場合)には、図6(A)に示すように、お預り欄402には「0円」が表示される。
図7は、店員用表示部10に表示される表示例を示した図である。具体的には、図7は、図5に示した登録画面が店員用表示部10に表示されているときに(図6(B)に示した会計画面が顧客用表示部50に表示されているときに)、小計キーが押下された場合における、店員用表示部10の表示例を示している。即ち、商品登録完了時(小計キー押下時)における、店員用表示部10の表示例を示している。
小計キーが押下された場合には、図7に示すように、登録画面の前面にウィンドウ500が表示される。図7に示したウィンドウ500には、合計欄501と、釣機入金額欄502と、入金取消ボタン505と、仮締めボタン508と、次客登録ボタン509とが設けられている。合計欄501には、小計キー押下時の合計金額が表示される。図7の場合、合計欄501の「1490円」は、小計キー押下時の合計金額が1490である旨を表示している。釣機入金額欄502には、小計キー押下時の預かり金額が表示される。図7の場合、釣機入金額欄502の「500円」は、小計キー押下時の預かり金額が500円である旨を表示している。入金取消ボタン505や仮締めボタン508は、主として、当該客(1客目)に対応するボタンである。次客登録ボタン509は、次の客(2客目)に対応するボタンである。他図においても同様である。
入金取消ボタン505は、入金を取り消すために操作されるボタンである。入金取消ボタン505が押下されると、制御部は、会計処理を中止し、預かり金(図5の例では、500円)を排出させる。
次客登録ボタン509は、1客目の処理が終了する前に2客目の処理を開始するために操作されるボタンである。次客登録ボタン509が押下されると、制御部は、他の客(2客目)の登録画面を表示させる。
仮締めボタン508は、処理の保留(一時中断)に関するボタンである。仮締めボタン508の押下により、実行中の処理を保留することができる。
また、小計キーの押下後は、図7に示すように、選択領域300において、預かり金額301や合計金額302を非表示としているが、図5と同様、預かり金額301や合計金額302を表示してもよい。
図8は、顧客用表示部50に表示される表示例を示した図である。具体的には、図8(B)は、図7に示したウィンドウが店員用表示部10に表示されているときに、顧客用表示部50に表示される会計画面の例を示している。即ち、図8(B)は、商品登録完了時(小計キー押下時)に、顧客用表示部50に表示される会計画面の例を示している。
図8(B)の会計画面には、合計欄401と、お預り欄402と、不足欄403とが設けられている。合計欄401には、小計キー押下時の合計金額が表示される。お預り欄402には、小計キー押下時の預かり金額が表示される。不足欄403には、小計キー押下時の不足金額が表示される。図8(B)の場合、不足欄403の「990円」は、小計キー押下時の不足金額が990円である旨を表示している。
不足欄403の下部には、メッセージが表示される。図8(B)の場合、不足金額について入金を案内する案内情報(又は入金不足である旨を報知する報知情報)として、メッセージ451「金額を確認しお金をお入れください。」が表示されている。また、不足欄403等の右側には、お金の投入を想起させる画像を表示される。図8(B)の例では、投入口への矢印をアニメーション(動画)にて表示している。
なお、小計キー押下時の預かり金額が0円である場合(入金をしていない場合)には、図8(A)に示すように、お預り欄402や不足欄403を表示せずに合計欄401のみを表示してもよい。
図9は、顧客用表示部50に表示される表示例を示した図である。具体的には、図9(A)は、図7に示した登録画面が店員用表示部10に表示されているときに(図8(B)に示した会計画面が顧客用表示部50に表示されているときに)、合計金額以上の貨幣が釣銭機60に投入された場合における、顧客用表示部50に表示される会計画面の例を示している。即ち、図9(A)は、商品登録完了後(小計キー押下後)に、合計金額以上の貨幣が釣銭機60に投入された場合における、会計画面の例を示している。
図9(A)の会計画面には、合計欄401と、お預り欄402と、おつり欄404とが設けられている。合計欄401には、貨幣投入後の合計金額が表示される。お預り欄402には、貨幣投入後の預かり金額が表示される。おつり欄404には、貨幣投入後の釣り銭金額が表示される。図9(A)の場合、おつり欄404の「10円」は、貨幣投入後の釣り銭金額が10円である旨を表示している。
おつり欄404の下部には、メッセージが表示される。図9(A)の場合、釣り銭の受け渡しについて案内する案内情報(又は釣り銭がある旨を報知する報知情報)として、メッセージ452「おつりがでます。しばらくお待ちください。」が表示されている。
なお、商品登録完了後に、合計金額以上の貨幣が釣銭機60に投入されている場合には、図9(A)の会計画面に代えて、図9(B)の会計画面を顧客用表示部50に表示してもよい。図9(B)の会計画面には、おつり欄403の右側に、領収書ありボタンと、レシート不要ボタンとが設けられている。領収書ありボタンは、領収書を要する旨のボタン(領収書発行を指示するボタン)である。レシート不要ボタンは、レシートを要しない旨のボタン(レシートの非発行を指示するボタン)である。なお、レシート発行部70によって領収書が発行されてもよい。
図10は、店員用表示部10に表示される表示例を示した図である。具体的には、図10は、図9に示した会計画面が顧客用表示部50に表示されているときに、店員用表示部10に表示される表示例を示している。即ち、図10は、商品登録完了後(小計キー押下後)に、合計金額以上の貨幣が釣銭機60に投入された場合における、表示例を示している。
合計金額以上の貨幣が釣銭機60に投入された場合のウィンドウ500には、図10に示すように、合計欄501と、釣機入金額欄502と、おつり欄504と、入金取消ボタン505と、会計ボタン507と、仮締めボタン508と、次客登録ボタン509とが設けられている。合計欄501には、貨幣投入後の合計金額が表示される。釣機入金額欄502には、貨幣投入後の預かり金額が表示される。おつり欄504には、貨幣投入後の釣り銭金額が表示される。なお、釣り銭がない場合(合計金額と預かり金額が一致する場合)、おつり欄504を設けなくてもよい。
入金取消ボタン505は、入金を取り消すために操作されるボタンである。入金取消ボタン505が押下されると、制御部は、会計処理を中止し、預かり金(図10の例では、1500円)を排出させる。
次客登録ボタン509は、1客目の処理が終了する前に2客目の処理を開始するために操作されるボタンである。次客登録ボタン509が押下されると、制御部は、他の客(2客目)の登録画面を表示させる。
会計ボタン507は、会計処理を進行させるために操作されるボタンである。会計ボタン507が押下されると、制御部は、釣り銭(図10の例では、10円)を排出させるとともに、レシート不要ボタンが押下されていない場合にはレシートの発行を制御する。また、領収書ありボタンが押下されている場合には、制御部は、領収書の発行を制御する。なお、ウィンドウ500の会計ボタン507に代えて操作受付部20の会計キーが押下された場合も同様である。また、操作受付部20の会計キーの押下により釣り銭を排出等できるため、ウィンドウ500に会計ボタン507を設けなくてもよい。
仮締めボタン508は、処理の保留(一時中断)に関するボタンである。仮締めボタン508の押下により、実行中の処理を保留することができる。
また、図10に示すように、登録画面の上部には、メッセージが表示される。図10の場合、会計処理の進行について案内する案内情報(又は合計金額以上の貨幣が投入された旨を報知する報知情報)として、メッセージ350「入金が完了しています。」が表示されている。
図11は、顧客用表示部50に表示される表示例を示した図である。具体的には、図11は、図10に示したウィンドウが店員用表示部10に表示されているときに(図10に示した会計画面が顧客用表示部50に表示されているときに)、会計ボタン307や会計ボタン507や会計キーが押下された場合における、顧客用表示部50に表示される会計画面の例を示している。
図11の会計画面には、合計欄401と、お預り欄402と、おつり欄404とが設けられている。合計欄401には、会計ボタン307や会計ボタン507や会計キーの押下時の合計金額が表示される。お預り欄402には、会計ボタン307や会計ボタン507や会計キーの押下時の預かり金額が表示される。おつり欄404には、会計ボタン307や会計ボタン507や会計キーの押下時の釣り銭金額が表示される。
おつり欄404の下部には、メッセージが表示される。図11の場合、釣り銭等の受け渡しについて案内する案内情報(又は釣り銭がある旨を報知する報知情報)として、メッセージ453「おつりとレシート受け取りください。」が表示されている。また、おつり欄404等の右側には、おつり等の受け取りを想起させる画像を表示される。図11の例では、排出口からの矢印をアニメーション(動画)にて表示している。
次に、商品販売処理装置1の動作について説明する。図12および図13は、商品販売処理装置1の動作例を示すフローチャートである。具体的には、図12のフローチャートは、1客目の処理に関するフローチャートである。換言すれば、図12のフローチャートの開始時において他の客の処理は行われていないものとする。図12のフローチャートは、スキャナ部30(又はスキャナ部31)による買上商品のバーコードのスキャン、又は、操作受付部20における入力部のキーの押下等があった場合に開始する。図13のフローチャートは、図12に続くフローチャートである。なお、CPU100がROM110に記憶されたプログラムを読み込んで実行することにより、各フローチャートの処理が行われる。
ステップS1:制御部は、スキャナ部30(又はスキャナ部31)による買上商品のバーコードのスキャンがあったか、操作受付部20における入力部のキーの押下があったかを判断する。スキャンがあった場合にはステップS2に進む。キーの押下があった場合にはステップS5に進む。なお、再度、ステップS1の処理を実行する場合(ステップS4、ステップS6、ステップS7(NO)に続いてステップS1の処理を実行する場合)において、スキャンもキーの押下もなかった場合には、ステップS1の処理を繰り返し実行する(スキャンかキーの押下があるまで待機する)。
ステップS2:制御部は、バーコードをスキャンしたスキャナ部30(又はスキャナ部31)から商品コードを取得する。
ステップS3:制御部は、商品コードをキー情報として、ストアコンピュータから予め取得した商品マスター情報(商品情報のデータテーブル)を検索し、商品コードに対する商品情報(例えば、商品名、単価、値下額等)を抽出する。
ステップS4:制御部は、商品情報を店員用表示部10や顧客用表示部50に表示させる。
ステップS5:制御部は、押下されたキーが数字キーであるか否かを判断する。数字キーである場合にはステップS6に進む。数字キーでない場合にはステップS7に進む。なお、制御部は、キー押下にともなって供給される操作情報に基づいて何れのキーが押下されたかを判断する。
ステップS6:制御部は、押下された数字キーに対応する量を店員用表示部10や顧客用表示部50に表示させる。そしてステップS1に戻る。
ステップS7:制御部は、押下されたキーが小計キーであるか否かを判断する。小計キーである場合には、図13のステップS8に進む。数字キーでない場合にはステップS1に戻る。
ステップS8:制御部は、会計情報を店員用表示部10や顧客用表示部50に表示させる。
ステップS9:制御部は、釣機入金額(預かり金額)が合計金額以上であるか否かを判断する。釣機入金額が合計金額以上である場合にはステップS10に進む。釣機入金額が合計金額以上でない場合にはステップS8に戻る(釣機入金額が合計金額以上となるまで待機する)。なお、顧客は、ステップS1〜S10(NO)の処理の間において、いつでも釣銭機60に貨幣を投入可能である(図6参照)。貨幣が投入された場合、制御部は、釣機入金額(預かり金額)を更新する。
ステップS10:制御部は、会計ボタン307や会計ボタン507や会計キーが押下されたか否かを判断する。押下された場合にはステップS11に進む。押下されていない場合にはステップS10の処理を繰り返し実行する。即ち、会計ボタン307や会計ボタン507や会計キーが押下されていない場合には、会計ボタン307や会計ボタン507や会計キーが押下されるまで待機する。
ステップS11:制御部は、おつりかあるか否かを判断する。おつりがある場合にはステップS12に進む。おつりがない場合にはステップS13に進む。
ステップS12:制御部は、釣り銭を釣銭機60の硬貨排出口65から排出させる。
ステップS13:制御部は、レシートの発行を制御する。そして、フローチャートは終了する。
以上、図12および図13を用いて、1客目の処理の流れを説明したが、ステップS1〜ステップS13の各処理のうち、ステップS1〜ステップS7の各処理は商品登録処理である。また、ステップS1〜ステップS13の各処理のうち、ステップS10〜ステップS13の各処理は会計処理である。また、ステップS1〜S10の処理の間における釣機入金額を更新する処理も会計処理に含まれる。なお、ステップS8、S9の処理は、会計待ち処理(又は、登録後処理)であるが、商品登録処理に含まれるものとしてもよいし、会計処理に含まれるものとしてもよい。
なお、ステップS4の処理により、図5に示すような登録画面が店員用表示部10に表示され、図6に示すような会計画面が顧客用表示部50に表示される。
また、小計キーが押下されたときに(ステップS7(YES)となったとき)、釣機入金額(預かり金額)が合計金額以上でないときには、図7に示すような登録画面が店員用表示部10に表示され、図8に示すような会計画面が顧客用表示部50に表示される。なお、店員用表示部10に表示される登録画面において、合計欄501の合計金額や、釣機入金額欄502の預かり金額は、会計情報に相当する。また、顧客用表示部50に表示される会計画面において、合計欄401の合計金額や、お預り欄402の預かり金額や、不足欄403の不足金額は、会計情報に相当する。
また、小計キーが押下されたときに(ステップS7(YES)となったとき)、釣機入金額(預かり金額)が合計金額以上であるときには、図10に示すような登録画面が店員用表示部10に表示され、図9に示すような会計画面が顧客用表示部50に表示される。より詳細には、小計キーの押下後であって釣機入金額(預かり金額)が合計金額以上である場合(小計キーの押下前は釣機入金額が合計金額未満であり小計キーの押下後に釣機入金額が合計金額以上になった場合、又は、釣機入金額が合計金額以上となっているときに小計キーの押下された場合)には、図10に示すような登録画面が店員用表示部10に表示され、図9に示すような会計画面が顧客用表示部50に表示される。
また、会計ボタン307や会計ボタン507や会計キーが押下されたときには(ステップS10(YES)となったときは)、図11に示すような会計画面が顧客用表示部50に表示される。
なお、図12および図13のフローチャートは、数量を示す数字キーを押下してバーコードをスキャンする操作にしたがう処理の流れを示したが、例えば、数字キーの押下によって割引や値引の置数を行った後、所定のキー(「×」、「%」、「円引き」)の押下によって割引や値引を指定するようにしてもよい。
また、図12および図13のフローチャートは、バーコードのスキャン、又は、入力部のキーの押下があった場合に開始したが、何の操作も入金もなかった場合には、商品販売処理装置1は、待機状態に制御されるようにしてもよい。待機状態では、登録画面とは異なる待機画面が店員用表示部10に表示されるようにしてもよい。また、待機状態では、上記に代えて又は加えて、会計画面とは異なる待機画面(店員用表示部10に表示されるものと同一であってもよいし異なるものであってもよい)が顧客用表示部50に表示されるようにしてもよい。また、待機状態では、待機中として画面を表示しなくてもよい。また、待機状態では、待機画面を表示することに対応して(又は、待機画面を表示するか否かに関係なく)、釣銭機60への入金を禁止してもよい。
図14は、顧客用表示部50に表示される表示例を示した図である。上記説明では、小計キーの押下後であって釣機入金額(預かり金額)が合計金額以上である場合には、図9(図9(A)又は図9(B))に示すような会計画面を顧客用表示部50に表示すると説明したが、図9に示すような会計画面に代えて、図14(図14(A)又は図14(B))に示すような会計画面を顧客用表示部50に表示してもよい。
図14(A)の会計画面には、合計欄401と、お預り欄402と、おつり欄404と、終わりボタン407とが設けられている。図14(B)の会計画面には、合計欄401と、お預り欄402と、おつり欄404と、領収書ありボタンと、レシート不要ボタンと、終わりボタン407とが設けられている。終わりボタン407は、会計ボタン307や会計ボタン507や会計キーと同様の機能を有する。即ち、終わりボタン407が押下されると、制御部は、釣り銭を排出させるとともに、レシート不要ボタンが押下されていない場合にはレシートの発行を制御する。また、領収書ありボタンが押下されている場合には、制御部は、領収書の発行を制御する。領収書ありボタンやレシート不要ボタンの有無は設定により切り替え可能としてもよい。例えば、顧客用表示部50に図14(A)の会計画面を表示させるか、図14(B)の会計画面を表示させるかを店員用表示部10の設定画面(非図示)において選択(指定)できるようにしてもよい。領収書ありボタン、レシート不要ボタンの夫々について表示の有無を選択(指定)できるようにしてもよい。
また、図14(A)(B)に示したように、精算を案内する案内情報(又は精算可能である旨を報知する報知情報)として、メッセージ454「よろしければ終わり押して下さい。」が表示される。なお、メッセージは上記に限定されない。例えば、「xyz円(図14では1500円)をお預かりしました。よろしければ終わりボタンを押してください」というような、お預り金額を含んだメッセージを表示してもよい。
なお、表示によるメッセージに加えて音声によるメッセージを出力してもよい。図6、8、9、11の確認画面においても同様に音声によるメッセージを出力してもよい。また、出力は、適宜更新されるようにしてもよい。例えば、小計キーが押された時点で音声と表示を出力し、続いて、例えば、合計915円の買上げ時に、千円札+15円を投入して100円のお釣りを貰う場合、千円札入金後に、音声が「(1000円をお預かりしました。)終わりボタンを押してください。」と出力するが、終わりボタン407を押す前に15円を追加投入し場合には、「(1015円をお預かりしました。)終わりボタンを押してください。」と再度音声を出力するようにしてもよい。また、音声が「(1000円をお預かりしました。)終わりボタンを押してください。」と出力している途中に(即ち、最後まで出力し終わらないうちに)、15円を追加投入し場合であっても「(1015円をお預かりしました。)終わりボタンを押してください。」と改めて出力するようにしてもよい。
図15は、商品販売処理装置1の処理の流れを概念的に示した図である。図15(A)は、2客目の処理が実行されない場合における、1客目の処理の流れを示している。
図15(A)のJ1は、1客目の登録前の状態を表している。1客目の登録前の状態J1では、何も商品が登録されていない登録画面が店員用表示部10に表示される。
図15(A)のJ2は、1客目の商品登録処理が行われている状態を表している。1客目の登録前の状態J1において、1客目の商品登録が開始された場合(1客目の1点目の買上商品が登録された場合)、1客目の登録前の状態J1から1客目の商品登録処理が行われている状態J2に移行する。
1客目の商品登録処理が行われている状態J2では、店員用表示部10には例えば図5の如く表示され、顧客用表示部50には例えば図6の如く表示される。
図15(A)のJ3は、1客目の会計待ちの状態(登録後処理の状態)を表している。具体的には、小計キーの押下後であって会計ボタン等(会計ボタン307、会計ボタン507、会計キー、終わりボタン407)の押下前の状態を表している。1客目の商品登録処理が行われている状態J2において、小計キーが押下された場合、1客目の商品登録処理が行われている状態J2から1客目の会計待ちの状態J3に移行する。
1客目の会計待ちの状態J3では、釣機入金額が合計金額未満であるときの表示と、釣機入金額が合計金額以上であるときの表示とが異なる。具体的には、釣機入金額が合計金額未満であるときには、店員用表示部10には例えば図7の如く表示され、顧客用表示部50には例えば図8の如く表示される。釣機入金額が合計金額以上であるときには、店員用表示部10には例えば図10の如く表示され、顧客用表示部50には例えば図9(又は図14)の如く表示される。
図15(A)のJ4は、1客目の会計処理が行われている状態を表している。1客目の会計待ちの状態J3において、会計ボタン等(会計ボタン307、会計ボタン507、会計キー、終わりボタン407)が押下された場合、1客目の会計待ちの状態J3から1客目の会計処理が行われている状態J4に移行する。1客目の会計処理が行われている状態J4においては、必要な釣り銭やレシート等が出力される(図11参照)。
図15(B)のJ0は、待機状態を表している。例えば、1客目の登録前の状態J1において、預かり金額が0円のままで所定時間が経過した場合、1客目の登録前の状態J1から待機状態J0に移行する。また、待機状態J0において、所定の待機解除操作(例えば、画面のタッチ等)があった場合、待機状態J0から1客目の登録前の状態J1に移行する。なお、待機状態J0では、店員用表示部10や顧客用表示部50に待機画面を表示してもよい。また、待機状態J0では、節電等のため、画面を表示しなくてもよい。また、待機状態J0では、待機画面を表示することに対応して(又は、待機画面を表示するか否かに関係なく)、釣銭機60への入金を禁止してもよい。
1客目の登録前の状態J1では、入金(1客目)が許可されているが、次客登録は禁止されている。なお、1客目の登録前の状態J1において、入金が許可されている旨のメッセージを顧客用表示部50に表示してもよい。
1客目の商品登録処理が行われている状態J2では、入金(1客目)や、仮締め(1客目)が許可されているが、次客登録は禁止されている。
1客目の会計待ちの状態J3では、入金(1客目)や、仮締め(1客目)や、次客登録は許可されているが、再登録(1客目)は禁止されている。
1客目の会計処理が行われている状態J4では、次客登録が許可されているが、入金(1客目)や、仮締め(1客目)や、再登録(1客目)は禁止されている。
仮締めとは、処理の保留(一時中断)である。仮締めによって、実行中のある客の処理を保留し、他の客の処理を実行する。本実施形態では、仮締めが許可されているときには(例えば、図15に示した状態J2、状態J3であるときには)、仮締めボタン508の押下を可能とし、押下された場合に有効となるようにしている。一方、仮締めが禁止されているときには(例えば、図15に示した状態J4であるときには)、仮締めボタン508を押下不能(例えば非表示、非アクティブ)となるようにするか、押下されたとしても無効(例えばエラー)となるようにしている。
なお、1客目の登録前の状態J1では、買上商品を登録した1客目が存在せず、仮締めとなる取引が存在しない。また、1客目の会計処理が行われている状態J4では、合計金額も預かり金額も既に確定しており直ぐに処理が完了するため、仮締めを禁止している。なお、1客目の登録前の状態J1において、一の客の入金後の他の客の処理は、当該一の客への返金後に実行してもよい。例えば、買上商品の登録前に釣銭機60に貨幣を投入した客Aに代えて、客Bの処理を実行する場合には、客Aに返金した後に、客Bの処理を開始してもよい。
再登録とは、小計キー押下後の商品登録(商品追加、返品等)である。例えば、小計キー押下後に買上商品を追加する場合や、買上商品をキャンセル(返品)する場合などに再登録が行われる。再登録は、再登録するための移行操作(例えば、選択領域300を選択(押下))することによって行われる。本実施形態では、再登録が許可されているときには、選択領域300の押下を可能とし、押下された場合に有効となるようにしている。一方、再登録が禁止されているときには、選択領域300を押下不能(例えば非表示、非アクティブ)となるようにするか、押下されたとしても無効(例えばエラー)となるようにしている。
なお、1客目の会計待ちの状態J3では再登録は禁止されているが、入金が既にある状態において小計キーが押下された場合には、図7に示すようにウィンドウ500が表示されるため、選択領域300が押下不能(非アクティブ)となる。一方、入金が未だない状態において小計キーが押下された場合には、ウィンドウ500を表示しないようにすることもできる(釣機入金額を0円にて表示するようにしてもよいが、ウィンドウ500を表示しなくようにしてもよい)。ウィンドウ500を表示しなければ、選択領域300の押下が可能になるため、選択領域300が押下されたとしても無効となるようにしてもよい。
また、1客目の会計処理が行われている状態J4では、合計金額も預かり金額も既に確定しており直ぐに処理が完了するため、再登録を禁止している。なお、再登録は小計キー押下後の処理であるため、小計キーの押下前には(状態J1、状態J2であるときには)、再登録は存在しない。
なお、再登録は、2客目との関係において1客目の再登録を禁止するタイミング(即ち、1客目の登録画面に戻ることを禁止するタイミング)として、例えば、以下の2通りのパターンが考えられる。第1のパターンは、次客登録ボタン309や次客登録ボタン509が押下されたことによって2客目の選択領域320が表示されるタイミングから、1客目の再登録を禁止するというものである。第2のパターンは、次客登録ボタン309や次客登録ボタン509が押下されたことによって2客目の選択領域320が表示され、且つ、2客目において1品目の商品が登録されたタイミングから、1客目の再登録を禁止するものである。
次客登録とは、先の客(1客目)の処理(会計処理)が完了する前に、後の客(2客目)の処理(商品登録処理)を開始する処理である。本実施形態では、次客登録が許可されているときには(状態J3、状態J4であるときには)、次客登録ボタン309や次客登録ボタン509の押下を可能とし、押下された場合に有効となるようにしている。一方、次客登録が禁止されているときには(状態J1、状態J2であるときには)、次客登録ボタン309や次客登録ボタン509を押下不能(例えば非表示)となるようにするか、押下されたとしても無効(例えばエラー)となるようにしている。1客目の登録前の状態J1や1客目の商品登録処理が行われている状態J2において、次客登録を認めると商品登録処理が混乱する虞があるため、次客登録を禁止している。
図16は、店員用表示部10に表示される表示例を示した図である。具体的には、図16は、図7の表示において次客登録ボタン309や次客登録ボタン509が押下され、その後に、2客目の商品「ふっくらロコモコ弁当」が登録されたときの登録画面の例を示している。
商品登録完了後(図15の状態J3であるときに)に次客登録ボタン309や次客登録ボタン509が押下された場合には、2客目の登録画面に切り替わり、図16に示すように、2客目の登録画面において、2客目の買上商品の登録が行われる。2客目の情報(1客目の登録画面においる表示内容)は、1客目の情報の手前(上層)に表示される。
図16の登録画面の上部には、1客目の選択領域300に加えて、2客目の選択領域320が設けられている。選択領域320には、当該2客目の表示をしている旨の情報324(値「1」)と、現在迄の預かり金額321と、現在迄の合計金額322と、2客目を1客目と識別するためのキャラクタ323(図16では、牛)とが表示されている。なお、表示の優先順位として、2客目に対応する選択領域320の情報324に「1」を表示し、1客目に対応する選択領域300の情報304に「2」を表示してもよい。
図16に示すように、1客目の情報は、2客目の情報に隠されている。しかし、1客目に対応する選択領域300は隠されていないため、店員は、2客目を処理しつつ、選択領域300において1客目の状況を認識することができる。
1客目に対応する選択領域300を選択した場合には、2客目の情報に代えて1客目の情報が表示されるが(2客目の情報から1客目の情報に切り替わるが)、選択領域300が選択可能となるのは、1客目の小計キーの押下後〜1客目の会計ボタン等(会計ボタン307、会計ボタン507、会計キー、終わりボタン407)の押下前である(図15参照)。
なお、次客登録がない場合(2客目がない場合)には、1客目の入金があったときは1客目に関するウィンドウ500が表示されるが(図10参照)、図16に示すように次客登録がある場合(2客目がある場合)には、1客目の入金金額が合計金額以上になったとしてもウィンドウ500は表示されない。従って、1客目の入金金額が合計金額以上になった旨は、現在迄の預かり金額301によって確認する。また、ウィンドウ500は表示されないが、1客目について会計処理の進行について案内する案内情報(例えば、図10のメッセージ350「入金が完了しています。」)は表示されるため、1客目の入金金額が合計金額以上になった旨は案内情報によって確認してもよい。
図17は、店員用表示部10に表示される表示例を示した図である。具体的には、1客目に対する会計処理が完了していない状態で、2客目に対する小計キーが押下された場合における、店員用表示部10の表示例を示している。制御部は、1客目の会計処理の完了前に、2客目に対する小計キーが押下された場合には、図17に示すように、エラーを報知するウィンドウ600に、1客目の会計処理を先に終わらせるように指示するメッセージ650「未精算データがあります。精算してください。」を表示させる。即ち、本実施形態の如く1台の釣銭機60を用いる態様において、1客目の会計と、2客目の会計とが混在しないように、2客目が1客目を追い抜かないようにしている。
例えば、図10のステップS7において小計キーが押下されたと判断した場合(S7(YES))、制御部は、1客目の会計処理が終了しているか否かを判断し、1客目の会計処理が終了している場合にはステップS8に進み、1客目の会計処理が終了していない場合には図17に示すようなメッセージ650「未精算データがあります。精算してください。」を店員用表示部10に表示されるようにすればよい。なお、紙幣排出口63および硬貨排出口65から紙幣および硬貨が取り去られたか否かをセンサにより検出するとともに、制御部は、センサによる検出の有無に基づいて会計処理が終了したか否かを判断してもよい。
なお、1客目によってお釣りやレシートが取り去られた後、制御部は、2客目の取引を表すページ(図17では、牛)から、1客目を表す(図17では、猫)のページに移行する。それとともに、釣銭機60は、2客目からの入金の受け付けが可能になる。従って、1客目の精算が完了した直後から、2客目は、当該2客目の商品の登録が開始される前であっても、釣銭機60に入金することができる。つまり、従来は、例えば、2客目の商品登録処理を終了させる小計キーを押下しなければ、2客目は釣銭機60に入金することができなかったが、2客目の商品の登録が開始される状態(1客目の精算が完了し登録モードになっていれば)、2客目は釣銭機60に入金することができる。このように、登録モードに入るだけで入金を許可したので、即ち、合計金額が確定する前(つまり、買上商品の登録中や登録前)であっても釣銭機60への入金を許可したので、お客は、合計金額の確定に先だって支払金額を投入できることになる。
図18は、商品販売処理装置1の処理の流れを概念的に示した図である。具体的には、図18は、次客登録がなされた場合の処理の流れを説明するものである。
図18のJ13は、1客目は会計待ちの状態、2客目は登録前の状態となっている状態を表している。1客目の会計待ちの状態J3において、次客登録ボタン309や次客登録ボタン509が押下された場合、状態J3から状態J13に移行する。なお、図18(図20等も同様)において、左側(幅が長い方)は手前の情報(例えば、図16の牛のキャラクタに対応する情報)であり、右側(幅が短い方)は、隠れている情報(例えば、図16の猫のキャラクタに対応する情報)である。
上記状態J13では、入金は、先行する1客目に対して行われる(1客目の入金:許可、2客目の入金:禁止)。
なお、上記状態J13では、1客目の再登録は禁止されているが、次客登録ボタン309や次客登録ボタン509の押下等々は関係なく、図15に示すように1客目の会計待ちの状態J3の時点において1客目の再登録は既に禁止されている。図18とは異なるが、例えば、図15の1客目の商品登録処理が行われている状態J2において次客登録ボタン309や次客登録ボタン509が押下された場合には、次客登録ボタン309や次客登録ボタン509が押下されたことによって2客目の選択領域320が表示されるタイミングから1客目の再登録を禁止してもよいし(第1のパターン)、次客登録ボタン309や次客登録ボタン509が押下されたことによって2客目の選択領域320が表示され、且つ、2客目において1品目の商品が登録されたタイミングから1客目の再登録を禁止してもよい(第2のパターン)。
図18のJ23は、1客目は会計待ちの状態、2客目は商品登録処理が行われている状態となっている状態を表している。上記状態J13において、2客目の商品登録が開始された場合(2客目の1点目の買上商品が登録された場合)、状態J13から状態J23に移行する。図16は、状態J23における表示例である(図16において、1客目の釣機入金額は合計金額未満であるため、1客目は会計待ちの状態であり、2客目は小計キーの押下前であるため、2客目は商品登録処理が行われている状態である)。
上記状態J23では、入金は、先行する1客目に対して行われる(1客目の入金:許可、2客目の入金:禁止)。また、上記状態J23では、2客目の商品登録が既に開始されているため、1客目の仮締めを禁止している。
図18のJ24は、1客目は会計処理が行われている状態、2客目は商品登録処理が行われている状態となっている状態を表している。上記状態J23において、1客目に対して会計ボタン等(会計ボタン307、会計ボタン507、会計キー、終わりボタン407)が押下された場合、状態J23から状態J24を経て、2客目の商品登録処理が行われている状態J2に移行する。なお、1客目の処理が終わると処理中の顧客は1名となるため、2客目を1客目としている。図中の「2客目→1客目」は、2客目を1客目とする旨を表している。なお、上記状態J23において、2客目に対して小計キーが押下された場合、上述したように、1客目の会計処理を先に終わらせるように指示するメッセージ650「未精算データがあります。精算してください。」が表示される(図17参照)。
図19は、商品販売処理装置1の処理の流れを概念的に示した図である。具体的には、図19は、仮締めがなされた場合の処理の流れを説明するものである。
図19の「J1(J2)」は、1客目は仮締めの状態、2客目は登録前の状態となっている状態を表している。1客目の商品登録処理が行われている状態J2において、仮締めボタン308が押下された場合(例えば、図5において仮締めボタン308が押下された場合)、状態J2から状態J1(J2)に移行する。なお、図19において、上段は、仮締めとなっている情報であり、下段は、仮締めとなっていない通常の情報である。
図19の「J2(J2)」は、1客目は仮締めの状態、2客目は商品登録処理が行われている状態となっている状態を表している。上記状態J1(J2)において、2客目の商品登録が開始された場合(2客目の1点目の買上商品が登録された場合)、状態J1(J2)から状態J2(J2)に移行する。
図19の「J3(J2)」は、1客目は仮締めの状態、2客目は会計待ちの状態となっている状態を表している。上記状態J2(J2)において、2客目に対して小計キーが押下された場合、状態J2(J2)から状態J3(J2)に移行する。
図19の「J4(J2)」は、1客目は仮締めの状態、2客目は会計処理が行われている状態となっている状態を表している。上記状態J3(J2)において、2客目に対して会計ボタン等(会計ボタン307、会計ボタン507、会計キー、終わりボタン407)が押下された場合、状態J3(J2)から状態J4(J2)に移行する。
なお、図19では、例えば、1客目は仮締めの状態であって2客目は商品登録処理が行われている状態J2(J2)などにおいて2客目の仮締めを許可しているが、同時に複数の処理が仮締めとなることを禁止してもよい。
また、仮締めの解除について制限を設けるようにしてもよい。具体的には、商品登録処理が行われている状態の処理が複数存在することとならない場合に、仮締めの解除を許可するようにしてもよい。換言すれば、例えば、1客目は仮締めの状態であって2客目は商品登録処理が行われている状態J2(J2)では、1客目の仮締めの解除を行うと、2客目に加えて1客目も商品登録処理が行われている状態となってしまうため、仮締めの解除を禁止するようにしてもよい。
図20は、商品販売処理装置1の処理の流れを概念的に示した図である。具体的には、図20は、次客登録と仮締めとがなされた場合の処理の流れを説明するものである。
図20のJ23は、1客目は会計待ちの状態、2客目は商品登録処理が行われている状態となっている状態である(図18参照)。
図20の「J3(J2)」は、1客目は会計待ちの状態、2客目は仮締めの状態となっている状態を表している。上記状態J23において、2客目について仮締めボタン308が押下された場合、状態J23から状態J3(J2)に移行する。なお、図16において仮締めボタン308が押下された場合にウィンドウを表示させるとともに、当該ウィンドウ上にて1客目か2客目かを指定するボタン(例えば、猫のキャラクタを表示した1客目を指定するボタン、牛のキャラクタを表示した2客目を指定するボタン)を配置し、2客目を指定するボタンが押下された場合に2客目について仮締めボタン308が押下されたと判断してもよい。
以上、本発明の一実施形態である商品販売処理装置1について説明したが、商品販売処理装置1は、例えば、以下の特徴を有する。
(1)商品販売処理装置1は、店員が商品登録を行う登録処理部(商品登録処理を実行するCPU100の一機能)と、顧客が精算を行う精算処理部(精算処理を実行するCPU100の一機能)とを有する商品販売処理システムであって、前記精算処理部による精算を実行させる操作手段(会計ボタン307、会計ボタン507、会計キー)を有し、前記操作手段は、店員が操作可能である。例えば、商品販売処理装置1は、図10に示すように、店員が操作する店員用表示部10に会計ボタン307や会計ボタン507を表示し、また、店員が操作する操作受付部20に会計キーを有する。これによれば、操作に慣れた店員が操作するため、効率的な客捌きを実現することができる。
(2)商品販売処理装置1は、第1の顧客(1客目)に対する処理が終了する前に、第2の顧客に対する処理(1客目)を開始可能な商品販売処理装置であって、商品登録を行う登録処理部(商品登録処理を実行するCPU100の一機能)と、締め操作(会計ボタン307、会計ボタン507、会計キー、終わりボタン407の押下)の後に精算を実行する精算処理部(精算処理を実行するCPU100の一機能)とを備え、第2の顧客に対する商品登録中であっても、第1の顧客に対する締め操作が可能である。例えば、商品販売処理装置1は、図18に示すように、状態J23(1客目は会計待ちの状態、2客目は商品登録処理が行われている状態)において、1客目に対して会計ボタン等(会計ボタン307、会計ボタン507、会計キー、終わりボタン407)の押下が可能である。これによれば、第1の顧客に対する締め操作が適宜可能であるため、効率的な客捌きを実現することができる。
(3)商品販売処理装置1は、店員側に向けられた第1の顧客に対応する商品登録情報と第2の顧客に対応する商品登録情報を表示可能な店員用表示部(店員用表示部10)と、顧客側に向けられた顧客用表示部(顧客用表示部50等)と、精算を実行させる操作手段(会計ボタン307、会計ボタン507、会計キー、終わりボタン407等)、を有し、前記店員用表示部は、前記第2の顧客に対応する商品登録情報を表示し、前記顧客用表示部は、当該第1の顧客に対応する少なくとも商品登録情報又は精算情報を表示し、前記操作手段は、前記第1の顧客に精算を実行させる。例えば、店員用表示部10は、図16に示すように、第2の顧客に対応する商品登録情報を表示し、顧客用表示部50は、図14に示すように、第1の顧客に対応する少なくとも商品登録情報又は精算情報を表示し、会計ボタン307や会計ボタン507や会計キーや終わりボタン407が押下されることにより、第1の顧客に精算を実行させる。これによれば、効率的な客捌きを実現することができる。
(4)商品販売処理装置1は、前記第2の顧客に対する商品登録を開始すると、精算完了前までの前記第1の顧客に対応する商品登録に関する操作を禁止する。例えば、商品販売処理装置1は、図18に示すように、2客目に対する商品登録を開始すると、1客目に対する仮締めに関する操作を禁止する。これによれば、効率的な客捌きを実現するとともに、混乱を防止することができる。
(5)商品販売処理装置1は、第1の顧客に対する処理が終了する前は、第2の顧客に対する締め操作を禁止する。例えば、商品販売処理装置1は、図18に示すように、1客目に対する処理を終了させる締め操作(会計キーの押下)前は、2客目に対する締め操作以前の商品登録を終了させる操作(小計キーの押下)を禁止している。これによれば、効率的な客捌きを実現するとともに、混乱を防止することができる。
(6)商品販売処理装置1は、締め操作が可能である旨を報知する報知手段を有する。例えば、商品販売処理装置1は、図10の上部のメッセージ350「入金が完了しています。」を表示している。これによれば、締め操作が可能となったときに直ちに行うことができるため、効率的な客捌きを実現することができる。
(7)商品販売処理装置1は、商品を登録する登録処理(商品登録処理)と、登録された商品の精算を行う精算処理とを実行する商品販売処理装置であって、操作を受け付ける操作受付手段(店員用表示部10、操作受付部20)と、前記登録処理と前記精算処理とを制御する制御手段(CPU100)とを備え、前記制御手段は、次客(2客目)に対する前記登録処理を開始すると、前客(1客目)に関する前記操作受付手段による操作を禁止する。これによれば、効率的な客捌きを実現しつつ、誤操作を防止することができる。
「次客に対する登録処理を開始する」とは、例えば、2客目の1商品目の登録を開始することである。
「前客に関する前記操作受付手段による操作」の一例は、1客目に対する再登録(商品追加、返品等)である。例えば、商品販売処理装置1は、図18に示すように、1客目は会計待ちの状態、2客目は商品登録処理が行われている状態J23では、1客目に対する再登録を禁止している。
なお、次客(2客目)に対する登録処理を開始する前は、1客目に対する再登録を許可する場合があってもよい。一例として、1客目の会計待ちの状態J3では再登録は禁止されているが(図15参照)、当該状態J3において再登録を許可するようにしてもよい。具体的には、入金が既にある状態において小計キーが押下された場合に表示されるウィンドウ500に、再登録するためのボタン(例えば、戻るボタンや再登録ボタン)を設けるようにしてもよい。小計キーが押下された場合にウィンドウ500を表示しないときには(入金が未だない状態において小計キーが押下されたとき等には)、選択領域300の押下が可能になるため、押下された場合に有効となるようにしてもよい。他の例として、1客目は会計待ちの状態、2客目は登録前の状態となっている状態J13では、1客目に対する再登録は禁止されているが(図18参照)、当該状態J13において1客目に対する再登録を許可するようにしてもよい。
また、次客(2客目)に対する登録処理を開始した後であっても当該次客(2客目)に対する仮締めを行ったときは、1客目に対する再登録を許可してもよい。例えば、1客目は会計待ちの状態、2客目は仮締めの状態となっている状態J3(J2)では、1客目に対する再登録は禁止されているが(図20参照)、当該状態J3(J2)において再登録を許可するようにしてもよい。なお、当該状態J3(J2)において、2客目の登録内容を取り消して空にすることにより、1客目の登録処理に戻れるようにしてもよい。
なお、次客(2客目)に対する登録処理を開始した後に1客目に対する仮締めを行ったときは、2客目に対する再登録を許可する場合があってもよい。例えば、1客目は仮締めの状態、2客目は会計待ちの状態となっている状態J3(J2)では、2客目に対する再登録は禁止されているが(図19参照)、当該状態J3(J2)において再登録を許可するようにしてもよい。
また、他の特徴(例えば上記(1)〜(6))に注目するときは、1客目は会計待ちの状態、2客目は商品登録処理が行われている状態J23(図18)においても、1客目に対する再登録を禁止せずに許可するようにしてもよい。
なお、「前客に関する前記操作受付手段による操作」は、1客目に対する仮締め(処理の保留)であってもよい。例えば、商品販売処理装置1は、図18に示すように、1客目は会計待ちの状態、2客目は商品登録処理が行われている状態J23では、1客目に対する仮締めを禁止している。
なお、次客(2客目)に対する商品登録処理が行われている状態においても、1客目に対する仮締めを許可する場合があってもよい。一例として、1客目は会計待ちの状態、2客目は商品登録処理が行われている状態J23では、1客目に対する仮締めは禁止されているが(図18参照)、当該状態J23において1客目に対する仮締めを許可するようにしてもよい。
また、他の特徴(例えば上記(1)〜(6))に注目するときは、1客目は会計待ちの状態、2客目は商品登録処理が行われている状態J23(図18)においても、1客目に対する仮締めを禁止せずに許可するようにしてもよい。
また、「前客に関する前記操作受付手段による操作」には、1客目に対する精算金種の変更を含んでもよい。つまり、2客目の商品登録処理が行われている状態において、1客目に対する金種変更を禁止してもよい。なお、精算金種の変更とは、釣銭機60に投入した金種の変更(例えば、入金返却ボタン305や入金取消ボタン505などの押下後の再投入)、又は、釣り銭金種を指定(例えば、釣り銭に2000円札を含まない等の指定)した場合には釣り銭金種の指定の変更である。
また、「前客に関する前記操作受付手段による操作」には、1客目に対する取引自体の中止を含んでもよい。つまり、2客目の商品登録処理が行われている状態において、1客目に対する取引中止を禁止してもよい。
なお、1客目の商品登録処理が行われている状態J2では、次客登録は禁止されているが(図15参照)、当該状態J2において次客登録を許可するようにしてもよい。
なお、「操作を禁止する」とは、操作に係るキー、ボタン、選択領域等を非表示(又は視認不能又は困難に表示)とする態様とすることでもよいし、操作に係るキー、ボタン、選択領域等を表示するが押下できない態様とすることでもよいし、操作に係るキー、ボタン、選択領域等が押下されても無効になる態様(押下後のエラーメッセージ等の表示有無は問わない)とすることでもよい。
なお、操作が禁止されている旨を報知してもよい。例えば、図16における選択領域300に、当該選択領域300を押下しても、1客目の画面にならない旨(「再登録禁止!」等の文言)を報知してもよい。
(8)商品販売処理装置1は、前記登録処理の完了を宣言する宣言手段(小計キー)を備え、前記操作受付手段は、前客に対する前記宣言の後に、前客および次客に関する前記操作を許可する。例えば、図15および図18に示すように、小計キーの押下後に、次客登録を許可し、2客目の商品登録を可能としている。これによれば、誤操作を防止しつつ、効率的な客捌きを実現することができる。
(9)商品販売処理装置1は、前記操作中の客の前記登録処理を保留状態(仮締め状態)とする保留手段(例えば、仮締めボタン308、仮締めボタン509)を備え、前客の前記精算処理の完了前に、前記保留手段が次客を保留状態にすることにより、前客に関する操作を許可するようにしてもよい。例えば、上述したように、1客目は仮締めの状態、2客目は会計待ちの状態となっている状態J3(J2)において(図20)、1客目の再登録を許可するようにしてもよい。これによれば、誤操作を防止しつつ、前客に関する操作を行うことができる。
(10)商品販売処理装置1の前記制御手段は、前客の前記精算処理と次客の前記登録処理とを同時に制御可能である(図16、図18等参照)。これによれば、ある顧客の買上商品を誤って別の顧客の買上商品として商品登録する可能性が低くすることができるとともに、効率的な客捌きを実現することができる。なお、ここで、前客の精算処理と次客の登録処理とを同時に制御するとは、少なくともある時間において、前客の精算処理と次客の登録処理とを並行して制御することを表している。つまり、例えば、前客の精算処理の実行中に次客の登録処理を開始する場合や、次客の登録処理の実行中に前客の精算処理を開始する場面などは、上述の「同時」に該当する。
(11)商品販売処理装置1は、登録された商品を表示可能な表示手段(店員用表示部10等)を備え、前記表示手段は、前記登録処理と前記精算処理とが同時に進行している状態を表示可能(例えば、2客目の処理中に1客目の処理状況がわかるような表示を行うことが可能)である(図16参照)。なお、図16では、上部の選択領域にて、1客目の情報を表示しているが、操作後に表示されるウィンドウにて1客目の情報を表示してもよいし、当該画面上に、2客目の領域(登録された商品を表示する領域)とは別の領域(例えば右側に縦の領域)に1客目の情報を表示してもよい。これによれば、進行状態が把握できるため、記憶に頼ることなく、誤操作を防止することができる。なお、ここで、登録処理と精算処理とが同時に進行するとは、少なくともある時間において、登録処理と精算処理とが並行して進行することを表している。つまり、例えば、前客の精算処理の実行中に次客の登録処理を開始する場合や、次客の登録処理の実行中に前客の精算処理を開始する場面などは、上述の「同時」に該当する。
(12)商品販売処理装置1は、上述したように、登録モードに入ると同時に入金が可能である。例えば、図15(A)(B)に示すように、待機状態J0から1客目の登録前の状態J1に移行すると同時に、釣銭機60への入金が許可される。これによれば、顧客の入金が早まるため、効率的な客捌きを実現することができる。
(13)商品販売処理装置1は、上述したように、第1の顧客の会計処理が終了したことに基づいて第2の顧客のページに移行するとともに第2の顧客の入金を受け付ける。これによれば、店員の余計な操作が不要となる。また、次の顧客の入金が早まるため、効率的な客捌きを実現することができる。
なお、仮締め(保留)が許可されている状態において仮締めを行う場合に、仮締め対象の取引について入金(預り金額)があるときには、入金返却(入金取消)を行った後に仮締めが行われるようにしてもよい。例えば、仮締め(保留)が許可されている状態において仮締めボタン308(仮締めボタン508)が押下された場合であっても、仮締め対象の取引について入金(預り金額)があるときには、入金返却ボタン305(入金取消ボタン505)の押下後でなければ、実際に仮締めが行われないようにしてもよい。この場合には、入金返却ボタン305(入金取消ボタン505)の押下を促すメッセージを表示してもよい。また例えば、仮締め(保留)が許可されている状態において仮締めボタン308(仮締めボタン508)が押下された場合において、仮締め対象の取引について入金(預り金額)があるときには、入金返却ボタン305(入金取消ボタン505)の押下がなくても自動的に返金し、仮締めを行うようにしてもよい。
また、仮締め(保留)が許可されている状態において仮締めを行う場合に、仮締め対象の取引について入金(預り金額)があるときには、入金返却(入金取消)を行わずに仮締めが行われるようにしてもよい(つまり、預り金額も含めて仮締め状態となるようにしてもよい)。例えば、仮締め(保留)が許可されている状態において仮締めボタン308(仮締めボタン508)が押下され、仮締め対象の取引について入金(預り金額)があるときには、自動的に(その後に特別の操作を行わなくても)、預り金額も含めて仮締め状態となるようにしてもよい。また、仮締め(保留)が許可されている状態において仮締めボタン308(仮締めボタン508)が押下され、仮締め対象の取引について入金(預り金額)があるときには、その後に所定の操作(預り金額も含めて仮締め状態とする旨を指示するボタン等の押下)があった場合に、預り金額も含めて仮締め状態となるようにしてもよい。
なお、図15に示すように、1点目の買上商品が登録される前であっても入金が可能であるが、1点目の買上商品が登録された前は入金の返却を許可し、1点目の買上商品が登録された後は入金の返却を禁止してもよいし、1点目の買上商品が登録された後であっても入金の返却を可能としてもよい。
なお、上記実施形態では、店員が返金に関する操作を行うが(入金返却ボタン305、入金取消ボタン505は店員用表示部10に存在するが)、顧客も操作可能となるようにしてもよい。例えば、例えば、顧客用表示部50に表示する会計画面(図9、図14)に返金ボタンを設けるようにしてもよい。
なお、顧客用表示部50に各種案内情報を表示させる場合に、決済種別(例えば、現金、クレジットカード、電子マネー)に応じた操作方法を表すアニメーションまたは動画を表示させてもよい。
また、店員用表示部10に、クレジット決済や非接触型ICカード(電子マネー)の決済処理中画面を表示し、当該決済処理中画面に、次客登録ボタンなどを配置してもよい。
なお、電子マネー決済時には、例えば、顧客が、所定キーを押下し、リーダーに非接触型ICカードをかざしてもらう態様としてもよい。また、クレジット決済部は、客側向きに設置し、クレジットカードの吸込み式としてもよい。例えば、登録画面に入ると、釣銭機60が受け入れ状態になるのと同時に、クレジット決済部も受け入れ状態となるようにし、クレジットカードを吸込んだ時点(カード受入時点)で、釣銭機60への貨幣の入金をストップさせるようにしてもよい。
カード受入時にカード情報を記憶し、商品登録後に、小計キー又は所定キー押下(店員側でも客側でも良い)により、直ちに精算を行うようにしてもよい。
なお、図6、図8、図9等に示すように顧客側の画面には、入金金額等に関する情報が表示されるが、釣機入金額(預かり金額)と合計金額とに応じて表示態様を異ならせてもよい。例えば、釣機入金額が足りない場合(釣機入金額<合計金額の場合)には、不足を赤枠にて表示し(例えば、不足欄403を赤色表示)、釣機入金額が足りている場合(釣機入金額>合計金額の場合)には、お釣金額を青枠にて表示(例えば、おつり欄404を青色表示)するようにしてもよい。
また、表示する言語を切替可能にしてもよい。例えば、店員用表示部10、操作受付部20、又は、顧客用表示部50などにおいて、言語(又は国、地域)を指定(選択)できるようにしてもよい。例えば、顧客用表示部50の会計画面(例えば、図6)に、英語切替ボタンを表示してもよい。英語切替ボタンが押下された場合には、少なくともメッセージ(図6では、メッセージ450「↓いつでもお金をお入れください。」)などの日本語表記が予め用意された英語表記に切り替わるようにする。なお、「合計」や「お預り」などの文言についても英語表記に切り替わるようにしてもよいし、商品名などについても英語表記に切り替わるようにしてもよい。
紙幣投入口62と、紙幣排出口63と、硬貨投入口64と、硬貨排出口65とのそれぞれの近傍には、インジケータが設けてもよい。インジケータは、例えば、発光ダイオード(Light Emitting Diode;LED)により実現される。インジケータの態様としては、例えば、文字(例えば、「硬貨おつり」、「硬貨投入口」、「お札おつり」、「お札投入口」)形状に光るLEDインジケータである。上述したように、1点目の買上商品が登録される前であっても入金が可能であるが、入金可能状態である場合には、紙幣投入口62や硬貨投入口64を例えば“白色”に点灯または点滅させるようにしてもよい。合計金額以上の入金があった場合には、紙幣投入口62や硬貨投入口64を例えば“緑色”にて点灯または点滅させるようにしてもよい。また、硬貨のお釣りがある場合には硬貨排出口65を例えば“赤色”にて点灯または点滅させるようにし、紙幣のお釣りが有る場合には紙幣排出口63を例えば“赤色”にて点灯または点滅させるようにしてもよい。お釣りが取られた場合には、硬貨排出口65や紙幣排出口63のLEDを消灯させる。
なお、上記実施形態では、次客登録ボタン押下により次客用のページ(表示領域)を追加表示するが、複数の客(1客目、および、少なくとも2客目)用の複数のページを常に表示しておき、次客登録ボタンの押下で有効になるようでもよい。
なお、上記実施形態では、1客目の登録中(状態J2)は次客登録を禁止している例を示しているが、1客目の登録中(状態J2)であっても次客登録を許可してもよい。
また、上記実施形態では、会計ボタン等の押下により、精算処理(お釣りの排出等)に進むが、会計ボタン等の押下がなくても精算処理に進むようにしてもよい。即ち、図13のフローチャートのステップS10において、釣機入金額が足りている場合(釣機入金額>合計金額の場合)において一定時間(例えば、1秒間)が経過したときには、会計ボタン等の押下がなくても、ステップS11の処理に進むようにしてもよい。
なお、本発明の一実施形態である商品販売処理装置1は、更に以下のような特徴も有する。
商品販売処理装置1は、商品登録者側に入力部を向けて設けられた操作受付部20と、商品登録者側に表示面を向けて設けられた店員用表示部10と、商品登録者に対向する顧客C側に表示面を向けて設けられた顧客用表示部50と、顧客C側に入金口および出金口を向けて設けられた釣銭機60とを備えたことにより、一人の店員Sにより運用可能である。また、商品販売処理装置1によれば、店員Sが貨幣を触ることがなく、衛生的に会計作業を行うことができる。
また、商品販売処理装置1において、店員用表示部10が、商品が載置される載置面81より上方の位置に配設され、操作受付部20が、載置面81より上方の位置に配設されている。これにより、商品登録者である店員Sは、商品の登録や商品の袋詰め等の作業を楽な姿勢で行うことができる。
また、顧客Cと対向する側における、操作受付部20と店員用表示部10と顧客用表示部50とが、釣銭機60の略幅内に収まるように配設されたことにより、商品販売処理装置1を、コンパクトなサイズで実現することができる。紙幣管理部61と硬貨排出口65とを縦二段に配置したことにより、釣銭機60の幅を飛躍的に狭めることができ、商品販売処理装置1のサイズのコンパクト化に、特に有利である。
なお、顧客C側に入金口および出金口を向けて設けられた釣銭機60が、載置面81より下方の位置に配設され、顧客C側に表示面を向けて設けられた顧客用表示部50が、釣銭機60の近傍に配設されてもよい。これにより、顧客Cが手元を向いたときの視野内に、顧客用表示部50の表示面と釣銭機60の入金口とを入れることができ、顧客Cの操作性が向上する。
また、商品販売処理装置1は、顧客C側にレシートの排出口を向けて設けられたレシート発行部70を更に備えてもよい。この場合、レシート発行部70が、顧客用表示部50および釣銭機60の近傍に配設されてもよい。この構成により、店員Sがレシートを直接触る必要がなく、衛生的である。また、顧客Cがおつりを取ったすぐ後に、姿勢を大きく変えることなくレシートを取ることができ、操作性が優れている。
また、商品販売処理装置1において、顧客用表示部50が、載置面81より上方の位置に配設されてもよい。この構成により、顧客Cは、見易い姿勢で顧客用表示部50の表示面を見ることができる。
また、商品販売処理装置1において、店員用表示部10が、載置面81に対して固定された支持部41の垂直方向の中心軸に対して回動可能、または、その中心軸と直交する所定の軸に対して回動可能に、支持部41に取り付けられてもよい。日締め作業等の締め作業においては、店員用表示部10を顧客Cの向きに回動させて用いる。締め作業時において、顧客Cの位置に立った店員Sによる店員用表示部10の操作によって貨幣回収指示を行うことにより、釣銭機60の紙幣排出口63および硬貨排出口65から回収金が払い出され、レシート発行部70から閉めレポートが発行される。つまり、例えば、日締めした際の会計情報の集計を行う締め操作時に、店員用表示部10を、レシート発行部70のレシート排出口および釣銭機60の出金口と同じ向きに変えることができる。よって、店員Sによる締め操作がし易くなる。
また、商品販売処理装置1は、商品の登録をするための商品登録処理と釣銭機60への入金後の会計処理とを実行する制御部、を更に備え、操作受付部20の入力部または店員用表示部10が、制御部が実行中の商品登録処理を終了させる小計キーを備え、顧客用表示部50が、制御部に会計処理を実行開始させる会計キーを備えてもよい。この構成によれば、商品登録の完了作業については店員Sが行い、会計処理の開始作業については顧客Cが行う。したがって、顧客Cは、自身のペースで、買上げの金額を確認して、支払のための貨幣を釣銭機60に投入することができる。また、チェックカウンタの客捌きが効率化される。
なお、上記実施形態では、1台の商品販売処理装置1(1a)が、商品登録処理と精算処理とを実行するが、会計キー(現計キー)を、店員が操作可能であるという点などにおいては、商品登録処理を実行する装置(登録装置)と、精算処理を実行する装置(精算装置)とが別体であってもよい。商品登録処理を実行する登録装置と、精算処理を実行する精算装置)とが別体である態様では、登録装置において商品登録された情報が、精算装置において取得可能であればよい。精算装置が、登録装置において商品登録された情報を取得する態様は種々の態様がある。
(1次元バーコードを印刷したお会計券(登録商標)を用いる態様)
登録装置は、商品登録された情報(以下、取引情報)を特定可能な情報(以下、取引番号)を1次元バーコード化したバーコードを印刷したお会計券を発行する。精算装置は、お会計券に印刷されたバーコードから取引番号を取得し、当該取引番号に対応する取引情報を登録装置に要求する。登録装置は、要求に応じて、取引情報を精算装置に送信する。なお、登録装置と精算装置とは、ネットワーク(LAN等)を介して通信可能に接続されていればよい。なお、精算装置は、取引番号に対応する取引情報をストアコントローラに要求してもよい。この場合、登録装置と精算装置とストアコントローラとは、ネットワーク(LAN等)を介して通信可能に接続されていればよい。登録装置は、取引番号とともに取引情報をストアコントローラに送信しておき、ストアコントローラは、要求に応じて、取引情報を精算装置に送信すればよい。
(2次元コードを印刷したお会計券を用いて取引情報を供給する態様)
登録装置は、取引情報を2次元コード化した2次元コード(例えばQRコード(登録商標))を印刷したお会計券を発行する。精算装置20は、お会計券に印刷された2次元コードから取引情報を取得する。
(精算装置を指定して取引情報を供給する態様)
登録装置は、精算処理を実行させる精算装置の指定する入力を店員から受け付ける。登録装置は、精算装置の指定があったときに当該指定された精算装置に取引情報を送信する。なお、精算処理を実行させる精算装置の指定する入力とは、精算装置が1台である場合には単に送信ボタン(送信キー)の押下であってもよいが、複数の精算装置が存在する場合には何れかの精算装置を選択する選択ボタンの押下であってもよい。なお、登録装置は、精算装置の指定があったときに当該指定された精算装置に取引番号を送信しておき、精算装置は、所定の操作(例えば、顧客の画面タッチ)があったときに、登録装置から受信した取引番号に対応する取引情報を登録装置(又は、ストアコントローラ)に要求してもよい。
以上、本発明の実施の形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はその実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。