JP7532625B1 - 貼付装置及び貼付方法 - Google Patents
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Abstract
Description
近年、環境汚染抑制等の観点から、樹脂繊維を含まない天然由来の植物繊維のみで所望の紙製成形品を得たいという要請があり、シート表面に貼付するフィルムとしても、ティッシュペーパー等の紙製フィルムが試みられている。
特開2016-188448号公報(特許文献1)には、シートを切り離したり、折り目を付け易いシートを容易に製造できる製造装置について記載されている。
特開2016-079533号公報(特許文献2)や、特開2016-078367号公報(特許文献3)には、繊維を堆積させたウェブに水分を添加する際に、ウェブを形成する繊維の脱離が生じにくいシート製造装置について記載されている。
このため、シートを急傾斜させ、又は、略鉛直に立て、その状態で散水して紙製フィルムを重ねて貼付することも試みられているが、その場合には、水がシート表面を伝って流れ落ちてしまって表面に残り難くなり、結果的に同様の不具合が生じ易くなる。
しかるに、この方法によると、ローラによる方向転換時に、エアレイドシートの厚みのため、内輪・外輪差(シート内輪側と外輪側の周長の差)に起因してシートに歪みや皺が生じ易くなり、結果、最終の成形品にも歪みや皺が残存する等の不具合が生じた。
なお、エアレイドシートの厚みは、後工程であるプレス成形後の最終製品の厚みによっても異なるが、例えば、最終製品が厚さ1mm程度の紙製皿の場合、シートの厚みは30mm程度である。このため、内輪・外輪差により、かなりの歪みや皺が生起する。
*植物繊維を堆積して成るエアレイドシートの表面に、紙製フィルムを、水によって強固に一体化する、即ち、良好に貼り付け得るようにする。
*無端ベルトの方向をローラで転換する際に、当該無端ベルトで搬送中のエアレイドシートの厚みによる内輪・外輪差に起因して、当該シートや、当該シート表面に水で貼付した紙製フィルムに、歪みが蓄積したり皺が生じたりしないようにする。
植物繊維を堆積して成り前工程から送り込まれるシートSを搬送しつつその表面に紙製フィルム610を貼付して次工程へ送り出す貼付装置であって、
前記シートSを前記前工程から前記次工程へ搬送する無端ベルトMBと、
前記無端ベルトMBを張設して駆動するベルト支持機構と、
前記シートSに散水する散水機構と、
前記無端ベルトMBによる前記シートSの搬送に同期して紙製フィルム610を繰り出して前記シートの表面に重ねる給紙機構と、
を有し、
前記ベルト支持機構は、前記シートSを第1方向へ水平に搬送する第1水平区間SH1と、前記第1水平区間SH1の終端HTEを越えて下方側へ屈曲する位置を始端VBEとして前記シートSを下方へ搬送する第1下垂区間SV1と、前記第1下垂区間SV1の下端を越えて前記第1方向と反対の第2方向側へ屈曲する位置を始端として前記シートSを水平に搬送する第2水平区間SH2と、前記第2水平区間SH2の終端を越えて下方側へ屈曲する位置を始端として前記シートSを下方へ搬送する第2下垂区間SV2と、前記第2下垂区間SV2の下端を越えて前記第1方向側へ屈曲する位置を始端として前記シートSを水平に搬送する送出側区間SH3とを有するように、前記第1水平区間SH1が前記第1下垂区間SV1へ屈曲される位置にて前記無端ベルトMBを支持する転換ローラ65a、前記第1下垂区間SV1が前記第2水平区間SH2へ屈曲される位置にて前記無端ベルトMBを支持する転換補助ローラ65b、前記第2水平区間SH2が前記第2下垂区間SV2へ屈曲される位置にて前記無端ベルトMBを支持する反転ローラ65c、及び、前記第2下垂区間SV2が前記送出側区間SH3へ屈曲される位置にて前記無端ベルトMBを支持する反転補助ローラ65dを有し、
前記散水機構は、前記第1水平区間SH1の終端HTEの手前側にて前記シートSに散水するノズル51を有し、
前記給紙機構は、前記ノズル51による散水後で且つ前記第1下垂区間SV1の始端VBEの手前側に紙製フィルム610を案内して前記シートSの表面に重ねる案内ローラ61aを有する、
ことを特徴とする貼付装置。
また、第1下垂区間SV1では、シートSの方向が下向きとなるため、第1水平区間SH1で散水された水は無端ベルトMB方向に移動し難くなり(滲み入り難くなり)、その反射的作用によってシートS表面の紙製フィルム610の側に滞留し易くなる。言い換えれば、シートSの内部に滲み入って紙製フィルム610の貼付に寄与しなくなる水の量が低減される。その結果、紙製フィルム610がシートSの表面に貼付され易くなる。
また、転換ローラ65aや転換補助ローラ65bでの回転時のシートSの内輪と外輪の周長差に起因するシートSの歪みや紙製フィルム610の皺は、反転ローラ65cや反転補助ローラ65dでの逆向きの回転で吸収されるため、十分に抑制される。
また、前記に於いて、「第1水平区間SH1の終端HTEを越えて下方側へ屈曲する」の「下方側へ屈曲」とは、図4(a)のように鉛直下方へ屈曲する場合ばかりでなく、同図(b)のように第1方向側へ傾斜する場合や、同図(c)(d)のように第2方向側へ傾斜する場合も含む。以下の発明4、7~9、10~12で同様とする。
また、前記に於いて、「第2水平区間SH2の終端を越えて下方側へ屈曲する」の「下方側へ屈曲」とは、図4(a)のように鉛直下方へ屈曲する場合ばかりでなく、同図(c)のように第1方向側へ傾斜する場合や、同図(b)(d)のように第2方向側へ傾斜する場合も含む。以下の発明2~4、7、10で同様とする。
また、前記に於いて、前記給紙機構が紙製フィルム610を案内して重ねる「第1下垂区間SV1の始端VBEの手前側」は、好ましくは「第1水平区間SH1の終端HTEの手前側」である。紙製フィルム610が重ねられるべきシートSの表面が水平な方が、水が表面を伝って流れ落ちる現象が生じ難く、良好に重ねられるためである。以下の発明2~11で同様とし、発明12でも略同様とする。
発明1に於いて、
前記ベルト支持機構は、前記シートSを第1方向へ水平に搬送する第1水平区間SH1と、前記第1水平区間SH1の終端HTEを越えて鉛直下方Pv1から前記第2方向側へ屈曲(θv1)する位置を始端VBEとして前記シートSを下方へ搬送する第1下垂区間SV1と、前記第1下垂区間SV1の下端で前記第2方向側へ屈曲する位置を始端として前記シートSを水平に搬送する第2水平区間SH2と、前記第2水平区間SH2の終端を越えて下方側へ屈曲する位置を始端として前記シートSを下方へ搬送する第2下垂区間SV2と、前記第2下垂区間SV2の下端を越えて前記第1方向側へ屈曲する位置を始端として前記シートSを水平に搬送する送出側区間SH3とを有するように、前記第1水平区間SH1が前記第1下垂区間SV1へ屈曲される位置にて前記無端ベルトMBを支持する転換ローラ65a、前記第1下垂区間SV1が前記第2水平区間SH2へ屈曲される位置にて前記無端ベルトMBを支持する転換補助ローラ65b、前記第2水平区間SH2が前記第2下垂区間SV2へ屈曲される位置にて前記無端ベルトMBを支持する反転ローラ65c、及び、前記第2下垂区間SV2が前記送出側区間SH3へ屈曲される位置にて前記無端ベルトMBを支持する反転補助ローラ65dを有する、
ことを特徴とする貼付装置。
上記に於いて、「第1水平区間SH1の終端HTEを越えて鉛直下方Pv1から前記第2方向側へ屈曲(θv1)する」とは、図2に示すように第1水平区間SH1が正確な水平の場合、第1水平区間SH1から下方・第2方向側への屈曲角θ1が90度以上であることを言う。言い換えれば、紙製フィルム610の被貼付面が、無端ベルトMBの下方側に位置するように、屈曲されることを言う。紙製フィルム610の被貼付面が無端ベルトMBの下方側になると、シートS内に滲み込んだ水が紙製フィルム610の被貼付面の方へ移動し易くなるため、被貼付面側の水が増えて、貼付が強固となる。後掲の発明5で同様とする。
[3]発明3(図2)
発明2に於いて、
前記ベルト支持機構は、前記シートSを第1方向へ水平に搬送する第1水平区間SH1と、前記第1水平区間SH1の終端HTEを越えて鉛直下方Pv1から前記第2方向側へ5~25度屈曲(θv1)する位置を始端VBEとして前記シートSを下方へ搬送する第1下垂区間SV1と、前記第1下垂区間SV1の下端を越えて前記第2方向側へ屈曲する位置を始端として前記シートSを水平に搬送する第2水平区間SH2と、前記第2水平区間SH2の終端を越えて下方側へ屈曲する位置を始端として前記シートSを下方へ搬送する第2下垂区間SV2と、前記第2下垂区間SV2の下端を越えて前記第1方向側へ屈曲する位置を始端として前記シートSを水平に搬送する送出側区間SH3とを有するように、前記第1水平区間SH1が前記第1下垂区間SV1へ屈曲される位置にて前記無端ベルトMBを支持する転換ローラ65a、前記第1下垂区間SV1が前記第2水平区間SH2へ屈曲される位置にて前記無端ベルトMBを支持する転換補助ローラ65b、前記第2水平区間SH2が前記第2下垂区間SV2へ屈曲される位置にて前記無端ベルトMBを支持する反転ローラ65c、及び、前記第2下垂区間SV2が前記送出側区間SH3へ屈曲される位置にて前記無端ベルトMBを支持する反転補助ローラ65dを有する、
ことを特徴とする貼付装置。
上記に於いて、「第1水平区間SH1の終端HTEを越えて鉛直下方Pv1から前記第2方向側へ5~25度屈曲(θv1)する」とは、図2に示すように第1水平区間SH1が正確な水平の場合、第1水平区間SH1から下方・第2方向側への屈曲角θ1が95~115度であることを言う。この範囲では、貼付がさらに強固になる。後掲の発明6で同様とする。
発明1に於いて、
前記無端ベルトMBはメッシュ状を成し、
前記散水機構は、前記第2水平区間SH2の終端の手前側にて前記シートSに散水する第2のノズル52を有する、
ことを特徴とする貼付装置。
無端ベルトMBがメッシュ状であれば、無端ベルトMBが被貼付面より上方となる第2水平区間SH2にてノズル52から散水された水は、シートSへ滲み込む。シートSの両面側から散水される結果、シートS内の水の分布がより均一化され、後段のプレス工程での処理がより良好となって、製品がより良好となる。
[5]発明5
発明4に於いて、
前記ベルト支持機構は、前記シートSを第1方向へ水平に搬送する第1水平区間SH1と、前記第1水平区間SH1の終端HTEを越えて鉛直下方Pv1から前記第2方向側へ屈曲(θv1)する位置を始端VBEとして前記シートSを下方へ搬送する第1下垂区間SV1と、前記第1下垂区間SV1の下端を越えて前記第2方向側へ屈曲する位置を始端として前記シートSを水平に搬送する第2水平区間SH2と、前記第2水平区間SH2の終端を越えて鉛直下方Pv2から前記第1方向側へ屈曲(θv2)する位置を始端として前記シートSを下方へ搬送する第2下垂区間SV2と、前記第2下垂区間SV2の下端を越えて前記第1方向側へ屈曲する位置を始端として前記シートSを水平に搬送する送出側区間SH3とを有するように、前記第1水平区間SH1が前記第1下垂区間SV1へ屈曲される位置にて前記無端ベルトMBを支持する転換ローラ65a、前記第1下垂区間SV1が前記第2水平区間SH2へ屈曲される位置にて前記無端ベルトMBを支持する転換補助ローラ65b、前記第2水平区間SH2が前記第2下垂区間SV2へ屈曲される位置にて前記無端ベルトMBを支持する反転ローラ65c、及び、前記第2下垂区間SV2が前記送出側区間SH3へ屈曲される位置にて前記無端ベルトMBを支持する反転補助ローラ65dを有する、
ことを特徴とする貼付装置。
[6]発明6
発明5に於いて、
前記ベルト支持機構は、前記シートSを第1方向へ水平に搬送する第1水平区間SH1と、前記第1水平区間SH1の終端HTEを越えて鉛直下方Pv1から前記第2方向側へ5~25度屈曲(θv1)する位置を始端として前記シートSを下方へ搬送する第1下垂区間SV1と、前記第1下垂区間SV1の下端を越えて前記第2方向側へ屈曲する位置を始端として前記シートSを水平に搬送する第2水平区間SH2と、前記第2水平区間SH2の終端を越えて鉛直下方Pv2から前記第1方向側へ5~25度屈曲(θv2)する位置を始端として前記シートSを下方へ搬送する第2下垂区間SV2と、前記第2下垂区間SV2の下端を越えて前記第1方向側へ屈曲する位置を始端として前記シートSを水平に搬送する送出側区間SH3とを有するように、前記第1水平区間SH1が前記第1下垂区間SV1へ屈曲される位置にて前記無端ベルトMBを支持する転換ローラ65a、前記第1下垂区間SV1が前記第2水平区間SH2へ屈曲される位置にて前記無端ベルトMBを支持する転換補助ローラ65b、前記第2水平区間SH2が前記第2下垂区間SV2へ屈曲される位置にて前記無端ベルトMBを支持する反転ローラ65c、及び、前記第2下垂区間SV2が前記送出側区間SH3へ屈曲される位置にて前記無端ベルトMBを支持する反転補助ローラ65dを有する、
ことを特徴とする貼付装置。
[7]発明7(図2)
発明1に於いて、
前記第1下垂区間SV1の区間長と前記第2下垂区間SV2の区間長は略同一である、
ことを特徴とする貼付装置。
植物繊維を堆積して成り前工程から送り込まれるシートSを搬送しつつその表面に紙製フィルム610を貼付して次工程へ送り出す貼付装置であって、
前記シートSを前記前工程から前記次工程へ搬送する無端ベルトMBと、
前記無端ベルトMBを張設して駆動するベルト支持機構と、
前記シートSに散水する散水機構と、
前記無端ベルトMBによる前記シートSの搬送に同期して紙製フィルム610を繰り出して前記シートSの表面に重ねる給紙機構と、
を有し、
前記ベルト支持機構は、前記シートSを第1方向へ水平に搬送する第1水平区間SH1と、前記第1水平区間SH1の終端HTEを越えて下方側へ屈曲する位置を始端VBEとして前記シートを下方へ搬送する第1下垂区間SV1と、前記第1下垂区間SV1の下端を越えて前記第1方向と反対の第2方向側へ屈曲する位置を始端として前記シートSを前記第2方向へ搬送する転換区間STと、前記転換区間STの終端を越えて前記第1方向側へ屈曲する位置を始端として前記シートSを水平に搬送する反転区間SRとを有するように、前記第1水平区間SH1が前記第1下垂区間SV1へ屈曲される位置にて前記無端ベルトMBを支持する転換ローラ65a、前記第1下垂区間SV1が前記転換区間STへ屈曲される位置にて前記無端ベルトMBを支持する転換補助ローラ65b、及び、前記転換区間STが前記反転区間SRへ屈曲される位置にて前記無端ベルトMBを支持する反転ローラ65hを有し、
前記散水機構は、前記第1水平区間SH1の終端HTEの手前側にて前記シートSに散水するノズル51を有し、
前記給紙機構は、前記ノズル51による散水後で且つ前記第1下垂区間SV1の始端VBEの手前側に紙製フィルム610を案内して前記シートSの表面に重ねる案内ローラ61aを有する、
ことを特徴とする貼付装置。
この発明8は、前記発明1を引用する発明2、3(第1下垂区間SV1の角度範囲を好適化した構成)や、発明4~6(反転ローラの手前にて、第2のノズルにより散水する構成)と同様の考え方で下位概念化した構成を当然に含む。なお、反転ローラとしては65hを用い、第2のノズルとしては52aを用いる。
[9]発明9(図7)
植物繊維を堆積して成り前工程から送り込まれるシートSを搬送しつつその表面に紙製フィルム610を貼付して次工程へ送り出す貼付装置であって、
前記シートSを前記前工程から前記次工程へ搬送する無端ベルトMBと、
前記無端ベルトMBを張設して駆動するベルト支持機構と、
前記シートSに散水する散水機構と、
前記無端ベルトMBによる前記シートSの搬送に同期して紙製フィルム610を繰り出して前記シートSの表面に重ねる給紙機構と、
を有し、
前記ベルト支持機構は、前記シートSを第1方向へ水平に搬送する第1水平区間SH1と、前記第1水平区間SH1の終端HTEを越えて下方側へ屈曲する位置を始端VBEとして前記シートSを前記第1方向と反対の第2方向側下方へ搬送する転換区間STと、前記転換区間STの下端を越えて前記第1方向側へ屈曲する位置を始端として前記シートSを水平に搬送する反転区間SRとを有するように、前記第1水平区間SH1が前記転換区間STへ屈曲される位置にて前記無端ベルトMBを支持する転換ローラ65a、及び、前記転換区間STが前記反転区間SRへ屈曲される位置にて前記無端ベルトMBを支持する反転ローラ65jを有し、
前記散水機構は、前記第1水平区間SH1の終端HTEの手前側にて前記シートSに散水するノズル51を有し、
前記給紙機構は、前記ノズルによる散水後で且つ前記転換区間の始端VBEの手前側に紙製フィルム610を案内して前記シートSの表面に重ねる案内ローラ61aを有する、
ことを特徴とする貼付装置。
この発明9は、前記発明1を引用する発明4(反転ローラの手前にて、第2のノズルにより散水する構成)と同様の考え方で下位概念化した構成を当然に含む。なお、反転ローラとしては65jを用い、第2のノズルとしては52bを用いる。
植物繊維を堆積して成り前工程から送り込まれるシートSを無端ベルトMBで搬送しつつその表面に紙製フィルム610を貼付して次工程へ送り出す貼付方法であって、
前記無端ベルトMBを張設して駆動するベルト支持機構が有する転換ローラ65a、転換補助ローラ65b、反転ローラ65c、及び、反転補助ローラ65dにより、
前記無端ベルトMBを、
前工程から送り込まれる前記シートSを第1方向へ水平に搬送する第1水平区間SH1、
前記第1水平区間SH1の終端HTEを越えて下方側へ屈曲する位置を始端VBEとして前記シートSを下方へ搬送する第1下垂区間SV1、
前記第1下垂区間SV1の下端を越えて前記第1方向と反対の第2方向側へ屈曲する位置を始端として前記シートSを水平に搬送する第2水平区間SH2、
前記第2水平区間SH2の終端を越えて下方側へ屈曲する位置を始端として前記シートSを下方へ搬送する第2下垂区間SV2、
前記第2下垂区間SV2の下端を越えて前記第1方向側へ屈曲する位置を始端として前記シートSを水平に搬送する送出側区間SH3、
が形成されるように、前記第1水平区間SH1が前記第1下垂区間SV1へ屈曲する位置、前記第1下垂区間SV1が前記第2水平区間SH2へ屈曲する位置、前記第2水平区間SH2が前記第2下垂区間SV2へ屈曲する位置、及び、前記第2下垂区間SV2が前記送出側区間SH3へ屈曲する位置にて支持し、
前記第1水平区間SH1の終端HTEの手前側にて前記シートSに散水し、
前記散水後で且つ前記第1下垂区間SV1の始端VBEの手前側に紙製フィルム610を案内ローラ61aにより案内して前記シートSの表面に重ね、
前記第1下垂区間SV1、第2水平区間SH2、第2下垂区間SV2、及び、送出側区間SH3を経て搬送することで、前記シートSの表面に前記紙製フィルム610を貼付する、
ことを特徴とする貼付方法。
この発明10は、前記発明1を引用する発明2、3(第1下垂区間SV1の角度範囲を好適化した構成)や、発明4~6(反転ローラ65cの手前にて第2のノズル52により散水する構成)と同様の考え方により、発明10の貼付方法を下位概念化した方法の発明を、当然に含む。
[11]発明11
植物繊維を堆積して成り前工程から送り込まれるシートSを無端ベルトMBで搬送しつつその表面に紙製フィルム610を貼付して次工程へ送り出す貼付方法であって、
前記無端ベルトMBを張設して駆動するベルト支持機構が有する転換ローラ65a、転換補助ローラ65b、及び、反転ローラ65hにより、
前記無端ベルトMBを、
前工程から送り込まれる前記シートSを第1方向へ水平に搬送する第1水平区間SH1、
前記第1水平区間SH1の終端HTEを越えて下方側へ屈曲する位置を始端VREとして前記シートSを下方へ搬送する第1下垂区間SV1、
前記第1下垂区間SV1の下端を越えて前記第1方向と反対の第2方向側へ屈曲する位置を始端として前記シートSを前記第2方向へ搬送する転換区間ST、
前記転換区間STの終端を越えて前記第1方向側へ屈曲する位置を始端として前記シートSを水平に搬送する反転区間SR
が形成されるように、前記第1水平区間SH1が前記第1下垂区間SV1へ屈曲する位置、前記第1下垂区間SV1が前記転換区間STへ屈曲する位置、及び、前記転換区間STが前記反転区間SRへ屈曲する位置にて支持し、
前記第1水平区間SH1の終端HTEの手前側にて前記シートSに散水し、
前記散水後で且つ前記第1下垂区間SV1の始端VBEの手前側に紙製フィルム610を案内ローラ61aにより案内して前記シートSの表面に重ね、
前記第1下垂区間SV1、転換区間ST、及び、反転区間SRを経て搬送することで、前記シートSの表面に前記紙製フィルム610を貼付する、
ことを特徴とする貼付方法。
この発明11は、前記発明1を引用する発明2、3(第1下垂区間SV1の角度範囲を好適化した構成)や、発明4~6(反転ローラの手前にて第2のノズルにより散水する構成)と同様の考え方により、発明11の貼付方法を下位概念化した方法の発明を、当然に含む。なお、反転ローラとしては65hを用い、第2のノズルとしては52aを用いる。
[12]発明12
植物繊維を堆積して成り前工程から送り込まれるシートSを無端ベルトMBで搬送しつつその表面に紙製フィルム610を貼付して次工程へ送り出す貼付方法であって、
前記無端ベルトMBを張設して駆動するベルト支持機構が有する転換ローラ65a、及び、反転ローラ65jにより、
前記無端ベルトMBを、
前記シートSを第1方向へ水平に搬送する第1水平区間SH1、
前記第1水平区間SH1の終端HTEを越えて下方側へ屈曲する位置を始端VBEとして前記シートSを前記第1方向と反対の第2方向側下方へ搬送する転換区間ST、
前記転換区間STの下端を越えて前記第1方向側へ屈曲する位置を始端として前記シートSを水平に搬送する反転区間SR、
が形成されるように、前記第1水平区間SH1が前記転換区間STへ屈曲する位置、及び、前記転換区間STが前記反転区間SRへ屈曲する位置にて支持し、
前記第1水平区間SH1の終端HTEの手前側にて前記シートSに散水し、
前記散水後で且つ前記転換区間STの始端VBEの手前側に紙製フィルム610を案内ローラ61aにより案内して前記シートSの表面に重ね、
前記転換区間ST、及び、反転区間SRを経て搬送することで、前記シートSの表面に前記紙製フィルム610を貼付する、
ことを特徴とする貼付方法。
この発明12は、前記発明1を引用する発明4(反転ローラの手前にて、第2のノズルにより散水する構成)と同様の考え方により、発明12の貼付方法を下位概念化した方法の発明を、当然に含む。なお、反転ローラとしては65jを用い、第2のノズルとしては52bを用いる。
このため、本願発明によると、シートの表面に、紙製フィルムを、水によって強固に一体化して貼り付けることができる。また、転換ローラによる回転時に内輪・外輪差に起因して生ずるシートの歪みや紙製フィルムの皺を、反転ローラでの回転により速やかに吸収でき、良好な品質の製品(プレス成形後の最終製品)を得ることができる。
また、発明4~6では、反転ローラの直前で、紙製フィルムの貼付面と逆側の面に散水してシート内部に滲み込ませているため、シート内部の水の分布状態を略均一化でき、プレス後の最終製品の品質をさらに向上させることができる。
(1)実施形態1
図1は、実施形態1の貼付装置の側面を示すとともに、該貼付装置の前段側(エアレイド部)及び後段側(成形部)を示す模式図である。図2は、図1の貼付装置の要部の側面を示すとともに、区間や角度範囲を説明するための模式図である。図3は図1の貼付装置の変形例の要部の斜視図である。図5(a)は図2の貼付装置の第1水平区間SH1の終端HTE付近と第1下垂区間SV1の始端VBE付近を示す拡大図であり、(b)は無端ベルトMBの部分範囲の平面を示す模式図である。
図示のように、本貼付装置は、前段側(エアレイド部)から1点鎖線矢印の如く搬送されて来るシートSに、給紙ロール61から繰り出される紙製フィルム(ティッシュペーパー)610を水で貼付(貼着)して、後段側(成形部)へ送り出す装置である。
この堆積体、又は、堆積後に適宜の圧力で押圧されて厚みを所定の厚さに調整された堆積体が、シート(エアレイドシート)Sである。シートSの厚みは、最終製品(成形部によるプレス成形後の成形品)の厚みによっても異なるが、例えば、3~40mm程度とすることができる。具体的一例としては、最終製品が厚さ1mmの紙製皿の場合、シートSの厚みは30mm程度である。
植物繊維としては、例えば、広葉樹、針葉樹、イネ、葦等の草本類の繊維を用いることが可能であり、その利用形態としては、パルプ繊維になったもの、古紙由来のパルプ、古紙等も可能である。
メッシュ状の無端ベルト上に植物繊維を堆積させてシートSと成すエアレイド部の構成は公知であるため、これ以上の説明は割愛する。
第1水平区間SV1は、図1や図2や図4(a)では鉛直線に直交する正確な水平として描かれているが、ノズル51から散水された水(水の大部分)がシートSの表面を伝って流れ落ちることを防止できる程度であれば、多少の傾斜は許容される。つまり、その程度の傾斜であれば、水平として扱ってよい。例えば、転換ローラ65aに至る区間の傾斜が図4(b)(c)程度であれば、「第1水平区間SH1」としてよい。
なお、鉛直下方Pv1からの屈曲角度θv1を5~25度の範囲(=正確な水平からの屈曲角度θ1を95~115度の範囲)に設定すると、シートSの紙製フィルム貼付面側の水量を適切にできるとともに、シートS内部に滲み込む水量ふその分布を適切にでき、その結果、さらに良好な製品(プレス成形後の製品)を得ることができる。
第2水平区間SH2の終端や第2下垂区間SV2の始端は、図5(a)に示す第1水平区間SH1の終端HTEや第1下垂区間の始端VBEと同様に、それぞれ、屈曲開始直前までの平坦部の終端、屈曲終了直後からの平坦部の始端として定義される。
送出側区間SH3の終端から送出されるシートSは、ローラ95a,95bにより張設されている無端ベルトMB9によって搬送されて、後段側の成形部に送り込まれる。
公知の金型等によって構成される成形部では、公知の手法のプレス成形が行われ、例えば、紙製皿に成形される。
51 ノズル
52,52a,52b 第2のノズル
61 給紙ロール
610 紙製フィルム
61a 案内ローラ
61b 案内補助ローラ
65a 転換ローラ
65b 転換補助ローラ
65c,65h,65j 反転ローラ
65d 反転補助ローラ
65f 回帰ローラ
95a,95b (後段側に連携する)送出側の無端ベルト支持ローラ
MB,MB2,MB9 無端ベルト
S シート
SH1 第1水平区間
SV1 第1下垂区間
SH2 第2水平区間
SV2 第2下垂区間
SH3 送出側区間
ST 転換区間
SR 反転区間
HTE 終端
VBE 始端
Claims (12)
- 植物繊維を堆積して成り前工程から送り込まれるシートを搬送しつつその表面に紙製フィルムを貼付して次工程へ送り出す貼付装置であって、
前記シートを前記前工程から前記次工程へ搬送する無端ベルトと、
前記無端ベルトを張設して駆動するベルト支持機構と、
前記シートに散水する散水機構と、
前記無端ベルトによる前記シートの搬送に同期して紙製フィルムを繰り出して前記シートの表面に重ねる給紙機構と、
を有し、
前記ベルト支持機構は、前記シートを第1方向へ水平に搬送する第1水平区間と、前記第1水平区間の終端を越えて下方側へ屈曲する位置を始端として前記シートを下方へ搬送する第1下垂区間と、前記第1下垂区間の下端で前記第1方向と反対の第2方向側へ屈曲する位置を始端として前記シートを水平に搬送する第2水平区間と、前記第2水平区間の終端で下方側へ屈曲する位置を始端として前記シートを下方へ搬送する第2下垂区間と、前記第2下垂区間の下端で前記第1方向側へ屈曲する位置を始端として前記シートを水平に搬送する送出側区間とを有するように、前記第1水平区間が前記第1下垂区間へ屈曲される位置にて前記無端ベルトを支持する転換ローラ、前記第1下垂区間が前記第2水平区間へ屈曲される位置にて前記無端ベルトを支持する転換補助ローラ、前記第2水平区間が前記第2下垂区間へ屈曲される位置にて前記無端ベルトを支持する反転ローラ、及び、前記第2下垂区間が前記送出側区間へ屈曲される位置にて前記無端ベルトを支持する反転補助ローラを有し、
前記散水機構は、前記第1水平区間の終端の手前側にて前記シートに散水するノズルを有し、
前記給紙機構は、前記ノズルによる散水後で且つ前記第1下垂区間の始端の手前側に紙製フィルムを案内して前記シートの表面に重ねる案内ローラを有する、
ことを特徴とする貼付装置。 - 請求項1に於いて、
前記ベルト支持機構は、前記シートを第1方向へ水平に搬送する第1水平区間と、前記第1水平区間の終端を越えて鉛直下方から前記第2方向側へ屈曲する位置を始端として前記シートを下方へ搬送する第1下垂区間と、前記第1下垂区間の下端で前記第2方向側へ屈曲する位置を始端として前記シートを水平に搬送する第2水平区間と、前記第2水平区間の終端を越えて下方側へ屈曲する位置を始端として前記シートを下方へ搬送する第2下垂区間と、前記第2下垂区間の下端を越えて前記第1方向側へ屈曲する位置を始端として前記シートを水平に搬送する送出側区間とを有するように、前記第1水平区間が前記第1下垂区間へ屈曲される位置にて前記無端ベルトを支持する転換ローラ、前記第1下垂区間が前記第2水平区間へ屈曲される位置にて前記無端ベルトを支持する転換補助ローラ、前記第2水平区間が前記第2下垂区間へ屈曲される位置にて前記無端ベルトを支持する反転ローラ、及び、前記第2下垂区間が前記送出側区間へ屈曲される位置にて前記無端ベルトを支持する反転補助ローラを有する、
ことを特徴とする貼付装置。 - 請求項2に於いて、
前記ベルト支持機構は、前記シートを第1方向へ水平に搬送する第1水平区間と、前記第1水平区間の終端を越えて鉛直下方から前記第2方向側へ5~25度屈曲する位置を始端として前記シートを下方へ搬送する第1下垂区間と、前記第1下垂区間の下端を越えて前記第2方向側へ屈曲する位置を始端として前記シートを水平に搬送する第2水平区間と、前記第2水平区間の終端を越えて下方側へ屈曲する位置を始端として前記シートを下方へ搬送する第2下垂区間と、前記第2下垂区間の下端を越えて前記第1方向側へ屈曲する位置を始端として前記シートを水平に搬送する送出側区間とを有するように、前記第1水平区間が前記第1下垂区間へ屈曲される位置にて前記無端ベルトを支持する転換ローラ、前記第1下垂区間が前記第2水平区間へ屈曲される位置にて前記無端ベルトを支持する転換補助ローラ、前記第2水平区間が前記第2下垂区間へ屈曲される位置にて前記無端ベルトを支持する反転ローラ、及び、前記第2下垂区間が前記送出側区間へ屈曲される位置にて前記無端ベルトを支持する反転補助ローラを有する、
ことを特徴とする貼付装置。 - 請求項1に於いて、
前記無端ベルトはメッシュ状を成し、
前記散水機構は、前記第2水平区間の終端の手前側にて前記シートに散水する第2のノズルを有する、
ことを特徴とする貼付装置。 - 請求項4に於いて、
前記ベルト支持機構は、前記シートを第1方向へ水平に搬送する第1水平区間と、前記第1水平区間の終端を越えて鉛直下方から前記第2方向側へ屈曲する位置を始端として前記シートを下方へ搬送する第1下垂区間と、前記第1下垂区間の下端を越えて前記第2方向側へ屈曲する位置を始端として前記シートを水平に搬送する第2水平区間と、前記第2水平区間の終端を越えて鉛直下方から前記第1方向側へ屈曲する位置を始端として前記シートを下方へ搬送する第2下垂区間と、前記第2下垂区間の下端を越えて前記第1方向側へ屈曲する位置を始端として前記シートを水平に搬送する送出側区間とを有するように、前記第1水平区間が前記第1下垂区間へ屈曲される位置にて前記無端ベルトを支持する転換ローラ、前記第1下垂区間が前記第2水平区間へ屈曲される位置にて前記無端ベルトを支持する転換補助ローラ、前記第2水平区間が前記第2下垂区間へ屈曲される位置にて前記無端ベルトを支持する反転ローラ、及び、前記第2下垂区間が前記送出側区間へ屈曲される位置にて前記無端ベルトを支持する反転補助ローラを有する、
ことを特徴とする貼付装置。 - 請求項5に於いて、
前記ベルト支持機構は、前記シートを第1方向へ水平に搬送する第1水平区間と、前記第1水平区間の終端を越えて鉛直下方から前記第2方向側へ5~25度屈曲する位置を始端として前記シートを下方へ搬送する第1下垂区間と、前記第1下垂区間の下端を越えて前記第2方向側へ屈曲する位置を始端として前記シートを水平に搬送する第2水平区間と、前記第2水平区間の終端を越えて鉛直下方から前記第1方向側へ5~25度屈曲する位置を始端として前記シートを下方へ搬送する第2下垂区間と、前記第2下垂区間の下端を越えて前記第1方向側へ屈曲する位置を始端として前記シートを水平に搬送する送出側区間とを有するように、前記第1水平区間が前記第1下垂区間へ屈曲される位置にて前記無端ベルトを支持する転換ローラ、前記第1下垂区間が前記第2水平区間へ屈曲される位置にて前記無端ベルトを支持する転換補助ローラ、前記第2水平区間が前記第2下垂区間へ屈曲される位置にて前記無端ベルトを支持する反転ローラ、及び、前記第2下垂区間が前記送出側区間へ屈曲される位置にて前記無端ベルトを支持する反転補助ローラを有する、
ことを特徴とする貼付装置。 - 請求項1に於いて、
前記第1下垂区間の区間長と前記第2下垂区間の区間長は略同一である、
ことを特徴とする貼付装置。 - 植物繊維を堆積して成り前工程から送り込まれるシートを搬送しつつその表面に紙製フィルムを貼付して次工程へ送り出す貼付装置であって、
前記シートを前記前工程から前記次工程へ搬送する無端ベルトと、
前記無端ベルトを張設して駆動するベルト支持機構と、
前記シートに散水する散水機構と、
前記無端ベルトによる前記シートの搬送に同期して紙製フィルムを繰り出して前記シートの表面に重ねる給紙機構と、
を有し、
前記ベルト支持機構は、前記シートを第1方向へ水平に搬送する第1水平区間と、前記第1水平区間の終端を越えて下方側へ屈曲する位置を始端として前記シートを下方へ搬送する第1下垂区間と、前記第1下垂区間の下端を越えて前記第1方向と反対の第2方向側へ屈曲する位置を始端として前記シートを前記第2方向へ搬送する転換区間と、前記転換区間の終端を越えて前記第1方向側へ屈曲する位置を始端として前記シートを水平に搬送する反転区間とを有するように、前記第1水平区間が前記第1下垂区間へ屈曲される位置にて前記無端ベルトを支持する転換ローラ、前記第1下垂区間が前記転換区間へ屈曲される位置にて前記無端ベルトを支持する転換補助ローラ、及び、前記転換区間が前記反転区間へ屈曲される位置にて前記無端ベルトを支持する反転ローラを有し、
前記散水機構は、前記第1水平区間の終端の手前側にて前記シートに散水するノズルを有し、
前記給紙機構は、前記ノズルによる散水後で且つ前記第1下垂区間の始端の手前側に紙製フィルムを案内して前記シートの表面に重ねる案内ローラを有する、
ことを特徴とする貼付装置。 - 植物繊維を堆積して成り前工程から送り込まれるシートを搬送しつつその表面に紙製フィルムを貼付して次工程へ送り出す貼付装置であって、
前記シートを前記前工程から前記次工程へ搬送する無端ベルトと、
前記無端ベルトを張設して駆動するベルト支持機構と、
前記シートに散水する散水機構と、
前記無端ベルトによる前記シートの搬送に同期して紙製フィルムを繰り出して前記シートの表面に重ねる給紙機構と、
を有し、
前記ベルト支持機構は、前記シートを第1方向へ水平に搬送する第1水平区間と、前記第1水平区間の終端を越えて下方側へ屈曲する位置を始端として前記シートを前記第1方向と反対の第2方向側下方へ搬送する転換区間と、前記転換区間の下端を越えて前記第1方向側へ屈曲する位置を始端として前記シートを水平に搬送する反転区間とを有するように、前記第1水平区間が前記転換区間へ屈曲される位置にて前記無端ベルトを支持する転換ローラ、及び、前記転換区間が前記反転区間へ屈曲される位置にて前記無端ベルトを支持する反転ローラを有し、
前記散水機構は、前記第1水平区間の終端の手前側にて前記シートに散水するノズルを有し、
前記給紙機構は、前記ノズルによる散水後で且つ前記転換区間の始端の手前側に紙製フィルムを案内して前記シートの表面に重ねる案内ローラを有する、
ことを特徴とする貼付装置。 - 植物繊維を堆積して成り前工程から送り込まれるシートを無端ベルトで搬送しつつその表面に紙製フィルムを貼付して次工程へ送り出す貼付方法であって、
前記無端ベルトを張設して駆動するベルト支持機構が有する転換ローラ、転換補助ローラ、反転ローラ、及び、反転補助ローラにより、
前記無端ベルトを、
前工程から送り込まれる前記シートを第1方向へ水平に搬送する第1水平区間、
前記第1水平区間の終端を越えて下方側へ屈曲する位置を始端として前記シートを下方へ搬送する第1下垂区間、
前記第1下垂区間の下端を越えて前記第1方向と反対の第2方向側へ屈曲する位置を始端として前記シートを水平に搬送する第2水平区間、
前記第2水平区間の終端を越えて下方側へ屈曲する位置を始端として前記シートを下方へ搬送する第2下垂区間、
前記第2下垂区間の下端を越えて前記第1方向側へ屈曲する位置を始端として前記シートを水平に搬送する送出側区間、
が形成されるように、前記第1水平区間が前記第1下垂区間へ屈曲する位置、前記第1下垂区間が前記第2水平区間へ屈曲する位置、前記第2水平区間が前記第2下垂区間へ屈曲する位置、及び、前記第2下垂区間が前記送出側区間へ屈曲する位置にて支持し、
前記第1水平区間の終端の手前側にて前記シートに散水し、
前記散水後で且つ前記第1下垂区間の始端の手前側に紙製フィルムを案内ローラにより案内して前記シートの表面に重ね、
前記第1下垂区間、第2水平区間、第2下垂区間、及び、送出側区間を経て搬送することで、前記シートの表面に前記紙製フィルムを貼付する、
ことを特徴とする貼付方法。 - 植物繊維を堆積して成り前工程から送り込まれるシートを無端ベルトで搬送しつつその表面に紙製フィルムを貼付して次工程へ送り出す貼付方法であって、
前記無端ベルトを張設して駆動するベルト支持機構が有する転換ローラ、転換補助ローラ、及び、反転ローラにより、
前記無端ベルトを、
前工程から送り込まれる前記シートを第1方向へ水平に搬送する第1水平区間、
前記第1水平区間の終端を越えて下方側へ屈曲する位置を始端として前記シートを下方へ搬送する第1下垂区間、
前記第1下垂区間の下端を越えて前記第1方向と反対の第2方向側へ屈曲する位置を始端として前記シートを前記第2方向へ搬送する転換区間、
前記転換区間の終端を越えて前記第1方向側へ屈曲する位置を始端として前記シートを水平に搬送する反転区間、
が形成されるように、前記第1水平区間が前記第1下垂区間へ屈曲する位置、前記第1下垂区間が前記転換区間へ屈曲する位置、及び、前記転換区間が前記反転区間へ屈曲する位置にて支持し、
前記第1水平区間の終端の手前側にて前記シートに散水し、
前記散水後で且つ前記第1下垂区間の始端の手前側に紙製フィルムを案内ローラにより案内して前記シートの表面に重ね、
前記第1下垂区間、転換区間、及び、反転区間を経て搬送することで、前記シートの表面に前記紙製フィルムを貼付する、
ことを特徴とする貼付方法。 - 植物繊維を堆積して成り前工程から送り込まれるシートを無端ベルトで搬送しつつその表面に紙製フィルムを貼付して次工程へ送り出す貼付方法であって、
前記無端ベルトを張設して駆動するベルト支持機構が有する転換ローラ、及び、反転ローラにより、
前記無端ベルトを、
前記シートを第1方向へ水平に搬送する第1水平区間、
前記第1水平区間の終端を越えて下方側へ屈曲する位置を始端として前記シートを前記第1方向と反対の第2方向側下方へ搬送する転換区間、
前記転換区間の下端を越えて前記第1方向側へ屈曲する位置を始端として前記シートを水平に搬送する反転区間、
が形成されるように、前記第1水平区間が前記転換区間へ屈曲する位置、及び、前記転換区間が前記反転区間へ屈曲する位置にて支持し、
前記第1水平区間の終端の手前側にて前記シートに散水し、
前記散水後で且つ前記転換区間の始端の手前側に紙製フィルムを案内ローラにより案内して前記シートの表面に重ね、
前記転換区間、及び、反転区間を経て搬送することで、前記シートの表面に前記紙製フィルムを貼付する、
ことを特徴とする貼付方法。
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