JP7576504B2 - アーク溶接装置 - Google Patents
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Description
溶接ワイヤを送給する送給モータと、
前記溶接ワイヤと母材との間が短絡期間又はアーク期間にあるかを判別して短絡判別信号を出力する短絡判別部と、
前記短絡判別信号を入力として前記短絡期間の開始時点から基準時間が経過すると電流減少信号を出力する電流減少タイマ部と、
前記溶接ワイヤと前記母材との間に出力端子間電圧及び溶接電流を供給して前記短絡期間と前記アーク期間とを繰り返すと共に、前記短絡期間中に前記電流減少信号が入力されると前記溶接電流を減少させて前記アーク期間に移行させる電力制御部と、
を備えたアーク溶接装置において、
前記電流減少信号が入力されてから前記短絡判別信号によってアーク期間であると判別するまでのくびれ時間を検出し、所定周期ごとに前記くびれ時間の平均値を算出して平均くびれ時間算出信号を出力する平均くびれ時間算出部と、
予め定めたくびれ時間設定信号を出力するくびれ時間設定部と、
前記平均くびれ時間算出信号の値と前記くびれ時間設定信号の値とが等しくなるようにフィードバック制御して前記基準時間を設定する基準時間設定部と、
をさらに備えたことを特徴とするアーク溶接装置である。
前記送給モータは、前記溶接ワイヤを前記アーク期間中は正送し、前記短絡期間中は逆送する、
ことを特徴とする請求項1に記載のアーク溶接装置である。
1)正送加速期間設定信号Tsurによって定まる正送加速期間Tsu中は0から正送ピーク値設定信号Wsrによって定まる正の値の正送ピーク値Wspまで加速する送給速度設定信号Frを出力する。
2)続いて、正送ピーク期間Tsp中は、上記の正送ピーク値Wspを維持する送給速度設定信号Frを出力する。
3)短絡判別信号SdがLowレベル(アーク期間)からHighレベル(短絡期間)に変化すると、正送減速期間設定信号Tsdrによって定まる正送減速期間Tsdに移行し、上記の正送ピーク値Wspから0まで減速する送給速度設定信号Frを出力する。
4)続いて、逆送加速期間設定信号Trurによって定まる逆送加速期間Tru中は0から逆送ピーク値設定信号Wrrによって定まる負の値の逆送ピーク値Wrpまで加速する送給速度設定信号Frを出力する。
5)続いて、逆送ピーク期間Trp中は、上記の逆送ピーク値Wrpを維持する送給速度設定信号Frを出力する。
6)短絡判別信号SdがHighレベル(短絡期間)からLowレベル(アーク期間)に変化すると、逆送減速期間設定信号Trdrによって定まる逆送減速期間Trdに移行し、上記の逆送ピーク値Wrpから0まで減速する送給速度設定信号Frを出力する。
7)上記の1)~6)を繰り返すことによって正負の台形波状に変化する送給パターンの送給速度設定信号Frが生成される。
1)短絡判別信号SdがLowレベル(アーク期間)に変化した時点から第1アーク期間信号Sta1がHighレベルに変化するまでの遅延期間中は、低レベル電流設定信号Ilrの値となる電流制御設定信号Icrを出力する。
2)その後に、第1アーク期間信号Sta1がHighレベル(第1アーク期間)のときは、第1アーク電流設定信号Ia1rとなる電流制御設定信号Icrを出力する。
3)第1アーク期間信号Sta1がLowレベルに変化した時点から第3アーク期間信号Sta3がLowレベルに変化するまでの期間(第2アーク期間及び第3アーク期間)中は、第3アーク電流設定信号Ia3rとなる電流制御設定信号Icrを出力する。
4)短絡判別信号SdがHighレベル(短絡期間)に変化すると、予め定めた初期期間中は予め定めた初期電流設定値となり、その後は予め定めた短絡時傾斜で予め定めた短絡時ピーク設定値まで上昇してその値を維持する電流制御設定信号Icrを出力する。
5)その後に、電流減少信号NdがHighレベルに変化すると、低レベル電流設定信号Ilrの値となる電流制御設定信号Icrを出力する。
1)第1アーク期間信号Sta1がLowレベルに変化し、第3アーク期間信号Sta3がHighレベルに変化するまでの第2アーク期間Ta2中は、電圧誤差増幅信号Evを誤差増幅信号Eaとして出力する。
2)それ以外の期間中は、電流誤差増幅信号Eiを誤差増幅信号Eaとして出力する。
この回路によって、溶接電源の特性は、短絡期間、遅延期間、第1アーク期間Ta1及び第3アーク期間Ta3中は定電流特性となり、第2アーク期間Ta2中は定電圧特性となる。
正送ピーク期間Tsp中の時刻t1において短絡が発生すると、同図(C)に示すように、出力端子間電圧Vwは数Vの短絡電圧値に急減するので、同図(D)に示すように、短絡判別信号SdがHighレベル(短絡期間)に変化する。これに応動して、時刻t1~t2の予め定めた正送減速期間Tsdに移行し、同図(A)に示すように、送給速度Fwは上記の正送ピーク値Wspから0まで減速する。例えば、正送減速期間Tsd=1msに設定される。
Tsa(m)=(Ts(m-3)+Ts(m-2)+Ts(m-1))/3
基準時間Tmが経過した時点は、短絡が終了してアークが再発生するよりもくびれ時間設定信号Tsrの値だけ前の時点であり、くびれの形成状態は基準状態になっていると推定される時点である。例えば、短絡期間は5ms程度であり、くびれ時間設定信号Tsrの値は0.5ms程度であり、基準時間Tnは4.5ms程度となる。上記のようにして、種々の溶接条件において、基準時間Tnを適正値に自動設定することができる。
時刻t4において、溶接ワイヤの逆送及び溶接電流Iwの通電によるピンチ力によってくびれが進行してアークが発生すると、同図(C)に示すように、出力端子間電圧Vwは数十Vのアーク電圧値に急増するので、同図(D)に示すように、短絡判別信号SdがLowレベル(アーク期間)に変化する。これに応動して、時刻t4~t5の予め定めた逆送減速期間Trdに移行し、同図(A)に示すように、送給速度Fwは上記の逆送ピーク値Wrpから0まで減速する。例えば、逆送減速期間Trd=1msに設定される。
2 母材
3 アーク
4 溶接トーチ
5 送給ロール
CM 電流比較回路
Cm 電流比較信号
DR 駆動回路
Dr 駆動信号
E 出力電圧
Ea 誤差増幅信号
ED 出力電圧検出回路
Ed 出力電圧検出信号
EI 電流誤差増幅回路
Ei 電流誤差増幅信号
ER 出力電圧設定回路
Er 出力電圧設定信号
EV 電圧誤差増幅回路
Ev 電圧誤差増幅信号
FC 送給制御回路
Fc 送給制御信号
FR 送給速度設定回路
Fr 送給速度設定信号
Fw 送給速度
Ia1 第1アーク電流
IA1R 第1アーク電流設定回路
Ia1r 第1アーク電流設定信号
Ia2 第2アーク電流
Ia3 第3アーク電流
IA3R 第3アーク電流設定回路
Ia3r 第3アーク電流設定信号
ICR 電流制御設定回路
Icr 電流制御設定信号
ID 電流検出回路
Id 電流検出信号
ILR 低レベル電流設定回路
Ilr 低レベル電流設定信号
Iw 溶接電流
ND 電流減少タイマ回路
Nd 電流減少信号
PM 電力制御部
R 減流抵抗器
SD 短絡判別回路
Sd 短絡判別信号
STA1 第1アーク期間回路
Sta1 第1アーク期間信号
STA3 第3アーク期間回路
Sta3 第3アーク期間信号
SW 電源特性切換回路
Tc 遅延期間
TA1R 第1アーク期間設定回路
Ta1r 第1アーク期間設定信号
Td 電流降下時間
Tn 基準時間
TNR 基準時間設定回路
Tnr 基準時間設定信号
TR トランジスタ
Trd 逆送減速期間
TRDR 逆送減速期間設定回路
Trdr 逆送減速期間設定信号
Trp 逆送ピーク期間
Tru 逆送加速期間
TRUR 逆送加速期間設定回路
Trur 逆送加速期間設定信号
TSA 平均くびれ時間算出回路
Tsa 平均くびれ時間算出信号
Tsd 正送減速期間
TSDR 正送減速期間設定回路
Tsdr 正送減速期間設定信号
Tsp 正送ピーク期間
TSR くびれ時間設定回路
Tsr くびれ時間設定信号
Tsu 正送加速期間
TSUR 正送加速期間設定回路
Tsur 正送加速期間設定信号
VD 電圧検出回路
Vd 電圧検出信号
Vw 出力端子間電圧
WL リアクトル
WM 送給モータ
Wrp 逆送ピーク値
WRR 逆送ピーク値設定回路
Wrr 逆送ピーク値設定信号
Wsp 正送ピーク値
WSR 正送ピーク値設定回路
Wsr 正送ピーク値設定信号
Claims (2)
- 溶接ワイヤを送給する送給モータと、
前記溶接ワイヤと母材との間が短絡期間又はアーク期間にあるかを判別して短絡判別信号を出力する短絡判別部と、
前記短絡判別信号を入力として前記短絡期間の開始時点から基準時間が経過すると電流減少信号を出力する電流減少タイマ部と、
前記溶接ワイヤと前記母材との間に出力端子間電圧及び溶接電流を供給して前記短絡期間と前記アーク期間とを繰り返すと共に、前記短絡期間中に前記電流減少信号が入力されると前記溶接電流を減少させて前記アーク期間に移行させる電力制御部と、
を備えたアーク溶接装置において、
前記電流減少信号が入力されてから前記短絡判別信号によってアーク期間であると判別するまでのくびれ時間を検出し、所定周期ごとに前記くびれ時間の平均値を算出して平均くびれ時間算出信号を出力する平均くびれ時間算出部と、
予め定めたくびれ時間設定信号を出力するくびれ時間設定部と、
前記平均くびれ時間算出信号の値と前記くびれ時間設定信号の値とが等しくなるようにフィードバック制御して前記基準時間を設定する基準時間設定部と、
をさらに備えたことを特徴とするアーク溶接装置。 - 前記送給モータは、前記溶接ワイヤを前記アーク期間中は正送し、前記短絡期間中は逆送する、
ことを特徴とする請求項1に記載のアーク溶接装置。
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JP2021069505A JP7576504B2 (ja) | 2021-04-16 | 2021-04-16 | アーク溶接装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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ID=83742667
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JP2012240101A (ja) | 2011-05-23 | 2012-12-10 | Daihen Corp | 消耗電極アーク溶接のくびれ検出制御方法 |
WO2015178170A1 (ja) | 2014-05-19 | 2015-11-26 | 株式会社ダイヘン | アーク溶接制御方法 |
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2021
- 2021-04-16 JP JP2021069505A patent/JP7576504B2/ja active Active
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012240101A (ja) | 2011-05-23 | 2012-12-10 | Daihen Corp | 消耗電極アーク溶接のくびれ検出制御方法 |
WO2015178170A1 (ja) | 2014-05-19 | 2015-11-26 | 株式会社ダイヘン | アーク溶接制御方法 |
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