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JP7451325B2 - 画像投影装置および車両用灯具 - Google Patents

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JP7451325B2 JP2020111855A JP2020111855A JP7451325B2 JP 7451325 B2 JP7451325 B2 JP 7451325B2 JP 2020111855 A JP2020111855 A JP 2020111855A JP 2020111855 A JP2020111855 A JP 2020111855A JP 7451325 B2 JP7451325 B2 JP 7451325B2
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Description

本発明は、画像投影装置および車両用灯具に関し、特に複数の微小なミラーを備えたデジタルミラーデバイスで光を反射して画像を投影する画像投影装置および車両用灯具に関する。
近年になって、車両の運転支援技術や自動運転技術の発達に伴い、車両の外部に対して車両の動作予定や情報を伝達する必要性が議論されている。車両外部への情報提示方法としては、車両用灯具に画像投影装置を搭載して、路面等に対して画像を投影するものが提案されている(例えば特許文献1を参照)。特許文献1に記載された画像投影装置および車両用灯具では、特に複数の微小なミラーを備えたデジタルミラーデバイス(DMD:Digital Mirror Device)で光を反射して画像を投影する。
特開2020-055519号公報
従来の画像投影装置では、回路基板上にデジタルミラーデバイスを含めた各種電子部品を実装しているが、電子部品の実装密度が高くなり装置の小型化が困難であった。また、各電子部品で発生した熱によりデジタルミラーデバイスの周辺温度が上昇してしまうという問題があった。デジタルミラーデバイスは、微小なミラーを多数駆動して光源部から照射される光を反射する部品であるため、使用可能な温度範囲が限定されている。また、高温環境でデジタルミラーデバイスを駆動させることで、製品寿命が短くなり信頼性も低下するという問題があった。
上述した問題を解決するために、複数の回路基板に電子部品を分散して実装し、基板同士をフレキシブルケーブルで電気的に接続する構造にすると、フレキシブルケーブル接続時に静電気が生じて回路基板上の電子部品にダメージを与える可能性が生じる。そこで、回路基板上の配線に静電気から電子備品を保護するための保護素子を接続する必要がある。
図9は、回路基板上の配線パターンと保護素子を示した模式図である。回路基板上には、フレキシブルケーブルが接続されるコネクタ部が搭載されており、コネクタ部を介して回路基板上の配線パターンとフレキシブルケーブルの配線とが電気的に接続されている。回路基板上の配線パターンには、接地配線パターン1や信号配線パターン2が形成されており、信号配線パターン2には静電保護素子3が搭載されている。
このような配線パターンを備える回路基板では、フレキシブルケーブルの接続時にコネクタ部から静電気が流れ込んでも、信号配線パターン2から接地配線パターン1にサージ電流を逃がすことができる。これにより、フレキシブルケーブル接続時の静電気による電子部品の損傷を防止できる。
しかし、画像投影装置ではデジタルミラーデバイスを駆動するための配線パターンの本数が多いため、搭載される静電保護素子3の数も多くなる。したがって、回路基板上において配線パターンの密度を低減して、静電保護素子3を搭載する領域を確保する必要があり、回路基板の小型化が困難になる。
そこで本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであり、フレキシブルケーブルを接続する際にも電子部品を静電気から保護することができ、かつ回路基板の小型化を図ることが可能な画像投影装置および車両用灯具を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の画像投影装置は、複数の微小なミラーを備えたデジタルミラーデバイスで光を反射して画像を投影する画像投影装置であって、前記デジタルミラーデバイスが搭載されるミラー搭載基板と、前記ミラー搭載基板とは別体で形成された電源搭載基板と、前記ミラー搭載基板と前記電源搭載基板とを電気的に接続するフレキシブルケーブルを備え、前記ミラー搭載基板および前記電源搭載基板には、前記フレキシブルケーブルと電気的に接続された信号配線パターンが形成されており、複数の前記信号配線パターンに一括して接続される静電保護素子を備え、前記静電保護素子は、前記信号配線パターンに接続される複数の信号配線端子と、接地電位に接続される接地端子を備え、前記接地端子は、前記信号配線端子の間に配置されており、前記接地端子および前記信号配線端子は、前記信号配線パターンの延伸方向と交差する方向に一列に並んで設けられていることを特徴とする。
このような本発明の画像投影装置では、静電保護素子を複数の信号配線パターンに対して一括して接続するため、信号配線パターンの密度を高めてミラー搭載基板および電源搭載基板の小型化を図り、かつフレキシブルケーブルを接続する際にもミラー搭載基板上および電源搭載基板上に搭載された電子部品を静電気から保護することができる。
また、本発明の一態様では、前記静電保護素子は、前記信号配線パターンの本数に対応した複数のダイオードを含む。
また、本発明の一態様では、前記静電保護素子は、前記信号配線パターンに並列接続されたツェナーダイオードを含む。
また、本発明の一態様では、前記ミラー搭載基板および前記電源搭載基板は、前記信号配線パターンが形成された表面と、接地配線パターンが形成された裏面を備え、前記裏面から前記表面まで貫通したスルーホールにより、前記接地配線パターンが前記表面まで延長されており、前記信号配線パターンは、前記スルーホールを避けて屈曲して形成されている
また、本発明の一態様では、複数の前記信号配線端子は、前記接地端子に対して対称に配置されている。
また、本発明の車両用灯具は、上記何れか一つに記載の画像投影装置と、前記画像投影装置に対して光を照射する光源部を備えることを特徴とする。
本発明では、フレキシブルケーブルを接続する際にも電子部品を静電気から保護することができ、かつ回路基板の小型化を図ることが可能な画像投影装置および車両用灯具を提供することができる。
第1実施形態に係る車両用灯具100の構成例を示す模式斜視図である。 第1実施形態に係る画像投影装置10の構成例を示す模式平面図である。 第1実施形態に係る画像投影装置10の電源供給ラインを模式的に示すブロック図である。 第1実施形態に係るフレキシブルケーブル108の構造例を示す模式図である。 ミラー搭載基板101a上と電源搭載基板101b上に形成されている配線パターン毎に静電保護素子120を配置した場合を示す模式図である。 第1実施形態に係る画像投影装置10の静電保護素子122を用いたサージ対策を示す部分拡大図である。 第1実施形態に係る静電保護素子122の構成例を示す図であり、図7(a)はパッケージ外観と端子を示す模式平面図であり、図7(b)は等価回路図である。 第2実施形態に係る画像投影装置10を示す図であり、図8(a)はミラー搭載基板101aと電源搭載基板101bをフレキシブルケーブル108で接続した状態を示す部分拡大写真であり、図8(b)は図8(a)における静電保護素子122周辺の部分拡大図である。 回路基板上の配線パターンと保護素子を示した模式図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付すものとし、適宜重複した説明は省略する。図1は、本実施形態に係る車両用灯具100の構成例を示す模式斜視図である。図1に示すように車両用灯具100は、画像投影装置10と、光源部20と、リフレクタ30と、投影レンズ40と、ヒートシンク50とを備え、投影面60に対して画像を投影する。
画像投影装置10は、投影する画像の情報に含まれるオン情報とオフ情報に基づいて、面内における光の反射方向を制御し、光源部20から照射された光を投影光Lonと遮蔽光Loffとして反射する装置である。投影光Lonは、投影レンズ40を介して投影面60に対して照射され、オン情報に対応した領域に光が照射されることで画像が投影される。遮蔽光Loffは、図示しない遮蔽部に到達して遮られ、外部には照射されない。
光源部20は、外部から供給される電力と信号に基づいて、リフレクタ30に対して光を照射する装置であり、例えば発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)や半導体レーザ(LASER:Light Amplification by Stimulated Emission of Radiation)を用いることができる。光源部20から照射される光は、連続光(CW:Continuous Wave)であってもパルス光であってもよく、PWM(Pulse Width Modulation)制御された光であってもよい。
リフレクタ30は、光源部20から照射された光を画像投影装置10に対して反射する光学部材である。リフレクタ30の反射面形状は限定されず、放物面や楕円曲面等の曲面を用いることができる。リフレクタ30で反射された光は、画像投影装置10に向かって光径が拡大されてもよく、平行光であってもよい。
投影レンズ40は、画像投影装置10で反射された投影光Lonの光路上に配置された光学部材であり、投影光Lonを拡大して投影面60に対して照射する。図1では投影レンズ40として1枚のレンズを用いた例を示しているが、複数枚のレンズを備えて構成してもよい。また図1では凸レンズの例を示しているが、凹レンズや非球面レンズ等の公知のレンズ構造を用いることができる。
ヒートシンク50は、光源部20が搭載されて放熱性を高めるために配置された部材である。ヒートシンク50を構成する材料は限定されないが、例えば熱伝導率が大きい銅やアルミニウム、高熱伝導性樹脂等を用いることができる。またヒートシンク50の構造や形状は限定されないが、後面側に複数のフィンが立設されていると放熱性をさらに高めることができる。
投影面60は、車両用灯具100の外部に設けられ、投影光Lonが照射されて画像が投影される面である。投影面60としては、例えば道路の路面、構造物の壁面、他車両の車体、自車両の車体等が挙げられる。図1では投影面60として平面を示したが、投影光Lonが照射されることで画像を投影して表示できればよく、曲面や凹凸を有する面であってもよい。
図2は、本実施形態に係る画像投影装置10の構成例を示す模式平面図である。図3に示すように画像投影装置10は、ミラー搭載基板101aと、電源搭載基板101bと、デジタルミラーデバイス102と、温度センサ部103と、ミラー制御部104と、フラッシュメモリ105と、ミラー制御部用電源部106と、電圧監視部107と、フレキシブルケーブル108と、ミラー用電源部109と、制御マイコン110と、電圧調整部111と、マイコン用電源部112と、デシリアライザ113と、冷却用電源部114と、コネクタ部115,116を備えている。
ミラー搭載基板101aおよび電源搭載基板101bは、それぞれ別体で形成された電子部品を実装する回路基板であり、表面に図示しない配線パターンが形成されて、表面上に搭載された電子部品間が電気的に接続されて回路を構成する部材である。図2では表面側にのみ電子部品を実装した例を示しているが、裏面側にも配線パターンが形成されて電子部品が搭載されるとしてもよい。ミラー搭載基板101aおよび電源搭載基板101bを構成する材料は限定されず、公知のプリント配線基板等を用いることができる。ミラー搭載基板101aおよび電源搭載基板101bの放熱性を向上するために、金属やセラミック等の高熱伝導性材料からなる基板上に、絶縁層と配線パターンが形成された複合基板を用いてもよい。また、ミラー搭載基板101aと電源搭載基板101bは同一材料や同一構造として形成してもよく、別材料や別構造としてもよい。
図2に示したように、ミラー搭載基板101a上には、デジタルミラーデバイス102、温度センサ部103、ミラー制御部104、フラッシュメモリ105、ミラー制御部用電源部106および電圧監視部107が搭載されている。また、電源搭載基板101b上には、ミラー用電源部109、制御マイコン110、電圧調整部111、マイコン用電源部112、デシリアライザ113、冷却用電源部114およびコネクタ部115,116が搭載されている。
デジタルミラーデバイス102は、微小なミラーがマトリクス状に配置されて、オン状態とオフ状態とで傾斜角度を変更可能な電子部品である。ミラーのうちオン状態で反射された投影光Lonと、オフ状態で反射された遮蔽光Loffとは分離され、投影光Lonが照射されることで画像が投影される。
温度センサ部103は、デジタルミラーデバイス102の近傍に配置されて、デジタルミラーデバイスの温度を測定する電子部品である。温度センサ部103が測定した温度は、ミラー制御部104および制御マイコン110に温度情報として伝達される。温度センサ部103の具体的な構成は限定されず、サーミスタや熱電対、デジタル温度センサ等を用いることができる。
ミラー制御部104は、デジタルミラーデバイス102に対して画像に含まれるオン情報とオフ情報に基づいて制御信号を伝達し、ミラーのオン状態とオフ状態を切り替え制御する電子部品である。またミラー制御部104は、フレキシブルケーブル108を介して制御マイコン110と接続されており、制御マイコン110からの制御信号によって駆動が制御される。ミラー制御部104とデジタルミラーデバイス102は、画像描写に必要な程度(例えば600MHz以上)に高速動作する必要があるため、ミラー搭載基板101a上において近接して配置されている。
フラッシュメモリ105は、ミラー制御部104の駆動に必要な情報を保持するための記憶部である。フラッシュメモリ105に保存される情報としては、ミラー制御部104で実行されるプログラム、各種の設定情報、画像データ等が挙げられる。
ミラー制御部用電源部106は、電圧調整部111からフレキシブルケーブル108を介して電力が供給され、ミラー制御部104に対して電力を供給する電源回路である。ミラー制御部用電源部106には、電圧調整部111からフレキシブルケーブル108を介して比較的大きめの電圧が供給されるが、ミラー制御部用電源部106では複数のDC/DCコンバータを用いて、ミラー制御部104の駆動に適した電圧に降圧して電力を出力する。ミラー制御部用電源部106の電圧変換例としては、例えばDC6Vが供給されて、DC3.3V,1.8V,1.1V等を出力する。
電圧監視部107は、ミラー用電源部109からフレキシブルケーブル108を介してデジタルミラーデバイスに供給されるミラー駆動電圧を監視する電子部品である。また電圧監視部107は、ミラー制御部104および制御マイコン110と電気的に接続され、監視している電圧の測定値を伝達する。一例としては、フレキシブルケーブル108から供給されたミラー搭載基板101a上における電圧が所定値よりも低い場合には、ミラー制御部104はデジタルミラーデバイス102の動作を停止する。これにより、フレキシブルケーブル108の断線や接続不良、ミラー用電源部109の故障等を検知して、デジタルミラーデバイス102の誤動作を防止することができる。
フレキシブルケーブル108は、可撓性を有する樹脂等で複数の配線を一括して保護した配線ケーブルであり、ミラー搭載基板101aと電源搭載基板101bの間を電気的に接続する。フレキシブルケーブル108とミラー搭載基板101a、電源搭載基板101bの間の接続方法は特に限定されず、両基板上に搭載されたコネクタに挿入する形式等を用いることができる。フレキシブルケーブル108は可撓性を有しているため、屈曲させることで両基板の配置によらず相互の電気的接続を確保することができる。
ミラー用電源部109は、コネクタ部115を介して画像投影装置10の外部から電力が供給され、フレキシブルケーブル108を介してデジタルミラーデバイス102に対して電力を供給する電源回路である。ミラー用電源部109は、複数の電子部品で構成されており、シリーズレギュレータとDC/DCコンバータを含んでいる。ミラー用電源部109の出力例としては、例えばDC16V,8.5V,-10V等が挙げられる。
制御マイコン110は、制御信号および各種測定値に基づいて、画像投影装置10全体の駆動を制御する電子部品である。制御マイコン110は、コネクタ部116を介して外部との間で情報通信可能とされており、外部から画像情報や制御信号が供給される。また、制御マイコン110には、ミラー制御部104、温度センサ部103および電圧監視部107の測定値が伝達される。
制御マイコン110は、外部から画像情報が伝達された場合にはフレキシブルケーブル108を介してミラー制御部104に画像情報を伝達し、ミラーのオン状態とオフ状態の制御を行う。また制御マイコン110は、温度センサ部103からの温度情報に基づいて図示しない冷却部の駆動を制御して、デジタルミラーデバイス102の温度を制御する。ここで冷却部としては、冷却ファンや液冷装置、ペルチェ素子等の公知のものを用いることができる。また制御マイコン110は、電圧監視部107の測定値に基づいて画像投影装置10の駆動を制御し、例えば電圧監視部107からの信号が途絶えた場合には、フレキシブルケーブル108の断線や脱落が生じたと判断してミラー用電源部109からの出力を停止する。
ここで、制御マイコン110は、予め記録されたプログラムを実行することで冷却用電源部114と冷却部を制御して、画像投影装置10を冷却するため本発明における冷却制御部も構成している。ここでは制御マイコン110の機能の一部が冷却制御部として機能する例を示したが、専用の電子部品を電源搭載基板101b上に搭載して、冷却制御部として機能させてもよい。
電圧調整部111は、シリーズレギュレータおよびDC/DCコンバータで構成され、ミラー用電源部109と組合せて用いられて電圧を調整する回路である。電圧調整部111の電圧変換例としては、例えばDC12Vが供給されて、DC6Vと3.3V等を出力する。
マイコン用電源部112は、コネクタ部115を介して画像投影装置10の外部から電力が供給され、制御マイコン110に対して電力を供給する電源回路である。マイコン用電源部112はシリーズレギュレータで構成されており、出力例としては、例えばDC3.3V,5V等が挙げられる。
デシリアライザ113は、コネクタ部116を介して外部から画像情報をシリアルデータで受信し、シリアルデータをパラレルデータに変換してミラー制御部104に伝達する電子部品である。
冷却用電源部114は、コネクタ部115を介して画像投影装置10の外部から電力が供給され、図示しない冷却部に対して電力を供給する電源回路である。冷却用電源部114はシリーズレギュレータで構成されており、出力例としては、例えばDC5V等が挙げられる。
コネクタ部115,116は、ケーブル等が挿入されることで、画像投影装置10の外部と電気的な接続を確保する電子部品である。画像投影装置10には、コネクタ部115を介して外部からミラー用電源部109、マイコン用電源部112および冷却用電源部114に対して電力が供給される。また、コネクタ部116を介してミラー制御部104および制御マイコン110と外部の間で制御信号および情報が伝達される。
図2に示したように、本実施形態の画像投影装置10では、ミラー搭載基板101aと電源搭載基板101bの間は、フレキシブルケーブル108で電気的に接続されており、両者間で電力や制御信号は伝達可能とされている。しかし、フレキシブルケーブル108は電気配線の周囲を可撓性の樹脂で覆った構造を有して熱伝導性は低いため、ミラー搭載基板101aと電源搭載基板101bの間での熱伝導は抑制されている。これにより、電源搭載基板101bに搭載された電子部品から生じた熱がミラー搭載基板101a側に伝わることが防止され、デジタルミラーデバイス102の温度上昇を抑制することができる。
また、ミラー搭載基板101aと電源搭載基板101bを別体で形成しているため、発熱量が比較的小さい電子部品をミラー搭載基板101aに搭載し、発熱量が比較的大きい電子部品を電源搭載基板101bに搭載することで、回路基板を大型化せずにデジタルミラーデバイス102の温度上昇を抑制でき、小型化と軽量化を図ることも可能となる。
ここで、発熱量が比較的小さい電子部品としては、ミラー制御部用電源部106が挙げられる。上述したように、ミラー制御部用電源部106はDC/DCコンバータで構成されており、変換効率が高いため発熱量が小さい。またDC/DCコンバータは、電流容量が大きい、負荷(電流)変動へ応答性能が良いという特性がある反面、回路を構成する部品点数が多くなり実装面積が大きくなる。しかし、本実施形態の画像投影装置10では、電源搭載基板101bにも電子部品を搭載することで、ミラー搭載基板101a上においてミラー制御部用電源部106を配置する領域を確保することが容易である。
発熱量が比較的大きい電子部品としては、ミラー用電源部109、電圧調整部111、マイコン用電源部112および冷却用電源部114が挙げられる。上述したように、ミラー用電源部109、電圧調整部111、マイコン用電源部112および冷却用電源部114にはシリーズレギュレータが含まれており、変換効率が低いため発熱量が大きい。シリーズレギュレータは、電流容量が小さく負荷(電流)変動への応答性能はDC/DCコンバータより低いという特性があるが、1チップで構成できるため実装面積が小さくなる。本実施形態の画像投影装置10では、ミラー搭載基板101aとは別の電源搭載基板101b上にシリーズレギュレータを搭載することで、デジタルミラーデバイス102の温度上昇を抑制することができる。また、1チップで構成できるシリーズレギュレータを電源搭載基板101b上に搭載することで、電源搭載基板101b上での電子部品の実装密度を小さくでき、電源搭載基板101bでの温度上昇を抑制することもできる。
その他の電子部品としては、ミラー制御部104は、デジタルミラーデバイス102と同様の高速動作のために配線を短くする必要があり、デジタルミラーデバイス102に近接してミラー搭載基板101a上に搭載される。また温度センサ部103は、デジタルミラーデバイス102の温度を測定するために、デジタルミラーデバイス102に近接してミラー搭載基板101a上に搭載される。またフラッシュメモリ105は、ミラー制御部104との間で画像情報やプログラム等の情報伝達を行う必要があるため、ミラー制御部104に近接してミラー搭載基板101a上に搭載される。また電圧監視部107は、ミラー搭載基板101a側に供給される電圧の異常を検出するためのものであるため、ミラー搭載基板101a上に搭載される。
制御マイコン110は、デジタルミラーデバイス102ほど高速に動作させる必要がなく、コネクタ部115を介して外部と情報通信を行うとともに、フレキシブルケーブル108に不具合が生じても動作を継続する必要があるため、電源搭載基板101bに搭載される。デシリアライザ113は、コネクタ部116を介して伝達されたシリアルデータをパラレルデータに変換してミラー制御部104に伝達するために、電源搭載基板101bに搭載される。
図3は、本実施形態に係る画像投影装置10の電源供給ラインを模式的に示すブロック図である。コネクタ部115を介して外部から供給された電力は、ミラー用電源部109、マイコン用電源部112および冷却用電源部114にそれぞれ伝達される。外部から供給される電力としては、車載用のバッテリーから供給されるDC12Vが挙げられる。図3に示した例では、マイコン用電源部112は2つのシリーズレギュレータを備えており、それぞれ制御マイコン110を駆動するための3.3Vと、インターフェイス部を駆動するための5Vを出力する。インターフェイス電源は光源のLEDを駆動する外部機器(LDM:LED Driver Module)を制御する際の入出力信号用電源である。冷却用電源部114は、1つのシリーズレギュレータを備えており、冷却部である冷却ファン等を駆動するための5Vを出力する。
ミラー用電源部109と電圧調整部111は、複数のDC/DCコンバータと、複数のシリーズレギュレータを備えており、フレキシブルケーブル108を介して出力する電圧を調整する。電圧調整部111は、外部から供給された12Vを一段目のDC/DCコンバータで20Vまで昇圧し、二段目のDC/DCコンバータで6Vに降圧して出力する。二段目のDC/DCコンバータからの出力は、一部がフレキシブルケーブル108を介してミラー制御部用電源部106に供給され、一部が電圧調整部111のシリーズレギュレータとミラー用電源部109に供給される。電圧調整部111に含まれるシリーズレギュレータでは、6Vを3.3Vに変換してミラー用電源部109に供給する。ミラー用電源部109では、供給された6Vと3.3Vから16V,8.5V,-10Vを生成して、フレキシブルケーブル108を介してデジタルミラーデバイス102に供給する。
ミラー用電源部109は、3つのDC/DCコンバータを備えており、フレキシブルケーブル108を介して供給された6Vをそれぞれ1.1V,1.8V,3.3Vに変換してミラー制御部104に供給する。また、1.8Vの出力はデジタルミラーデバイス102に対しても供給される。
図4は、本実施形態に係るフレキシブルケーブル108の構造例を示す模式図である。フレキシブルケーブル108は、電源配線108aと、シングルエンド配線108bと、差動配線108cと、シングルエンド配線108dと、接地配線108eを備えている。各配線は、フレキシブルケーブル108の長手方向に延伸して形成されており、幅方向に等間隔で形成されている。図4に示した例では、シングルエンド配線108b,108dおよび差動配線108cが細い線幅(第1の線幅)で形成されている。また、電源配線108aと接地配線108eは、第1配線より太い線幅(第2の線幅)で形成されている。
電源配線108aは、フレキシブルケーブル108の幅方向における一方の端に形成された配線であり、電圧調整部111の二段目のDC/DCコンバータとミラー制御部用電源部106とを電気的に接続する配線である。電圧調整部111のDC/DCコンバータからミラー制御部用電源部106に対しては、比較的大きな電流を供給する必要があるため、電源配線108aの線幅はシングルエンド配線108b,108dおよび差動配線108cよりも太く形成されている。具体的には、シングルエンド配線108b,108dおよび差動配線108cを第1の線幅で形成した場合には、電源配線108aは第1の線幅の2倍以上である第2の線幅で形成される。これにより、例えばシングルエンド配線108b,108dおよび差動配線108cの許容電流が500mAの場合にも、電源配線108aの許容電流を1A以上とすることができる。
シングルエンド配線108b,108dは、電源配線108aよりも細い線幅(第1の線幅)で形成されており、ミラー搭載基板101aと電源搭載基板101bとの間で電気信号を伝達する配線である。またシングルエンド配線108b,108dは、フレキシブルケーブル108の両端部まで第1の線幅で形成されている。
差動配線108cは、フレキシブルケーブル108の幅方向における中央に、電源配線108aよりも細い線幅(第1の線幅)で形成されており、ミラー搭載基板101aと電源搭載基板101bとの間で電気信号を伝達する配線である。また差動配線108cは、シングルエンド配線108b,108dとは特性インピーダンスが異なるように設計されている。一例としては、シングルエンド配線108b,108dの特性インピーダンスは50Ωであり、差動配線108cの特性インピーダンスは100Ωである。
接地配線108eは、フレキシブルケーブル108の幅方向における他方の端に形成された配線であり、ミラー搭載基板101aと電源搭載基板101bの接地電位を接続する配線である。ミラー搭載基板101aと電源搭載基板101bの間では、DC/DCコンバータ111からミラー制御部用電源部106に対しては、比較的大きな電流を供給する必要があるため、接地配線108eの線幅は電源配線108aと同じ線幅で形成される。これにより、例えばシングルエンド配線108b,108dおよび差動配線108cの許容電流が500mAの場合にも、接地配線108eの許容電流を1A以上とすることができる。
図5は、ミラー搭載基板101a上と電源搭載基板101b上に形成されている配線パターン(図示省略)毎に静電保護素子120を配置した場合を示す模式図である。図5に示したように、静電保護素子120を配線パターン毎に配置すると、ミラー搭載基板101a上と電源搭載基板101b上に搭載される保護素子の個数が多くなり、小型化が困難である。
図6は、本実施形態に係る画像投影装置10の静電保護素子122を用いたサージ対策を示す部分拡大図である。図6に示した例では差動配線108cの図示を省略している。また、図6ではミラー搭載基板101aのうちフレキシブルケーブル108が接続された領域近辺のみを拡大して示している。また、ミラー搭載基板101aのみを拡大して示しているが、電源搭載基板101bでも同様の構造を備えている。
図6に示したように、本実施形態の画像投影装置10では、ミラー搭載基板101a上の周縁部にコネクタ部117が搭載されており、ミラー搭載基板101a上に形成された電源配線パターン121a、信号配線パターン121b,121d、接地配線パターン121eにコネクタ部117が電気的に接続されている。信号配線パターン121b,121d上には、それぞれ静電保護素子122が搭載されている。
図6に示すように、フレキシブルケーブル108がコネクタ部117に挿入されて固定されることで、電源配線108a、シングルエンド配線108b,108dおよび接地配線108eはコネクタ部117を介してそれぞれ電源配線パターン121a、信号配線パターン121b,121d、接地配線パターン121eと電気的に接続される。
電源配線パターン121aは、フレキシブルケーブル108の電源配線108aと接続されて、ミラー搭載基板101a上に搭載されたミラー制御部用電源部106およびデジタルミラーデバイス102に対して、ミラー用電源部109および電圧調整部111から電力を供給する配線パターンである。信号配線パターン121b,121dは、シングルエンド配線108b,108dと接続されて、ミラー搭載基板101aと電源搭載基板101bとの間での電気信号を伝達する配線パターンである。接地配線パターン121eは、フレキシブルケーブル108の接地配線108eと接続されて接地電位が供給される配線パターンであり、ミラー搭載基板101a上に搭載される電子部品に対して接地電位を供給する。
静電保護素子122は、信号配線パターン121b,121dに含まれる複数の配線パターンに一括して接続された電子部品であり、信号配線パターン121b,121dにサージ電流が流れた場合にはサージ電流を接地電位に逃し、ミラー搭載基板101a上に搭載された電子部品を保護する。図6では信号配線パターン121b,121dに含まれる配線パターンを4本として、4本の配線パターンを一括して一つの静電保護素子122で保護する例を示しているが、一つの静電保護素子122が接続される配線パターンの本数は限定されない。
図7は、本実施形態に係る静電保護素子122の構成例を示す図であり、図7(a)はパッケージ外観と端子を示す模式平面図であり、図7(b)は等価回路図である。図7(a)に示したように、静電保護素子122にはD1+端子、D1-端子、GND端子、D2+端子、D2-端子が一列に並んで設けられている。また、GND端子はD1-端子とD2+端子の間に設けられている。静電保護素子122の形状とサイズは限定されないが、例えばD1+端子、D1-端子、GND端子、D2+端子、D2-端子を0.5mmピッチで配置した横3~4mm縦2~3mm程度のものを用いることができる。
静電保護素子122には、図7(b)に示した等価回路のように複数のダイオードとツェナーダイオードが含まれており、直列接続された2つのダイオードが4組並列接続され、1つのツェナーダイオードも並列に接続されている。直列接続されたダイオードのカソード側はツェナーダイオードのカソード側に接続され、アノード側がGND端子に接続されて接地電位とされている。また、直列接続された二つのダイオードの中間はそれぞれD1+端子,D1-端子,D2+端子,D2-端子に接続されている。ここで、D1+端子,D1-端子,D2+端子およびD2-端子は、信号配線パターン121b、121dに接続される端子であり、本発明における信号配線端子に相当している。
ツェナーダイオードのアノード側はGND端子に接続されて接地電位とされており、カソード側は直列接続されたダイオードのカソード側に接続されている。ここで、GND端子は接地電位に接続されるため本発明における接地端子に相当している。また、GND端子が接続される接地配線パターンは、接地配線108eが接続される接地配線パターン121eとは別に形成しておくことが好ましい。
ミラー搭載基板101aおよび電源搭載基板101b上では、信号配線パターン121b,121dに含まれている配線パターンそれぞれにD1+端子,D1-端子,D2+端子,D2-端子が接続され、後述するミラー搭載基板101a上のGND1端子およびGND2端子にGND端子が接続される。これにより、画像投影装置10の使用時には、フレキシブルケーブル108、コネクタ部117および信号配線パターン121b,121dを介して電子部品に信号が伝達される。コネクタ部117側にツェナーダイオードの降伏電圧を超えたサージ電圧が印加された場合には、信号配線パターン121b,121dからD1+端子,D1-端子,D2+端子,D2-端子、ダイオード、ツェナーダイオードおよびGND端子を介して接地電位にサージ電流が流れる。
これにより、ミラー搭載基板101aと電源搭載基板101bとを別体で形成してフレキシブルケーブル108で両者間を接続し、デジタルミラーデバイス102の温度上昇を抑制しながら、フレキシブルケーブル108を接続する際の静電気等から電子部品を保護することができ、かつ回路基板の小型化を図ることが可能となる。静電保護素子122は、複数の配線パターンに対して一括して接続されるため、信号配線パターン121b,121dの密度を高めてミラー搭載基板101aと電源搭載基板101bをさらに小型化することができる。
また、静電保護素子122には信号配線パターン121b,121dの本数に対応した複数のダイオードを含んでおり、配線パターン毎にダイオードを並列接続している。これにより、コンデンサを用いる静電対策よりも信号波形の劣化を抑制でき、画像投影装置10のように高速動作する電子機器においても用いることができる。
また、静電保護素子122には信号配線パターン121b,121dに並列接続されたツェナーダイオードを含んでおり、ツェナーダイオードは複数のダイオードに並列接続されている。これにより、信号配線パターン121b,121dにおける複数の配線パターンに対して一つのツェナーダイオードで静電対策することができ、静電保護素子122を小型化して実装面積を減少させ、ミラー搭載基板101aと電源搭載基板101bをさらに小型化することができる。
また、静電保護素子122に含まれるD1+端子,D1-端子,D2+端子,D2-端子)間にGND端子が配置されることで端子配列が左右対称になり、信号配線パターン121b,121dに搭載する際の誤接続を防止することができる。
以上に述べたように、本実施形態の画像投影装置10では、静電保護素子122を複数の信号配線パターン121b、121dに対して一括して接続するため、信号配線パターン121b、121dの密度を高めてミラー搭載基板101aおよび電源搭載基板101bの小型化を図り、かつフレキシブルケーブル108を接続する際にもミラー搭載基板101a上および電源搭載基板101b上に搭載された電子部品を保護することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図8を用いて説明する。第1実施形態と重複する内容は説明を省略する。図8は、本実施形態に係る画像投影装置10を示す図であり、図8(a)はミラー搭載基板101aと電源搭載基板101bをフレキシブルケーブル108で接続した状態を示す部分拡大写真であり、図8(b)は図8(a)における静電保護素子122周辺の部分拡大図である。
図8(a)に示した例では、フレキシブルケーブル108には39本のシングルエンド配線108b,108dが含まれており、ミラー搭載基板101aおよび電源搭載基板101bにもそれぞれ30本の信号配線パターン121b,121dが形成されている。静電保護素子122として図7に示したものを用い、4本の配線パターン毎に静電保護素子122を搭載するため、静電保護素子122はミラー搭載基板101a上と電源搭載基板101b上にそれぞれ10個ずつ搭載されている。
本実施形態では図8(b)に示したように、ミラー搭載基板101a上に信号配線パターン121b1,121b2,121b3,121b4と接地配線パターンGND1,GND2が形成されている。接地配線パターンGND1,GND2は、信号配線パターン121b2と121b3の間に形成されており、信号配線パターン121bよりも線幅が大きく、端部において略円形状に形成されている。静電保護素子122のD1+端子,D1-端子,GND端子,D2+端子およびD2-端子は、それぞれ信号配線パターン121b1,121b2、接地配線パターンGND1,GND2、信号配線パターン121b3,121b4に接続されている。
静電保護素子122のD1+端子,D1-端子,GND端子,D2+端子およびD2-端子は、同一ピッチで配置されているため、信号配線パターン121b1,121b2,121b3,121b4は、接地配線パターンGND1,GND2の端部における円形状を避けるように屈曲したパターンとして形成されている。
ミラー搭載基板101aおよび電源搭載基板101bには、接地配線パターンGND1,GND2の端部における円形状部分にスルーホールが形成されており、裏面側と表面側に形成された接地配線パターンGND1,GND2が電気的に接続されている。このように、スルーホールを用いて接地配線パターンGND1,GND2を裏面側から表面側にまで延長することで、複数の静電保護素子122に対して接地電位を供給することができる。
図9に示したような1本の信号配線パターン2に1つの静電保護素子3を搭載する場合には、接地配線パターン1から静電保護素子3までの幅を2mmとすると、39個の接地配線パターン1と静電保護素子3を用いて78mmも幅が必要である。
しかし本実施形態の画像投影装置10では、図8(a)(b)に示したように、4本の信号配線パターン121b1,121b2,121b3,121b4に対して、スルーホールを用いて接地配線パターンGND1,GND2を設け、1つの静電保護素子122で静電対策をしている。このとき、4本の信号配線パターン121bを保護するために必要な幅は、静電保護素子122の幅と同じ3~4mmで足りる。したがって、10個の静電保護素子122を搭載するのに必要な幅は30~40mmとなり、信号配線パターン121b、121dの密度を高くして、ミラー搭載基板101aおよび電源搭載基板101bの小型化を図ることができる。
また、図8(b)に示した例では、接地配線パターンGND1,GND2を上下2か所に設けていることから、静電保護素子122の上下を誤って搭載した場合でも、確実に接地電位をGND端子に供給して信号配線パターン121bを保護することができる。
本実施形態の画像投影装置10でも、静電保護素子122を複数の信号配線パターン121b、121dに対して一括して接続するため、信号配線パターン121b、121dの密度を高めてミラー搭載基板101aおよび電源搭載基板101bの小型化を図り、かつフレキシブルケーブル108を接続する際にもミラー搭載基板101a上および電源搭載基板101b上に搭載された電子部品を保護することができる。また、接地配線パターンGND1,GND2を裏面側から表面側にスルーホールで延長することで、静電保護素子122の搭載面積を小さくして、さらにミラー搭載基板101aおよび電源搭載基板101bの小型化を図ることができる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
100…車両用灯具
10…画像投影装置
20…光源部
30…リフレクタ
40…投影レンズ
50…ヒートシンク
60…投影面
101a…ミラー搭載基板
101b…電源搭載基板
102…デジタルミラーデバイス
103…温度センサ部
104…ミラー制御部
105…フラッシュメモリ
106…ミラー制御部用電源部
107…電圧監視部
108…フレキシブルケーブル
108a…電源配線
108b,108d…シングルエンド配線
108c…差動配線
108e…接地配線
109…ミラー用電源部
110…制御マイコン
111…電圧調整部
112…マイコン用電源部
113…デシリアライザ
114…冷却用電源部
115,116,117…コネクタ部
120…静電保護素子
121a…電源配線パターン
121b,121d…信号配線パターン
121e,GND1,GND2…接地配線パターン
122…静電保護素子

Claims (6)

  1. 複数の微小なミラーを備えたデジタルミラーデバイスで光を反射して画像を投影する画像投影装置であって、
    前記デジタルミラーデバイスが搭載されるミラー搭載基板と、
    前記ミラー搭載基板とは別体で形成された電源搭載基板と、
    前記ミラー搭載基板と前記電源搭載基板とを電気的に接続するフレキシブルケーブルを備え、
    前記ミラー搭載基板および前記電源搭載基板には、前記フレキシブルケーブルと電気的に接続された信号配線パターンが形成されており、
    複数の前記信号配線パターンに一括して接続される静電保護素子を備え
    前記静電保護素子は、前記信号配線パターンに接続される複数の信号配線端子と、接地電位に接続される接地端子を備え、
    前記接地端子は、前記信号配線端子の間に配置されており、
    前記接地端子および前記信号配線端子は、前記信号配線パターンの延伸方向と交差する方向に一列に並んで設けられていることを特徴とする画像投影装置。
  2. 請求項に記載の画像投影装置であって、
    前記ミラー搭載基板および前記電源搭載基板は、前記信号配線パターンが形成された表面と、接地配線パターンが形成された裏面を備え、
    前記裏面から前記表面まで貫通したスルーホールにより、前記接地配線パターンが前記表面まで延長されており、
    前記信号配線パターンは、前記スルーホールを避けて屈曲して形成されていることを特徴とする画像投影装置。
  3. 請求項1または2に記載の画像投影装置であって、
    複数の前記信号配線端子は、前記接地端子に対して対称に配置されていることを特徴とする画像投影装置。
  4. 請求項1から3の何れか一つに記載の画像投影装置であって、
    前記静電保護素子は、前記信号配線パターンの本数に対応した複数のダイオードを含むことを特徴とする画像投影装置。
  5. 請求項1から4の何れか一つに記載の画像投影装置であって、
    前記静電保護素子は、前記信号配線パターンに並列接続されたツェナーダイオードを含むことを特徴とする画像投影装置。
  6. 請求項1から5の何れか一つに記載の画像投影装置と、
    前記画像投影装置に対して光を照射する光源部を備えることを特徴とする車両用灯具。
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