JP7317076B2 - 車室前部構造 - Google Patents
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Description
即ち、本発明に係る車室前部構造は、ステアリングシャフトを回転可能に支持するステアリングコラム(例えば、実施形態のステアリングコラム5)と、前記ステアリングコラムの上方に配置され、車幅方向に沿って延びるビーム部材(例えば、実施形態のステアリングハンガービーム6)を介して車体に固定されるステアリングハンガー(例えば、実施形態のステアリングハンガー7)と、前記ステアリングハンガーの前記ビーム部材よりも前方側の下面に固定され、前記ステアリングコラムの前部を支持するコラム支持ブラケット(例えば、実施形態のコラム支持ブラケット10)と、前記コラム支持ブラケットよりも前方、かつ上方側位置で、車体側の回動支点(例えば、実施形態の支持軸14)に前後方向に回動可能に支持されるブレーキペダル(例えば、実施形態のブレーキペダル4)と、を備え、前記コラム支持ブラケットは、前記ステアリングハンガーの下面に固定されるベース壁(例えば、実施形態のベース壁10b)と、前記ベース壁の前部から下方に延びる前延出壁(例えば、実施形態の前延出壁10f)と、前記ベース壁の後部から下方に延びる後延出壁(例えば、実施形態の後延出壁10r)と、を備え、前記前延出壁には、前記回動支点から下方に延びる前記ブレーキペダルのアーム部(例えば、実施形態のアーム部12)に後方から対峙し、前方からの衝撃荷重の入力時に前記アーム部に当接するペダル規制部(例えば、実施形態のペダル規制部21)が一体に設けられ、前記ベース壁、前記前延出壁、及び、前記後延出壁は、第1の金属板ブロック(例えば、実施形態の第1の金属板ブロック16)によって構成され、前記ペダル規制部は、前記前延出壁の前記ベース壁から下方に延びる延出壁基部(例えば、実施形態の延出壁基部20)に対して車両前方側に屈曲していることを特徴とする。
さらに、第2の金属板ブロックから成る連結壁は、前延出壁の側が低位となり後延出壁の側が高位となるクランク状の側面視形状に形成されているため、衝撃荷重の入力時に、ブレーキペダルのアーム部の後方変位荷重を後延出壁の基部側に効率良く伝達することができる。したがって、本構成を採用した場合には、より高い剛性をもってブレーキペダルのアーム部の後方変位荷重を受け止めることができる。また、連結壁の側面視形状がクランク状であることから、連結壁の上記の機能を確保しつつも、第2の金属板ブロックの全体の小型・軽量化を図ることができる。
図1中の符号2は、ステアリングホイールであり、符号3は、運転席の前方のインストルメントパネル、符号4は、ブレーキペダルである。ステアリングホイール2は、図示しないステアリングシャフトの端部に結合されている。ステアリングシャフトは、図2に示すステアリングコラム5に回転可能に支持されている。
コラム支持ブラケット10は、ステアリングハンガー7の前部側の下面に固定されるベース壁10bと、ベース壁10bの前端部から後斜め下方に延びる前延出壁10fと、ベース壁10bの後端部から後斜め下方に延びる後延出壁10rと、を備えている。なお、ステアリングハンガー7の前部側の下面は、車両前方側に向かって斜め下方に傾斜している。このため、ベース壁10bは、ステアリングハンガー7の前部側の下面に沿って車両前方側に向かって斜め下方に傾斜している。上記のベース壁10b、前延出壁10f、後延出壁10rは、第1の金属板ブロック16によって構成されている。第1の金属板ブロック16は、例えば、プレス成形によって形成される。
なお、図4に示すように、各第2の金属板ブロック24の前フランジ25は、全面が前延出壁10f(延出壁基部20)の下部側の後面に重ねられて溶接されている。また、各第2の金属板ブロック24の後フランジ26は、上部が後延出壁10rの前面に重ねて溶接されるとともに、下端が後延出壁10rの下端よりも下方に延出している。
また、補強ビード27の前端部は連結壁23(低位延出部23l)の前端部まで延び、補強ビード27の後端部は連結壁23(高位延出部23h)の後端部まで延びている。補強ビード27の前端部と後端部は、夫々第1の金属板ブロック16の前延出壁10fの後面と後延出壁10rの前面とに当接している。
つづいて、車両前方から衝撃荷重が入力されたときにおける車室前部の挙動について説明する。
車両前方から衝撃荷重が入力され、エンジンルームの前部が潰れ変形すると、エンジンルーム内のパワートレーンが後方に変位し、ブレーキペダル4のアーム部12がブレーキブースタを通して運転室方向(後方)に押圧される。このとき、アーム部12が所定量以上車両後方側に変位すると、アーム部12の荷重伝達片15がコラム支持ブラケット10の前延出壁10fの下端のペダル規制部21に当接する。こうして、ブレーキペダル4の後退荷重がペダル規制部21に入力されると、その荷重は、コラム支持ブラケット10とステアリングハンガー7を通してステアリングハンガービーム6(ビーム部材)によって受け止められる。ステアリングハンガービーム6は、左右のフロントピラー等の車体の各部に強固に固定されているため、ブレーキペダル4のアーム部12の過大な後方変位は、このとき確実に抑制される。
本実施形態の車室前部構造は、ペダル規制部21がコラム支持ブラケット10の前延出壁10fに一体に設けられているため、車両前方からの衝撃荷重の入力時に、ブレーキペダル4のアーム部12の過大な後方変位をコラム支持ブラケット10のペダル規制部21によって規制することができる。したがって、本発明の車体前部構造を採用した場合には、部品点数の増加や組付け工数の増加を抑制できる簡単な構成により、衝撃荷重の入力時におけるブレーキペダル4の過大な後方変位を規制することができる。
また、本構成では、連結壁23の側面視形状がクランク状であることから、連結壁23の上記の機能を確保しつつも、第2の金属板ブロック24の全体の小型・軽量化を図ることができる。
さらに、本実施形態の車室前部構造では、後フランジ26の下端が後延出壁10rの下端よりも下方に延出しているため、後フランジ26と後延出壁10rの下端の境界部に対し、アーク溶接等の溶接を容易に施すことができる。したがって、本構成を採用した場合には、コラム支持ブラケット10の製造時における溶接作業性を高めることができる。
5…ステアリングコラム
6…ステアリングハンガービーム(ビーム部材)
7…ステアリングハンガー7
10…コラム支持ブラケット
10b…ベース壁
10f…前延出壁
10r…後延出壁
12…アーム部
14…支持軸(回動支点)
16…第1の金属板ブロック
20…延出壁基部
21…ペダル規制部
22…補強フランジ
23…連結壁
24…第2の金属板ブロック
25…前フランジ
26…後フランジ
27…補強ビード
Claims (7)
- ステアリングシャフトを回転可能に支持するステアリングコラムと、
前記ステアリングコラムの上方に配置され、車幅方向に沿って延びるビーム部材を介して車体に固定されるステアリングハンガーと、
前記ステアリングハンガーの前記ビーム部材よりも前方側の下面に固定され、前記ステアリングコラムの前部を支持するコラム支持ブラケットと、
前記コラム支持ブラケットよりも前方、かつ上方側位置で、車体側の回動支点に前後方向に回動可能に支持されるブレーキペダルと、を備え、
前記コラム支持ブラケットは、
前記ステアリングハンガーの下面に固定されるベース壁と、
前記ベース壁の前部から下方に延びる前延出壁と、
前記ベース壁の後部から下方に延びる後延出壁と、を備え、
前記前延出壁には、前記回動支点から下方に延びる前記ブレーキペダルのアーム部に後方から対峙し、前方からの衝撃荷重の入力時に前記アーム部に当接するペダル規制部が一体に設けられ、
前記ベース壁、前記前延出壁、及び、前記後延出壁は、第1の金属板ブロックによって構成され、
前記ペダル規制部は、前記前延出壁の前記ベース壁から下方に延びる延出壁基部に対して車両前方側に屈曲していることを特徴とする車室前部構造。 - 前記延出壁基部と前記ペダル規制部の車幅方向外側の端部には、前方側に屈曲する補強フランジが連続して設けられていることを特徴とする請求項1に記載の車室前部構造。
- 前記コラム支持ブラケットは、前後方向と上下方向に延び前記前延出壁と前記後延出壁を連結する連結壁を備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の車室前部構造。
- 前記前延出壁は、前記後延出壁よりも前記ベース壁からの延出長さが長く形成され、
前記連結壁は、前記第1の金属板ブロックと別体の第2の金属板ブロックによって構成されるとともに、前記前延出壁の側が低位となり前記後延出壁の側が高位となるクランク状の側面視形状に形成されていることを特徴とする請求項3に記載の車室前部構造。 - 前記第2の金属板ブロックは、
前後方向と上下方向に延びる前記連結壁と、
前記連結壁の前端部から車幅方向に屈曲して延びる前フランジと、
前記連結壁の後端部から車幅方向に屈曲して延びる後フランジと、を有し、
前記前フランジは、前記前延出壁の後面に全面が重ねられて溶接され、
前記後フランジは、前記後延出壁の前面に上部が重ねられて溶接されるとともに、下端が前記後延出壁の下端よりも下方に延出していることを特徴とする請求項4に記載の車室前部構造。 - 前記連結壁には、少なくとも前後方向の中央領域が後方に向かって上方に傾斜する補強ビードが設けられていることを特徴とする請求項4または5に記載の車室前部構造。
- 前記補強ビードは、前記連結壁のクランク状の側面視形状に略沿って延び、前端部と後端部が夫々前記前延出壁の後面と前記後延出壁の前面に当接していることを特徴とする請求項6に記載の車室前部構造。
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