JP7312429B2 - ゲル組成物及びゲル乾燥物 - Google Patents
ゲル組成物及びゲル乾燥物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7312429B2 JP7312429B2 JP2019096891A JP2019096891A JP7312429B2 JP 7312429 B2 JP7312429 B2 JP 7312429B2 JP 2019096891 A JP2019096891 A JP 2019096891A JP 2019096891 A JP2019096891 A JP 2019096891A JP 7312429 B2 JP7312429 B2 JP 7312429B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ferritin
- gel composition
- amino acid
- polypeptide
- gel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Peptides Or Proteins (AREA)
Description
[2]上記フェリチン様サブユニットのアミノ酸配列は、
(A)配列表の配列番号1~4のいずれかに記載のアミノ酸配列、
(B)配列表の配列番号1~4のいずれかに記載のアミノ酸配列において少なくとも1個のアミノ酸が置換、欠失、挿入又は付加されたアミノ酸配列、及び
(C)配列表の配列番号1~4のいずれかに記載のアミノ酸配列に対して90%以上の配列同一性を有するアミノ酸配列、
からなる群より選択されるアミノ酸配列からなる、[1]に記載のゲル組成物。
[3]Fe、Co、Ni、Cu、Pd又はPtに対する金属捕捉能を有する、[1]又は[2]に記載のゲル組成物。
[4]上記液体物質は、水、又はアルコールである、[1]~[3]のいずれかに記載のゲル組成物。
[5][1]~[4]のいずれかに記載のゲル組成物から上記液体物質が除去されている、ゲル乾燥物。
本実施形態に係るゲル組成物は、フェリチン様サブユニットのアミノ酸配列を有するポリペプチド(以下、「フェリチン様ポリペプチド」と記載する場合がある。)、及び、液体物質を含む。上記ゲル組成物は、フェリチン様ポリペプチドを含むためFe等に対する金属捕捉能を有する。「金属捕捉能」については後述する。
本実施形態において「ゲル組成物」とは、液体分散媒中に固体分散質が分散しているコロイドであって、流動性を失って固化したものをいう。
本実施形態において「フェリチン」は、公知のあらゆる生物種由来のフェリチンを意味する。このようなフェリチンとしては、例えば、ウマ由来フェリチン(配列番号2に記載のアミノ酸配列を有するサブユニットから構成されるフェリチン)、ヒト由来フェリチン(配列番号3に記載のアミノ酸配列を有するサブユニットから構成されるフェリチン)、マウス由来フェリチン(配列番号4に記載のアミノ酸配列を有するサブユニットから構成されるフェリチン)等が挙げられる。
本実施形態において「フェリチン様サブユニット」は、フェリチンを構成するサブユニット及びその変異体を含む。言い換えると本実施形態において「フェリチン様サブユニット」は、野生型のフェリチンのサブユニット、及び変異型のフェリチンのサブユニットの両方が含まれる。野生型のフェリチンのサブユニットとしては、配列番号2~4のいずれかに記載のアミノ酸配列を有するサブユニットが挙げられる。変異型のフェリチンのサブユニットとしては、配列番号1に記載のアミノ酸配列を有するサブユニットが挙げられる。
(A)配列表の配列番号1~4のいずれかに記載のアミノ酸配列、
(B)配列表の配列番号1~4のいずれかに記載のアミノ酸配列において少なくとも1個のアミノ酸が置換、欠失、挿入又は付加されたアミノ酸配列、及び
(C)配列表の配列番号1~4のいずれかに記載のアミノ酸配列に対して90%以上の配列同一性を有するアミノ酸配列、
からなる群より選択されるアミノ酸配列からなることが好ましい。
本実施形態において「液体物質」は、上記ゲル組成物が安定に存在できる限り、特に制限は無い。上記液体物質は、水又はアルコールであることが好ましい。上記アルコールとしては、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール及びブタノール等が挙げられる。生体適合性の観点から、上記液体物質は水であることが好ましい。
本実施形態におけるゲル組成物は、上記ゲル組成物が安定に存在できる限り、その他の成分を含んでいてもよい。その他の成分としては、例えば、緩衝剤、pH調整剤、無機塩等が挙げられる。
<金属捕捉能>
本実施形態に係るゲル組成物は、Fe、Co、Ni、Cu、Pd又はPtに対する金属捕捉能を有することが好ましい。ここで、「金属捕捉能」とは、金属原子又は金属イオンを上記ゲル組成物中にとどめておき、上記ゲル組成物の外へ拡散することを抑制する能力を意味する。上記ゲル組成物は、フェリチン様ポリペプチドを含むため、Fe、Coを捕捉することに特に優れている。このように上記ゲル組成物は、所定の金属に対する金属捕捉能を有することから、例えば、工業廃水から毒性のある金属を除去する際に用いることができる。
本実施形態にかかるゲル組成物は、25~60℃において安定であることが好ましい。ここで、「25~60℃において安定である」とは、25~60℃において、上記ゲル組成物が分解、変性等を起こすことなく、ゲルの状態を維持していることを意味する。
本実施形態に係るゲル乾燥物は、上記ゲル組成物から上記液体物質が除去されている。本実施形態の一側面において、上記ゲル乾燥物は、上記液体物質に対する吸収能を有することが好ましい。すなわち、上記ゲル乾燥物は、例えば吸水材として好適に用いることが可能である。
本実施形態に係るゲル組成物の製造方法は、
フェリチン様サブユニットのアミノ酸配列を有するポリペプチドを含むフェリチン溶液を準備する工程(以下、「第一工程」という場合がある。)と、
上記フェリチン溶液のpHを下げる工程(以下、「第二工程」という場合がある。)と、
上記フェリチン溶液のpHを上げる工程(以下、「第三工程」という場合がある。)と、を含む。以下各工程について説明する。
第一工程では、フェリチン様サブユニットのアミノ酸配列を有するポリペプチド(フェリチン様ポリペプチド)を含むフェリチン溶液を準備する。フェリチン様ポリペプチドは、上述したように公知の方法によって製造すればよい。
第二工程では、上記フェリチン溶液のpHを下げる。上記フェリチン溶液のpHを下げる方法は特に制限されないが、例えば、所定量の1M塩酸を上記フェリチン溶液に加える方法が挙げられる。pHを下げることで、上記フェリチン溶液中のフェリチン様ポリペプチドが変性して白濁する(例えば、図2の(A))。
第三工程では、上記フェリチン溶液のpHを上げる。上記フェリチン溶液のpHを上げる方法は特に制限されないが、例えば、所定量の1M水酸化ナトリウム水溶液を上記フェリチン溶液に加える方法が挙げられる。pHを上げることで、上記フェリチン溶液中のフェリチン様ポリペプチドがリフォールディングして、ゲル化が進行し、ゲル組成物が得られる(例えば、図2の(B))。
<ウマ由来フェリチン様ポリペプチドの作製>
(LB培地の作製)
LB Broth(ナカライテスク株式会社製、商品名、50g)を水道水(2L)で溶解し、滅菌処理前のルリア-ベルターニ培地(LB培地)を得た。得られたLB培地に対してオートクレーブ処理(120℃、1.2気圧、20分間)を行うことにより滅菌処理を行った。滅菌処理後のLB培地を放冷により室温まで冷ました。その後、予め滅菌フィルター(孔径0.22μm、メルクミリポア社製)に通したアンピシリン溶液(Amp、和光純薬工業株式会社製、100μg/mL)を、当該LB培地1Lあたり1mL添加した。以上の手順により、アンピシリンを含むLB培地を作製した。
公知の遺伝子工学的手法により、ウマ由来のフェリチン様サブユニットのアミノ酸配列(配列番号1)をコードする遺伝子(以下、「ウマ由来フェリチン様遺伝子」という場合がある。)を、プラスミド(pMK2)のマルチクローニングサイトに挿入して、ウマ由来フェリチン様遺伝子を有するプラスミドを構築した。その後、公知の遺伝子工学的手法により、構築したプラスミドを大腸菌(商品名:NovaBlue、メルクミリポア社製)に導入した。以上の手順により、ウマ由来フェリチン様遺伝子を有するプラスミドが導入された大腸菌を作製した。当該大腸菌は、グリセロールストックとして-80℃にて保存した。なお、配列番号1に記載のアミノ酸配列は、ウマ由来フェリチンサブユニットのアミノ酸配列(配列番号2)におけるN末端の8アミノ酸残基を欠失させたアミノ酸配列である。
(1)前々培養
ウマ由来フェリチン様遺伝子を有するプラスミドが導入された大腸菌をグリセロールストックからLB培地2mLに植菌し、振盪培養した(37℃、200rpm、14時間)。
(2)前培養
前々培養した培養液2mLをLB培地300mLに添加し、振盪培養した(37℃、170rpm、5時間)。
(3)本培養
前培養した培養液50mLをLB培地2Lに加え、振盪培養した(37℃、110rpm、24時間)。以上の手順で、ウマ由来のフェリチン様サブユニットのアミノ酸配列を有するポリペプチド(フェリチン様ポリペプチド)を含む大腸菌を培養した。
(1)上述の工程で得られた大腸菌を含む培養液を遠心分離(4℃、8000rpm、6分間)することにより、上記大腸菌を沈殿物として回収した(菌体質量:約50g)。
(2)得られた菌体を液体窒素で凍結した。その後、菌体量1gに対して10mLの50mMTris-HCl緩衝液(pH8.0)を添加して菌体を懸濁させた。菌体を含む懸濁液を、4℃で10分間攪拌した。
(3)得られた懸濁液(10mL、菌体10g分)を氷上で超音波破砕した(出力40%、1秒間破砕-2秒間停止のサイクルを、合計10分間)。
(4)超音波破砕後の懸濁液を遠心分離(4℃、15000rpm、15分間)した。その後、上清を回収した。
(5)回収した上清をインキュベートし(60℃、20分間)、遠心分離(4℃、17000rpm、10分間)を行い、更に上清を回収した。以上の手順でフェリチン様ポリペプチドの粗生成物を得た。
(1)まず、陰イオン交換カラム担体Q-セファロース(GE Healthcare)を50mM Tris-HCl緩衝液(pH8.5)で平衡化させた。その後、抽出したフェリチン様ポリペプチドの粗生成物を、当該陰イオン交換カラム担体に吸着させた。続いて、200mM NaClを含む50mM Tris-HCl緩衝液(pH8.5)を当該陰イオン交換カラムに流した。その後300mM NaClを含む50mM Tris-HCl緩衝液(pH8.5)を当該陰イオン交換カラムに流すことでフェリチン様ポリペプチドを溶出させた。
(2)抽出したフェリチン様ポリペプチドの溶液(以下、「フェリチン溶液」という場合がある。)を50mM Tris-HCl緩衝液(pH8.5)で2倍希釈し、溶液をフィルター(孔径0.22μm、メルクミリポア社製)に通した。フィルターに通したフェリチン溶液を、FPLC(Fast Protein Liquid Chromatography)(BioLogic DuoFlowシステム、BIO-RAD社製)を用いて陰イオン交換カラムクロマトグラフィーによって精製した。FPLCの条件を以下に示す。
[FPLC条件]
カラム :HiTrap Q HP (GE Healthcare社製)
流速 :3.0 mL/min
緩衝液A :50mM Tris-HCl緩衝液(pH8.5)
緩衝液B :1.0M NaClを含む50mM Tris-HCl緩衝液(pH8.5)
グラジエント:0→50%B(80mL)
検出波長 :280nm
[FPLC条件]
カラム :HiPrep 26/60 Sephacryl S-300 HR(GE Healthcare社製)
流速 :1.0mL/分間
緩衝液 :150mM NaClを含む50mM Tris-HCl緩衝液(pH8.5)
検出波長:280nm
以上の手順によって、ウマ由来のフェリチン様ポリペプチドを作製した。
(ウマ由来のフェリチン様ポリペプチドを含むゲル組成物の生成)
(1)精製したフェリチン溶液をAmicon Ultra-15(MWCO 10000、メルクミリポア社製)を用いて約12mM(サブユニット単位のモル濃度)になるまで濃縮した。
(2)濃縮した微量(約10μL)のフェリチン溶液に1.0M塩酸を10μL加え、フェリチン様ポリペプチドを白色に変性させた(pH0.5)(図2の(A))。
(3)その後、変性したフェリチン様ポリペプチドを含む溶液に1.0M水酸化ナトリウム水溶液を10μL加え当該溶液のpHを8.5に上げた。以上の手順でウマ由来フェリチン様ポリペプチドを含むゲル組成物を生成した(図2の(B))。
(1)フェリチン溶液をそれぞれ3mM、6mM、12mM及び24mM(全てサブユニット単位のモル濃度)に調製した。
(2)10μLの各フェリチン溶液に、酸変性時のpHがそれぞれ0.5(1.0M塩酸10μL程度)、0.6(1.0M塩酸5.5μL程度)、0.7(1.0M塩酸3.5μL程度)及び0.8(1.0M塩酸2μL程度)となるように塩酸を加えた。その後、加えた塩酸と同量同濃度の水酸化ナトリウム水溶液でフェリチン溶液のpHを上げた(pH8.5)。以上の手順で、フェリチン様ポリペプチドのモル濃度及び酸変性時のpH(第二工程におけるpH)が異なる各条件においてゲル化するかどうかを検証した。結果を表1に示す。表1の結果から、第一工程におけるフェリチン溶液中のフェリチン様ポリペプチドのモル濃度が12mM以上であり、第二工程におけるpHが0.6以下である場合、ゲル化することがわかった。ゲル化には酸変性時の溶液のpHと、フェリチン様ポリペプチドのモル濃度に依存していることがわかった。
(溶解性)
以下の手順で、作製したゲル組成物の溶解性を検証した。まず、約1mLの純水、1.0M塩酸、1.0M水酸化ナトリウム水溶液、メタノール(Wako社製)、2-メルカプトエタノール(Wako社製)(液体)、又は43μMトリプシン(シグマアルドリッチ社製)水溶液に上記ゲル組成物を浸漬して、室温で1週間静置した。その後、上記ゲル組成物が溶解するか検証した。その結果、塩酸、水酸化ナトリウム水溶液、メタノール及び2-メルカプトエタノール溶液に対してゲル組成物は不溶でありゲルの形状を維持していた。一方、トリプシン水溶液を加えると徐々にゲル組成物が分解し、最終的に溶解した。この結果より、ゲル組成物はプロテアーゼ分解性を有していること、ゲル組成物はフェリチン様ポリペプチドで形成されていることが示唆された。
作製したゲル組成物の熱安定性の知見を得るため、20℃~100℃の純水にゲル組成物を30分間浸し、肉眼で形状観察を行った。その結果、80℃ではゲル組成物は徐々に分解していき、100℃では速やかに分解した。一方、60℃以下でインキュベートしてもゲル組成物の形状にほとんど変化は見られず安定であった。以上の結果から、上記ゲル組成物は、野生型のフェリチンと同様の熱安定性を有していることが示唆された。
作製したゲル組成物の一部に超純水を加えボルテックスで懸濁し、懸濁液を得た。続いて、0.1%TFA/MilliQ(25μL)と、0.1%TFA/MeCN(50μL)の混合溶液に、約5mgのシナピン酸を飽和させてマトリックス溶液を作製した。得られた懸濁液(1μL)と、上記マトリックス溶液(8μL)とを混合して混合溶液を得た。得られた混合溶液を質量分析用のプレートの上に乗せてマトリックス支援レーザー脱離イオン化飛行時間型質量分析計(MALDI-TOF-MS)で分析した。その結果、フェリチンのサブユニットの分子量(理論値:[フェリチンのサブユニット+H]+=19148Da)に対応するピークが検出された。これらの結果より、得られたゲル組成物はフェリチン様ポリペプチドで形成されていることが判明した。
ゲル組成物を100℃で10分熱乾燥処理により脱水させゲル乾燥物を得た。その後得られたゲル乾燥物に超純水を加え、室温で1時間インキュベートし、再びゲル組成物とした。脱水させたゲル乾燥物(図3の(A))に純水を加えた結果、ゲル組成物は長さが約3倍、質量が約5倍膨潤した(図3の(B))。この一連の操作で質量対比により含水率を計算すると平均して約80%であることが判明した。なお、水で膨潤したゲル組成物を上記と同様の方法で熱乾燥処理したところ、再度ゲル乾燥物を得ることができた(図3の(C))。以上の結果から、ゲル乾燥物は水に対する吸収能(吸水性)を有していることが分かった。
(実験1)作製したゲル組成物に30mMの硫酸アンモニウム鉄(II)(ナカライテスク社製)の水溶液を加え、室温で24時間インキュベートした。インキュベート後のゲル組成物を観察したところ、うすい黄色から赤褐色に変色していた。インキュベート後のゲル組成物を超純水で洗浄し、観察したところ、赤褐色のままであった。ゲル組成物の質量は硫酸アンモニウム鉄(II)水溶液に浸す前に比べ約30%増加していた。
鉄以外の金属に対する金属捕捉能を検討するため、上述したのと同じ手順で作製したゲル組成物を準備した(図5の(A)~(D))。作製したゲル組成物に金属塩の水溶液(30mM)を加え、室温で2時間インキュベートした。このとき用いた金属塩は塩化鉄(III)、塩化銅、塩化コバルト及び塩化ニッケルであった。インキュベート後のゲル組成物を観察したところ、うすい黄色からそれぞれの金属塩に応じた色に変色していた。具体的には、塩化鉄(III)の場合、ゲル組成物はうすい黄色から赤褐色に変色していた(図6の(A))。塩化銅の場合、ゲル組成物はうすい黄色から緑青色に変色していた(図6の(C))。塩化コバルトの場合、ゲル組成物はうすい黄色から淡紫色に変色していた(図6の(B))。塩化ニッケルの場合、ゲル組成物はうすい黄色から淡橙色に変色していた(図6の(D))。インキュベート後のゲル組成物それぞれを超純水で洗浄し(室温で18時間)、観察したところ、変色したままであった(図7の(A)~(D))。以上の結果から、上記ゲル組成物は、フェリチンと同様に鉄以外の金属に対しても金属捕捉能を保持していることがわかった。
Claims (5)
- フェリチン様サブユニットのアミノ酸配列を有するポリペプチド、及び、液体物質を含むゲル組成物であって、
前記ゲル組成物は、前記ポリペプチドでゲルが形成されている、ゲル組成物。 - 前記フェリチン様サブユニットのアミノ酸配列は、
(A)配列表の配列番号1~4のいずれかに記載のアミノ酸配列、
(B)配列表の配列番号1~4のいずれかに記載のアミノ酸配列において1~10個のアミノ酸が置換、欠失、挿入又は付加されたアミノ酸配列、及び
(C)配列表の配列番号1~4のいずれかに記載のアミノ酸配列に対して90%以上の配列同一性を有するアミノ酸配列、
からなる群より選択されるアミノ酸配列である、請求項1に記載のゲル組成物。 - Fe、Co、Ni、Cu、Pd又はPtに対する金属捕捉能を有する、請求項1又は請求項2に記載のゲル組成物。
- 前記液体物質は、水、又はアルコールである、請求項1~請求項3のいずれか一項に記載のゲル組成物。
- 請求項1~請求項4のいずれか一項に記載のゲル組成物から前記液体物質が除去されている、ゲル乾燥物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019096891A JP7312429B2 (ja) | 2019-05-23 | 2019-05-23 | ゲル組成物及びゲル乾燥物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019096891A JP7312429B2 (ja) | 2019-05-23 | 2019-05-23 | ゲル組成物及びゲル乾燥物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020189811A JP2020189811A (ja) | 2020-11-26 |
JP7312429B2 true JP7312429B2 (ja) | 2023-07-21 |
Family
ID=73454841
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019096891A Active JP7312429B2 (ja) | 2019-05-23 | 2019-05-23 | ゲル組成物及びゲル乾燥物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7312429B2 (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004110930A1 (ja) | 2003-06-12 | 2004-12-23 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | ナノ粒子含有複合多孔体およびその製造方法 |
WO2006126595A9 (ja) | 2005-05-27 | 2007-02-08 | Japan Science & Tech Agency | 機能性材料の三次元構造体 |
JP2014509221A (ja) | 2011-01-27 | 2014-04-17 | オーバスネイチ メディカル、インコーポレイテッド | 管腔構造内に留置するための医療装置 |
US20140187681A1 (en) | 2012-12-31 | 2014-07-03 | Virginia Tech Intellectual Properties, Inc. | Jellyfish-inspired tilt sensor and artificial mesoglea |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04507255A (ja) * | 1989-08-18 | 1992-12-17 | モンサント・カンパニー | フェリチン類似物 |
-
2019
- 2019-05-23 JP JP2019096891A patent/JP7312429B2/ja active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004110930A1 (ja) | 2003-06-12 | 2004-12-23 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | ナノ粒子含有複合多孔体およびその製造方法 |
WO2006126595A9 (ja) | 2005-05-27 | 2007-02-08 | Japan Science & Tech Agency | 機能性材料の三次元構造体 |
JP2014509221A (ja) | 2011-01-27 | 2014-04-17 | オーバスネイチ メディカル、インコーポレイテッド | 管腔構造内に留置するための医療装置 |
US20140187681A1 (en) | 2012-12-31 | 2014-07-03 | Virginia Tech Intellectual Properties, Inc. | Jellyfish-inspired tilt sensor and artificial mesoglea |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2020189811A (ja) | 2020-11-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Chen et al. | Engineering protein interfaces yields ferritin disassembly and reassembly under benign experimental conditions | |
Dahmane et al. | Sulfonated amphipols: synthesis, properties, and applications | |
JP5823079B2 (ja) | ポリペプチドパーティクルの製造方法 | |
CN112739823A (zh) | 吡咯赖氨酰-tRNA合成酶 | |
US10590176B2 (en) | Engineered programmable molecular scaffolds from porous protein crystals | |
CN113754738B (zh) | 一种多肽单体分子及其自组装纳米材料和应用 | |
CN114630836A (zh) | 补体抑制素类似物及其医学用途 | |
SI23902A (sl) | Samosestavljivi polipeptidni poliedri | |
JP7312429B2 (ja) | ゲル組成物及びゲル乾燥物 | |
Deepankumar et al. | Protein engineering for covalent immobilization and enhanced stability through incorporation of multiple noncanonical amino acids | |
WO2018216779A1 (ja) | ポリペプチド溶液及びこれを製造する方法、並びにポリペプチド成形体を製造する方法 | |
JP5136483B2 (ja) | イオン液体親和性ペプチド及びその利用 | |
CN114805847B (zh) | 基于蛛丝-阳离子多肽融合蛋白的纯化及水下粘附水凝胶的制备方法 | |
US20190010214A1 (en) | Cell sheet embedding agent, cell sheet-containing composition, and kit | |
JP2022117483A (ja) | タンパク質のゲル化物の製造方法 | |
Riahi et al. | Soluble expression, purification and functional characterization of a coil peptide composed of a positively charged and hydrophobic motif | |
CN112789063B (zh) | 半月板再生用材料 | |
JP6730834B2 (ja) | タンパク質組成物 | |
CN109929023B (zh) | 一种金属亲和性融合蛋白标签及其应用 | |
Zhao et al. | Recombination and Purification of Elastin-Like Polypeptides | |
JPWO2018047785A1 (ja) | コラーゲン様ポリペプチド | |
JPWO2005056589A1 (ja) | 特定の塩濃度で自己集合性が惹起されるペプチドおよびその自己集合体 | |
Petka | Reversible gelation of genetically engineered macromolecules | |
宋雨遅 | Efficient recombinant production of mouse-derived cryptdin family peptides by a novel facilitation strategy for inclusion body formation | |
CN117203225A (zh) | 人工trap笼、其用途和其制备方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A80 | Written request to apply exceptions to lack of novelty of invention |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A80 Effective date: 20190529 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20220415 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20230222 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20230228 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20230328 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20230523 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20230607 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230627 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230703 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7312429 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |