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JP7303449B2 - 空調制御装置、及び空気調和システム - Google Patents

空調制御装置、及び空気調和システム Download PDF

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JP7303449B2 JP2021061277A JP2021061277A JP7303449B2 JP 7303449 B2 JP7303449 B2 JP 7303449B2 JP 2021061277 A JP2021061277 A JP 2021061277A JP 2021061277 A JP2021061277 A JP 2021061277A JP 7303449 B2 JP7303449 B2 JP 7303449B2
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Description

空調制御装置、及び空気調和システムに関する。
特許文献1(特開平05-312378)に示されているように、空間内の不均一な温度分布を改善する目的で、各室内機相互間で冷媒の分配比に極端な差があるときに、冷媒の循環量を各室内機相互間で同等となるよう制御する技術がある。
特許文献1のように、単に冷媒の循環量を調節しただけでは、温かい空気が上に溜まり、冷たい空気が下に溜まるため、空間内の不均一な温度分布を十分に改善できない、という課題がある。
第1観点の空調制御装置は、複数の室内機を制御する。空調制御装置は、複数の室内機のうち、指定された室内機を1つの室内機群とする。空調制御装置は、室内機群に属する室内機それぞれが処理する熱負荷、に一定以上の差が生じている場合に、室内機群に属する、第1の室内機に冷房運転又は暖房運転を行わせ、第2の室内機に送風運転又は換気運転を行わせる。
第1観点の空調制御装置は、室内機群に属する室内機それぞれが処理する熱負荷、に一定以上の差が生じている場合に、第2の室内機に送風運転又は換気運転を行わせる。その結果、空調制御装置は、空間内の空気を攪拌することにより、空間内の不均一な温度分布を改善することができる。
第2観点の空調制御装置は、第1観点の空調制御装置であって、室内機群に属する室内機それぞれの、設定温度と室温との温度差に基づいて、第1の室内機に冷房運転又は暖房運転を行わせ、第2の室内機に送風運転又は換気運転を行わせる。
第2観点の空調制御装置は、それぞれの室内機の設定温度と室温との温度差に基づくことにより、それぞれの室内機が処理する熱負荷を簡易に把握し、第2の室内機に送風運転又は換気運転を行わせることができる。
第3観点の空調制御装置は、第1観点又は第2観点のいずれかの空調制御装置であって、第1の室内機よりも、第2の室内機の方が、処理する熱負荷が小さい。
第3観点の空調制御装置は、このような構成により、熱負荷の大きい室内機の運転を継続させつつ、処理する熱負荷が小さい室内機を利用して、空間内の空気を攪拌させることで、空間内の不均一な温度分布を改善することができる。
第4観点の空調制御装置は、第1観点から第3観点のいずれかの空調制御装置であって、設定温度に応じて、室内機の冷房運転又は暖房運転を自動停止させる機能を有する。空調制御装置は、自動停止させる室内機を、第2の室内機とする。
第4観点の空調制御装置は、このような構成により、自動的に冷房運転又は暖房運転を停止させる機能を利用して、第2の室内機に送風運転又は換気運転を行わせることができる。
第5観点の空調制御装置は、第1観点から第4観点のいずれかの空調制御装置であって、室内機群に属する室内機は、室外機とともに冷凍サイクルを形成する。空調制御装置は、それぞれの室内機が、自機が接続されている室外機に要求する、凝縮温度又は蒸発温度に基づいて、第1の室内機に冷房運転又は暖房運転を行わせ、第2の室内機に送風運転又は換気運転を行わせる。
第5観点の空調制御装置は、それぞれの室内機が室外機に要求する凝縮温度又は蒸発温度に基づくことにより、それぞれの室内機が処理する熱負荷をより精度良く把握し、第2の室内機に送風運転又は換気運転を行わせることができる。
第6観点の空調制御装置は、第1観点から第5観点のいずれかの空調制御装置であって、第2の室内機に、送風運転又は換気運転を行わせる前の運転時よりも風量を上げて、当該送風運転又は当該換気運転を行わせる。
第6観点の空調制御装置は、このような構成により、空間内の空気をより攪拌することによって、空間内の不均一な温度分布をより改善することができる。
第7観点の空調制御装置は、第1観点から第6観点のいずれかの空調制御装置であって、第2の室内機の設定温度と室温との温度差、又は、当該第2の室内機以外であって室内機群に属する室内機が処理する熱負荷、に基づいて、当該第2の室内機に行わせている送風運転又は換気運転を、当該送風運転又は当該換気運転を行わせる前の運転に切り替える。
第7観点の空調制御装置は、このような構成により、空間内の不均一な温度分布が改善された後、第2の室内機を、送風運転又は換気運転を行う前の運転に復帰させることができる。
第8観点の空調制御装置は、第1観点から第7観点のいずれかの空調制御装置であって、室内機群のトータルの消費電力が小さくなるように、第1の室内機および第2の室内機を決定するための学習を行う。
第8観点の空調制御装置は、このような構成により、空間内の不均一な温度分布を改善し、室内機群のトータルの消費電力も小さくすることができる。
第9観点の空調制御装置は、第1観点から第8観点のいずれかの空調制御装置であって、室内機群に属する室内機の、冷房運転又は暖房運転の開始時刻を学習し、予測される開始時刻よりも前に、自動的に冷房運転又は暖房運転を開始させる。
第9観点の空調制御装置は、予測される開始時刻よりも前に、自動的に冷房運転又は暖房運転を開始させることで、事前に熱負荷を処理させることができる。
第10観点の空調制御装置は、第1観点から第9観点のいずれかの空調制御装置であって、人検知部を備える。人検知部は、空間内の人を検知する。空調制御装置は、空間内に人が不在である場合、室内機群に属する少なくとも1台の室内機に、空間内の空気を循環させる。
第10観点の空調制御装置は、このような構成により、空間内に人が不在である間に、空間内の空気を循環させ、空間内の不均一な温度分布を改善することができる。
第11観点の空気調和システムは、第1観点から第10観点のいずれか1つに記載の空調制御装置と、複数の室内機と、を備える。
空気調和システムの概略構成図である。 冷媒系統の冷媒回路を示す図である。 換気装置の概略構成図である。 室内機と換気装置の配置を示す図である。 空気調和システムの制御ブロック図である。 空気調和システムの制御ブロック図である。 熱負荷調整機能の処理を説明するためのフローチャートである。
(1)全体構成
空気調和システム1は、蒸気圧縮式の冷凍サイクルを構成し、対象空間SP(空間)の空気調和を行う。本実施形態では、空気調和システム1は、いわゆるビル用マルチ式空気調和システムである。図1は、空気調和システム1の概略構成図である。図1に示すように、空気調和システム1は、主として、空調制御装置10と、複数の室内機20a~20dと、を備える。空気調和システム1は、室外機30a,30bと、換気装置40と、を有する。室内機20a~20dと、室外機30a,30bと、換気装置40とは、対象空間SPに設置されている。
室外機30a,30bと空調制御装置10とは、通信線80によって、通信可能に接続されている。室外機30aは、室内機20a,20b及び換気装置40と、通信線80によって通信可能に接続されている。室外機30bは、室内機20c,20dと、通信線80によって通信可能に接続されている。
室外機30aと、室内機20a,20bとは、冷媒系統RS1を構成している。室外機30bと、室内機20c,20dとは、冷媒系統RS2を構成している。図2は、冷媒系統RS1の冷媒回路50を示す図である。図2に示すように、室外機30aと、室内機20a,20bとは、液冷媒連絡配管51及びガス冷媒連絡配管52を介して接続されることで、冷媒回路50を構成している。
本実施形態では、室内機20a~20dは、冷房運転、暖房運転、送風運転、又は換気運転を行う。冷房運転は、対象空間SPの空気を冷却する運転である。暖房運転は、対象空間SPの空気を加熱する運転である。送風運転は、対象空間SPの空気を攪拌又は循環させる運転である。換気運転は、換気装置40を利用して、対象空間SPから室内空気RAを取り出し、対象空間SPに室外空気OAを取り入れる運転である。本実施形態では、室内機20aは、換気装置40と給気ダクト72によって接続されている。室内機20aは、換気装置40と連動することにより、換気運転を行うことができる。
(2)詳細構成
以下、空気調和システム1が有する、空調制御装置10、室内機20a,20b、室外機30a、及び換気装置40について詳細に説明する。室内機20c,20d、及び室外機30bについての説明は、換気装置40の有無を除き、室内機20a,20b、及び室外機30aについての説明と基本的に同様であるため、特に必要がない限り省略する。
(2-1)室内機
室内機20a,20bは、建物室内等の対象空間SPに設置される。本実施形態では、室内機20a,20bは、天井に設置される天井埋込型のユニットである。図2に示すように、室内機20a,20bは、主として、室内熱交換器21a,21bと、室内ファン22a,22bと、室内膨張弁23a,23bと、室内制御部29a,29bと、液側温度センサ61a,61bと、ガス側温度センサ62a,62bと、室内温度センサ63a,63bと、人検知センサ64a,64bと、を有する。また、図2に示すように、室内機20a,20bは、室内熱交換器21a,21bの液側端と液冷媒連絡配管51とを接続する液冷媒配管53a,53bと、室内熱交換器21a,21bのガス側端とガス冷媒連絡配管52とを接続するガス冷媒配管53c,53dとを有する。
(2-1-1)室内熱交換器
室内熱交換器21a,21bは、構造を限定するものではないが、例えば、伝熱管(図示省略)と多数のフィン(図示省略)とにより構成されるクロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型熱交換器である。室内熱交換器21a,21bは、室内熱交換器21a,21bを流れる冷媒と、対象空間SPの室内空気RAと、の間で熱交換を行う。
室内熱交換器21a,21bは、冷房運転の際には蒸発器として機能する。室内熱交換器21a,21bは、暖房運転の際には凝縮器として機能する。
(2-1-2)室内ファン
室内ファン22a,22bは、室内機20a,20b内に室内空気RAを吸入して室内熱交換器21a,21bに供給し、室内熱交換器21a,21bにおいて冷媒と熱交換した室内空気RAを、対象空間SPへと供給する。室内ファン22a,22bは、例えば、ターボファンやシロッコファン等の遠心ファンである。室内ファン22a,22bは、室内ファンモータ22am,22bmによって駆動される。室内ファンモータ22am,22bmの回転数は、インバータにより制御可能である。
(2-1-3)室内膨張弁
室内膨張弁23a,23bは、液冷媒配管53a,53bを流れる冷媒の圧力や流量を調節するための機構である。室内膨張弁23a,23bは、液冷媒配管53a,53bに設けられる。本実施形態では、室内膨張弁23a,23bは、開度調節が可能な電子膨張弁である。
(2-1-4)センサ
液側温度センサ61a,61bは、液冷媒配管53a,53bを流れる冷媒の温度を計測する。液側温度センサ61a,61bは、液冷媒配管53a,53bに設けられている。
ガス側温度センサ62a,62bは、ガス冷媒配管53c,53dを流れる冷媒の温度を計測する。ガス側温度センサ62a,62bは、ガス冷媒配管53c,53dに設けられている。
室内温度センサ63a,63bは、対象空間SPの室内空気RAの温度を測定する。室内温度センサ63a,63bは、室内機20a,20bの室内空気RAの吸入口付近に設けられている。
液側温度センサ61a,61b、ガス側温度センサ62a,62b、及び室内温度センサ63a,63bは、例えば、サーミスタである。
人検知センサ64a,64bは、対象空間SPの人を検知する。人検知センサ64a,64bは、室内機20a,20bの正面に設けられている。人検知センサ64a,64bは、例えば、人検知カメラや、赤外線センサである。
(2-1-5)室内制御部
室内制御部29a,29bは、室内機20a,20bを構成する各部の動作を制御する。
室内制御部29a,29bは、室内膨張弁23a,23b、及び室内ファンモータ22am,22bmを含む、室内機20a,20bが有する各種機器と電気的に接続されている。また、室内制御部29a,29bは、液側温度センサ61a,61b、ガス側温度センサ62a,62b、室内温度センサ63a,63b、及び人検知センサ64a,64bを含む、室内機20a,20bに設けられている各種センサと通信可能に接続されている。
室内制御部29a,29bは、制御演算装置及び記憶装置を有する。制御演算装置は、CPUやGPU等のプロセッサである。記憶装置は、RAM、ROM及びフラッシュメモリ等の記憶媒体である。制御演算装置は、記憶装置に記憶されているプログラムを読み出し、プログラムに従って所定の演算処理を行うことで、室内機20a,20bを構成する各部の動作を制御する。また、制御演算装置は、プログラムに従って、演算結果を記憶装置に書き込んだり、記憶装置に記憶されている情報を読み出したりすることができる。また、室内制御部29a,29bは、タイマーを有する。
室内制御部29a,29bは、操作用リモコン(図示省略)から送信される各種信号を、受信可能に構成されている。各種信号には、例えば、運転の開始及び停止を指示する信号や、各種設定に関する信号が含まれる。各種設定に関する信号には、例えば、設定温度や設定湿度に関する信号が含まれる。また、室内制御部29a,29bは、通信線80を介して、室外機30aの室外制御部39a、換気装置40の換気制御部49、及び空調制御装置10の制御部13との間で制御信号、計測信号、各種設定に関する信号等のやりとりを行う。
室内制御部29a,29bと、室外制御部39aと、換気制御部49とは、協働してコントローラC1として機能する。コントローラC1の機能については後述する。
(2-2)室外機
室外機30aは、冷媒系統RS1が設置される建物の屋上等に設置されるユニットである。図2に示すように、室外機30aは、主として、圧縮機31aと、流向切換機構32aと、室外熱交換器33aと、室外膨張弁34aと、アキュムレータ35aと、室外ファン36aと、液側閉鎖弁37aと、ガス側閉鎖弁38aと、室外制御部39aと、吸入圧力センサ65aと、吐出圧力センサ66aと、熱交温度センサ67aと、室外温度センサ68aと、を有する。また、室外機30aは、吸入管54aと、吐出管54bと、第1ガス冷媒管54cと、液冷媒管54dと、第2ガス冷媒管54eとを有する。
吸入管54aは、流向切換機構32aと圧縮機31aの吸入側とを接続する。吸入管54aには、アキュムレータ35aが設けられる。吐出管54bは、圧縮機31aの吐出側と流向切換機構32aとを接続する。第1ガス冷媒管54cは、流向切換機構32aと室外熱交換器33aのガス側とを接続する。液冷媒管54dは、室外熱交換器33aの液側と液冷媒連絡配管51とを接続する。液冷媒管54dには、室外膨張弁34aが設けられている。液冷媒管54dと液冷媒連絡配管51との接続部には、液側閉鎖弁37aが設けられている。第2ガス冷媒管54eは、流向切換機構32aとガス冷媒連絡配管52とを接続する。第2ガス冷媒管54eとガス冷媒連絡配管52との接続部には、ガス側閉鎖弁38aが設けられている。
(2-2-1)圧縮機
図2に示すように、圧縮機31aは、吸入管54aから冷凍サイクルにおける低圧の冷媒を吸入し、圧縮機構(図示せず)で冷媒を圧縮して、圧縮した冷媒を吐出管54bへと吐出する機器である。
圧縮機31aは、タイプを限定するものではないが、例えば、ロータリ式やスクロール式等の容積圧縮機である。圧縮機31aの圧縮機構(図示せず)は、圧縮機モータ31amによって駆動される。圧縮機モータ31amの回転数は、インバータにより制御可能である。
(2-2-2)流向切換機構
流向切換機構32aは、冷媒の流向を切り換えることで、室外熱交換器33aの状態を、蒸発器として機能する第1状態と、凝縮器として機能する第2状態との間で変更する機構である。なお、流向切換機構32aが室外熱交換器33aの状態を第1状態とする時には、室内熱交換器21a,21bは凝縮器として機能する。一方、流向切換機構32aが室外熱交換器33aの状態を第2状態とする時には、室内熱交換器21a,21bは蒸発器として機能する。
図2に示すように、流向切換機構32aは、圧縮機31aから吐出される冷媒の流向を、第1流向Aと第2流向Bとの間で切り換える機構である。流向切換機構32aが冷媒の流向を第1流向Aに切り換えた時、室外熱交換器33aの状態は第1状態となる。流向切換機構32aが冷媒の流向を第2流向Bに切り換えた時、室外熱交換器33aの状態は第2状態となる。
本実施形態では、流向切換機構32aは、四路切換弁である。
暖房運転時には、圧縮機31aから吐出される冷媒の流向は、流向切換機構32aにより第1流向Aに切り換えられる。流向切換機構32aは、冷媒の流向を第1流向Aに設定している時、図2の流向切換機構32a内の破線で示されるように、吸入管54aを第1ガス冷媒管54cと連通させ、吐出管54bを第2ガス冷媒管54eと連通させる。冷媒が第1流向Aに流れる時、圧縮機31aから吐出される冷媒は、冷媒回路50内を、室内熱交換器21a,21b、室内膨張弁23a,23b、室外膨張弁34a、室外熱交換器33aの順に流れ、圧縮機31aへと戻る。
冷房運転時時には、圧縮機31aから吐出される冷媒の流向は、流向切換機構32aにより第2流向Bに切り換えられる。流向切換機構32aは、冷媒の流向を第2流向Bに設定している時、図2の流向切換機構32a内の実線で示されるように、吸入管54aを第2ガス冷媒管54eと連通させ、吐出管54bを第1ガス冷媒管54cと連通させる。冷媒が第2流向Bに流れる時、圧縮機31aから吐出される冷媒は、冷媒回路50内を、室外熱交換器33a、室外膨張弁34a、室内膨張弁23a,23b、室内熱交換器21a,21bの順に流れ、圧縮機31aへと戻る。
(2-2-3)室外熱交換器
室外熱交換器33aでは、室外熱交換器33aを流れる冷媒と室外空気OAとの間で熱交換が行われる。室外熱交換器33aは、構造を限定するものではないが、例えば、伝熱管(図示せず)と多数のフィン(図示せず)とにより構成されるクロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型熱交換器である。
室外熱交換器33aは、暖房運転時には蒸発器として、冷房運転時には凝縮器として機能する。
(2-2-4)室外膨張弁
室外膨張弁34aは、液冷媒管54dを流れる冷媒の圧力や流量を調節するための機構である。図2に示すように、室外膨張弁34aは、液冷媒管54dに設けられる。本実施形態では、室外膨張弁34aは、開度調節が可能な電子膨張弁である。
(2-2-5)アキュムレータ
アキュムレータ35aは、流入する冷媒をガス冷媒と液冷媒とに分ける気液分離機能を有する容器である。図2に示すように、アキュムレータ35aは、吸入管54aに設けられる。アキュムレータ35aに流入する冷媒は、ガス冷媒と液冷媒とに分離され、上部空間に集まるガス冷媒が圧縮機31aへと流入する。
(2-2-6)室外ファン
室外ファン36aは、室外機30a内に室外空気OAを吸入して室外熱交換器33aに供給し、室外熱交換器33aにおいて冷媒と熱交換した室外空気OAを、室外機30a外に排出するファンである。
室外ファン36aは、例えばプロペラファン等の軸流ファンである。室外ファン36aは、室外ファンモータ36amによって駆動される。室外ファンモータ36amの回転数は、インバータにより制御可能である。
(2-2-7)液側閉鎖弁及びガス側閉鎖弁
図2に示すように、液側閉鎖弁37aは、液冷媒管54dと液冷媒連絡配管51との接続部に設けられた弁である。ガス側閉鎖弁38aは、第2ガス冷媒管54eとガス冷媒連絡配管52との接続部に設けられた弁である。液側閉鎖弁37a及びガス側閉鎖弁38aは、例えば、手動で操作される弁である。
(2-2-8)センサ
吸入圧力センサ65aは、吸入圧力を計測するセンサである。吸入圧力センサ65aは、吸入管54aに設けられている。吸入圧力は、冷凍サイクルの低圧の値である。
吐出圧力センサ66aは、吐出圧力を計測するセンサである。吐出圧力センサ66aは、吐出管54bに設けられている。吐出圧力は、冷凍サイクルの高圧の値である。
熱交温度センサ67aは、室外熱交換器33a内を流れる冷媒の温度を計測する。熱交温度センサ67aは、室外熱交換器33aに設けられている。熱交温度センサ67aは、冷房運転時には凝縮温度に対応する冷媒温度を計測し、暖房運転時には蒸発温度に対応する冷媒温度を計測する。
室外温度センサ68aは、対象空間SPの外の室外空気OAの温度を測定する。室外温度センサ68aは、室外機30aの室外空気OAの吸入口付近に設けられている。
(2-2-9)室外制御部
室外制御部39aは、室外機30aを構成する各部の動作を制御する。
室外制御部39aは、圧縮機モータ31am、流向切換機構32a、室外膨張弁34a、及び室外ファンモータ36amを含む、室外機30aが有する各種機器に電気的に接続されている。また、室外制御部39aは、吸入圧力センサ65a、吐出圧力センサ66a、熱交温度センサ67a、及び室外温度センサ68aを含む、室外機30aに設けられている各種センサと通信可能に接続されている。
室外制御部39aは、制御演算装置及び記憶装置を有する。制御演算装置は、CPUやGPU等のプロセッサである。記憶装置は、RAM、ROM及びフラッシュメモリ等の記憶媒体である。制御演算装置は、記憶装置に記憶されているプログラムを読み出し、プログラムに従って所定の演算処理を行うことで、室外機30aを構成する各部の動作を制御する。また、制御演算装置は、プログラムに従って、演算結果を記憶装置に書き込んだり、記憶装置に記憶されている情報を読み出したりすることができる。また、室外制御部39aは、タイマーを有する。
室外制御部39aは、通信線80を介して、室内機20a,20bの室内制御部29a,29b、換気装置40の換気制御部49、及び空調制御装置10の制御部13との間で制御信号、計測信号、各種設定に関する信号等のやりとりを行う。
室外制御部39aと、室内制御部29a,29bと、換気制御部49とは、協働してコントローラC1として機能する。コントローラC1の機能については後述する。
(2-3)換気装置
換気装置40は、室内機20aと連動して、対象空間SPの換気を行う。言い換えると、室内機20aは、換気装置40と連動することにより、換気運転が可能となる。本実施形態では、換気装置40は、対象空間SPの天井裏90に設けられる。
図3は、換気装置40の概略構成図である。図4は、室内機20aと換気装置40の配置を示す図である。図3に示すように、換気装置40は、主として、取入ダクト71と、給気ダクト72と、取出ダクト73と、排気ダクト74と、装置本体41と、換気制御部49と、を有する。
取入ダクト71は、室外空気OAを対象空間SPに取り入れるための取入口に接続されている。図4に示すように、給気ダクト72は、室外空気OAを供給空気SAとして対象空間SPに供給するための給気口、を兼ねる室内機20aに接続されている。取出ダクト73は、室内空気RAを対象空間SPから取り出すための取出口に接続されている。排気ダクト74は、室内空気RAを排出空気EAとして室外に排出するための排出口、に接続されている。装置本体41は、取入ダクト71、給気ダクト72、取出ダクト73、及び排気ダクト74に接続されている。
装置本体41には、換気熱交換器42が設けられるとともに、互いに区画された2つの通風路43,44が換気熱交換器42を横切るように形成されている。ここで、換気熱交換器42は、2つの空気流(ここでは、室内空気RAと室外空気OA)の間で顕熱と潜熱とを同時に熱交換する全熱交換器であり、通風路43,44を跨るように設けられている。一方の通風路43は、その一端が取入ダクト71に接続されるとともに他端が給気ダクト72に接続されており、室外から室内機20aを介して対象空間SPに向けて空気を流すための給気路を構成している。他方の通風路44は、その一端が取出ダクト73に接続されるとともに他端が排気ダクト74に接続されており、対象空間SPから室外に向けて空気を流すための排気路を構成している。また、通風路43には、室外から室内機20aを介して対象空間SPに向かう空気流を生成するために、給気ファンモータ45mによって駆動される給気ファン45が設けられ、通風路44には、対象空間SPから室外に向かう空気流を生成するために、排気ファンモータ46mによって駆動される排気ファン46が設けられている。給気ファン45及び排気ファン46は、空気流に対して換気熱交換器42の下流側に配置されている。
換気制御部49は、換気装置40を構成する各部の動作を制御する。
換気制御部49は、給気ファンモータ45m、及び排気ファンモータ46mを含む、換気装置40が有する各種機器に電気的に接続されている。
換気制御部49は、制御演算装置及び記憶装置を有する。制御演算装置は、CPUやGPU等のプロセッサである。記憶装置は、RAM、ROM及びフラッシュメモリ等の記憶媒体である。制御演算装置は、記憶装置に記憶されているプログラムを読み出し、プログラムに従って所定の演算処理を行うことで、換気装置40を構成する各部の動作を制御する。また、制御演算装置は、プログラムに従って、演算結果を記憶装置に書き込んだり、記憶装置に記憶されている情報を読み出したりすることができる。また、換気制御部49は、タイマーを有する。
換気制御部49は、通信線80を介して、室内機20a,20bの室内制御部29a,29b、室外機30aの室外制御部39a、及び空調制御装置10の制御部13との間で制御信号、計測信号、各種設定に関する信号等のやりとりを行う。
換気制御部49と、室内制御部29a,29bと、室外制御部39aとは、協働してコントローラC1として機能する。コントローラC1の機能については後述する。
(2-4)コントローラ
本実施形態では、室内機20a,20bの室内制御部29a,29bと、室外機30aの室外制御部39aと、換気装置40の換気制御部49との協働が、冷媒系統RS1の動作を制御するコントローラC1として機能する。
図5a及び図5bは、空気調和システム1の制御ブロック図である。図5aに示すように、コントローラC1は、液側温度センサ61a,61b、ガス側温度センサ62a,62b、室内温度センサ63a,63b、人検知センサ64a,64b、吸入圧力センサ65a、吐出圧力センサ66a、熱交温度センサ67a、及び室外温度センサ68aと通信可能に接続されている。コントローラC1は、各種センサの送信する計測信号を受信する。コントローラC1は、室内膨張弁23a,23b、室内ファンモータ22am,22bm、圧縮機モータ31am、流向切換機構32a、室外膨張弁34a、室外ファンモータ36am、給気ファンモータ45m及び排気ファンモータ46mと電気的に接続されている。コントローラC1は、冷媒系統RS1の操作用リモコンから送信される制御信号や、空調制御装置10から送信される制御信号に応じて、各種センサの計測信号に基づき、室内膨張弁23a,23b、室内ファンモータ22am,22bm、圧縮機モータ31am、流向切換機構32a、室外膨張弁34a、室外ファンモータ36am、給気ファンモータ45m及び排気ファンモータ46mを含む、冷媒系統RS1の機器の動作を制御する。
同様に、室内機20c,20dの室内制御部29c,29dと、室外機30bの室外制御部39bとの協働が、冷媒系統RS2の動作を制御するコントローラC2として機能する。図5bに示すように、コントローラC2は、液側温度センサ61c,61d、ガス側温度センサ62c,62d、室内温度センサ63c,63d、人検知センサ64c,64d、吸入圧力センサ65b、吐出圧力センサ66b、熱交温度センサ67b、及び室外温度センサ68bと通信可能に接続されている。コントローラC2は、各種センサの送信する計測信号を受信する。コントローラC2は、室内膨張弁23c,23d、室内ファンモータ22cm,22dm、圧縮機モータ31bm、流向切換機構32b、室外膨張弁34b、及び室外ファンモータ36bmと電気的に接続されている。コントローラC2は、冷媒系統RS2の操作用リモコンから送信される制御信号や、空調制御装置10から送信される制御信号に応じて、各種センサの計測信号に基づき、室内膨張弁23c,23d、室内ファンモータ22cm,22dm、圧縮機モータ31bm、流向切換機構32b、室外膨張弁34b、及び室外ファンモータ36bmを含む、冷媒系統RS2の機器の動作を制御する。
コントローラC1は、冷媒系統RS1の各種機器を制御して、室内機20a,20bに冷房運転、暖房運転、送風運転及び換気運転を行わせる。以下、コントローラC1が室内機20aに行わせる冷房運転、暖房運転、送風運転及び換気運転について説明する。
(2-4-1)冷房運転
コントローラC1は、操作用リモコンや空調制御装置10から、室内機20aに冷房運転を行わせる旨の指示を受けると、室外熱交換器33aの状態が凝縮器として機能する第2状態になるように、流向切換機構32aを図2において実線で示された状態に制御する。そして、コントローラC1は、室外膨張弁34aを全開状態にし、室内熱交換器21aのガス側出口における冷媒の過熱度が所定の目標過熱度になるように、室内膨張弁23aを開度調節する。室内熱交換器21aのガス側出口における冷媒の過熱度は、例えば、ガス側温度センサ62aの計測値から、吸入圧力センサ65aの計測値(吸入圧力)から換算される蒸発温度を差し引くことで算出される。
また、コントローラC1は、吸入圧力センサ65aの計測値(吸入圧力)から換算される蒸発温度が所定の目標蒸発温度に近づくように、圧縮機31aの運転容量を制御する。圧縮機31aの運転容量の制御は、圧縮機モータ31amの回転数制御により行われる。
以上のように機器の動作が制御されることで、冷房運転時には冷媒回路50を以下のように冷媒が流れる。
圧縮機31aが起動されると、冷凍サイクルにおける低圧のガス冷媒が圧縮機31aに吸入され、圧縮機31aで圧縮されて冷凍サイクルにおける高圧のガス冷媒となる。高圧のガス冷媒は、流向切換機構32aを経由して室外熱交換器33aに送られ、室外ファン36aによって供給される熱源空気と熱交換を行って凝縮し、高圧の液冷媒となる。高圧の液冷媒は、液冷媒管54dを流れ、室外膨張弁34aを通過する。室内機20aに送られた高圧の液冷媒は、室内膨張弁23aにおいて圧縮機31aの吸入圧力近くまで減圧され、気液二相状態の冷媒となって室内熱交換器21aに送られる。気液二相状態の冷媒は、室内熱交換器21aにおいて、室内ファン22aにより室内熱交換器21aへと供給される対象空間SPの空気と熱交換を行って蒸発して低圧のガス冷媒となる。低圧のガス冷媒は、ガス冷媒連絡配管52を経由して室外機30aに送られ、流向切換機構32aを経由してアキュムレータ35aに流入する。アキュムレータ35aに流入した低圧のガス冷媒は、再び、圧縮機31aに吸入される。一方、室内熱交換器21aに供給された空気の温度は、室内熱交換器21aを流れる冷媒と熱交換することで低下し、室内熱交換器21aで冷却された空気は対象空間SPに吹き出す。
(2-4-2)暖房運転
コントローラC1は、操作用リモコンや空調制御装置10から、室内機20aに暖房運転を行わせる旨の指示を受けると、室外熱交換器33aの状態が蒸発器として機能する第1状態になるように、流向切換機構32aを図2において破線で示された状態に制御する。そして、コントローラC1は、室内熱交換器21aの液側出口における冷媒の過冷却度が所定の目標過冷却度になるように、室内膨張弁23aを開度調節する。室内熱交換器21aの液側出口における冷媒の過冷却度は、例えば、吐出圧力センサ66aの計測値(吐出圧力)から換算される凝縮温度から、液側温度センサ61aの計測値を差し引くことで算出される。
また、コントローラC1は、室外熱交換器33aに流入する冷媒が、室外熱交換器33aにおいて蒸発可能な圧力まで減圧されるように、室外膨張弁34aを開度調節する。
また、コントローラC1は、吐出圧力センサ66aの計測値(吐出圧力)から換算される凝縮温度が所定の目標凝縮温度に近づくように、圧縮機31aの運転容量を制御する。圧縮機31aの運転容量の制御は、圧縮機モータ31amの回転数制御により行われる。
以上のように機器の動作が制御されることで、暖房運転時には冷媒回路50を以下のように冷媒が流れる。
圧縮機31aが起動されると、冷凍サイクルにおける低圧のガス冷媒が圧縮機31aに吸入され、圧縮機31aで圧縮されて冷凍サイクルにおける高圧のガス冷媒となる。高圧のガス冷媒は、流向切換機構32aを経由して室内熱交換器21aに送られ、室内ファン22aによって供給される対象空間SPの空気と熱交換を行って凝縮し、高圧の液冷媒となる。室内熱交換器21aへと供給された空気の温度は、室内熱交換器21aを流れる冷媒と熱交換することで上昇し、室内熱交換器21aで加熱された空気は対象空間SPに吹き出す。室内熱交換器21aを通過した高圧の液冷媒は、室内膨張弁23aを通過して減圧される。室内膨張弁23aにおいて減圧された冷媒は、液冷媒連絡配管51を経由して室外機30aに送られ、液冷媒管54dに流入する。液冷媒管54dを流れる冷媒は、室外膨張弁34aを通過する際に圧縮機31aの吸入圧力近くまで減圧され、気液二相状態の冷媒となって室外熱交換器33aに流入する。室外熱交換器33aに流入した低圧の気液二相状態の冷媒は、室外ファン36aによって供給される熱源空気と熱交換を行って蒸発して低圧のガス冷媒となり、流向切換機構32aを経由してアキュムレータ35aに流入する。アキュムレータ35aに流入した低圧のガス冷媒は、再び、圧縮機31aに吸入される。
(2-4-3)送風運転
コントローラC1は、操作用リモコンや空調制御装置10から、室内機20aに送風運転を行わせる旨の指示を受けると、室内膨張弁23aを全閉状態にする。そして、コントローラC1は、所定の目標風量になるように室内ファンモータ22amを制御して、室内機20aに対象空間SPの室内空気RAを吸入し、吸入した室内空気RAを再び対象空間SPへと供給する。その結果、対象空間SPの室内空気RAは、攪拌され、又は循環するようになる。
(2-4-4)換気運転
コントローラC1は、操作用リモコンや空調制御装置10から、室内機20aに換気運転を行わせる旨の指示を受けると、室内機20aに弱風量の送風運転を行わせ、かつ、換気装置40の給気ファン45及び排気ファン46を起動させる。すると、取入ダクト71を通じて室外から装置本体41に流入した室外空気OAと、取出ダクト73を通じて対象空間SPから装置本体41に流入した室内空気RAとが、換気熱交換器42において、熱交換を行う。そして、換気熱交換器42において熱交換を行った室外空気OAは、給気ダクト72を通じて、装置本体41から対象空間SPに室内機20aを介して供給空気SAとして供給される。また、換気熱交換器42において熱交換を行った室内空気RAは、排気ダクト74を通じて装置本体41から室外に排出空気EAとして排出される。
(2-5)空調制御装置
空調制御装置10は、室内機20a~20d、室外機30a,30b、及び換気装置40を制御し、各種運転や各種機能を実行させる。図5aに示すように、空調制御装置10は、主として、記憶部11と、入出力部12と、制御部13と、を有している。
(2-5-1)記憶部
記憶部11は、RAM、ROM及びHDD(ハードディスクドライブ)等の記憶装置である。記憶部11は、制御部13が実行するプログラム、プログラムの実行に必要なデータ等を記憶している。
(2-5-2)入出力部
入出力部12は、空調制御装置10に情報を入出力するための、タッチパネル式のディスプレイである。ユーザーは、ディスプレイ上を、例えば指でタップ、スライド等することにより、各種情報を入力したり、各種運転や各種機能を実行させたり、することができる。また、入出力部12は、室内機20a~20d、室外機30a,30b、及び換気装置40の運転状況等を表示することができる。
(2-5-3)制御部
制御部13は、CPU等の演算処理装置である。図5aに示すように、制御部13は、記憶部11に記憶されているプログラムを読み込んで実行し、空調制御装置10の様々な機能を実現する。また、制御部13は、プログラムに従って、演算結果を記憶部11に書き込んだり、記憶部11に記憶されている情報を読み出したりすることができる。
図5a及び図5bに示すように、制御部13は、通信線80を介して、室内機20a~20dの室内制御部29a~29d、室外機30a,30bの室外制御部39a,39b、及び換気装置40の換気制御部49との間で制御信号、計測信号、各種設定に関する信号等のやりとりを行う。そして、制御部13は、コントローラC1,C2と協働して、室内機20a~20d、室外機30a,30b、及び換気装置40を制御する。特に、制御部13は、室内機20a~20dに、冷房運転、暖房運転、送風運転、又は換気運転を行わせることができる。
図5aに示すように、制御部13は、主な機能として、グルーピング機能と、熱負荷調整機能と、を有する。
(2-5-3-1)グループ設定機能
グループ設定機能は、熱負荷調整機能の対象となる室内機のグループGPを設定する機能である。制御部13は、室内機20a~20dのうち、入出力部12を用いて指定された室内機を、1つのグループGP(室内機群)として設定する。制御部13は、例えば、室内機20a~20dのすべてを1つのグループGPとして設定してもよい。また、制御部13は、例えば、室内機20aと室内機20b等、室内機20a~20dの一部を、1つのグループGPとして設定してもよい。また、制御部13は、例えば、室内機20aと室内機20c等、異なる冷媒系統に属する室内機を、1つのグループGPとして設定してもよい。図1に示すように、本実施形態では、室内機20a~20cを1つのグループGP1として設定した、という前提で説明する。
(2-5-3-2)熱負荷調整機能
熱負荷調整機能は、グループGP1に属する室内機20a~20cそれぞれが処理する熱負荷、に一定以上の差が生じている場合に、当該熱負荷の差を解消する機能である。
以下、熱負荷調整機能の処理を、図6のフローチャートを用いて説明する。前提として、室内機20a~20cは、冷房運転又は暖房運転を行っているとする。
ステップS1に示すように、制御部13は、入出力部12からの指示等により、熱負荷調整機能を開始する。
ステップS1を終え、ステップS2に進むと、制御部13は、所定時間T1待機する。
ステップS2を終え、ステップS3に進むと、制御部13は、室内機20a~20cそれぞれが処理する熱負荷、に一定以上の差が生じているか否かを判定する。本実施形態では、室内機20a~20cそれぞれが処理する熱負荷は、室内機20a~20cそれぞれの、設定温度と室温との温度差δTに基づいて決定する。具体的には、温度差δTが大きいほど、熱負荷が大きいとみなす。室温は、室内機20a~20cの室内温度センサ63a~63cの計測値から取得可能である。そのため、ステップS3において、制御部13は、室内機20a~20cの温度差δTの最大値と最小値との間に、一定以上の差があるか否かを判定する。ここで、「一定以上の差」は、例えば5℃である。例えば、室内機20a~20cの温度差δTがそれぞれ、2℃、1℃、6℃である場合、制御部13は、室内機20bの温度差δT(最小値)と、室内機20cの温度差δT(最大値)に5℃以上の差があるため、室内機20a~20cそれぞれが処理する熱負荷、に一定以上の差が生じていると判定する。ステップS3において、温度差δTの最大値と最小値との間に、一定以上の差がある場合、ステップS4に進む。ステップS3において、温度差δTの最大値と最小値との間に、一定以上の差の差がない場合、ステップS2に戻り、制御部13は、再び所定時間T1待機する。言い換えると、制御部13は、所定時間T1ごとに、室内機20a~20cの温度差δTの最大値と最小値との間に、一定以上の差があるか否かを判定する。
ステップS3を終え、ステップS4に進むと、制御部13は、室内機20a~20cを、第1の室内機と、第2の室内機とに分ける。本実施形態では、第1の室内機よりも、第2の室内機の方が、処理する熱負荷が小さくなるように、制御部13は、室内機20a~20cを、第1の室内機と、第2の室内機とに分ける。また、本実施形態では、制御部13は、処理する熱負荷が最も大きい室内機を第1の室内機とし、他の室内機を第2の室内機とする。そのため、ステップS4において、制御部13は、室内機20a~20cのうち、温度差δTが最も大きい室内機を第1の室内機とし、他の室内機を第2の室内機とする。上記の例では、室内機20cが第1の室内機となり、室内機20a,20bが第2の室内機となる。
ステップS4を終え、ステップS5に進むと、制御部13は、第1の室内機に冷房運転又は暖房運転を行わせる。第1の室内機は、処理する熱負荷が比較的大きいため、制御部13は、第1の室内機に冷房運転又は暖房運転を行わせて、熱負荷を積極的に処理する。本実施形態では、制御部13は、現在、冷房運転を行っている第1の室内機に、継続して冷房運転を行わせる。また、制御部13は、現在、暖房運転を行っている第1の室内機に、継続して暖房運転を行わせる。上記の例では、制御部13は、室内機20cに、継続して冷房運転又は暖房運転を行わせる。
また、ステップS5において、制御部13は、第2の室内機に送風運転又は換気運転を行わせる。第2の室内機は、処理する熱負荷が比較的小さいため、制御部13は、第2の室内機に送風運転又は換気運転を行わせ、対象空間SPの室内空気RAを攪拌又は循環させて、第1の室内機が行う熱負荷処理を助ける。本実施形態では、制御部13は、第2の室内機が換気運転を行えない場合、第2の室内機に送風運転を行わせる。また、制御部13は、第2の室内機が換気運転を行える場合、第2の室内機の設定温度と室外温度とが所定の範囲内であれば、第2の室内機に換気運転を行わせ、そうでなければ第2の室内機に送風運転を行わせる。室外温度は、室外温度センサ68aの計測値から取得可能である。上記の例では、室内機20aは換気運転を行えるため、制御部13は、室内機20aの設定温度と室外温度とが所定の範囲内であれば、室内機20aに換気運転を行わせ、そうでなければ室内機20aに送風運転を行わせる。また、室内機20bは換気運転を行えないため、制御部13は、室内機20bに送風運転を行わせる。このとき、制御部13は、対象空間SPの室内空気RAをより攪拌又は循環させるため、第2の室内機に、送風運転又は換気運転を行わせる前の運転時よりも風量を上げて、送風運転又は換気運転を行わせてもよい。
ステップS5を終え、ステップS6に進むと、制御部13は、所定時間T2待機する。
ステップS6を終え、ステップS7に進むと、制御部13は、室内機20a~20cの温度差δTの最大値と最小値との間に、一定以上の差があるか否かを判定する。温度差δTの最大値と最小値との間に、一定以上の差がある場合、ステップS6に戻り、制御部13は、再び所定時間T2待機する。言い換えると、制御部13は、所定時間T2ごとに、室内機20a~20cの温度差δTの最大値と最小値との間に、一定以上の差があるか否かを判定する。温度差δTの最大値と最小値との間に、一定以上の差がない場合、ステップS8に進む。
ステップS7を終え、ステップS8に進むと、制御部13は、第2の室内機に行わせている送風運転又は換気運転を、送風運転又は換気運転を行わせる前の運転に切り替える。上記の例では、制御部13は、室内機20a,20bに行わせている送風運転又は換気運転を、送風運転又は換気運転を行わせる前の運転に切り替える。
ステップS8を終え、ステップS2に進むと、制御部13は、再び所定時間T1ごとに、室内機20a~20cの温度差δTの最大値と最小値との間に、一定以上の差があるか否かを判定する。
制御部13は、入出力部12からの指示等により、熱負荷調整機能が停止されるまで、本処理を継続する。制御部13は、熱負荷調整機能を停止する際、例えば、第2の室内機に行わせている送風運転又は換気運転を、送風運転又は換気運転を行わせる前の運転に切り替える。
(3)特徴
(3-1)
従来、冷媒の循環量を調節し、空間内の不均一な温度分布を改善する目的で、各室内機相互間で冷媒の分配比に極端な差があるときに、冷媒の循環量を各室内機相互間で同等となるよう制御する技術がある。しかし、単に冷媒の循環量を調節しただけでは、温かい空気が上に溜まり、冷たい空気が下に溜まるため、空間内の不均一な温度分布を十分に改善できない、という課題がある。
本実施形態の空調制御装置10は、グループGP1に属する室内機20a~20cそれぞれが処理する熱負荷、に一定以上の差が生じている場合に、第2の室内機に送風運転又は換気運転を行わせる。その結果、空調制御装置10は、対象空間SP内の室内空気RAを攪拌することにより、対象空間SP内の不均一な温度分布を改善することができる。
(3-2)
本実施形態の空調制御装置10は、グループGP1に属する室内機20a~20cそれぞれの、設定温度と室温との温度差δTに基づいて、第1の室内機に冷房運転又は暖房運転を行わせ、第2の室内機に送風運転又は換気運転を行わせる。
その結果、空調制御装置10は、室内機20a~20cの設定温度と室温との温度差δTに基づくことにより、室内機20a~20cが処理する熱負荷を簡易に把握し、第2の室内機に送風運転又は換気運転を行わせることができる。
(3-3)
本実施形態の空調制御装置10は、第1の室内機よりも、第2の室内機の方が、処理する熱負荷が小さい。
その結果、空調制御装置10は、熱負荷の大きい室内機の運転を継続させつつ、処理する熱負荷が小さい室内機を利用して、対象空間SP内の室内空気RAを攪拌させることで、対象空間SP内の不均一な温度分布を改善することができる。
(3-4)
本実施形態の空調制御装置10は、第2の室内機に、送風運転又は換気運転を行わせる前の運転時よりも風量を上げて、当該送風運転又は当該換気運転を行わせる。
その結果、空調制御装置10は、対象空間SP内の室内空気RAをより攪拌することによって、対象空間SP内の不均一な温度分布をより改善することができる。
(3-5)
本実施形態の空調制御装置10は、第2の室内機の設定温度と室温との温度差δT、又は、当該第2の室内機以外であってグループGP1に属する室内機20a~20cが処理する熱負荷、に基づいて、当該第2の室内機に行わせている送風運転又は換気運転を、当該送風運転又は当該換気運転を行わせる前の運転に切り替える。
その結果、空調制御装置10は、対象空間SP内の不均一な温度分布が改善された後、第2の室内機を、送風運転又は換気運転を行う前の運転に復帰させることができる。
(3-6)
本実施形態の空気調和システム1は、空調制御装置10と、複数の室内機20a~20dと、を備える。
(4)変形例
(4-1)変形例1A
本実施形態では、空気調和システム1は、4つの室内機20a~20dと、2つの室外機30a,30bと、1つの換気装置40と、を有していた。また、空気調和システム1は、2つの冷媒系統RS1,RS2を有していた。
しかし、空気調和システム1の構成は任意であり、例えば、より多くの機器や冷媒系統を有してもよい。
(4-2)変形例1B
本実施形態では、便宜上、室内機20aに換気運転を行わせるため、室内機20aと換気装置40とを連動させた。しかし、換気装置40は、任意の室内機20a~20dと連動させてもよい。
(4-3)変形例1C
本実施形態では、空調制御装置10は、グループGP1に属する室内機20a~20cそれぞれが処理する熱負荷を、室内機20a~20cそれぞれの、設定温度と室温との温度差δTに基づいて決定した。
しかし、空調制御装置10は、室内機20a~20cそれぞれが処理する熱負荷を、それぞれの室内機20a~20cが室外機30a,30bに要求する、目標凝縮温度(暖房運転の場合)又は目標蒸発温度(冷房運転の場合)に基づいて、決定してもよい。例えば、室内機20a~20cが冷房運転を行っている場合、空調制御装置10は、現在の吸入圧力センサ65a,65bの計測値(吸入圧力)から換算される蒸発温度と、目標蒸発温度との温度差に基づいて、室内機20a~20cそれぞれが処理する熱負荷を決定する。この場合、当該温度差が大きいほど、熱負荷が大きいと考える。
その結果、空調制御装置10は、室内機20a~20cが室外機30a,30bに要求する凝縮温度又は蒸発温度に基づくことにより、室内機20a~20cが処理する熱負荷をより精度良く把握し、第2の室内機に送風運転又は換気運転を行わせることができる。
第5観点の空調制御装置は、このような構成により、それぞれの室内機が室外機に要求する凝縮温度又は蒸発温度に基づいて、それぞれの室内機が処理する熱負荷をより精度良く把握し、第2の室内機に送風運転又は換気運転を行わせることができる。
(4-4)変形例1D
本実施形態では、空調制御装置10は、グループGP1に属する室内機20a~20cの温度差δTの最大値と最小値との間に、一定以上の差があるか否かを判定した。
しかし、空調制御装置10は、例えば、室内機20a~20cの温度差δTの間に、一定以上の分散があるか否かを判定してもよい。
(4-5)変形例1E
本実施形態では、空調制御装置10は、処理する熱負荷が最も大きい室内機を第1の室内機とし、他の室内機を第2の室内機とした。
しかし、空調制御装置10は、例えば、処理する熱負荷が大きいものから、所定の個数の室内機を第1の室内機とし、他の室内機を第2の室内機としてもよい。
(4-6)変形例1F
空調制御装置10は、設定温度に応じて、室内機20a~20dの冷房運転又は暖房運転を自動停止させる機能(自動停止機能)を有してもよい。具体的には、空調制御装置10は、室内機20a~20dが冷房運転を行っている場合、室温が設定温度を下まわり、かつ設定温度と室温との温度差が、所定の閾値より大きくなった場合に(自動停止条件が満たされた場合に)、室内機20a~20dの冷房運転を自動停止させる。また、空調制御装置10は、室内機20a~20dが暖房運転を行っている場合、室温が設定温度を上まわり、かつ設定温度と室温との温度差が、所定の閾値より大きくなった場合に(自動停止条件が満たされた場合に)、室内機20a~20dの暖房運転を自動停止させる。所定の閾値は、例えば2℃である。言い換えると、室内機20a~20dのいずれかにおいて、自動停止条件が満たされた時、室内機20a~20dそれぞれが処理する熱負荷、に一定以上の差が生じているといえる。この場合、自動停止条件を満たす室内機は、処理する熱負荷が小さい室内機である。
そのため、空調制御装置10は、自動停止機能を利用し、自動停止条件を満たす室内機を、第2の室内機としてもよい。この場合、空調制御装置10は、自動停止条件を満たす室内機の運転を停止させるのではなく、自動停止条件を満たす室内機に、送風運転又は換気運転を行わせる。
その結果、空調制御装置10は、自動停止機能を利用して、第2の室内機に送風運転又は換気運転を行わせることができる。
(4-7)変形例1G
空調制御装置10は、グループGP1のトータルの消費電力が小さくなるように、第1の室内機および第2の室内機を決定するための学習を行ってもよい。グループGP1のトータルの消費電力は、例えば、グループGP1に属する室内機20a~20cそれぞれの消費電力の合計である。空調制御装置10は、例えば、室内機20a,20bの消費電力として、室外機30aの圧縮機31aの消費電力を、室内膨張弁23a,23bの開度でそれぞれ按分したものを用いる。空調制御装置10は、例えば、グループGP1のトータルの消費電力が小さくなることを報酬とする深層強化学習を行いながら、第1の室内機および第2の室内機を決定してもよい。
その結果、空調制御装置10は、対象空間SP内の不均一な温度分布を改善し、グループGP1のトータルの消費電力も小さくすることができる。
(4-8)変形例1H
空調制御装置10は、グループGP1に属する室内機20a~20cの、冷房運転又は暖房運転の開始時刻を学習し、予測される開始時刻よりも前に、自動的に冷房運転又は暖房運転を開始させてもよい。学習には、例えば、再帰型ニューラルネットワークや、状態空間モデル等を用いる。
その結果、空調制御装置10は、予測される開始時刻よりも前に、自動的に冷房運転又は暖房運転を開始させることで、事前に熱負荷を処理させることができる。
(4-9)変形例1I
空調制御装置10は、機能ブロックとして、人検知部を備えてもよい。人検知部は、人検知センサ64a~64dを用いて、対象空間SP内の人を検知する。空調制御装置10は、対象空間SP内に人が不在である場合、グループGP1に属する少なくとも1台の室内機に、送風運転又は換気運転を行わせ、対象空間SP内の室内空気RAを循環させる。
その結果、空調制御装置10は、対象空間SP内に人が不在である間に、対象空間SP内の室内空気RAを循環させ、対象空間SP内の不均一な温度分布を改善することができる。
(4-10)変形例1J
空調制御装置10は、所定の条件が満たされれば、グループGP1に属する室内機20a~20cの設定温度を同一にする機能を有してもよい。空調制御装置10は、例えば、室内温度センサ63a~63cの測定値の最大値と最小値との差が、所定値より大きい場合に、室内機20a~20cの設定温度を、これらの設定温度の平均値に設定する。所定値は、例えば2℃である。
その結果、空調制御装置10は、グループGP1に属する室内機20a~20cの設定温度を同一にする機能と、熱負荷調整機能とを併用することにより、対象空間SP内の不均一な温度分布をより改善することができる。
(4-11)
以上、本開示の実施形態を説明したが、特許請求の範囲に記載された本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。
1 空気調和システム
10 空調制御装置
20a~20d 室内機
30a,30b 室外機
GP,GP1 グループ(室内機群)
SP 対象空間(空間)
δT 温度差
特開平05-312378

Claims (10)

  1. 複数の室内機(20a~20d)を制御する空調制御装置(10)であって、
    複数の前記室内機のうち、指定された室内機(20a~20c)を1つの室内機群(GP,GP1)とし、
    前記室内機群に属する室内機(20a~20c)それぞれが処理する熱負荷に一定以上の差が生じている場合に、前記室内機群に属する、第1の室内機に冷房運転又は暖房運転を行わせ、第2の室内機に送風運転又は換気運転を行わせ、
    前記室内機群に属する室内機(20a~20c)それぞれが処理する前記熱負荷に一定以上の差がなくなった場合に、当該前記第2の室内機に行わせている送風運転又は換気運転を、当該送風運転又は当該換気運転を行わせる前の運転に切り替え
    前記熱負荷は、前記室内機群に属する室内機(20a~20c)それぞれの、設定温度と室温との温度差(δT)である、
    空調制御装置(10)。
  2. 前記第1の室内機よりも前記第2の室内機の方が処理する前記温度差が小さい、
    請求項に記載の空調制御装置(10)。
  3. 設定温度に応じて、前記室内機の冷房運転又は暖房運転を自動停止させる機能を有し、
    前記自動停止させる室内機を、前記第2の室内機とする、
    請求項1又は2に記載の空調制御装置(10)。
  4. 前記室内機群に属する室内機(20a~20c)は、室外機(30a,30b)とともに冷凍サイクルを形成し、
    それぞれの前記室内機が、自機が接続されている前記室外機に要求する、凝縮温度又は蒸発温度に基づいて、前記第1の室内機に冷房運転又は暖房運転を行わせ、前記第2の室内機に送風運転又は換気運転を行わせる、
    請求項1からのいずれか1つに記載の空調制御装置(10)。
  5. 前記第2の室内機に、送風運転又は換気運転を行わせる前の運転時よりも風量を上げて、当該送風運転又は当該換気運転を行わせる、
    請求項1からのいずれか1つに記載の空調制御装置(10)。
  6. 前記第2の室内機の設定温度と室温との温度差(δT)に基づいて、当該前記第2の室内機に行わせている送風運転又は換気運転を、当該送風運転又は当該換気運転を行わせる前の運転に切り替える、
    請求項1からのいずれか1つに記載の空調制御装置(10)。
  7. 前記室内機群のトータルの消費電力が小さくなるように、前記第1の室内機および前記第2の室内機を決定するための学習を行う、
    請求項1からのいずれか1つに記載の空調制御装置(10)。
  8. 前記室内機群に属する室内機(20a~20c)の、冷房運転又は暖房運転の開始時刻を学習し、予測される前記開始時刻よりも前に、自動的に冷房運転又は暖房運転を開始させる、
    請求項1からのいずれか1つに記載の空調制御装置(10)。
  9. 空間(SP)内の人を検知する、人検知部、
    を備え、
    前記空間内に人が不在である場合、前記室内機群に属する少なくとも1台の室内機(20a~20c)に、前記空間内の空気を循環させる、
    請求項1からのいずれか1つに記載の空調制御装置。
  10. 請求項1からのいずれか1つに記載の空調制御装置(10)と、
    複数の前記室内機と、
    を備える、
    空気調和システム(1)。
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