本出願の説明では、特に明記されない限り、「/」は「または」を意味する。例えば、A/Bは、AまたはBを表し得る。本明細書における「および/または」という用語は、関連付けられた対象を説明するための関連付け関係のみを説明し、3つの関係が存在し得ることを表す。例えば、Aおよび/またはBは、以下の3つのケース、すなわち、Aのみが存在するケース、AとBの両方が存在するケース、およびBのみが存在するケースを表し得る。加えて、「少なくとも1つ」は1つ以上を意味し、「複数」は2つ以上を意味する「第1の」および「第2の」などの語は数および実行順序を限定せず、「第1の」および「第2の」などの語は明確な違いを示すものではない。
本出願では、「例」または「例えば」などの語は、例、例示、または説明を与えることを表すために使用されることに留意されたい。本出願において「例」または「例えば」として説明されているあらゆる実施形態または設計スキームは、別の実施形態または設計スキームよりもより好ましいものとして、またはより多くの利点を有するものとして説明されるべきではない。正確には、「例」または「例えば」などの語の使用は、特定の方法で相対的な概念を提示することを意図されている。
本出願の実施形態で提供される技術的解決策は、様々な通信システムに適用され得る。例えば、通信システムは、LTEシステム、第5世代(5th-generation、5G)システム、NRシステム、および将来の発展型システム、または複数の統合通信システムを含むが、これらに限定されない。5Gシステムは、非スタンドアロン(non-standalone、NSA)5Gシステムまたはスタンドアロン(standalone、SA)5Gシステムであってもよい。
図1は、本出願が適用可能である通信システムの概略図である。通信システムは、少なくとも1つのネットワークデバイス(図1は1つのネットワークデバイスのみを示している)および少なくとも1つの端末(図1は端末1から端末6までの6つの端末を示している)を含み得る。端末1から端末6のうちの1つ以上は、データおよびシグナリングのうちの1つ以上を送信する、例えば、本出願の実施形態ではSRまたはMAC PDUを送信するために、ネットワークデバイスと通信し得る。端末とネットワークデバイスとの間の通信インターフェースは、Uuインターフェースと呼ばれる。端末がネットワークデバイスにデータを送信するリンクはアップリンクと呼ばれ、端末がネットワークデバイスからデータを受信するリンクはダウンリンクと呼ばれる。
加えて、図1の端末4から端末6は、本出願に適用可能な別の通信システムも形成し得る。この場合、送信エンティティと受信エンティティの両方が端末である。例えば、端末4から端末6は、車車間・路車間システムを形成してもよい。この場合、端末4は、データまたはシグナリングを端末5に送信し得、端末5は、端末4によって送信されたデータまたはシグナリングを受信する。端末間の通信インターフェースは、PC5インターフェースと呼ばれる。PC5インターフェースは、通常、デバイスツーデバイス(device-to-device、D2D)通信または車車間・路車間(Vehicle to Everything、V2X)通信(特殊D2D通信)などの直接通信がデバイス間で実行され得るシナリオで使用される。端末間でデータを送信するためのリンクはサイドリンクと呼ばれる。
ネットワークデバイスは、信号を送信するか、または信号を受信するか、または信号を送信し、信号を受信するように構成された、ネットワーク側にあるエンティティである。ネットワークデバイスは、無線アクセスネットワーク(radio access network、RAN)に配置された、端末にワイヤレス通信機能を提供する装置であり得る。ネットワークデバイスは、様々な形態の基地局、例えば、マクロ基地局、マイクロ基地局(スモールセルとも呼ばれる)、中継局、およびアクセスポイント(access point、AP)を含み得るし、または様々な形態の制御ノード、例えば、ネットワークコントローラを含み得る。制御ノードは、複数の基地局に接続され、複数の基地局のカバレッジ内の複数の端末のためのリソースを構成し得る。異なる無線アクセス技術を使用するシステムでは、基地局機能を有するデバイスの名称は異なり得る。例えば、LTEシステムの基地局は、発展型ノードB(evolved NodeB、eNB、またはeNodeB)と呼ばれる場合があり、5GシステムまたはNRシステムの基地局は次世代ノードB(next generation node base station、gNB)と呼ばれる場合がある。基地局の特定の名称は、本出願では限定されない。あるいは、ネットワークデバイスは、クラウド無線アクセスネットワーク(cloud radio access network、CRAN)シナリオの無線コントローラ、将来の発展型公衆陸上移動体ネットワーク(public land mobile network、PLMN)のネットワークデバイス、または送受信ポイント(transmission and reception point、TRP)などであってもよい。
端末は、信号を受信するか、または信号を送信するか、または信号を受信し、信号を送信するように構成された、ユーザ側にあるエンティティである。端末は、音声サービスおよびデータ接続サービスのうちの1つ以上をユーザに提供するように構成される。端末は、ユーザ機器(User Equipment、UE)、端末デバイス、アクセス端末、加入者ユニット、加入者局、移動局、遠隔局、遠隔端末、モバイルデバイス、ユーザ端末、ワイヤレス通信デバイス、ユーザエージェント、またはユーザ装置と呼ばれる場合もある。端末は、移動局(mobile station、MS)、加入者ユニット(subscriber unit)、無人航空機、IoTデバイス、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(wireless local area networks、WLAN)内のステーション(station、ST)、セルラー電話(cellular phone)、スマートフォン(smartphone)、コードレス電話、ワイヤレスデータカード、タブレットコンピュータ、セッション開始プロトコル(session initiation protocol、SIP)電話、ワイヤレスローカルループ(wireless local loop、WLL)局、携帯情報端末(personal digital assistant、PDA)デバイス、ラップトップコンピュータ(laptop computer)、マシンタイプ通信(machine type communication、MTC)端末、ワイヤレス通信機能を有するハンドヘルドデバイス、ワイヤレスモデムに接続されたコンピューティングデバイスもしくは別の処理デバイス、車載デバイス、またはウェアラブルデバイス(ウェアラブルインテリジェントデバイスと呼ばれる場合もある)であり得る。端末は、あるいは、次世代通信システムの端末、例えば、5Gシステムの端末、将来の発展型PLMNの端末、またはNRシステムの端末であってもよい。
本出願の実施形態で提供される技術的解決策は、複数の通信シナリオ、例えば、マシンツーマシン(machine to machine、M2M)通信、マクロマイクロ通信、拡張モバイルブロードバンド(enhanced mobile broadband、eMBB)通信、超高信頼低レイテンシ通信(ultra-reliable&low latency communication、URLLC)、大規模マシンタイプ通信(massive machine type communication、mMTC)通信、車車間・路車間(Vehicle to Everything、V2X)通信、およびデバイスツーデバイス(device to device、D2D)直接通信などのシナリオに適用され得る。
本出願の実施形態で説明されているネットワークアーキテクチャおよびサービスシナリオは、本出願の実施形態の技術的解決策をより明確に説明することを意図されており、本出願の実施形態で提供される技術的解決策に対する限定を構成しない。当業者は、ネットワークアーキテクチャの発展および新しいサービスシナリオの出現により、本出願の実施形態で提供される技術的解決策が同様の技術的問題にも適用可能であることを知り得る。
本出願の理解を容易にするために、本出願の実施形態におけるいくつかの概念または内容がここで簡単に説明される。
1.SR
SRは、端末がネットワークデバイスに新しいデータ送信のためのリソースを申請する方法である。
端末が、送信されるアップリンクデータまたはサイドリンクデータを有さない場合、ネットワークデバイスは、アップリンクリソースまたはサイドリンクリソースを端末に割り当てる必要がないことが理解されよう。そうでない場合、リソースの浪費が生じる。したがって、端末は、端末が送信される必要があるアップリンクデータまたはサイドリンクデータを有するかどうかをネットワークデバイスに通知する必要があり、これにより、ネットワークデバイスは、アップリンクリソースまたはサイドリンクリソースを端末に割り当てるかどうかを決定する。SRの機能は、アップリンクリソースが必要であることをネットワークデバイスに通知することであるが、(BSRを使用して報告される)送信される必要があるアップリンクデータまたはサイドリンクデータの量をネットワークデバイスに通知しない。ネットワークデバイスがSRを受信した後、端末に割り当てられるアップリンクリソースの数は、ネットワークデバイスの実施態様に依存する。一般的な手法は、端末によってBSRを送信するために少なくとも十分なリソースを割り当てることである。
SRは、アップリンクBSRによってトリガされ得るか、またはサイドリンクBSRによってトリガされ得る。本出願の実施形態の一部の説明では、アップリンクBSRによってトリガされるSRはUL SRと呼ばれ、サイドリンクBSRによってトリガされるSRはSL SRと呼ばれる。
2.BSR
BSRは、アップリンクBSRおよびサイドリンクBSRを含み得る。
アップリンクBSRは、ネットワークデバイスに端末の第1のバッファ状態を提供するために使用される。第1のバッファ状態は、端末によってアップリンクバッファに記憶された、送信される必要があるデータのデータ量に関する情報である。サイドリンクBSRは、ネットワークデバイスに端末の第2のバッファ状態を提供するために使用される。第2のバッファ状態は、端末によってサイドリンクバッファに記憶された、送信される必要があるデータのデータ量に関する情報である。
NRには、long BSR、short BSR、long切り捨てられた(truncated)BSR、およびshort truncated BSRの4つのタイプのアップリンクBSRがある。long BSRおよびshort BSRは、まとめて、切り捨てられていないアップリンクBSRと呼ばれる場合があり、long truncated BSRおよびshort truncated BSRは、まとめて、切り捨てられたアップリンクBSRと呼ばれる場合がある。
端末は複数の論理チャネルを有し、各論理チャネルは1つのバッファに対応する。1つの論理チャネルグループは少なくとも1つの論理チャネルを含み、1つの論理チャネルグループに対応するバッファサイズは、論理チャネルグループに含まれる少なくとも1つの論理チャネルに対応するバッファサイズの合計である。切り捨てられていないアップリンクBSRは、端末のすべての論理チャネルグループに対応するバッファサイズ(buffer size)を含み、切り捨てられたアップリンクBSRは、端末の一部の論理チャネルグループに対応するバッファサイズを含む。
バッファサイズは、バッファ内のデータ量を指し、バッファサイズの概念は、バッファ状態の概念と同様である。
3.MAC PDU
図2を参照すると、本出願の実施形態におけるMAC PDUは、少なくともMAC CEおよびMAC SDUを含み、BSRはMAC CEの1つのタイプである。
BSRを搬送するシグナリングはBSR MAC CEと呼ばれる。例えば、切り捨てられていないアップリンクBSRを搬送するシグナリングは、切り捨てられていないアップリンクBSR MAC CEと呼ばれる場合がある。切り捨てられていないサイドリンクBSRを搬送するシグナリングは、切り捨てられていないサイドリンクBSR MAC CEと呼ばれる場合がある。long BSRを搬送するシグナリングは、long BSR MAC CEと呼ばれる場合がある。short BSRを搬送するシグナリングは、short BSR MAC CEと呼ばれる場合がある。
4.既存のアップリンクデータリソース要求メカニズム
図3を参照すると、端末が、送信される必要があるアップリンクデータを有するが、利用可能なUL grantを有さないとき、端末は、SRをトリガして送信する必要があり、ネットワークデバイスは、受信されたSRに基づいて第1のUL grantを端末に割り当てる。第1のUL grantを受信した後、端末は、第1のUL grantを使用してアップリンクBSRをネットワークデバイスに送信し得る。第1のUL grantがアップリンクBSRに対応した後にまだ残りのリソースがある場合、端末は、残りのリソースでアップリンクデータにさらに対応し得る。ネットワークデバイスは、受信されたアップリンクBSRに基づいて第2のUL grantを端末に割り当て、端末は、第2のUL grantを使用してアップリンクデータを送信する。
5.既存のサイドリンクデータリソース要求メカニズム
図4を参照すると、端末1が、端末2に送信されるサイドリンクデータを有するが、利用可能なSL grantを有さない場合、端末1は、SRをトリガして送信する必要があり、ネットワークデバイスは、受信されたSRに基づいて端末1にUL grantを割り当てる。UL grantを受信した後、端末1は、UL grantを使用してサイドリンクBSRをネットワークデバイスに送信し得る。UL grantがサイドリンクBSRに対応した後にまだ残りのリソースがある場合、端末1は、残りのリソースでアップリンクデータにさらに対応し得る。ネットワークデバイスは、受信されたサイドリンクBSRに基づいてSL grantを端末1に割り当て、端末1は、SL grantを使用してサイドリンクデータを端末2に送信する。
4および5の説明に基づいて、従来技術では、論理チャネル優先度処理時に、アップリンクBSRの優先度はサイドリンクBSRの優先度よりも高く、サイドリンクBSRの優先度はアップリンクデータの優先度よりも高い。具体的には、UL grantを有する場合、端末は、アップリンクBSRに優先的に対応する。アップリンクBSRが対応された後にまだ残りのリソースがある場合、端末はサイドリンクBSRに対応する。サイドリンクBSRが対応された後にまだ残りのリソースがある場合、端末はアップリンクデータに対応する。アップリンクBSRはまた、アップリンクBSR MAC CEに置き換えられてもよく、サイドリンクBSRはまた、サイドリンクBSR MAC CEに置き換えられてもよい。
6.既存のSRキャンセルメカニズム
SRがトリガされた後、SRがキャンセルされるまで、SRは保留中(pending)SRと見なされる。端末は、特定の条件が満たされたときに保留中SRをキャンセルし得る。具体的には、異なる通信システムにおいて異なるリンクBSRによってトリガされるSRの場合、キャンセルメカニズムは異なり、以下で個別に説明される。
(1)LTEシステムにおいてアップリンクBSRによってトリガされるSRのためのキャンセルメカニズム
MAC PDUが組み立てられるときに、MAC PDUがアップリンクBSR MAC CEを含み、アップリンクBSR MAC CEが、アップリンクBSRをトリガした最後のイベントまでのバッファ状態を含む場合、端末はすべての保留中SRをキャンセルする。
あるいは、UL grantがすべての利用可能な保留中データに対応し得る場合、端末はすべての保留中SRをキャンセルする。
(2)LTEシステムにおいてサイドリンクBSRによってトリガされるSRのためのキャンセルメカニズム
MAC PDUが組み立てられるときに、MAC PDUがサイドリンクBSR MAC CEを含み、サイドリンクBSR MAC CEが、サイドリンクBSRをトリガした最後のイベントまでのバッファ状態を含む場合、端末はすべての保留中SRをキャンセルする。
あるいは、すべての保留中SRがサイドリンクBSRによってトリガされる場合、MAC PDUが組み立てられるときに、MAC PDUがサイドリンクBSR MAC CEを含み、サイドリンクBSR MAC CEが、サイドリンクBSRをトリガした最後のイベントまでのバッファ状態を含む場合、端末はすべての保留中SRをキャンセルする。
あるいは、すべての保留中SRがサイドリンクBSRによってトリガされる場合、端末は、上位層で自律リソース選択が構成されるときにすべての保留中SRをキャンセルする。
あるいは、UL grantがすべての利用可能な保留中データに対応し得る場合、端末はすべての保留中SRをキャンセルする。
(3)NRシステムにおいてアップリンクBSRによってトリガされるSRのためのキャンセルメカニズム
MAC PDUが送信されるときに、MAC PDUがLong BSR MAC CEまたはshort BSR MAC CEを含み、Long BSR MAC CEまたはshort BSR MAC CEが、アップリンクBSRをトリガした最後のイベントまでのバッファ状態を含む場合、端末は、MAC PDUが組み立てられる前にトリガされたすべての保留中SRをキャンセルする。
あるいは、UL grantがすべての利用可能な保留中データに対応し得る場合、端末はすべての保留中SRをキャンセルする。
7.NRにおけるSR構成およびSRリソース
NRでは、ネットワークデバイスが、端末によって送信されたSRを受信した後に、SRがアップリンクBSRとサイドリンクBSRのどちらによってトリガされたかを知ることを可能にするために、専用SR構成および専用SRリソース(またはSR物理リソースと呼ばれる)がサイドリンクのために構成され得る。
SR構成は、以下のパラメータ、すなわち、SR識別子(schedulingRequestId)、SR禁止タイマ(sr-ProhibitTimer)、およびSR送信の最大数(sr-TransMax)を含む。SR識別子はSR構成を識別するために使用され、SR禁止タイマはSR送信の時間間隔を制御するために使用され、SR送信の最大数はSR送信の最大数を制御するために使用される。
SRリソースは、以下のパラメータ、すなわち、SRリソース識別子(schedulingRequestResourceId)、周期性およびオフセット(periodicityAndOffset)、ならびに物理アップリンク制御チャネル(physical uplink control channel、PUCCH)リソース識別子(PUCCH-ResourceId)を含む。SRリソース識別子は、SRリソースの構成を識別するために使用され、周期性およびオフセットは、SRリソース内の時間領域リソースの位置を決定するために使用され、PUCCHリソース識別子は、SRリソース内の周波数領域リソースの位置を決定するために使用される。
NRでは、1つの端末が、1つのセルに複数のSRリソースおよび複数のSR構成を有し得、1つのSR構成が複数のSRリソースに関連付けられ得る。SL SRおよびUL SRは、異なるSR構成および/もしくは異なるSRリソースに対応してもよいし、または同じSR構成および/もしくは同じSRリソースに対応してもよい。SL SRおよびUL SRが異なるSR構成および/または異なるSRリソースに対応する場合、ネットワークデバイスは、SRを送信するためのSRリソースの位置に基づいて、SRがUL SRであるかSL SRであるかを判定し得る。
加えて、1つのSRリソースは1つの論理チャネルに関連付けら得、異なる論理チャネルは異なるレイテンシ要件を有し得る。この場合、ネットワークデバイスは、リソースを端末に直ちに割り当てるかどうかを決定するために、SRを送信するためのSRリソースの位置に基づいて、SRによって要求されたリソース上で搬送されるデータのレイテンシをさらに決定し得る。例えば、比較的高いレイテンシ要件を有する論理チャネルに対応するSRリソース上で搬送されたUL SRを受信したとき、ネットワークデバイスは、UL grantを端末に直ちに割り当て得る。比較的高いレイテンシ要件を有する論理チャネルに対応するSRリソース上で搬送されたSL SRを受信したとき、ネットワークデバイスは、SL grantを端末に直ちに割り当て得る。
NRにおけるSR構成およびSRリソースに基づいて、SL SRをキャンセルするために既存のSRキャンセルメカニズムがNRシステムで使用されるときに特定の問題が存在する。詳細については、例1から例4の分析を参照されたい。
例1
既存のSRキャンセルメカニズムでは、UL grantがすべての利用可能な保留中データに対応し得る場合、端末はすべての保留中SRをキャンセルし得る。NRにおけるSR構成およびSRリソースに基づいて、この方法がSL SRをキャンセルするために使用される場合、サイドリンクデータの送信レイテンシが増加し得、サービス要件が満たされ得ない。
例えば、図5に示されているように、端末はT1でネットワークデバイスにUL SRを送信し、ネットワークデバイスはT2で端末にUL grantを割り当てる。この場合、UL grantは、アップリンクBSRおよびすべての利用可能な保留中データに対応し得る。端末はさらに、T3でSL SRを送信し、T4でMAC PDUを組み立てる。この場合、端末は、既存のキャンセルメカニズムに従って、T4でUL SRおよびSL SRをキャンセルする。サイドリンクBSRの優先度がアップリンクデータの優先度よりも高いため、端末は、最初にサイドリンクBSRをMAC PDUに収容し、次いでアップリンクデータを収容する。この場合、MAC PDUがT7で送信される場合、それは、ネットワークデバイスがT7の後にのみSL grantを端末に割り当てることを意味する。サイドリンクデータが、比較的高いレイテンシ要件を有するデータである場合、端末は、送信リソースをサイドリンクデータに直ちに割り当てるようにネットワークデバイスに要求するために、SL SRの送信専用のSRリソース(SRリソースに関連付けられた論理チャネルは比較的高いレイテンシ要件を有する)を使用してT5またはT6でSL RSをネットワークデバイスに送信し得る。しかしながら、端末はT4でSL RSをキャンセルするため、端末はT5またはT6でSL RSをもはや送信し得ない。その結果、サイドリンクデータの送信レイテンシが増加し、サービス要件が満たされ得ない。
例2
NRにおける既存のSRキャンセルメカニズムでは、MAC PDUが送信されるときに、MAC PDUが、切り捨てられていないアップリンクBSR MAC CEを含み、切り捨てられていないアップリンクBSR MAC CEが、アップリンクBSRをトリガした最後のイベントまでのバッファ状態を含む場合、端末は、MAC PDUが組み立てられる前にトリガされたすべての保留中SRをキャンセルする。NRにおけるSR構成およびSRリソースに基づいて、この方法がSL SRをキャンセルするために使用される場合、サイドリンクデータの送信レイテンシが増加し得、サービス要件が満たされ得ない。
例えば、図6に示されているように、端末はT1でネットワークデバイスにUL SRを送信し、ネットワークデバイスはT2で端末にUL grantを割り当てる。端末は、サイドリンクデータが到達したため、T3でSL SRをネットワークデバイスにさらに送信する。端末は、T4でMAC PDUを組み立て、時点T2で受信されたUL grantを使用してT5でMAC PDUを送信する。MAC PDUが、切り捨てられていないアップリンクBSR MAC CEを含む場合、端末は、既存のキャンセルメカニズムに従ってT5でUL SRおよびSL SRをキャンセルする。ネットワークデバイスが、アップリンクBSRに基づいてT8で端末にUL grantを割り当てる場合に、MAC PDUが、切り捨てられていないサイドリンクBSR MAC CEを含まないとき、端末はT8でのみサイドリンクBSRを報告し得る。この場合、ネットワークデバイスは、T8の後に確実にSL grantを端末に割り当てる必要がある。しかしながら、端末は、SL grantを端末に直ちに割り当てるようにネットワークデバイスに要求して、待機レイテンシを短縮するために、SL SRの送信専用のリソースを使用してT5とT8との間に(例えば、T6またはT7で)SL SRを初めから送信し得る。既存のキャンセルメカニズムに起因して、端末のサイドリンクデータの送信レイテンシが増加し、サービス要件が満たされ得ないことが知られ得る。
例3
図7を参照すると、端末は、T1でSL SRをネットワークデバイスに送信する。SL SRを送信するためのSRリソースに対応する論理チャネルが比較的高いレイテンシ要件を有する場合、ネットワークデバイスは、T2でSL grant(サイドリンクデータを適時に送信するために端末によって使用される)を端末に割り当て、T3でUL grant(サイドリンクBSRを送信するために使用される)を端末に割り当てる。ネットワークデバイスは、T8で、サイドリンクBSRを含むアップリンクMAC PDUを組み立て、T9でアップリンクMAC PDUを送信する。
この場合、T2でネットワークデバイスによって端末に割り当てられたSL grantがすべてのサイドリンクデータに対応し得る場合、端末はSL SRをキャンセルする必要があることが理解されよう。そうでない場合、端末は、アップリンクMAC PDUがサイドリンクBSRを含み得る後に(すなわち、T8で)のみSL SRをキャンセルする。この場合、T3とT8との間に、端末はT4およびT6でSL SRを送信し続け、不要なSR送信を引き起こし得る。加えて、ネットワークデバイスは、T5およびT7で端末にSL grantを割り当て続け、リソースの浪費を引き起こし得る。
例4
図8を参照されたい。端末はT1でネットワークデバイスにUL SRを送信し、ネットワークデバイスはT2で端末にUL grantを割り当てる。端末は、サイドリンクデータが到達したため、T3でSL SRをネットワークデバイスにさらに送信する。端末は、T4でアップリンクMAC PDUを組み立て、時点T2で受信されたUL grantを使用してT5でアップリンクMAC PDUを送信する。アップリンクMAC PDUはサイドリンクBSRを含むが、アップリンクBSRを含まない。したがって、端末はT5でSL SRをキャンセルしない。この場合、端末は、T6、およびT6の後のT7でSL SRを送信する。しかしながら、この場合、端末は、アップリンクMAC PDU内のサイドリンクBSRを使用して、SL grantを割り当てるようにネットワークデバイスに要求しているため、端末は、SL SRをネットワークデバイスに再び送信する必要がなく、言い換えれば、T6およびT7でのSL SRのその後の送信は不要である。その結果、SRリソースが浪費される。
前述の問題を解決するために、本出願の一実施形態は、保留中SRキャンセル方法を提供する。以下では、実施形態1および実施形態2の説明を個別に提供する。
実施形態1
実施形態1は、保留中SRキャンセル方法を提供する。図9に示されているように、本方法は以下のステップを含む。
901:通信装置はSRをトリガする。
任意選択で、通信装置は、端末であってもよいし、または実施形態1で提供される方法を実行するように構成され得るチップであってもよい。
902:UL grantが第1の条件を満たす場合、もしくはアップリンクMAC PDUが第2の条件を満たす場合、通信装置は、SRのうちのすべての保留中の第1のタイプのSRをキャンセルし、第1のタイプのSRは、アップリンクBSRによってトリガされたSRであり、および/またはSL grantが第3の条件を満たす場合、アップリンクMAC PDUが第4の条件を満たす場合、第1のサイドリンク論理チャネルが第5の条件を満たす場合、もしくは通信装置が第6の条件を満たす場合、通信装置は、SRのうちのすべての保留中の第2のタイプのSRをキャンセルし、第2のタイプのSRは、第1のサイドリンクBSRによってトリガされたSRであり、第1のサイドリンク論理チャネルが第5の条件を満たす場合、第1のサイドリンク論理チャネルは、第1のサイドリンクBSRをトリガした論理チャネルである。
実施形態1で提供される方法によれば、通信装置は、第1のタイプのSRおよび第2のタイプのSRを独立してキャンセルし得る。この場合、第1のタイプのSRをキャンセルする場合、通信装置は、第2のタイプのSRをキャンセルし得ず、このため、サイドリンクデータが比較的高いレイテンシ要件を有する場合、通信装置は、送信リソースをサイドリンクデータに直ちに割り当てるようにネットワークデバイスに要求して、サイドリンクデータの低レイテンシ送信要件が満たされることを保証するために、SL SRの送信専用のSRリソース(SRリソースに関連付けられた論理チャネルは比較的高いレイテンシ要件を有する)を使用してSL RSをネットワークデバイスに送信する。
以下では、複数の部分で前述の方法を具体的に説明する。1つの部分は、第1の条件から第6の条件のうちの1つ、およびその条件下でのさらなる解決策を具体的に説明するために使用される。
第1の部分
任意選択で、UL grantが第1の条件を満たすことは、UL grantがすべての利用可能な保留中のアップリンクデータに対応するのに十分であることを含む。UL grantが第1の条件を満たす場合、通信装置は、UL grantを使用してすべての利用可能な保留中のアップリンクデータを送信するだけでよく、アップリンク送信リソースを要求するために第1のタイプのSRをネットワークデバイスに送信する必要がないことが理解されよう。したがって、通信装置は、第1のタイプのSRを送信することによって生じるリソースの浪費を回避するために、保留中の第1のタイプのSRをキャンセルし得る。
任意選択の方法によれば、第1の可能な実施態様では、UL grantが第1の条件を満たす場合、通信装置は第1のタイプのSRのみをキャンセルし、端末は、保留中の第2のタイプのSRがあっても保留中の第2のタイプのSRをキャンセルしない。この場合、比較的高いレイテンシ要件を有するサイドリンクデータが送信される必要がある場合、端末は、SL SRの送信専用のSRリソースを使用して、SL grantを直ちに割り当てるようにネットワークデバイスに要求し得る。したがって、サイドリンクデータの送信レイテンシ要件が満たされる。
第2の可能な実施態様では、UL grantが第1の条件を満たす場合、本方法は、通信装置がSRのうちのすべての保留中の第2のタイプの第1のサブタイプSRをキャンセルすることをさらに含む。さらに、通信装置は、第1のタイプのSR、および第2のタイプの第1のサブタイプSRのみをキャンセルし、別の保留中の第2のタイプのサブタイプSR(例えば、以下の説明における第2のタイプの第2のサブタイプSR、第2のタイプの第3のサブタイプSR、または第2のタイプの第4のサブタイプSR)があっても別の保留中のサブタイプSRをキャンセルしない。
第2のタイプの第1のサブタイプSRは第2のタイプのSR(言い換えれば、第2のタイプのSRは第2のタイプの第1のサブタイプSRを含む)に属し、第2のタイプの第1のサブタイプSRは第2のサイドリンクBSRによってトリガされるSRであり、第2のサイドリンクBSRをトリガする第2のサイドリンク論理チャネルは第7の条件を満たし、第2のサイドリンクBSRは第1のサイドリンクBSRに属し、第7の条件は、第2のサイドリンク論理チャネルがマッピングされたSR構成および第2のサイドリンク論理チャネルがマッピングされたSRリソースの少なくとも一方が、少なくとも1つのアップリンク論理チャネルにもマッピングされることであるか、または第2のサイドリンク論理チャネルに対応する構成もしくは第2のサイドリンク論理チャネルがマッピングされたSR構成が、第1の指示情報を含み、第1の指示情報が、UL grantが第1の条件を満たす場合に、第2のサイドリンクBSRによってトリガされたSRをキャンセルすることを示すことである。
第2の可能な実施態様では、第1のケースにおいて、第2のサイドリンク論理チャネルがマッピングされたSR構成および第2のサイドリンク論理チャネルがマッピングされたSRリソースの少なくとも一方が、少なくとも1つのアップリンク論理チャネルにもマッピングされる場合、ネットワークデバイスは、SRを送信するためのSRリソースに基づいて、受信されたSRがSL SRであるかUL SRであるかを判定し得ない。この場合、サイドリンクBSRの優先度がアップリンクデータの優先度よりも高いため、UL grantが第1の条件を満たす場合、それは、UL grantがサイドリンクBSRを送信するためにも使用され得ることを示し、ネットワークデバイスは、サイドリンクBSRに基づいてSL grantを通信装置に割り当てるだけでよく、通信装置はSL SRを送信する必要がない。したがって、通信装置は、第2のタイプの第1のサブタイプSRをキャンセルし得る。
第2のケースでは、通信装置は、第1の指示情報の指示に従って第2のタイプの第1のサブタイプSRをキャンセルし得る。第1の指示情報は、具体的には2つの方法で実施され得る。第1の実施態様では、任意選択で、第2のサイドリンク論理チャネルに対応する構成または第2のサイドリンク論理チャネルがマッピングされたSR構成は、1つのパラメータまたは1つのフィールドを含む。パラメータもしくはフィールドが存在する場合、それは、UL grantが第1の条件を満たす場合に、第2のサイドリンクBSRによってトリガされたSRがキャンセルされることを示し、もしくはパラメータもしくはフィールドが存在しない場合、それは、UL grantが第1の条件を満たす場合に、第2のサイドリンクBSRによってトリガされたSRがキャンセルされないことを示すか、またはこの逆である。第2の実施態様では、第2のサイドリンク論理チャネルに対応する構成または第2のサイドリンク論理チャネルがマッピングされたSR構成は、1つのパラメータまたは1つのフィールドを含む。パラメータまたはフィールドの異なる値は異なる情報を示す。例えば、パラメータまたはフィールドの値がtrueまたは1である場合、パラメータまたはフィールドは、UL grantが第1の条件を満たす場合に、第2のサイドリンクBSRによってトリガされたSRをキャンセルすることを示す。パラメータまたはフィールドの値がfalseまたは0である場合、パラメータまたはフィールドは、UL grantが第1の条件を満たす場合に、第2のサイドリンクBSRによってトリガされたSRをキャンセルしないことを示す。
第2のケースでは、任意選択で、本方法は以下のステップをさらに含む。
(11)通信装置は、第1のQoSフローの識別子および第1のQoSフローに対応するQoSパラメータをネットワークデバイスに送信し、第1のQoSフローで搬送されるデータはサイドリンクデータである。これに対応して、ネットワークデバイスは、通信装置から第1のQoSフローの識別子および第1のQoSフローに対応するQoSパラメータを受信する。
本出願の実施形態では、QoSパラメータは、保証送信速度、最大送信速度、レイテンシ要件、信頼性要件、優先度、および通信距離を含むが、これらに限定されない。さらに、QoSパラメータはまた、特定のQoSパラメータに対応するインデックス値として理解されてもよい。
(12)ネットワークデバイスは、第1のQoSフローの識別子および第1のQoSフローに対応するQoSパラメータに基づいて、第2のサイドリンク論理チャネルに対応する構成または第2のサイドリンク論理チャネルがマッピングされたSR構成を通信装置に送信し、第2のサイドリンク論理チャネルに対応する構成または第2のサイドリンク論理チャネルがマッピングされたSR構成は、第1の指示情報を含み、第2のサイドリンク論理チャネルは、第1のQoSフローで搬送されるデータを送信するために使用される。これに対応して、通信装置は、ネットワークデバイスから、第2のサイドリンク論理チャネルに対応する構成または第2のサイドリンク論理チャネルがマッピングされたSR構成を受信する。
ステップ(12)の特定の実施態様では、ネットワークデバイスは、QoSパラメータに基づいて、第1の指示情報を搬送するために、第2のサイドリンク論理チャネルに対応する構成を使用するか、それとも第2のサイドリンク論理チャネルがマッピングされたSR構成を使用するかを判定し得る。例えば、QoSパラメータは、第1のQoSフローのレイテンシ要件を含み得る。レイテンシ要件が比較的高い(例えば、データ送信レイテンシが2ミリ秒未満である必要がある)場合、第2のサイドリンク論理チャネルに対応する構成もしくは第2のサイドリンク論理チャネルがマッピングされたSR構成は、第1の指示情報を含まなくてもよく、もしくはレイテンシ要件が比較的低い(例えば、データ送信レイテンシが100ミリ秒未満である必要がある)場合、第2のサイドリンク論理チャネルに対応する構成もしくは第2のサイドリンク論理チャネルがマッピングされたSR構成は、第1の指示情報を含み得るか、またはこの逆である。
任意選択で、本方法は、ネットワークデバイスが、第1のQoSフローに対応するQoSパラメータに基づいて、第1のQoSフローの識別子と、第2のサイドリンク無線ベアラの識別子、第2のサイドリンク論理チャネルの識別子、または第2のサイドリンク論理チャネルグループの識別子との間のマッピング関係を端末に送信することをさらに含む。これに対応して、端末は、第1のQoSフローの識別子と、第2のサイドリンク無線ベアラの識別子、第2のサイドリンク論理チャネルの識別子、または第2のサイドリンク論理チャネルグループの識別子との間のマッピング関係をネットワークデバイスから受信する。
第2のサイドリンク論理チャネルは、第1のQoSフローで搬送されるデータを送信するために使用され、第2のサイドリンク無線ベアラは、第2のサイドリンク論理チャネルが属するサイドリンク無線ベアラであり、第2のサイドリンク論理チャネルグループは、第2のサイドリンク論理チャネルが属するサイドリンク論理チャネルグループである。1つのQoSフローは1つのサイドリンク無線ベアラに対応し、1つのサイドリンク無線ベアラは1つのサイドリンク論理チャネルに対応する。
第2のサイドリンク無線ベアラの識別子または第2のサイドリンク論理チャネルの識別子が受信された場合、端末は、識別子に基づいて第2のサイドリンク論理チャネルを決定し得る。第2のサイドリンク論理チャネルグループの識別子が受信された場合、端末は、第2のサイドリンク論理チャネルに識別子を割り当て、第2のサイドリンク論理チャネルが第2のサイドリンク論理チャネルグループに属すると見なす。
第2の部分
任意選択で、アップリンクMAC PDUが第2の条件を満たすことは、アップリンクMAC PDUが切り捨てられていないアップリンクBSR MAC CEを含み、切り捨てられていないアップリンクBSR MAC CEが、アップリンクMAC PDUが組み立てられる前にアップリンクBSRをトリガした最後のイベント(これを含む)までの通信装置のバッファ状態を含むことを含む。この場合、特定の実施態様では、ステップ902は、アップリンクMAC PDUが送信されるときに、通信装置が、アップリンクMAC PDUが組み立てられる前にトリガされたすべての保留中の第1のタイプのSRをキャンセルすることを含み得る。
さらに、アップリンクMAC PDUが第2の条件を満たすことは、アップリンクMAC PDUが切り捨てられていないアップリンクBSR MAC CEのみを含み、切り捨てられていないアップリンクBSR MAC CEが、アップリンクMAC PDUが組み立てられる前にアップリンクBSRをトリガした最後のイベント(これを含む)までの通信装置のバッファ状態を含むことを含む。この場合、特定の実施態様では、ステップ902は、アップリンクMAC PDUが送信されるときに、通信装置が、アップリンクMAC PDUが組み立てられる前にトリガされたすべての保留中の第1のタイプのSRのみをキャンセルすることを含み得る。
第2の部分では、通信装置のバッファ状態が、アップリンクBSRをトリガした最後のイベントの前で1000ビットであり、通信装置のバッファ状態が、アップリンクBSRをトリガした最後のイベントの後で1200ビットである場合、切り捨てられていないアップリンクBSR MAC CEに含まれるバッファ状態は1200ビットである。
アップリンクMAC PDUが切り捨てられていないアップリンクBSR MAC CEを含む場合、それは、アップリンクMAC PDUがすべてのアップリンク論理チャネルグループのバッファ状態を含み、含まれるバッファ状態が最新のバッファ状態であることを示すことが理解されよう。この場合、ネットワークデバイスは、アップリンクMAC PDU内のアップリンクBSR MAC CEを使用して通信装置にUL grantを割り当てるだけでよく、通信装置は、アップリンク送信リソースを要求するためにUL SRを送信する必要がない。したがって、通信装置は、保留中の第1のタイプのSRをキャンセルし得る。
任意選択の方法によれば、第1の可能な実施態様では、アップリンクMAC PDUが第2の条件を満たす場合、通信装置は第1のタイプのSRのみをキャンセルし、端末は、保留中の第2のタイプのSRがあっても保留中の第2のタイプのSRをキャンセルしない。比較的高いレイテンシ要件を有するサイドリンクデータが送信される必要がある場合、端末は、SL SRの送信専用のSRリソースを使用して、SL grantを直ちに割り当てるようにネットワークデバイスに要求し得る。したがって、サイドリンクデータの送信レイテンシ要件が満たされる。
第2の可能な実施態様では、アップリンクMAC PDUが第2の条件を満たす場合、本方法は、アップリンクMAC PDUが送信されるときに、通信装置が、アップリンクMAC PDUが組み立てられる前にトリガされたすべての保留中の第2のタイプの第2のサブタイプSRをキャンセルすることをさらに含む。さらに、アップリンクMAC PDUが第2の条件を満たすことは、アップリンクMAC PDUが切り捨てられていないアップリンクBSR MAC CEのみを含み、切り捨てられていないアップリンクBSR MAC CEが、アップリンクMAC PDUが組み立てられる前にアップリンクBSRをトリガした最後のイベント(これを含む)までの通信装置のバッファ状態を含むことを含む。この場合、特定の実施態様では、ステップ902は、アップリンクMAC PDUが送信されるときに、通信装置が、アップリンクMAC PDUが組み立てられる前にトリガされたすべての保留中の第1のタイプのSRおよびすべての保留中の第2のタイプの第2のサブタイプSRのみをキャンセルし、別の保留中の第2のタイプのサブタイプSR(例えば、前述の説明における第2のタイプの第1のサブタイプSR、以下の説明における第2のタイプの第3のサブタイプSR、または以下の説明における第2のタイプの第4のサブタイプSR)があっても別の保留中のサブタイプSRをキャンセルしないことを含み得る。
第2のタイプの第2のサブタイプSRは第2のタイプのSR(言い換えれば、第2のタイプのSRは第2のタイプの第2のサブタイプSRを含む)に属し、第2のタイプの第2のサブタイプSRは第3のサイドリンクBSRによってトリガされるSRであり、第3のサイドリンクBSRをトリガする第3のサイドリンク論理チャネルは第8の条件を満たし、第3のサイドリンクBSRは第1のサイドリンクBSRに属し、第8の条件は、第3のサイドリンク論理チャネルがマッピングされたSR構成および第3のサイドリンク論理チャネルがマッピングされたSRリソースの少なくとも一方が、少なくとも1つのアップリンク論理チャネルにもマッピングされることであるか、または第3のサイドリンク論理チャネルに対応する構成もしくは第3のサイドリンク論理チャネルがマッピングされたSR構成が、第2の指示情報を含み、第2の指示情報が、アップリンクMAC PDUが第2の条件を満たす場合に、第3のサイドリンクBSRによってトリガされたSRをキャンセルすることを示すことである。
第2の可能な実施態様では、第1のケースにおいて、第3のサイドリンク論理チャネルがマッピングされたSR構成および第3のサイドリンク論理チャネルがマッピングされたSRリソースの少なくとも一方が、少なくとも1つのアップリンク論理チャネルにもマッピングされる場合、ネットワークデバイスは、SRを送信するためのSRリソースに基づいて、受信されたSRがSL SRであるかUL SRであるかを判定し得ない。この場合、サイドリンクBSRの優先度がアップリンクデータの優先度よりも高いため、通信装置は、アップリンクMAC PDU内のアップリンクBSRによって要求されたUL grantを使用してサイドリンクBSRを送信し得る。言い換えれば、通信装置は、サイドリンクBSRを送信するためのアップリンクリソースを要求するためにSL SRを送信する必要がない。したがって、通信装置は、第2のタイプの第2のサブタイプSRをキャンセルし得る。
第2のケースでは、通信装置は、第2の指示情報の指示に従って第2のタイプの第2のサブタイプSRをキャンセルし得る。第2の指示情報は、具体的には2つの方法で実施され得る。第1の実施態様では、任意選択で、第3のサイドリンク論理チャネルに対応する構成または第3のサイドリンク論理チャネルがマッピングされたSR構成は、1つのパラメータまたは1つのフィールドを含む。パラメータもしくはフィールドが存在する場合、それは、アップリンクMAC PDUが第2の条件を満たす場合に、第3のサイドリンクBSRによってトリガされたSRがキャンセルされることを示し、もしくはパラメータもしくはフィールドが存在しない場合、それは、アップリンクMAC PDUが第2の条件を満たす場合に、第3のサイドリンクBSRによってトリガされたSRがキャンセルされないことを示すか、またはこの逆である。第2の実施態様では、第3のサイドリンク論理チャネルに対応する構成または第3のサイドリンク論理チャネルがマッピングされたSR構成は、1つのパラメータまたは1つのフィールドを含む。パラメータまたはフィールドの異なる値は異なる情報を示す。例えば、パラメータまたはフィールドの値がtrueまたは1である場合、パラメータまたはフィールドは、アップリンクMAC PDUが第2の条件を満たす場合に、第3のサイドリンクBSRによってトリガされたSRをキャンセルすることを示す。パラメータまたはフィールドの値がfalseまたは0である場合、パラメータまたはフィールドは、アップリンクMAC PDUが第2の条件を満たす場合に、第3のサイドリンクBSRによってトリガされたSRをキャンセルしないことを示す。
第2のケースでは、任意選択で、本方法は以下のステップをさらに含む。
(21)通信装置は、第1のQoSフローの識別子および第1のQoSフローに対応するQoSパラメータをネットワークデバイスに送信し、第1のQoSフローで搬送されるデータはサイドリンクデータである。これに対応して、ネットワークデバイスは、通信装置から第1のQoSフローの識別子および第1のQoSフローに対応するQoSパラメータを受信する。
(22)ネットワークデバイスは、第1のQoSフローの識別子および第1のQoSフローに対応するQoSパラメータに基づいて、第3のサイドリンク論理チャネルに対応する構成または第3のサイドリンク論理チャネルがマッピングされたSR構成を通信装置に送信し、第3のサイドリンク論理チャネルに対応する構成または第3のサイドリンク論理チャネルがマッピングされたSR構成は、第2の指示情報を含み、第3のサイドリンク論理チャネルは、第1のQoSフローで搬送されるデータを送信するために使用される。これに対応して、通信装置は、ネットワークデバイスから、第3のサイドリンク論理チャネルに対応する構成または第3のサイドリンク論理チャネルがマッピングされたSR構成を受信する。
ステップ(22)の特定の実施態様では、ネットワークデバイスは、QoSパラメータに基づいて、第2の指示情報を搬送するために、第3のサイドリンク論理チャネルに対応する構成を使用するか、それとも第3のサイドリンク論理チャネルがマッピングされたSR構成を使用するかを判定し得る。例えば、QoSパラメータは、第1のQoSフローのレイテンシ要件を含み得る。レイテンシ要件が比較的高い(例えば、データ送信レイテンシが2ミリ秒未満である必要がある)場合、第3のサイドリンク論理チャネルに対応する構成もしくは第3のサイドリンク論理チャネルがマッピングされたSR構成は、第2の指示情報を含まなくてもよく、もしくはレイテンシ要件が比較的低い(例えば、データ送信レイテンシが100ミリ秒未満である必要がある)場合、第3のサイドリンク論理チャネルに対応する構成もしくは第3のサイドリンク論理チャネルがマッピングされたSR構成は、第2の指示情報を含み得るか、またはこの逆である。
任意選択で、本方法は、ネットワークデバイスが、第1のQoSフローに対応するQoSパラメータに基づいて、第1のQoSフローの識別子と、第3のサイドリンク無線ベアラの識別子、第3のサイドリンク論理チャネルの識別子、または第3のサイドリンク論理チャネルグループの識別子との間のマッピング関係を端末に送信することをさらに含む。これに対応して、端末は、第1のQoSフローの識別子と、第3のサイドリンク無線ベアラの識別子、第3のサイドリンク論理チャネルの識別子、または第3のサイドリンク論理チャネルグループの識別子との間のマッピング関係をネットワークデバイスから受信する。
第3のサイドリンク論理チャネルは、第1のQoSフローで搬送されるデータを送信するために使用され、第3のサイドリンク無線ベアラは、第3のサイドリンク論理チャネルが属するサイドリンク無線ベアラであり、第3のサイドリンク論理チャネルグループは、第3のサイドリンク論理チャネルが属するサイドリンク論理チャネルグループである。1つのQoSフローは1つのサイドリンク無線ベアラに対応し、1つのサイドリンク無線ベアラは1つのサイドリンク論理チャネルに対応する。
第3のサイドリンク無線ベアラの識別子または第3のサイドリンク論理チャネルの識別子が受信された場合、端末は、識別子に基づいて第3のサイドリンク論理チャネルを決定し得る。第3のサイドリンク論理チャネルグループの識別子が受信された場合、端末は、第3のサイドリンク論理チャネルに識別子を割り当て、第3のサイドリンク論理チャネルが第3のサイドリンク論理チャネルグループに属すると見なす。
第3の部分
任意選択で、SL grantが第3の条件を満たすことは、SL grantがすべての利用可能な保留中のサイドリンクデータに対応するのに十分であることを含む。任意選択の方法では、SL grantがすべての利用可能な保留中のサイドリンクデータに対応するのに十分であるとき、通信装置は、SL SRが複数回送信され、ネットワークデバイスがSL grantを通信装置に繰り返し割り当てるという例3における問題を回避し、例3におけるリソースの浪費を回避するために、第2のタイプのSRをキャンセルする。
SL grantが第3の条件を満たす場合、通信装置は、SL grantを使用してすべての利用可能な保留中のサイドリンクデータを送信するだけでよく、サイドリンク送信リソースを要求するために第2のタイプのSRをネットワークデバイスに送信する必要がないことが理解されよう。したがって、通信装置は、保留中の第2のタイプのSRをキャンセルし得る。
SL grantが第3の条件を満たす場合、通信装置は第2のタイプのSRのみをキャンセルし、端末は、保留中の第1のタイプのSRがあっても保留中の第1のタイプのSRをキャンセルしない。
さらに、任意選択で、第2のタイプのSRは、第2のタイプの第3のサブタイプSRを含み、第2のタイプのSRは、第2のタイプの第3のサブタイプSRであり、第2のタイプの第3のサブタイプSRは、第4のサイドリンクBSRによってトリガされるSRであり、第4のサイドリンクBSRをトリガする第4のサイドリンク論理チャネルは、第9の条件を満たし、第4のサイドリンクBSRは、第1のサイドリンクBSRに属し、第9の条件は、第4のサイドリンク論理チャネルおよび任意のアップリンク論理チャネルが、異なるSR構成および/もしくは異なるSRリソースにマッピングされることであるか、または第4のサイドリンク論理チャネルに対応する構成もしくは第4のサイドリンク論理チャネルがマッピングされたSR構成が、第3の指示情報を含み、第3の指示情報が、SL grantが第3の条件を満たす場合に、第4のサイドリンクBSRによってトリガされたSRをキャンセルすることを示すことである。
第4のサイドリンクBSRは、第4のサイドリンク論理チャネルによってトリガされる。第4のサイドリンクBSRが第4のサイドリンク論理チャネルによってトリガされることは、データが第4のサイドリンク論理チャネルに到達したときにサイドリンクBSRをトリガすること、またはBSR再送信タイマが満了したときに第4のサイドリンクBSRをトリガすることを含み、第4のサイドリンク論理チャネルは、第4のサイドリンクBSRがトリガされるときに送信に利用可能なデータを有するサイドリンク論理チャネルの中で最も高い優先度を有するサイドリンク論理チャネルである。
任意選択の方法によれば、通信装置は第2のタイプの第3のサブタイプSRのみをキャンセルし得る。第2のタイプの別のサブタイプSRは別の条件に基づいてキャンセルされ得る。
第1のケースでは、第4のサイドリンク論理チャネルおよび任意のアップリンク論理チャネルが、異なるSR構成および/または異なるSRリソースにマッピングされる場合、ネットワークデバイスは、SRを送信するためのSRリソースに基づいて、受信されたSRがSL SRであると判定し得、ネットワークデバイスは、SL grantを端末に直接割り当て得る。この場合、SL grantがすべての利用可能な保留中のサイドリンクデータに対応し得る場合、ネットワークデバイスは、第2のタイプの第3のサブタイプSRをキャンセルする必要がある。そうでない場合、繰り返されるSR送信および繰り返されるSL grant割り当てが発生し、リソースの浪費を引き起こす。
第2のケースでは、通信装置は、第3の指示情報の指示に従って第2のタイプの第3のサブタイプSRをキャンセルし得る。第3の指示情報は、具体的には2つの方法で実施され得る。第1の実施態様では、任意選択で、第4のサイドリンク論理チャネルに対応する構成または第4のサイドリンク論理チャネルがマッピングされたSR構成は、1つのパラメータまたは1つのフィールドを含む。パラメータもしくはフィールドが存在する場合、それは、SL grantが第3の条件を満たす場合に、第4のサイドリンクBSRによってトリガされたSRがキャンセルされることを示し、もしくはパラメータもしくはフィールドが存在しない場合、それは、SL grantが第3の条件を満たす場合に、第4のサイドリンクBSRによってトリガされたSRがキャンセルされないことを示すか、またはこの逆である。第2の実施態様では、第4のサイドリンク論理チャネルに対応する構成または第4のサイドリンク論理チャネルがマッピングされたSR構成は、1つのパラメータまたは1つのフィールドを含む。パラメータまたはフィールドの異なる値は異なる情報を示す。例えば、パラメータまたはフィールドの値がtrueまたは1である場合、パラメータまたはフィールドは、SL grantが第3の条件を満たす場合に、第4のサイドリンクBSRによってトリガされたSRをキャンセルすることを示す。パラメータまたはフィールドの値がfalseまたは0である場合、パラメータまたはフィールドは、SL grantが第3の条件を満たす場合に、第4のサイドリンクBSRによってトリガされたSRをキャンセルしないことを示す。
第2のケースでは、任意選択で、本方法は以下のステップをさらに含む。
(31)通信装置は、第1のQoSフローの識別子および第1のQoSフローに対応するQoSパラメータをネットワークデバイスに送信し、第1のQoSフローで搬送されるデータはサイドリンクデータである。これに対応して、ネットワークデバイスは、通信装置から第1のQoSフローの識別子および第1のQoSフローに対応するQoSパラメータを受信する。
(32)ネットワークデバイスは、第1のQoSフローの識別子および第1のQoSフローに対応するQoSパラメータに基づいて、第4のサイドリンク論理チャネルに対応する構成または第4のサイドリンク論理チャネルがマッピングされたSR構成を通信装置に送信し、第4のサイドリンク論理チャネルに対応する構成または第4のサイドリンク論理チャネルがマッピングされたSR構成は、第3の指示情報を含み、第4のサイドリンク論理チャネルは、第1のQoSフローで搬送されるデータを送信するために使用される。これに対応して、通信装置は、ネットワークデバイスから、第4のサイドリンク論理チャネルに対応する構成または第4のサイドリンク論理チャネルがマッピングされたSR構成を受信する。
ステップ(32)の特定の実施態様では、ネットワークデバイスは、QoSパラメータに基づいて、第3の指示情報を搬送するために、第4のサイドリンク論理チャネルに対応する構成を使用するか、それとも第4のサイドリンク論理チャネルがマッピングされたSR構成を使用するかを判定し得る。例えば、QoSパラメータは、第1のQoSフローのレイテンシ要件を含み得る。レイテンシ要件が比較的高い(例えば、データ送信レイテンシが2ミリ秒未満である必要がある)場合、第4のサイドリンク論理チャネルに対応する構成もしくは第4のサイドリンク論理チャネルがマッピングされたSR構成は、第3の指示情報を含まなくてもよく、もしくはレイテンシ要件が比較的低い(例えば、データ送信レイテンシが100ミリ秒未満である必要がある)場合、第4のサイドリンク論理チャネルに対応する構成もしくは第4のサイドリンク論理チャネルがマッピングされたSR構成は、第3の指示情報を含み得る。
任意選択で、本方法は、ネットワークデバイスが、第1のQoSフローに対応するQoSパラメータに基づいて、第1のQoSフローの識別子と、第4のサイドリンク無線ベアラの識別子、第4のサイドリンク論理チャネルの識別子、または第4のサイドリンク論理チャネルグループの識別子との間のマッピング関係を端末に送信することをさらに含む。これに対応して、端末は、第1のQoSフローの識別子と、第4のサイドリンク無線ベアラの識別子、第4のサイドリンク論理チャネルの識別子、または第4のサイドリンク論理チャネルグループの識別子との間のマッピング関係をネットワークデバイスから受信する。
第4のサイドリンク論理チャネルは、第1のQoSフローで搬送されるデータを送信するために使用され、第4のサイドリンク無線ベアラは、第4のサイドリンク論理チャネルが属するサイドリンク無線ベアラであり、第4のサイドリンク論理チャネルグループは、第4のサイドリンク論理チャネルが属するサイドリンク論理チャネルグループである。1つのQoSフローは1つのサイドリンク無線ベアラに対応し、1つのサイドリンク無線ベアラは1つのサイドリンク論理チャネルに対応する。
第4のサイドリンク無線ベアラの識別子または第4のサイドリンク論理チャネルの識別子が受信された場合、端末は、識別子に基づいて第4のサイドリンク論理チャネルを決定し得る。第4のサイドリンク論理チャネルグループの識別子が受信された場合、端末は、第4のサイドリンク論理チャネルに識別子を割り当て、第4のサイドリンク論理チャネルが第4のサイドリンク論理チャネルグループに属すると見なす。
第4の部分
任意選択で、アップリンクMAC PDUが第4の条件を満たすことは、アップリンクMAC PDUが切り捨てられていないサイドリンクBSR MAC CEを含み、切り捨てられていないサイドリンクBSR MAC CEが、アップリンクMAC PDUが組み立てられる前にサイドリンクBSRをトリガした最後のイベント(これを含む)までの通信装置のバッファ状態を含むことを含む。この場合、特定の実施態様では、ステップ902は、アップリンクMAC PDUが送信されるときに、通信装置が、アップリンクMAC PDUが組み立てられる前にトリガされたすべての保留中の第2のタイプのSRをキャンセルすることを含み得る。
さらに、アップリンクMAC PDUが第4の条件を満たすことは、アップリンクMAC PDUが切り捨てられていないサイドリンクBSR MAC CEのみを含み、切り捨てられていないサイドリンクBSR MAC CEが、アップリンクMAC PDUが組み立てられる前にサイドリンクBSRをトリガした最後のイベント(これを含む)までの通信装置のバッファ状態を含むことを含む。この場合、特定の実施態様では、ステップ902は、アップリンクMAC PDUが送信されるときに、通信装置が、アップリンクMAC PDUが組み立てられる前にトリガされたすべての保留中の第2のタイプのSRのみをキャンセルすることを含み得る。
第4の部分では、通信装置のバッファ状態が、サイドリンクBSRをトリガした最後のイベントの前で600ビットであり、通信装置のバッファ状態が、サイドリンクBSRをトリガした最後のイベントの後で800ビットである場合、切り捨てられていないサイドリンクBSR MAC CEに含まれるバッファ状態は800ビットである。
アップリンクMAC PDUが切り捨てられていないサイドリンクBSR MAC CEを含む場合、それは、アップリンクMAC PDUがすべてのサイドリンク論理チャネルグループのバッファ状態を含み、含まれるバッファ状態が最新のバッファ状態であることを示すことが理解されよう。この場合、ネットワークデバイスは、アップリンクMAC PDU内のサイドリンクBSR MAC CEを使用して通信装置にSL grantを割り当てるだけでよく、通信装置は、サイドリンクBSRを送信するためのリソースを要求するためにSRを送信する必要がない。したがって、通信装置は、SRが複数回送信されるという例4における問題を回避し、送信リソースを節約するために、保留中の第2のタイプのSRをキャンセルし得る。
第4の部分の前述の解決策に基づいて、本出願は、解決策1または解決策2の方法をさらに含む。
解決策1
さらに、任意選択で、第2のタイプのSRは、第2のタイプの第4のサブタイプSRを含み、第2のタイプのSRは、第2のタイプの第4のサブタイプSRであり、第2のタイプの第4のサブタイプSRは、第5のサイドリンクBSRによってトリガされるSRであり、第5のサイドリンクBSRをトリガする第5のサイドリンク論理チャネルは、第10の条件を満たし、第5のサイドリンクBSRは、第1のサイドリンクBSRに属し、第10の条件は、第5のサイドリンク論理チャネルおよび任意のアップリンク論理チャネルが、異なるSR構成および/もしくは異なるSRリソースにマッピングされることであるか、または第5のサイドリンク論理チャネルに対応する構成もしくは第5のサイドリンク論理チャネルがマッピングされたSR構成が、第4の指示情報を含み、第4の指示情報が、アップリンクMAC PDUが第4の条件を満たす場合に、第5のサイドリンクBSRによってトリガされたSRをキャンセルすることを示すことである。第5のサイドリンクBSRは、第5のサイドリンク論理チャネルによってトリガされる。
第5のサイドリンクBSRが第5のサイドリンク論理チャネルによってトリガされることは、データが第5のサイドリンク論理チャネルに到達したときにサイドリンクBSRをトリガすること、またはBSR再送信タイマが満了したときに第5のサイドリンクBSRをトリガすることを含み、第5のサイドリンク論理チャネルは、第5のサイドリンクBSRがトリガされるときに送信に利用可能なデータを有するサイドリンク論理チャネルの中で最も高い優先度を有するサイドリンク論理チャネルである。
任意選択の方法によれば、通信装置は第2のタイプの第4のサブタイプSRのみをキャンセルし得る。第2のタイプの別のサブタイプSRは別の条件に基づいてキャンセルされ得る。
第1のケースでは、第5のサイドリンク論理チャネルおよび任意のアップリンク論理チャネルが、異なるSR構成および/または異なるSRリソースにマッピングされる場合、ネットワークデバイスは、SRを送信するためのSRリソースに基づいて、受信されたSRがSL SRであると判定し得、ネットワークデバイスは、SL grantを端末に直接割り当て得る。この場合、アップリンクMAC PDUが第4の条件を満たす場合、ネットワークデバイスは、アップリンクMAC PDUに含まれるサイドリンクBSRに基づいてSL grantを通信装置に割り当て得、第2のタイプの第4のサブタイプSRに基づいてSL grantを端末に割り当てる必要がない。言い換えれば、通信装置は、ネットワークデバイスが、アップリンクMAC PDUに含まれるサイドリンクBSRに基づいてSL grantを通信装置に割り当て、第2のタイプの第4のサブタイプSRに基づいてSL grantを端末に割り当てるために生じるリソースの浪費を回避するために、第2のタイプの第4のサブタイプSRをキャンセルする必要がある。
第2のケースでは、通信装置は、第4の指示情報の指示に従って第2のタイプの第4のサブタイプSRをキャンセルし得る。第4の指示情報は、具体的には2つの方法で実施され得る。第1の実施態様では、任意選択で、第5のサイドリンク論理チャネルに対応する構成または第5のサイドリンク論理チャネルがマッピングされたSR構成は、1つのパラメータまたは1つのフィールドを含む。パラメータもしくはフィールドが存在する場合、それは、アップリンクMAC PDUが第4の条件を満たす場合に、第5のサイドリンクBSRによってトリガされたSRがキャンセルされることを示し、もしくはパラメータもしくはフィールドが存在しない場合、それは、アップリンクMAC PDUが第4の条件を満たす場合に、第5のサイドリンクBSRによってトリガされたSRがキャンセルされないことを示すか、またはこの逆である。第2の実施態様では、第5のサイドリンク論理チャネルに対応する構成または第5のサイドリンク論理チャネルがマッピングされたSR構成は、1つのパラメータまたは1つのフィールドを含む。パラメータまたはフィールドの異なる値は異なる情報を示す。例えば、パラメータまたはフィールドの値がtrueまたは1である場合、パラメータまたはフィールドは、アップリンクMAC PDUが第4の条件を満たす場合に、第5のサイドリンクBSRによってトリガされたSRをキャンセルすることを示す。パラメータまたはフィールドの値がfalseまたは0である場合、パラメータまたはフィールドは、アップリンクMAC PDUが第4の条件を満たす場合に、第5のサイドリンクBSRによってトリガされたSRをキャンセルしないことを示す。
第2のケースでは、任意選択で、本方法は以下のステップをさらに含む。
(41)通信装置は、第1のQoSフローの識別子および第1のQoSフローに対応するQoSパラメータをネットワークデバイスに送信し、第1のQoSフローで搬送されるデータはサイドリンクデータである。これに対応して、ネットワークデバイスは、通信装置から第1のQoSフローの識別子および第1のQoSフローに対応するQoSパラメータを受信する。
(42)ネットワークデバイスは、第1のQoSフローの識別子および第1のQoSフローに対応するQoSパラメータに基づいて、第5のサイドリンク論理チャネルに対応する構成または第5のサイドリンク論理チャネルがマッピングされたSR構成を通信装置に送信し、第5のサイドリンク論理チャネルに対応する構成または第5のサイドリンク論理チャネルがマッピングされたSR構成は、第4の指示情報を含み、第5のサイドリンク論理チャネルは、第1のQoSフローで搬送されるデータを送信するために使用される。これに対応して、通信装置は、ネットワークデバイスから、第5のサイドリンク論理チャネルに対応する構成または第5のサイドリンク論理チャネルがマッピングされたSR構成を受信する。
ステップ(42)の特定の実施態様では、ネットワークデバイスは、QoSパラメータに基づいて、第4の指示情報を搬送するために、第5のサイドリンク論理チャネルに対応する構成を使用するか、それとも第5のサイドリンク論理チャネルがマッピングされたSR構成を使用するかを判定し得る。例えば、QoSパラメータは、第1のQoSフローのレイテンシ要件を含み得る。レイテンシ要件が比較的高い(例えば、データ送信レイテンシが2ミリ秒未満である必要がある)場合、第5のサイドリンク論理チャネルに対応する構成もしくは第5のサイドリンク論理チャネルがマッピングされたSR構成は、第4の指示情報を含まなくてもよく、もしくはレイテンシ要件が比較的低い(例えば、データ送信レイテンシが100ミリ秒未満である必要がある)場合、第5のサイドリンク論理チャネルに対応する構成もしくは第5のサイドリンク論理チャネルがマッピングされたSR構成は、第4の指示情報を含み得るか、またはこの逆である。
任意選択で、本方法は、ネットワークデバイスが、第1のQoSフローに対応するQoSパラメータに基づいて、第1のQoSフローの識別子と、第5のサイドリンク無線ベアラの識別子、第5のサイドリンク論理チャネルの識別子、または第5のサイドリンク論理チャネルグループの識別子との間のマッピング関係を端末に送信することをさらに含む。これに対応して、端末は、第1のQoSフローの識別子と、第5のサイドリンク無線ベアラの識別子、第5のサイドリンク論理チャネルの識別子、または第5のサイドリンク論理チャネルグループの識別子との間のマッピング関係をネットワークデバイスから受信する。
第5のサイドリンク論理チャネルは、第1のQoSフローで搬送されるデータを送信するために使用され、第5のサイドリンク無線ベアラは、第5のサイドリンク論理チャネルが属するサイドリンク無線ベアラであり、第5のサイドリンク論理チャネルグループは、第5のサイドリンク論理チャネルが属するサイドリンク論理チャネルグループである。1つのQoSフローは1つのサイドリンク無線ベアラに対応し、1つのサイドリンク無線ベアラは1つのサイドリンク論理チャネルに対応する。
第5のサイドリンク無線ベアラの識別子または第5のサイドリンク論理チャネルの識別子が受信された場合、端末は、識別子に基づいて第5のサイドリンク論理チャネルを決定し得る。第5のサイドリンク論理チャネルグループの識別子が受信された場合、端末は、第5のサイドリンク論理チャネルに識別子を割り当て得、第5のサイドリンク論理チャネルが第5のサイドリンク論理チャネルグループに属すると見なす。
解決策2
例3および例4では、UL grantを使用して送信されるMAC PDUがサイドリンクBSRを含む場合でも、UL grantが、低レイテンシ要件(例えば、50msのレイテンシ要件)を有するアップリンクサービスの送信に使用されるが、SL SRが、高レイテンシ要件(例えば、3msのレイテンシ要件)を有するV2Xサービスによってトリガされる場合、サイドリンクBSRがUL grantを使用して送信されても、V2Xサービスのレイテンシ要件は満たされ得ない。
この問題を解決するために、さらに、任意選択で、第2のタイプのSRは、第2のタイプの第5のサブタイプSRを含み、第2のタイプのSRは、第2のタイプの第5のサブタイプSRであり、第2のタイプの第5のサブタイプSRは、第6のサイドリンクBSRによってトリガされるSRである。第6のサイドリンクBSRをトリガする第6のサイドリンク論理チャネルと、第4の条件を満たすアップリンクMAC PDUを送信するために使用されるアップリンクリソースとは、第1の関係を満たし、第6のサイドリンクBSRは、第1のサイドリンクBSRに属する。第6のサイドリンク論理チャネルに対応する構成または第6のサイドリンク論理チャネルがマッピングされたSR構成は、以下の2つのパラメータ、すなわち、第1のパラメータ、すなわちサブキャリア間隔リスト、および第2のパラメータ、すなわち、PUSCH期間の最大値(すなわち、PUSCHによって占有される時間領域リソースの時間長)の少なくとも一方を含む。
第6のサイドリンク論理チャネルに対応する構成または第6のサイドリンク論理チャネルがマッピングされたSR構成が、第1のパラメータのみを含む場合、第1の関係は、第4の条件を満たすアップリンクMAC PDUを送信するために使用されるアップリンクリソースのサブキャリア間隔が第1のパラメータの値セットに含まれることである。
第6のサイドリンク論理チャネルに対応する構成または第6のサイドリンク論理チャネルがマッピングされたSR構成が、第2のパラメータのみを含む場合、第1の関係は、第4の条件を満たすアップリンクMAC PDUを送信するために使用されるアップリンクリソースのPUSCH期間が第2のパラメータの値未満であることである。
第6のサイドリンク論理チャネルに対応する構成または第6のサイドリンク論理チャネルがマッピングされたSR構成が、第1のパラメータおよび第2のパラメータを含む場合、第1の関係は、第4の条件を満たすアップリンクMAC PDUを送信するために使用されるアップリンクリソースのサブキャリア間隔が第1のパラメータの値セットに含まれ、第4の条件を満たすアップリンクMAC PDUを送信するために使用されるアップリンクリソースのPUSCH期間が第2のパラメータの値未満であることである。
解決策2の方法によれば、通信装置は、第2のタイプの第5のサブタイプSRのみをキャンセルし得る。第6のサイドリンクBSRによってトリガされるSRに関して、第6のサイドリンクBSRをトリガする第6のサイドリンク論理チャネルおよび第4の条件を満たすアップリンクMAC PDUを送信するために使用されるアップリンクリソースが、第1の関係を満たさない場合、通信装置は、第2のタイプの第5のサブタイプSRをキャンセルしない。
解決策2の方法によれば、高いレイテンシ要件を有するV2XサービスによってトリガされたSRが時期尚早にキャンセルされることが防止され得、サービスの送信レイテンシが短縮され得る。
第1の部分から第4の部分の説明に関して、SL grantが第3の条件を満たす場合、および/またはアップリンクMAC PDUが第4の条件を満たす場合、通信装置は、第2のタイプの第1のサブタイプSRおよび第2のタイプの第2のサブタイプSRをキャンセルしなくてもよい。あるいは、UL grantが第1の条件を満たす場合、および/またはアップリンクMAC PDUが第2の条件を満たす場合、通信装置は、第2のタイプの第3のサブタイプSRおよび第2のタイプの第4のサブタイプSRをキャンセルしなくてもよい。
第5の部分
任意選択で、第1のサイドリンク論理チャネルが第5の条件を満たすことは、自律リソース選択方式が第1のサイドリンク論理チャネルで使用するために構成されることを含む。自律リソース選択方式が第1のサイドリンク論理チャネルで使用するために構成される場合、通信装置は、第1のサイドリンク論理チャネルに対応する送信リソースをネットワークデバイスから要求する必要がない。したがって、通信装置は、第2のタイプのSRの不要な送信を回避し、送信リソースを節約するために、第2のタイプのSRをキャンセルし得る。この場合、第2のタイプのSRは、第1のサイドリンクBSRによってトリガされ、第1のサイドリンクBSRは、第1のサイドリンク論理チャネルによってトリガされる。
第5の条件に基づいて、通信装置は第2のタイプのSRのみをキャンセルし得、端末は、保留中の第1のタイプのSRがあっても、保留中の第1のタイプのSRをキャンセルしない。
通信装置が複数の保留中SRを有するときに、第5の条件が満たされた場合、通信装置は、第1のサイドリンク論理チャネルによってトリガされたサイドリンクBSRによってトリガされた保留中SRのみをキャンセルすることが理解されよう。サイドリンクBSRは、第1のサイドリンク論理チャネルによってトリガされる。さらに、サイドリンクBSRが第1のサイドリンク論理チャネルによってトリガされることは、データが第1のサイドリンク論理チャネルに到達したときにサイドリンクBSRをトリガすること、またはBSR再送信タイマが満了したときにサイドリンクBSRをトリガすることを含み、第1のサイドリンク論理チャネルは、サイドリンクBSRがトリガされたときに送信に利用可能なデータを有するサイドリンク論理チャネルの中で最も高い優先度を有するサイドリンク論理チャネルである。
第6の部分
任意選択で、通信装置が第6の条件を満たすことは、通信装置が自律リソース選択方式を使用するように構成されることを含む。
通信装置が自律リソース選択方式を使用するように構成される場合、通信装置は、ネットワークデバイスからサイドリンク送信リソースを要求する必要がない。したがって、通信装置は、第2のタイプのSRの不要な送信を回避し、送信リソースを節約するために、第2のタイプのSRをキャンセルし得る。
第6の条件に基づいて、通信装置はSRのうちの第2のタイプのSRのみをキャンセルし得る。保留中の第1のタイプのSRと保留中の第2のタイプのSRの両方があるときに、第6の条件が満たされた場合、通信装置はSRのうちの第2のタイプのSRをキャンセルすることが理解されよう。
前述の実施形態では、各タイプのSRのキャンセルは、別のタイプのSRのキャンセルとは無関係であることに留意されたい。例えば、UL grantが第1の条件を満たす場合、通信装置はSRのうちの第1のタイプのSRをキャンセルする。この場合、SL grantが第3の条件を満たす場合、通信装置は、第2のタイプのSRをさらにキャンセルし得る。
第1の条件から第6の条件に基づく前述の解決策に関して、ケース1およびケース2はまた統合され得る。統合された解決策およびさらなる解決策の他の説明については、前述の説明を参照されたい。
ケース1:SRは、第1のタイプのSRおよび第2のタイプのSRを含み、第1のタイプのSRおよび第2のタイプのSRは、それぞれのキャンセル方法に対応し得る。
第1のタイプのSRは、アップリンクBSRによってトリガされるSRである。第2のタイプのSRは、第1のサイドリンクBSRによってトリガされるSRである。
第1のタイプのSRに対応するキャンセル方法は、方法1または方法2である。
方法1
方法1は、
通信装置がSRをトリガすること、および
UL grantがすべての利用可能な保留中のアップリンクデータに対応するのに十分であるときに、通信装置が、SRのうちのすべての保留中の第1のタイプのSRをキャンセルし、第1のタイプのSRがアップリンクBSRによってトリガされたSRであること、および/または
アップリンクMAC PDUが送信されるときに、通信装置が、アップリンクMAC PDUが組み立てられる前にトリガされた、SRのうちのすべての保留中の第1のタイプのSRをキャンセルし、第1のタイプのSRが、アップリンクBSRによってトリガされたSRであり、アップリンクMAC PDUが切り捨てられていないアップリンクBSR MAC CEを含み、切り捨てられていないアップリンクBSR MAC CEが、アップリンクMAC PDUが組み立てられる前にアップリンクBSRをトリガした最後のイベント(これを含む)までの通信装置のバッファ状態を含むこと
を含む。
方法2
方法2は、以下の方法のいずれか1つ以上を含む。
方法(1):通信装置はSRをトリガし、SL grantがすべての利用可能な保留中のサイドリンクデータに対応するのに十分であるとき、通信装置は、SRのうちのすべての保留中の第2のタイプのSRをキャンセルし、第2のタイプのSRは、サイドリンクBSRによってトリガされたSRである。
方法(2):通信装置はSRをトリガし、アップリンクMAC PDUが送信されるとき、通信装置は、アップリンクMAC PDUが組み立てられる前にトリガされた、SRのうちのすべての保留中の第2のタイプのSRをキャンセルし、第2のタイプのSRは、サイドリンクBSRによってトリガされたSRであり、アップリンクMAC PDUは、切り捨てられていないサイドリンクBSR MAC CEを含み、切り捨てられていないサイドリンクBSR MAC CEは、アップリンクMAC PDUが組み立てられる前にサイドリンクBSRをトリガした最後のイベント(これを含む)までの通信装置のバッファ状態を含む。
方法(3):通信装置はSRをトリガし、自律リソース選択方式が第1のサイドリンク論理チャネルで使用するために構成される場合、通信装置は、SRのうちのすべての保留中の第2のタイプのSRをキャンセルし、第2のタイプのSRは、サイドリンクBSRによってトリガされたSRであり、サイドリンクBSRは、第1のサイドリンク論理チャネルによってトリガされる。
方法(4):通信装置はSRをトリガし、通信装置が自律リソース選択方式を使用するように構成される場合、通信装置は、SRのうちのすべての保留中の第2のタイプのSRをキャンセルし、第2のタイプのSRは、サイドリンクBSRによってトリガされたSRである。
ケース2:5つのタイプのSRがある。一部のSRはすべてキャンセルされてもよく、一部のSRは個別にキャンセルされてもよい。
5つのタイプのSRは以下の通りである。
タイプ1SR:タイプ1SRはアップリンクBSRによってトリガされるSRである。
タイプ2SR:タイプ2SRは、サイドリンクBSRによってトリガされるSRであり、サイドリンクBSRをトリガするサイドリンク論理チャネルは、以下の条件、すなわち、サイドリンク論理チャネルがマッピングされたSR構成およびサイドリンク論理チャネルがマッピングされたSRリソースの少なくとも一方が、少なくとも1つのアップリンク論理チャネルにもマッピングされるか、またはサイドリンク論理チャネルに対応する構成もしくはサイドリンク論理チャネルがマッピングされたSR構成が、第1の指示情報を含み、第1の指示情報が、UL grantが第1の条件を満たす場合に、サイドリンクBSRによってトリガされたSRをキャンセルすることを示すことを満たし、UL grantが第1の条件を満たすことは、UL grantがすべての利用可能な保留中のアップリンクデータに対応するのに十分であることを含む。
タイプ3SR:タイプ3SRは、サイドリンクBSRによってトリガされるSRであり、サイドリンクBSRをトリガするサイドリンク論理チャネルは、以下の条件、すなわち、サイドリンク論理チャネルがマッピングされたSR構成およびサイドリンク論理チャネルがマッピングされたSRリソースの少なくとも一方が、少なくとも1つのアップリンク論理チャネルにもマッピングされるか、またはサイドリンク論理チャネルに対応する構成もしくはサイドリンク論理チャネルがマッピングされたSR構成が、第2の指示情報を含み、第2の指示情報が、アップリンクMAC PDUが第2の条件を満たす場合に、サイドリンクBSRによってトリガされたSRをキャンセルすることを示すことを満たし、アップリンクMAC PDUが第2の条件を満たすことは、アップリンクMAC PDUが切り捨てられていないアップリンクBSR MAC CEを含み、切り捨てられていないアップリンクBSR MAC CEが、アップリンクMAC PDUが組み立てられる前にアップリンクBSRをトリガした最後のイベント(これを含む)までの通信装置のバッファ状態を含むことを含む。
タイプ4SR:タイプ4SRは、サイドリンクBSRによってトリガされるSRであり、サイドリンクBSRをトリガするサイドリンク論理チャネルは、以下の条件、すなわち、サイドリンク論理チャネルおよび任意のアップリンク論理チャネルが異なるSR構成および/もしくは異なるSRリソースにマッピングされるか、またはサイドリンク論理チャネルに対応する構成もしくはサイドリンク論理チャネルがマッピングされたSR構成が、第3の指示情報を含み、第3の指示情報が、SL grantが第3の条件を満たす場合に、サイドリンクBSRによってトリガされたSRをキャンセルすることを示すことを満たし、SL grantが第3の条件を満たすことは、SL grantがすべての利用可能な保留中のサイドリンクデータに対応するのに十分であることを含む。
タイプ5SR:タイプ5SRは、サイドリンクBSRによってトリガされるSRであり、サイドリンクBSRをトリガするサイドリンク論理チャネルは、以下の条件、すなわち、サイドリンク論理チャネルおよび任意のアップリンク論理チャネルが異なるSR構成および/もしくは異なるSRリソースにマッピングされるか、またはサイドリンク論理チャネルに対応する構成もしくはサイドリンク論理チャネルがマッピングされたSR構成が、第4の指示情報を含み、第4の指示情報が、アップリンクMAC PDUが第4の条件を満たす場合に、サイドリンクBSRによってトリガされたSRをキャンセルすることを示すことを満たし、アップリンクMAC PDUが第4の条件を満たすことは、アップリンクMAC PDUが切り捨てられていないサイドリンクBSR MAC CEを含み、切り捨てられていないサイドリンクBSR MAC CEが、アップリンクMAC PDUが組み立てられる前にサイドリンクBSRをトリガした最後のイベント(これを含む)までの通信装置のバッファ状態を含むことを含む。
ケース2では、第1の可能な実施態様において、タイプ1SRとタイプ2SRの両方がキャンセルされ得る。この実施態様は、具体的には、
通信装置がSRをトリガすること、および
UL grantが第1の条件を満たす場合に、通信装置が、SRのうちのすべての保留中のタイプ1SRおよびすべての保留中のタイプ2SRをキャンセルすること
を含む。
ケース2では、第2の可能な実施態様において、タイプ1SRとタイプ3SRの両方がキャンセルされ得る。この実施態様は、具体的には、
通信装置がSRをトリガすること、および
アップリンクMAC PDUが第2の条件を満たし、アップリンクMAC PDUが送信されるときに、通信装置が、アップリンクMAC PDUが組み立てられる前にトリガされた、SRのうちのすべての保留中のタイプ1SRおよびすべての保留中のタイプ3SRをキャンセルすること
を含む。
ケース2では、第3の可能な実施態様において、タイプ4SRは個別にキャンセルされ得る。この実施態様は、具体的には、
通信装置がSRをトリガすること、および
SL grantが第3の条件を満たす場合に、通信装置がSRのうちのすべての保留中のタイプ4SRをキャンセルすること
を含む。
ケース2では、第4の可能な実施態様において、タイプ5SRは個別にキャンセルされ得る。この実施態様は、具体的には、
通信装置がSRをトリガすること、および
アップリンクMAC PDUが第4の条件を満たし、アップリンクMAC PDUが送信されるときに、通信装置が、アップリンクMAC PDUが組み立てられる前にトリガされた、SRのうちのすべての保留中のタイプ5SRをキャンセルすること
を含む。
ケース1およびケース2では、各タイプのSRのキャンセルは別のタイプのSRのキャンセルとは無関係であることに留意されたい。例えば、アップリンクMAC PDUが第4の条件を満たし、アップリンクMAC PDUが送信されるとき、通信装置は、アップリンクMAC PDUが組み立てられる前にトリガされた、SRのうちのすべての保留中のタイプ5SRをキャンセルする。この場合、UL grantが第1の条件を満たす場合、通信装置は、タイプ1SRおよびタイプ2SRをさらにキャンセルし得る。
実施形態2
実施形態2は、保留中SRキャンセル方法を提供する。図10に示されているように、本方法は以下のステップを含む。
1001:通信装置はSRをトリガする。
任意選択で、通信装置は、端末であってもよいし、または実施形態2で提供される方法を実行するように構成され得るチップであってもよい。
1002:アップリンクMAC PDUが事前設定条件を満たし、アップリンクMAC PDUが送信されるとき、通信装置は、アップリンクMAC PDUが組み立てられる前にトリガされたすべての保留中SRをキャンセルする。
実施形態2で提供される方法によれば、通信装置は、保留中SRを一律にキャンセルし得る。実施形態1と比較して、この実施形態は、通信装置の実施の複雑さを低減し得る。
アップリンクMAC PDUが事前設定条件を満たすことは、以下のいくつかのケースを含み得る。
ケース1
アップリンクMAC PDUが事前設定条件を満たすことは、アップリンクMAC PDUが切り捨てられていないサイドリンクBSR MAC CEを含み、切り捨てられていないサイドリンクBSR MAC CEが、アップリンクMAC PDUが組み立てられる前にサイドリンクBSRをトリガした最後のイベント(これを含む)までの通信装置のバッファ状態を含むことを含む。
ケース1では、従来技術において、論理チャネル優先度処理時に、デフォルトで、アップリンクBSR MAC CEの優先度はサイドリンクBSR MAC CEの優先度よりも高いと見なされる。具体的には、アップリンクMAC PDUを組み立てるとき、通信装置は、アップリンクBSR MAC CEを優先的に組み立てる。したがって、アップリンクMAC PDUが切り捨てられていないサイドリンクBSR MAC CEを含む場合、アップリンクMAC PDUは切り捨てられていないアップリンクBSR MAC CEを確実に含む。この場合、通信装置は、SRを使用してネットワークデバイスから、サイドリンクBSRおよびアップリンクBSRを送信するためのUL grantを要求する必要がなく、したがって、通信装置は保留中SRをキャンセルする。
任意選択で、論理チャネル優先度処理時に、アップリンクBSR MAC CEの優先度は、サイドリンクBSR MAC CEの優先度よりも高い。
ケース2
アップリンクMAC PDUが事前設定条件を満たすことは、論理チャネル優先度処理時に、サイドリンクBSR MAC CEの優先度がアップリンクBSR MAC CEの優先度よりも高く(具体的には、アップリンクMAC PDUを組み立てるときに、通信装置は、サイドリンクBSR MAC CEを優先的に組み立てる)、アップリンクMAC PDUが切り捨てられていないアップリンクBSR MAC CEを含み、切り捨てられていないアップリンクBSR MAC CEが、アップリンクMAC PDUが組み立てられる前にアップリンクBSRをトリガした最後のイベント(これを含む)までの通信装置のバッファ状態を含むことを含む。
ケース2では、論理チャネル優先度処理時に、サイドリンクBSR MAC CEの優先度は、アップリンクBSR MAC CEの優先度よりも高い。具体的には、アップリンクMAC PDUを組み立てるとき、通信装置は、サイドリンクBSR MAC CEを優先的に組み立てる。したがって、アップリンクMAC PDUが切り捨てられていないアップリンクBSR MAC CEを含む場合、アップリンクMAC PDUは切り捨てられていないサイドリンクBSR MAC CEを確実に含む。この場合、通信装置は、SRを使用してネットワークデバイスから、サイドリンクBSRおよびアップリンクBSRを送信するためのUL grantを要求する必要がなく、したがって、通信装置は保留中SRをキャンセルする。
ケース3
アップリンクMAC PDUが事前設定条件を満たすことは、アップリンクMAC PDUが、切り捨てられていないアップリンクBSR MAC CEおよび切り捨てられていないサイドリンクBSR MAC CEを含み、切り捨てられていないアップリンクBSR MAC CEは、アップリンクMAC PDUが組み立てられる前にアップリンクBSRをトリガした最後のイベント(これを含む)までの通信装置のバッファ状態を含み、切り捨てられていないサイドリンクBSR MAC CEは、アップリンクMAC PDUが組み立てられる前にサイドリンクBSRをトリガした最後のイベント(これを含む)までの通信装置のバッファ状態を含むことを含む。
ケース3では、アップリンクMAC PDUは、切り捨てられていないアップリンクBSR MAC CEおよび切り捨てられていないサイドリンクBSR MAC CEを含む。この場合、通信装置は、SRを使用してネットワークデバイスから、サイドリンクBSRおよびアップリンクBSRを送信するためのUL grantを要求する必要がなく、したがって、通信装置は保留中SRをキャンセルする。
ケース4
アップリンクMAC PDUが事前設定条件を満たすことは、アップリンクMAC PDUがすべての利用可能な保留中のアップリンクデータを含むことを含む。
ケース4では、サイドリンクBSR MAC CEの優先度は、アップリンクデータの優先度よりも高い。したがって、アップリンクMAC PDUがすべての利用可能な保留中のアップリンクデータを含む場合、アップリンクMAC PDUはサイドリンクBSR MAC CEを確実に搬送し得る。この場合、通信装置は、SRを使用してネットワークデバイスから、サイドリンクBSRおよびアップリンクBSRを送信するためのUL grantを要求する必要がなく、したがって、通信装置は保留中SRをキャンセルする。
例3および例4では、UL grantを使用して送信されるMAC PDUがサイドリンクBSRを含む場合でも、UL grantが、低レイテンシ要件(例えば、50msのレイテンシ要件)を有するアップリンクサービスの送信に使用されるが、SL SRが、高レイテンシ要件(例えば、3msのレイテンシ要件)を有するV2Xサービスによってトリガされる場合、サイドリンクBSRがUL grantを使用して送信されても、V2Xサービスのレイテンシ要件は満たされ得ない。
問題を解決するために、ケース1からケース4に基づいて、本方法は、以下の任意選択の解決策をさらに含む。
さらに、任意選択で、SRのうちの、第7のサイドリンクBSRによってトリガされたSRに関して、条件1を満たすSRのみがキャンセルされる。条件1は、第7のサイドリンクBSRをトリガする第7のサイドリンク論理チャネルと、事前設定条件を満たすアップリンクMAC PDUを送信するために使用されるアップリンクリソースとが、第1の関係を満たすことである。
第7のサイドリンク論理チャネルに対応する構成または第7のサイドリンク論理チャネルがマッピングされたSR構成は、以下の2つのパラメータ、すなわち、第1のパラメータ、すなわちサブキャリア間隔リスト、および第2のパラメータ、すなわち、PUSCH期間の最大値の少なくとも一方を含む。
第7のサイドリンク論理チャネルに対応する構成または第7のサイドリンク論理チャネルがマッピングされたSR構成が、第1のパラメータのみを含む場合、第1の関係は、事前設定条件を満たすアップリンクMAC PDUを送信するために使用されるアップリンクリソースのサブキャリア間隔が第1のパラメータの値セットに含まれることである。
第7のサイドリンク論理チャネルに対応する構成または第7のサイドリンク論理チャネルがマッピングされたSR構成が、第2のパラメータのみを含む場合、第1の関係は、事前設定条件を満たすアップリンクMAC PDUを送信するために使用されるアップリンクリソースのPUSCH期間が第2のパラメータの値未満であることである。
第7のサイドリンク論理チャネルに対応する構成または第7のサイドリンク論理チャネルがマッピングされたSR構成が、第1のパラメータおよび第2のパラメータを含む場合、第1の関係は、事前設定条件を満たすアップリンクMAC PDUを送信するために使用されるアップリンクリソースのサブキャリア間隔が第1のパラメータの値セットに含まれ、事前設定条件を満たすアップリンクMAC PDUを送信するために使用されるアップリンクリソースのPUSCH期間が第2のパラメータの値未満であることである。
任意選択の方法によれば、第7のサイドリンクBSRによってトリガされたSRに関して、第7のサイドリンク論理チャネルと、事前設定条件を満たすアップリンクMAC PDUを送信するために使用されるアップリンクリソースとが第1の関係を満たさない場合、通信装置は、第7のサイドリンクBSRによってトリガされたSRをキャンセルしない。
任意選択の方法によれば、高いレイテンシ要件を有するV2XサービスによってトリガされたSRが時期尚早にキャンセルされることが防止され得、サービスの送信レイテンシが短縮され得る。
実施形態3
実施形態3は通信方法を提供する。図11に示されているように、本方法は以下のステップを含む。
1101:第1の通信装置は、第1のQoSフローの識別子および第1のQoSフローに対応するQoSパラメータを第2の通信装置に送信し、第1のQoSフローで搬送されるデータはサイドリンクデータである。これに対応して、第2の通信装置は、第1の通信装置から第1のQoSフローの識別子および第1のQoSフローに対応するQoSパラメータを受信する。
QoSパラメータは、保証送信速度、最大送信速度、レイテンシ要件、信頼性要件、優先度、および通信距離を含むが、これらに限定されない。さらに、QoSパラメータはまた、特定のQoSパラメータに対応するインデックス値として理解されてもよい。
第1の通信装置は端末であってもよく、第2の通信装置はネットワークデバイスであってもよい。端末およびネットワークデバイスの説明については、前述の説明を参照されたい。ここでは詳細は再び説明されない。
1102:第2の通信装置は、第1のQoSフローに対応するQoSパラメータに基づいて、第1のQoSフローの識別子とターゲットサイドリンク無線ベアラの識別子、ターゲットサイドリンク論理チャネルの識別子、またはターゲットサイドリンク論理チャネルグループの識別子との間のマッピング関係を第1の通信装置に送信する。これに対応して、第1の通信装置は、第1のQoSフローの識別子とターゲットサイドリンク無線ベアラの識別子、ターゲットサイドリンク論理チャネルの識別子、またはターゲットサイドリンク論理チャネルグループの識別子との間のマッピング関係を第2の通信装置から受信する。
ターゲットサイドリンク論理チャネルは、第1のQoSフローで搬送されるデータを送信するために使用され、ターゲットサイドリンク無線ベアラは、ターゲットサイドリンク論理チャネルが属するサイドリンク無線ベアラであり、ターゲットサイドリンク論理チャネルグループは、ターゲットサイドリンク論理チャネルが属するサイドリンク論理チャネルグループである。1つのQoSフローは1つのサイドリンク無線ベアラに対応し、1つのサイドリンク無線ベアラは1つのサイドリンク論理チャネルに対応する。
ステップ1102の後、ターゲットサイドリンク無線ベアラの識別子またはターゲットサイドリンク論理チャネルの識別子が受信された場合、第1の通信装置デバイスは、識別子に基づいてターゲットサイドリンク論理チャネルを決定し得る。ターゲットサイドリンク論理チャネルグループの識別子が受信された場合、第1の通信装置は、ターゲットサイドリンク論理チャネルに識別子を割り当て、ターゲットサイドリンク論理チャネルがターゲットサイドリンク論理チャネルグループに属すると見なし得る。
従来技術では、サイドリンクデータを搬送するためのQoSフローに関して第2の通信装置からサイドリンク論理チャネルを要求するとき、第1の通信装置は、QoSフローに対応するQoSパラメータを第2の通信装置に送信する必要がある。第1の通信装置が、割り当てられたサイドリンク論理チャネルが対応する特定のQoSフローを決定することを可能にするために、第2の通信装置は、サイドリンク論理チャネルの識別子とQoSパラメータとの対応関係を第1の通信装置に通知する。QoSパラメータは比較的大量の情報を含むため、大量の送信リソースが消費される必要がある。実施形態3で提供される方法によれば、第1の通信装置は、QoSフローに対応する識別子を割り当て得る。サイドリンクデータを搬送するためのQoSフローに関して第2の通信装置からサイドリンク論理チャネルを要求するとき、第1の通信装置は、QoSフローの識別子およびQoSフローに対応するQoSパラメータを第2の通信装置に送信し得、第2の通信装置は、割り当てられたサイドリンク論理チャネルの識別子とQoSフローの識別子との対応関係を第1の通信装置に送信し得る。次いで、第1の通信装置は、対応関係に基づいて、QoSフローで搬送されたデータを送信するためのサイドリンク論理チャネルを決定し得、第2の通信装置は、サイドリンク論理チャネルの識別子とQoSパラメータとの対応関係を第1の通信装置に送信する必要がない。したがって、送信リソースが節約され得る。
任意選択で、本方法は、第2の通信装置が、ターゲットサイドリンク論理チャネルに対応する構成またはターゲットサイドリンク論理チャネルがマッピングされたSR構成を第1の通信装置に送信することをさらに含み、ターゲットサイドリンク論理チャネルに対応する構成またはターゲットサイドリンク論理チャネルがマッピングされたSR構成は、第1の指示情報、第2の指示情報、第3の指示情報、および第4の指示情報のうちの1つ以上を含む。これに対応して、第1の通信装置は、第2の通信装置から、ターゲットサイドリンク論理チャネルに対応する構成またはターゲットサイドリンク論理チャネルがマッピングされたSR構成を受信する。
第1の指示情報、第2の指示情報、第3の指示情報、および第4の指示情報の関連する説明については、実施形態1の関連する説明を参照されたい。ここでは詳細は再び説明されない。
任意選択で、本方法の特定の実施態様では、第2の通信装置は、第1の指示情報、第2の指示情報、第3の指示情報、および第4の指示情報のうちの1つ以上を搬送するために、QoSパラメータに基づいて、ターゲットサイドリンク論理チャネルに対応する構成を使用するか、それともターゲットサイドリンク論理チャネルがマッピングされたSR構成を使用するかを判定し得る。例えば、QoSパラメータは、第1のQoSフローのレイテンシ要件を含み得る。レイテンシ要件が比較的高い(例えば、データ送信レイテンシが2ミリ秒未満である必要がある)場合、ターゲットサイドリンク論理チャネルに対応する構成またはターゲットサイドリンク論理チャネルがマッピングされたSR構成は、第1の指示情報、第2の指示情報、第3の指示情報、および第4の指示情報のいずれか1つを含まなくてもよい。レイテンシ要件が比較的低い(例えば、データ送信レイテンシが100ミリ秒未満である必要がある)場合、ターゲットサイドリンク論理チャネルに対応する構成またはターゲットサイドリンク論理チャネルがマッピングされたSR構成は、第1の指示情報、第2の指示情報、第3の指示情報、および第4の指示情報のうちの1つ以上を含み得る。
上記は主に、ネットワーク要素間の相互作用の観点から、本出願の実施形態における解決策を説明している。前述の機能を実施するために、通信装置(例えば、ネットワークデバイスおよび端末)はそれぞれ、機能を実行するための対応するハードウェア構造およびソフトウェアモジュールの少なくとも一方を含むことが理解されよう。当業者は、本明細書で開示された実施形態を参照して説明された例のユニット、アルゴリズム、およびステップが、本出願におけるハードウェアまたはハードウェアとコンピュータソフトウェアの組み合わせによって実施され得ることに容易に気付くはずである。機能がハードウェアによって実行されるか、それともコンピュータソフトウェアによって駆動されるハードウェアによって実行されるかは、技術的解決策の特定の用途および設計上の制約に依存する。当業者は、特定の用途ごとに、説明された機能を実施するために異なる方法を使用し得るが、このような実施が本出願の範囲を超えるとは考えられるべきではない。
本出願の実施形態では、通信装置(例えば、ネットワークデバイスおよび端末)はそれぞれ、前述の方法の例に基づいて機能ユニットに分割され得る。例えば、各機能ユニットは、対応する各機能に基づく分割によって得られてもよいし、または2つ以上の機能が1つの処理ユニットに統合されてもよい。統合ユニットは、ハードウェアの形態で実施されてもよいし、またはソフトウェア機能ユニットの形態で実施されてもよい。本出願の実施形態において、ユニットへの分割は例であり、論理的な機能の分割にすぎず、実際の実施態様では他の分割であってもよいことに留意されたい。
図12は、前述の実施形態における通信装置(通信装置120として表されている)の可能な概略構造図である。通信装置120は、トリガユニット1201およびキャンセルユニット1202を含む。任意選択で、通信装置120は、記憶ユニット1203をさらに含む。記憶ユニット1203は、コンピュータプログラムを記憶するように構成され、トリガユニット1201およびキャンセルユニット1202は、以下の説明の対応する動作を実行するためにコンピュータプログラムを呼び出す。
トリガユニット1201は、SRをトリガするように構成される。
キャンセルユニット1202は、UL grantが第1の条件を満たす場合、もしくはアップリンクMAC PDUが第2の条件を満たす場合に、SRのうちのすべての保留中の第1のタイプのSRをキャンセルし、第1のタイプのSRは、アップリンクBSRによってトリガされたSRであり、および/またはSL grantが第3の条件を満たす場合、アップリンクMAC PDUが第4の条件を満たす場合、第1のサイドリンク論理チャネルが第5の条件を満たす場合、もしくは通信装置が第6の条件を満たす場合に、SRのうちのすべての保留中の第2のタイプのSRをキャンセルし、第2のタイプのSRは、第1のサイドリンクBSRによってトリガされたSRであり、第1のサイドリンク論理チャネルが第5の条件を満たす場合、第1のサイドリンク論理チャネルは、第1のサイドリンクBSRをトリガした論理チャネルである、ように構成される。
任意選択で、通信装置は端末である。
任意選択で、UL grantが第1の条件を満たすことは、UL grantがすべての利用可能な保留中のアップリンクデータに対応するのに十分であることを含む。
任意選択で、第2のタイプのSRは第2のタイプの第1のサブタイプSRを含み、第2のタイプの第1のサブタイプSRは第2のサイドリンクBSRによってトリガされるSRであり、第2のサイドリンクBSRをトリガする第2のサイドリンク論理チャネルは第7の条件を満たし、第2のサイドリンクBSRは第1のサイドリンクBSRに属し、第7の条件は、第2のサイドリンク論理チャネルがマッピングされたSR構成および第2のサイドリンク論理チャネルがマッピングされたSRリソースの少なくとも一方が、少なくとも1つのアップリンク論理チャネルにもマッピングされることであるか、または第2のサイドリンク論理チャネルに対応する構成もしくは第2のサイドリンク論理チャネルがマッピングされたSR構成が、第1の指示情報を含み、第1の指示情報が、UL grantが第1の条件を満たす場合に、第2のサイドリンクBSRによってトリガされたSRをキャンセルすることを示すことである。
キャンセルユニット1202は、SRのうちの第2のタイプのすべての保留中の第1のサブタイプSRをキャンセルするように特に構成される。
任意選択で、アップリンクMAC PDUが第2の条件を満たすことは、アップリンクMAC PDUが切り捨てられていないアップリンクBSR MAC CEを含み、切り捨てられていないアップリンクBSR MAC CEが、アップリンクMAC PDUが組み立てられる前にアップリンクBSRをトリガした最後のイベント(これを含む)までの通信装置のバッファ状態を含むことを含む。
キャンセルユニット1202は、アップリンクMAC PDUが送信されるときに、アップリンクMAC PDUが組み立てられる前にトリガされたすべての保留中の第1のタイプのSRをキャンセルするように特に構成される。
任意選択で、第2のタイプのSRは第2のタイプの第2のサブタイプSRを含み、第2のタイプの第2のサブタイプSRは第3のサイドリンクBSRによってトリガされるSRであり、第3のサイドリンクBSRをトリガする第3のサイドリンク論理チャネルは第8の条件を満たし、第3のサイドリンクBSRは第1のサイドリンクBSRに属し、第8の条件は、第3のサイドリンク論理チャネルがマッピングされたSR構成および第3のサイドリンク論理チャネルがマッピングされたSRリソースの少なくとも一方が、少なくとも1つのアップリンク論理チャネルにもマッピングされることであるか、または第3のサイドリンク論理チャネルに対応する構成もしくは第3のサイドリンク論理チャネルがマッピングされたSR構成が、第2の指示情報を含み、第2の指示情報が、アップリンクMAC PDUが第2の条件を満たす場合に、第3のサイドリンクBSRによってトリガされたSRをキャンセルすることを示すことである。
キャンセルユニット1202は、アップリンクMAC PDUが送信されるときに、アップリンクMAC PDUが組み立てられる前にトリガされた第2のタイプのすべての保留中の第2のサブタイプSRをキャンセルするように特に構成される。
任意選択で、SL grantが第3の条件を満たすことは、SL grantがすべての利用可能な保留中のサイドリンクデータに対応するのに十分であることを含む。
任意選択で、第2のタイプのSRは、第2のタイプの第3のサブタイプSRを含み、第2のタイプのSRは、第2のタイプの第3のサブタイプSRであり、第2のタイプの第3のサブタイプSRは、第4のサイドリンクBSRによってトリガされるSRであり、第4のサイドリンクBSRをトリガする第4のサイドリンク論理チャネルは、第9の条件を満たし、第4のサイドリンクBSRは、第1のサイドリンクBSRに属し、第9の条件は、第4のサイドリンク論理チャネルおよび任意のアップリンク論理チャネルが、異なるSR構成および/もしくは異なるSRリソースにマッピングされることであるか、または第4のサイドリンク論理チャネルに対応する構成もしくは第4のサイドリンク論理チャネルがマッピングされたSR構成が、第3の指示情報を含み、第3の指示情報が、SL grantが第3の条件を満たす場合に、第4のサイドリンクBSRによってトリガされたSRをキャンセルすることを示すことである。
任意選択で、アップリンクMAC PDUが第4の条件を満たすことは、アップリンクMAC PDUが切り捨てられていないサイドリンクBSR MAC CEを含み、切り捨てられていないサイドリンクBSR MAC CEが、アップリンクMAC PDUが組み立てられる前にサイドリンクBSRをトリガした最後のイベント(これを含む)までの通信装置のバッファ状態を含むことを含む。
キャンセルユニット1202は、アップリンクMAC PDUが送信されるときに、アップリンクMAC PDUが組み立てられる前にトリガされたすべての保留中の第2のタイプのSRをキャンセルするように特に構成される。
任意選択で、第2のタイプのSRは、第2のタイプの第4のサブタイプSRを含み、第2のタイプのSRは、第2のタイプの第4のサブタイプSRであり、第2のタイプの第4のサブタイプSRは、第5のサイドリンクBSRによってトリガされるSRであり、第5のサイドリンクBSRをトリガする第5のサイドリンク論理チャネルは、第10の条件を満たし、第5のサイドリンクBSRは、第1のサイドリンクBSRに属し、第10の条件は、第5のサイドリンク論理チャネルおよび任意のアップリンク論理チャネルが、異なるSR構成および/もしくは異なるSRリソースにマッピングされることであるか、または第5のサイドリンク論理チャネルに対応する構成もしくは第5のサイドリンク論理チャネルがマッピングされたSR構成が、第4の指示情報を含み、第4の指示情報が、アップリンクMAC PDUが第4の条件を満たす場合に、第5のサイドリンクBSRによってトリガされたSRをキャンセルすることを示すことである。
任意選択で、第1のサイドリンク論理チャネルが第5の条件を満たすことは、自律リソース選択方式が第1のサイドリンク論理チャネルで使用するために構成されることを含む。
任意選択で、通信装置が第6の条件を満たすことは、通信装置が自律リソース選択方式を使用するように構成されることを含む。
図13は、前述の実施形態における通信装置(通信装置130として表されている)の可能な概略構造図である。通信装置130は、処理ユニット1301および通信ユニット1302を含み、さらに記憶ユニット1303を含み得る。記憶ユニット1303は、コンピュータプログラムを記憶するように構成され、処理ユニット1301および通信ユニット1302は、以下の説明の対応する動作を実行するためにコンピュータプログラムを呼び出す。図13に示されている概略構造図は、前述の実施形態における第1の通信装置および第2の通信装置の構造を示すために使用され得る。
図13に示されている概略構造図が前述の実施形態における第1の通信装置(例えば、端末)の構造を示すために使用される場合、処理ユニット1301は、第1の通信装置の動作を制御および管理するように構成される。例えば、処理ユニット1301は、通信ユニット1302を使用して図11のステップ1101および1102を実行し、ならびに/または本出願の実施形態で説明された別のプロセスで第1の通信装置によって実行される動作を実行するように構成される。処理ユニット1301は、通信ユニット1302を介して別のネットワークエンティティと通信し得、例えば、図11に示されている第2の通信装置と通信し得る。記憶ユニット1303は、第1の通信装置のプログラムコードおよびデータを記憶するように構成される。
図13に示されている概略構造図が前述の実施形態における第2の通信装置(例えば、ネットワークデバイス)の構造を示すために使用される場合、処理ユニット1301は、第2の通信装置の動作を制御および管理するように構成される。例えば、処理ユニット1301は、通信ユニット1302を使用して図11のステップ1101および1102を実行し、ならびに/または本出願の実施形態で説明された別のプロセスで第2の通信装置によって実行される動作を実行するように構成される。処理ユニット1301は、通信ユニット1302を介して別のネットワークエンティティと通信し得、例えば、図11に示されている第1の通信装置と通信し得る。記憶ユニット1303は、第2の通信装置のプログラムコードおよびデータを記憶するように構成される。
通信装置130が端末またはネットワークデバイスである場合、処理ユニット1301は、プロセッサまたはコントローラであってもよく、通信ユニット1302は、通信インターフェース、トランシーバ、送受信機、トランシーバ回路、またはトランシーバ装置などであってもよい。通信インターフェースは総称であり、1つ以上のインターフェースを含み得る。記憶ユニット1303はメモリであり得る。通信装置130が端末またはネットワークデバイス内のチップである場合、処理ユニット1301はプロセッサまたはコントローラであってもよく、通信ユニット1302は入出力インターフェース、ピン、または回路などであってもよい。記憶ユニット1303は、チップ内の記憶ユニット(例えば、レジスタもしくはキャッシュ)であってもよいし、またはチップの外部に配置された、端末もしくはネットワークデバイス内の記憶ユニット(例えば、読み出し専用メモリもしくはランダムアクセスメモリ)であってもよい。
通信ユニットは、トランシーバユニットと呼ばれる場合もある。通信装置130において受信機能および送信機能を有するアンテナおよび制御回路は、通信装置130内の通信ユニット1302と見なされてもよく、通信装置130において処理機能を有するプロセッサは、通信装置130内の処理ユニット1301と見なされてもよい。任意選択で、通信ユニット1302において受信機能を実施するように構成された構成要素は、受信ユニットと見なされてもよい。受信ユニットは、本出願の実施形態における受信ステップを実行するように構成される。受信ユニットは、受信機、レシーバ、または受信機回路などであってもよい。通信ユニット1302において送信機能を実施するように構成された構成要素は、送信ユニットと見なされてもよい。送信ユニットは、本出願の実施形態における送信ステップを実行するように構成される。送信ユニットは、送信機、トランスミッタ、または送信回路などであってもよい。
図13の統合ユニットが、ソフトウェア機能モジュールの形態で実施され、独立した製品として販売または使用される場合、統合ユニットは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。このような理解に基づいて、本質的に本出願の実施形態の技術的解決策、または従来技術に寄与する部分、または技術的解決策の全部もしくは一部は、ソフトウェア製品の形態で実施されてもよい。コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、コンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、もしくはネットワークデバイスなどであってもよい)またはプロセッサ(processor)に、本出願の実施形態における方法のステップの全部または一部を実行するように命令するためのいくつかの命令を含む。コンピュータソフトウェア製品を記憶する記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、読み出し専用メモリ(read-only memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)、磁気ディスク、または光ディスクなどの、プログラムコードを記憶し得る任意の媒体を含む。
あるいは、図13のユニットはモジュールと呼ばれてもよい。例えば、処理ユニットは処理モジュールと呼ばれてもよい。
本出願の一実施形態は、通信装置(通信装置140として表されている)のハードウェアの概略構造図をさらに提供する。図14または図15を参照すると、通信装置140はプロセッサ1401を含む。任意選択で、通信装置140は、プロセッサ1401に接続されたメモリ1402をさらに含む。
プロセッサ1401は、汎用中央処理装置(central processing unit、CPU)、マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)、または本出願の解決策のプログラム実行を制御するように構成された1つ以上の集積回路であってよい。プロセッサ1401は、あるいは、複数のCPUを含んでもよく、プロセッサ1401は、シングルコアプロセッサ(single-CPU)またはマルチコアプロセッサ(multi-CPU)であってもよい。ここでのプロセッサは、データ(例えば、コンピュータプログラム命令)を処理するように構成された1つ以上の複数のデバイス、回路、または処理コアを指し得る。
メモリ1402は、ROMもしくは静的情報および命令を記憶し得る別のタイプの静的記憶デバイス、またはRAMもしくは情報および命令を記憶し得る別のタイプの動的記憶デバイスであってもよいし、または電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(electrically erasable programmable read-only memory、EEPROM)、コンパクトディスク読み出し専用メモリ(compact disc read-only memory、CD-ROM)もしくは別のコンパクトディスクストレージ、光ディスクストレージ(コンパクトディスク、レーザディスク、光ディスク、デジタル多用途ディスク、もしくはブルーレイディスクなどを含む)、磁気ディスク記憶媒体もしくは別の磁気記憶デバイス、または命令もしくはデータ構造の形式のしかるべきプログラムコードを保持もしくは記憶するために使用され得る、コンピュータによってアクセスされ得る任意の他の媒体であってもよい。しかしながら、メモリ1402は、本出願のこの実施形態では限定されない。メモリ1402は、独立して存在してもよいし、またはプロセッサ1401に統合されてもよい。メモリ1402は、コンピュータプログラムコードを含み得る。プロセッサ1401は、本出願の実施形態で提供される方法を実施するために、メモリ1402に記憶されたコンピュータプログラムコードを実行するように構成される。
第1の可能な実施態様では、図14を参照すると、通信装置140はトランシーバ1403をさらに含む。プロセッサ1401、メモリ1402、およびトランシーバ1403は、バスを介して接続される。トランシーバ1403は、別のデバイスまたは通信ネットワークと通信するように構成される。任意選択で、トランシーバ1403は、送信機および受信機を含んでもよい。トランシーバ1403において受信機能を実施するように構成された構成要素は、受信機と見なされてもよい。受信機は、本出願の実施形態における受信ステップを実行するように構成される。トランシーバ1403において送信機能を実施するように構成された構成要素は、送信機と見なされてもよい。送信機は、本出願の実施形態における送信ステップを実行するように構成される。
第1の可能な実施態様に基づいて、図14に示されている概略構造図は、前述の実施形態におけるネットワークデバイスまたは端末の構造を示すために使用され得る。
図14に示されている概略構造図が、前述の実施形態における端末の構造を示すために使用される場合、プロセッサ1401は、端末の動作を制御および管理するように構成される。例えば、プロセッサ1401は、図9に示されている方法、図10に示されている方法、図11に示されている方法(この場合、端末は第1の通信装置である)、および/または本出願の実施形態で説明されている別のプロセスで端末によって実行される動作を実行する際に端末をサポートするように構成される。プロセッサ1401は、トランシーバ1403を介して別のネットワークエンティティと通信し得、例えば、図11に示されている第2の通信装置(第2の通信デバイスはネットワークデバイスである)と通信し得る。メモリ1402は、端末のプログラムコードおよびデータを記憶するように構成される。
図14に示されている概略構造図が、前述の実施形態におけるネットワークデバイスの構造を示すために使用される場合、プロセッサ1401は、ネットワークデバイスの動作を制御および管理するように構成される。例えば、プロセッサ1401は、図11に示されている方法(この場合、ネットワークデバイスは第2の通信装置である)および/または本出願の実施形態で説明されている別のプロセスで端末によって実行される動作を実行する際にネットワークデバイスをサポートするように構成される。プロセッサ1401は、トランシーバ1403を介して別のネットワークエンティティと通信し得、例えば、図11に示されている第1の通信装置(第1の通信装置は端末であり得る)と通信し得る。メモリ1402は、ネットワークデバイスのプログラムコードおよびデータを記憶するように構成される。
第2の可能な実施態様では、プロセッサ1401は、論理回路と、入力インターフェースおよび出力インターフェースの少なくとも一方とを含む。出力インターフェースは、対応する方法の送信動作を実行するように構成され、入力インターフェースは、対応する方法の受信動作を実行するように構成される。
第2の可能な実施態様に基づいて、図15に示されている概略構造図は、前述の実施形態におけるネットワークデバイスまたは端末の構造を示すために使用され得る。
図15に示されている概略構造図が、前述の実施形態における端末の構造を示すために使用される場合、プロセッサ1401は、端末の動作を制御および管理するように構成される。例えば、プロセッサ1401は、図9に示されている方法、図10に示されている方法、図11に示されている方法(この場合、端末は第1の通信装置である)、および/または本出願の実施形態で説明されている別のプロセスで端末によって実行される動作を実行する際に端末をサポートするように構成される。プロセッサ1401は、入力インターフェースおよび出力インターフェースの少なくとも一方を介して別のネットワークエンティティと通信し得、例えば、図11に示されている第2の通信装置(第2の通信デバイスはネットワークデバイスである)と通信し得る。メモリ1402は、端末のプログラムコードおよびデータを記憶するように構成される。
図15に示されている概略構造図が、前述の実施形態におけるネットワークデバイスの構造を示すために使用される場合、プロセッサ1401は、ネットワークデバイスの動作を制御および管理するように構成される。例えば、プロセッサ1401は、図11に示されている方法(この場合、ネットワークデバイスは第2の通信装置である)および/または本出願の実施形態で説明されている別のプロセスで端末によって実行される動作を実行する際にネットワークデバイスをサポートするように構成される。プロセッサ1401は、入力インターフェースおよび出力インターフェースの少なくとも一方を介して別のネットワークエンティティと通信し得、例えば、図11に示されている第1の通信装置(第1の通信デバイスは端末であり得る)と通信し得る。メモリ1402は、ネットワークデバイスのプログラムコードおよびデータを記憶するように構成される。
加えて、本出願の一実施形態は、端末(端末160として表されている)のハードウェアの概略構造図をさらに提供する。詳細については、図16を参照されたい。
図16は、端末160のハードウェアの概略構造図である。説明を簡単にするために、図16は端末の主要構成要素のみを示している。図16に示されているように、端末160は、プロセッサ、メモリ、制御回路、アンテナ、および入出力装置を含む。
プロセッサは、通信プロトコルおよび通信データを処理し、端末全体を制御し、ソフトウェアプログラムを実行し、ソフトウェアプログラムのデータを処理するように主に構成される。例えば、プロセッサは、図9に示されている方法、図10に示されている方法、図11に示されている方法(この場合、端末は第1の通信装置である)、および/または本出願の実施形態で説明されている別のプロセスで端末によって実行される動作を実行するように端末を制御するよう構成される。メモリは、ソフトウェアプログラムおよびデータを記憶するように主に構成される。制御回路(無線周波数回路と呼ばれる場合もある)は、ベースバンド信号と無線周波数信号との間の変換を実行し、無線周波数信号を処理するように主に構成される。制御回路とアンテナの組み合わせは、電磁波の形態の無線周波数信号を送受信するように主に構成されたトランシーバと呼ばれる場合もある。タッチスクリーン、ディスプレイ、またはキーボードなどの入出力装置は、ユーザによって入力されたデータを受信し、ユーザにデータを出力するように主に構成される。
端末の電源が入れられた後、プロセッサは、メモリ内のソフトウェアプログラムを読み出し、ソフトウェアプログラムの命令を解釈して実行し、ソフトウェアプログラムのデータを処理し得る。プロセッサがアンテナを介してデータを送信する必要があるとき、送信データに対してベースバンド処理を実行した後、プロセッサは、制御回路内の制御回路にベースバンド信号を出力し、制御回路は、ベースバンド信号に対して無線周波数処理を実行し、次いで、アンテナを介して電磁波の形態で無線周波数信号を外部に送信する。端末にデータが送信されると、制御回路は、アンテナを介して無線周波数信号を受信し、無線周波数信号をベースバンド信号に変換し、ベースバンド信号をプロセッサに出力する。プロセッサは、ベースバンド信号をデータに変換し、データを処理する。
当業者は、説明を簡単にするために図16が1つのメモリおよび1つのプロセッサのみを示していることを理解し得る。実際の端末は、複数のプロセッサおよび複数のメモリを含み得る。メモリは、記憶媒体または記憶デバイスなどと呼ばれる場合もある。これは、本出願の実施形態では限定されない。
任意選択の実施態様では、プロセッサは、ベースバンドプロセッサおよび中央処理装置を含んでもよい。ベースバンドプロセッサは、通信プロトコルおよび通信データを処理するように主に構成され、中央処理装置は、端末全体を制御し、ソフトウェアプログラムを実行し、ソフトウェアプログラムのデータを処理するように主に構成される。ベースバンドプロセッサおよび中央処理装置の機能は、図16ではプロセッサに統合されている。当業者は、ベースバンドプロセッサおよび中央処理装置がそれぞれ、独立したプロセッサであり得、バス技術などの技術を使用して相互接続されることを理解し得る。当業者は、端末が、異なるネットワーク規格に適応するために複数のベースバンドプロセッサを含み得、端末が、端末の処理能力を強化するために複数の中央処理装置を含み得ることを理解し得る。端末内の構成要素は、様々なバスを介して接続され得る。ベースバンドプロセッサは、ベースバンド処理回路またはベースバンド処理チップとして表現される場合もある。中央処理装置は、中央処理回路または中央処理チップとして表現される場合もある。通信プロトコルおよび通信データを処理する機能は、プロセッサに組み込まれてもよいし、またはソフトウェアプログラムの形態でメモリに記憶されてもよい。プロセッサは、ベースバンド処理機能を実施するためにソフトウェアプログラムを実行する。
実施プロセスでは、実施形態で提供される方法のステップは、プロセッサ内のハードウェア集積論理回路を使用して、またはソフトウェアの形態の命令を使用して遂行されてもよい。本出願の実施形態を参照して開示された方法のステップは、ハードウェアプロセッサによって直接実行および遂行されてもよいし、またはプロセッサ内のハードウェアとソフトウェアモジュールの組み合わせによって実行および遂行されてもよい。図16のプロセッサに関する他の説明については、図14および図15のプロセッサに関連する説明を参照されたい。詳細は再び説明されない。
本出願の一実施形態は、命令を含むコンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。命令がコンピュータ上で実行されるとき、コンピュータは、前述の方法のいずれか1つを実行することが可能である。
本出願の一実施形態は、命令を含むコンピュータプログラム製品をさらに提供する。コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で実行されるとき、コンピュータは前述の方法のいずれか1つを実行することが可能である。
本出願の一実施形態は、前述のネットワークデバイスおよび前述の端末を含む通信システムをさらに提供する。
前述の実施形態の全部または一部は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはこれらの任意の組み合わせによって実施され得る。実施形態を実施するためにソフトウェアプログラムが使用される場合、実施形態は、完全にまたは部分的にコンピュータプログラム製品の形態で実施され得る。コンピュータプログラム製品は1つ以上のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令がコンピュータにロードされて実行されるとき、本出願の実施形態による手順または機能は、全体的または部分的に生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、または別のプログラマブル装置であり得る。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよいし、またはコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に送信されてもよい。例えば、コンピュータ命令は、有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ、もしくはデジタル加入者回線(digital subscriber line,DSL))方式またはワイヤレス(例えば、赤外線、無線、もしくはマイクロ波)方式で、あるウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタから別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタに送信されてもよい。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能な任意の使用可能な媒体であってもよいし、または1つ以上の使用可能な媒体を統合したデータ記憶デバイス、例えばサーバもしくはデータセンタであってもよい。使用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、もしくは磁気テープ)、光学媒体(例えば、DVD)、または半導体媒体(例えば、ソリッドステートドライブ(solid state disk、SSD))などであり得る。
本出願は実施形態を参照して説明されているが、保護を請求する本出願を実施する過程で、当業者は、添付の図面、開示されている内容、および添付の特許請求の範囲を検討することによって、開示されている実施形態の別の変形例を理解および実施し得る。特許請求の範囲において、「含む」(comprising)は別の構成要素または別のステップを排除せず、「ある」または「1つの」は複数のケースを排除しない。単一のプロセッサまたは別のユニットは、特許請求の範囲に挙げられているいくつかの機能を実施し得る。いくつかの手段が、互いに異なる従属請求項に記載されているが、これは、これらの手段が優れた効果を生み出すために組み合わされ得ないことを意味しない。
本出願は、特定の特徴およびその実施形態を参照して説明されているが、本出願の範囲から逸脱することなく、本出願に対して様々な修正および組み合わせが行われ得ることは明らかである。これに対応して、本明細書および添付の図面は、添付の特許請求の範囲によって規定される本出願の説明のための例にすぎず、本出願の範囲を包含する修正例、変形例、組み合わせ例、または均等例のいずれかまたはすべてと見なされる。当業者が、本出願の精神および範囲から逸脱することなく、本出願に対して様々な修正および変形を行い得ることは明らかである。このように、本出願に対するこれらの修正および変形が本出願の特許請求の範囲およびその均等な技術の範囲内にある場合、本出願は、これらの修正および変形を包含することも意図されている。