図1は、本発明の一実施形態に係るPOS(Point Of Sales)システム1のネットワーク構成図である。図1に示すPOSシステム1は、管理サーバ10と、複数のPOS端末20とを備える。管理サーバ10と、複数のPOS端末20とは、インターネットなどのネットワーク30を介して通信可能に接続されている。
POSシステム1は、例えば、チェーン店等の系列店の店舗(飲食店、コンビニエンスストア、スーパーマーケット等)に導入可能である。管理サーバ10は、複数のPOS端末20を管理する。複数のPOS端末20は、系列店の店舗においてそれぞれ配置される。例えば、POS端末20は、店舗ごとに1台のみ配置される場合もある。
図2は、POS端末20の構成例を示す図である。図3は、POS端末20の外観例を示す図である。図2及び図3において、同一部分には同一符号を付している。以下、図3を参照しつつ、図2に示したPOS端末20の構成例を説明する。
POS端末20は、CPU201と、ROM202と、RAM203と、ハードディスク204と、客側表示部205と、生体情報検出部206と、カード決済部207と、現金収納部208と、店員側表示部209と、キー操作部210と、スキャナ部211と、印刷部212と、音声出力部213と、通信部214とを備える。これらは、バスを介して相互に通信可能である。
CPU201は、中央演算処理装置であり、ROM202に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、POS端末20の動作を制御する。
ROM202は、読み出し専用メモリであり、プログラムをはじめとしてCPU201が利用する各種の情報を記憶する。
RAM203は、読み出し書き込みメモリであり、種々の情報を記憶する。例えば、RAM203は、外部から取得した情報(例えば、管理サーバ10から取得した商品マスタ等)や、処理において生成した情報(例えば、商品を登録する登録処理において生成した登録情報(登録データ)、買上商品を精算(決済)する精算処理において生成した精算情報等)を記憶する。また、RAM203は、店員の生体情報などを含む店員情報や、店員の勤怠に関する勤怠情報などを記憶する。また、RAM203は、商品のサイズに関する付加情報や、キャンペーンなどの販売企画に関する付加情報を記憶する。付加情報を記憶する付加情報テーブルの詳細については、図4を用いて後述する。
ハードディスク204は、種々の情報を記憶する。ハードディスク204は、例えば、ROM202に代えて、CPU201が実行するプログラム等を記憶してもよい。また、RAM203に代えて、外部から取得した情報や、処理において生成した情報を記憶してもよい。
客側表示部205は、客用のディスプレイであり、客に種々の情報を表示する。図3に示すように、客側表示部205の表示面は、店員側表示部209の表示面と反対方向を向いている。
生体情報検出部206は、店員を認証するための生体情報を検出する。生体情報は、例えば、手の指の静脈の生体情報であるが、これに限らず、指紋、声紋、網膜、虹彩などの情報としてもよい。静脈の生体情報は、例えば、近赤外線を照射して撮像された指の撮像結果を解析することによって得られる指の静脈パターンである。また、生体情報検出部206は、例えば、POS端末20に外付けされ、有線または無線によってPOS端末20に接続される。ただし、生体情報検出部206は、これに限らず、POS端末20に組み込まれていてもよい。例えば、POS端末20は、生体情報検出部206によって検出された生体情報を用いて、勤怠情報を生成して、勤怠の管理を行うことが可能である。また、POS端末20は、生体情報検出部206によって検出された生体情報を用いて、生体情報に対応する店員をログインさせることが可能である。
カード決済部207は、各種カード(クレジットカード、交通系カード等のプリペイドカード等)による決済機構である。本実施形態のカード決済部207は、カード認識部(読取部)や表示部や操作部を備えるが、少なくとも、カード認識部を備えるものであればよい。なお、カード認識部は、直接的には決済(精算)に使用しない各種カード(例えば、会員カード、ポイントカード等)を認識してもよい。
現金収納部208は、現金を収納する収納部であり、引き出された状態と、収納された状態とをとる。現金収納部208は、例えば、ドロワであり、店員がキー操作部210の所定のキーを操作することにより、引き出された状態となる。また、現金収納部208は、店員が押し込む操作を行うことによって、収納された状態となる。
店員側表示部209は、店員用のタッチディスプレイであり、店員に種々の情報を表示するとともに、店員から種々の入力を受け付ける。例えば、店員側表示部209は、客が購入する商品を登録するための、商品に対応するボタンや、出勤等の勤怠の打刻を行う際や商品の登録を行う際にログインするためのログイン用のボタンなどが表示される。
キー操作部210は、各種のキー(ボタン)から構成され、店員から種々の入力を受け付ける。例えば、キー操作部210は、数字を入力するためのボタンや、登録した商品を取消す(削除する)ための取消ボタンや、登録した商品の合計金額を算出するための小計ボタンなどを含む。
スキャナ部211は、例えば、商品や所定のシートに付されているバーコード(商品コード等)や店員の名札に付された従業員コード等を光学的に読み取る。スキャナ部211がバーコードを読み取ることにより、商品の登録が行われる。商品の登録は、スキャナ部211によるバーコードの読み取りによって行われるほかにも、例えば、店員側表示部209に表示される、商品に対応するプリセットキーが操作されることによっても行われる。
印刷部212は、各種媒体(レシート、お会計券等)に、店舗名や購入した商品や購入日時等の購入情報を印字し、発行する。
音声出力部213は、音声を出力する。例えば、音声出力部213は、店員側表示部209や、キー操作部210が店員から入力を受け付けた際や、スキャナ部211がバーコードを読み取った際に、それぞれに応じた所定の音声(例えば、バーコードを読み取った際には「ピッ」という音声)を出力する。また、音声出力部213は、音声ガイダンスを出力してもよい。
通信部214は、管理サーバ10や、他のPOS端末20との間において情報を送受信する。
(付加情報テーブルの一例)
図4は、付加情報テーブル40の一例を示す図である。付加情報テーブル40は、商品ごとに、第1付加情報(例えば「サイズ」)と、第2付加情報(例えば「販売企画」)とを対応付けたテーブルである。付加情報テーブル40の各フィールドには、PLU(price look up)が設定可能である。図示の例では、付加情報テーブル40は、商品がブレンドコーヒーである場合を示す。付加情報テーブル40において、横軸(x軸)は、商品のサイズ(S、M、L)を示す。また、縦軸(y軸)は、商品の販売企画(通常企画、20円引クーポン、チラシ無料など)を示す。
サイズや販売企画は、商品ごとに設定される。このため、例えば、商品がピザであれば、サイズは4種類以上となる場合もあるし、また、商品がパスタであれば、サイズは「普通」や「大盛」といった2種類となる場合もある。また、商品によっては、複数のサイズがないものもあり、また、適用可能な販売企画がないもの(付加情報テーブル40自体が設定されていないもの)もある。また、商品は、単品の商品に限らず、セットメニューであってもよい。
販売企画について具体的に説明すると、「通常企画」は、割引の適用がない通常の料金を示す。「20円引クーポン」は、例えば、クーポン券の適用により、通常料金から20円引となる料金を示す。「チラシ無料」は、例えば、客がチラシを提示することにより、ブレンドコーヒー(Sサイズのみ)が無料になることを示す。「おかわり料金」は、例えば、同じ商品をもう再度注文した場合に、通常料金の半値にすることを示す。「10%引」は、例えば、キャンペーン等により、通常料金から10%引となる料金を示す。
「テイクアウト」は、例えば、軽減税率の適用により、消費税率が8%となる料金を示す。「100円引」は、例えば、クーポン券の適用により、通常料金から100円引となる料金を示す。「パスタ券無料」は、例えば、客がパスタ券を提示することにより、パスタを注文した際にブレンドコーヒー(Sサイズのみ)が無料になることを示す。「A社割引」は、例えば、提携するA社のクーポンを利用した場合の割引料金を示す。「B社割引」は、例えば、提携するB社のクーポンを利用した場合の割引料金を示す。
例えば、付加情報テーブル40には、Sサイズと販売企画の「通常」とに対応してPLU101(200円)が設定されている。また、Sサイズと「20円引クーポン」とに対応してPLU102(180円)が設定されている。同様に、他のサイズや、他の販売企画に対応するフィールドに、PLUが設定されている。ただし、PLUが設定されていない組合せもある。例えば、MサイズやLサイズの場合、「チラシ無料」や「パスタ券無料」といった販売企画に対応するPLUは設定されていない。すなわち、ブレンドコーヒーの場合、サイズによって販売企画が適用されないことがあることを示す。
また、商品がブレンドコーヒーの場合において、サイズは、上述した3種類に加えて、「LL」など他のサイズがあってもよい。他のサイズについても、上述した3種類と同様に、販売企画に対応する各フィールドにPLUを設定しておけばよい。なお、他のサイズについては、いずれの販売企画も適用不可能にする場合には、当該他のサイズと販売企画とに対応する全てのフィールドにPLUが設定されないようにすればよい。また、上述したように、販売企画には、軽減税率による税率の異なるものについてもPLUを設定してもよいこととした。具体的には、テイクアウト(税率:8%)と店内飲食(イートイン:10%)とで税率が異なる場合がある。
なお、付加情報テーブル40において、X軸(横軸)とY軸(縦軸)とを逆にしてもよい。すなわち、付加情報テーブル40において、X軸方向に販売企画を設定し、Y軸方向にサイズを設定してもよい。
(サイズ変更の手順の一例)
図5-1および図5-2は、サイズ変更の手順の一例を示す図である。なお、以下の説明に示す(1)~(7)は、図5-1および図5-2に示す(1)~(7)に対応する。図5-1において、(1)は、店員がブレンドコーヒーのSサイズを登録した画面を示す。具体的には、(1)には、店員側表示部209に「1S ブレンド 200」が表示されている。「1S ブレンド 200」のうち「1」は個数を示し、「S」はサイズを示し、「ブレンド」は商品名(ブレンドコーヒー)を示し、「200」は料金(200円)を示す。そして、(2)に示すように、店員がサイズ変更ボタン501を押下したとする(1回目)。(3)この場合、店員側表示部209に「1M ブレンド 250」が表示される。すなわち、サイズがSサイズからMサイズに変更され、値段が250円に変更されたことを示す画面が表示される。
そして、(4)に示すように、店員がサイズ変更ボタン501を押下したとする(2回目)。この場合、図5-2の(5)に示すように、店員側表示部209に「1L ブレンド 300」が表示される。すなわち、サイズがMサイズからLサイズに変更され、値段が300円に変更されたことを示す画面が表示される。
さらに、(6)に示すように、店員がサイズ変更ボタン501を押下したとする(3回目)。(7)この場合、店員側表示部209に「1M ブレンド 250」が表示される。すなわち、サイズがMサイズからLサイズに変更され、値段が250円に変更されたことを示す画面が表示される。
この後、店員がサイズ変更ボタン501を押下したとすると(4回目)、MサイズからSサイズに切り替わり、さらに、店員がサイズ変更ボタン501を押下したとすると(5回目)、SサイズからMサイズに切り替わる。このように、本実施形態では、店員がサイズ変更ボタン501を押下するたびに、最も小さいサイズ(小サイズ)から最も大きいサイズ(大サイズ)まで順次切り替わり、大サイズに達すると大サイズから小サイズまで順次切り替わる。さらに、小サイズに達すると、同様に、小サイズから大サイズまで順次切り替わる。このように、サイズ変更ボタン501の押下のみで、複数のサイズのうち、一のサイズを登録することができる。
なお、店員側表示部209には、プリセットキーとして、サイズ指定ボタン502(図5-2の(7)参照)が表示されている。サイズ指定ボタン502は、「S」、「M」、「L」のいずれかのサイズを受け付けるボタンである。ドリンクなどの特定の商品の場合、サイズが「S」、「M」、「L」のいずれかであることから、サイズ指定ボタン502が押下されることにより、指定のサイズを登録したり、指定のサイズに変更したりすることも可能である。
なお、本実施形態では、サイズ変更ボタン501の押下や、サイズ一覧等からの選択によって、サイズを変更できるため、サイズ指定ボタン502を表示しないこととしてもよい。また、サイズ指定ボタン502に示す3つの各ボタンに表示される「S」、「M」、「L」を非表示としておき(プリセットキーを空欄にしておき)、店員によってサイズ変更ボタン501が押下された場合に、当該3つのボタンに、それぞれ「S」、「M」、「L」を表示してもよい。
なお、例えば、サイズ指定を受け付けるボタンが3つであり、且つ、登録された商品のサイズが4種類以上(例えば、「S」、「M」、「L」、「LL」)の場合には、当日の販売履歴や客の属性等に基づく予測(優先順位)に応じて、選択される可能性の高い3つのサイズを表示してもよい。このように、サイズ変更ボタン501が押下された場合に、各ボタン(プリセットキー)をサイズの選択を受け付けるボタンとして用いることができるため、プリセットキーを有効活用することができる。
また、サイズ変更ボタン501の押下回数に応じて、サイズについて異なる表示を行ってもよい。具体的には、例えば、サイズ変更ボタン501が1回押下されると、当該3つのボタンにサイズを表示し、サイズ変更ボタン501が2回押下されると、サイズ一覧や、後述するマトリクスを表示してもよい。これにより、店員は、1回目の押下によって選択される可能性の高い候補の中から所望のサイズを選択することができ、また、表示した候補の中に所望のサイズが含まれていない場合に、2回目の押下によってサイズ一覧の中から所望のサイズを選択することができる。したがって、サイズの選択に係る操作の容易化を図ることができ、サイズの選択を効率よく行うことができる。
ここで、本実施形態では、サイズ変更時に、以下の図6-1に示すサイズ一覧を表示してもよいし、図6-2に示すサイズおよび販売企画の一覧(マトリクス表示)を表示してもよい。以下に、サイズ一覧およびマトリクス表示について説明する。
(サイズ変更時にサイズ一覧を表示する場合の一例)
図6-1は、サイズ変更時にサイズ一覧を表示する場合の一例を示す図である。なお、以下の説明に示す(11)~(13)は、図6-1に示す(11)~(13)に対応する。図6-1において、(11)は、販売企画が「通常」である場合において、店員がブレンドコーヒーのSサイズを登録した画面を示す。具体的には、(11)は、店員側表示部209に「1S ブレンド 200」が表示されていることを示す。(11)に示す表示画面において、店員がサイズ変更ボタン501を押下したとする(1回目)。この場合、(12a)に示すように、ドリンクのサイズ一覧が表示されるとともに、ドリンクサイズがSサイズからMサイズに変更可能となる。
さらに、店員がサイズ変更ボタン501を押下すると(2回目)、(13)に示すように、ドリンクサイズがMサイズからLサイズに変更可能となる。この後も、店員がサイズ変更ボタン501を押下すると、ドリンクサイズがLサイズからMサイズに切り替わる。また、店員側表示部209は、タッチパネルであることから、サイズ一覧に示す「S」、「M」、「L」のそれぞれを示すアイコンのいずれかを店員がタッチすることにより、サイズを切り替えることも可能である。
本実施形態では、このようなサイズ一覧を表示することとするが、これに限らず、図5-1および図5-2に示したように、サイズ一覧を表示せずに、サイズ変更ボタン501の押下に応じて、予め定めた所定の順番でサイズの変更を行うこととしてもよい。また、サイズ一覧は、店員の選択により表示または非表示を設定できるようにしてもよいし、店員の選択を要さずに、常時表示することとしてもよい。また、商品に応じてサイズ一覧を表示してもよく、具体的には、サイズの種類数が多い商品(例えば3以上のサイズがある商品)の場合にサイズ一覧を表示し、サイズの種類数が少ない商品の場合にサイズ一覧を表示しないようにしてもよい。また、プリセットキーとして、サイズの「S」、「M」、「L」に対応するキーを表示させてもよい。また、サイズ変更ボタン501を押下した場合に、上述したサイズ一覧を表示せずに、以下の図6-2に示すサイズおよび販売企画の一覧(マトリクス表示)を表示してもよい。
(サイズおよび販売企画の一覧を表示する場合の一例)
図6-2は、サイズおよび販売企画の一覧(マトリクス表示)を表示する場合の一例を示す図である。図6-2の(11)は、図6-1の(11)と同様であり、具体的には、通常企画のSサイズのブレンドコーヒーが登録されている画面を示す。(11)に示す表示画面において、店員がサイズ変更ボタン501を押下したとする(1回目)。この場合、(12b)に示すように、サイズおよび販売企画の一覧が表示されるとともに、ドリンクサイズがSサイズからMサイズに変更可能となる。サイズおよび販売企画の一覧は、付加情報テーブル40に対応する表示であり、具体的には、サイズと販売企画とに関連付けられているPLUをマトリクス状に選択可能に表示したものである。
さらに、店員がサイズ変更ボタン501を押下すると(2回目)、ドリンクサイズがMサイズからLサイズ(通常企画のLサイズ)に変更可能となる。この後も、店員がサイズ変更ボタン501を押下すると、ドリンクサイズがLサイズからMサイズ(通常企画のMサイズ)に切り替わる。また、店員側表示部209は、タッチパネルであることから、サイズおよび販売企画の一覧に示す、金額が表示される選択ボタン(アイコン)のうち、いずれかを店員がタッチすることにより、サイズや販売企画を変更することも可能である。また、十字キーを用いて、選択ボタンを選択することにより、サイズや販売企画を変更することも可能である。
また、店員がサイズ変更ボタン501を押下したことから、販売企画に変更はないものとみなせる場合には、マトリクス表示においては、現在の販売企画に対応する行(X軸方向)の選択ボタン(例えば、通常企画に対応する選択ボタン)のみを表示してもよい。具体的には、通常企画に対応する、Sサイズの「¥200」と、Mサイズの「¥250」と、Lサイズの「¥300」との3つの選択ボタンのみを表示してもよい。これにより、現在の販売企画に対応するサイズを明確にすることができる。なお、この場合、他の販売企画に対応する行の選択ボタンについては、店員から所定の操作を受け付けることにより表示可能としてもよい。
また、図6-2において、現在の販売企画に対応する列(縦軸方向)の選択ボタン(例えば、通常企画に対応する選択ボタン)については、他の選択ボタンとは異なる表示態様としてもよい。具体的には、例えば、Mサイズに対応する、販売企画が「通常」を示す「¥250」と、販売企画が「20円引」を示す「¥230」と、販売企画が「チラシ無料」を示す「なし」といった、Y軸方向の選択ボタンの表示態様を、他の選択ボタンとは異なる表示態様としてもよい。これにより、現在のサイズに対応する販売企画を明確にすることができる。
また、マトリクス表示は、店員側表示部209の画面全体に表示されてもよいし、店員側表示部209の一部に表示(例えば、ポップアップ表示)されてもよい。また、マトリクス表示において、X軸(横軸)とY軸(縦軸)とを入れ替えた表示としてもよい。すなわち、マトリクス表示において、X軸方向に販売企画を表示し、Y軸方向にサイズを表示してもよい。
このような、サイズおよび販売企画の一覧(マトリクス表示)を表示することにより、現在登録中の商品の第1付加情報を変更する場合に、店員は、第1付加情報と、当該第1付加情報に対応して設定されている第2付加情報との組合せを容易に把握することができる。また、店員は、未設定の付加情報(MサイズやLサイズでは、チラシ無料が不適用)についても容易に把握することができる。
(販売企画変更時に販売企画一覧を表示する場合の一例)
図7は、販売企画変更時に販売企画一覧を表示する場合の一例を示す図である。なお、以下の説明に示す(21)~(23)は、図7に示す(21)~(23)に対応する。図7において、(21)は、店員がブレンドコーヒーのSサイズを登録した画面を示す。具体的には、(21)は、店員側表示部209に「1S ブレンド 200」が表示されていることを示す。(21)に示す表示画面において、店員が企画変更ボタン701を押下したとする。この場合、(22)に示すように、販売企画一覧が表示される。なお、企画変更ボタン701が押下された場合、販売企画一覧の表示とともに、販売企画についても1つ(「チラシ無料」に)切り替えてもよい。また、(22)を表示するタイミングで、(22)の表示を行わずに、図6-2に示した、サイズおよび販売企画の一覧(マトリクス表示)を表示してもよい。
(22)に示す画面において、店員が企画変更ボタン701を押下するごとに、下方に表示される販売企画に1つずつ切り替わり、例えば、店員が企画変更ボタン701を3回押下すると、(23)に示すように、販売企画が「100円引」に変更可能となる。この後も、店員が企画変更ボタン701を押下するごとに下方または隣の列の販売企画に変更することが可能である。また、店員側表示部209は、タッチパネルであることから、販売企画一覧に示す「チラシ無料」、「100円引」のそれぞれを示すアイコンのいずれかを店員がタッチすることにより、販売企画を受け付けて、受け付けた販売企画に切替えることも可能である。
本実施形態では、表示した販売企画一覧から所望の販売企画を受け付けて変更可能とするが、これに限らず、販売企画一覧を表示せずに、企画変更ボタン701の押下に応じて、予め定めた所定の順番で販売企画の変更を行うこととしてもよい。
また、例えば、サイズ指定ボタン502(図5-2(7)参照)に示す3つの各ボタンに表示される「S」、「M」、「L」を非表示とするようにした場合(空欄のプリセットキーがある場合)、店員によって企画変更ボタン701が押下された場合に、当該3つのボタンに、それぞれ優先順位の高い販売企画を表示してもよい。各ボタンに表示させる販売企画は、当日の販売履歴や客の属性等に基づく予測(優先順位)に応じて、選択される可能性の高い3つの販売企画を表示してもよい。このように、企画変更ボタン701が押下された場合に、各ボタン(プリセットキー)を販売企画の選択を受け付けるボタンとして用いることができるため、プリセットキーを有効活用することができる。
また、企画変更ボタン701の押下回数に応じて、販売企画について異なる表示を行ってもよい。具体的には、例えば、企画変更ボタン701が1回押下されると、当該3つのボタンに、優先順位の高い3つの販売企画を表示し、企画変更ボタン701が2回押下されると、販売企画一覧を表示してもよい。これにより、店員は、1回目の押下によって選択される可能性の高い候補の中から所望の販売企画を選択することができ、また、表示した候補の中に所望の販売企画が含まれていない場合に、2回目の押下によって販売企画一覧の中から所望の販売企画を選択することができる。したがって、販売企画の選択に係る操作の容易化を図ることができ、販売企画の選択を効率よく行うことができる。
また、販売企画一覧は、店員の選択により表示または非表示を設定できるようにしてもよい。また、商品に応じて販売企画一覧を表示してもよく、具体的には、販売企画の種類数が多い商品(例えば3以上の企画がある商品)の場合に、販売企画一覧を表示してもよい。
(サイズ変更時における選択対象となるフィールドの移動の一例)
図8は、サイズ変更時における選択対象となるフィールドの移動の一例を示す図である。店員がサイズ変更ボタン501を押下すると、図8に示すように、付加情報テーブル40における横軸方向に、選択対象のフィールドが移動する。例えば、Sサイズと販売企画の「通常」とに対応するPLU101(200円)が選択されている状態において、店員がサイズ変更ボタン501を1回押下すると、Mサイズと販売企画の「通常」とに対応するPLU201(250円)に選択対象のフィールドが移動する。
さらに、この後、店員がサイズ変更ボタン501を1回押下すると、Lサイズと販売企画の「通常」とに対応するPLU301(300円)に選択対象のフィールドが移動する。すなわち、店員がサイズ変更ボタン501を押下するたびに、選択対象のフィールドが、PLU101→PLU201→PLU301というように横軸方向に移動する。さらに、選択対象のフィールドがPLU301となっている場合に、店員がサイズ変更ボタン501を押下すると、逆方向(PLU301→PLU201→PLU101)に選択対象のフィールドが移動する。
また、「通常」の販売企画に限らず、他の販売企画についても、同様に、店員がサイズ変更ボタン501を押下するたびに、選択対象のフィールドが横軸方向に移動する。選択対象のフィールドが移動すると、店員側表示部209には、選択対象のフィールドに応じた商品のサイズ、販売企画、および料金が表示される。ただし、例えば、Sサイズと販売企画の「チラシ無料」とに対応するPLU103(0円)が選択可能な状態において、店員がサイズ変更ボタン501を押下したとしても、MサイズやLサイズには販売企画の「チラシ無料」に対応する情報が記憶されていないため(取扱い無しのため)、選択対象のフィールドが移行しない。なお、このように、取扱い無し場合には、店員側表示部209には、MサイズやLサイズに対応する他の企画が選択可能に表示される。
(企画変更時における選択対象となるフィールドの移動の一例)
図9は、企画変更時における選択対象となるフィールドの移動の一例を示す図である。店員が企画変更ボタン701を押下すると、図9に示すように、付加情報テーブル40における縦軸方向に、選択対象のフィールドが移動する。例えば、Mサイズと販売企画の「通常」とに対応するPLU201(250円)が選択されている状態において、店員が企画変更ボタン701を1回押下すると、Mサイズと販売企画の「20円引クーポン」とに対応するPLU202(230円)に選択対象のフィールドが移動する。
また、Mサイズに限らず、他のサイズについても、同様に、店員が企画変更ボタン701を押下するたびに、選択対象のフィールドが縦軸方向に移動する。選択対象のフィールドが移動すると、店員側表示部209には、選択対象のフィールドに応じた商品のサイズ、販売企画、および料金が表示される。ただし、例えば、Mサイズと販売企画の「20円引クーポン」とに対応するPLU202(230円)が選択可能な状態において、店員が企画変更ボタン701を押下したとしても、Mサイズには販売企画の「チラシ無料」に対応する情報が記憶されていない(取扱い無し)。このため、例えば、販売企画の「チラシ無料」に対応するSサイズに(PLU103)にフィールドを移行させ、すなわち、強制的に、販売企画の「チラシ無料」に適用可能なSサイズに変更することとする。この場合、「チラシ無料」が適用可能なサイズに変更した旨を報知する。
なお、強制的にサイズを変更することに限らず、例えば、Mサイズと「チラシ無料」とに対応するフィールドの一段下の、Mサイズと「おかわり料金」とに対応するフィールドに選択対象を移行させてもよいし、また、選択対象のフィールドを移行させずに、Mサイズに対応する他の販売企画を選択可能に表示してもよい。
(企画変更を受け付けた際にサイズを変更する場合の表示の一例)
図10は、企画変更を受け付けた際にサイズを変更する場合の表示の一例を示す図である。図10において、(31)は、店員が客からの注文を受け付けることにより、ブレンドコーヒーのMサイズが既に登録されている画面を示す。Mサイズの登録が行われた後、客がSサイズの無料券を店員に提示したとする。そして、店員が企画変更ボタン701を押下すると、(32)販売企画一覧が表示される。販売企画一覧に示す各販売企画は、店員が選択可能なボタン(アイコン)で表示される。
また、販売企画一覧に表示される販売企画には、通常表示態様で表示される販売企画と、特殊表示態様で表示される販売企画とがある。通常表示態様で表示される販売企画は、現在のサイズ(Mサイズ)に適用可能な販売企画を示す。一方で、特殊表示態様で表示される販売企画は、現在のサイズ(Mサイズ)に適用できない販売企画を示す。具体的には、「チラシ無料」および「パスタ券無料」は、現在のサイズ(Mサイズ)に適用できない販売企画を示す。より具体的には、図4の付加情報テーブル40に示したように、Mサイズの場合、「チラシ無料」や「パスタ券無料」に対応するPLUが設定されておらず、すなわち、取扱い無しとなっている。
店員が、販売企画一覧の中から、通常表示態様で表示される販売企画を選択した場合、選択したボタンに対応する販売企画が適用される。すなわち、例えば、店員が「20円引クーポン」を選択したとすると、20円引が適用され、料金が「250円」から「230円」に切り替わる。一方で、店員が、販売企画一覧の中から、特殊表示態様で表示される販売企画を選択した場合、販売企画の変更とともにサイズについても変更可能となる。具体的には、例えば、店員が「チラシ無料」の販売企画をタッチしたとする。なお、「チラシ無料」の販売企画は、Sサイズにのみ適用可能である(図4の付加情報テーブル40参照)。
(33)この場合、「チラシ無料」の販売企画への変更に対応して、サイズについても、強制的にMサイズからSサイズに変更される。そして、強制的なサイズ変更を行った旨が表示されるとともに、元に戻す(Mサイズに戻す)旨を受け付けるボタンや、元のサイズに適用可能な他の販売企画を表示させることを受け付けるボタンや、強制的なサイズ変更の確認を受け付けるボタン(図中「とじる」を示すボタン)が表示される。店員がいずれかのボタンを選択することにより、サイズおよび販売企画が確定する。このため、客の要望に応じて、強制的なサイズ変更を元に戻したり、他の販売企画を紹介したり、確認を受け付けることができる。
なお、強制的なサイズ変更を行わずに、例えば、サイズ変更を行う前に、販売企画およびサイズ変更を行う旨の承諾を受け付ける画面を表示し、承諾を受け付けた場合に、販売企画およびサイズ変更を行うこととしてもよい。また、強制的なサイズの変更は、例えば、客が支払う料金に基づいて行われてもよい。具体的には、販売企画を変更することによって、変更前に比べて低廉になる場合に、強制的なサイズ変更が行われてもよい。一方で、変更前に比べて高額になる場合に、強制的なサイズ変更が行われないようにしてもよい。
(サイズ変更を受け付けた際に確認画面を表示する場合の一例)
図11は、サイズ変更を受け付けた際に確認画面を表示する場合の一例を示す図である。図11において、(41)は、客がブレンドコーヒーSの無料券を店員に提示し、店員がそれを登録したことにより、「チラシ無料」の販売企画と、ブレンドコーヒーのSサイズとが既に登録されている画面を示す。そして、無料のSサイズの登録が行われた後に、客がSサイズからMサイズに変更したい旨を店員に伝えたとする。ここで、現在の販売企画(チラシ無料)は、変更後のサイズ(MサイズやLサイズ)に適用することができない。具体的には、図4の付加情報テーブル40に示したように、Mサイズと「チラシ無料」とに対応するPLUが設定されておらず、すなわち、取扱い無しとなっている。
そのため、店員がサイズ変更ボタン501を押下すると、例えば、(42)サイズ変更かできない旨の表示がされる。また、サイズ変更を行うことができない旨や、「チラシ無料」の販売企画を適用せずにMサイズに変更する旨を受け付けるボタンや、Mサイズに適用可能な他の販売企画を表示させることを受け付けるボタンや、サイズ変更を行わないことの承諾を受け付けるボタンが表示される。店員がいずれかのボタンを選択することにより、サイズおよび販売企画が確定する。このように、サイズ変更ボタン501が選択された場合でも、商品のサイズ変更よりも現在の販売企画を保持することを優先させることが可能である。
なお、サイズの変更を受け付けた場合に、変更後のサイズが現在の販売企画に適用しない場合に、強制的に販売企画を変更してもよい。すなわち、例えば、現在のサイズが「S」であり、現在の販売企画が「チラシ無料」の場合に、Mサイズへの変更を受け付けたとすると、サイズを「S」から「M」に変更するとともに、販売企画についても「チラシ無料」から「通常」(「M」サイズに適用可能な販売企画)に切り替えてもよい。ただし、この場合も、その旨を表示したり、元に戻す旨を受け付けるボタンを表示したりすることにより、再度変更を行うことを可能にすればよい。
さらに、商品を登録後に、サイズ変更や販売企画を変更する場合に、図6-2に示した、サイズおよび販売企画の一覧(マトリクス)を表示してもよい。マトリクス表示による選択画面により、店員は、サイズに不適用の販売企画を検索したり、販売企画に不適用のサイズを検索したりしなくても、相互に適用可能なものを容易に把握することができる。このため、相互に不適用の商品を誤って登録することを抑えることができるとともに、相互に適用可能であるか否かの検索操作を行わずに済む。
また、サイズ変更の場合は、現在指定されている販売企画において、X軸方向に変更可能な選択ボタンの表示態様を変えてもよい。また、販売企画の変更の場合は、現在指定されているサイズにおいて、Y軸方向に変更可能な選択ボタンの表示態様を変えてもよい。また、X軸方向に選択可能な選択ボタンと、Y軸方向に選択可能な選択ボタンとの両方の表示態様を変えてもよい。
なお、サイズ変更において、適用可能な販売企画がある場合には、すなわち、現在のサイズに対応するPLUが設定されている場合に、マトリクス表示および選択ボタンの表示を行わないでもよい。同様に、販売企画の変更において、適用可能なサイズがある場合に、すなわち、現在のサイズに対応するPLUが設定とされている場合に、マトリクス表示および選択ボタンの表示を行わないでもよい。
これにより、単なるサイズ変更(通常企画におけるサイズ変更)や、軽減税率の変更(テイクアウトへの変更)などの場合には、わざわざマトリクス表示を行わずに、サイズ変更や軽減税率の変更を行うことができる。このため、単なるサイズ変更や軽減税率の変更などの場合に、操作が煩雑になったり、操作回数が増えてしまったりすることを抑えることができる。なお、マトリクス表示を行わずに、軽減税率の変更を行う場合には、店員の押下によって軽減税率の変更を受け付けるプリセットキー等の受付ボタンを設定しておけばよい。
一方で、サイズ変更において、適用可能な販売企画がない場合にのみ、すなわち、現在のサイズに対応するPLUが「なし」の設定となっている場合(選択ボタンが「なし」を示す場合)にのみ、マトリクス表示および選択ボタンの表示を行ってもよい。同様に、販売企画の変更において、適用可能なサイズがない場合にのみ、すなわち、現在のサイズに対応するPLUが「なし」の設定となっている場合(選択ボタンが「なし」を示す場合)にのみ、マトリクス表示および選択ボタンの表示を行ってもよい。
これにより、例えば、サイズ変更において、適用可能な販売企画がない場合には、店員は、マトリクス表示を閲覧することにより、適用可能な販売企画や、現在の販売企画に適用可能なサイズを容易に見つけることが可能になる。すなわち、店員は、適用可能な販売企画等の検索操作を行わなくても、適用可能な販売企画等を容易に把握することが可能になる。
(POS端末20が行う商品登録処理の一例)
図12は、POS端末20が行う商品登録処理の一例を示すフローチャートである。
ステップS11:POS端末20は、店員側表示部209へのタッチ、キー操作部210の操作、スキャナ部211のスキャン等があるか否かを判断する。POS端末20は、スキャン等がない場合には待機し、スキャン等がある場合にはステップS12に進む。
ステップS12:POS端末20は、商品を登録するとともに、店員側表示部209に表示し、ステップS13に進む。
ステップS13:POS端末20は、登録中の商品のうち、サイズ変更や企画変更等を行うための一の商品が、タッチパネルの操作等により指定されたか否かを判断する。なお、一の商品が指定されない場合、最も新しく登録された商品が指定された状態となる。POS端末20は、商品が指定された場合、ステップS14に進む。一方、POS端末20は、商品が指定されない場合、ステップS15に進む。
ステップS14:POS端末20は、指定された商品に対象の商品を変更する。
ステップS15:POS端末20は、サイズ変更ボタン501が押下されたか否かを判断する。POS端末20は、サイズ変更ボタン501が押下されない場合、ステップS17に進む。一方、POS端末20は、サイズ変更ボタン501が押下された場合、ステップS16に進む。
ステップS16:POS端末20は、サイズ変更処理(図13参照)を行い、ステップS17に進む。
ステップS17:POS端末20は、サイズ変更ボタン501が押下されたか否かを判断する。POS端末20は、サイズ変更ボタン501が押下されない場合、ステップS19に進む。一方、POS端末20は、サイズ変更ボタン501が押下された場合、ステップS18に進む。
ステップS18:POS端末20は、企画変更処理 (図14参照)を行い、ステップS19に進む。
ステップS19:POS端末20は、キー操作部210の小計ボタンが押下されたか否かを判断する。小計ボタンが押下されない場合、ステップS11に戻る。POS端末20は、小計ボタンが押下された場合、ステップS20に進む。
ステップS20:POS端末20は、小計画面を表示し、ステップS21に進む。
ステップS21:POS端末20は、預かり金の入力や、現計ボタンの押下といった精算操作を受け付けたか否かを判断する。POS端末20は、精算操作を受け付けるまで待機し、精算操作を受け付けると、ステップS22に進む。
ステップS22:POS端末20は、レシートの発行などの精算処理を行い、一連の処理を終了する。なお、精算処理では、精算処理における預かり金や現計に応じた釣銭を放出してもよい。また、精算処理では、取引履歴情報(売上データ)が記憶される。
(POS端末20が行うサイズ変更処理の一例)
図13は、POS端末20が行うサイズ変更処理の一例を示すフローチャートである。なお、図13および図14では、マトリクス表示を行わない場合の処理について説明する。
ステップS31:POS端末20は、指定された商品がサイズ変更可能であるか否かを判断する。POS端末20は、指定された商品がサイズ変更可能ではない場合、具体的には、例えば、ケーキや菓子などのようにサイズ変更ができない商品である場合、サイズ変更ボタン501の押下を無効とし、図12のステップS17へ進む。なお、指定された商品がサイズ変更可能ではない場合に、POS端末20は、その旨を報知してもよい。POS端末20は、指定された商品がサイズ変更可能である場合、具体的には、例えば、サイズ変更が可能なドリンクやサイズ変更が可能な料理(フード)である場合、ステップS32に進む。
ステップS32:POS端末20は、現在の販売企画が「通常企画」であるか否かを判断する。「通常企画」は、割引等のサービスの適用がないことを示す。POS端末20は、現在の販売企画が「通常企画」である場合、ステップS35に進む。POS端末20は、現在の販売企画が「通常企画」ではない場合、ステップS33に進む。
ステップS33:POS端末20は、受け付けたサイズが現在の販売企画に適用可能か否かを判断する。受け付けたサイズとは、例えば、サイズ変更ボタン501の押下に応じて、「S」→「M」→「L」→「M」→「S」…という順序で変更されるのであれば、現在のサイズの次のサイズであり、また、店員から直接サイズの指定(アイコンのタッチ)を受け付けるのであれば、受け付けたサイズである。POS端末20は、受け付けたサイズが現在の販売企画に適用可能ではない場合、ステップS34に進む。現在の販売企画が変更後のサイズに適用していない場合とは、例えば、図4の付加情報テーブル40に示したように、ブレンドコーヒーにおいて、現在のサイズが「S」であり、販売企画が「チラシ無料」である場合において、サイズ「M」を受け付けたとすると、「M」のサイズと「チラシ無料」の販売企画とに対応するPLUが設定されていない場合である(取扱い無しの場合である)。POS端末20は、受け付けたサイズが現在の販売企画に適用可能である場合、ステップS36に進む。
ステップS34:POS端末20は、受け付けたサイズが現在の販売企画に適用不可能である旨を報知し、図12のステップS17へ進む。これにより、店員は、例えば、ブレンドコーヒーにおいて、現在の販売企画が「チラシ無料」であり、サイズを「S」から「M」に変更させる旨を受け付けた場合に、サイズ「M」については「チラシ無料」の取り扱いがない旨を、容易に把握することができるとともに、その旨を客に伝えることができる。また、客は、サイズを「S」のままとするか、「チラシ無料」の利益を放棄して、サイズを「M」に変更するのかを選択することができる。
なお、ステップS34の処理の後、POS端末20は、受け付けたサイズに適用可能な販売企画一覧を表示してもよい。これにより、受け付けたサイズが現在の販売企画に適用できない場合に、受け付けたサイズに適用可能な他の販売企画を店員に提示することができる。このため、例えば、店員は、Mサイズに適用可能な他の販売企画がある場合にはその旨を客に伝えることができ、すなわち「20円引クーポン」や「おかわり料金」の販売企画が適用可能であることを客に伝えることができる。
ステップS35:POS端末20は、現在の販売企画に適用可能なサイズの一覧(例えば「通常」の販売企画の場合、「S」、「M」、「L」の一覧表示)を表示し、ステップS36に進む。なお、ステップS35において、POS端末20は、サイズ変更ボタン501が既に押下されていることから(図12のステップS15)、サイズ一覧の表示とともに、サイズについても、サイズ変更ボタン501を1回押下した分、変更される(例えば、「S」から「M」へ変更される)。これにより、サイズ変更に係る店員の操作回数を減らすことができる。なお、ステップS35において、サイズ一覧については表示しないこととし、サイズ変更を受け付けたことによって変更したサイズのみを表示することとしてもよい。
ステップS36:POS端末20は、サイズ変更ボタン501や、サイズ一覧のサイズを示すボタンから、サイズ変更を受け付けたか否かを判断する。POS端末20は、サイズ変更を受け付けない場合、ステップS38に進む。POS端末20は、サイズ変更を受け付けた場合、ステップS37に進む。
ステップS37:POS端末20は、サイズ変更を行い、ステップS38に進む。
ステップS38:POS端末20は、サイズの確定を受け付けたか否かを判断する。サイズの確定の受け付けは、例えば、店員からサイズ確定ボタン(OKボタン)の押下を受け付けることである。POS端末20は、サイズの確定を受け付けない場合、ステップS36に戻る。一方、POS端末20は、サイズの確定を受け付けた場合、ステップS39に進む。
ステップS39:POS端末20は、サイズ変更を確定し、図12のステップS17に進む。
(POS端末20が行う企画変更処理の一例)
図14は、POS端末20が行う企画変更処理の一例を示すフローチャートである。
ステップS51:POS端末20は、指定された商品について、現在のサイズに適用可能な販売企画があるか否かを判断する。POS端末20は、指定された商品について、現在のサイズに適用可能な販売企画がない場合、ステップS52に進む。POS端末20は、指定された商品について、現在のサイズに適用可能な販売企画がある場合、ステップS53に進む。
ステップS52:POS端末20は、指定された商品について、現在のサイズに適用可能な販売企画がない旨を報知し、図12のステップS19に進む。これにより、店員は、指定した商品について、現在のサイズに適用可能な販売企画がないことを瞬時に把握することができる。
ステップS53:POS端末20は、指定された商品について、販売企画一覧を表示し、ステップS54に進む。販売企画一覧に表示される販売企画は、現在のサイズに適用可能な販売企画と、現在のサイズに適用できない販売企画とを含み、それぞれ異なる表示態様で表示される。なお、ステップS53において、POS端末20は、サイズ変更ボタン501が既に押下されていることから(図12のステップS17)、販売企画一覧の表示とともに販売企画についても、サイズ変更ボタン501を1回押下した分、変更してもよい。これにより、販売企画の変更に係る店員の操作回数を減らすことが可能になる。
ステップS54:POS端末20は、販売企画の指定を受け付け、ステップS55に進む。販売企画の受け付けは、「20円引クーポン」や「チラシ無料」といった具体的な販売企画の種類を受け付けることである。
ステップS55:POS端末20は、受け付けた販売企画が現在のサイズに適用可能か否かを判断する。受け付けた販売企画が現在のサイズに適用可能とは、例えば、図4のフィールドに示したように、現在のサイズが「S」であり、販売企画が「通常」である場合において、受け付けた販売企画(例えば「チラシ無料」)と現在のサイズ「S」とに対応するPLUが設定されていることである。POS端末20は、受け付けた販売企画が現在のサイズに適用可能な場合、ステップS58に進む。POS端末20は、受け付けた販売企画が現在のサイズに適用可能ではない場合、すなわち、例えば、現在のサイズが「M」であり、販売企画が「通常」である場合に、受け付けた販売企画(例えば「チラシ無料」)と現在のサイズ「M」とに対応するPLUが設定されていない場合、ステップS56に進む。
ステップS56:POS端末20は、受け付けた販売企画がサイズ変更によって適用可能か否かを判断する。受け付けた販売企画がサイズ変更によって適用可能とは、例えば、図4の付加情報テーブル40に示したように、現在のサイズが「M」であり、販売企画が「通常」である場合において、受け付けた販売企画(例えば「チラシ無料」)と、変更候補のサイズ(例えば「S」)とに対応するPLUが設定されていることである。POS端末20は、受け付けた販売企画がサイズ変更によって適用可能である場合、ステップS57に進む。POS端末20は、受け付けた販売企画がサイズ変更によって適用可能ではない場合、すなわち、サイズを変更したとしても、受け付けた販売企画に対応するPLUが設定されていない場合、ステップS52に進む。
ステップS57:POS端末20は、販売企画およびサイズを変更する(サイズについては強制的に変更する)とともに、その旨を報知し、ステップS58に進む。これにより、最初に客が申し出たサイズよりも、後に客が申し出た販売企画を優先させて登録することができる。
ステップS58:POS端末20は、販売企画一覧に表示される販売企画の中から、販売企画の変更を受け付けたか否かを判断する。POS端末20は、販売企画の変更を受け付けない場合、ステップS60に進む。POS端末20は、販売企画の変更を受け付けた場合、ステップS59に進む。
ステップS59:POS端末20は、販売企画を変更し、ステップS60に進む。
ステップS60:POS端末20は、販売企画の確定を受け付けたか否かを判断する。販売企画の確定の受け付けは、例えば、店員から販売企画の確定ボタン(OKボタン)の押下を受け付けることである。POS端末20は、販売企画の確定を受け付けない場合、ステップS58に戻る。POS端末20は、販売企画の確定を受け付けた場合、ステップS61に進む。
ステップS61:POS端末20は、販売企画の変更を確定し、図12のステップS19に進む。
なお、図13に示したサイズ変更処理や、図14に示した企画変更処理は、POS端末20で行うことに限らず、他の装置(例えば管理サーバ10)で行うことも可能である。具体的には、POS端末20は、サイズ変更や販売企画の変更を受け付けた際に、指定された商品、サイズ、販売企画等を管理サーバ10へ送信すればよい。なお、サイズ変更や販売企画の変更を受け付ける際のマトリクス表示を行うための画面情報は、管理サーバ10から受信してもよい。
そして、管理サーバ10は、POS端末20は、受信した商品、サイズ、販売企画等に基づいて、各種変更が可能か否かを判定し、判定結果に応じて各種変更を行い、変更した場合には変更結果をPOS端末20に送信し、変更できない場合にはその旨をPOS端末20に送信すればよい。POS端末20は、管理サーバ10から受信した、変更結果や変更できない旨を示す情報を用いて、画像を表示すればよい。
また、サイズ変更および販売企画の変更おいて、マトリクス表示(図6-2参照)を行う場合には、図13および図14に示した処理とは異なる処理が行われる。フローチャートを用いた詳細な説明については省略するが、マトリクス表示を行う場合、サイズ変更や販売企画の変更において、店員は、相互に適用可能なものを一見して把握することができる。このため、サイズ変更や販売企画では、マトリクス表示の選択ボタンを用いて選択されたサイズや販売企画にそのまま変更することが可能となる。
(付加情報テーブル40におけるY軸の設定手順の一例)
次に、図15~図17を用いて、付加情報テーブル40の設定手順の一例について説明する。図15は、付加情報テーブル40におけるY軸の設定手順の一例を示す図である。図15において、店員側表示部209に表示される画面は、各種設定を行うための画面を示しており、具体的には、ドリンクの販売企画の設定画面を示している。この画面には、世代表示領域1501と、対応一覧領域1502と、商品切替タイプ領域1503と、選択肢領域1504とが表示されている。
世代表示領域1501に示す「世代」は、例えば、料金の改定やイベントごとにメニュー全体(商品マスタやセット販売マスタ)を切り替えるための分類を示す。例えば、「世代」に示す「デフォルト」は、営業を開始した当初や、特にイベントのない通常営業のときに用いられる分類である。「世代」を切り替えることにより、商品マスタやセット販売マスタやスケジュールを一括して、店舗ごとやチェーン店全体で切り替えることが可能である。
対応一覧領域1502は、商品切替タイプコード(1~6)および名称を含む設定対象と、付加情報テーブル40における軸の種類とを対応付けた一覧を示す。軸の種類は、「主」と「副」のいずれかを示す。軸の種類の「主」は付加情報テーブル40におけるY軸を示し、「副」は付加情報テーブル40におけるX軸を示す。例えば、商品切替タイプコード「1」の「販売企画」は、軸の種類が「主」に対応付けられている。
商品切替タイプ領域1503は、対応一覧領域1502において選択した設定対象の名称(図示では「販売企画」)を変更するための領域である。なお、商品切替タイプ領域1503は、設定対象の商品切替タイプコード、軸の種類、リンクする軸についても、操作者(例えば店員)によって変更可能であってもよい。
選択肢領域1504は、設定対象の詳細名称が変更可能に表示されている。図15では、例えば、設定対象が「販売企画」の場合を示しており、具体的には、「通常」、「20円引クーポン」、「チラシ無料」などの詳細名称が変更可能に表示されている。選択肢コード11~20は、「通常」、「20円引クーポン」等の各詳細名称にそれぞれ対応付けられる。なお、選択肢コード11~20は、付加情報テーブル40におけるY軸の各行に対応する番号であり、具体的には、Y軸の1行目には選択肢コード11の内容が設定され、Y軸の2行目には選択肢コード12の内容が設定され、以降同様に、Y軸の各行に対応して、各選択肢コードの内容が設定される。また、選択肢領域1504に表示される各詳細内容の名称は、操作者(例えば店員)の操作によって変更可能である。
このように、図15に示す画面において、操作者が各領域1501~1504を操作することにより、付加情報テーブル40におけるY軸を設定することが可能である。なお、このような設定(以下に説明する図16および図17の設定を含む)は、POS端末20において行われることに限らず、管理サーバ10など、他の装置で行われてもよい。
(付加情報テーブル40におけるX軸の設定手順の一例)
図16は、付加情報テーブル40におけるX軸の設定手順の一例を示す図である。なお、以下の説明において、図15において説明した内容と同一内容については、同様の符号を付し、説明を省略する。
店員側表示部209に表示される画面は、ドリンクサイズの設定画面を示している。この画面には、世代表示領域1501と、対応一覧領域1502と、商品切替タイプ領域1503と、選択肢領域1504とが表示されている。
商品切替タイプ領域1503には、設定対象(ドリンクサイズ)の名称が変更可能に表示されている。また、選択肢領域1504には、「ドリンクサイズ」の設定対象について、「S」、「M」、「L」といった詳細名称が変更可能に表示される。選択肢コード31~33は、「S」、「M」、「L」の詳細名称にそれぞれ対応付けられる。なお、選択肢コード31~33は、付加情報テーブル40におけるX軸の各行に対応する番号であり、具体的には、X軸の1列目には選択肢コード21の内容が設定され、X軸の2列目には選択肢コード32の内容が設定され、X軸の3列目には選択肢コード33の内容が設定される。
このように、図16に示す画面において、店員が各領域1501~1504を操作することにより、付加情報テーブル40におけるX軸を設定することが可能である。
(付加情報テーブル40におけるグルーピングの設定手順の一例)
図17は、付加情報テーブル40におけるグルーピングの設定手順の一例を示す図である。図17に示す画面は、販売企画とドリンクサイズとを対応付ける画面を示している。なお、図17においては、図15において設定したY軸(販売企画:商品切替タイプコード「1」)と、図16において設定したX軸(サイズ:商品切替タイプコード「2」)と、以下に説明する商品(ブレンドコーヒー:商品コード10002)とをグルーピングする(対応付ける)場合について説明する。
図17に示す画面は、世代表示領域1701と、商品指定領域1702と、商品切替グルーピング領域1703とを示す。世代表示領域1701には、「デフォルト」が表示されており、すなわち、図17に示す画面が「デフォルト」の分類についての設定画面であることを示している。
商品指定領域1702は、設定変更可能なドリンクの一覧を示す。この一覧において、設定変更の対象となっているドリンク(図示では、商品コード10002の「ブレンドコーヒー」)の表示態様は、他のドリンクの表示態様とは異なる表示態様で表示される。商品切替グルーピング領域1703は、商品指定領域1704と、グルーピング一覧領域1705とを含む。商品指定領域1704は、設定対象のドリンク(図示では「ブレンドコーヒー」)の指定を受け付ける領域である。グルーピング一覧領域1705は、横軸(X軸)にサイズを示し、縦軸(Y軸)に販売企画を示す。グルーピング一覧領域1705の各フィールドには、指定された対象のドリンクの、サイズと販売企画とに応じた設定情報(PLU)が記憶される。
具体的には、各フィールドには、プルダウンボタンが表示されており、操作者よってプルダウンボタンが選択されることにより、プルダウンメニューが表示される。表示されたプルダウンメニューの中から、操作者が選択した内容が、対応するフィールドに設定される。
例えば、ドリンクサイズが「S」、販売企画が「通常」に対応するフィールドには、設定情報「002680(Sブレンド)」が設定されている。設定情報「002680」は、PLU(例えば、図4のPLU101)に対応する。同様に、他のサイズや、他の販売企画に対応する他のフィールドについても、設定情報が設定される。なお、例えば、販売価格が異なる場合などにおいては、一のフィールドに複数の設定情報が設定される場合もある。また、設定情報の「なし」は、サイズおよび販売企画が相互に不適用であることを示す。例えば、ドリンクサイズが「M」や「L」であり、販売企画の「チラシ無料」に対応するフィールドには、設定情報「なし」が設定されている。つまり、ドリンクサイズが「M」や「L」の場合に販売企画の「チラシ無料」が不適用であることを示し、また、販売企画が「チラシ無料」の場合にドリンクサイズの「M」や「L」が不適用であることを示す。
ここで、各フィールドに設定されるPLUに対応する料金については、操作者(例えば店員)が直接入力することも可能であるし、POS端末20が自動で計算することも可能であるし、予め設定されたものの中から店員が選択することも可能である。例えば、ドリンクサイズが「S」、販売企画が「通常」に対応するフィールドに、PLUに対応する料金(¥200)を入力することにより、他のフィールドのPLUに対応する料金を自動で計算することも可能である。具体的に説明すると、例えば、ドリンクサイズが「M」、販売企画が「通常」に対応するフィールドには、ドリンクサイズが「S」、販売企画が「通常」に対応するフィールドの「+¥50」の金額となるように予め設定値を設定しておけばよい。これにより、上記「S」サイズに対応する「¥200」の入力によって、「M」サイズのフィールドには¥50が加算された「¥250」を自動で設定することが可能である。
同様に、ドリンクサイズが「S」、販売企画が「20円引クーポン」に対応するフィールドには、ドリンクサイズが「S」、販売企画が「通常」に対応するフィールドの「-¥20」の金額となるように予め設定値を設定しておけばよい。これにより、上記「S」サイズの「¥200」の入力によって、「20円引クーポン」のフィールドには¥20が減算された「¥180」を自動で設定することが可能である。他のフィールドについても同様に、ドリンクサイズが「S」、販売企画が「通常」のフィールドに設定される料金を基準とした設定値を設定しておくことにより、上記「S」サイズの「¥200」の入力によって、自動で料金を設定することが可能である。なお、このような自動設定を行う際の手順としては、例えば、最初に、無効のフィールドの選択を受け付けるようにし、自動設定の開始を受け付けることにより、無効のフィールド以外のフィールドについて、自動設定を行うようにすればよい。
また、PLUを事前に設定してもよい。具体的には、代表となる商品コード(例えば、商品コード10002:ブレンドコーヒー)を設定しておく。そして、図17に示す、商品コード10002(ブレンドコーヒー)をPLUに関連付ける。そうすることで、各フィールドには、商品コード10002のコーヒーに関連したPLUのみを選択肢とすることができる。さらに、販売企画(商品切替タイプコード1)と、ドリンクサイズ(商品切替タイプコード2)とを商品属性として、ブレンドコーヒー(商品コード10002)に関連付けて設定することにより、X軸とY軸とが交差する選択肢(フィールド)に余計なPLUを選択できなくなる。このため、設定時における操作ミスや入力ミスを防止することができる。仮に、各選択肢(各フィールド)に表示されるものがあるとしても、販売価格や商品切替タイプに属さない、項目が相違するPLUに限定することができる。
さらに、選択肢(フィールド)には、「なし(該当なし)」のほかに、「新規設定」を用意してもよい。例えば、「新規設定」が選択された場合は、不図示のPLU設定画面へ画面遷移してもよい。遷移したPLU設定画面は、商品切替タイプとしてX軸・Y軸が既に設定された状態で、PLUコード、名称、価格などを設定できるようにすればよい。このようにすれば、PLUの設定漏れを防止することができるとともに、設定時の操作が効率的になる。
なお、本実施形態では、複数の第1付加情報(サイズ)と、複数の第2付加情報(販売企画)とが設定される付加情報テーブル40を例に挙げて説明したが、第1付加情報および第2付加情報はそれぞれ、少なくとも1以上であればよい。具体的には、例えば、通常企画(例えばイートイン)を除いた一の付加情報(例えばテイクアウト)に対応して、複数の付加情報(例えばサイズ)が設定される付加情報テーブルであってもよい。
また、付加情報テーブル40の設定は、POS端末20で行うことに限らず、他の装置(例えば管理サーバ10)で行うことも可能である。具体的には、管理サーバ10は、例えば、商品を示す情報(例えば商品コードが示す商品を示す情報)と、第1付加情報(サイズ)と、第2付加情報(販売企画)とを関連付けて商品情報として、マトリクス表示が可能なテーブルに記憶する。そして、管理サーバ10は、当該商品情報をマトリクス状に表示させるための表示情報をPOS端末20へ送信する。
POS端末20は、管理サーバ10から受信した商品情報をマトリクス表示し、マトリクス表示内のフィールドに、商品情報を識別する識別情報(PLU)を入力および/または選択可能に設定する。POS端末20は、設定した内容を管理サーバ10へ送信する。そして、管理サーバ10は、POS端末20から受信した設定内容を、記憶するテーブル内の各フィールドに設定する。これにより、管理サーバ10において、付加情報テーブル40を設定することが可能である。
よって、図15~図17に示した設定手順により、操作者は、販売企画、ドリンクサイズ、および、これらに対応するPLUを付加情報テーブル40に、簡単に設定することができる。具体的には、例えば、操作者が、商品ごとにサイズを順次表示させて、適用可能な販売企画を対応付けて設定するといった煩雑な操作をしなくても、グルーピング一覧領域1705により、商品ごとにサイズと販売企画とを一覧表示することができるため、店員は、各商品のサイズや、各商品の販売企画を一見して把握することができ、各サイズと、販売企画とに対応するフィールドに、簡単にPLUを設定(入力等)することができるとともに、設定時におけるミスを抑制することができる。
また、商品ごとに、商品を登録する際の初期サイズを予め設定しておくことも可能である。例えば、図5-2(7)に示したように、ブレンドコーヒーのプリセットキーに対応して、初期サイズとして、「S」、「M」、「L」のいずれかのサイズ(例えば、最も注文数が多いサイズ)を示すサイズ指定ボタン502を設けることも可能である。これにより、店員は、ブレンドコーヒーのプリセットキーを押下した後に、サイズ指定ボタン502を押下することにより、所望のサイズに簡単に変更することが可能である。
また、サイズ変更ボタン501の押下に応じて、サイズが切り替わっていく順序(選択順序)を設定することも可能である。例えば、選択順序は、サイズが3種類以上の場合、現在表示されている登録候補のサイズを段階的に変更させることができる順序である。より具体的には、選択順序は、下限のサイズと上限のサイズとの間の切り替えが行われない順序(具体的には、S→M→L→M→S→M→L→…の順序)であり、言い換えれば、昇順で上限のサイズに達すると、降順に切り替わり、降順で下限のサイズに達すると昇順に切り替わる、といった順序とする。
このような選択順序とした理由は、「S」と「L」との間の変更といったサイズ間の差が大きい変更よりも、「S」と「M」との間の変更や、「M」と「L」との間の変更といったサイズ間の差が小さい変更の方が行われる頻度が高いためである。より具体的には、例えば、客が最初にLサイズを注文したものの、その後に注文を改め、サイズ変更を行う際には、LサイズとMサイズとで迷っていることが推測できることから、Lサイズから変更が行われる場合、Sサイズへの変更よりもMサイズへの変更の可能性が高いことが推測できるためである。このような選択順序を設定しておくことにより、店員がサイズ変更を行う際の操作回数の低減を図ることができる。
また、選択順序や初期サイズは、履歴に基づいて設定(表示)されてもよい。履歴は、例えば、時期、時間帯、天候、気温、客の属性(年齢、性別、グループなど)などを考慮した過去の履歴である。客の属性は、ポイントカードなどから取得可能である。また、過去の履歴は、例えば、当日の履歴や、直近1時間の履歴、直近の客10人分の履歴、所定期間遡った時期(1年前、1か月前、1日前など)の同時刻の履歴などである。例えば、ブレンドコーヒーについて、過去の履歴を基に、注文数の多い順に「M」、「L」、「S」の順であるとすると、ブレンドコーヒーのプリセットキーに対応して、「M」を初期サイズに設定しておけばよい。また、例えば、30代の男性の場合に、ブレンドコーヒーについて、過去の履歴を基に、注文数の多い順に「L」、「M」、「S」の順であるとすると、ブレンドコーヒーのプリセットキーに対応して、「L」を初期サイズに設定しておけばよい。
また、客の属性に応じた選択順序や初期サイズで商品を登録する場合、POS端末20は、商品の登録を行う前に属性情報の入力を受け付けるようにすればよい。具体的には、会員カードや、性別や年齢を受け付けるキーから属性情報の入力を受け付けるようにすればよい。これにより、入力された属性情報に応じた初期サイズや選択順序で商品を登録することが可能になる。したがって、店員が行う操作の簡素化を図ることができるとともに、商品の登録に係る時間の短縮化を図ることができる。なお、商品の登録を行う際に、属性情報の入力がない場合には、その旨を報知することにより、店員に属性情報の入力を促すようにしてもよい。
また、各設定は、例えば、時間帯や時期などに応じた設定としてもよい。具体的には、例えば、モーニングメニューの時間帯と、それ以外の時間帯とで異なる設定としてもよい。より具体的には、モーニングメニューの時間帯と、それ以外の時間帯とで、販売企画やサイズやPLUが異なる場合には、それぞれ異なる付加情報テーブル40を設定しておけばよい。
また、商品に応じてサイズを一覧表示させてもよい。例えば、登録の頻度が高い商品(例えば、ブレンドコーヒー)については、店員がサイズについて熟知していることから、サイズ一覧を表示させず、登録の頻度が低い商品についてはサイズ一覧を表示させてもよい。
また、一覧表示させる販売企画を設定可能にしてもよい。例えば、通常企画やチラシ無料といった、登録の頻度が高い販売企画については、店員が販売企画について熟知していることから、販売企画一覧を表示させず、登録の頻度が低い販売企画については販売一覧を表示させてもよい。
以上、説明したように、本実施形態では、商品ごとに複数の第1付加情報(サイズ)と複数の第2付加情報(販売企画)とを夫々対応させて予め設定した付加情報テーブル40に基づいて、登録される商品にサイズと販売企画とを登録可能とした。このため、例えば、商品の属性として、サイズと販売企画とを関連付けて登録することができる。したがって、登録する商品に対して、設定内容に応じてサイズや販売企画を登録することができるため、店員がいちいちサイズや販売企画に応じた入力操作を行わなくても、サイズや販売企画に応じた登録を簡単に行うことができる。言い換えれば、例えば、登録された商品に、サイズ変更や販売企画を変更する際に、登録した商品を一度取り消して、サイズや販売企画を登録して、再度商品を登録し直すといった煩雑な操作を行わなくて済む。特に、グループや団体の客の場合のように、複数人から注文やサイズ変更や販売企画の適用などを同時に受け付けるような場合でも、煩雑な操作を行わずに済み、簡単に商品の登録を行うことが可能になる。
したがって、サイズや販売企画に応じた商品の登録を行う際に、店員の操作を簡素化することができ、商品の設定や商品登録に係る店員の負荷を軽減することができる。また、店員の操作ミスを抑えることができる。さらに、登録操作に要する時間の短縮化を図ることができるため、接客時間の短縮化を図ることができる。
また、本実施形態では、複数の第1付加情報(サイズ)と複数の第2付加情報(販売企画)とのいずれかを横軸または縦軸に設定するマトリクス状に表示するとともに、マトリクス内に設定される内容を選択可能に表示することとした。これにより、サイズと販売企画との組合せが存在するか否かを、店員は容易に把握することができる。このため、サイズや販売企画の変更に係る店員の負荷を軽減することができるとともに、商品の設定に係る店員の負荷を軽減することができる。
また、本実施形態では、変更が受け付けられた第1付加情報が第2付加情報に対応しているときには、マトリクス内に設定される内容を選択可能に表示しないようにしてもよいこととした。具体的には、例えば、適用可能な販売企画がある場合には、すなわち、現在のサイズに対応するPLUが設定されている場合には、マトリクス表示および選択ボタンの表示を行わないようにしてもよいこととした。
これにより、例えば、サイズ変更を行うときに、関連付いている「販売企画」が存在するときは、マトリクス表示を行わずに、サイズ変更のみを行うことができる。したがって、通常の販売企画でサイズ変更を行う場合や、軽減税率の変更などを行う場合は、わざわざマトリクス表示しないで済むため、操作が煩雑になったり、操作回数が増えてしまったりすることを抑えることができる。このため、サイズや販売企画の変更に係る店員の負荷を軽減することができる。
一方で、変更が受け付けられた第1付加情報が第2付加情報に対応していないときに、マトリクス内に設定される内容を選択可能に表示してもよいこととした。具体的には、例えば、サイズ変更において、適用可能な販売企画がない場合には、すなわち、現在のサイズに対応するPLUが「なし」の設定となっている場合(選択ボタンが「なし」を示す場合)には、マトリクス表示および選択ボタンの表示を行ってもよいこととした。
これにより、サイズ変更において、適用可能な販売企画がない場合には、店員は、マトリクス表示を閲覧することにより、適用可能な販売企画や、現在の販売企画に適用可能なサイズを一見して把握可能になる。したがって、店員は、適用可能な販売企画を容易に選択することができるため、サイズや販売企画の変更に係る店員の負荷を軽減することができる。
また、本実施形態では、商品を示す情報(例えば商品コードが示す商品を示す情報)と、第1付加情報(サイズ)と、第2付加情報(販売企画)とを関連付けて商品情報として、マトリクス表示が可能なテーブルに記憶するともに、マトリクス表示し、マトリクス表示内のフィールドに、商品情報を識別する識別情報(PLU)を入力または選択可能に設定することとした。
これにより、操作者(店員)は、サイズと販売企画との適用・不適用を容易に確認することができ、また、当該確認をしながら、PLUを設定することができるため、当該設定に係る店員の負荷を軽減することができる。例えば、店舗ごとや販売期間ごとに応じたPLUを簡単に設定することができる。また、サイズと販売企画とが不適切な欄(フィールド)を一見して把握することができるため、付加情報の設定に係る操作ミスを効率的に抑えることができる。
以下に付記を開示する。なお、付記に示すカッコ書きは、各構成要素の一例を示す。
(付記1)
客が購入する商品を登録する商品情報登録手段と、商品ごとに複数の第1付加情報(サイズ)と複数の第2付加情報(販売企画)とを夫々対応させて予め設定した設定内容(付加情報テーブル40)に基づいて、前記商品情報登録手段によって登録される商品に第1付加情報と第2付加情報とを登録可能な付加情報登録手段と、を備えることを特徴とする販売データ処理装置。
付記1によれば、サイズや販売企画に応じた商品の登録を行う際に、店員の操作を簡素化することができ、商品登録に係る店員の負荷を軽減することができる。また、店員の操作ミスを抑えることができる。さらに、登録操作に要する時間の短縮化を図ることができるため、接客時間の短縮化を図ることができる。
(付記2)
登録候補の第1付加情報(現在のサイズ:例えばSサイズ)と登録候補の第2付加情報(現在の販売企画:例えば通常販売)とが前記付加情報登録手段によって登録される際に、前記登録候補の第1付加情報の変更を受け付ける第1受付手段(サイズ変更ボタン501)をさらに備え、前記設定内容は、商品ごとに、前記複数の第1付加情報の選択順序(S→M→L→M→S→…)を示す内容を含み、前記付加情報登録手段は、前記第1受付手段によって変更が受け付けられるごとに前記選択順序に基づいて、前記登録候補の第1付加情報を変更する、ことを特徴とする付記1に記載の販売データ処理装置。
付記2によれば、サイズを選択することが可能な表示画面(サイズ一覧)を表示させなくても、サイズ変更ボタン501の押下によってサイズを変更することができる。すなわち、サイズ変更において、操作する箇所をサイズ変更ボタン501のみとすることができるため、サイズ変更に係る操作を簡単にすることができ、また、店員による操作ミスを抑制することができる。ただし、サイズ一覧(図6-1参照)を表示して、サイズ一覧からサイズ変更を受け付けるようにしてもよく、このようにした場合には、受け付けるサイズを明確に表すことができるとともに、店員が操作する操作回数を低減させることが可能になる。
(付記3)
前記設定内容は、複数の第1付加情報(S、M、Lの各サイズ)の夫々と、複数の第2付加情報(通常、チラシ無料などの販売企画)の夫々とに対応して設定可能な商品に関する商品関連情報(PLU)を含み、前記設定内容に、前記第1受付手段(サイズ変更ボタン501)によって変更が受け付けられた第1付加情報(例えばMサイズ)と、前記登録候補の第2付加情報(例えば通常企画)とに対応する商品関連情報(PLU)が設定されているか否かの第1判定を行う第1判定手段と、前記第1判定において肯定の判定結果が得られた場合に、前記登録候補の第1付加情報(Sサイズ)に替えて、前記第1受付手段によって変更が受け付けられた第1付加情報(Mサイズ)を登録可能にする、ことを特徴とする付記2に記載の販売データ処理装置。
付記3によれば、サイズ変更ボタン501によって変更を受け付けたサイズが現在の販売企画に適用する場合に(PLUが設定されている場合に)、サイズ変更を行うことができる。このため、客が変更を希望するサイズが現在の販売企画に適用するか否かといった検索を行うための操作や、当該検索の結果に応じて販売企画を適用させるといった操作を店員が行わなくても、簡単且つ迅速にサイズ変更を行うことができる。このため、店員の操作負担の軽減および操作ミスの抑制を図ることができるとともに、接客時間の短縮化を図ることができる。
(付記4)
前記第1判定において否定の判定結果(受け付けられた第1付加情報(例えばMサイズ)と、登録候補の第2付加情報(例えばチラシ無料)に対応する商品関連情報(PLU)が設定されていないという判定結果)が得られた場合に、その旨を報知する第1報知手段をさらに備えることを特徴とする付記3に記載の販売データ処理装置。
具体的には、付記4は、サイズ変更ボタン501によって変更を受け付けたサイズが現在の販売企画に適用しない場合に、その旨を報知する。より具体的には、例えば、現在のサイズが「S」であり、販売企画が「チラシ無料」である場合において、サイズを「M」に変更する旨を受け付けた場合に、Mサイズが「チラシ無料」に適用不可能であることから、SサイズからMサイズへの変更ができない旨を報知する。
これにより、受け付けたサイズ(客が変更を希望するサイズ)が現在の販売企画に適用するか否かの検索に係る操作を店員が行わなくても、客が希望するサイズが現在の販売企画に適用不可能であることを簡単且つ迅速に報知することができる。したがって、店員の操作負担の軽減および操作ミスの抑制を図ることができるとともに、接客時間の短縮化を図ることができる。また、店員は、客に対して、サイズを変更せずに現在の販売企画(チラシ無料)を保持するか(サイズおよび販売企画の両方とも変更なしとするか)、現在の販売企画(チラシ無料)を放棄してサイズを変更するか(サイズおよび販売企画の両方を変更するか)の選択を促すことができる。このため、客の意向に沿った登録を迅速且つ適切に行うことができる。
(付記5)
前記選択順序(S→M→L→M→S→…)を示す内容は、前記付加情報登録手段によって登録された第1付加情報の登録の履歴に基づいて設定される内容である、ことを特徴とする付記2乃至4のいずれか一項に記載の販売データ処理装置。
付記5によれば、サイズ変更を受け付けた際に、客が変更を希望するサイズを予測することが可能になるため、サイズ変更に係る店員の操作回数の減少を図ることができ、操作負担を軽減することができる。また、サイズ変更に要する時間の短縮化を図ることができる。
(付記6)
前記設定内容は、複数の第1付加情報(S、M、Lの各サイズ)の夫々と、複数の第2付加情報(通常、チラシ無料などの販売企画)の夫々とに対応して設定可能な商品に関する商品関連情報(PLU)を含み、登録候補の第1付加情報(現在のサイズ:例えばMサイズ)と登録候補の第2付加情報(現在のサイズ:例えば通常企画)とが前記付加情報登録手段によって登録される際に、前記登録候補の第2付加情報の変更を受け付ける第2受付手段(サイズ変更ボタン501)と、前記第2受付手段によって前記登録候補の第2付加情報の変更が受け付けられることにより、前記設定内容に、前記登録候補の第1付加情報に対応する変更候補の第2付加情報であって且つ商品関連情報が設定されている前記変更候補の第2付加情報(例えば20円引きクーポンやおかわり料金など)が含まれるか否かの第2判定を行う第2判定手段と、前記第2判定において肯定の判定結果が得られた場合に、前記変更候補の第2付加情報を表示する第1表示制御手段と、をさらに備えることを特徴とする付記1乃至5のいずれか一項に記載の販売データ処理装置。
付記6は、具体的には、販売企画の変更が受け付けられることにより、現在のサイズ(例えばMサイズ)に適用可能な販売企画(例えば20円引クーポンやおかわり料金など)がある場合に、当該販売企画(例えば、図6-1の販売企画一覧)を表示する。したがって、付記6によれば、現在のサイズに適用可能な販売企画があるか否かの検索に係る操作を店員が行わなくても、現在のサイズに適用可能な販売企画を簡単且つ迅速に表示することができる。したがって、店員の操作負担の軽減および操作ミスの抑制を図ることができるとともに、接客時間の短縮化を図ることができる。
(付記7)
前記第1表示制御手段によって表示された前記変更候補の第2付加情報(例えば20円引クーポンやおかわり料金など)のうちいずれかを受け付ける第3受付手段(販売企画一覧におけるタッチパネル)をさらに備え、前記付加情報登録手段は、前記登録候補の第2付加情報(例えば通常企画)に替えて、前記第3受付手段によって受け付けられた第2付加情報(例えば20円引クーポン)を登録可能にする、ことを特徴とする付記6に記載の販売データ処理装置。
付記7によれば、現在のサイズに適用可能な販売企画一覧の中から、受け付けた販売企画に販売企画を変更することができる。したがって、現在のサイズに適用可能な販売企画を検索する操作を店員が行わなくても、簡単且つ迅速に販売企画を変更することができる。したがって、店員の操作負担の軽減および操作ミスの抑制を図ることができるとともに、接客時間の短縮化を図ることができる。
(付記8)
前記第2判定において否定の判定結果(変更候補の第2付加情報(客が変更を希望する販売企画)と、登録候補の第1付加情報(現在のサイズ)とに対応する商品関連情報(PLU)が設定内容に含まれていないという判定結果)が得られた場合(例えば、付加情報テーブル40が設定されていない商品の場合)、その旨を報知する第2報知手段を、さらに備えることを特徴とする付記6または7に記載の販売データ処理装置。
付記8によれば、現在のサイズに適用可能な販売企画がない場合に、その旨を報知することができる。具体的には、例えば、サイズ変更をしたとしても適用可能な販売企画がない場合に、すなわち、例えば、販売企画の変更を受け付けたものの、当該商品が付加情報テーブル40の設定されていない商品である場合に、その旨を報知することができる。これにより、現在のサイズに適用不可能な販売企画を店員が検索するなどの操作を行わなくても、簡単且つ迅速にその旨を報知することができる。したがって、店員の操作負担の軽減および操作ミスの抑制を図ることができるとともに、接客時間の短縮化を図ることができる。
(付記9)
前記第2判定において肯定の判定結果(変更候補の第2付加情報(例えば20円引クーポンやおかわり料金)と登録候補の第1付加情報(例えばMサイズ)に対応する商品関連情報(PLU)が設定内容に含まれているという判定結果)が得られた場合に、前記登録候補の第1付加情報に対応する他の第2付加情報であって且つ商品関連情報が設定されていない前記他の第2付加情報(例えばチラシ無料やパスタ券無料)を表示する第2表示制御手段をさらに備える、ことを特徴とする付記6乃至8のいずれか一項に記載の販売データ処理装置。
具体的には、付記9は、現在のサイズ(例えばMサイズ)および販売企画(例えば通常)から変更候補の販売企画(例えば20円引クーポン)への変更が可能である場合において、現在のサイズ(例えばMサイズ)に適用不可能な販売企画(例えばチラシ無料やパスタ券無料)についても表示する。付記9によれば、店員は客に対して、現在のサイズでは適用不可能であるものの、サイズを変更することによって適用可能な販売企画(チラシ無料やパスタ券無料)を伝えることができ、すなわち、客にとって有益となる可能性のある情報を伝えることができる。このため、店員の営業活動を支援することができ、サービスの向上を図ることができる。また、現在のサイズに適用不可能な販売企画の検索に係る操作を店員が行わなくても、現在のサイズに適用不可能な販売企画を簡単且つ迅速に表示することができる。したがって、店員は、販売企画に適用不可能なサイズを容易に把握することができる。
(付記10)
前記第2表示制御手段に表示された前記他の第2付加情報(例えばチラシ無料やパスタ券無料)のうちいずれかを受け付ける第4受付手段(販売企画一覧におけるタッチパネル)をさらに備え、前記付加情報登録手段は、前記登録候補の第2付加情報(例えば通常企画)に替えて、前記第4受付手段によって受け付けられた前記他の第2付加情報(例えばチラシ無料)を登録可能にするとともに、前記登録候補の第1付加情報(例えばMサイズ)に替えて、前記第4受付手段によって受け付けられた前記他の第2付加情報に対応する他の第1付加情報であって且つ商品関連情報(PLU)が設定されている前記他の第1付加情報(例えばSサイズ)を登録可能にする、ことを特徴とする付記9に記載の販売データ処理装置。
具体的には、付記10は、現在のサイズ(例えばMサイズ)に対して適用不可能な販売企画(例えばチラシ無料やパスタ券無料)のうちいずれかを受け付けた場合、受け付けた販売企画(例えばチラシ無料)に変更するとともに、サイズについても、変更する販売企画に適用するサイズ(例えばSサイズ)に変更する。したがって、販売企画を変更するとともに、サイズについても販売企画に適用可能なサイズに変更(強制的に変更)させることができる。これにより、最初に客が申し出たサイズよりも、その後に客が申し出た販売企画を優先させて登録することができるため、例えば、客にとって有益な販売企画およびサイズの登録を行うことができる。
(付記11)
客が購入する商品を登録し、登録した商品を示す情報を管理装置へ送信する、端末装置と、前記端末装置から送信された商品を示す情報を受信し、商品ごとに複数の第1付加情報と複数の第2付加情報とを夫々対応付けて予め設定した内容に基づいて、受信した情報が示す商品に第1付加情報と第2付加情報とを登録し、登録した第1付加情報と第2付加情報とを前記端末装置へ送信する、前記管理装置と、を含むことを特徴とする販売データ処理システム。
(付記12)
販売データ処理装置としてコンピュータを機能させるプログラムであって、前記コンピュータを、客が購入する商品を登録する商品情報登録手段、商品ごとに複数の第1付加情報と複数の第2付加情報とを夫々対応させて予め設定した設定内容に基づいて、前記商品情報登録手段によって登録される商品に第1付加情報と第2付加情報とを登録可能な付加情報登録手段、として機能させることを特徴とするプログラム。
なお、以上に説明したPOSシステム1、POS端末20を実現するためのプログラムを、コンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録し、そのプログラムをコンピュータシステムに読み込ませて実行するようにしてもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。