JP7139761B2 - クリーニング装置 - Google Patents
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Description
1)回転体であるクリーニング対象物と、前記クリーニング対象物に付着する第一の粒子と、前記第一の粒子よりも粒径が小さい第二の粒子と、前記クリーニング対象物上に付着する第一の粒子を清掃するための清掃部材であるクリーニングブレードと、前記クリーニングブレードと前記クリーニング対象物の接触面であるブレードニップとを有するクリーニング装置において、前記ブレードニップ内の少なくとも一部に、前記第二の粒子の層が形成され、前記第二の粒子の層の平均層厚が0.1μm以上2μm以下であり、前記平均層厚は位置の平均であり、前記ブレードニップの面積に対する、前記第二の粒子の層の被覆率(C)が、35%以上であることを特徴とするクリーニング装置。
図1は、従来技術および本発明におけるトナー、シリカ粒子およびブレードニップの状態を説明するための図である。
図1の(a)初期状態において、従来技術ではブレードニップ手前(感光体の回転方向上流側)にシリカ粒子が堆積しているが、ブレードニップ内にはシリカ粒子の層が存在せず、あるいは存在していても非常に僅かであるために、クリーニングブレードおよび感光層間の摩擦係数が比較的高い状態にある。この状態で感光体を回転させると、クリーニングブレードが感光体から受ける摩擦力が比較的大きいため、クリーニングブレードのスティックスリップの振幅も大きくなる傾向にある。その結果、(b)経時においてクリーニングブレードがブレードニップ手前に堆積するシリカを乗り越えてしまい、シリカ粒子と同時にトナーが大量にすり抜け、堆積するシリカ粒子が大幅に減少する。さらに時間が経過した(c)経時2では、シリカ粒子の堆積が完全になくなり、クリーニングブレードに付着したトナーがブレードを持ち上げることで連続的なクリーニング不良が発生する。
一方、本発明では、(a)初期状態において、ブレードニップ内の少なくとも一部にシリカ粒子の層が形成され、このシリカ粒子の層の平均層厚が0.1μm以上2μm以下であることから、摩擦係数が安定して低い状態にある。そのためクリーニングブレードが感光体から受ける摩擦力が小さく、結果的にスティックスリップの振幅を低減することができる。その結果、(b)経時においてクリーニングブレードがブレードニップ手前に堆積するシリカを乗り越えるような不具合が防止され、さらに時間が経過した(c)経時2でもシリカ粒子の層が安定に維持され、長期にわたりクリーニング性が良好となる。
本発明者らの検討によれば、ブレードニップ手前に存在するシリカ粒子は、アグリゲート(凝集体)またはアグロメート(集塊)といった高次構造を形成する場合が多い。図2(a)に示すように、シリカ粒子の凝集性が高く流動性が低い場合には、ブレードニップ手前にシリガ粒子凝集体が形成され、ブレードニップ内にシリカ粒子の層が形成されず、前記特許文献1に開示された技術と同様の効果しか得られない。また、シリカ粒子凝集体は、断続的にブレードニップからすり抜ける場合もあり得る。一方で、シリカ粒子の凝集性が低く流動性が高すぎる場合は、図2(b)に示すように、ブレードニップ内にシリカ粒子が進入するものの、そこに留まらず、クリーニングブレードをすり抜けてしまう。このように、本発明における前記条件を達成するには、シリカ粒子の凝集性を適切に設定する必要がある。
本発明において、ブレードニップの少なくとも一部にシリカ粒子の層が形成され、前記シリカ粒子の層の平均層厚が0.1μm以上2μm以下とするためには、例えば、シリカ粒子のBET比表面積を、10~400m2/gに設定するのが好ましく、35~110m2/gに設定するのが特に好ましい。
BET比表面積は、JIS Z8830によって測定される。
図3において、シリカ粒子のBET比表面積とシリカ粒子の層の平均層厚との関係は、例えば曲線Aの関係を取り得る。本発明では、シリカ粒子の層の平均層厚がT1(0.1μm)以上であり、かつT2(2μm)以下であること必要であるため、図3のグラフにおける斜線部分が、本発明における所望の効果を奏する範囲と言うことができる。
図8は、前記被覆率(C)とブレードエッジ層の100%モジュラス(M100)との関係を示すグラフである。また図9は、前記被覆率(C)と、ブレードエッジ層の硬度(H)との関係を示すグラフである。
グラフ上の○は良好なクリーニング性を示し、△は実用上十分なクリーニング性を示している。
良好なクリーニング性を得るには、100%モジュラス(M100)または硬度(H)が高い値を示すほど、被覆率(C)は低い値であることができる。その理由としては、100%モジュラス(M100)または硬度(H)が高い値を示すほど、ブレードニップの面積(ニップ幅)が狭くなることが挙げられる。ニップ幅が狭い場合にはブレードニップの下流側に集中しやすく、その部分に第二の粒子が進入することで摩擦係数の低下効果が最も効率的に得られる。すなわち、100%モジュラス(M100)または硬度(H)が高い値を示すほど、被覆率(C)は低い値であることができる。一方で、100%モジュラス(M100)または硬度(H)が低い値を示し、ニップ幅が広い場合には、ブレードニップの下流側のブレードが大きく巻き込まれ、接触面積が広くなるため高い被覆率(C)が求められることになる。
C ≦ -4.7 × (M100) + 60
C ≧ -1.1 × (M100) + 22
ただし、2≦(M100)≦10.5
ブレードエッジ層の100%モジュラス(M100)に応じて上記関係を満たすように被覆率(C)を決定することにより、クリーニングブレードが感光体から受ける摩擦力が低下し、ブレード挙動が安定し、クリーニング性が向上する。
なお、100%モジュラス(M100)は、JIS K 6251によって測定され、単位はMPaである。
また、ブレードエッジ層の100%モジュラス(M100)は、5~10.5MPaが好ましく、7~10.5MPaがさらに好ましい。
C ≦ -1.5 × (H) + 148
C ≧ -0.3 × (H) + 44
ただし、64≦(H)≦90
ブレードエッジ層の硬度(H)に応じて上記関係を満たすように被覆率(C)を決定することにより、クリーニングブレードが感光体から受ける摩擦力が低下し、ブレード挙動が安定し、クリーニング性が向上する。
なお、硬度(H)は、JISK 6253(JIS Aゴム硬度)によって測定される。
また、ブレードエッジ層の硬度(H)は、70~90が好ましく、80~90がさらに好ましい。
0.0016 ≦ (M100)×{(ρ)/(D)} ≦ 0.27
この関係を満たすことにより、ブレードニップ内における第二の粒子の形成が容易となり、また第二の粒子の層の平均層厚も本発明で規定する範囲内に良好に調整できる。
なお、かさ密度(ρ)は、JIS K5101によって測定される。
平均粒径(D)は、電子顕微鏡観察により測定することができる。
また、第二の粒子のかさ密度(ρ)は、0.2~0.5g/cm3が好ましい。
第二の粒子の1次平均粒径が15nm以上であることにより、ブレードニップをすり抜ける粒子数が減少し、良好に第二の粒子の層を形成できる。なお、第二の粒子がブレードニップをすり抜ける場合であっても、第二の粒子がブレードニップ内に継続的に十分に供給できれば、所望の効果を得ることができる。また、第二の粒子の平均粒径が160nm以下であることにより、粒子がブレードニップ内に進入しやすくなり、十分な摩擦力の低減効果が得られる。
また、ブレードエッジ層15a-1と感光体3との接触面にブレードニップ15cが形成されている。
クリーニング対象物としては、前記の感光体の他、その材質、形状、構造、大きさ等について特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。前記クリーニング対象物の形状としては、例えば、ドラム状、ベルト状、平板状、シート状、などが挙げられる。前記クリーニング対象物の大きさとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、通常用いられる程度の大きさが好ましい。
前記クリーニング対象物に付着する第一の粒子としては、クリーニング対象物に付着しており、前記クリーニングブレードの除去対象となるものであれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、トナー、潤滑剤、無機微粒子、有機微粒子、ゴミ、埃又はこれらの混合物、などが挙げられる。これらの中でも、トナーが好ましい。
バックアップ層15a-2としては、その形状、材質、大きさ、構造などについては特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
形状としては、例えば、平板状、短冊状、シート状、などが挙げられる。
大きさとしては、特に制限はなく、前記被清掃部材の大きさに応じて適宜選択することができる。
材料としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、高弾性が得られやすい点から、ポリウレタンゴム、ポリウレタンエラストマーなどが好適である。
ブレードエッジ層15a-1としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
ブレードエッジ層15a-1の材質としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、アクリル樹脂、フェノール樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、アミノ樹脂、またはポリエチレン骨格の樹脂組成物などが挙げられる。
前記実施形態では、第二の粒子としてシリカ粒子を例に取り主に説明したが、本発明はこれに限定されず、第二の粒子としてその他の粒子も使用できる。
例えば、窒化ホウ素(BN)やフッ素粒子等が挙げられ、BET比表面積、平均粒径等の粒子条件は、前記シリカ粒子と同じである。
前記プロセスカートリッジは、像担持体と、前記像担持体上に残留するトナーを除去するクリーニング手段とを少なくとも有し、前記クリーニング手段が本発明におけるクリーニングブレード15を有する。クリーニング補助手段として該潜像担持体表面に潤滑剤を塗布する機構を備えていてもよい。
図6に示すように、作像ユニット1は、像担持体としてのドラム状の感光体3を備えている。感光体3はドラム状の形状を示しているが、シート状、エンドレスベルト状のものであってもよい。
感光体3の周囲には、帯電ローラ4、現像装置5、一次転写ローラ7、クリーニング装置6、潤滑剤塗布装置10及び除電ランプ等が配置されている。帯電ローラ4は、帯電手段としての帯電装置が備える帯電部材であり、現像装置5は、感光体3の表面上に形成された潜像をトナー像化する現像手段である。一次転写ローラ7は、感光体3の表面上のトナー像を中間転写ベルト14に転写する一次転写手段としての一次転写装置が備える一次転写部材である。クリーニング装置6は、トナー像を中間転写ベルト14に転写した後の感光体3上に残留するトナーをクリーニングするクリーニング手段である。潤滑剤塗布装置10は、クリーニング装置6がクリーニングした後の感光体3の表面上に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布手段である。除電ランプは、クリーニング後の感光体3の表面電位を除電する除電手段である。
また、所望の波長域の光のみを照射するために、シャープカットフィルター、バンドパスフィルター、近赤外カットフィルター、ダイクロイックフィルター、干渉フィルター、色温度変換フィルターなどの各種フィルターを用いることもできる。
これらの光源のうち、発光ダイオード、及び半導体レーザは照射エネルギーが高く、また600~800nmの長波長光を有するため、良好に使用される。
操作部などからプリント実行の信号を受信したら、帯電ローラ4及び現像ローラ51にそれぞれ所定の電圧または電流が順次所定のタイミングで印加される。同様に、光書込ユニット40及び除電ランプなどの光源にもそれぞれ所定の電圧または電流が順次所定のタイミングで印加される。また、これと同期して、駆動手段としての感光体駆動モータにより感光体3が図中矢印方向に回転駆動される。
また、一次転写ニップで中間転写ベルト14に各色のトナー像を転写した感光体3の表面は、クリーニング装置6によって転写後の残留トナーが除去され、潤滑剤塗布装置10によって潤滑剤が塗布された後、除電ランプで除電される。
プリンタ500に用いるトナーとしては、画質向上のために、高円形化、小粒径化がし易い懸濁重合法、乳化重合法、分散重合法により製造された重合トナーを用いるのが好ましい。特に、円形度が0.97以上、体積平均粒径5.5μm以下の重合トナーを用いるのが好ましい。平均円形度が0.97以上、体積平均粒径5.5μmのものを用いることにより、より高解像度の画像を形成することができる。
解析方法の具体例を説明する。1級塩化ナトリウムを用いた1%NaCl水溶液を電解液として用意する。そして、この電解水溶液100~150ml中に分散剤として界面活性剤、好ましくはアルキルベンゼンスルフォン酸塩を0.1~5ml加える。更に、これに被検試料としてのトナーを2~20mg加え、超音波分散器で約1~3分間、分散処理する。
そして、別のビーカーに電解水溶液100~200mlを入れ、その中に分散処理後の溶液を所定濃度になるように加えて、上記コールターマルチサイザー2e型にかける。
アパーチャーとしては、100μmのものを用い、50,000個のトナー粒子の粒径を測定する。
チャンネルとしては、2.00~2.52μm未満;2.52~3.17μm未満;3.17~4.00μm未満;4.00~5.04μm未満;5.04~6.35μm未満;6.35~8.00μm未満;8.00~10.08μm未満;10.08~12.70μm未満;12.70~16.00μm未満;16.00~20.20μm未満;20.20~25.40μm未満;25.40~32.00μm未満;32.00~40.30μm未満の13チャンネルを使用し、粒径2.00μm以上32.0μm以下のトナー粒子を対象とする。
<クリーニング装置>
図4に示すようなクリーニングブレード15を作成した。
L字形状の金属製のブレードホルダー15a-3に、ブレードエッジ層15a-1とバックアップ層15a-2とからなる二層構造のブレード部材を接着固定した。
ブレードエッジ層15a-1およびバックアップ層15a-2は共にウレタン樹脂からなり、ブレードエッジ層15a-1のJIS-A硬度は64.5、バックアップ層15a-2のJIS-A硬度は74.5に調整した。
また、ブレードエッジ層15a-1の厚さは0.5mm、バックアップ層15a-2の厚さは1.5mmであり、ブレード部材の形状は短冊形状である。
特開2014-92633号公報に記載された方法に従い、トナーを作製した。
作製したトナーの詳細は、以下の通りである。
・トナー母体粒子:平均円形度0.98、体積平均粒径4.9μm
・外添剤:トナー母体粒子100質量部に対し、下記のシリカ粒子A、シリカ粒子Bまたはシリカ粒子AおよびBの混合物を、3質量部添加した。
シリカ粒子B:1次平均粒径=80nm、2次平均粒径(本発明で言う平均粒径に相当)=160nm、BET比表面積=35m2/g、かさ密度(ρ)=0.56g/cm3。
シリカ粒子混合物:前記シリカ粒子AおよびBを、1:2(質量比)で混合したもの。
かさ密度(ρ)=0.52g/cm3
次に、作製した前記クリーニングブレード15を、カラー複合機(imagio MP C4500、リコー社製)(プリンタ部は図5に示す画像形成装置500と同様の構成)のプロセスカートリッジに取り付け、画像形成装置を組み立てた。
なお、クリーニングブレードは、クリーニング角:88.6°、ブレード食込み量0.65±0.15mmとなるように画像形成装置に取り付けた。
100%モジュラス(M100):5.15MPa
硬度(H):79
ブレードニップ内のシリカ粒子の層を顕微鏡により観察し、シリカ粒子の平均層厚、被覆率(C)を調べた。
また、実施例1~3におけるシリカ粒子の層の顕微鏡観察の結果の模式図を図10(a)~(c)にそれぞれに示す。図10(a)~(c)において、上がクリーニングブレード15の断面図、下がブレードニップ15cの上面図である。
評価画像として、縦帯パターン(紙進行方向に対して)43mm幅、3本チャートをA4サイズ横で、20枚出力し、得られた画像を目視観察し、クリーニング不良による画像異常の有無により、クリーニング性を評価した。
◎:クリーニング不良ですり抜けたトナーが印刷紙上にも感光体上に目視で確認できず、感光体上を長手方向に顕微鏡で観察してもトナーのスジ状のすり抜けが確認できない。
○:クリーニング不良ですり抜けたトナーが印刷紙上にも感光体上にも目視で確認できない。
△:クリーニング不良ですり抜けたトナーが印刷紙上にも感光体上にも部分的な点として目視で確認できる。
×:クリーニング不良ですり抜けたトナーが印刷紙上にも感光体上にも明瞭な線として目視で確認できる。
実機通紙による耐久ランを実施し、そのときのクリーニング性が△になるタイミングを比較することにより、経時安定性を調べた。評価基準は以下の通りである。
[評価基準]
◎:ブレードニップ内のシリカ粒子の層の平均層厚が0.1μm以上であり、耐久寿命時点でクリーニング品質が◎である。
○:ブレードニップ内のシリカ粒子の層の平均層厚が0.1μm以上であり、耐久寿命時点でクリーニング品質が〇である。
△:ブレードニップ内のシリカ粒子の層の平均層厚がが0.1μm以下であり、耐久寿命時点でクリーニング品質が△である。
×:ブレードニップ内にシリカ粒子の層が存在せず、耐久寿命時点でクリーニング品質が×である。
また、各実施例における相対的な関係から見て、実施例1では1次平均粒径が小さくBET比表面積が高いシリカ粒子Aを用いた。このようなシリカ粒子Aの場合には、ブレードニップ内に進入した後の凝集性が高く、図10(a)に示すようにブレードニップ内全域に渡って層厚の高いシリカ粒子層を形成する。そのため、非常に大きな摩擦係数低減効果を得られることになり、クリーニング性が向上した。しかし実施例1では、シリカ粒子が若干すり抜ける現象が発生した。
実施例2では1次平均粒径が大きくBET比表面積が低いシリカ粒子Bを用いた。実施例1と異なり凝集性は比較的低く、図10(b)に示すようにブレードニップ内ではシリカ粒子が分散して層を形成するため、ブレードニップ内でのシリカ凝集によるすり抜けは発生しない。つまり経時安定性が高くなる。しかし、粒径が大きく感光体との付着力が低いため、ブレードニップ内の下流側までシリカ粒子が到達できず、摩擦力低減効果が若干減少する。
実施例3では実施例1の小粒径シリカと実施例2の大粒径シリカを1:2の割合でトナーに外添した例である。小粒径シリカはブレードニップ内上流側で凝集しながら堆積し、2次粒径を超える層厚にまで成長したときにブレードニップ内を下流側へと進行していくが、ブレードニップの中間には(小粒径シリカと異なり分離しない)大粒径シリカが分散されているため、この大粒径シリカがブレードニップ内で小粒径シリカ凝集体の進行を阻害する。結果として、ニップ内のシリカすり抜けが低減し、高い層厚と経時安定性を両立させることができる。この場合、図10(c)に示すように、ブレードニップ内の断面形状が他の実施例と異なり、ブレードニップ内上流側の層厚がブレードニップ内下流側の層厚よりも高い傾向が見られた。
なお、比較例1は、シリカ粒子の層の平均層厚が0.1μm未満であるため、クリーニング性、経時安定性が共に悪化している。
2 枠体
3 感光体
4 帯電ローラ
5 現像装置
6 クリーニング装置
7 一次転写ローラ
10 潤滑剤塗布装置
14 中間転写ベルト
15 クリーニングブレード
15a-1 ブレードエッジ層
15a-2 バックアップ層
15a-3 ブレードホルダー
15c ブレードニップ
40 光書込ユニット
41 ポリゴンミラー
51 現像ローラ
52 供給スクリュ
53 攪拌スクリュ
54 ドクタ
55 レジストローラ対
60 転写ユニット
63 第一ブラケット
64 第二ブラケット
66 二次転写バックアップローラ
67 駆動ローラ
68 補助ローラ
69 テンションローラ
70 二次転写ローラ
80 定着ユニット
81 加圧加熱ローラ
82 定着ベルトユニット
84 定着ベルト
83 加熱ローラ
85 テンションローラ
86 駆動ローラ
87 排紙ローラ対
88 スタック部
100 トナーカートリッジ
101 ファーブラシ
103 固形潤滑剤
103a 潤滑剤加圧スプリング
103b ブラケット
123 像担持体
151 第一給紙カセット
151a 第一給紙ローラ
152 第二給紙カセット
152a 第二給紙ローラ
153 給紙路
154 搬送ローラ対
162 ベルトクリーニングユニット
162a ベルトクリーニングブレード
500 画像形成装置(プリンタ)
Claims (4)
- 回転体であるクリーニング対象物と、前記クリーニング対象物に付着する第一の粒子と、前記第一の粒子よりも粒径が小さい第二の粒子と、前記クリーニング対象物上に付着する第一の粒子を清掃するための清掃部材であるクリーニングブレードと、前記クリーニングブレードと前記クリーニング対象物の接触面であるブレードニップとを有するクリーニング装置において、
前記ブレードニップ内の少なくとも一部に、前記第二の粒子の層が形成され、前記第二の粒子の層の平均層厚が0.1μm以上2μm以下であり、前記平均層厚は位置の平均であり、
前記ブレードニップの面積に対する、前記第二の粒子の層の被覆率(C)が、35%以上である
ことを特徴とするクリーニング装置。 - 前記第二の粒子の1次平均粒径が、15nm~160nmであることを特徴とする請求項1に記載のクリーニング装置。
- 前記第二の粒子がシリカ粒子であることを特徴とする請求項1または2に記載のクリーニング装置。
- 前記クリーニング対象物が、感光体および/または転写ベルトであることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載のクリーニング装置。
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