JP5386922B2 - 潤滑剤塗布装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
また、使用するトナーの円形度が0.95以上であると好ましい。
請求項7の構成により、使用するトナーが、クリーニングしづらい円形度が0.95以上であっても、良好なクリーニングが可能であり、高品質な画像を継続して得ることができる。
図1は、本発明に係る画像形成装置の一例であるカラープリンタの概略を示す断面構成図である。この図に示す画像形成装置は、タンデム方式を採用してフルカラー画像を形成可能なカラープリンタであり、装置本体のほぼ中央部に4個の作像ユニット10(Y,C,M,K)を配設している。各作像ユニット10(Y,C,M,K)は、中間転写ベルト56の下部走行辺に沿って並設されている。支持ローラ52〜55に巻き掛けられた中間転写ベルト56は図中反時計回りに走行駆動される。中間転写ベルト56の内側には、各作像ユニット10が備える感光体ドラム1(Y,C,M,K)に対向するように、一次転写手段としての転写ローラ5が設けられている。そして、左側の支持ローラ55の外側に、中間転写ベルト56をクリーニングするベルトクリーニングユニット57が配置されている。
上記作像ユニット10の感光体ドラム1が図示しない駆動手段によって図中時計方向に回転駆動され、その感光体ドラム1の表面が帯電手段2によって所定の極性に一様に帯電される。帯電された感光体表面には、光書き込み装置9からのレーザ光が照射され、これによって感光体ドラム1表面に静電潜像が形成される。このとき、各感光体ドラム1に露光される画像情報は所望のフルカラー画像をイエロー、マゼンタ、シアン及び黒の色情報に分解した単色の画像情報である。このように形成された静電潜像に現像装置4から各色トナーが付与され、トナー像として可視化される。
図3,4において、ブラシローラ3aの下に、ブラシローラ3aが接触するようにフリッカー9が配置されている。ステンレス棒などにより構成されるフリッカー9は固形潤滑剤3bよりもブラシローラ3aの回転方向上流に位置する。従って、フリッカー9から固形潤滑剤3bまでには開いた空間10が存在する。このため、フリッカー9によりブラシローラ3aから除去したトナーTが気流等により再びブラシ3aに付着してしまう可能性がある。ブラシにトナーTが再付着してしまうと、固形潤滑剤3bとブラシ3aが摺擦する際にブラシ表面のトナーが邪魔して潤滑剤がブラシ3aに付着しづらくなる。すなわち、ブラシにトナーを抱えているために、粉状潤滑剤を保持しづらくなる(図4に破線の楕円で示す)。従って、感光体表面1にブラシローラ3aから潤滑剤が十分に供給されない恐れがある。
本発明の潤滑剤塗布装置では、ブラシローラ3aの下に三角形のフリッカー11が配置されている。このフリッカー11は、基部を潤滑剤塗布装置3のハウジング3fに取り付けて設けられ、先端部及び上辺部がブラシローラ3aと接触するように配置されている。このようなフリッカー11を設けたことにより、ブラシ3a、フリッカー11、固形潤滑剤3bの間に構成される空間12が閉じている。従って、フリッカー11によりブラシ3aから除去されたトナー(図中に小さな丸印で示す)が、気流等によりブラシ3aに再び付着することはなくなる。これにより、ブラシ3aは常にフリッカー11によりトナーが除去された状態を維持したまま固形潤滑剤3bと摺擦することができ、感光体1に潤滑剤を十分供給することができる。本第1実施例のフリッカー11は、ブラシローラ3aからトナーを除去するフリッカー部材と、その除去されたトナーがブラシローラ3aに再び付着することを防ぐための再付着防止部材とを兼ねるものである。
図6,7に示す第2実施例の潤滑剤塗布装置は、棒状のフリッカー部材を設け、そのフリッカー部材と固形潤滑剤との間に、フリッカー部材により除去されたトナーのブラシへの再付着を防止するための再付着防止部材を配置したものである。図6に示すものは、ブラシローラ3aの下に位置する棒状のフリッカー部材13と、ほぼ同じ高さに位置するように配置された再付着防止部材14とを有している。また、図7に示すものは、ブラシローラ3aの下に位置する棒状のフリッカー部材13と、固形潤滑剤3bの直近に位置するように配置された再付着防止部材15とを有している。再付着防止部材14,15は、潤滑剤塗布装置のハウジング3fと別体に設け、ハウジング3fに取り付けたものでも良いが、ハウジング3fと一体に形成したほうが部品点数を少なくできるので有利である。
この図に示す潤滑剤塗布装置は、ブラシローラ3aの回転方向が図5〜8のものとは反対になっている。そして、板状の再付着防止部材17が、その先端部をブラシローラ3aのブラシに食い込ませた状態で配置される。クリーニング装置の廃トナー搬送スクリュー8cは、再付着防止部材17の下流(ブラシローラ3aの回転方向)に配置される。本構成においては、ブラシローラ3aの回転方向が反対の装置構成でも、ブラシ中のトナーを除去する効果を得ることができる。
図10は、直接転写方式による画像形成装置の一例における感光体付近を示す模式図である。この図において、感光体ドラム1の周囲には、帯電手段2、潤滑剤塗布装置3、クリーニング装置8及び転写手段6等が配設されている。記録媒体である用紙Pは、感光体ドラム1と転写ローラ2の間を図に左から右方向に搬送され、感光体ドラム1上のトナー像が用紙上に転写される。潤滑剤塗布装置3は、潤滑剤塗布ローラ3a,固形潤滑剤3b,加圧部材3d等により構成されている。
この図に示すように、潤滑剤塗布装置30は、上記説明した第1実施形態の潤滑剤塗布装置3と同じく、潤滑剤塗布ローラ3a,固形潤滑剤3b,加圧部材3dを備えるほか、支持部材3hに支持された塗布ブレード3gを備える構成となっている。さらに、当該塗布装置とクリーニング装置8の間を遮るように配置されたシート状の受け部材31を備えている。
この図に示すプロセスカートリッジ100は、像担持体としての感光体ドラム1を中心に、その周囲に帯電装置弐2、現像装置4、潤滑剤塗布装置30及びクリーニング装置8等を配設した構成となっている。潤滑剤塗布装置30は、図14で説明したものと同じ構成である。当該プロセスカートリッジ100を画像形成装置本体に装着した場合、感光体ドラム1は矢印の如く図中反時計回りに回転駆動され、潤滑剤塗布装置30のブラシローラ3aは感光体に対してカウンター方向に回転駆動される。
2 帯電手段
3,30 潤滑剤塗布装置
3a ブラシローラ(潤滑剤塗布ローラ)
3b 固形潤滑剤(潤滑剤成型体)
3g 塗布ブレード
4 現像装置
8 クリーニング装置
8a クリーニングブレード
8c 廃トナー搬送スクリュー
10 作像ユニット
11,13 フリッカー部材
12,14,15 再付着防止部材
16,17 再付着防止部材
31 受け部材
33 支持部材
32 シート状部材
34 芯軸
35 ブラシ繊維
100 プロセスカートリッジ
Claims (7)
- 潤滑剤塗布ローラにより固形潤滑剤成型体を摺擦して像担持体に供給塗布する潤滑剤塗布装置において、
前記潤滑剤塗布ローラの表面に付着した粉体状物質を除去するためのフリッカー部材を前記固形潤滑剤成型体よりも前記潤滑剤塗布ローラ回転方向上流側に備え、
前記潤滑剤塗布ローラ、前記フリッカー部材および前記固形潤滑剤成型体で形成される空間が閉じているように構成し、
前記潤滑剤塗布ローラがブラシローラであり、
像担持体に接触して潤滑剤を塗布するための塗布ブレードを有するとともに、
前記フリッカー部材が当該潤滑剤塗布装置の枠体と一体的に設けられ、
前記ブラシローラの下方に三角形の前記フリッカー部材が配置され、該フリッカー部材の先端部及び上辺部が前記ブラシローラと接触するように設けられ、前記ブラシローラ、前記フリッカー部材、前記固形潤滑剤成型体の間に構成される空間が閉じていることを特徴とする潤滑剤塗布装置。 - 前記フリッカー部材が、前記潤滑剤塗布ローラから除去された除去物を遮蔽して該除去物の前記潤滑剤塗布ローラへの再付着を防止する再付着防止部材を兼ねることを特徴とする、請求項1に記載の潤滑剤塗布装置。
- 前記固形潤滑剤成型体がフッ素系樹脂又は脂肪酸金属塩であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の潤滑剤塗布装置。
- 画像形成装置本体に着脱可能に構成されたプロセスカートリッジであって、少なくとも像担持体と請求項1〜3のいずれか1項に記載の潤滑剤塗布装置とを搭載することを特徴とするプロセスカートリッジ。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の潤滑剤塗布装置または請求項4に記載のプロセスカートリッジを備えることを特徴とする画像形成装置。
- 前記プロセスカートリッジを含む作像ユニットを複数個備え、該複数の作像ユニットにより多色画像の形成が可能なことを特徴とする、請求項5に記載の画像形成装置。
- 使用するトナーの円形度が0.95以上であることを特徴とする、請求項5又は6に記載の画像形成装置。
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