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JP7163063B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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JP7163063B2 JP2018094149A JP2018094149A JP7163063B2 JP 7163063 B2 JP7163063 B2 JP 7163063B2 JP 2018094149 A JP2018094149 A JP 2018094149A JP 2018094149 A JP2018094149 A JP 2018094149A JP 7163063 B2 JP7163063 B2 JP 7163063B2
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Description

本発明は、電子写真方式や静電記録方式を用いた複写機、プリンタ、ファクシミリなどの画像形成装置に関する。
従来、例えば電子写真方式の画像形成装置として、無端状のベルトで構成された中間転写体である中間転写ベルトを有する中間転写方式の画像形成装置がある。中間転写方式の画像形成装置は、多様な種類の記録材に画像を形成するのに適しているという特徴を有するが、坪量の大きな紙や平滑性の低い紙などへの更なる対応が要求されている。
平滑性の低い紙は、一般的に中間転写ベルト上のトナー像を転写しにくい。紙の表面に数10μm以上の凹凸がある場合、例えば導電性ゴムローラなどで構成される二次転写部材で押圧しながら二次転写バイアスを印加する構成でも、紙の凹み部分では中間転写ベルトと紙とが接触できずに空隙を形成しやすい。二次転写バイアスを印加すると、この空隙が形成された部分で放電が起きる。中間転写ベルト上のトナー像が中間転写ベルトと二次転写部材とで形成される二次転写ニップの近傍で放電を受けると、そのトナー像のトナーは除電又は帯電されて、トナーの帯電量分布がブロード化し、結果的に転写性が損なわれてしまう。これにより、中間転写ベルト上のトナー像の一部が適正に転写されなくなることがある(「転写抜け」)。また、回転している中間転写ベルトが二次転写ニップの近傍で振動していたり、波打ちしたりして姿勢が安定しない場合も、上記同様の現象が起こる。二次転写ニップの近傍で紙の姿勢が不安定であっても同様である。つまり、紙と中間転写ベルトとの密着性が損なわれると、二次転写の近傍で受ける放電によって中間転写ベルト上のトナーの帯電量分布が崩れ、二次転写ニップで働く静電力に追従しないトナーが増え、記録材への転写性が損なわれることとなる。
このような課題に対し、中間転写ベルトの回転方向における二次転写ニップの上流側近傍で中間転写ベルトの内周面側から中間転写ベルトの姿勢を保持する支持部材を設けることが有効である(特許文献1)。上記支持部材により中間転写ベルトの振動や波打ちが抑制されるため、二次転写ニップの上流での放電が抑制される。
特開2010―139603号公報
しかしながら、二次転写ニップの上流側近傍で中間転写ベルトの内周面側から中間転写ベルトの姿勢を保持する支持部材を設けると、次のようなトナー像が乱れる現象が発生することがある。つまり、搬送方向における記録材の先端が二次転写ニップに進入する際、あるいは記録材の後端が二次転写ニップから出る際に、記録材と中間転写ベルトとが一時的に密着しなくなることがある。これにより、例えば、記録材と中間転写ベルトとが離れることによる異常放電を受けて中間転写ベルト上のトナーの帯電極性が反転し、そのトナーが記録材に転写されなくなることがある(「白抜け」)。
上記現象について更に説明する。中間転写ベルトは、複数の張架ローラに張架されている。二次転写ニップは、該張架ローラのうちの一つである内ローラに対向して配置された外ローラと、中間転写ベルトの外周面との接触部である。記録材が二次転写ニップで中間転写ベルトと外ローラとに挟持されると、二次転写ニップの上流の中間転写ベルトの面に対し、記録材によって中間転写ベルトの内周面方向に力が働く。内ローラの回転軸線方向と略直交する断面において、外ローラの回転中心と内ローラの回転中心とを結んだ線に対して垂直な方向をニップライン(図13(a))と定義する。記録材は、二次転写ニップで中間転写ベルトと外ローラとに挟持された状態でいる限りは、ほぼこのニップラインに沿って姿勢を保とうとする。ところが、記録材の先端が二次転写ニップに入る前と、記録材の後端が二次転写ニップから出る際は状況が異なる。
記録材の先端が二次転写ニップに到達しようとする際は、記録材と中間転写ベルトとはある一定の角度を持つため、記録材は二次転写ニップに進入して中間転写ベルトと外ローラとに挟持される瞬間にニップラインに沿うように姿勢を変化しようとする。その際、記録材は中間転写ベルトの面を内周面側へと押し上げる方向に力を働かせるので、中間転写ベルトは記録材から遠ざかる方向に移動する。また、二次転写ニップから記録材の後端が出る際には、二次転写ニップの上流にあるガイド部材から記録材の後端が離脱して、二次転写ニップから記録材の後端の記録材の部分にはニップラインに沿おうとする力が働く。特に、二次転写ニップの幅(中間転写ベルトの表面の移動方向の幅)が内ローラと中間転写ベルトとの接触領域の幅(中間転写ベルトの表面の移動方向の幅)よりも上流側に広がった構成では、ニップラインは中間転写ベルトの面よりも食い込んでいる。そのため、記録材の後端近傍の部分は中間転写ベルトの面を内周面側に押し上げ、中間転写ベルトは図13(b)に示すように中間転写ベルトと記録材とが離れるようにふるまう。なお、二次転写ニップの幅が内ローラと中間転写ベルトとの接触領域の幅よりも上流に広がった構成は、外ローラが内ローラより上流側に配置されている構成や、二次転写ニップの幅が内ローラと中間転写ベルトとの接触領域の幅よりも広い構成である。
このように記録材の先端が二次転写ニップに進入する際と、記録材の後端が二次転写ニップから出る際には、中間転写ベルトには内周面方向に力が働く。このとき、上述のような支持部材が設けられていると、この支持部材が中間転写ベルトを外周面側へ張り出させている量によっては、記録材の先端、後端により、中間転写ベルトが短いループの節を形成しやすくなる(図13(c))。そのため、記録材の先端が二次転写ニップに進入する際には、記録材の先端近傍の部分は、中間転写ベルトに対し接触し、離間し、また接触するという挙動をする。つまり、記録材が二次転写ニップに到達する前に、記録材は一旦中間転写ベルトに接する。また、記録材が二次転写ニップに進入した瞬間に、記録材は中間転写ベルトから離れる。そして、記録材の先端が二次転写ニップの中央部まで到達すると、上記ループは解消され、記録材と中間転写ベルトとが沿うようになる。この過程で、記録材の先端近傍の部分のトナーが白地部に飛散することがある(「飛び散り」あるいは「白花」)。特に、ハーフトーン画像ではその傾向は顕著に見られ、記録材の先端近傍の部分のみドット画像の周りの白地部にトナーが飛散して、ぼやけた画像になってしまうことがある。また、この過程で、記録材の先端近傍に転写されるべき中間転写ベルト上のトナーが異常放電を受けて、トナーの帯電極性が反転し、そのトナーが記録材に転写されなくなることがある(「白抜け」)。また、記録材の後端近傍の部分においても、上記同様に記録材と中間転写ベルトとが離れる箇所が発生する。そして、記録材の後端近傍の部分に転写されるべき中間転写ベルト上のトナーが異常放電を受けて、トナーの帯電極性が反転し、そのトナーが記録材に転写されなくなることがある(「白抜け」)。また、記録材の後端近傍の部分においても、記録材の先端近傍の部分の場合と同様に「飛び散り」が発生することがある。このような現象は、厚みが一定以上の厚紙(コート紙、非コート紙いずれも)などの剛度の比較的高い記録材において顕著である。
このような課題に対しては、中間転写ベルトの姿勢を安定化するために設けられる上述の支持部材の位置を可変とすることが有効である。しかし、この支持部材の位置を変更すると、二次転写バイアスの過不足が生じて、中間転写ベルトから記録材へトナー像を適切に転写できなくなることがある。二次転写バイアスが低すぎると、中間転写ベルト上のトナーを記録材に転写させるのに十分な転写電流が得られず転写不良が生じる。また、二次転写バイアスが高すぎても、放電により中間転写ベルト上のトナーの帯電極性の反転が生じて記録材に転写されなくなるなどして転写不良が生じる。
したがって、本発明の目的は、支持部材の位置が変更可能な構成であっても転写バイアスの過不足による転写不良を抑制することが可能な画像形成装置を提供することである。
上記目的は本発明に係る画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明の一態様によると、画像形成位置で担持されたトナー像を搬送する回転可能な無端状のベルトと、前記ベルトの外周面に接触し、前記ベルトから記録材へトナー像を転写する転写部を形成する外ローラと、前記ベルトを張架する複数の張架ローラであって、前記転写部に対応して配置された内ローラと、前記ベルトの回転方向において前記画像形成位置の下流側かつ前記内ローラの上流側に配置された上流ローラと、を含む複数の張架ローラと、前記外ローラ又は前記内ローラに前記転写のための転写バイアスを印加する電源と、前記ベルトの回転方向において前記内ローラの上流側かつ前記上流ローラの下流側で前記ベルトの内周面に接触可能な支持部材と、前記内ローラの回転軸線方向と略直交する断面において、第1位置と、前記第1位置とは異なる第2位置と、に前記支持部材を移動させる移動手段と、前記電源から前記外ローラ又は前記内ローラにバイアスが印加された際の電流値又は電圧値を検知する検知手段と、前記支持部材を前記第1位置に位置させて記録材に画像形成を行う第1モードと、前記支持部材を前記第2位置に位置させて記録材に画像形成を行う第2モードと、を実行可能であるとともに、非画像形成時において、前記支持部材を前記第1位置に位置させて前記電源から前記外ローラ又は前記内ローラにテストバイアスを印加して取得した前記検知手段の第1の検知結果に基づいて第1転写バイアスを決定するテストモードと、前記支持部材を前記第2位置に位置させて前記電源から前記外ローラ又は前記内ローラにテストバイアスを印加して取得した前記検知手段の第2の検知結果に基づいて第2転写バイアスを決定する別のテストモードと、を実行可能な制御部と、を備え、前記制御部は、前記第1モードと前記第2モードとを実行するジョブにおいて、前記電源から前記外ローラ又は前記内ローラに、前記第1転写バイアスが印加された状態で前記第1モードを実行し、前記電源から前記外ローラ又は前記内ローラに、前記第2転写バイアスが印加された状態で前記第2モードを実行するように制御可能であることを特徴とする画像形成装置が提供される。
本発明の他の態様によると、画像形成位置で担持されたトナー像を搬送する回転可能な無端状のベルトと、前記ベルトの外周面に接触し、前記ベルトから記録材へトナー像を転写する転写部を形成する外ローラと、前記ベルトを張架する複数の張架ローラであって、前記転写部に対応して配置された内ローラと、前記ベルトの回転方向において前記画像形成位置の下流側かつ前記内ローラの上流側に配置された上流ローラと、を含む複数の張架ローラと、前記外ローラ又は前記内ローラに前記転写のための転写バイアスを印加する電源と、前記ベルトの回転方向において前記内ローラの上流側かつ前記上流ローラの下流側で前記ベルトの内周面に接触可能な支持部材と、前記内ローラの回転軸線方向と略直交する断面において、第1位置と、前記第1位置とは異なる第2位置と、に前記支持部材を移動させる移動手段と、前記電源から前記外ローラ又は前記内ローラにバイアスが印加された際の電流値又は電圧値を検知する検知手段と、前記支持部材を前記第1位置に位置させて記録材に画像形成を行う第1モードと、前記支持部材を前記第2位置に位置させて記録材に画像形成を行う第2モードと、を実行可能であるとともに、非画像形成時において、前記電源から前記外ローラ又は前記内ローラにテストバイアスを印加して取得した前記検知手段の検知結果に基づいて前記転写バイアスを調整するテストモードを実行可能な制御部と、を備え、前記制御部は、前記支持部材を前記第1位置に位置させて前記テストバイアスの印加を行って取得した前記検知手段の検知結果に基づいて、前記第1モード時に前記電源が前記外ローラ又は前記内ローラに印加する第1転写バイアスを決定し、該検知結果と、予め設定された所定の係数と、に基づいて、前記第2モード時に前記電源が前記外ローラ又は前記内ローラに印加する第2転写バイアスを決定することを特徴とする画像形成装置が提供される。
本発明の更に他の態様によると、画像形成位置で担持されたトナー像を搬送する回転可能な無端状のベルトと、前記ベルトの外周面に接触し、前記ベルトから記録材へトナー像を転写する転写部を形成する外ローラと、前記ベルトを張架する複数の張架ローラであって、前記転写部に対応して配置された内ローラと、前記ベルトの回転方向において前記画像形成位置の下流側かつ前記内ローラの上流側に配置された上流ローラと、を含む複数の張架ローラと、前記外ローラ又は前記内ローラに前記転写のための転写バイアスを印加する電源と、前記ベルトの回転方向において前記内ローラの上流側かつ前記上流ローラの下流側で前記ベルトの内周面に接触可能な支持部材と、前記内ローラの回転軸線方向と略直交する断面において、第1位置と、前記第1位置とは異なる第2位置と、に前記支持部材を移動させる移動手段と、前記電源から前記外ローラ又は前記内ローラにバイアスが印加された際の電流値又は電圧値を検知する検知手段と、前記電源から前記外ローラ又は前記内ローラにテストバイアスを印加して取得した前記検知手段の検知結果に基づいて前記転写バイアスの値を調整するテストモードを実行する制御部と、を有し、前記制御部は、前記支持部材が前記第1位置に配置された状態と、前記第2位置に配置された状態と、のそれぞれで前記テストバイアスの印加を行う第1テストモードと、前記支持部材が前記第1位置又は第2位置の一方に配置された状態のみで前記テストバイアスの印加を行う第2テストモードと、を選択的に実行させることを特徴とする画像形成装置が提供される。
本発明によれば、支持部材の位置が変更可能な構成であっても転写バイアスの過不足による転写不良を抑制することが可能となる。
画像形成装置の概略断面図である。 二次転写部の近傍の模式的な断面図及び移動機構の概略構成図である。 二次転写の近傍の概略断面図である。 画像形成装置の要部の制御態様を示す概略ブロック図である。 侵入量と白抜け距離との関係を示すグラフ図である。 侵入量と転写抜けのランクとの関係を示すグラフ図である。 二次転写部の電圧電流特性を示すグラフ図である。 実施例1の制御の概略手順を示すフローチャート図である。 二次転写部の電圧/電流波形の一例を示すチャート図である。 二次転写部の電圧/電流波形の他の例を示すチャート図である。 二次転写部の電圧/電流波形の更に他の例を示すチャート図である。 二次転写部の電圧/電流波形の更に他の例を示すチャート図である。 課題を説明するための二次転写部の近傍の概略断面図である。
以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
[実施例1]
1.画像形成装置の全体的な構成及び動作
図1は、本実施例の画像形成装置100の概略断面図である。本実施例の画像形成装置100は、電子写真方式を用いてフルカラー画像を形成することが可能な、中間転写方式を採用したタンデム型の複合機(複写機、プリンタ、ファクシミリ装置の機能を有する。)である。
画像形成装置100は、複数の画像形成部として、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の画像を形成する第1、第2、第3、第4の画像形成ユニットUY、UM、UC、UKを有する。各画像形成ユニットUY、UM、UC、UKにおける同一又は対応する機能あるいは構成を有する要素については、いずれかの色用の要素であることを示す符号の末尾のY、M、C、Kを省略して総括的に説明することがある。画像形成ユニットUは、後述する感光ドラム101、帯電ローラ102、露光装置103、現像装置104、一次転写ローラ105、ドラムクリーニング装置106などを有して構成される。
画像形成ユニットUは、第1の像担持体としての、回転可能なドラム型(円筒形)の感光体(電子写真感光体)である感光ドラム101を有する。感光ドラム101は、図中矢印R1方向(時計回り)に所定の周速度で回転駆動される。回転する感光ドラム101の表面は、帯電手段としてのローラ型の帯電部材である帯電ローラ102によって、所定の極性(本実施例では負極性)の所定の電位に一様に帯電処理される。帯電処理された感光ドラム101の表面は、露光手段としての露光装置(レーザースキャナ)103によって走査露光され、感光ドラム101上に静電像(静電潜像)が形成される。感光ドラム101上に形成された静電像は、現像手段としての現像装置104によって現像剤としてのトナーが供給されて現像(可視化)され、感光ドラム101上にトナー像(現像剤像)が形成される。本実施例では、一様に帯電処理された後に露光されることで電位の絶対値が低下した感光ドラム101上の露光部(イメージ部)に、感光ドラム101の帯電極性と同極性に帯電したトナーが付着する。
4個の感光ドラム101に対向するように、第2の像担持体としての、無端状のベルトで構成された回転可能な中間転写体である中間転写ベルト1が配置されている。中間転写ベルト1は、複数の張架ローラとしての駆動ローラ11、テンションローラ12、第1、第2アイドラローラ13、14、及び二次転写内ローラ15に架け渡されて張架されている。中間転写ベルト1は、駆動ローラ11により駆動力が伝達されて、図中矢印R2方向(反時計回り)に所定の周速度で回転(循環移動)する。中間転写ベルト1の内周面側には、各感光ドラム101に対応して、一次転写手段としてのローラ型の一次転写部材である一次転写ローラ105が配置されている。一次転写ローラ105は、中間転写ベルト1を介して感光ドラム101に向けて付勢され、感光ドラム101と中間転写ベルト1とが接触する一次転写部(一次転写ニップ)T1を形成する。上述のように感光ドラム101上に形成されたトナー像は、一次転写部T1において、回転している中間転写ベルト1上に一次転写される。一次転写工程時に、一次転写ローラ105には、一次転写電源(高圧電源回路)(図示せず)により、トナーの正規の帯電極性(現像時のトナーの帯電極性)とは逆極性(本実施例では正極性)の直流電圧である一次転写バイアス(一次転写電圧)が印加される。例えば、フルカラー画像の形成時には、各感光ドラム101上に形成されたY、M、C、Kの各色のトナー像が、各一次転写部T1において、中間転写ベルト1上に重ね合わされるようにして順次一次転写される。
中間転写ベルト1の外周面側において、二次転写内ローラ15に対向する位置には、二次転写手段としてのローラ型の二次転写部材である二次転写外ローラ2が配置されている。二次転写外ローラ2は、中間転写ベルト1を介して二次転写内ローラ15に向けて付勢され、中間転写ベルト1と二次転写外ローラ2とが接触する二次転写部(二次転写ニップ)T2を形成する。上述のように中間転写ベルト1上に形成されたトナー像は、二次転写部T2において、中間転写ベルト1と二次転写外ローラ2とに挟持されて搬送される紙などの記録材(記録媒体、シート)Pに二次転写される。本実施例では、二次転写工程時に、二次転写外ローラ2には、二次転写電源(高圧電源回路)22(図2(a))により、トナーの正規の帯電極性とは逆極性(本実施例では正極性)の直流電圧である二次転写バイアス(二次転写電圧)が印加される。
記録材Pは、記録材収容部(図示せず)から、ピックアップローラ(図示せず)などによって1枚ずつ送り出され、搬送ローラ対(図示せず)などにより搬送される。その後、この記録材Pは、搬送部材としてのレジストレーションローラ対60によって、中間転写ベルト1上のトナー像とタイミングが合わされて二次転写部T2へと搬送される。記録材Pの搬送方向において、レジストレーションローラ対60より下流かつ二次転写部T2より上流には、二次転写部T2に記録材Pを案内するガイド部80が設けられている。ガイド部80は、記録材Pの表面(ガイド部80を通過した直後にトナー像が転写される面)に接触可能な第1ガイド部材81と、記録材Pの裏面(表面とは反対側の面)に接触可能な第2ガイド部材82と、を有して構成される。第1ガイド部材81と第2ガイド部材82とは対向して配置され、これら両部材の間を記録材Pが通過する。第1ガイド部材81は、記録材Pの中間転写ベルト1に近づく方向への移動を規制する。第2ガイド部材82は、記録材Pの中間転写ベルト1から遠ざかる方向への移動を規制する。
トナー像が転写された記録材Pは、定着手段としての定着装置70へと搬送される。定着装置70は、未定着のトナー像を担持した記録材Pを加熱及び加圧することで、トナー像を記録材Pに定着(溶融、固着)させる。トナー像が定着された記録材Pは、排出ローラ対(図示せず)などにより画像形成装置100の装置本体の外部へと排出(出力)される。
また、一次転写工程時に中間転写ベルト1上に転写されずに感光ドラム101上に残留したトナー(一次転写残トナー)は、感光体クリーニング手段としてのドラムクリーニング装置106により感光ドラム101上から除去されて回収される。また、中間転写ベルト1の外周面側において、駆動ローラ11と対向する位置には、中間転写体クリーニング手段としてのベルトクリーニング装置16が配置されている。二次転写工程時に記録材Pに転写されずに中間転写ベルト1上に残留したトナー(二次転写残トナー)や紙粉は、ベルトクリーニング装置16により中間転写ベルト1上から除去されて回収される。
ここで、中間転写ベルト1としては、ポリイミド、ポリアミドなどの樹脂若しくはそのアロイ、又は各種ゴムなどに、カーボンブラックなどの帯電防止剤を適当量含有させたものが用いられる。本実施例では、中間転写ベルト1は、その表面抵抗率が1×10~5×1013Ω/□となるように形成されている。また、本実施例では、中間転写ベルト1は、その厚みが例えば0.04~0.5mm程度のフィルム状の無端ベルトとなるように形成されている。本実施例では、中間転写ベルト1は、上述のように、駆動ローラ11、テンションローラ12、第1、第2アイドラローラ13、14、二次転写内ローラ15に張架されている。駆動ローラ11は、定速性に優れたモーターにより駆動されて中間転写ベルト1を循環移動(回転)させる。テンションローラ12は、中間転写ベルト1に対して一定の張力を与える。テンションローラ12は、その回転軸線方向の両端部において、付勢手段としての弾性部材であるバネ(図示せず)によって、中間転写ベルト1の内周面側から外周面側に向けて付勢されている。第1、第2アイドラローラ13、14は、各感光ドラム101Y、101M、101C、101Kの配列方向に沿って延びる中間転写ベルト1を支持する。二次転写内ローラ15は、二次転写外ローラ2の対向部材(対向電極)として機能する。なお、画像形成装置100は、テンションローラ12に対する中間転写ベルト1のテンションが3~12kgf程度になるように構成されている。
なお、中間転写ベルト1としては、単層又は多層構造の樹脂系材料で構成されたものを使用することができる。また、中間転写ベルト1としては、厚みが40μm以上、ヤング率が1.0GPa以上、表面抵抗率が1.0×10~1.0×1013Ω/□であるものを好ましく用いることができる。
また、本実施例では、一次転写ローラ105は、SUMあるいはSUSなどの金属材料で形成された金属ローラで構成される。なお、本実施例では、一次転写ローラ105は、スラスト方向にストレートの形状(回転軸線方向の略全域で外径が略同一)である。また、本実施例では、一次転写ローラ105の外径は、6~10mm程度とされる。
また、本実施例では、二次転写内ローラ15は、金属製の芯金(基材)の外周に、EPDMゴムで形成された弾性層(ゴム層)が設けられて構成されている。本実施例では、二次転写内ローラ15は、その外径が20mm、弾性層の厚さが0.5mmとなるように形成されいる。また、二次転写内ローラ15の弾性層の硬度は例えば70°(アスカーC)程度に設定される。
また、本実施例では、二次転写外ローラ2は、金属製の芯金の外周に、金属錯体、カーボンなどの導電剤を含有したNBRゴムやEPDMゴムなどで形成された弾性層(ゴム層)が設けられて構成されている。本実施例では、二次転写外ローラ2は、芯金の外径が14mm、弾性層の厚さが1mmとされ、二次転写外ローラ2の外径が16mmになるように形成されている。
なお、本実施例の画像形成装置100は、記録材Pの種類にかかわらず、中間転写ベルト1を周速度が400mm/secとなるように回転駆動して画像形成を行う。
2.二次転写部の構成
図2(a)は、本実施例における二次転写部T2の構成を説明するための模式的な断面図(二次転写内ローラ15の回転軸線方向と略直交する断面)である。ここでは、中間転写ベルト1の張架ローラ11~15、二次転写外ローラ2、後述するバックアップローラ3の配置などに関し上流、下流とは、それぞれ特に言及しない場合は中間転写ベルト1の回転方向における上流、下流を意味する。また、記録材Pに関し先端、後端とは、それぞれ特に言及しない場合は記録材Pの搬送方向における先端、後端を意味する。なお、本実施例では、中間転写ベルト1の張架ローラ11~15、二次転写外ローラ2、後述するバックアップローラ3のそれぞれの回転軸線方向は略平行である。
本実施例では、二次転写外ローラ2の芯金には、二次転写電源22が接続されている。詳しくは後述するように、本実施例では、二次転写電源22は、定電圧/定電流の切換が可能な高圧電源である。また、本実施例では、二次転写内ローラ15の芯金は電気的に接地(接地電位(グランド)に接続)されている。本実施例では、二次転写内ローラ15と二次転写外ローラ2とによって、二次転写部T2においてトナー像を中間転写ベルト1から記録材Pに転写させる電界が形成される。本実施例では、二次転写外ローラ2にトナーの正規の帯電極性とは逆極性の二次転写バイアスが印加され、二次転写内ローラ15が電気的に接地されている。別法として、二次転写内ローラ15にトナーの正規の帯電極性と同極性の二次転写バイアスを印加し、二次転写外ローラ2を電気的に接地してもよい。また、二次転写内ローラ15の上流側には、中間転写ベルト1の内周面に接触して中間転写ベルト1を支持する支持部材としてのローラ型の部材で構成されたバックアップローラ3が配置されている。また、画像形成装置100には、中間転写ベルト1に対するバックアップローラ3の侵入量を可変とする移動手段としての移動機構4が設けられている。詳しくは後述するように、本実施例では、中間転写ベルト1に対するバックアップローラ3の侵入量を0mmと2mmとの2段階に設定することが可能になっている。侵入量は、後述して更に説明するが、概略、二次転写内ローラ15と第2アイドラローラ14とで張架された場合に形成される中間転写ベルト1の面(張架面)に対するバックアップローラ3の侵入量である。
図3は、本実施例における二次転写ニップT2の近傍の概略断面図(二次転写内ローラ15の回転軸線方向と略直交する断面)である。本実施例では、二次転写外ローラ2は、二次転写内ローラ15に対して上流側にシフト(オフセット)して配置されている。本実施例では、二次転写外ローラ2は、中間転写ベルト1を介して二次転写内ローラ15と当接する。斯かる構成により、本実施例では、二次転写外ローラ2と中間転写ベルト1との接触領域である二次転写ニップT2の幅が、二次転写内ローラ15と中間転写ベルト1との接触領域の幅よりも上流に広がっている。つまり、二次転写内ローラ15と中間転写ベルト1との接触領域の上流側の端部よりも、二次転写外ローラ2と中間転写ベルト1との接触領域の上流側の端部の方が上流側に位置する。二次転写外ローラ2を二次転写内ローラ15に対して上流側にシフトして配置することで、二次転写ニップT2の上流における記録材Pと中間転写ベルト1との密着性を向上させ、転写性を向上させることができる。
バックアップローラ3は、二次転写内ローラ15の上流側、かつ、第2アイドラローラ14の下流側において、中間転写ベルト1の内周面に接触可能なように配置されている。バックアップローラ3は、二次転写内ローラ15の上流側に二次転写内ローラ15と隣り合って配置され、また第2アイドラローラ14の下流側に第2アイドラローラ14と隣り合って配置されている。典型的には、バックアップローラ3は、中間転写ベルト1と二次転写内ローラ15とが接触する領域から上流側へ25mm以内の中間転写ベルト1の内周面に接触可能なように配置される。そして、バックアップローラ3は、移動機構4によって移動させられることで、中間転写ベルト1を内周面側から外周面側に向けて押圧し、中間転写ベルト1を外周面側へ張り出させることができる。換言すれば、バックアップローラ3は、移動機構4によって移動させられることで、二次転写ニップ(二次転写外ローラ2と中間転写ベルト1との接触領域)T2の幅を変更することができる。中間転写ベルト1に対するバックアップローラ3の侵入量(中間転写ベルト1を外周面側に張り出させる量)が大きいほど、二次転写ニップT2の幅は上流側に延びるようにして広くなる。斯かる構成により、特に、バックアップローラ3によって中間転写ベルト1を外側に張り出させた際に、中間転写ベルト1の波打ちや振動を抑制して「転写抜け」を抑制する効果が得られる。中間転写ベルト1に対するバックアップローラ3の侵入量の設定については後述して更に説明する。
本実施例では、バックアップローラ3は、回転軸線方向の両端部において軸受部材31(図2(b)参照)によって回転自在に支持されている。本実施例では、バックアップローラ3は、SUS製のローラ(金属ローラ)である。バックアップローラ3の回転軸線方向の長さは、中間転写ベルト1の回転方向と略直交する方向の長さ(幅)と同等であり、バックアップローラ3は中間転写ベルト1の略全幅にわたり当接する。バックアップローラ3は、中間転写ベルト1に接触した状態で中間転写ベルト1の回転に伴って従動して回転する。本実施例では、バックアップローラ3の外径は8mmである。
なお、本実施例では、バックアップローラ3は、上述のように導電性材料であるSUSで形成されている。このバックアップローラ3は、例えばバリスタなどの抵抗体を介して電気的に接地(接地電位(グランド)に接続)することが好ましい。バックアップローラ3を抵抗体を介して電気的に接地することで、二次転写外ローラ2に二次転写バイアスが印加された際にバックアップローラ3に電流が流れ込むことを抑制して、転写電流が不足することを抑制することができる。抵抗体としてバリスタを用いる場合、例えば二次転写外ローラ2への印加電圧が0.5~8kVで、中間転写ベルト1の表面抵抗率が1.0×10~1.0×1013Ω/□であれば、バリスタ電圧が1.0kV以上のバリスタであることが好ましい。本実施例では、バックアップローラ3を、バリスタ電圧1.5kVのバリスタ33(図2(a))を介して電気的に接地した。
図3において、中間転写ベルト1が掛け回される側の二次転写内ローラ15と第2アイドラローラ14との共通の接線を基準線Lとする。また、基準線Lと略平行な、バックアップローラ3が中間転写ベルト1と接触する領域における中間転写ベルト1の接線を支持部接線Ldとする。このとき、基準線Lと押圧部接線Ldとの間の距離Xを、中間転写ベルト1に対するバックアップローラ3の侵入量(ただし、支持部接線Ldが基準線Lよりも中間転写ベルト1の外側にあるとき正の値)とする。侵入量Xは、詳しくは後述するように、二次転写ニップT2の近傍で中間転写ベルト1が振動したり波打ちしたりして姿勢が安定せず、記録材Pと中間転写ベルト1との密着性が損なわれることがないように予め決められる。
なお、図3において、二次転写内ローラ15の回転中心を通り基準線Lと略直交する直線を内ローラ中心線Laとする。また、二次転写外ローラ2の回転中心を通り基準線Lと略直交する直線を外ローラ中心線Lbとする。このとき、内ローラ中心線Laと外ローラ中心線Lbとの間の距離が二次転写内ローラ15に対する二次転写外ローラ2のシフト量L1(ただし、外ローラ中心線Lbが内ローラ中心線Laより上流側にあるとき正の値)である。本実施例では、このシフト量L1はL1>0の関係を満たす。
図2(b)は、移動機構4の構成を説明するための、バックアップローラ3の回転軸線方向の一方の端部側をバックアップローラ3の回転軸線方向に見た概略側面図である。移動機構4は、バックアップローラ3の回転軸線方向の両端部にそれぞれ、作動部材としての偏心カム41と、付勢手段としての弾性部材である引っ張りばね42と、を有する。また、移動機構4は、バックアップローラ3の回転軸線方向の両端部の偏心カム41を駆動する駆動部43を有する。バックアップローラ3の軸受部材31は、上述の基準線Lと交差(本実施例では略直交)する方向に移動可能なように、画像形成装置100の装置本体や中間転写ベルト1を含むユニットの筐体などに保持されている。引っ張りバネ42は、この軸受部材31を中間転写ベルト1の外周面側から内周面側に向かう方向に付勢する。そして、図2(b)の左図に示すように、偏心カム41が駆動部43によって回転させられることで、偏心カム41による軸受部材31に対する押圧が解除される。これにより、引っ張りバネ42によって軸受部材31が上記基準線Lと略直交する方向に沿って中間転写ベルト1の外周面側から内周面側に向かう方向に移動させられ、バックアップローラ3は第1位置に配置される。また、図2(b)の右図に示すように、偏心カム41が駆動部43によって回転させられることで、偏心カム41によって軸受部材31が引っ張りバネ42の付勢力に抗して押圧される。これにより、軸受部材31が上記基準線Lと略直交する方向に沿って中間転写ベルト1の内周面側から外周面側に向かう方向に移動させられ、バックアップローラ3は第2位置に配置される。第1位置は、第2位置よりも中間転写ベルト1の内周面側の位置であり、バックアップローラ3が第1位置にあるときに侵入量XはX1となる。また、第2位置は、第1位置よりも中間転写ベルト1の外周面側の位置であり、バックアップローラ3が第2位置にあるときに侵入量XはX2(>X1)となる。
本実施例では、侵入量X1は0mmであり、侵入量X2は2mmである。なお、侵入量Xはマイナスの値であってもよく、侵入量Xがマイナスの値の場合はバックアップローラ3が中間転写ベルト1の内周面から離間する。ただし、侵入量Xを小さくした場合でも、中間転写ベルト1の波打ちや振動を抑制する観点から、侵入量Xは0mm以上(すなわち、0mm≦X1<X2)とすることが好ましい。
3.制御態様
図4は、本実施例の画像形成装置100の要部の制御態様を示す概略ブロック図である。制御部(DCコントローラ)50は、演算処理を行う中心的素子である制御手段としてのCPU51、記憶手段としてのROM、RAMなどのメモリ(記憶媒体)52などを有して構成される。書き換え可能なメモリであるRAMには、制御部50に入力された情報、検知された情報、演算結果などが格納され、ROMには制御プログラム、予め求められたデータテーブルなどが格納されている。CPU51とメモリ52とは互いにデータの転送や読込みが可能となっている。
制御部50には、D/Aコンバータ21を介して二次転写電源22が接続されている。また、二次転写電源22には、検知手段としての電圧/電流検知部23が接続されており、この電圧/電流検知部23はA/Dコンバータ24を介して制御部50に接続されている。電圧/電流検知部23は、二次転写電源22により二次転写外ローラ2にバイアスを印加している際に二次転写外ローラ2に流れる電流を検知することができる。そして、制御部50は、電圧/電流検知部23により検知される電流値が所定の電流値になるように二次転写電源22が出力する電圧を制御することで、二次転写電源22から二次転写外ローラ2に印加するバイアスを定電流制御することができる。また、電圧/電流検知部23は、二次転写電源22により二次転写外ローラ2にバイアス印加している際に出力している電圧値を検知することができる。そして、制御部50は、電流/電圧検知部23により検知される電圧値が所定の電圧値になるように二次転写電源22が出力する電圧を制御することで、二次転写電源22から二次転写外ローラ2に印加するバイアスを定電圧制御することができる。
また、制御部50には、移動機構4が接続されている。制御部50は、移動機構4の駆動を制御して、バックアップローラ3を前述の第1位値と第2位置とに選択的に配置することができる。
また、制御部50には、操作部(操作パネル)90が接続されている。操作部90は、記録材Pの選択画面を表示して、ユーザーやサービス担当者などの操作者に、画像形成に使用する記録材Pの種類、画像形成モード(例えば紙種混載ジョブか否か)などを選択させることができる。また、画像形成装置100には、画像形成装置100に通信可能に接続されたパーソナルコンピュータなどの外部のホスト装置(図示せず)からジョブの情報が入力される。ジョブの情報には、画像データ(画像情報信号)が含まれている他、画像形成に使用する記録材Pの種類を指定するデータ、画像形成モード(例えば紙種混載ジョブか否か)を指定するデータなどが含まれている。なお、記録材Pの種類とは、普通紙、厚紙、薄紙、光沢紙、コート紙、エンボス紙などの一般的特徴に基づく属性、メーカー、銘柄、品番、坪量、厚さ、サイズなど、記録材Pを区別可能な任意の情報を包含するものである。本実施例では、設定可能な記録材Pの種類としては、少なくとも、普通紙、予め設定された平滑性の比較的低い紙、及び厚紙などの剛度が比較的高い紙を選択できるようになっているものとする。
制御部50は、画像形成装置100の各部を統括的に制御してシーケンス動作を行わせる。制御部50は、画像読取り装置(図示せず)や外部のホスト装置(図示せず)から画像データが入力され、また操作部90や外部のホスト装置(図示せず)から画像形成に使用する記録材Pの種類や画像形成モードに関する情報を含む制御指令などが入力される。そして、制御部50は、これらの情報に従って画像形成装置100の各部を制御して、画像形成を行なわせる。
ここで、画像形成装置100は、一の開始指示(プリント指示)により開始される、単一又は複数の記録材Pに画像を形成して出力する一連の動作であるジョブ(プリント動作)を実行する。ジョブは、一般に、画像形成工程、前回転工程、複数の記録材Pに画像を形成する場合の紙間工程、及び後回転工程を有する。画像形成工程は、実際に記録材Pに形成して出力する画像の静電像の形成、トナー像の形成、トナー像の一次転写、二次転写を行う期間であり、画像形成時(画像形成期間)とはこの期間のことをいう。より詳細には、これら静電像の形成、トナー像の形成、トナー像の一次転写、二次転写の各工程を行う位置で、画像形成時のタイミングは異なる。前回転工程は、開始指示が入力されてから実際に画像を形成し始めるまでの、画像形成工程の前の準備動作を行う期間である。紙間工程は、複数の記録材Pに対する画像形成を連続して行う際(連続画像形成)の記録材Pと記録材Pとの間に対応する期間である。後回転工程は、画像形成工程の後の整理動作(準備動作)を行う期間である。非画像形成時(非画像形成期間)とは、画像形成時以外の期間であって、上記前回転工程、紙間工程、後回転工程、更には画像形成装置100の電源投入時又はスリープ状態からの復帰時の準備動作である前多回転工程などが含まれる。本実施例では、非画像形成時に、二次転写バイアスの制御(調整)が実行される。
本実施例では、二次転写バイアスは、設定電圧決定動作であるATVC制御(Active Transfer Voltage Control)によって制御される。つまり、二次転写ニップT2に記録材Pが存在しない所定のタイミングで、二次転写外ローラ2に流れる電流が所定の目標電流値Itgtに近づくように二次転写電源22の出力電圧値を調整しならが、定電流制御されたバイアスを二次転写外ローラ2に印加する。また、その際の二次転写電源22の出力電圧値をサンプリングする。所定の期間(あるいは回数)この動作を行って、サンプリングした出力電圧値の平均値を求める。そして、この求めた電圧値、又はこの電圧値に対して所定の演算処理を施した電圧値を、二次転写部分担電圧Vtとして決定する。そして、画像形成時(二次転写時)には、この二次転写部分担電圧Vtに記録材分担電圧Vpを加えた電圧値で定電圧制御された二次転写バイアスを、二次転写外ローラ2に印加する。つまり、制御部50から命令を行い、D/Aコンバータ310でアナログ変換した後、二次転写電源22から高圧を出力し、その際の電圧値を電圧/電流検知部23で検知し、A/Dコンバータ24でデジタル変換して制御部50にフィードバックする。そして、画像形成時(二次転写時)には、この制御により得られた電圧値(二次転写部分担電圧)Vtに記録材分担電圧Vpを加えた電圧値で定電圧制御された二次転写バイアスを、二次転写外ローラ2に印加する。上記目標電流値Itgtは、例えば環境などに応じて予め設定されて、テーブルデータなどとしてメモリ52に格納されている。また、上記記録材分担電圧Vpは、記録材Pの種類、環境などに応じて予め設定されて、テーブルデータなどとしてメモリ52に格納されている。
なお、本実施例では、上述のように、二次転写バイアスを調整するために、所定の電流値で定電流制御されたテストバイアスを印加した際の電圧値を検知する。別法として、二次転写バイアスを調整するために、所定の電圧値で定電圧制御されたテストバイアスを印加した際の電流値を検知してもよい。転写部の電気抵抗に関する情報が得られればよい。
4.侵入量
図5は、バックアップローラ3の侵入量Xと、記録材Pの先端から前述の「白抜け」が発生した箇所までの記録材Pの搬送方向における距離(ここでは「白抜け距離」ともいう。)と、の関係を調べた結果を示すグラフ図である。なお、「白抜け距離」は、記録材Pの先端から最も後端側に発生した「白抜け」までの距離で代表するものとする。記録材Pとしては、坪量が比較的大きく剛度の比較的高い厚紙の一例である「アイベストwの坪量360gsm」を使用した。図5には、バックアップローラ3が無い場合(侵入量Xがマイナスの値の場合に相当)、侵入量Xが0mmの場合、侵入量Xが2mmの場合の結果を示した。
図5から、バックアップローラ3が無い場合、侵入量Xが0mmの場合、侵入量が1mmの場合の順に、白抜け距離が大きくなっていることが分かる。本実施例では記録材Pの先端の余白の目標値は3mm以下であるので、本実施例では厚紙の場合はバックアップローラ3の侵入量Xを0mmに設定することとした。
なお、ここでは、記録材Pの先端部の「白抜け」に関する検討結果を例として示したが、上記設定値の場合、記録材Pの先端近傍の他の画像不良(前述の「飛び散り」など)に関しても目標値に収まることが確認された。また、記録材Pの後端の余白の目標値が3mm以下の場合について検討したが、上記設定値の場合、記録材Pの後端近傍の「白抜け」や「飛び散り」などの画像不良に関しても目標値に収まることが確認された。
図6は、バックアップローラ3の侵入量Xと、「転写抜け」のランクと、の関係を示すグラフ図である。「転写抜け」のランクは、平滑性の比較的低い記録材Pの凹部に対する、二次色(ここでは、マゼンタの画像比率100%、シアンの画像比率100%の合計)の抜け具合を、0から9の10段階(ランク9が最も良好)でランク付けした評価指標である。記録材Pとしては、平滑度が比較的低い紙の一例である「Hammermill Great White 30% Recycled Copy Paper の坪量75gsm」を使用した。図6には、バックアップローラ3の侵入量Xが0mm、1mm、2mmの場合の結果を示した。
図6から、バックアップローラ3の侵入量Xが0mmの場合、侵入量Xが1mmの場合、侵入量Xが2mmの場合の順に、「転写抜け」のランクが高くなっていることが分かる。本実施例では「転写抜け」のランクの目標値は8以上であるので、本実施例では平滑性の低い紙の場合はバックアップローラ3の侵入量Xを2mmに設定することとした。
なお、ここでは、二次色の「転写抜け」に関する検討結果を例として示したが、上記設定値の場合、中間転写ベルト1の波打ちや振動に起因する他の画像不良に関しても目標値に収まることが確認された。
また、これに限定されるものではないが、典型的には、侵入量Xは3.5mm以下程度とされる。侵入量Xが3.5mmより大きい場合、バックアップローラ3と中間転写ベルト1との接触面にかかる負荷が増加するので、中間転写ベルト1はスムーズに回転しにくくなる可能性がある。
5.侵入量と二次転写バイアス
図7は、本実施例における二次転写部T2の電圧電流特性を示すグラフ図である。図7において、実線がバックアップローラ3の侵入量Xが2mmの場合の電圧電流特性であり、破線がバックアップローラ3の侵入量Xが0mmの場合の電圧電流特性である。
図7から、バックアップローラ3の侵入量Xによって電圧電流特性が変化し、一定の目標電流値Itgtを流すために印加すべき電圧値がバックアップローラ3の侵入量Xによって変化することがわかる。つまり、ATVC制御で得られる二次転写部分担電圧Vtは、侵入量Xが0mmの場合はV1、侵入量Xが2mmの場合はV2(|V1|>|V2|)となる。
そのため、バックアップローラ3の侵入量Xを変化させた場合に、二次転写バイアスの設定を同じとすると、二次転写バイアスの過不足が生じて、中間転写ベルト1から記録材Pへトナー像を適切に転写できなくなることがある。
そこで、本実施例では、バックアップローラ3の侵入量Xに応じて、二次転写バイアスの設定を変更する。
6.制御フロー
図8は、本実施例におけるジョブの制御手順の概略を示すフローチャート図である。制御部50は、ジョブの開始指示が入力されると、「紙種混載ジョブ」であるか否かを判定する(S101)。「紙種混載ジョブ」とは、複数の種類の記録材Pに画像を形成するジョブのことをいうものとする。制御部50は、操作部90や外部のホスト装置(図示せず)から入力される制御指令に基づいて、紙種混載ジョブであるか否かを判定することができる。制御部50は、S101で紙種混載ジョブであると判定した場合は、「位置移動ジョブ」であるか否かを判定する(S102)。「位置移動ジョブ」とは、バックアップローラ3の位置(侵入量)を変更すべき複数の種類の記録材Pに画像を形成するジョブ(紙種混載ジョブ)のことをいうものとする。特に、本実施例では、坪量が比較的大きく剛度が比較的高い厚紙と、平滑性の比較的低い紙と、に画像を形成する「紙種混載ジョブ」が「位置移動ジョブ」であるものとする。
制御部50は、S102で「位置移動ジョブ」であると判定した場合は、前回転工程において、バックアップローラ3の侵入量Xが異なるそれぞれの状態でATVC制御(設定電圧決定動作)を行う(S103、S104)。本実施例では、バックアップローラ3の侵入量XをX1(0mm)とした状態(第1状態)と、X2(2mm)とした状態(第2状態)とで、それぞれATVC制御を行う。つまり、制御部50は、まず、侵入量X1(0mm)の状態でATVC制御により二次転写部分担電圧V1を決定してメモリ52に記憶させる(S103)。次いで、制御部50は、バックアップローラ3の位置の変更が終了したか否かを判定する(S104)。制御部50は、S104で終了していないと判断した場合は、移動機構4によってバックアップローラ3を移動させる。そして、制御部50は、侵入量X2(2mm)の状態でATVC制御により二次転写部分担電圧V2を決定してメモリ52に記憶させる(S103)。
制御部50は、S104で終了したと判断した場合は、前回転工程における他の動作が終了し次第画像形成工程を開始させる(S105)。「位置移動ジョブ」の画像形成工程では、厚紙に画像を形成する際には、侵入量XがX1(0mm)とされると共に、二次転写部分担電圧V1に記録材分担電圧Vpを加えた電圧値で定電圧制御された二次転写バイアスが二次転写外ローラ2に印加される。また、平滑度が比較的低い紙に画像を形成する際には、侵入量XがX2(2mm)とされると共に、二次転写部分担電圧V2に記録材分担電圧Vpを加えた電圧値で定電圧制御された二次転写バイアスが二次転写外ローラ2に印加される。
また、制御部50は、S101で「紙混載ジョブ」ではないと判定した場合、及びS102で「位置移動ジョブ」ではないと判定した場合は、当該ジョブで指定された記録材Pの種類に応じた侵入量Xの状態でATVC制御を行う(S106)。例えば、当該ジョブで指定された記録材Pが厚紙であれば、侵入量XをX1(0mm)とした状態(第1状態)でATVC制御により二次転写部分担電圧V1を決定する。また、当該ジョブで指定された記録材Pが平滑度が比較的低い紙であれば、侵入量XをX2(2mm)とした状態(第2状態)でATVC制御により二次転写部分担電圧V2を決定する。そして、画像形成工程では、バックアップローラ3の侵入量Xは、当該ジョブで指定された記録材Pの種類に応じた侵入量Xとされる。それと共に、該侵入量Xに対応する二次転写部分担電圧Vtに記録材分担電圧Vpを加えた電圧値で定電圧制御された二次転写バイアスが二次転写外ローラ2に印加される(S105)。
また、制御部50は、S105でジョブの全ての画像の形成が終了したら、ジョブを終了させる。
図9は、本実施例において「位置移動ジョブ」を実行する場合の二次転写部T2の電圧/電流波形の一例を示す。ここでは、坪量が比較的大きく剛度が比較的高い厚紙の一例である「アイベストwの坪量360gsm」を1枚目、2枚目以降を平滑度が比較的低い紙の一例である「Hammermill Great White 30% Recycled Copy Paperの坪量75gsm」とした。
前回転工程では、まずバックアップローラ3の位置が第1位置(侵入量X1)とされて、ATVC制御により二次転写部分担電圧V1が決定される。その後、バックアップローラ3の位置が第2位置(侵入量X2)に変更されて、ATVC制御により二次転写部分担電圧V2が決定される。その後、1枚目の厚紙が二次転写ニップT2に到達する前に、バックアップローラ3の位置が第1位置(侵入量X1)に変更される。そして、1枚目の二次転写時には二次転写部分担電圧V1に記録材分担電圧Vpを加えた電圧値で定電圧制御された二次転写バイアスが二次転写外ローラ2に印加される。その後、1枚目と2枚目の紙間で(すなわち、2枚目の平滑度が比較的低い紙が二次転写ニップT2に到達する前に)、バックアップローラ3位置が第2位置(侵入量X2)に変更される。そして、2枚目(3枚目以降も同様)の二次転写時には二次転写部分担電圧V2に記録材分担電圧Vpを加えた電圧値で定電圧制御された二次転写バイアスが二次転写外ローラ2に印加される。このようにして、記録材Pの種類に応じてバックアップローラ3の位置(侵入量)が最適化されると共に、バックアップローラ3の位置(侵入量)に応じて二次転写バイアスの設定が最適化される。
二次転写バイアスの設定の最適値は、予め濃度や画質などの観点から決定されている。本実施例では、一例として、Itgtは60μA、Vpは750Vであり、V1は2500V、V2は2250Vであった。
なお、図10は、「位置移動ジョブ」ではないジョブを実行する場合の二次転写部T2の電圧/電流波形の一例を示す。同図は、当該ジョブで指定された記録材Pに対応するバックアップローラ3の位置(侵入量)が第1位置(侵入量X1=0mm))の場合の波形を示している。この場合、前回転工程、紙間工程でのバックアップローラ3の位置(侵入量)の変更は行われない。
このように、本実施例では、画像形成装置100は、画像形成位置(一次転写部)T1で担持されたトナー像を搬送する回転可能な無端状のベルト1を有する。また、画像形成装置100は、ベルト1の外周面に接触し、ベルト1から記録材Pへトナー像を転写する転写部T2を形成する外ローラ(二次転写外ローラ)2を有する。また、画像形成装置100は、ベルト1を張架する複数の張架ローラ11~15を有する。この複数の張架ローラ11~15は、転写部T2に対応して配置された内ローラ(二次転写内ローラ)15と、ベルト1の回転方向において画像形成位置T1の下流側かつ内ローラ15の上流側に配置された上流ローラ(第2アイドラローラ)14と、を含む。また、画像形成装置100は、外ローラ2又は内ローラ15に転写のための転写バイアスを印加する電源22を有する。また、画像形成装置100は、ベルト1の回転方向において内ローラ15の上流側かつ上流ローラ14の下流側でベルト1の内周面に接触可能な支持部材3を有する。また、画像形成装置100は、内ローラ15の回転軸線方向と略直交する断面において、第1位置と、第1位置とは異なる第2位置と、に支持部材3を移動させる移動手段(移動機構)4を有する。また、画像形成装置100は、電源22から外ローラ2又は内ローラ15にバイアスが印加された際の電流値又は電圧値(本実施例では電圧値)を検知する検知手段23を有する。また、画像形成装置100は、制御部50を有する。制御部50は、支持部材3を第1位置に位置させて記録材Pに画像形成を行う第1モードと、支持部材3を第2位置に位置させて記録材Pに画像形成を行う第2モードと、を実行可能である。それとともに、制御部50は、非画像形成時において、電源22から外ローラ2又は内ローラ15にテストバイアスを印加して取得した検知手段23の検知結果に基づいて転写バイアスを調整するテストモード(ATVC制御)を実行可能である。
そして、本実施例では、制御部50は、支持部材3を第1位置に位置させてテストバイアスの印加を行って取得した検知手段23の第1の検知結果に基づいて、第1モード時に電源22が外ローラ2又は内ローラ15に印加する第1転写バイアスを決定する。また、本実施例では、制御部50は、支持部材3を第2位置に位置させてテストバイアスの印加を行って取得した検知手段23の第2の検知結果に基づいて、第2モード時に電源22が外ローラ2又は内ローラ15に印加する第2転写バイアスを決定する。本実施例では、前述のように侵入量Xを定義した場合、第1モード時における侵入量Xである第1侵入量X1よりも、第2モード時における侵入量Xである第2侵入量X2の方が大きい。そして、第1転写バイアスの絶対値よりも、第2転写バイアスの絶対値の方が小さい。典型的には、侵入量Xは0mm以上である。本実施例では、制御部50は、第1種類の記録材Pに転写を行う場合に、第1モードを実行し、第1種類とは異なる第2種類の記録材Pに転写を行う場合に、第2モードを実行するように制御を行う。典型的には、第1種類の記録材Pの坪量は、第2種類の記録材Pの坪量よりも大きい。また、本実施例では、第1位置と第2位置との間での支持部材3の位置の切り替えは、転写部T2に記録材Pが無い時に行われる。本実施例では、第1モードと第2モードとの間での切り替えは、転写部T2に記録材Pが無い時に行われる。
また、本実施例では、制御部50は、第1モードと第2モードとを実行するジョブの前回転工程で、第1の検知結果及び第2の検知結果の両方を取得し、第1転写バイアス及び第2転写バイアスの両方を決定するテストモードを実行する。一方、本実施例では、制御部50は、第1モード又は第2モードの一方のみを実行するジョブの前回転工程では、第1の検知結果又は第2の検知結果の一方のみを取得し、第1転写バイアス又は第2転写バイアスの一方のみを決定するテストモードを実行する。換言すれば、本実施例では、制御部50は、テストモードとして、次のような第1テストモードと第2テストモードとを選択的に実行することができる。第1テストモードは、支持部材3が第1位置に配置された状態と、第2位置に配置された状態と、のそれぞれでテストバイアスの印加を行うテストモードである。第2テストモードは、支持部材3が第1位置又は第2位置の一方に配置された状態のみでテストバイアスの印加を行うテストモードである。図8において、S103及びS104の処理が第1テストモードの処理に対応する。また、図8において、S106の処理が第2テストモードの処理に対応する。
以上説明したように、本実施例によれば、平滑性の低い記録材に対する転写性の向上と、剛度の比較的高い記録材の先後端近傍の画像不良の抑制と、の両立を図りつつ、転写バイアスの過不足による転写不良を抑制することが可能となる。つまり、本実施例によれば、支持部材の位置が変更可能な構成であっても転写バイアスの過不足による転写不良を抑制することが可能となる。
[実施例2]
次に、本発明の他の実施例について説明する。本実施例の画像形成装置の基本的な構成及び動作は実施例1の画像形成装置のものと同じである。したがって、本実施例の画像形成装置において、実施例1の画像形成装置のものと同一又は対応する機能あるいは構成を有する要素については、同一の符号を付して、詳しい説明は省略する。
実施例1では、バックアップローラ3の複数の異なる侵入量Xのそれぞれに対してATVC制御を実行し、それぞれの侵入量Xに対応する二次転写バイアスを決定した。これに対し、本実施例では、バックアップローラ3の複数の異なる侵入量Xのうち少なくとも1つの侵入量Xに対してATVC制御を実行し、その侵入量Xに対応する二次転写バイアスを決定する。そして、該ATVC制御の結果に基づいて他の少なくとも1つの侵入量Xに対応する二次転写バイアスを決定する。
図11は、本実施例において「位置移動ジョブ」を実行する場合の二次転写部T2の電圧/電流波形の一例を示す。ここでは、坪量が比較的大きく剛度が比較的高い厚紙の一例である「アイベストwの坪量360gsm」を1枚目、2枚目以降を平滑度が比較的低い紙の一例である「Hammermill Great White 30% Recycled Copy Paperの坪量75gsm」とした。
前回転工程では、バックアップローラ3の位置が第1位置(侵入量X1=0mm)とされて、ATVC制御により二次転写分担電圧V1が決定される。その後、バックアップローラ3の位置の変更が行われずに、1枚目の二次転写時には二次転写部分担電圧V1に記録材分担電圧Vpを加えた電圧値で定電圧制御された二次転写バイアスが二次転写外ローラ2に印加される。その後、1枚目と2枚目の紙間で(すなわち、2枚目の平滑度が比較的低い紙が二次転写ニップT2に到達する前に)、バックアップローラ3の位置(侵入量)が第2位置(侵入量X2=2mm)に変更される。そして、2枚目(3枚目以降も同様)の二次転写時には、上記二次転写部分担電圧V1に所定の係数Cをかけて求めた二次転写部分担電圧V2に記録材分担電圧Vpを加えた電圧値で定電圧制御された二次転写バイアスが、二次転写外ローラ2に印加される。このようにして、記録材Pの種類に応じてバックアップローラ3の位置(侵入量)が最適化されると共に、バックアップローラ3の位置(侵入量)に応じて二次転写バイアスの設定が最適化される。
二次転写バイアスの設定の最適値は、予め濃度や画質などの観点から決定されている。本実施例では、一例として、Itgtは60μA、Vpは750Vであり、V1は2500Vであった。また、本実施例では、V2は、バックアップローラ3の位置(侵入量)の変更による、V1に対するV2の変化に関する実験などから予め設定された係数C=0.9を用いて、V2=C×V1によって導出される。V1が2500Vの場合、V2は2250Vである。係数Cは、予めメモリ52に格納されている。係数Cは、画像形成装置100の構成などに応じて適宜変更可能である。
このように、本実施例では、制御部50は、支持部材3を第1位置に位置させてテストバイアスの印加を行って取得した検知手段23の検知結果に基づいて、第1モード時に電源22が外ローラ2又は内ローラ15に印加する第1転写バイアスを決定する。また、本実施例では、制御部50は、その検知結果と、予め設定された所定の係数と、に基づいて、第2モード時に電源22が外ローラ2又は内ローラ15に印加する第2転写バイアスを決定する。本実施例では、制御部50は、第1モードと第2モードとを実行するジョブの前回転工程で、上述のようにして検知手段23の検知結果を取得し、第1転写バイアス及び第2転写バイアスの両方を決定するテストモードを実行する。
以上説明したように、本実施例によれば、実施例1と同様の効果が得られると共に、前回転工程の時間の短縮、制御の簡略化を図ることができる。
[実施例3]
次に、本発明の他の実施例について説明する。本実施例の画像形成装置の基本的な構成及び動作は実施例1の画像形成装置のものと同じである。したがって、本実施例の画像形成装置において、実施例1の画像形成装置のものと同一又は対応する機能あるいは構成を有する要素については、同一の符号を付して、詳しい説明は省略する。
実施例1では、バックアップローラ3の位置(侵入量)の変更は、記録材Pが二次転写ニップT2に到達する前、及び記録材Pが二次転写ニップT2を通過した後の、二次転写ニップT2に記録材Pが無い時に行った。そして、二次転写バイアスは、二次転写ニップT2を記録材Pが通過している間は、バックアップローラ3の位置(侵入量)に対応する設定で一定とした。これに対して、本実施例では、1枚の記録材Pが二次転写ニップT2を通過している間に、バックアップローラ3の位置(侵入量)の変更と、該位置(侵入量)に応じた二次転写バイアスの設定の変更とを行う。
つまり、前述のように、記録材Pの先後端近傍の部分の「白抜け」や「飛び散り」は、厚紙などの剛度が比較的高い紙で発生しやすい。しかし、程度の差はあるが、より坪量が小さく、剛度が低い記録材Pでも発生する可能性がある。そのため、記録材Pの種類によらず、記録材Pの先後端近傍が二次転写ニップT2及びその上流側近傍を通過する際には、バックアップローラ3の侵入量Xを相対的に小さくすることが有効である。ここで、上記二次転写ニップT2の上流側近傍は、より詳細には、中間転写ベルト1の回転方向におけるバックアップローラ3と中間転写ベルト1との接触領域から二次転写ニップT2までの、中間転写ベルト1との対向領域である。一方、前述のように、平滑度が比較的低い紙などにおける「転写抜け」を抑制するために、記録材Pの中央部が二次転写ニップT2を通過する際には、バックアップローラ3の侵入量Xを相対的に大きくすることが有効である。
そこで、本実施例では、記録材Pの先端から後端側に所定の幅の第1領域、及び記録材Pの後端から先端側に所定の幅の第2領域が二次転写ニップT2及びその上流側近傍を通過している間は、バックアップローラ3の侵入量XをX1(0mm)とする。そして、侵入量X1の状態(第1状態)で記録材Pが二次転写ニップT2を通過している間は、侵入量X1に対応する電圧値(V1+Vp)で定電圧制御された二次転写バイアスを二次転写外ローラ2に印加する。一方、記録材Pの第1領域と第2領域との間の第3領域が二次転写ニップT2を通過している間は、バックアップローラ3の侵入量XをX2(2mm)とする。そして、侵入量X2の状態(第2状態)で記録材Pが二次転写ニップT2を通過している間は、侵入量X2に対応する電圧値(V2+Vp)で定電圧制御された二次転写バイアスを二次転写外ローラ2に印加する。記録材Pの搬送方向における第1領域、第2領域の幅は、記録材Pの先後端近傍における「白抜け」や「飛び散り」の抑制効果、記録材Pの中央部における「転写抜け」の抑制効果、あるいは画像形成領域や余白領域の幅などに応じて適宜設定できる。
なお、本実施例では、バックアップローラ3の位置(侵入量)に応じた二次転写バイアスの設定は、実施例1あるいは実施例2と同様にして決定することができる。
図12は、本実施例における1枚の記録材Pに対する画像形成時(二次転写時)の二次転写部T2の電圧/電流波形の一例を示す。ここでは、記録材Pとしてエンボス紙である「レザック66の坪量250gsm」を用いた。また、記録材Pの先端から後端側に20mmの第1領域、後端から先端側に20mmの第2領域が二次転写ニップT2及びその上流側近傍を通過している間はバックアップローラ3の侵入量XをX1(0mm)とする。そして、侵入量X1の状態で記録材Pが二次転写ニップT2を通過している間は、侵入量X1に対応する電圧値(V1+Vp)で定電圧制御された二次転写バイアスを二次転写外ローラ2に印加する。一方、記録材Pの第1領域と第2領域との間の第3領域が二次転写ニップT2を通過している間は、バックアップローラ3の侵入量XをX2(2mm)とする。そして、侵入量X2の状態で記録材Pが二次転写ニップT2を通過している間は、侵入量X2に対応する電圧値(V2+Vp)で定電圧制御された二次転写バイアスを二次転写外ローラ2に印加する。このようにして、記録材Pの種類によらず、記録材Pの先後端近傍の画像不良を抑制するようにバックアップローラ3の位置(侵入量)が最適化されると共に、バックアップローラ3の位置(侵入量)に応じて二次転写バイアスの設定が最適化される。
ここで、記録材Pの搬送方向における第1領域の幅と第2領域の幅とは、同一であっても、異なっていてもよい。また、第1領域と第2領域とのうち少なくとも一方に関して、上記同様にしてバックアップローラ3の侵入量をX1とし、該侵入量X1に対応する二次転写バイアスの設定とする制御を行うことができる。また、第1領域、第2領域に関してバックアップローラ3の侵入量をX1とするタイミングは、典型的には、次のようにすることができる。つまり、記録材Pの先端、後端が、それぞれ記録材Pの搬送方向における第1ガイド部材81の二次転写ニップT2側の先端を通過する際(通過する時、通過する直前、あるいは通過した直後)までには、バックアップローラ3の侵入量をX1にするようにする。制御部50は、記録材Pのサイズ、搬送経路の長さ、搬送タイミングなどから記録材Pの位置を検知することができる。あるいは、制御部50が、記録材Pの先端などを検知する記録材検知手段としての記録材センサの検知結果に基づいて記録材Pの位置を検知するようにしてもよい。
二次転写バイアスの設定の最適値は、予め濃度や画質などの観点から決定されている。本実施例では、一例として、Itgtは60μA、Vpは750Vであり、V1は2500V、V2は2250Vであった。
なお、本実施例に従う1枚の記録材Pごとのバックアップローラ3の位置(侵入量)の変更、二次転写バイアスの設定の変更は、全ての種類の記録材Pにおいて行ってもよいし、特定の単数又は複数の種類の記録材Pにおいて行ってもよい。
このように、本実施例では、制御部50は、次のような制御を行う。つまり、記録材Pの先端から後端側に所定の幅の第1領域、及び記録材Pの後端から先端側に所定の幅の第2領域のうちの少なくとも一方が転写部T2を通過している間は、第1モードを実行させる。そして、記録材Pの第1領域と第2領域との間の第3領域が転写部T2を通過している間は、第2モードを実行させる。本実施例では、記録材Pが転写部T2を通過している間に、第1位置と第2位置との間での支持部材3の位置の切り替えが行われる。
以上説明したように、本実施例によれば、記録材Pの先後端近傍の画像不良の抑制と、記録材Pの中央部の画像不良の抑制と、の両立を図りつつ、転写バイアスの過不足による転写不良を抑制することが可能となる。
[その他]
以上、本発明を具体的な実施例に即して説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではない。
上述の実施例では、支持部材の位置(侵入量)が2段階に変更される場合について説明したが、3段階以上に段階的に変更されるようになっていたり、実質的に連続的に変更されるようになっていたりしてもよい。例えば、支持部材の位置(侵入量)が3段階以上に変更される場合、実施例2と同様にして一の位置(侵入量)に対するATVC制御の結果に基づいて、他の単数又は複数の位置(侵入量)に対応する二次転写バイアスの設定を決定することができる。すなわち、前述の係数Cが、支持部材の位置(侵入量)の設定の数に応じて複数設定されていてよい。
上述の実施例では、支持部材はローラ状の部材であったが、パッド状の部材、シート状(フィルム状)の部材、ブラシ状の部材などの任意の形態の部材であってよい。
上述の実施例では、ベルト状の像担持体が中間転写ベルトである場合について説明したが、画像形成位置で担持されたトナー像を搬送する無端状のベルトで構成された像担持体であれば、本発明を適用することができる。このようなベルト状の像担持体としては、上述の実施例における中間転写ベルトの他、感光体ベルトや静電記録誘電体ベルトが例示できる。
本発明は、上述の実施形態の構成の一部または全部を、その代替的な構成で置き換えた別の実施形態でも実施できる。したがって、ベルト状の像担持体を用いる画像形成装置であれば、タンデム型/1ドラム型、帯電方式、静電像形成方式、現像方式、転写方式、定着方式の区別無く実施できる。上述の実施例では、トナー像の形成/転写に係る主要部を中心に説明したが、本発明は、必要な機器、装備、筐体構造を加えて、プリンタ、各種印刷機、複写機、FAX、複合機など、種々の用途で実施できる。
1 中間転写ベルト
2 二次転写外ローラ(外ローラ)
3 バックアップローラ(支持部材)
4 移動機構(移動手段)
14 第2アイドラローラ(上流ローラ)
15 二次転写内ローラ(内ローラ)
22 二次転写電源
23 電圧/電流検知部(検知手段)

Claims (13)

  1. 画像形成位置で担持されたトナー像を搬送する回転可能な無端状のベルトと、
    前記ベルトの外周面に接触し、前記ベルトから記録材へトナー像を転写する転写部を形成する外ローラと、
    前記ベルトを張架する複数の張架ローラであって、前記転写部に対応して配置された内ローラと、前記ベルトの回転方向において前記画像形成位置の下流側かつ前記内ローラの上流側に配置された上流ローラと、を含む複数の張架ローラと、
    前記外ローラ又は前記内ローラに前記転写のための転写バイアスを印加する電源と、
    前記ベルトの回転方向において前記内ローラの上流側かつ前記上流ローラの下流側で前記ベルトの内周面に接触可能な支持部材と、
    前記内ローラの回転軸線方向と略直交する断面において、第1位置と、前記第1位置とは異なる第2位置と、に前記支持部材を移動させる移動手段と、
    前記電源から前記外ローラ又は前記内ローラにバイアスが印加された際の電流値又は電圧値を検知する検知手段と、
    前記支持部材を前記第1位置に位置させて記録材に画像形成を行う第1モードと、前記支持部材を前記第2位置に位置させて記録材に画像形成を行う第2モードと、を実行可能であるとともに、非画像形成時において、前記支持部材を前記第1位置に位置させて前記電源から前記外ローラ又は前記内ローラにテストバイアスを印加して取得した前記検知手段の第1の検知結果に基づいて第1転写バイアスを決定するテストモードと、前記支持部材を前記第2位置に位置させて前記電源から前記外ローラ又は前記内ローラにテストバイアスを印加して取得した前記検知手段の第2の検知結果に基づいて第2転写バイアスを決定する別のテストモードと、を実行可能な制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記第1モードと前記第2モードとを実行するジョブにおいて、前記電源から前記外ローラ又は前記内ローラに、前記第1転写バイアスが印加された状態で前記第1モードを実行し、前記電源から前記外ローラ又は前記内ローラに、前記第2転写バイアスが印加された状態で前記第2モードを実行するように制御可能であることを特徴とする画像形成装置。
  2. 画像形成位置で担持されたトナー像を搬送する回転可能な無端状のベルトと、
    前記ベルトの外周面に接触し、前記ベルトから記録材へトナー像を転写する転写部を形成する外ローラと、
    前記ベルトを張架する複数の張架ローラであって、前記転写部に対応して配置された内ローラと、前記ベルトの回転方向において前記画像形成位置の下流側かつ前記内ローラの上流側に配置された上流ローラと、を含む複数の張架ローラと、
    前記外ローラ又は前記内ローラに前記転写のための転写バイアスを印加する電源と、
    前記ベルトの回転方向において前記内ローラの上流側かつ前記上流ローラの下流側で前記ベルトの内周面に接触可能な支持部材と、
    前記内ローラの回転軸線方向と略直交する断面において、第1位置と、前記第1位置とは異なる第2位置と、に前記支持部材を移動させる移動手段と、
    前記電源から前記外ローラ又は前記内ローラにバイアスが印加された際の電流値又は電圧値を検知する検知手段と、
    前記支持部材を前記第1位置に位置させて記録材に画像形成を行う第1モードと、前記支持部材を前記第2位置に位置させて記録材に画像形成を行う第2モードと、を実行可能であるとともに、非画像形成時において、前記電源から前記外ローラ又は前記内ローラにテストバイアスを印加して取得した前記検知手段の検知結果に基づいて前記転写バイアスを調整するテストモードを実行可能な制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記支持部材を前記第1位置に位置させて前記テストバイアスの印加を行って取得した前記検知手段の検知結果に基づいて、前記第1モード時に前記電源が前記外ローラ又は前記内ローラに印加する第1転写バイアスを決定し、該検知結果と、予め設定された所定の係数と、に基づいて、前記第2モード時に前記電源が前記外ローラ又は前記内ローラに印加する第2転写バイアスを決定することを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記制御部は、第1種類の記録材に前記転写を行う場合に、前記第1モードを実行し、前記第1種類とは異なる第2種類の記録材に前記転写を行う場合に、前記第2モードを実行するように制御を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記第1種類の記録材の坪量は、前記第2種類の記録材の坪量よりも大きいことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記第1モードと前記第2モードとの間での切り替えは、前記転写部に記録材が無い時に行われることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. 画像形成位置で担持されたトナー像を搬送する回転可能な無端状のベルトと、
    前記ベルトの外周面に接触し、前記ベルトから記録材へトナー像を転写する転写部を形成する外ローラと、
    前記ベルトを張架する複数の張架ローラであって、前記転写部に対応して配置された内ローラと、前記ベルトの回転方向において前記画像形成位置の下流側かつ前記内ローラの上流側に配置された上流ローラと、を含む複数の張架ローラと、
    前記外ローラ又は前記内ローラに前記転写のための転写バイアスを印加する電源と、
    前記ベルトの回転方向において前記内ローラの上流側かつ前記上流ローラの下流側で前記ベルトの内周面に接触可能な支持部材と、
    前記内ローラの回転軸線方向と略直交する断面において、第1位置と、前記第1位置とは異なる第2位置と、に前記支持部材を移動させる移動手段と、
    前記電源から前記外ローラ又は前記内ローラにバイアスが印加された際の電流値又は電圧値を検知する検知手段と、
    前記支持部材を前記第1位置に位置させて記録材に画像形成を行う第1モードと、前記支持部材を前記第2位置に位置させて記録材に画像形成を行う第2モードと、を実行可能であるとともに、非画像形成時において、前記電源から前記外ローラ又は前記内ローラにテストバイアスを印加して取得した前記検知手段の検知結果に基づいて前記転写バイアスを調整するテストモードを実行可能な制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記支持部材を前記第1位置に位置させて前記テストバイアスの印加を行って取得した前記検知手段の第1の検知結果に基づいて、前記第1モード時に前記電源が前記外ローラ又は前記内ローラに印加する第1転写バイアスを決定し、前記支持部材を前記第2位置に位置させて前記テストバイアスの印加を行って取得した前記検知手段の第2の検知結果に基づいて、前記第2モード時に前記電源が前記外ローラ又は前記内ローラに印加する第2転写バイアスを決定するようになっており、記録材の先端から後端側に所定の幅の第1領域、及び記録材の後端から先端側に所定の幅の第2領域のうちの少なくとも一方が前記転写部を通過している間は、前記第1モードを実行させ、記録材の前記第1領域と前記第2領域との間の第3領域が前記転写部を通過している間は、前記第2モードを実行することを特徴とする画像形成装置。
  7. 前記制御部は、記録材の先端から後端側に所定の幅の第1領域、及び記録材の後端から先端側に所定の幅の第2領域のうちの少なくとも一方が前記転写部を通過している間は、前記第1モードを実行させ、記録材の前記第1領域と前記第2領域との間の第3領域が前記転写部を通過している間は、前記第2モードを実行することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  8. 画像形成位置で担持されたトナー像を搬送する回転可能な無端状のベルトと、
    前記ベルトの外周面に接触し、前記ベルトから記録材へトナー像を転写する転写部を形成する外ローラと、
    前記ベルトを張架する複数の張架ローラであって、前記転写部に対応して配置された内ローラと、前記ベルトの回転方向において前記画像形成位置の下流側かつ前記内ローラの上流側に配置された上流ローラと、を含む複数の張架ローラと、
    前記外ローラ又は前記内ローラに前記転写のための転写バイアスを印加する電源と、
    前記ベルトの回転方向において前記内ローラの上流側かつ前記上流ローラの下流側で前記ベルトの内周面に接触可能な支持部材と、
    前記内ローラの回転軸線方向と略直交する断面において、第1位置と、前記第1位置とは異なる第2位置と、に前記支持部材を移動させる移動手段と、
    前記電源から前記外ローラ又は前記内ローラにバイアスが印加された際の電流値又は電圧値を検知する検知手段と、
    前記支持部材を前記第1位置に位置させて記録材に画像形成を行う第1モードと、前記支持部材を前記第2位置に位置させて記録材に画像形成を行う第2モードと、を実行可能であるとともに、非画像形成時において、前記電源から前記外ローラ又は前記内ローラにテストバイアスを印加して取得した前記検知手段の検知結果に基づいて前記転写バイアスを調整するテストモードを実行可能な制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記支持部材を前記第1位置に位置させて前記テストバイアスの印加を行って取得した前記検知手段の第1の検知結果に基づいて、前記第1モード時に前記電源が前記外ローラ又は前記内ローラに印加する第1転写バイアスを決定し、前記支持部材を前記第2位置に位置させて前記テストバイアスの印加を行って取得した前記検知手段の第2の検知結果に基づいて、前記第2モード時に前記電源が前記外ローラ又は前記内ローラに印加する第2転写バイアスを決定するようになっており、前記第1モードと前記第2モードとを実行するジョブの前回転工程で、前記第1の検知結果及び前記第2の検知結果の両方を取得し、前記第1転写バイアス及び前記第2転写バイアスの両方を決定する前記テストモードを実行することを特徴とする画像形成装置。
  9. 前記制御部は、前記第1モードと前記第2モードとを実行するジョブの前回転工程で、前記支持部材を前記第1位置に位置させて前記テストバイアスの印加を行って前記検知手段の検知結果を取得し、前記第1転写バイアス及び前記第2転写バイアスの両方を決定する前記テストモードを実行することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  10. 前記内ローラの回転軸線方向と略直交する断面において、前記内ローラと前記上流ローラとの共通の接線を基準線L、前記基準線Lと略平行な前記ベルトの接線を支持部接線Ld、前記基準線Lと前記支持部接線Ldとの間の距離を侵入量X(ただし、前記支持部接線Ldが前記基準線Lよりも前記ベルトの外側にあるとき正の値)としたとき、
    前記第1モード時における前記侵入量Xである第1侵入量X1よりも、前記第2モード時における前記侵入量Xである第2侵入量X2の方が大きく、
    前記第1転写バイアスの絶対値よりも、前記第2転写バイアスの絶対値の方が小さいことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  11. 前記侵入量Xは0mm以上であることを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 前記ベルトの回転方向において、前記内ローラと前記ベルトとの接触領域の上流側の端部よりも、前記外ローラと前記ベルトとの接触領域の上流側の端部の方が上流側に位置することを特徴とする請求項1乃至11のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  13. 画像形成位置で担持されたトナー像を搬送する回転可能な無端状のベルトと、
    前記ベルトの外周面に接触し、前記ベルトから記録材へトナー像を転写する転写部を形成する外ローラと、
    前記ベルトを張架する複数の張架ローラであって、前記転写部に対応して配置された内ローラと、前記ベルトの回転方向において前記画像形成位置の下流側かつ前記内ローラの上流側に配置された上流ローラと、を含む複数の張架ローラと、
    前記外ローラ又は前記内ローラに前記転写のための転写バイアスを印加する電源と、
    前記ベルトの回転方向において前記内ローラの上流側かつ前記上流ローラの下流側で前記ベルトの内周面に接触可能な支持部材と、
    前記内ローラの回転軸線方向と略直交する断面において、第1位置と、前記第1位置とは異なる第2位置と、に前記支持部材を移動させる移動手段と、
    前記電源から前記外ローラ又は前記内ローラにバイアスが印加された際の電流値又は電圧値を検知する検知手段と、
    前記電源から前記外ローラ又は前記内ローラにテストバイアスを印加して取得した前記検知手段の検知結果に基づいて前記転写バイアスの値を調整するテストモードを実行する制御部と、
    を有し、
    前記制御部は、前記支持部材が前記第1位置に配置された状態と、前記第2位置に配置された状態と、のそれぞれで前記テストバイアスの印加を行う第1テストモードと、前記支持部材が前記第1位置又は第2位置の一方に配置された状態のみで前記テストバイアスの印加を行う第2テストモードと、を選択的に実行させることを特徴とする画像形成装置。
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