JP7023796B2 - 障害物検知手段を備えた建築用開閉装置 - Google Patents
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Description
この様な障害物検知手段として、シャッターカーテン最下端に設けられる座板を、シャッターカーテンの最下端部に一連状に連結される上側の上座板部と、該上座板部に対して上下移動自在に支持される下側の下座板部と、上座板部側に設けられ、下座板部が上座板部に対して上動したことを検知する障害物検知センサとを備え、下座板部が障害物に当接した(挟まれた)ことにより上動したことを障害物検知センサで検知したときを障害物検知をした、と判断するように構成したものが提唱されている。
ところで下座板部に障害物が当接する場合、その当接位置は、左右方向、前後方向に異なったものとなり、このため下座板部は、これら異なった当接位置に対応した多様な状態(姿勢)での上動(左右方向の上動、前後方向の上動並びにこれらが組合わされた上動)をすることになるが、下座板部のこのような上動を、単純に上下座板部のあいだに設けた一つの障害物検知センサで検知することは難しいという問題がある。
そこで、下座板部と上座板部とのあいだに、上座板部に支持される軸支部を支点(起点)として上動(揺動)する中間検知部材を設け、前記下座板部の多様な上動を、中間検知部材の前記軸支部を支点とする上動に集約させ、これを上座板部側に設けた障害物検知センサで検知できるように構成したものが従来から提唱されている(例えば特許文献1、2参照。)。
そこで前記従来のものは、下座板部が前後方向に傾斜上動をしたことを受けての中間検知部材の上動を、軸支部から遠い前後方向他方側部位での上動については、軸支部からの距離が長いこともあって下座板部の上動をそのまま受けて上動する構成にしても殆ど問題はないが、軸支部から近い前後方向一方側部位での上動については、軸支部からの距離が短いため下座板部による上動力では充分な力を得ることが難しく、そこで下座板部が中間検知部材側に設けた傾斜状部を摺動しながら上動をする構成とし、これにより中間検知部材の上動力の低減が図れるように対処していた。
しかしながらこのような中間傾斜部材の前後方向一方側部位の上動は、軸支部よりも前後方向他方側において下座板部の該側部位を傾斜状に上動させることを受けて行うものであるため、上動力を低減して確実な中間検知部材の上動を行おうとした場合には長い緩傾斜状の上動が必要になり、これに対応させるには座板が前後方向に長いものとならざるを得ず、このような対応ができない場合には、特許文献1のように錘体(バランサー)を設けて中間検知部材の上動を助成する配慮をしなければならない等の問題があり、これらに本発明が解決すべき課題がある。
請求項2の発明は、検知受け部は、上側ほど前後方向一方側に偏倚するよう傾斜した傾斜状部に設けられていることを特徴とする請求項1記載の障害物検知手段を備えた建築用開閉装置である。
請求項3の発明は、障害物検知センサは、軸支部と横片部の前後方向他方側端部とのあいだに位置する状態で横片部の上方に配されていることを特徴とする請求項1または2記載の障害物検知手段を備えた建築用開閉装置である。
請求項4の発明は、検知受け部は、最大上動した下座板部の検知受け部に対する摺接位置が軸支部を通る垂線を前後方向他方側に越えないよう設定されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1記載の障害物検知手段を備えた建築用開閉装置である。
請求項2の発明とすることにより、中間検知部材が上動をする場合に、縦片部は垂線側に移動することになるが、縦片部に形成される検知受け部は、上側ほど前後方向一方側に偏倚する構成になっているため、縦片部が垂線側に移動しても検知受け部に対する下座板部の摺接が損なわれることが回避されることになって、障害物検知センサの検知作動がより確実になる。
請求項3の発明とすることにより、障害物検知センサの配設スペースを、軸支部と横片部の前後方向他方側端部とのあいだに位置する状態で横片部の上方に確保できることになって、部材配置の効率化が図れることになる。
請求項4の発明とすることにより、下座板部が最大上動したとしても、縦片部に形成される検知受け部に対する下座板部の摺接位置が軸支部を通る垂線を前後方向他方側に越えることがないため、支点越えのない状態を最大上動するまで維持できることになって中間検知部材の上動の円滑性が損なわれることを回避できる。
さらに前記側片部8bは、第二上片部8eの前後方向外端縁から垂下状に設けられるが、該側片部8bの下端部には、前後方向に向けて水平状に突出する水平片部8gが突出形成されている。そして該水平片部8gのうち、反対側(対向する側)の側片部8b側に向けて延出する部位は、後述するように下座板部9を受止め係止するための係止受け部8hとなっている。
しかもこの場合に、下座板部9の上動は、該下座板部9が前記自然の下動姿勢を維持した状態(平行状態)で上動するもの(図5参照)に、前後方向一方側の上片部9fが持上がる傾斜状の上動(図6参照)、他方側の上片部9fが持上がる傾斜状の上動(図7参照)、並びにこれらの中間の傾斜状の上動を含むものとして定義される。
前述したように下座板部9は、障害物の当接がない状態では、前後方向両側の上片部9fが上座板部8の前後方向両側の係止受け部8hにそれぞれ上側から当接して受け止め係止される自然の垂下姿勢になっており、この状態で下座板部9に障害物が当接すると、その当接位置により、下座板部9は、前記自然の下動姿勢を維持した状態で、前後方向両側の上片部9fが持上がって該両側の係止受け部8hから離間する状態の上動(第一の上動)、前後方向一方側の上片部9fが該側の係止受け部8hから持上がり、他方側の上片部9fは該側の係止受け部8hに当接した傾斜状態の上動(第二の上動)、前後方向他方側の上片部9fが該側の係止受け部8hから持上がり、前後方向一方側の上片部9fは該側の係止受け部8hに当接した傾斜状態の上動(第三の上動)を典型状態とする上動を行うことになるが、この典型状態の上動を用いて中間検知部材10の上動を説明する。
そしてこの場合の上動が、前記前後方向他方側のみが持上がった第三の上動である場合、中間検知部材10は、第三横片部10kが前後方向他方側の上片部9fにより押し上げられる上動がそのまま継続された上動をすることになるが、下座板部9が自然の下動姿勢を維持した状態の第一の上動(前後方向両側の上動)である場合において、図5に示すように下座板部9が前後方向中央位置に位置した理想状態で上昇した場合には、下座板部9の前後方向一方側のコーナー部9gが、傾斜状部10eから離間(遊びによる離間)しているため、下座板部9の上動途中から縦片部10bの傾斜状部10gに当接することになって、以降、中間検知部材10は、後述する下座板部9が第二の上動をした場合を受けての揺動をすることになるが、下座板部9が前後方向に位置ズレしている場合には、その位置ズレ位置および位置ズレ量に対応した揺動(上動)をすることになる。その場合、コーナー部9gが最初から傾斜状部10gに当接した状態の上動、コーナー部9gが傾斜状部10gに当接することなく最初から第三横片部10kが前後方向他方側の上片部9fにより押し上げられる上動を二極状態としてこれらが複合した上動を実際にはすることになる。
そしてこのものでは、下座板部9の第三の上動が最大状態になったとき、つまり下座板部9の前後方向一方側の段差片部9dが上座板部8の水平片部8bに当接した状態になったとき、該側のコーナー部9gは傾斜状部10gを越えて円弧状部10fの上半部部位に至ることになるが、この状態でも、コーナー部9gは垂線Xに対して前後方向一方側に偏倚した側に位置することになっていて、垂線Xを前後方向他方側には越えない設定になっている。
つまり、このときの検知レバー11cの第一横片部10iに対する移動(摺動)は、該第一横片部10iの上動を受けながら、中間検知部材10が上動するほど前後方向一方側が低くなって急傾斜になるよう変化する傾斜状態の第一横片部10iを下る方向に移動することを含むものとなり、これによって検知レバー11cの第一横片部10iを摺動しながらの押し上げ作動が円滑にできることになって、障害物検知センサ11の検知作動に無理がなく確実性が向上する。
そのうえこのものでは、障害物検知センサ11も、障害物当接により上動した下座板部9の前記スペースSに下側部位が併せて入り込むように設定されている。
尚、図中、13は上座板部8の左右両端部に設けられる振れ止め材、14は下座板部9の左右両端部に設けられる延長部材であって、何れもガイドレール2のガイド溝内に嵌入する設定になっている。また15は開閉機5の正逆駆動及びその停止を行うため設けられる操作スイッチ、16は障害物検知センサ11からの検知信号を送信するための送信機である。
この結果、検知受け部10eを急傾斜状にして障害物検知センサ11側の前後方向の移動量が小さいものにできることになって中間検知部材10の簡略化、コンパクト化が図れ、円滑な障害物検知ができることになる。
2 ガイドレール
3 シャッターカーテン
3a 最下端スラット
7 座板
8 上座板部
8h 係止受け部
9 下座板部
10 中間検知部材
10a 軸支部
10b 縦片部
10c 横片部
10e 検知受け部
10i 第一横片部
10j 第二横片部
10k 第三横片部
11 障害物検知センサ
11c 検知レバー
M 座板中心
O 軸心
S 凹陥状のスペース
X 垂線
Claims (4)
- 前後方向に通過可能な開口部の開閉を上下移動により行う開閉体を備え、
該開閉体の最下端部に設けられる座板を、開閉体に連結される上座板部と、障害物が当接したことに伴い上座板部に対して上動する下座板部と、上下座板部間に介装され、下座板部の上動を受けて上動する中間検知部材と、該中間検知部材の上動検知をする障害物検知センサとが備えられたものとして構成してなる障害物検知手段を備えた建築用開閉装置において、
前記中間検知部材を、前後方向一方側に偏倚するようにして上座板部に支持される軸支部と、該軸支部から縦方向に向けて垂下する縦片部と、該縦片部の下端部から前後方向他方側に向けて延出する横片部とを備え、該横片部が下座板部の障害物当接による上動を受けて横片部が上動するよう前記軸支部を介して揺動自在に軸支した構成にすると共に、障害物検知センサを前記横片部の上動を検知する構成とするにあたり、
前記縦片部には、軸支部を通る垂線に対して前後方向一方側に偏倚した検知受け部が設けられ、
中間検知部材は、下座板部の前後方向一方側が上動するときに該下座板部が検知受け部に摺接することによって縦片部が前記垂線側に向けて押しやられることで障害物検知センサの検知作動をするための横片部の上動を行うように構成されていることを特徴とする障害物検知手段を備えた建築用開閉装置。 - 検知受け部は、上側ほど前後方向一方側に偏倚するよう傾斜した傾斜状部に設けられていることを特徴とする請求項1記載の障害物検知手段を備えた建築用開閉装置。
- 障害物検知センサは、軸支部と横片部の前後方向他方側端部とのあいだに位置する状態で横片部の上方に配されていることを特徴とする請求項1または2記載の障害物検知手段を備えた建築用開閉装置。
- 検知受け部は、最大上動した下座板部の検知受け部に対する摺接位置が軸支部を通る垂線を前後方向他方側に越えないよう設定されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1記載の障害物検知手段を備えた建築用開閉装置。
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