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JP7092585B2 - 基板用コネクタ - Google Patents

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JP7092585B2
JP7092585B2 JP2018132136A JP2018132136A JP7092585B2 JP 7092585 B2 JP7092585 B2 JP 7092585B2 JP 2018132136 A JP2018132136 A JP 2018132136A JP 2018132136 A JP2018132136 A JP 2018132136A JP 7092585 B2 JP7092585 B2 JP 7092585B2
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Description

本発明は、複数の端子を備えた基板用コネクタに関する。
回路基板へ実装される基板用コネクタとして、例えば、特許文献1に開示されたものがある。この基板用コネクタ1は、図19~図22に示すように、後側が開口した箱形のハウジング2と、このハウジング2の支持壁部2aの前面2bに一対形成され、図示しない相手側コネクタのハウジングが嵌合されるフード部3と、ハウジング2の支持壁部2aに貫通して取り付けられ、接続端子部4aがフード部3内に配置されると共に実装端子部4bが回路基板5に実装される複数の端子4と、ハウジング2と回路基板5を収容するケース6と、を備えている。
そして、ハウジング2の支持壁部2aの一対のフード部3,3間の上側中央には、ハウジング2の内外間で圧力差が生じるのを回避するための通気孔8と、この通気孔8を塞ぐ防水通気膜9と、を備えている。
特開2014-164825号公報
しかしながら、前記従来の基板用コネクタ1では、水が浸入すると水が溜まって通気孔8を塞ぎ、通気性に悪影響が出る可能性がある。また、水の飛散する角度により通気孔8に水が浸入して溜まる可能性がある。さらに、通気孔8と防水通気膜9とからなる通気部7が一対のフード部3,3の間口間の奥まった所に設定されているため、通気検査時の封止が難しく、通気検査治具及び検査作業が煩雑になる可能性がある。
そこで、本発明は、前記した課題を解決すべくなされたものであり、水が通気孔に浸入しらく、浸入しても排水することができて、常に通気性を確保することができる基板用コネクタを提供することを目的とする。
本発明は、箱形のハウジングと、前記ハウジングの仕切壁部の外面に形成され、相手側コネクタのハウジングが嵌合されるフード部と、前記ハウジングの仕切壁部に貫通して取り付けられ、接続端子部が前記フード部内に配置されると共に実装端子部が回路基板に実装される複数の端子と、前記ハウジングと前記回路基板を収容する筐体と、を備えた基板用コネクタであって、前記ハウジングの仕切壁部の上面から下面に貫通する水抜き孔を備え、かつ、前記ハウジングの仕切壁部の内面側に前記水抜き孔まで貫通する通気孔を備え、前記水抜き孔の通気孔側の内面の該通気孔の開口縁の周りに、上下に傾斜面を有して内面から突出する突起を形成したことを特徴とする。
本発明によれば、ハウジングの仕切壁部の上面から下面に貫通する水抜き孔を備え、かつ、ハウジングの仕切壁部の内面側に水抜き孔まで貫通する通気孔を備えたことにより、水がどのような角度で飛散しても通気孔に浸入しらく、浸入しても排水することができて、常に通気性を確保することができる。
本発明の第1実施形態の基板用コネクタの分解斜視図である。 上記基板用コネクタの斜視図である。 上記基板用コネクタの平面図である。 上記基板用コネクタの底面図である。 上記基板用コネクタの正面図である。 図5中X-X線に沿う断面図である。 上記基板用コネクタの通気部の検査時の部分断面図である。 (a)~(e)は上記基板用コネクタの通気部の各向きと水の浸入の関係を示す説明図である。 本発明の第2実施形態の基板用コネクタの分解斜視図である。 上記第2実施形態の基板用コネクタの斜視図である。 上記第2実施形態の基板用コネクタの平面図である。 上記第2実施形態の基板用コネクタの底面図である。 上記第2実施形態の基板用コネクタの正面図である。 図13中X-X線に沿う断面図である。 上記第2実施形態の基板用コネクタの通気部の検査時の部分断面図である。 (a)~(e)は上記第2実施形態の基板用コネクタの通気部の各向きと水の浸入の関係を示す説明図である。 上記通気部の正面図である。 上記通気部の斜視図である。 従来の基板用コネクタの正面図である。 上記従来の基板用コネクタの一部切欠平面図である。 上記従来の基板用コネクタの背面図である。 上記従来の基板用コネクタの断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の第1実施形態の基板用コネクタの分解斜視図、図2は基板用コネクタの斜視図、図3は基板用コネクタの平面図、図4は基板用コネクタの底面図、図5は基板用コネクタの正面図、図6は図5中X-X線に沿う断面図、図7は基板用コネクタの通気部の検査時の部分断面図、図8(a)~図8(e)は基板用コネクタの通気部の各向きと水の浸入の関係を断面で示す説明図である。
図1~図6に示すように、基板用コネクタ10は、電子制御装置(ECU)の電子部品を硬質の筐体内に収容した電子制御ユニット用の基板実装型コネクタであり、合成樹脂製で後側が開口した略四角箱形のハウジング11と、このハウジング11の前壁部(仕切壁部)12の前面(外面)12aに形成され、図示しない相手側コネクタのハウジングが嵌合される四角筒状のフード部13と、ハウジング11の前壁部12に中途部15bが貫通して取り付けられ、接続端子部15aがフード部13内に配置されると共に、実装端子部15cが回路基板14に実装される複数の端子15と、ハウジング11と回路基板14を収容する金属製の筐体16と、を備えている。
また、図1及び図6に示すように、ハウジング11の前壁部12の上面12bから下面12cに貫通する水抜き孔(貫通孔)17を備えている。さらに、ハウジング11の前壁部12の後面(内面)12d側に水抜き孔17まで貫通する通気孔18を備えている。この通気孔18は、フィルタ19により閉塞されている。
ハウジング11の前壁部12はフード部13の仕切壁となっていて、フード部13の一方の側は矩形板状に突出している。また、前壁部12の両側には、略台形板状で前壁部12より薄肉の突出板部12eをそれぞれ一体突出形成してある。さらに、前壁部12のフード部13内には、複数の取付孔12fが上下左右に所定間隔毎に形成されており、この各取付孔12fに各端子15の中途部15bが圧入されて取り付けられている。また、各端子15はL字状に折り曲げ形成されており、その実装端子部15cの下端側がエンジンの電子制御回路等を実装した回路基板14のスルーホール14aに挿入されて図示しない導体パターンと半田付けされている。尚、複数の端子15の各実装端子部15cは、合成樹脂製のアライニングプレート20に形成された複数の位置決め孔21にそれぞれ挿通されて所定間隔に位置決めされて整列されている。
図2~図4及び図6に示すように、ハウジング11の周囲は、上蓋16aと下蓋16bから成る金属製の筐体16で覆われており、その内部の密閉された空間内に回路基板14を収容している。
図1~図4及び図6、図7に示すように、水抜き孔17は、上面12bから下面12cにかけて該上面12bと下面12cに対して垂直になるように矩形孔状に穿設されている。そして、水抜き孔17の通気孔18側の内面17aの通気孔18の開口縁の周りには、上下に傾斜面17c,17dを有して内面17aから突出する突起17bを形成してある。
図6及び図7に示すように、通気孔18は、ハウジング11を収容した筐体16の内外間で圧力差が生じるのを回避するための水抜き孔17に連通した孔であり、水抜き孔17に対して垂直に形成されている。また、通気孔18が形成されたハウジング11の前壁部12の後面12dの通気孔18の開口縁の周りには、円環状の凹み部12gを形成してある。この円環状の凹み部12gには、通気孔18を閉塞するように撥水と呼吸を兼ねたフィルタ19が溶着されている。
尚、図7に示すように、フィルタ19の通気性等を検査する際には、前壁部12のフラットな上面12bに通気検査冶具30のエア注入板31を装着すると共に、フラットな下面12cに通気検査冶具30のエア封止板32を装着するようになっている。また、回路基板14には、図示しないECUの発熱素子(電子部品)等が実装されている。さらに、水抜き孔17と通気孔18及びフィルタ19とで通気部が構成されている。
以上第1実施形態の基板用コネクタ10によれば、筐体16を水平に設置した場合、図8(a)~図8(e)に示すように、通気部の水抜き孔17から通気孔18の通気経路に水Wが浸入しらくなり、浸入しても溜まりらい(排水できる)ため、経時的に通気性を確保することができる。さらには、通気性の確保により、耐久性・信頼性を向上させることができる。
また、図7に示すように、通気検査冶具30のエア注入板31が当たるエア注入面を、ハウジング11の前壁部12のフラットな上面12bにすると共に、通気検査冶具30のエア封止板32の当たる封止面を、ハウジング11の前壁部12のフラットな下面12cにしたことにより、通気検査冶具30のエア封止板32による水抜き孔17の封止及びエアAの注入・検査作業が容易となり、通気検査を簡易化することができる。
さらに、図6に示すように、水抜き孔17の通気孔18側の内面17aの通気孔18の開口縁の周りに上下に傾斜面17c,17dを有して内面17aから突出する突起17bを形成したことにより、水抜き孔17から通気孔18内へ水Wが浸入しずらい。
図9は本発明の第2実施形態の基板用コネクタの分解斜視図、図10は基板用コネクタの斜視図、図11は基板用コネクタの平面図、図12は基板用コネクタの底面図、図13は基板用コネクタの正面図、図14は図13中X-X線に沿う断面図、図15は基板用コネクタの通気部の検査時の部分断面図、図16(a)~図16(e)は基板用コネクタの通気部の各向きと水の浸入の関係を示す説明図、図17は通気部の正面図、図18は通気部の斜視図である。
この基板用コネクタ10′は、図17及び図18に示すように、水抜き孔17の通気孔18が貫通する内面17a側に該通気孔18を挟むようにハウジング11の前壁部12の上面12bから下面12cにかけて凹状の溝部17eを一対形成した点が、前記第1実施形態のものとは異なる。尚、他の構成は、前記第1実施形態と同様であるため、同一構成部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
この2実施形態の基板用コネクタ10′によれば、筐体16をどの様な向きに搭載しても、図16(a)~図16(e)に示すように、通気部の水抜き孔17から通気孔18の通気経路に水Wが浸入しらくなり、浸入しても溜まりらい(排水できる)ため、経時的に通気性を確保することができる。さらには、通気性の確保により、耐久性・信頼性を向上させることができる。
また、図15に示すように、通気検査冶具30のエア注入板31が当たるエア注入面を、ハウジング11の前壁部12のフラットな上面12bにすると共に、通気検査冶具30のエア封止板32の当たる封止面を、ハウジング11の前壁部12のフラットな下面12cにしたことにより、通気検査冶具30のエア封止板32による水抜き孔17の封止及びエアAの注入・検査作業が容易となり、通気検査を簡易化することができる。
さらに、図9、図17、図18に示すように、通気部の水抜き孔17のハウジング11の前壁部12の上面12b側及び下面12c側の開口をコ字形状とすることで、ハウジング11の前壁部12の上面12b側、或いは下面12c側から水抜き孔17内に水Wが浸入しても、水抜き孔17の通気孔18が貫通する内面17a側に該通気孔18を挟むように一対設けられた凹状の溝部17eへ水Wが流れ込むため、通気孔18へ伝う水量を減少(抑制)することができる。
また、図18に示すように、水抜き孔17の通気孔18側の内面17aの通気孔18の開口縁の周りに上下に傾斜面17c,17dを有して内面17aから突出する突起17bを形成したことにより、水抜き孔17から通気孔18内へ水Wが浸入しずらい。
10,10′ 基板用コネクタ
11 ハウジング
12 前壁部(仕切壁部)
12a 前面(外面)
12b 上面
12c 下面
12d 後面(内面)
13 フード部
14 回路基板
15 端子
15a 接続端子部
15c 実装端子部
16 筐体
17 水抜き孔(貫通孔)
17a 内面
17b 突起
17c,17d 傾斜面
17e 凹状の溝部
18 通気孔

Claims (2)

  1. 箱形のハウジングと、
    前記ハウジングの仕切壁部の外面に形成され、相手側コネクタのハウジングが嵌合されるフード部と、
    前記ハウジングの仕切壁部に貫通して取り付けられ、接続端子部が前記フード部内に配置されると共に実装端子部が回路基板に実装される複数の端子と、
    前記ハウジングと前記回路基板を収容する筐体と、
    を備えた基板用コネクタであって、
    前記ハウジングの仕切壁部の上面から下面に貫通する水抜き孔を備え、
    かつ、前記ハウジングの仕切壁部の内面側に前記水抜き孔まで貫通する通気孔を備え
    前記水抜き孔の通気孔側の内面の該通気孔の開口縁の周りに、上下に傾斜面を有して内面から突出する突起を形成したことを特徴とする基板用コネクタ。
  2. 請求項1記載の基板用コネクタであって、
    前記水抜き孔の前記通気孔が貫通する内面側に該通気孔を挟むように前記仕切壁部の上面から下面にかけて凹状の溝部を一対形成したことを特徴とする基板用コネクタ。
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