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JP7067262B2 - 情報処理装置及びプログラム - Google Patents

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JP7067262B2 JP2018096931A JP2018096931A JP7067262B2 JP 7067262 B2 JP7067262 B2 JP 7067262B2 JP 2018096931 A JP2018096931 A JP 2018096931A JP 2018096931 A JP2018096931 A JP 2018096931A JP 7067262 B2 JP7067262 B2 JP 7067262B2
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Description

本発明は、情報処理装置及びプログラムに関する。
指定された色の領域を画像から削除するドロップアウトと呼ばれる技術がある。特許文献1には、色相にマージンを持たせた色をドロップアウトすることが記載されている。
特許04783007号公報
ドロップアウトのように指定された色の画素を特定の色に変換する場合、変換される色の領域の内側にその特定の色で表された文字又は図柄等が存在すると、変換によりそれらの表す情報が失われてしまう。
そこで、本発明は、指定された色の画素を特定の色に変換する際の情報の喪失を防ぐことを目的とする。
本発明の請求項1に係る情報処理装置は、画像に含まれ且つ単一色で表されたオブジェクトを認識する認識部と、前記画像に含まれ且つ指定された色の画素を特定色に変換する変換部であって、認識された前記オブジェクトの外縁に接する領域の色が指定され且つ当該オブジェクトの色と前記特定色の違いが第1基準よりも小さい場合は当該外縁の画素を前記特定色以外の色に変換する変換部とを備えることを特徴とする。
本発明の請求項2に係る情報処理装置は、請求項1に記載の構成において、前記変換部は、前記領域の内側に接するオブジェクトのうち前記外縁以外の部分の画素も前記特定色以外の色に変換することを特徴とする。
本発明の請求項3に係る情報処理装置は、請求項1又は2に記載の構成において、前記変換部は、前記領域の色を前記特定色以外の色として変換を行うことを特徴とする。
本発明の請求項4に係る情報処理装置は、請求項3に記載の構成において、前記変換部は、前記特定色と前記領域の色の違いが第2基準よりも小さい場合は当該領域の色よりも前記特定色との違いが大きくなる色を前記特定色以外の色として変換を行うことを特徴とする。
本発明の請求項5に係る情報処理装置は、請求項1又は2に記載の構成において、前記変換が行われた画像は各々の色が異なる複数のトナーを用いて媒体に出力され、前記変換部は、1種類のトナーの色を前記特定色以外の色として変換を行うことを特徴とする。
本発明の請求項6に係る情報処理装置は、請求項5に記載の構成において、前記変換部は、前記複数のトナーのうち残量が最も多いトナーの色を前記特定色以外の色として変換を行うことを特徴とする。
本発明の請求項7に係る情報処理装置は、請求項1から6のいずれか1項に記載の構成において、前記変換部は、色が異なる2以上の領域が前記外縁に接し且ついずれかの領域の色が指定された場合、当該外縁のうち当該領域に接する箇所の画素以外は前記特定色以外の色に変換しないことを特徴とする。
本発明の請求項8に係る情報処理装置は、請求項1から7のいずれか1項に記載の構成において、前記変換部は、前記認識部が第1オブジェクトと、当該第1オブジェクトの内側に接する第2オブジェクトと、当該第2オブジェクトの内側に接する第3オブジェクトとを認識し、且つ、前記第1オブジェクト及び第3オブジェクトの色が共通していて、当該第1オブジェクトの色が前記外縁に接する領域の色として指定された場合、前記第2オブジェクトの外縁に加えて内縁の画素を前記特定色以外の色に変換することを特徴とする。
本発明の請求項9に係る情報処理装置は、請求項8に記載の構成において、前記変換部は、前記第1オブジェクトに対する前記第2オブジェクトの面積比が閾値以上である場合、前記内縁の画素を前記特定色以外の色に変換しないことを特徴とする。
本発明の請求項10に係るプログラムは、コンピュータを、画像に含まれ且つ単一色で表されたオブジェクトを認識する認識部と、前記画像に含まれ且つ指定された色の画素を特定色に変換する変換部であって、認識された前記オブジェクトの外縁に接する領域の色が指定され且つ当該オブジェクトの色と前記特定色の違いが第1基準よりも小さい場合は当該外縁の画素を前記特定色以外の色に変換する変換部として機能させることを特徴とする。
請求項1、10に係る発明によれば、指定された色の画素を特定の色に変換する際の情報の喪失を防ぐことができる。
請求項2に係る発明によれば、外縁だけを変換する場合に比べて変換後のオブジェクトを見易くすることができる。
請求項3に係る発明によれば、オブジェクトの色を指定された色以外の色に変換する場合に比べて色の変化を少なくすることができる。
請求項4に係る発明によれば、常に指定色領域の色を特定色以外の色とする場合に比べて変換後のオブジェクトを見易くすることができる。
請求項5に係る発明によれば、複数種類のトナーを用いた色に変換する場合に比べて消費されるトナーを少なくすることができる。
請求項6に係る発明によれば、変換で用いるトナーの種類が常に同じ場合に比べてトナー残量の偏りを抑制することができる。
請求項7に係る発明によれば、オブジェクトのうち指定されていない色の領域に接する部分も変換する場合に比べて、その部分に表された情報を見えやすくすることができる。
請求項8に係る発明によれば、オブジェクトに囲まれた部分の形状が表す情報の喪失を防ぐことができる。
請求項9に係る発明によれば、オブジェクトの面積比に関係なく変換する場合に比べてユーザの意図した色変換を行いやすくすることができる。
実施例に係る画像処理装置のハードウェア構成を表す図 画像処理装置が実現する機能構成を表す図 取得された画像の一例を表す図 認識されたオブジェクトの一例を表す図 オブジェクトデータの一例を表す図 表示された操作画面の一例を表す図 指定色領域の内側オブジェクトの一例を表す図 色変換処理前後の対象画像の一例を表す図 プレビュー画像の一例を表す図 色変換処理における動作手順の一例を表す図 通常の色変換処理で変換された画像の一例を表す図 変形例の色変換処理の例を表す図 変形例の対象画像の一例を表す図 変形例の変換後の対象画像の一例を表す図 変形例の変換後の対象画像の別の一例を表す図
[1]実施例
図1は実施例に係る画像処理装置10のハードウェア構成を表す。画像処理装置10は、原稿から読み取った画像及び用紙に印刷する画像に対して画像処理を施す装置である。画像処理装置10は、特に、画像処理の対象となる画像に対して、指定された色の領域を特定の色に変換する画像処理(色変換処理)を施す。
この色変換処理は、指定した色を画像の背景として用いられる白色に変換することで指定色の領域を見えなくする目的でよく用いられることから、ドロップアウトとも呼ばれる(もちろんそれ以外の目的で用いられてもよい)。画像処理装置10は、CPU11と、RAM(Random Access Memory)12と、ROM(Read Only Memory)13と、ストレージ14と、通信部15と、パネル16と、スキャナ17と、プリンタ18とを備えるコンピュータである。
CPU11は、メモリであるRAM12をワークエリアとして用いてROM13やストレージ14に記憶されているプログラムを実行することで各部の動作を制御する。ストレージ14は、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリなどの記憶手段であり、CPU11が制御に用いるデータやプログラムを記憶している。通信部15は、通信回路等を有し、通信回線を介して外部装置と通信(無線通信及び有線通信の少なくとも一方の通信)を行う。
パネル16は、タッチパネル及びスクリーンを合わせたタッチスクリーンである。パネル16は、ユーザの操作を受け付けると共に、画像(操作子画像及び画像処理の対象画像等)を表示する。スキャナ17は、光源及びイメージセンサ等を備え、原稿ガラスの上に置かれたシート状の原稿の表面に表された画像を光学的に読み取る画像読取手段である。スキャナ17は、読み取った画像を表す画像データをCPU11に供給する。
プリンタ18は、例えば複数の色のトナーを蓄積しており、1種類以上のトナーを電子写真方式で用紙等の媒体に転写してカラー画像を形成する画像形成手段である。プリンタ18は、CPU11から供給された画像データが示す画像を媒体に形成する。CPU11がプログラムを実行して画像処理装置10が備える各部を制御することで、以下に述べる機能が実現される。
図2は画像処理装置10が実現する機能構成を表す。画像処理装置10は、画像取得部101と、オブジェクト認識部102と、色指定部103と、色変換部104と、プレビュー出力部105と、画像出力部106とを備える。画像取得部101は、上述した色変換処理の対象となる画像(対象画像)を取得する。画像取得部101は、例えば、スキャナ17が読み取った画像又はプリンタ18で媒体に形成する画像等を対象画像(色変換処理の対象となる画像)として取得する。
画像取得部101は、取得した対象画像をオブジェクト認識部102に供給する。オブジェクト認識部102は、画像取得部101により取得された対象画像に含まれ且つ単一色で表されたオブジェクトを認識する。オブジェクト認識部102は本発明の「認識部」の一例である。オブジェクトとは、対象画像に含まれる文字、図形及び絵柄等である。また、単一色とは、文字通り1つの色のことである。ただし、例えば同じ色の画像をスキャンしても多少の色ムラは生じ得るが、その程度の色ムラは単一色として扱うものとする。
画像取得部101が取得する画像を表す各画素は、RGBのピクセル値によって表されている。オブジェクト認識部102は、それらのピクセル値に基づいて、HSL(色相:Hue、彩度:Saturation、輝度:Lightness)モデルにおける色相の値(本実施例では0度を赤、120度を緑、240度を青とする0度から360度までの値)、彩度の値(本実施例では0%から100%までの値)及び輝度の値(本実施例では0%から100%までの値)を各画素について算出する。
各画素の色は、色相がある場合には色相値、彩度値及び輝度値で表され、色相がない(白、黒及びグレー等)場合は彩度値及び輝度値によって表される(例えば彩度値が10未満且つ輝度値が10%未満なら黒、彩度値が10未満且つ輝度値が90%以上なら白など)。なお、単一色とは、例えば色相値、彩度値及び輝度値が同じ色のことをいうが、前述したように多少の色ムラを許容するため、完全には一致していなくてもよい。例えば各値のバラつきが数%あっても、人間の目では概ね1つの色に見える程度のバラつきであれば、単一色として見なすものとする。
また、オブジェクト認識部102は、対象画像に対して周知の技術(例えば5×5画素の大きさのフィルタを用いたエッジ検出方法等)を用いてエッジ検出処理を行う。オブジェクト認識部102は、検出したエッジで囲まれており、且つ、単一色の画素だけを含む領域を上記オブジェクトとして認識する。オブジェクトの認識について図3、図4を参照して説明する。
図3は取得された画像の一例を表す。図3では、背景部B1と、内部に「テスト画像」という文字列B3が表された文字背景部B2とを含む対象画像A1が表されている。背景部B1、文字背景部B2及び文字列B3は、いずれも単一色で表されている。具体的には、背景部B1及び文字列B3は白色で、文字背景部B2は青色で表されている。
図4は認識されたオブジェクトの一例を表す。図4では、認識されたオブジェクトを全て黒く塗りつぶして表している。図4(a)では、背景部B1を認識したオブジェクトC11が表されている。図4(b)では、文字背景部B2のうち、外縁を表す画素と連続的に繋がっている画素の集合を認識したオブジェクトC21が表されている。外縁とは、外側の縁のことであり、文字背景部B2の場合は長方形の形をしている。
図4(c)では、「テスト画像」という文字列B3を構成する各々がひとつながりの領域を認識したオブジェクトC31からC38までの8つのオブジェクトが表されている。例えば「テ」という文字は、上部の横線がオブジェクトC31、下部の横線と斜め線がオブジェクトC32と認識されている。図4(d)では、文字列B3のうち「画像」という部分に囲まれた領域を認識したオブジェクトC41からC47までの7つのオブジェクトが表されている。
例えば「画」という文字であれば「田」という部分に囲まれたオブジェクトC41からC44までの4つのオブジェクトが認識されている。オブジェクト認識部102は、認識したオブジェクトを識別するオブジェクトID(Identification)と、各オブジェクトが表す画素の集合と、各オブジェクトの色を示す値とを対応付けてオブジェクトデータを生成する。
図5はオブジェクトデータの一例を表す。図5の例では、オブジェクトC11を識別する「OB001」というオブジェクトIDと、「(x1、y1)、(x2、y1)、・・・」という画素群と、「-」という色相と、「100」という輝度とが対応付けられている(オブジェクトC11は白色のため輝度が100%で色相の値がない)。また、オブジェクトC21を識別する「OB002」というオブジェクトIDと、「(x30、y30)、(x31、y30)、・・・」という画素群と、「240」という青色を表す色相と、「50」という輝度とが対応付けられている。
これらの画素群は、画像について定められた座標系(例えば左上隅を原点、横方向をx軸、縦方向をy軸とした座標系)における座標で表されている。オブジェクト認識部102は、生成したオブジェクトデータを色変換部104に供給する。色指定部103は、上述した色変換処理(指定された色の領域を特定の色に変換する処理)において変換される色を指定する。色指定部103は、例えば、変換される色を指定させるための操作画面をパネル16に表示する。
図6は表示された操作画面の一例を表す。図6の例では、色指定部103が、色変換処理の操作画面として、「変換される色を指定してください。」という文字列と、指定色の入力欄D1とを表示している。また、色指定部103は、プレビューボタンE1を表示している。ユーザが入力欄D1に色を入力して、プレビューボタンE1を押す操作を行うと、色指定部103は、入力欄D1に入力されている色を指定色として決定し、決定した指定色を色変換部104に通知する。
なお、プレビューとは、色変換処理を行った画像を保存する前にその処理結果(色変換処理後の画像)を表示することである(後ほど図示して説明する)。色変換部104は、画像取得部101により取得された対象画像に含まれ且つ色指定部103により指定された色の画素を特定色に変換する(つまり色変換処理を行う)。色変換部104は本発明の「変換部」の一例である。プレビューを表示するためにも色変換処理を行わなければならないので、色変換部104は、プレビューボタンE1を押す操作が行われることを契機に特定色への変換を行う。
特定色は何色であってもよいが、色変換部104は、本実施例では白色を特定色として色変換処理を行う。色変換部104は、オブジェクト認識部102により認識されたオブジェクトの色によっては、通常の色変換処理とは異なる変換を行う。色変換部104は、指定色の領域を特定色に変える変換を第1の変換だとすると、これとは異なる第2の変換も行う。
具体的には、色変換部104は、認識されたオブジェクトの外縁に接する領域の色が指定され、且つ、そのオブジェクトの色と特定色の違い(色の違い)が第1基準よりも小さい場合は、そのオブジェクトの外縁の画素を特定色以外の色に変換することを第2の変換として行う。この第2の変換により特定色以外の色に変換されるオブジェクトは、指定色の領域の内側に接するオブジェクトである。
例えば図3に表す対象画像A1に対して青が指定色として指定されたとする。その場合、図4(b)に表すオブジェクトC21と、図4(d)に表すオブジェクトC41からC47までが指定色のオブジェクトとして、特定色である白色に変換される。この場合、オブジェクトC21に囲まれている図4(c)に表すオブジェクトC31からC38までの8つのオブジェクトが指定色領域の内側に接するオブジェクトとなる。
図7は指定色領域の内側に接するオブジェクトの一例を表す。図7(a)では、指定色領域の内側に接するオブジェクトであるC31からC38までの8つのオブジェクトの外縁F31からF38まで(それぞれを区別しない場合は「外縁F30」という)が表されている。これらの外縁F30は、いずれも、指定色(青色)のオブジェクトC21に接している。
色変換部104は、例えばHSL色空間における2つの色(オブジェクトの色と特定色)の距離が閾値未満の場合に、それらの2つの色の違いが第1基準よりも小さいと判断する。図7の例では、各外縁F30を有するオブジェクトC31からC38までがいずれも白色である。そのため、色変換部104は、これらのオブジェクトの色と特定色(本実施例では白色)の違いが第1基準よりも小さいと判断する。
また、例えば輝度値が95%を超えるような薄いグレーである場合も、特定色との違いが第1基準よりも小さいと判断される。なお、色の違いが第1基準よりも小さいか否かを判断する方法はこれに限らない。例えば各オブジェクトの色と指定色が色の名称で特定し、特定した色同士の関係から色の違いが第1基準よりも小さいか否かが判断されてもよい(例えば黄と黄緑は色の違いが第1基準よりも小さく、黄と緑は色の違いが第1基準以上など)。T
本実施例では、色変換部104は、指定色領域の内側に接するオブジェクトのうち、外縁以外の部分の画素も特定色以外の色に変換し、その外縁に接する指定色領域の色(すなわち指定色)を特定色以外の色として色変換を行う。色変換部104は、図7の例であれば、外縁F30に接する指定色領域であるオブジェクトC21の色(青色)に変換を行う。また、色変換部104は、白色であったC31からC38までの8つのオブジェクトの全体を青色に変換する。
図8は色変換処理前後の対象画像の一例を表す。図8(a)では色変換処理前の対象画像A1が表されている。図8(b)では色変換処理後の対象画像A2が表されている。対象画像A2では、指定色であったC21及びC41からC47までのオブジェクトが特定色の白色に変換されている。また、図8(b)では、指定色領域の内側に接するオブジェクトであったC31からC38までの8つのオブジェクトが青色(図中の黒く塗りつぶされた部分)に変換されている。
色変換部104は、変換した対象画像を示す画像データをプレビュー出力部105に供給する。プレビュー出力部105は、色変換部104により色が変換された画像のプレビューを示すプレビュー画像を出力する。プレビュー出力部105は、例えばパネル16にプレビュー画像を出力する。
図9はプレビュー画像の一例を表す。図9の例では、パネル16が、プレビュー画面に、変換前画像として対象画像A1を、変換後画像として対象画像A2を表示している。
また、パネル16は、「変換を実行」と書かれた操作子E2と、「指定色を変更」と書かれた操作子E3とを表示している。操作子E3が操作された場合、プレビュー出力部105は、図6に表す色変換処理操作画面を表示するよう色指定部103に指示する。操作子E2が操作された場合、プレビュー出力部105は、色変換部104から供給された画像データをそのまま画像出力部106に供給する。
画像出力部106は、供給された画像データが示す変換後の対象画像、すなわち色変換部104により色が変換された画像を出力する。変換後の画像の出力先は、例えば登録されたユーザ端末であってもよいし、プリンタ18が画像を形成する媒体であってもよい。この出力先は、予め決められていてもよいし、変換を実行する操作の後にユーザ操作により選択されてもよい。
画像処理装置10は、上記の構成に基づいて、画像内の色を変換する色変換処理を行う。
図10は色変換処理における動作手順の一例を表す。この動作手順は、ユーザが色変換処理の対象画像を指定する操作を行うことを契機に開始される。まず、画像処理装置10(画像取得部101)は、色変換処理の対象となる対象画像を取得する(ステップS11)。次に、画像処理装置10(オブジェクト認識部102)は、取得された対象画像に含まれ且つ単一色で表されたオブジェクトを認識する(ステップS12)。
続いて、画像処理装置10(色指定部103)は、ユーザの操作に基づき対象画像のうちから変換される色を指定する(ステップS21)。次に、画像処理装置10(色変換部104)は、認識されたオブジェクトの中に、上述した指定色領域の内側に接するオブジェクトが有るか否かを判断する(ステップS22)。画像処理装置10(色変換部104)は、該当するオブジェクトが有る(YES)と判断した場合、該当するオブジェクトの色と特定色の違いが第1基準より小さいか否かを判断する(ステップS23)。
画像処理装置10(色変換部104)は、色の違いが第1基準より小さい(YES)と判断した場合、上述した第2の変換(指定色領域の内側に接するオブジェクトの色を指定色領域の色に変換すること)を行う(ステップS24)。画像処理装置10(色変換部104)は、ステップS24の動作の後、ステップS22で該当するオブジェクトがない(NO)と判断した場合、又は、ステップS23で色の違いが第1基準以上(NO)と判断した場合、上述した第1の変換(対象画像の指定色を特定色に変換すること)を行う(ステップS25)。
次に、画像処理装置10(プレビュー出力部105)は、色が変換された対象画像を示すプレビュー画像を出力する(ステップS31)。続いて、画像処理装置10は、色の変換を実行する操作の有無を判断する(ステップS32)。変換を実行する操作がない(NO)と判断した場合は、画像処理装置10は、ステップS21(色を指定)に戻って動作を行う。変換を実行する操作が有る(YES)と判断した場合は、画像処理装置10(画像出力部106)は、色が変換された画像を出力して(ステップS33)、この動作手順を終了する。
対象画像に指定色領域の内側に接するオブジェクトが存在し、且つ、そのオブジェクトの色と特定色の違いが第1基準より小さい場合に、単に指定色の領域を特定色に変換する通常の色変換処理を行うと次のようになる。
図11は通常の色変換処理で変換された画像の一例を表す。図11(a)では、対象画像A1が表されている。
この対象画像A1において、指定色であるC21及びC41からC47までのオブジェクトを特定色の白色に変換すると、図11(b)に表すように、全体が真っ白な対象画像A3になる。このように、指定色領域の内側に接するオブジェクトも特定色と同じ色であるから、色が変換された領域との境界が分からなくなり、そのオブジェクトが表していた情報(「テスト画像」という文字の情報)が喪失するという事象が発生する。
本実施例では、指定色領域の内側に接するオブジェクトの色も特定色以外の色に変換するので、図8(b)に表す変換後の対象画像A2に表されているように、指定された色の画素を特定の色に変換する際の情報の喪失が防がれる。また、本実施例では、そのオブジェクトの色を指定色(そのオブジェクトの外縁に接触する領域の色)に変換するので、これ以外の色に変換する場合に比べて、変換の前後における色の変化が少なくなる。
[2]変形例
上述した実施例は本発明の実施の一例に過ぎず、以下のように変形させてもよい。また、実施例及び各変形例は、必要に応じて組み合わせて実施してもよい。その際は、各変形例について優先順位を付けて(各変形例を実施すると競合する事象が生じる場合にどちらを優先するかを決める順位付けをして)実施してもよい。また、例えば共通する値等を求めるために異なるパラメータを用いる変形例を組み合わせて、それらのパラメータを共に用いて共通する値等を求めてもよいし、個別に求めた値等を何らかの規則に従い合算して1つの値等を求めてもよい。また、それらの際に、用いられるパラメータ毎に異なる重み付けをしてもよい。
[2-1]変換後の色(1)
色変換部104は、実施例では、指定色を特定色に変換する第1の変換を行うと共に、指定色領域の内側に接するオブジェクトの色を変換するという第2の変換を行った。この第2の変換における変換後の色は、実施例では、指定色領域の色(つまり指定色)であった。その場合、指定色領域の色が特定色に近い色であるほど、変換後の画像が表す情報(図8(b)に表す「テスト画像」のような情報)が見えにくくなる。
そこで、色変換部104は、そのような場合には変換後の色(特定色以外の色)を変えるようにしてもよい。本変形例では、色変換部104が、特定色と指定領域の色の違いが第2基準よりも小さい場合は、その指定色領域の色よりも特定色との違いが大きくなる色を特定色以外の色として変換を行う。色変換部104は、実施例の第1基準と同様に定められた第2基準を用いる。
第2基準は、第1基準と同じでもよいし、第1基準より大きくても小さくてもよい。第2基準には、例えば色の違いを見分けることが困難になる場合のHSL色空間における距離が用いられることが望ましい。この場合に、色変換部104は、例えば輝度90%の色が指定されると、特定色と指定領域の色(つまり指定色)の違いが第2基準よりも小さいと判断する。
色変換部104は、この指定色(輝度90%の色)よりも特定色(白色)との違いが大きくなる色として、例えば輝度70%の色を特定色以外の色として選択して変換を行う。なお、このとき、色変換部104は、当然ながら、特定色との色の違いが第2基準以上の色を特定色以外の色として選択する。
図12は本変形例の色変換処理の例を表す。図12(a)では、色変換処理前の画像として対象画像A1が表されている。図12(b)では、特定色と指定領域の色の違いが第2基準よりも小さい場合の変換後の対象画像A4が表されている。対象画像A4では、指定色が薄いグレーであるため「テスト画像」という文字が見えにくくなっている。図12(c)では、特定色と指定領域の色の違いが第2基準よりも小さい場合の変換後の対象画像A4が表されている。
指定色よりも特定色との違いが大きくなるように図12(b)よりも濃いグレーで「テスト画像」が表されている。このように、本変形例によれば、特定色と指定領域の色の違いが第2基準よりも小さい場合でも常に指定色領域の色を特定色以外の色とする場合に比べて、変換後のオブジェクトが見易くなる。なお、指定色よりも特定色との違いが大きくなる色としては、グレーを濃くするだけでなく、色相を有する色にしてもよい。
[2-2]変換後の色(2)
第2の変換における変換後の色の決定方法は上記方法に限らない。例えば画像出力部106が、色変換が行われた画像を各々の色が異なる複数のトナーを用いて媒体に出力する。その場合に、色変換部104は、それら複数のトナーのうちの1種類のトナーの色を特定色以外の色として変換を行ってもよい。
複数のトナーとは、例えばYMCK(イエロー、マジェンダ、シアン、黒)のトナーである。色変換部104は、そのうちの予め決められたトナー(例えば黒のトナー)の色を特定色以外の色として変換を行う。仮に複数のトナーを用いた色を変換後の色とした場合、変換を行う度にそれらのトナーが変換後の画像ために毎回消費されることになる。一方、本変形例では、1種類のトナーの色に変換されるので、複数種類のトナーを用いた色に変換する場合に比べて消費されるトナーが少なくなる。
なお、本変形例において、第2の変換に用いるトナーの色を動的に変化させてもよい。例えば、色変換部104は、複数のトナーのうち残量が最も多いトナーの色を特定色以外の色として変換を行ってもよい。この場合、図1に表すプリンタ18は、各色のトナーの残量を検知するセンサを備え、そのセンサの測定値を色変換部104に供給する。色変換部104は、トナーの残量が最も多いことを示す測定値が測定されたトナーを特定し、特定したトナーの色を特定色以外の色として変換を行う。これにより、第2の変換で用いるトナーの種類(色)が常に同じ場合に比べて、色毎のトナー残量の偏りが抑制される。
[2-3]指定色領域との接し方
実施例では、指定色領域の内側に接するオブジェクトの外縁の全体が指定色領域と接していた。言い換えると、第2の変換の対象となるオブジェクトの外縁が単一色の領域に接していたが、このオブジェクトが色の異なる2以上の領域と接する場合がある。
図13は本変形例の対象画像の一例を表す。図13(a)では、白抜きの文字列B3が文字背景部B4及びB5の内部に表された対象画像A6が表されている。文字背景部B4は青色(色相:240度)で文字背景部B5は薄い青色(色相:210度)であるものとする。この場合、これらの背景に対する前景(背景の手前に見える画像)となる「画像」の文字を構成する図4(c)に表すC35からC38までのオブジェクトは、色の異なる2以上の領域(文字背景部B4及びB5)と接している。
色変換部104は、このように色が異なる2以上の領域がオブジェクトの外縁に接し且ついずれかの領域の色が指定された場合、その外縁のうち色指定領域に接する箇所の画素は特定色以外の色に変換する(第2の変換を行う)が、それ以外の箇所の画素は特定色以外の色に変換しない(第2の変換を行わない)。
色変換部104は、第2の変換を行った外縁に挟まれた部分(色指定領域の前景となる部分)の画素は、外縁の画素と同様に第2の変換を行う。また、色変換部104は、第2の変換を行わない外縁に挟まれた部分(色指定領域ではない領域の前景となる部分)の画素は、その外縁の画素と同様に第2の変換を行わない。例えば対象画像A6について青色が指定された場合、色変換部104は、青色の色指定領域である文字背景部B4に接する箇所(文字背景部B4の前景部分)は図13(b)に表すように第2の変換を行って青色に変換する。
一方、文字背景部B4に接しないで文字背景部B5に接する箇所(文字背景部B5の前景部分)は、色変換部104は、第2の変換を行わずに元の色(白色)のままとする。図13(b)には、指定色領域である文字背景部B4が白色に変換され、文字背景部B5は変換されずにそのまま残り、前述したように文字背景部B4の前景部分が青色に変換され文字背景部B5の前景部分は変換されなかった文字列B3が表された対象画像A7が表されている。
もし対象画像A6に対して実施例と同様に第2の変換が行われると、文字背景部B5は第1の変換(特定色への変換)が行われないので、図13(c)に表すように文字背景部B5の前景部分も青色に変換された文字列B3が表された対象画像A8に変換されることになる。この場合、文字背景部B5(色相:210度)と指定色(色相:240度)とは色が近いので、「画像」の下半分が見えにくくなっている。
一方、本変形例の色変換が行われた対象画像A7では、文字背景部B5の部分には元々の白抜き文字が残っている。文字列B3のような前景の画像は、見えやすいように背景の色に対して目立ちやすい色で表すことが多い。本変形例では、文字背景部B5のように背景が色変換されずに残る部分の前景は第2の変換を行わないようにすることで、背景の色に関わらず第2の変換を行う場合に比べて、その部分に表された情報が見えやすいようにしている。
[2-4]外縁だけの変換
色変換部104は、実施例では、オブジェクトの外縁の画素だけでなく、外縁以外の部分の画素も特定色以外の色に変換した(第2の変換を行った)が、これに限らず、外縁の画素だけに第2の変換を行ってもよい。
図14は本変形例の変換後の対象画像の一例を表す。図14(a)の例では、「テスト画像」の文字列B3が外縁だけで表された対象画像A9が表されている。
文字列B3の外縁以外の画素は、元の色である白色で表されている。この場合、「テスト」のように内部に囲まれた部分がない文字であれば、外縁だけで文字が表されるので、情報の喪失が防がれている。ただし、外縁だけだと1本の線が2本の線によって表されることになるので、実施例のように外縁以外の部分の画素も変換した方が、外縁だけを変換する場合に比べて変換後のオブジェクトが見やすくなる。
一方、「画像」のように文字を表すオブジェクトに囲まれた部分がある文字は、その部分の形状が分からないので情報が一部喪失されている。そこで、次のように第2の変換が行われてもよい。図14の例では、オブジェクト認識部102が、オブジェクトC21(図14(b)参照。これを「第1オブジェクト」という)と、オブジェクトC21の内側に接するオブジェクトC35及びC38(図4(c)参照。これらを「第2オブジェクト」という)とを認識している。
また、オブジェクト認識部102は、オブジェクトC35及びC38の内側に接するオブジェクトC41からC47まで(図14(c)参照。これらを「第3オブジェクト」という)とを認識している。色変換部104は、オブジェクト認識部102により認識された第1オブジェクト及び第3オブジェクトの色が共通していて、その第1オブジェクトの色が実施例で述べたオブジェクトの外縁に接する領域の色(本変形例では第2オブジェクトの外縁に接する領域の色)として指定された場合、その第2オブジェクトの外縁に加えて内縁の画素を特定色以外の色に変換する。
図14(b)、(c)に表すオブジェクトは、白抜き文字の背景なので色が共通している。そのため、色変換部104は、オブジェクトC35及びC38の外縁に加えて内縁の画素を特定色以外の色に変換する。図14(d)には、こうして変換された対象画像A10が表されている。対象画像A10には、オブジェクトに囲まれた部分の形状も内縁の画素によって明らかになった「画像」の文字が表されている。
本変形例では、このように、外縁の画素だけでなく内縁の画素によってオブジェクトが表されるので、オブジェクトに囲まれた部分の形状が表す情報の喪失が防がれる。なお、前述した第1から第3までのオブジェクトが複数通り認識される場合がある。
図15は本変形例の変換後の対象画像の別の一例を表す。図15では、緑色の第1背景部B6と、その内側に白色の第2背景部B7と、その内側に青色の第3背景部B8とが表された対象画像A11が表されている。
第3背景部B8には、白抜きの文字列B3が表されている。この場合、第1背景部B6、第2背景部B7及び第3背景部B8がそれぞれ第1、第2、第3オブジェクトと認識される。ただし、この場合は第1及び第3オブジェクトの色が異なっている。また、第2背景部B7、第3背景部B8及び文字列B3もそれぞれ第1、第2、第3オブジェクトと認識される。この場合は、第1及び第3オブジェクトの色がどちらも白色で共通している(ケース1)。
また、第3背景部B8、文字列B3及び文字列B3に囲まれた部分もそれぞれ第1、第2、第3オブジェクトと認識される。この場合も、第1及び第3オブジェクトの色がどちらも青色で共通している(ケース2)。ケース1、2のいずれの場合も、色変換部104は、例えば、第1オブジェクトに対する第2オブジェクトの面積比が閾値未満である場合は内縁の画素を特定色以外の色に変換するが、その面積比が閾値以上である場合は、内縁の画素を特定色以外の色に変換しない。ここでいう面積は、例えばオブジェクトの外縁で囲まれた領域の面積である。
つまり、内部に他のオブジェクトが表されていても、外縁だけで面積を算出するのでそれらのオブジェクトの影響を受けない。例えばケース1の場合、第1オブジェクトである第2背景部B7に対する第2オブジェクトである第3背景部B8の面積比を求める。これらはどちらも四角形の形をしており、一辺の長さが1.5倍であるものとする。その場合、第3背景部B8の面積を1とすると、第2背景部B7の面積が1.5×1.5=2.25になるので、面積比は1÷2.25=約0.44である。
これに対し、ケース2の場合、第1オブジェクトである第3背景部B8に対する第2オブジェクトである文字列B3の面積比を求める。文字列B3は文字であり細い線の集合なので、四角形である第3背景部B8の面積に対して例えば1割程度であるものとする。この場合、色変換部104は、閾値を例えば0.2前後の値を用いることで、ケース1の場合は面積比が閾値以上なので第2オブジェクトである第3背景部B8に第2の変換を行わず、ケース2の場合は面積比が閾値以上なので第2オブジェクトである文字列B3に第2の変換を行う。
第1オブジェクトに対する第2オブジェクトの面積比が閾値未満の場合、この面積比が閾値以上である場合に比べて、第2オブジェクトが細い線及び点を主体として表されたものであり文字、記号及び符号等を表すものである可能性が高くなる。そのため、第2オブジェクトに囲まれた部分の境界が失われると、その文字、記号及び符号等が表していた情報が失われる。本変形例では、文字、記号及び符号等を表すものである可能性が高い第2オブジェクトについては内縁の画素も外縁の画素と同様に変換することで、第2オブジェクトが表す情報の喪失を防ぐことができる。
また、上記面積比が閾値以上の場合は、面積比が閾値未満である場合に比べて、第2オブジェクトが文字、記号及び符号等を表すものである可能性が低いので、その第2オブジェクトで囲まれた第3オブジェクトの境界が見えなくなっても情報が失われる可能性も低い。文字等の情報の喪失という理由がなければ、第3オブジェクトの境界は見えなくなる方がユーザの意図した色変換である可能性が高いので、上記面積比を考慮することで、ユーザの意図した色変換が行われやすくなる。
[2-5]オブジェクトの認識方法
オブジェクト認識部102は、実施例と異なる方法でオブジェクトを認識してもよい。オブジェクト認識部102は、例えば、OCR(Optical Character Recognition)等の文字認識技術を用いてテキストのオブジェクトを認識してもよい。
また、オブジェクト認識部102は、画像データに含まれるメタ情報にオブジェクトの画素を特定可能な情報が含まれている場合はそのメタ情報を用いてオブジェクトを認識してもよい。また、オブジェクト認識部102は、同一色の画素が連続して繋がっている領域をオブジェクトとして認識してもよい。要するに、単一色の領域がオブジェクトとして認識されるのであれば、どのような方法が用いられてもよい。
[2-6]各機能の実現方法
図2に表す各機能は、2以上の機能が統合されてもよいし、1つの機能が2以上の機能に分割されてもよい。また、或る機能が行う動作を他の機能が行ってもよい。また、各機能は、画像処理装置だけによって実現されるとは限らず、画像処理装置を含む2以上の装置(つまりシステム)によって実現されてもよい。要するに、装置又はシステムの全体で図2に表す各機能と同等の機能が実現されていれば、機能の実現方法はどのようになっていてもよい。
[2-7]発明のカテゴリ
本発明は、実施例では画像読取手段及び画像形成手段を備える画像処理装置10に適用されたが、これに限らない。例えばパーソナルコンピュータ、スマートフォン及びタブレット端末等の両手段を備えない情報処理装置に適用されてもよい。その場合でも、色変換の対象画像を外部装置から取得したり自装置で生成したりすればよい。
また、本発明は、各情報処理装置が実施する処理を実現するための情報処理方法としても捉えられるし、各装置を制御するコンピュータを機能させるためのプログラムとしても捉えられる。このプログラムは、それを記憶させた光ディスク等の記録媒体の形態で提供されてもよいし、インターネット等の通信回線を介してコンピュータにダウンロードさせ、それをインストールして利用可能にするなどの形態で提供されてもよい。
10…画像処理装置、101…画像取得部、102…オブジェクト認識部、103…色指定部、104…色変換部、105…プレビュー出力部、106…画像出力部。

Claims (9)

  1. 画像に含まれ且つ単一色で表されたオブジェクトを認識する認識部と、
    前記画像に含まれ且つ指定された指定色の画素を特定色に変換する変換部であって、認識された前記オブジェクトの外縁に接する領域の色が指定色として指定され且つ前記オブジェクトの色と当該特定色の違いが第1基準よりも小さい場合、前記オブジェクトの外縁と当該領域との境界の画素当該特定色との違いが当該第1基準より大きい色に変換する変換部と
    を備える情報処理装置。
  2. 前記変換部は、前記領域の内側に接するオブジェクトのうち前記境界及び前記境界以外の部分の画素に対し、前記領域の色を前記特定色以外の色として変換を行う
    請求項に記載の情報処理装置。
  3. 前記変換部は、前記特定色と前記領域の色の違いが第2基準よりも小さい場合は当該領域の色よりも前記特定色との違いが大きくなる色を前記特定色以外の色として変換を行う
    請求項に記載の情報処理装置。
  4. 前記変換が行われた画像は各々の色が異なる複数のトナーを用いて媒体に出力され、
    前記変換部は、1種類のトナーの色を前記特定色以外の色として変換を行う
    請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  5. 前記変換部は、前記複数のトナーのうち残量が最も多いトナーの色を前記特定色以外の色として変換を行う
    請求項に記載の情報処理装置。
  6. 前記変換部は、色が異なる2以上の領域が前記外縁に接し且ついずれかの領域の色が指定された場合、当該外縁のうち当該領域に接する箇所の画素以外は前記特定色以外の色に変換しない
    請求項1からのいずれか1項に記載の情報処理装置。
  7. 前記変換部は、前記認識部が第1オブジェクトと、当該第1オブジェクトの内側に接する第2オブジェクトと、当該第2オブジェクトの内側に接する第3オブジェクトとを認識し、且つ、前記第1オブジェクト及び第3オブジェクトの色が共通していて、前記第1オブジェクトの色が前記外縁に接する領域の色として指定された場合、前記第2オブジェクトの外縁に加えて内縁の画素を前記特定色以外の色に変換する
    請求項1からのいずれか1項に記載の情報処理装置。
  8. 前記変換部は、前記第1オブジェクトに対する前記第2オブジェクトの面積比が閾値以上である場合、前記内縁の画素を前記特定色以外の色に変換しない
    請求項に記載の情報処理装置。
  9. コンピュータを、
    画像に含まれ且つ単一色で表されたオブジェクトを認識する認識部と、
    前記画像に含まれ且つ指定された指定色の画素を特定色に変換する変換部であって、認識された前記オブジェクトの外縁に接する領域の色が指定色として指定され且つ前記オブジェクトの色と当該特定色の違いが第1基準よりも小さい場合、前記オブジェクトの外縁と当該領域との境界の画素当該特定色との違いが当該第1基準より大きい色に変換する変換部
    として機能させるためのプログラム。
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