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JP7056475B2 - 乗物用シートカバー - Google Patents

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Description

本発明は、乗物用シートカバーに関する。詳しくは、シート本体を被覆するカバーピースと、カバーピースに縫い付けられて隣り合う構造物との隙間にひれ状に張り出す隙隠し部材と、を有する乗物用シートカバーに関する。
従来、車両用シートのシートカバーに、隣り合う構造物との隙間を被覆するようひれ状に張り出す隙隠し部材が縫い付けられた構成が知られている(特許文献1)。上記隙隠し部材は、その張出し形状を維持するために、内部に平板状のゴムバンドが縫い付けられて剛性と厚みとを持たされた構成とされている。
特開2007-210390号公報
上記従来技術では、隙隠し部材にゴムバンドが用いられているため、重量が増大してしまう。本発明は、上記問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、隙隠し部材に軽量且つ簡素な手段によって剛性と厚みとを持たせられるようにすることにある。
上記課題を解決するために、本発明の乗物用シートカバーは次の手段をとる。
すなわち、本発明の乗物用シートカバーは、シート本体を被覆するカバーピースと、カバーピースに縫い付けられて隣り合う構造物との隙間にひれ状に張り出す隙隠し部材と、を有する乗物用シートカバーである。隙隠し部材が、筒状に両端末が合わせられてカバーピースに縫い付けられる面状の表皮材と、表皮材の筒内部に設けられ、表皮材と同一の又は異なる素材の面材から成る面状層が積層状に重ねられて成る積層面状材と、を有する。
上記構成によれば、隙隠し部材を、表皮材の筒内部に表皮材と同一の又は異なる素材の面材から成る面状層が積層状に重ねられて成る積層面状材を設けるという軽量且つ簡素な構成によって、隙隠し部材に剛性と厚みとを持たせることができる。
また、本発明の乗物用シートカバーは、更に次のように構成されていてもよい。積層面状材が、積層状に曲げ重ねられる1枚の面材から成る。
上記構成によれば、隙隠し部材をより少ない部品点数で簡素に構成することができる。
また、本発明の乗物用シートカバーは、更に次のように構成されていてもよい。積層面状材が、表皮材の筒の軸線と平行な軸回りに曲げ重ねられた積層形状とされる。
上記構成によれば、積層面状材の曲げ重ね部分が表皮材の筒の軸線方向に延びる構成となる。したがって、隙隠し部材を表皮材の筒の軸線方向に長尺に形成しても、積層面状材によって高い曲げ剛性を発揮することができる。
また、本発明の乗物用シートカバーは、更に次のように構成されていてもよい。積層面状材が、表皮材と同一素材から成る。
上記構成によれば、隙隠し部材を少ない部材種類数で構成することができる。
また、本発明の乗物用シートカバーは、更に次のように構成されていてもよい。表皮材が、袋状にすくい縫いされた袋形状とされる。積層面状材が、表皮材の袋の表裏方向に面状層を重ねる積層構造とされる。
上記構成によれば、積層面状材を袋状にすくい縫いされた表皮材の内部に収まり良く設けることができる。また、積層面状材によって、表皮材を袋の表裏方向に見栄え良く膨らませることができる。
第1の実施形態の乗物用シートカバーの概略構成を表した斜視図である。 図1のII-II線断面図である。 隙隠し部材の表皮材をすくい縫いする第1の工程を表した斜視図である。 隙隠し部材の表皮材をすくい縫いする第2の工程を表した斜視図である。 隙隠し部材の表皮材をすくい縫いする第3の工程を表した斜視図である。 表皮材の袋内部にロール状に巻いた積層面状材を詰め込む工程を表した斜視図である。 第2の実施形態の乗物用シートカバーの概略構成を表した断面図である。 第3の実施形態の乗物用シートカバーの概略構成を表した断面図である。 表皮材の袋内部に折り重ねた積層面状材を詰め込む工程を表した斜視図である。 第4の実施形態の乗物用シートカバーの概略構成を表した断面図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
《第1の実施形態》
始めに、本発明の第1の実施形態に係るシートカバー1(乗物用シートカバー)の構成について、図1~図6を用いて説明する。なお、以下の説明において、前後上下左右等の各方向を示す場合には、各図中に示されたそれぞれの方向を指すものとする。また、「シート幅方向」と示す場合には、後述するシート2の横幅方向、すなわち左右方向を指すものとする。
図1を参照して、本実施形態に係るシートカバー1は、航空機用のシート2に適用されている。上述したシート2は、着座乗員の背凭れ部となるシートバック3と、着座部となるシートクッション4と、を備える。上述したシート2の左隣には、不図示の左側座席が隣接して配設されている(隣り合う構造物)。ここで、上述したシートクッション4が本発明の「シート本体」に相当する。
上述したシートクッション4は、平面視が略矩形状を成す形に形成されている。上述したシートクッション4の左後側の角部には、不図示のシートベルトウェビングを下側から通すための凹部4Aが形成されている。凹部4Aは、シートクッション4の左後側の角部を平面視略L字状に凹ませる形に高さ方向に貫通して形成されている。それにより、凹部4Aは、シートクッション4の左側と後側とに開口した形となって形成されている。上記凹部4Aにより、凹部4Aの左側面と不図示の左側座席(隣り合う構造物)の右側面との間には、シート幅方向の隙間Tが形成されている。
上述したシートクッション4は、その骨格を成す不図示の金属製のシートフレームを内部に有する。また、シートクッション4は、そのパッド材を成す発泡ウレタン製のシートパッド5を内部に有する。また、シートクッション4は、上述したシートパッド5を表側から包む形に被覆するファブリック製のシートカバー1を有する。上述したシートカバー1を構成するファブリックは、ポリエステル繊維製の織物から成る。
上述したシートカバー1は、上述したシートパッド5を被覆するカバーピース6と、同カバーピース6に縫い付けられて凹部4A内にひれ状に張り出す形に設けられる隙隠し部材10と、を有する。隙隠し部材10は、図2に示すように、上述したカバーピース6の凹部4Aの左側面を通ってシートクッション4の底面を被覆する面部位に縫い付けられている(縫合部S1,S2)。そして、隙隠し部材10は、上記縫い付けられた縫合部S1,S2から、凹部4A内に片持ち状に張り出す形となって設けられている。
上記隙隠し部材10の張り出しにより、凹部4Aの開口形状に蓋がされ、凹部4Aからの中見えや物落ちが防止される。上記隙隠し部材10は、シートカバー1のカバーピース6と同じファブリック製の面材により構成されている。具体的には、隙隠し部材10は、図3~図5に示すように袋状にすくい縫いされた袋形状の表皮材11と、図6に示すように表皮材11の袋内に詰め込まれた積層面状材12と、によって構成されている。
上述した隙隠し部材10の表皮材11と積層面状材12とは、互いにシームレスに繋がる1枚の面材によって構成されている。以下、隙隠し部材10の製造方法について説明する。先ず、表皮材11を袋状にすくい縫いする方法について説明する。図3に示すように、先ず、表皮材11の袋形状に形成する面部を2つ折りにして両縁を縫う(縫合部S3)。次に、図4に示すように、上記袋形状に縫い合わされた表皮材11の袋底側の両角部をマチ縫いする(縫合部S4)。
次に、図5に示すように、表皮材11の袋の中を表に返す。以上により、表皮材11が表側に縫い目の見えない袋形状に形成される。詳しくは、上述した表皮材11は、その袋底側の両角部に形成されたマチ(縫合部S4)により、袋底側の厚みが増大された三角柱状の立体的な袋形状に形成される。
次に、上述した表皮材11の袋内に積層面状材12を詰め込む方法について説明する。図6に示すように、先ず、上述した表皮材11の袋形状の下側の面から帯状に延びる面部を、延びた先の端部側から順にロール状に巻いていく。これにより、ロール状に巻いた面部によって、面状層が積層状に重ねられた形の積層面状材12が形成される。この時、本実施形態では、積層面状材12のロール状に巻く形を、表皮材11の三角柱状の袋形状に併せて、三角柱状に巻くようにする。
そして、上記巻いた積層面状材12を、表皮材11の三角柱状の袋内に互いの三角柱形状を合致させる形に詰め込む。以上により、積層面状材12が表皮材11の袋内に収まり良く、かつ、表皮材11の袋形状に厚みと張りとを持たせた形となって設けられる。上述した積層面状材12をロール状に巻く向きは、図3で前述した表皮材11をすくい縫いする際に、表皮材11を筒状に2つ折りする時の筒の軸線Aと平行な軸回りの向きとなっている。
上述した積層面状材12の表皮材11の袋内への詰め込み作業は、図2に示すように、実際には、上記にてすくい縫いした表皮材11の上側の面部の開口側の縁をカバーピース6に縫い付けてから(縫合部S1)行われる。そうすることにより、積層面状材12を表皮材11の袋内に詰め込んだ後、表皮材11の下側の面部の開口側の縁をカバーピース6に縫い付ける際、既に、表皮材11の上側の面部の開口側の縁がカバーピース6に縫い付けられて固定されていることとなる。
そのため、上記縫い付け箇所(縫合部S1)を支点に、表皮材11の下側の面部をカバーピース6に押し付けるのみで、表皮材11の袋内にある積層面状材12の形状を崩すことなく、表皮材11の下側の面部をカバーピース6の縫い付け位置に簡便に位置決めすることができる。したがって、表皮材11の下側の面部をカバーピース6に適切に位置決めした状態で縫い付けることができる(縫合部S2)。
以上のように構成された隙隠し部材10は、表皮材11の内部に詰め込まれた積層面状材12によって、見栄えの良い張りと、剛性と、厚みと、が付与された構成とされている。詳しくは、隙隠し部材10は、表皮材11の内部に詰め込まれる積層面状材12が、シートカバー1のカバーピース6と同じポリエステル繊維製のファブリック材から成ることから、例えば発泡ウレタン製のパッド材で構成されるものと比べて、軽量でかつ難燃性に優れた構成とされる。
したがって、隙隠し部材10を、自重によって垂れ下がりにくい構成とすることができる。また、隙隠し部材10を、前述した不図示のシートベルトウェビングから上側に引張られる力を受けた際には、比較的柔軟に撓んでシートベルトウェビングから受ける力を適切に逃がせる構成とすることができる。上述した隙隠し部材10の表皮材11は、その筒の軸線Aの延びる方向(前後方向)の長さが、ひれ状に張り出す方向(左右方向)の長さよりも長い袋形状に形成されている。
以上をまとめると、第1の実施形態に係るシートカバー1は次のような構成となっている。すなわち、シート本体(4)を被覆するカバーピース(6)と、カバーピース(6)に縫い付けられて隣り合う構造物との隙間(T)にひれ状に張り出す隙隠し部材(10)と、を有する乗物用シートカバー(1)である。隙隠し部材(10)が、筒状に両端末が合わせられてカバーピース(6)に縫い付けられる面状の表皮材(11)と、表皮材(11)の筒内部に設けられ、表皮材(11)と同一の素材の面材から成る面状層が積層状に重ねられて成る積層面状材(12)と、を有する。
上記構成によれば、隙隠し部材(10)を、表皮材(11)の筒内部に表皮材(11)と同一の素材の面材から成る面状層が積層状に重ねられて成る積層面状材(12)を設けるという軽量且つ簡素な構成によって、隙隠し部材(10)に剛性と厚みとを持たせることができる。
また、積層面状材(12)が、積層状に曲げ重ねられる1枚の面材から成る。上記構成によれば、隙隠し部材(10)をより少ない部品点数で簡素に構成することができる。
また、積層面状材(12)が、表皮材(11)の筒の軸線(A)と平行な軸回りに曲げ重ねられた積層形状とされる。上記構成によれば、積層面状材(12)の曲げ重ね部分が表皮材(11)の筒の軸線(A)方向に延びる構成となる。したがって、隙隠し部材(10)を表皮材(11)の筒の軸線(A)方向に長尺に形成しても、積層面状材(12)によって高い曲げ剛性を発揮することができる。
また、積層面状材(12)が、表皮材(11)と同一素材から成る。上記構成によれば、隙隠し部材(10)を少ない部材種類数で構成することができる。
また、表皮材(11)が、袋状にすくい縫いされた袋形状とされる。積層面状材(12)が、表皮材(11)の袋の表裏方向に面状層を重ねる積層構造とされる。上記構成によれば、積層面状材(12)を袋状にすくい縫いされた表皮材(11)の内部に収まり良く設けることができる。また、積層面状材(12)によって、表皮材(11)を袋の表裏方向に見栄え良く膨らませることができる。
《第2の実施形態》
続いて、本発明の第2の実施形態に係るシートカバー1(乗物用シートカバー)の構成について、図7を用いて説明する。本実施形態では、図7に示すように、隙隠し部材10の積層面状材12が、表皮材11と同一素材(ポリエステル繊維製のファブリック材)ではあるが、表皮材11とは切り離された別部材によって構成されている。上記構成により、隙隠し部材10を、表皮材11と積層面状材12とを個別に形成できる程度の短尺な面材から形成することができる。なお、上記以外の構成については、第1の実施形態で示したシートカバー1と実質的に同一の構成となっているため、同一の符号を付して説明を省略することする。
《第3の実施形態》
続いて、本発明の第3の実施形態に係るシートカバー1(乗物用シートカバー)の構成について、図8を用いて説明する。本実施形態では、図8に示すように、隙隠し部材10の積層面状材13が、表皮材11と同一素材(ポリエステル繊維製のファブリック材)ではあるが、表皮材11とは切り離された別部材によって構成されている。
詳しくは、積層面状材13は、1枚の帯状の面材が幾重にも折り重ねられるように繰り返し折り返されて形成されている。それにより、積層面状材13は、複数の略矩形状の面状層が表皮材11の袋の表裏方向(上下方向)に積層状に重ねられた形となって形成されている。そして、上記積層面状材13を成す各面状層は、これらをひとまとめに束ねるように縫い付けられている(縫合部S5)。
なお、積層面状材13を成す各面状層は、互いに折り重ねられた状態で表皮材11の袋内に詰め込まれることで、表皮材11の袋内で互いの折り重ねられた形状が押し挟まれて崩れにくくなる。したがって、積層面状材13を成す各面状層を必ずしもひとまとめに束ねるように縫い付けなくてもよい。
上述した積層面状材13を折り重ねる折り返しの向きは、図9に示すように、表皮材11をすくい縫いする際に、表皮材11を筒状に2つ折りする時の筒の軸線Aと平行な軸回りの向きとなっている。なお、上記以外の構成については、第1の実施形態で示したシートカバー1と実質的に同一の構成となっているため、同一の符号を付して説明を省略することする。なお、積層面状材13は、表皮材11とシームレスに繋がる1枚の面材によって構成されていてもよい。すなわち、第1の実施形態で示したように、積層面状材13を順に折り重ねていき、縫合或いは縫合なしに表皮材11の袋内に詰め込むようにしてもよい。
以上をまとめると、第3の実施形態に係るシートカバー1は次のような構成となっている。すなわち、シート本体(4)を被覆するカバーピース(6)と、カバーピース(6)に縫い付けられて隣り合う構造物との隙間(T)にひれ状に張り出す隙隠し部材(10)と、を有する乗物用シートカバー(1)である。隙隠し部材(10)が、筒状に両端末が合わせられてカバーピース(6)に縫い付けられる面状の表皮材(11)と、表皮材(11)の筒内部に設けられ、表皮材(11)と同一の素材の面材から成る面状層が積層状に重ねられて成る積層面状材(13)と、を有する。
上記構成によれば、隙隠し部材(10)を、表皮材(11)の筒内部に表皮材(11)と同一の素材の面材から成る面状層が積層状に重ねられて成る積層面状材(13)を設けるという軽量且つ簡素な構成によって、隙隠し部材(10)に剛性と厚みとを持たせることができる。
また、積層面状材(13)が、積層状に曲げ重ねられる1枚の面材から成る。上記構成によれば、隙隠し部材(10)をより少ない部品点数で簡素に構成することができる。
また、積層面状材(13)が、表皮材(11)の筒の軸線(A)と平行な軸回りに曲げ重ねられた積層形状とされる。上記構成によれば、積層面状材(13)の曲げ重ね部分が表皮材(11)の筒の軸線(A)方向に延びる構成となる。したがって、隙隠し部材(10)を表皮材(11)の筒の軸線(A)方向に長尺に形成しても、積層面状材(13)によって高い曲げ剛性を発揮することができる。
また、積層面状材(13)が、表皮材(11)と同一素材から成る。上記構成によれば、隙隠し部材(10)を少ない部材種類数で構成することができる。
また、表皮材(11)が、袋状にすくい縫いされた袋形状とされる。積層面状材(13)が、表皮材(11)の袋の表裏方向に面状層を重ねる積層構造とされる。上記構成によれば、積層面状材(13)を袋状にすくい縫いされた表皮材(11)の内部に収まり良く設けることができる。また、積層面状材(13)によって、表皮材(11)を袋の表裏方向に見栄え良く膨らませることができる。
《第4の実施形態》
続いて、本発明の第4の実施形態に係るシートカバー1(乗物用シートカバー)の構成について、図10を用いて説明する。本実施形態では、図10に示すように、隙隠し部材10の積層面状材14が、表皮材11と同一素材(ポリエステル繊維製のファブリック材)ではあるが、表皮材11とは切り離された別部材によって構成されている。
詳しくは、積層面状材14は、複数枚の略矩形状の形にカットされた面材(面状層)が表皮材11の袋の表裏方向(上下方向)に積層状に重ねられて構成されたものとなっている。そして、上記積層面状材14を成す各面材は、これらをひとまとめに束ねるように縫い付けられている(縫合部S6)。なお、上記以外の構成については、第1の実施形態で示したシートカバー1と実質的に同一の構成となっているため、同一の符号を付して説明を省略することする。
以上をまとめると、第4の実施形態に係るシートカバー1は次のような構成となっている。すなわち、シート本体(4)を被覆するカバーピース(6)と、カバーピース(6)に縫い付けられて隣り合う構造物との隙間(T)にひれ状に張り出す隙隠し部材(10)と、を有する乗物用シートカバー(1)である。隙隠し部材(10)が、筒状に両端末が合わせられてカバーピース(6)に縫い付けられる面状の表皮材(11)と、表皮材(11)の筒内部に設けられ、表皮材(11)と同一の素材の面材から成る面状層が積層状に重ねられて成る積層面状材(14)と、を有する。
上記構成によれば、隙隠し部材(10)を、表皮材(11)の筒内部に表皮材(11)と同一の素材の面材から成る面状層が積層状に重ねられて成る積層面状材(14)を設けるという軽量且つ簡素な構成によって、隙隠し部材(10)に剛性と厚みとを持たせることができる。
また、積層面状材(14)が、表皮材(11)と同一素材から成る。上記構成によれば、隙隠し部材(10)を少ない部材種類数で構成することができる。
また、表皮材(11)が、袋状にすくい縫いされた袋形状とされる。積層面状材(14)が、表皮材(11)の袋の表裏方向に面状層を重ねる積層構造とされる。上記構成によれば、積層面状材(14)を袋状にすくい縫いされた表皮材(11)の内部に収まり良く設けることができる。また、積層面状材(14)によって、表皮材(11)を袋の表裏方向に見栄え良く膨らませることができる。
《その他の実施形態について》
以上、本発明の実施形態を4つの実施形態を用いて説明したが、本発明は上記実施形態のほか、以下に示す様々な形態で実施することができるものである。
1.本発明の乗物用シートカバーは、航空機用のシートの他、自動車や鉄道等の車両や船舶等の様々な乗物用に供されるシートにも適用可能である。また、乗物用シートカバーは、乗物用シートのシートクッションの他、シートバックやヘッドレスト等のシート本体を構成する構造体にも適用可能である。
2.シート本体を被覆するカバーピースは、ポリエステル繊維製の織物以外の織物又は編物から成るファブリックの他、各種の皮革から成るものであっても良い。隙隠し部材の表皮材及び積層面状材も同様である。隙隠し部材の表皮材は、カバーピースとは異なる素材の面材から成るものであってもよい。積層面状材も同様に、カバーピースとは異なる素材の面材から成るものであってもよい。隙隠し部材の表皮材と積層面状材とは、互いに異なる素材の面材から成るものであってもよい。
3.隙隠し部材の表皮材は、袋状にすくい縫いされるものの他、筒状に両端が開いた形に形成されるものであってもよい。また、表皮材は、袋状に縫い付けられるものにおいて、縫い目が外部に見える形に形成されるものであってもよい。また、隙隠し部材の表皮材は、その筒の軸線の延びる方向(各実施形態における前後方向)の長さが、ひれ状に張り出す方向(各実施形態における左右方向)の長さよりも短い袋形状に形成されていてもよい。
4.隙隠し部材の積層面状材は、表皮材の袋の表裏方向とは交差する方向に面状層を重ねる積層構造であってもよい。また、積層面状材の積層状に曲げ重ねられる曲げ方向は、表皮材の筒の軸線と平行な軸回りの曲げ方向の他、軸線と交差する軸回りの曲げ方向となるものであってもよい。また、上記の各曲げ方向を組み合わせた曲げ方向、すなわち、帯状の面材を特定方向に折り曲げて重ねた後、続いて上記特定方向とは交差する方向に折り曲げたりロール状に巻いたりして積層面状材を形成する構成であってもよい。
1 シートカバー(乗物用シートカバー)
2 シート
3 シートバック
4 シートクッション(シート本体)
4A 凹部
5 シートパッド
6 カバーピース
10 隙隠し部材
11 表皮材
12 積層面状材
13 積層面状材
14 積層面状材
S1 縫合部
S2 縫合部
S3 縫合部
S4 縫合部
S5 縫合部
S6 縫合部
A 軸線
T 隙間

Claims (5)

  1. シート本体を被覆するカバーピースと、該カバーピースに縫い付けられて隣り合う構造物との隙間にひれ状に張り出す隙隠し部材と、を有する乗物用シートカバーであって、
    前記隙隠し部材が、
    筒状に両端末が合わせられて前記カバーピースに縫い付けられる面状の表皮材と、
    該表皮材の筒内部に設けられ、該表皮材と同一の又は異なる素材の面材から成る面状層が積層状に重ねられて成る積層面状材と、を有する乗物用シートカバー。
  2. 請求項1に記載の乗物用シートカバーであって、
    前記積層面状材が、積層状に曲げ重ねられる1枚の面材から成る乗物用シートカバー。
  3. 請求項2に記載の乗物用シートカバーであって、
    前記積層面状材が、前記表皮材の筒の軸線と平行な軸回りに曲げ重ねられた積層形状とされる乗物用シートカバー。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の乗物用シートカバーであって、
    前記積層面状材が、前記表皮材と同一素材から成る乗物用シートカバー。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の乗物用シートカバーであって、
    前記表皮材が、袋状にすくい縫いされた袋形状とされ、前記積層面状材が、前記表皮材の袋の表裏方向に前記面状層を重ねる積層構造とされる乗物用シートカバー。
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