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JP6930589B2 - ウォーターブレイク型日焼け止め化粧料 - Google Patents

ウォーターブレイク型日焼け止め化粧料 Download PDF

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Description

本発明はウォーターブレイク型日焼け止め化粧料に関する。なお、本発明では化粧料用の組成物を化粧料と記載することがある。
日焼け止め化粧料の場合、紫外線防御効果を付与するため、メトキシケイ皮酸エチルヘキシル等の有機紫外線吸収剤を用いるが、これらはシリコーンとの相溶性が悪いため、シリコーン系の化粧料の安定化が難しい。このため、有機紫外線吸収剤を高配合すると感触も悪くなり、変色や変臭が生じる等の問題もあった。
近年、日常生活における日焼け止め対策として、さっぱりとした使用感で連続使用しやすい水中油型の日焼け止め化粧料で、有機紫外線吸収剤による感触が悪くなることがない化粧料が開発されている(特許文献1:特開2013−91625号公報)。しかしながら、水中油型化粧料では耐水性が低く、汗や水等の暴露等で落ちやすいという問題点があった。
一方、みずみずしい感触の油中水型化粧料を得るために、部分架橋型ポリエーテル変性シリコーンを用いて高含水で大粒径のエマルジョンを作製し、みずみずしい使用感の化粧料を得ることができることが知られている(特許文献2:特開2001−2521号公報)。このような大粒径のエマルジョン粒径を設計することによって、ウォーターブレイクタイプの化粧料を調製することができることも知られている。
さらに、高内水相の油中水型化粧料で紫外線散乱剤や吸収剤を併用することにより、みずみずしい日焼け止め化粧料を得る技術が知られている(特許文献3:特開2009−242294号公報)。しかしながら、紫外線散乱剤に対して過剰に活性剤が配合されているため、ウォーターブレイク感が感じられず、それらの比率とみずみずしさの関係に関する研究もなされていない。また、紫外線吸収剤を配合した油中水型ウォーターブレイク型化粧料を得る技術も知られている(特許文献4:特開2011−219448号公報)。しかしながら、紫外線散乱剤を含有する研究がなされていない。
以上のことから、紫外線散乱剤を含有し、感触が良く、耐水性が高く、みずみずしい使用感を付与できるウォーターブレイク型日焼け止め化粧料の研究が望まれている。
特開2013−91625号公報 特開2001−2521号公報 特開2009−242294号公報 特開2011−219448号公報
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、紫外線散乱剤配合下でも安定性に優れ、耐水性が高く、塗布時に乳化状態がスムーズに壊れて伸びが良く、使用感が良好なウォーターブレイク型日焼け止め化粧料を提供することを目的とする。なお、ウォーターブレイクとは、化粧料塗布時にそのせん断力により油中水型乳化物が壊れて、内相である水相が水滴として弾け出てくる現象をいう。
本発明者はこれらの課題を解決するために鋭意検討した結果、
(a)部分架橋型ポリエーテル変性シリコーン及び部分架橋型ポリグリセリン変性シリコーンから選ばれる1種又は2種以上:0.1〜4質量%、
(b)1種又は2種以上の非架橋型シリコーン活性剤:0.05〜2質量%、
(c)水性成分:50〜85質量%、
(d)平均一次粒子径が200nm以下の疎水化処理紫外線散乱剤:0.1〜21質量%、
(e)25℃で粘度が1〜30mm2/sの油剤:5〜30質量%を含有し、
(b)/(d)で表される(d)成分に対する(b)成分の質量比が0.05〜0.4である油中水型乳化物からなるウォーターブレイク型日焼け止め化粧料により、上記の課題が解決されることを見出し、本発明を完成した。
従って、本発明は下記ウォーターブレイク型日焼け止め化粧料を提供する。
[1].(a)部分架橋型ポリエーテル変性シリコーン及び部分架橋型ポリグリセリン変性シリコーンから選ばれる1種又は2種以上:0.1〜4質量%、
(b)1種又は2種以上の非架橋型シリコーン活性剤:0.05〜2質量%、
(c)水性成分:50〜85質量%、
(d)平均一次粒子径が200nm以下の疎水化処理紫外線散乱剤:0.1〜21質量%、
(e)25℃で粘度が1〜30mm2/sの油剤:5〜30質量%を含有し、
(b)/(d)で表される(d)成分に対する(b)成分の質量比が0.05〜0.4である油中水型乳化物からなるウォーターブレイク型日焼け止め化粧料。
[2].さらに、(f)部分架橋型オルガノポリシロキサン(但し、上記(a)成分を除く)を含有する[1]記載のウォーターブレイク型日焼け止め化粧料。
[3].(b)成分が、非架橋型ポリグリセリン変性シリコーンである[1]又は[2]記載のウォーターブレイク型日焼け止め化粧料。
[4].(d)成分が、(b)成分及び(e)成分を含有する油相中に予め分散させた分散体を含む、[1]〜[3]のいずれかに記載のウォーターブレイク型日焼け止め化粧料。
本発明のウォーターブレイク型日焼け止め化粧料は、紫外線散乱剤配合下でも安定性に優れ、耐水性が高く、塗布時に乳化状態がスムーズに壊れて伸びが良く、使用感が良好である。
[(a)成分]
本発明の(a)成分は、部分架橋型ポリエーテル変性シリコーン及び部分架橋型ポリグリセリン変性シリコーンから選ばれる1種以上である。
部分架橋型ポリエーテル変性シリコーンとしては、オルガノポリシロキサン鎖をポリエーテルによって架橋した三次元架橋物であれば特に限定されない。この部分架橋型ポリエーテル変性シリコーンの具体例としては、例えば、(ジメチコン/(PEG−10/15))クロスポリマー等の表示名称で知られている。これらはシリコーンオイルやその他のオイルを含む膨潤物として市販され、例えば、KSG−210,240等(何れも信越化学工業(株)製)の商品名で市販されている。主鎖にアルキル分岐を持つ架橋物(アルキル変性・部分架橋型ポリエーテル変性シリコーン)としては、例えば、(PEG−15/ラウリルジメチコン)クロスポリマー、(PEG−15/ラウリルポリジメチルシロキシエチルジメチコン)クロスポリマー等が挙げられる。これらはシリコーンオイルやその他のオイルを含む膨潤物として市販され、例えば、KSG−310,310Z,330,340,320Z、350Z,360Z等(何れも信越化学工業(株)製)等が挙げられる。
部分架橋型ポリグリセリン変性シリコーンとしては、オルガノポリシロキサン鎖をポリグリセリンによって架橋した三次元架橋物であれば特に限定されない。この部分架橋型ポリグリセリン変性シリコーンの具体例としては、(ジメチコン/ポリグリセリン−3)クロスポリマー等の表示名称で知られている。これらはシリコーンオイルやその他のオイルを含む膨潤物として市販され、例えば、KSG−710等(信越化学工業(株)製)の商品名で市販されている。主鎖にアルキル分岐を持つ架橋物としては、例えば、(ラウリルジメチコン/ポリグリセリン−3)クロスポリマー、(ポリグリセリル−3/ラウリルポリジメチルシロキシエチルジメチコン)クロスポリマー等が挙げられる。これらはシリコーンオイルやその他のオイルを含む膨潤物として市販され、例えば、KSG−810,820,820Z,830,840,850Z等(何れも信越化学工業(株)製)の商品名で市販されている。
(a)成分の配合量は、化粧料全体の0.1〜4質量%であり、0.2〜2質量%が好ましい。0.1質量%未満では、化粧料の乳化安定性が低下し、4質量%より多いとみずみずしさが失われ、塗布時の使用感が損なわれる場合がある。
(a)成分は1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができ、例えば、部分架橋型ポリエーテル変性シリコーンと部分架橋型ポリグリセリン変性シリコーンとの組み合わせにおいて、部分架橋型ポリエーテル変性シリコーンの相対的な配合比率が高い場合には、化粧料の伸びが良くなる傾向にあり、部分架橋型ポリグリセリン変性シリコーンの相対的な配合比率が高い場合には、化粧料がしっとりとした柔らかな使用感になる傾向にある。使用感の制御において、適宜にその配合比率を決定することができる。
[(b)成分]
本発明のウォーターブレイク型日焼け止め化粧料には、特に、化粧料の保存安定性や、乳化粒子径調整による使用感調整の点から、非架橋型シリコーン活性剤を配合する。通常化粧料に配合できる非架橋型シリコーン活性剤であれば特に限定されず、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。それらの界面活性剤の中でも、直鎖又は分岐状ポリオキシエチレン変性オルガノポリシロキサン、直鎖又は分岐状ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン変性オルガノポリシロキサン、直鎖又は分岐状ポリグリセリン変性オルガノポリシロキサン、直鎖又は分岐状ポリオキシエチレン・アルキル共変性オルガノポリシロキサン、直鎖又は分岐状ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン・アルキル共変性オルガノポリシロキサン、アクリルシリコーン系グラフト共重合体等であることが好ましい。具体例としては、KF−6011,6013,6043,6017,6017P等のポリエーテル変性シリコーン,KF−6028,6028P等のシリコーン分岐型ポリエーテル変性シリコーン,KF−6100,6104,6106等のシリコーン分岐型ポリグリセリン変性シリコーン,KP−578等のアクリルシリコーン系グラフト共重合体、KF−6038等のシリコーン・アルキル分岐型ポリエーテル変性シリコーン,KF−6048等のアルキル分岐型ポリエーテル変性シリコーン,KF−6105等のシリコーン・アルキル分岐型ポリグリセリン変性シリコーン等(何れも信越化学工業(株)製)が挙げられる。
これらの非架橋型シリコーン活性剤は上述の目的の他、(d)成分を良好に分散させる目的にも使用される。特に、(d)成分のより高い分散効果を所望する場合には、非架橋型ポリグリセリン変性シリコーンが好ましく、具体例としては、KF−6100,6104,6106,KF−6105等が挙げられ、特に、KF−6106,KF−6105等の分岐型ポリグリセリン変性シリコーンが好ましい。
(b)成分の配合量は、本発明の化粧料全体の0.05〜2質量%であり、0.2〜1.6質量%が好ましく、0.5〜1.6質量%がより好ましい。0.05質量%以上で化粧料の乳化安定性がより向上し、2質量%以下とすることで、よりみずみずしさや良好な塗布時の使用感が得られる。
[(c)成分]
本発明の(c)成分は、通常化粧料に配合できる水性成分であれば、特に限定されない。具体的には、水、保湿剤、水溶性高分子化合物、美肌用成分、水溶性無機塩、pH調整剤等が挙げられる。これらは1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
水としては、化粧料に一般的に使用される精製水や果実や植物の蒸留水の他、表示名称で定義される海水、温泉水、泥炭水等が挙げられる。水を配合する場合、その配合量は、(c)成分中の5〜85質量%であるのが好ましい。5質量%未満ではウォーターブレイク感が感じにくく、85質量%より多いと、化粧料の安定化が困難となるおそれがある。
保湿剤としては、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール;ソルビトール、マルトース、キシリトール等の糖アルコール;ブチレングリコール、ジブチレングリコール、プロピレングリコール、ジブチレングリコール、ペンチレングリコール、デカンジオール、オクタンジオール、ヘキサンジオール、エリスリトール、グリセリン、ジグリセリン、ポリエチレングリコール等の多価アルコール;グルコース、グリセリルグルコシド、ベタイン、コンドロイチン硫酸塩、ピロリドンカルボン酸塩、ポリオキシエチレンメチルグルコシド、ポリオキシプロピレンメチルグルコシド等が挙げられる。保湿剤を配合する場合、その配合量は、(c)成分中の5〜70質量%であるのが好ましい。保湿剤の配合により、化粧料の安定性の向上やウォーターブレイク感を調整することができる。
水溶性高分子化合物としてはカラギーナン、ヒアルロン酸塩、キサンタンガム等の天然の水溶性高分子化合物;ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等の半合成水溶性高分子化合物;ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー等の合成水溶性高分子化合物;ベントナイト、ラポナイト等の無機の水溶性高分子化合物等が挙げられる。水溶性高分子化合物を配合する場合、その配合量は、(c)成分中の0.01〜1質量%であるのが好ましい。水溶性高分子化合物の配合により、化粧料の安定性の向上やウォーターブレイク感を調整することができる。
美肌用成分としてはアルブチン、アスコルビン酸及びその誘導体等の美白剤;アラントイン、グリチルリチン酸塩等の抗炎症剤;ニコチン酸ベンジルエステル等の血行促進剤等が挙げられる。
その他、塩化ナトリウム、硫酸マグネシウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アルギニン、クエン酸、クエン酸ナトリウム、乳酸、グリコール酸等の水溶性無機塩やpH調整剤等が挙げられる。
(c)成分の配合量は、本発明の化粧料全体の50〜85質量%であり、55〜85質量%が好ましく、60〜85質量%がより好ましい。
[(d)成分]
本発明の(d)成分の原料として用いられる紫外線散乱剤は、通常化粧料に配合できる原料であれば特に限定されない。具体的には酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウムの1種又は2種以上から選ばれる金属酸化物である。この金属酸化物は、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウムの2種以上の複合粉体でもよく、また他の粉体との複合粉体でもよい。平均一次粒子径は200nm以下であり、150nm以下が好ましい。200nmより粒子径が大きいと紫外線防御機能が低下し、白残りしてしまう。なお、下限は特に限定されず、10nmとしてもよい。本発明で定義するところの紫外線散乱剤として用いられる粉体の平均一次粒子径は、透過型電子顕微鏡写真による粒子20個の平均値である。粉体は球状でない場合、粒子の長径の平均値を以って平均一次粒子径とする。
本発明の(d)成分は疎水化処理された紫外線散乱剤である。疎水化処理は、一般的に化粧品に使用される公知の表面処理であれば特に限定はされない。例えば、無機系処理剤としては、シリカ被覆、アルミナ被覆、水酸化アルミニウム被覆等が挙げられる。
有機系処理剤としては、カプリリルシラン(信越化学工業(株)製:AES−3083)等のシラン類又はシリル化剤、ジメチルシリコーン(信越化学工業(株)製:KF−96Aシリーズ)、メチルハイドロジェン型ポリシロキサン(信越化学工業(株)製:KF−99P,KF−9901等)、シリコーン分岐型シリコーン処理剤(信越化学工業(株)製:KF−9908,KF−9909等)等のシリコーンオイル;ワックス類;パラフィン類、ペルフルオロアルキルリン酸塩等の有機フッ素化合物;界面活性剤;N−アシルグルタミン酸等のアミノ酸、ステアリン酸アルミニウム、ミリスチン酸マグネシウム等の金属石鹸等が挙げられる。特に、KF−9909(信越化学工業(株)製)はシリコーンオイルやエステル油等の油剤のどちらに対しても高い分散性を示すため、サンスクリーンやファンデーションに応用される。これらの表面処理は1種又は2種以上を目的に応じて組合せてもよく、無機及び無機、有機及び有機、無機及び有機等いずれの組み合わせでもよい。
これらの表面処理をした紫外線散乱剤は市販品も使用可能である。例えば微粒子酸化チタンでは、MT−01,05,100Z,100TV,100AQ,100WP,150EX,505SAS、014Z,SMT−500SAS(テイカ製)、ST−455,455WS,457ECS,495M(チタン工業製)、TTO−S1,S4,51(C),55(A),55(C),80(A)(石原産業製)等の商品名で市販されている。微粒子酸化亜鉛では、MZ−306X,500HP,505T,506X,MZY−203S,303S,210M3S,TMZ−HA1,MZX−3040TS,508OTS(テイカ製)、FINEX−50S−LP2,FINEX−30S−LP2,FINEX−50W,FINEX−33W−LP2,FINEX−25−LPT(堺化学製)等の商品名で市販されている。
(d)成分の配合量は、化粧料全体の0.1〜21質量%であり、使用性や遮蔽性から1〜18質量%が好ましく、3〜15質量%がさらに好ましい。0.1質量%未満では十分な紫外線遮蔽効果を得ることができず、21質量%を超えて配合すると、使用時の展延性の悪化や、ウォーターブレイク感が得られない場合がある。
(b)/(d)で表される(d)成分に対する(b)成分の質量比は0.05〜0.4であり、0.07〜0.35が好ましく、0.08〜0.3がさらに好ましい。0.05未満では安定性や伸びが悪化し、0.4を超えるとウォーターブレイク感が得られない。
なお、(d)成分は、(b)成分及び(e)成分を含有する油相中に予め分散させた分散体として配合してもよい。分散体は市販品も使用可能であり、具体的には、SPD−T5、T6、T5L、Z5、Z6、Z5L等(何れも信越化学工業(株)製)等が挙げられる。
[(e)成分]
25℃で粘度が1〜30mm2/sの油剤は、通常化粧料に配合できる原料であれば、特に限定されない。具体的には、シリコーンオイル、エステル油、及び炭化水素油を使用することができ、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
シリコーンオイルとしては、通常化粧料に配合できる原料であれば特に限定されないが、具体的には、ジメチルポリシロキサン;シクロペンタシロキサン(デカメチルシクロペンタシロキサン);シクロヘキサシロキサン;ジシロキサン;トリシロキサン;メチルトリメチコン;カプリリルメチコン;ジフェニルジメチコン;ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン等のメチルフェニルポリシロキサン;メチルヘキシルポリシロキサン;メチルハイドロジェンポリシロキサン;ジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体等が挙げられる。これらの中でもさっぱりした使用感が得られる揮発性シリコーン〔市販品としては信越化学工業(株)製:TMF−1.5、KF−995、KF−96A−1cs、KF−96A−1.5cs、KF−96A−2cs等〕や、低粘度のシリコーン〔市販品としては信越化学工業(株)製:KF−96A−6cs等〕や、他の油剤との相溶性向上や艶出しの目的で使われるフェニルシリコーン〔市販品としては信越化学工業(株)製:KF−56A〕等が好まれる。これらのシリコーンオイルは1種又は2種以上を用いることができる。
その他の油剤としては、エチルヘキサン酸セチル、トリエチルヘキサノイン、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソトリデシル、パルミチン酸イソプロピル、ジカプリリルエーテル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸エチルヘキシル、炭酸ジエチルヘキシル、炭酸ジカプリリル、安息香酸アルキル(C12−15)、ジエチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、ジカプリン酸プロピレングリコール、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジエチル、アジピン酸ジイソプロピル、ミネラルオイル、スクワラン、スクワラン、軽質流動イソパラフィン、ウンデカン等が挙げられる。
(e)成分の粘度は25℃で1〜30mm2/sであり、好ましくは1〜25mm2/sであり、さらに好ましくは1〜20mm2/sである。なお、本発明において、動粘度はオストワルド粘度計による25℃の測定値である。mm2/sをcsと表記する場合がある。
(e)成分の配合量は、化粧料全体の5〜30質量%であり、8〜27質量%が好ましく、10〜25質量%がさらに好ましい。
[(f)成分]
本発明のウォーターブレイク型日焼け止め化粧料には、特に、化粧料の安定性、使用感改善の点から、部分架橋型オルガノポリシロキサン(但し、上記(a)成分を除く)を配合することが好ましい。(f)成分としては、通常化粧料に配合できる部分架橋型オルガノポリシロキサンであれば特に限定されず、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。(f)成分は、上記(a)成分とは異なり、分子構造中、ポリエーテル又はポリグリセリン構造を有しない化合物であり、油剤を膨潤することにより、構造粘性を有するエラストマーである。具体例としては、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー、(ビニルジメチコン/ラウリルジメチコン)クロスポリマー、(ラウリルポリジメチルシロキシエチルジメチコン/ビスビニルジメチコン)クロスポリマー、(ジメチコン/フェニルビニルジメチコン)クロスポリマー等の表示名称で知られている。これらはシリコーンオイルやその他のオイルを含む膨潤物として市販され、例えば、KSG−15,1510,16,15AP,19,41A,42A,43,44,042Z,045Z,048Z,18A等(何れも信越化学工業(株)製)が挙げられる。
(f)成分を配合する場合、(f)成分の配合量は、本発明の化粧料全体の0.1〜4質量%が好ましく、0.2〜2質量%がさらに好ましい。0.1質量%以上とすることで、化粧料の乳化安定性がより向上し、4質量%以下で、よりウォーターブレイク感が感じられやすく、塗布時の使用感が向上する。
本発明の化粧料には、通常の化粧料に使用される種々の成分を本発明の効果を損なわない範囲で配合することができる。成分としては、例えば(1)(e)成分以外の油剤、(2)(d)成分以外の粉体、(3)油溶性ゲル化剤、(4)皮膜剤、(5)(a),(b)成分以外の界面活性剤、(6)紫外線吸収剤、(7)その他の任意成分を含んでよい。これらは1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。これらの成分は、化粧料の種類等に応じて適宜選択使用され、またその配合量も化粧料の種類等の応じた公知の配合量から適宜選択される。
(1)(e)成分以外の油剤
油剤は、室温で固体、半固体、液状、いずれであってもよく、例えば、25℃の粘度が30mm2/sより大きいシリコーンオイル、天然動植物油脂類及び半合成油脂、重質流動イソパラフィン等の炭化水素油、脂肪酸、中粘度以上のエステル油、フッ素系油剤等を使用することができ、使用感調整を目的に適宜配合が可能である。油剤を配合する場合、油剤の配合量は、化粧料全体の0.1〜15質量%が好ましく、1〜10質量%がさらに好ましい。
シリコーンオイルとしては、通常化粧料に配合できる原料であれば特に限定されないが、具体的には、ジメチルポリシロキサンメチルハイドロジェンポリシロキサン、ジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体等の中粘度から高粘度の直鎖又は分岐状のオルガノポリシロキサン、アミノ変性オルガノポリシロキサン、ピロリドン変性オルガノポリシロキサン、ピロリドンカルボン酸変性オルガノポリシロキサン、高重合度のガム状ジメチルポリシロキサン、ガム状アミノ変性オルガノポリシロキサン、ガム状のジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体等のシリコーンゴム、及びシリコーンガムやゴムの環状オルガノポリシロキサン溶液、ステアロキシシリコーン等の高級アルコキシ変性シリコーン、高級脂肪酸変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、長鎖アルキル変性シリコーン、アミノ酸変性シリコーン、フッ素変性シリコーン等が挙げられる。これらの中でも艶出しの目的で使われる高重合フェニルシリコーン〔市販品としては信越化学工業(株)製54HV等〕や艶出しや使用感調整の目的で適宜に使用可能なシリコーンワックス〔市販品としては信越化学工業(株)製:KP−561P,562P,KF−7020S等〕がさらに好ましい。
(2)(d)成分以外の粉体
本発明の効果を著しく損なわない限り(d)成分以外の粉体を配合することができる。本発明において用いられる(d)成分以外の粉体は、通常化粧料に配合できる原料であれば、特に限定されない。例えば、シリコーン球状粉体、顔料等を使用することができる。
シリコーン球状粉体は、架橋型シリコーン球状粉末(即ち、ジオルガノシロキサン単位の繰返し連鎖が架橋した構造を有するオルガノポリシロキサンからなる、いわゆるシリコーンゴムパウダー)、シリコーン樹脂粒子(三次元網状構造のポリオルガノシルセスキオキサン樹脂粒子)等が挙げられ、具体例としては、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー、ポリメチルシルセスキオキサン等の表示名称で知られている。これらは球状粉体として市販され、例えば、KMP−598,590,591等や、シリコーンオイル等を含む膨潤物として市販され、例えば、KSG−016F等(何れも信越化学工業(株)製)の商品名で市販されている。
特にシリコーン樹脂被覆シリコーンゴム粉末は、べたつきの防止等の感触の向上効果や、しわ・毛穴等の形態補正効果を付与する目的で適宜に使用可能である。シリコーン樹脂被覆シリコーンゴム粉末の具体例としては、表示名称で定義される、(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマー、(ジフェニルジメチコン/ビニルジフェニルジメチコン/シルセスキオキサン)クロスポリマー、ポリシリコーン−22、ポリシリコーン−1クロスポリマー等が挙げられる。これらは、KSP−100,101,102,105,300,411,441等(何れも信越化学工業(株)製)の商品名で市販されている。
顔料は、一般にメイクアップ化粧料に用いられるものであれば特に制限されない。例えば、タルク、マイカ、カオリン、シリカ、炭酸カルシウム、亜鉛華、二酸化チタン、赤酸化鉄、黄酸化鉄、黒酸化鉄、群青、紺青、カーボンブラック、低次酸化チタン、コバルトバイオレット、酸化クロム、水酸化クロム、チタン酸コバルト、オキシ塩化ビスマス、チタン−マイカ系パール顔料等の無機顔料;赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色228号、赤色405号、橙色203号、黄色205号、黄色4号、黄色5号、青色1号、青色404号、緑色3号等のジルコニウム、バリウム又はアルミニウムレーキ等の有機顔料;クロロフィル、β−カロチン等の天然色素;染料等が挙げられる。これらをシリコーン等で表面処理したものも用いることができる。シリコーン処理された着色顔料の具体例としては、KTP−09W、09R、09Y、09B(何れも信越化学工業(株)製)等の商品名で市販されている。なお、本発明の化粧料には、本発明の効果を損なわない範囲で平均一次粒子径が200nmを超える顔料を配合してもよく、配合する場合の配合量は、化粧料全体の0.5〜15質量%が好ましい。
(3)油溶性ゲル化剤
油溶性ゲル化剤としては、通常化粧料に配合できる原料であれば、特に限定されないが、ロウ類、糖脂肪酸エステル、高級アルコール等が挙げられる。
ロウ類としては、セレシン、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレンワックス等の合成炭化水素ワックス;カルナウバロウ、キャンデリラロウ等の植物由来のワックス;ミツロウ等の動物由来のワックス等が挙げられる。
糖脂肪酸エステルとしては、デキストリンパルミチン酸エステル、デキストリンステアリン酸エステル、デキストリン2−エチルヘキサン酸パルミチン酸エステル等のデキストリン脂肪酸エステル;ショ糖パルミチン酸エステル、ショ糖ステアリン酸エステル等のショ糖脂肪酸エステル;フラクトオリゴ糖ステアリン酸エステル、フラクトオリゴ糖2−エチルヘキサン酸エステル等のフラクトオリゴ糖脂肪酸エステル等が挙げられる。
高級アルコールとしては、例えば、炭素数14〜22のアルコールが挙げられる。その他、ジステアルジモニウムヘクトライト、ステアラルコニウムヘクトライト、ヘクトライトの有機変性粘土鉱物等が挙げられる。
(4)皮膜剤
皮膜剤としては、通常化粧料に配合できる原料であれば特に限定されないが、具体的には、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸アルキル等のラテックス類、デキストリン、アルキルセルロースやニトロセルロース等のセルロース誘導体;トリ(トリメチルシロキシ)シリルプロピルカルバミド酸プルラン等のシリコーン化多糖化合物;トリ(トリメチルシロキシ)シリルプロピルカルバミド酸(ブテンジオール/ビニルアルコール)コポリマー等のシリコーン化ポリビニルアルコール;(アクリル酸アルキル/ジメチコン)コポリマー等のアクリル−シリコーン系グラフト共重合体;トリメチルシロキシケイ酸等のシリコーン樹脂;シリコーン変性ポリノルボルネン、フッ素変性シリコーン樹脂等のシリコーン系樹脂;フッ素樹脂;芳香族系炭化水素樹脂;ポリマーエマルジョン樹脂;テルペン系樹脂;ポリブテン;ポリイソプレン;アルキド樹脂;ポリビニルピロリドン変性ポリマー;ロジン変性樹脂;ポリウレタン等が挙げられる。
これらの中でも、シリコーン系の皮膜剤が耐水性や化粧持ち向上の点で好ましく、中でも、トリ(トリメチルシロキシ)シリルプロピルカルバミド酸プルラン〔市販品としては、溶剤に溶解したものとして、信越化学工業(株)製:TSPL−30−D5,ID〕、(アクリル酸アルキル/ジメチコン)コポリマー〔市販品としては、溶剤に溶解したものとして、信越化学工業(株)製:KP−543,545,549,550,545L等〕、トリメチルシロキシケイ酸〔市販品としては、溶剤に溶解したものとして、信越化学工業(株)製:KF−7312J,X−21−5250等〕、シリコーン変性ポリノルボルネン〔市販品としては、溶剤に溶解したものとして、信越化学工業(株)製:NBN−30−ID等〕等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
(5)界面活性剤
上記(a),(b)成分以外の界面活性剤を使用することができる。界面活性剤としては、非イオン性、アニオン性、カチオン性及び両性の活性剤があり、特に制限されるものではない。本発明の効果を損なわない限り、通常の化粧料に使用されるものであれば、いずれも使用することができる。
(6)紫外線吸収剤
紫外線吸収剤としては、通常化粧料に配合できる原料であれば、特に限定されない。具体的には、サリチル酸ホモメンチル、オクトクリレン、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、4−(2−β−グルコピラノシロキシ)プロポキシ−2−ヒドロキシベンゾフェノン、サリチル酸オクチル、2−[4−(ジエチルアミノ)−2−ヒドロキシベンゾイル]安息香酸ヘキシルエステル、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノン、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノンジスルホン酸ナトリウム、ジヒドロキシベンゾフェノン、ジメチコジエチルベンザルマロネート、1−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,4−ジメチル−1,3−ペンタンジオン、ジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリジンプロピオン酸2−エチルヘキシル、テトラヒドロキシベンゾフェノン、テレフタリリデンジカンフルスルホン酸、2,4,6−トリス[4−(2−エチルヘキシルオキシカルボニル)アニリノ]−1,3,5−トリアジン、トリメトキシケイ皮酸メチルビス(トリメチルシロキシ)シリルイソペンチル、ドロメトリゾールトリシロキサン、パラジメチルアミノ安息香酸2−エチルヘキシル、パラメトキシケイ皮酸イソプロピル、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、2,4−ビス−[{4−(2−エチルヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシ}−フェニル]−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、ヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン酸及びその三水塩、ヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン酸ナトリウム、フェニルベンズイミダゾールスルホン酸、2,2’−メチレンビス[6−(2Hベンゾトリアゾール−2−イル)−4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノール]等が挙げられる。また、UVA吸収剤(例えば、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル等)と、UVB吸収剤(例えば、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル等)を併用することが可能であり、それぞれを任意に組み合わせることも可能である。
(7)その他の任意成分
その他の添加剤としては、油溶性防腐剤・殺菌剤・抗炎症剤、香料等が挙げられる。
油中水型乳化物の乳化形態としては、W/O型エマルジョン、O/W/O型エマルジョンのいずれの形態でもよい。ウォーターブレイク型日焼け止め化粧料は肌へ塗布した際に内水相が弾け出る使用感が得られる。
本発明における日焼け止め化粧料は、必須成分を含有する化粧料であれば、特に限定されるものではないが、例えば、美容液、乳液、クリーム、マッサージクリーム、パック、ヘアケア、ファンデーション、化粧下地、コンシーラー、バーム、チークカラー、リップ、アイライナー、ボディーメーキャップ等、これらに日焼け止め効果を付与した製品に応用することが可能である。本発明の化粧料の性状としては、液状、クリーム状、固形状、ゲル状、ムース状、スティック状等の種々の性状を選択することができる。
[製造方法]
本発明のウォーターブレイク型日焼け止め化粧料は公知の方法で製造することができ、上述した各成分を含む油相組成物と、水相組成物とを混合し、パドルやディスパー、ホモジナイザーにより乳化することを含む方法により製造することができる。
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明をさらに説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。配合量は特に指定のない限り質量%、比は質量比を示す。
[実施例1〜6、比較例1〜8]
表2,3,4に示す処方の油中水型化粧料を下記方法で調製し、下記特性評価を行った。
<化粧料の調製:実施例1〜4、比較例1〜8>
A:成分(1)を均一に混合した。
B:成分(3)を均一に混合した。
C:成分(2)をペイントシェイカーにて(メディア直径1.5mm)スラリーを調製した。
D:BをAに添加して乳化し、Cを加えウォーターブレイク型日焼け止め化粧料を得た。
<化粧料の調製:実施例5,6>
A:成分(2)を三本ロールにて分散した。
B:成分(1)を均一に混合した。
C:成分(3)を均一に混合した。
D:CをBに添加して乳化し、Aを加えウォーターブレイク型日焼け止め化粧料を得た。
(1)化粧料の安定性
化粧料を50℃の恒温槽内に1ヶ月間保管した後に性状を肉眼で観察し、肌に塗布して感触を調べた。その結果、分離や感触の変化が起こる等の問題がないものを「◎」、問題があるものを「×」とした。
(2)特性評価
化粧料について、ウォーターブレイク感(水滴の弾け具合)、伸び(展延性)及び使用感(べたつきのなさ)、耐水性(汗での落ちにくさ)の項目を10名の専門パネラーで評価した。表1に示される評価基準により評価し、結果を10名の平均値に基づき、下記判定基準に従って判定した。結果を表2〜4中に併記する。
Figure 0006930589
判定基準
◎:平均点が4.5点以上
○:平均点が3.5点以上4.5点未満
△:平均点が2.5点以上3.5点未満
×:平均点が1.5点以上2.5点未満
××:平均点が1.5点未満
[実施例1〜4、比較例1〜8]
Figure 0006930589

(注1)部分架橋型ポリエーテル変性シリコーン組成物;KSG−210〈架橋物:約25%、ジメチルポリシロキサン(6cs):約75%〉(信越化学工業(株)製)
(注2)ポリエーテル変性シリコーン;KF−6017(信越化学工業(株)製)
(注3)部分架橋型ジメチルポリシロキサン組成物;KSG−15〈架橋物:約7%、シクロペンタシロキサン:約93%〉(信越化学工業(株)製)
(注4)シリコーン分岐型ポリグリセリン変性シリコーン;KF−6106(信越化学工業(株)製)
なお、量は組成物を配合する場合は、組成物の配合量である(以下、同様)。
Figure 0006930589

(注1)部分架橋型ポリエーテル変性シリコーン組成物;KSG−210〈架橋物:約25%、ジメチルポリシロキサン(6cs):約75%〉(信越化学工業(株)製)
(注2)ポリエーテル変性シリコーン;KF−6017(信越化学工業(株)製)
(注3)部分架橋型ジメチルポリシロキサン組成物;KSG−15〈架橋物:約7%、シクロペンタシロキサン:約93%〉(信越化学工業(株)製)
(注4)シリコーン分岐型ポリグリセリン変性シリコーン;KF−6106(信越化学工業(株)製)
[実施例5,6]
Figure 0006930589

(注1)アルキル変性・部分架橋型ポリエーテル変性シリコーン組成物;KSG−330〈架橋物:約20%、トリエチルヘキサノイン:約80%〉(信越化学工業(株)製)
(注2)シリコーン・アルキル分岐型ポリエーテル変性シリコーン;KF−6038信越化学工業(株)製)
(注3)部分架橋型ジメチルポリシロキサン組成物;KSG−16〈架橋物:約25%、ジメチコン(6cs):約75%〉(信越化学工業(株)製)
(注4)シリコーン・アルキル分岐型ポリグリセリン変性シリコーン;KF−6105(信越化学工業(株)製)
(注5)シリコーン処理酸化チタン;KTP−09W〈平均一次粒子径:200nmより大きい〉(信越化学工業(株)製)
(注6)シリコーン処理酸化鉄;KTP−09R、09Y、09B〈平均一次粒子径:200nmより大きい〉(信越化学工業(株)製)
上記表2,4の結果より、実施例1〜6のウォーターブレイク型日焼け止め化粧料は、化粧料の安定性(50℃・1ヶ月)、ウォーターブレイク感(水滴の弾け具合)、伸び(展延性)及び使用感(べたつきのなさ)、耐水性(汗での落ちにくさ)が良好であることが分かった。また、上記表4の結果より、分散剤としての(b)成分を非架橋型ポリグリセリン変性シリコーンとした実施例5の方がよりウォーターブレイク感が感じられることが分かった。
本発明の(a)成分を配合しない比較例1は乳化状態が悪いため安定性が好ましくなかった。(b)成分の配合量が多い比較例3,4や(b)/(d)が0.4を超える比較例6ではウォーターブレイク感が感じられず、(b)/(d)が0.05未満である比較例7では安定性や伸びが悪い。(c)成分の配合量が少ない比較例5や(d)成分の代わりに疎水化処理されていない紫外線散乱剤を用いた比較例8では満足な特性が得られない。また、比較例2の結果から、微量の(b)成分が安定性向上に寄与していた。
[実施例7]
日焼け止めクリーム
<化粧料の調製>
A:成分1〜7を均一に混合した。
B:成分9〜14を均一に混合した。
C:BをAに添加して乳化し、成分8を加えて日焼け止めクリームを得た。
成分 (%)
1.アルキル変性・部分架橋型ポリエーテル変性シリコーン組成物(注1)
3.5
2.シリコーン・アルキル分岐型ポリエーテル変性シリコーン(注2)
0.2
3.アルキル変性・部分架橋型ジメチルポリシロキサン組成物(注3)

4.トリエチルヘキサノイン 2
5.ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン(注4) 3
6.メトキシケイヒ酸エチルヘキシル 5
7.サリチル酸エチルヘキシル 2
8.シリコーン処理微粒子酸化亜鉛分散体(注5) 15
9.ブチレングリコール(BG) 8
10.エタノール 3
11.フェノキシエタノール 0.3
12.クエン酸ナトリウム 0.2
13.塩化ナトリウム 1
14.精製水 残量
合計 100.0
(b)/(d):0.11
(注1)アルキル変性・部分架橋型ポリエーテル変性シリコーン組成物;KSG−330〈架橋物:約20%、トリエチルヘキサノイン:約80%〉(信越化学工業(株)製)
(注2)シリコーン・アルキル分岐型ポリエーテル変性シリコーン;KF−6038(信越化学工業(株)製)
(注3)アルキル変性・部分架橋型ジメチルポリシロキサン組成物;KSG−43〈架橋物:約30%、トリエチルヘキサノイン:約70%〉(信越化学工業(株)製)
(注4)ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン;KF−56A(信越化学工業(株)製)
(注5)シリコーン処理微粒子酸化亜鉛分散体;SPD−Z5〈シリコーン処理微粒子酸化亜鉛60%〉(信越化学工業(株)製)
得られた日焼け止めクリームはウォーターブレイク感、使用感、伸びが良く、保存安定性、耐水性に優れていることが確認された。
[実施例8]
日焼け止めクリーム
<化粧料の調製>
A:成分1〜7を均一に混合した。
B:成分9〜15を均一に混合した。
C:BをAに添加して乳化し、8を加え日焼け止めクリームを得た。
成分 (%)
1.アルキル変性・部分架橋型ポリグリセリン変性シリコーン組成物
(注1) 3.5
2.シリコーン・アルキル分岐型ポリグリセリン変性シリコーン(注2)
0.2
3.シリコーン・アルキル変性部分架橋型ジメチルポリシロキサン組成物
(注3) 3
4.ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン(注4) 3
5.メトキシケイヒ酸エチルヘキシル 5
6.ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル 2
7.シリコーン複合粉体(注5) 1.5
8.金属石鹸処理微粒子酸化チタン分散体(注6) 10
9.ヒアルロン酸ナトリウム(2%溶液) 5
10.グリセリン 3
11.エタノール 8
12.フェノキシエタノール 0.3
13.クエン酸ナトリウム 0.2
14.硫酸マグネシウム 1
15.精製水 残量
合計 100.0
(b)/(d):0.3
(注1)アルキル変性・部分架橋型ポリグリセリン変性シリコーン組成物;KSG−830〈架橋物:約20%、トリエチルヘキサノイン:約80%〉(信越化学工業(株)製)
(注2)シリコーン・アルキル分岐型ポリグリセリン変性シリコーン;KF−6105(信越化学工業(株)製)
(注3)シリコーン・アルキル変性部分架橋型ジメチルポリシロキサン組成物;KSG−045Z〈架橋物:約20%、シクロペンタシロキサン:約80%〉(信越化学工業(株)製)
(注4)ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン;KF−56A(信越化学工業(株)製)
(注5)シリコーン複合粉体;KSP−105(信越化学工業(株)製)
(注6)金属石鹸処理微粒子酸化チタン分散体;SPD−T5〈金属石鹸処理微粒子酸化チタン40%〉(信越化学工業(株)製)
得られた日焼け止めクリームはウォーターブレイク感、使用感、伸びが良く、保存安定性、耐水性に優れていることが確認された。
[実施例9]
スティックファンデーション
<化粧料の調製>
A:成分9〜12を三本ロールにて分散した。
B:成分1〜8を95℃まで加熱し、均一に混合した。
C:成分13〜16、Aを均一に混合し、85℃まで加熱した。
D:CをBに添加して乳化し、スティック容器に充填後、徐冷しスティックファンデーションを得た。
成分 (%)
1.部分架橋型ポリグリセリン変性シリコーン組成物(注1) 4
2.シリコーン・アルキル分岐型ポリエーテル変性シリコーン(注2)
0.5
3.ステアリン酸イヌリン(注3) 2.5
4.セレシン 5.5
5.ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン(注4) 11.5
6.ポリメチルシルセスキオキサン(注5) 1.5
7.イソノナン酸イソトリデシル 4
8.シリコーン・アルキル分岐型ポリグリセリン変性シリコーン(注6)
0.3
9.シリコーン処理酸化チタン(注7) 6.5
10.シリコーン処理酸化鉄(注8) 1
11.シリコーン処理微粒子酸化亜鉛(平均一次粒子径:60nm)3
12.ジブチレングリコール(DPG) 6
13.メチルパラベン 0.1
14.クエン酸ナトリウム 0.2
15.塩化ナトリウム 0.5
16.精製水 残量
合計 100.0
(b)/(d):0.27
(注1)部分架橋型ポリグリセリン変性シリコーン組成物;KSG−710〈架橋物:約25%、ジメチコン(6cs):約75%〉(信越化学工業(株)製)
(注2)シリコーン・アルキル分岐型ポリエーテル変性シリコーン;KF−6038(信越化学工業(株)製)
(注3)ステアリン酸イヌリン;レオパールISK2(千葉製粉社製)
(注4)ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン;KF−56A(信越化学工業(株)製)
(注5)ポリメチルシルセスキオキサン;KMP−590(信越化学工業(株)製)
(注6)シリコーン・アルキル分岐型ポリグリセリン変性シリコーン;KF−6105(信越化学工業(株)製)
(注7)シリコーン処理酸化チタン;KF−99P(信越化学工業(株)製)を用い、平均一次粒子径:200nmより大きい粉体を其々に疎水化表面処理されたシリコーン処理チタン
(注8)シリコーン処理酸化鉄;KTP−09R、09Y、09B〈平均一次粒子径:200nmより大きい〉(信越化学工業(株)製)
得られたスティックファンデーションはウォーターブレイク感、使用感、伸びが良く、保存安定性、耐水性に優れていることが確認された。
[実施例10]
BBクリーム
<化粧料の調製>
A:成分9〜14を三本ロールにて分散した。
B:成分1〜8、Aを均一に混合した。
C:成分15〜20を均一に混合した。
D:CをBに添加して乳化し、BBクリームを得た。
成分 (%)
1.アルキル変性・部分架橋型ポリエーテル変性シリコーン組成物(注1)

2.シリコーン・アルキル分岐型ポリエーテル変性シリコーン(注2)
0.2
3.フェニル変性・部分架橋型ジメチルポリシロキサン組成物(注3)

4.ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン(注4) 3
5.トリメチルシロキシケイ酸溶液(注5) 0.5
6.メトキシケイヒ酸エチルヘキシル 5
7.ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル 1
8.オクトクリレン 2
9.パルミチン酸エチルヘキシル 4
10.アクリル−シリコーン系グラフト共重合体(注6) 0.5
11.シリコーン処理酸化チタン(注7) 5
12.シリコーン処理酸化鉄(注8) 1
13.金属石鹸処理微粒子酸化チタン(平均一次粒子径:120nm)

14.シリコーン処理微粒子酸化亜鉛(平均一次粒子径:30nm)4
15.グリセリン 8
16.ペンチレングリコール 1
17.メチルパラベン 0.1
18.クエン酸ナトリウム 0.2
19.塩化ナトリウム 0.5
20.水 残量
合計 100.0
(b)/(d):0.12
(注1)アルキル変性・部分架橋型ポリエーテル変性シリコーン組成物;KSG−330〈架橋物:約20%、トリエチルヘキサノイン:約80%〉(信越化学工業(株)製)
(注2)シリコーン・アルキル分岐型ポリエーテル変性シリコーン;KF−6038(信越化学工業(株)製)
(注3)フェニル変性・部分架橋型ジメチルポリシロキサン組成物;KSG−18A〈架橋物:約15%、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン:約85%〉(信越化学工業(株)製)
(注4)ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン;KF−56A(信越化学工業(株)製)
(注5)トリメチルシロキシケイ酸溶液;KF−7312J(信越化学工業(株)製)
(注6)アクリル−シリコーン系グラフト共重合体;KP−578(信越化学工業(株)製)
(注7)シリコーン処理酸化チタン;KTP−09W〈平均一次粒子径:200nmより大きい〉(信越化学工業(株)製)
(注8)シリコーン処理酸化鉄;KTP−09R、09Y、09B〈平均一次粒子径:200nmより大きい〉(信越化学工業(株)製)
得られたBBクリームはウォーターブレイク感、使用感、伸びが良く、保存安定性、耐水性に優れていることが確認された。
[実施例11]
下地クリーム
<化粧料の調製>
A:成分8〜11を三本ロールにて分散した。
B:成分1〜7、Aを均一に混合した。
C:成分12〜17を均一に混合した。
D:CをBに添加して乳化し、下地クリームを得た。
成分 (%)
1.部分架橋型ポリエーテル変性シリコーン組成物(注1) 3.5
2.シリコーン分岐型ポリエーテル変性シリコーン(注2) 0.2
3.部分架橋型ジメチルポリシロキサン組成物(注3) 1
4.メチルトリメチコン(注4) 4.5
5.メトキシケイヒ酸エチルヘキシル 3
6.アクリル−シリコーン系グラフト共重合体溶液(注5) 1
7.フェニル変性シリコーン複合粉体(注6) 2
8.ジメチコン(6cs) 5
9.シリコーン分岐型ポリグリセリン変性シリコーン(注7) 0.6
10.金属石鹸処理微粒子酸化チタン(平均一次粒子径:120nm)

11.シリコーン処理微粒子酸化亜鉛(平均一次粒子径:60nm)6
12.グリセリン 3
13.エタノール 8
14.フェノキシエタノール 0.3
15.クエン酸ナトリウム 0.2
16.塩化ナトリウム 1
17.精製水 残量
合計 100.0
(b)/(d):0.08
(注1)部分架橋型ポリエーテル変性シリコーン組成物;KSG−210〈架橋物:約25%、ジメチコン:約75%〉(信越化学工業(株)製)
(注2)シリコーン分岐型ポリエーテル変性シリコーン;KF−6028(信越化学工業(株)製)
(注3)部分架橋型ジメチルポリシロキサン組成物;KSG−19〈架橋物:約15%、ジメチコン:約85%〉(信越化学工業(株)製)
(注4)メチルトリメチコン;TMF−1.5(信越化学工業(株)製)
(注5)アクリル−シリコーン系グラフト共重合体溶液;KP−549〈重合体:40%、メチルトリメチコン:60%〉(信越化学工業(株)製)
(注6)フェニル変性シリコーン複合粉体;KSP−300(信越化学工業(株)製)
(注7)シリコーン分岐型ポリグリセリン変性シリコーン;KF−6106(信越化学工業(株)製)
得られた下地クリームはウォーターブレイク感、使用感、伸びが良く、保存安定性、耐水性に優れていることが確認された。
[実施例12]
日焼け止めクリーム
<化粧料の調製>
A:成分6〜8を三本ロールにて分散した。
B:成分1〜5を85℃で均一に混合し、9、Aを加えて均一に混合した。
C:成分10〜15を均一に混合した。
D:CをBに添加して乳化し、日焼け止めクリームを得た。
成分 (%)
1.部分架橋型ポリエーテル変性シリコーン組成物(注1) 3.5
2.シリコーン分岐型ポリグリセリン変性シリコーン(注2) 0.1
3.パルミチン酸デキストリン(注3) 0.4
4.ミリスチン酸オクチルドデシル 5.1
5.アルキル変性シリコーン複合粉体(注4) 0.5
6.シクロペンタシロキサン 7
7.シリコーン分岐型ポリグリセリン変性シリコーン(注2) 0.7
8.金属石鹸処理微粒子酸化チタン(平均一次粒子径:120nm)
6.3
9.シリコーン処理微粒子酸化亜鉛分散体(注5) 22
10.グリセリン 3
11.ブチレングリコール 6
12.メチルパラベン 0.15
13.クエン酸ナトリウム 0.2
14.硫酸マグネシウム 1
15.精製水 残量
合計 100.0
(b)/(d):0.1
(注1)部分架橋型ポリエーテル変性シリコーン組成物;KSG−210〈架橋物:約25%、ジメチコン:約75%〉(信越化学工業(株)製)
(注2)シリコーン分岐型ポリグリセリン変性シリコーン;KF−6106(信越化学工業(株)製)
(注3)パルミチン酸デキストリン;レオパールTL2(千葉製粉社製)
(注4)アルキル変性シリコーン複合粉体;KSP−441(信越化学工業(株)製)
(注5)シリコーン処理微粒子酸化亜鉛分散体;SPD−Z5〈シリコーン処理微粒子酸化亜鉛60%〉(信越化学工業(株)製)
得られた日焼け止めクリームはウォーターブレイク感、使用感、伸びが良く、保存安定性、耐水性に優れていることが確認された。
[実施例13]
日焼け止めクリーム
<化粧料の調製>
A:成分8〜10をビーズミルにて分散した。
B:成分1〜7を均一に混合し、A、成分11を加えて均一に混合した。
C:成分12〜17を均一に混合した。
D:CをBに添加して乳化し、日焼け止めクリームを得た。
成分 (%)
1.部分架橋型ポリエーテル変性シリコーン組成物(注1) 6
2.イソノナン酸イソノニル 3
3.(カプリル酸/カプリン酸)ヤシアルキル 3
4.シクロペンタシロキサン 7.5
5.メトキシケイヒ酸エチルヘキシル 7.5
6.ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル 2
7.ホモサレート 2
8.シクロペンタシロキサン 7
9.シリコーン・アルキル分岐型ポリグリセリン変性シリコーン(注2)
0.7
10.シリコーン処理微粒子酸化(平均一次粒子径:25nm) 10
11.ポリメチルシルセスキオキサン(注3) 1.3
12.エタノール 6
13.ブチレングリコール 3
14.フェノキシエタノール 0.2
15.クエン酸ナトリウム 0.2
16.塩化ナトリウム 1
17.精製水 残量
合計 100.0
(b)/(d):0.07
(注1)部分架橋型ポリエーテル変性シリコーン組成物;KSG−210〈架橋物:約25%、ジメチコン:約75%〉(信越化学工業(株)製)
(注2)シリコーン・アルキル分岐型ポリグリセリン変性シリコーン;KF−6105(信越化学工業(株)製)
(注3)ポリメチルシルセスキオキサン;KMP−591(信越化学工業(株)製)
得られた日焼け止めクリームはウォーターブレイク感、使用感、伸びが良く、保存安定性、耐水性に優れていることが確認された。

Claims (6)

  1. (a)部分架橋型ポリエーテル変性シリコーン及び部分架橋型ポリグリセリン変性シリコーンから選ばれる1種又は2種以上:0.1〜4質量%、
    (b)1種又は2種以上の非架橋型シリコーン活性剤:0.05〜1.9質量%、
    (c)水性成分:50〜85質量%、
    (d)平均一次粒子径が200nm以下の疎水化処理紫外線散乱剤:0.1〜21質量%、及び
    (e)25℃の粘度が1〜30mm2/sの油剤:5〜30質量%を含有し、
    (b)/(d)で表される(d)成分に対する(b)成分の質量比が0.05〜0.4である油中水型乳化物からなるウォーターブレイク型日焼け止め化粧料。
  2. さらに、(f)部分架橋型オルガノポリシロキサン(但し、上記(a)成分を除く)を含有する請求項1記載のウォーターブレイク型日焼け止め化粧料。
  3. (b)成分が、直鎖又は分岐状ポリオキシエチレン変性オルガノポリシロキサン、直鎖又は分岐状ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン変性オルガノポリシロキサン、直鎖又は分岐状ポリグリセリン変性オルガノポリシロキサン、直鎖又は分岐状ポリオキシエチレン・アルキル共変性オルガノポリシロキサン、及び直鎖又は分岐状ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン・アルキル共変性オルガノポリシロキサン、ならびに(アクリレーツ/アクリル酸エチルヘキシル/メタクリル酸ジメチコン)コポリマー)から選ばれる1種又は2種以上の非架橋型シリコーン活性剤である、請求項1又は2記載のウォーターブレイク型日焼け止め化粧料。
  4. (b)成分が、非架橋型ポリグリセリン変性シリコーンである請求項1又は2記載のウォーターブレイク型日焼け止め化粧料。
  5. (b)/(d)で表される(d)成分に対する(b)成分の質量比が0.09〜0.33である、請求項1〜4のいずれか1項記載のウォーターブレイク型日焼け止め化粧料。
  6. (d)成分(b)成分及び(e)成分を含有する油相中に分散さた分散体を配合する工程を含む、請求項1〜のいずれか1項記載のウォーターブレイク型日焼け止め化粧料を製造する製造方法
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