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JP6834914B2 - 物体認識装置 - Google Patents

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Description

本発明は、物体認識装置に関する。
特開2017−102861号公報には、車載カメラを用いて車両の周囲の撮像画像を取得し、この撮像画像に含まれる物体の地図上の位置を算出する物体認識装置が開示されている。撮像画像上で成立する物体とランドマークの位置関係は、地図上においても成立することから、この物体認識装置は、撮像画像上で特定した物体とランドマークの位置関係、および、既知情報である地図上のランドマークの位置情報に基づいて、撮像画像上で特定した物体の地図上における位置を算出する。
特開2017−102861号公報
しかし、車載カメラは前後距離の精度が高くないことから、上述した撮像画像上で特定した物体とランドマークの位置関係は必ずしも正確でない。車載カメラの代わりにミリ波レーダーを用いることもできる。しかし、ミリ波レーダーは横位置精度が高くないことから、車載カメラの代用品として最適であるとは言い難い。
この点、ライダー(LIDAR: Laser Imaging Detection and Ranging)は、物体とランドマークの位置関係を正しく特定することができる。但し、ライダーの光軸が所望の方向からずれていると、この特定の精度が低下する。そのため、ライダーの光軸の補正は、定期的に行われることが望ましい。しかし、光軸の補正は、車両と物体の相対位置や相対速度に基づく確からしさを指標にして行われることが一般的である。そのため、補正に必要な物体のサンプル数が多くなり、補正が完了するまでに時間を要してしまう。従って、光軸の補正を短時間で完了するための技術開発が望まれる。
本発明は、上述のような課題に鑑みてなされたものであり、物体認識に用いられるライダーの光軸の補正を短時間で完了することのできる技術を提供することを目的とする。
第1の発明は、上述した課題を解決するための物体認識装置であり次の特徴を有する。
前記物体認識装置は、カメラと、ライダーと、地図データベースと、車両位置推定部と、方位角推定部と、固定物位置特定部と、光軸基準補正部と、を備える。
前記カメラは、自車両の外部状況を撮像する。
前記ライダーは、前記自車両の周囲の立体物を検出する。
前記地図データベースは、地図情報、および、地図上の固定物の位置情報およびスタイル情報を少なくとも記憶している。
前記車両位置推定部は、前記自車両の地図上の位置を推定する処理を行う。
前記方位角推定部は、前記カメラからの撮像情報と、前記位置情報と、を用いて、前記自車両の前後軸が基準方位となす角度を方位角として推定する処理を行う。
前記固定物位置特定部は、前記ライダーが検出した固定物情報と、前記スタイル情報と、前記位置情報と、を用いて、前記ライダーが検出した固定物の地図上の位置を特定する処理を行う。
前記光軸基準補正部は、前記自車両の地図上の位置と、前記方位角と、前記固定物の地図上の位置と、前記ライダーが前記固定物を検出したときの光軸基準に対するレーザー光の送出角度と、を用いて、前記光軸基準を補正する処理を行う。
第2の発明は、第1の発明において次の特徴を有する。
前記車両位置推定部による推定処理、前記方位角推定部による推定処理、および、前記固定物位置特定部による特定処理が、少なくとも前記自車両の停止中に行われる。
第3の発明は、第1または第2の発明において次の特徴を有する。
前記物体認識装置は、光軸異常判定部を更に備える。
前記光軸異常判定部は、前記光軸基準補正部による補正処理後の前記光軸基準と、前記光軸基準の初期角度の角度差が所定角度以上の場合に、前記光軸基準に異常が発生していると判定する。
第1の発明によれば、方位角推定部による推定処理において、地図上の固定物の位置情報が用いられる。また、固定物位置特定部による特定処理において、地図上の固定物の位置情報およびスタイル情報が用いられる。そのため、方位角推定部による推定処理や、固定物位置特定部による特定処理に要する時間を短くすることが可能になる。従って、自車両と物体の相対位置や相対速度に基づく確からしさに基づいて光軸補正を行う場合よりも短い時間で、ライダーの光軸基準の補正を完了させることが可能になる。
第2の発明によれば、車両位置推定部による推定処理、方位角推定部による推定処理、および、固定物位置特定部による特定処理が、少なくとも自車両の停止中に行われる。自車両の停止中であれば、自車両の走行中に比べて、自車両の地図上の位置および方位角の推定精度や、固定物の地図上の位置の特定精度を高めることが可能になる。よって、ライダーの光軸基準の補正の精度を高めることが可能になる。
第3の発明によれば、光軸異常判定部による判定処理が可能になる。従って、自車両のドライバーに注意喚起することが可能になる。
本発明の実施の形態1に係る物体認識装置の構成を示すブロック図である。 ライダーによる立体物の検出手法の概要を説明する図である。 光軸基準補正部によるずれ角θgapの算出手法を説明する図である。 本発明の実施の形態2に係る物体認識装置の構成を示すブロック図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。ただし、以下に示す実施の形態において各要素の個数、数量、量、範囲等の数に言及した場合、特に明示した場合や原理的に明らかにその数に特定される場合を除いて、その言及した数に、この発明が限定されるものではない。また、以下に示す実施の形態において説明する構造やステップ等は、特に明示した場合や明らかに原理的にそれに特定される場合を除いて、この発明に必ずしも必須のものではない。
実施の形態1.
1.物体認識装置の構成
図1は、本発明の実施の形態1に係る物体認識装置の構成を示すブロック図である。図1に示す物体認識装置1は、車両に搭載されて、当該車両の前方、側方および後方に存在する立体物を認識するものである。認識対象である立体物は、例えば、歩行者、自転車、自動車などの移動物、および、樹木、電柱、建物、道路構造物などの固定物である。道路構造物には、例えば、ガードレール、道路看板、道路標識が含まれる。本明細書において、この物体認識装置1が搭載された車両を「自車両A」ともいう。
図1に示すように、物体認識装置1は、カメラ10、ライダー11、GPS(Global Positioning System)機器12、速度センサ13、ジャイロセンサ14、地図データベース15、およびECU(Electric Control Unit)20を備えている。
カメラ10は、自車両Aの外部状況を撮像する機器である。カメラ10は、例えば、自車両Aのフロントガラスの裏側に設けられている。カメラ10は、単眼カメラであってもよく、ステレオカメラであってもよい。ステレオカメラは、例えば、両眼視差を再現するように配置された二つの撮像部を有している。ステレオカメラの撮像情報には、奥行き方向の情報も含まれている。カメラ10は、自車両Aの外部状況に関する撮像情報をECU20に送信する。
ライダー11は、自車両Aの周囲の立体物を検出する機器である。ライダー11は、自車両Aの周囲にパルス状に発光するレーザーを照射し、立体物からの反射レーザー光を受信することで反射点までの距離を計測し、これにより自車両Aの周囲の立体物を検出する。ライダー11は、例えば、レーザー制御器と、レーザー発振器と、光学系経路と、受光センサと、を備えている。レーザー制御器がレーザー発振器を稼働させると、光学系経路からレーザー光が送出される。受光センサは、光学系経路を介して受信した反射レーザー光を信号化する。ライダー11は、自車両Aの位置(より詳細には、ライダー11の搭載位置。以下同じ。)から立体物の位置までの距離、同位置を基準とした立体物の方位(即ち、相対方位)、および、立体物の外形(例えば、高さ、幅)を、立体物情報として出力する。ライダー11は、検出した立体物情報をECU20に送信する。
図2は、ライダー11による立体物の検出手法の概要を説明する図である。図2には、ライダー11が前方に搭載された自車両Aと、道路看板Bと、道路標識Cとが描かれている。ライダー11から90°以上の広角に照射されたレーザー光は、道路看板Bや道路標識Cで反射する。レーザー光の送出から、反射レーザー光の受光までの時間を計測することで、自車両Aの位置から道路看板Bの位置までの距離dAB、および、自車両Aの位置から道路標識Cの位置までの距離dACが算出される。また、反射レーザー光が受光されるときの光軸基準(レーザー光の照射範囲の中央線をいう。以下同じ。)に対するレーザー光の送出角度θABliderを計測することで道路看板Bの相対方位が算出される。つまり、道路看板Bを検出したときのレーザー光の送出角度θABliderを計測することで道路看板Bの相対方位が算出される。道路看板Bの相対方位と同様、反射レーザー光が受光されるときの光軸基準に対するレーザー光の送出角度θACliderを計測することで道路標識Cの相対方位が算出される。
GPS機器12は、3個以上のGPS衛星からの信号を受信することにより、自車両Aの現在位置(例えば、自車両Aの緯度および経度)を測定する。GPS機器12は、測定した自車両Aの現在位置情報をECU20に送信する。
速度センサ13は、自車両Aの走行速度を検出する機器である。速度センサ13としては、例えば、自車両Aの車輪、または、当該車輪と一体に回転するドライブシャフト等に設けられ、当該車輪の回転速度を検出する車輪速センサが用いられる。速度センサ13は、自車両Aの走行速度情報をECU20に送信する。
ジャイロセンサ14は、自車両Aの方向転換に伴う角速度(具体的には、ヨーレート)を検出するための2軸ジャイロセンサである。ジャイロセンサ14は、検出したヨーレート情報をECU20に送信する。ヨーレート情報は、GPS衛星からの電波をGPS機器12が受信できないときに自車両Aの現在位置測定に用いられる。なお、GPS衛星からの電波をGPS機器12が受信できないときの自車両Aの現在位置測定は、ヨーレート情報と、速度センサ13からの走行速度情報と、に基づいて行われる。
地図データベース15は、高精度地図情報を備えるデータベースである。地図データベース15は、例えば、自車両Aに搭載されたHDD(Hard Disk Drive)内に形成されている。高精度地図情報には、例えば、道路の位置情報、道路形状の情報(例えば、カーブ、直線の種別、カーブの曲率等)、交差点および分岐点の位置情報が含まれる。高精度地図情報には、また、建物、道路構造物等の固定物の位置情報(例えば、緯度および経度)に関する情報が含まれる。高精度地図情報には、更に、道路や道路構造物の標示情報(例えば、制限速度、行き先、一時停止)、この標示情報の更新日、道路や道路構造物のスタイル情報(例えば、色、高さ、幅)も含まれる。
ECU20は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、CAN(Controller Area Network)通信回路等を有する制御ユニットである。ECU20では、例えば、ROMに記憶されているプログラムをRAMにロードし、RAMにロードされたプログラムをCPUで実行することにより各種の機能を実現する。ECU20は、複数の電子制御ユニットから構成されていてもよい。
2.ECU20の構成
次に、ECU20の機能的構成について説明する。図1に示すように、ECU20は、車両位置推定部21と、方位角θazimuth推定部22と、固定物位置特定部23と、光軸基準補正部24と、を備えている。
車両位置推定部21は、GPS機器12が測定した自車両Aの現在位置情報と、地図データベース15からの高精度地図情報と、に基づいて、高精度地図上での自車両Aの現在位置(xAmap,yAmap)を推定する。GPS衛星からの電波をGPS機器12が受信できない場合、車両位置推定部21は、ジャイロセンサ14から取得したヨーレート情報と、速度センサ13から取得した走行速度情報と、地図データベース15からの高精度地図情報と、に基づいて、現在位置(xAmap,yAmap)を推定する。
方位角θazimuth推定部22は、方位角θazimuthを推定する。方位角θazimuthの推定処理は、例えば、次のように行われる。先ず、カメラ10からの撮像情報が解析され、撮影画像中の任意の固定物の特徴が認識される。続いて、認識した固定物の特徴と、地図データベース15の高精度地図情報と、のマッチング処理が行われる。このマッチング処理では、認識した固定物の位置情報が高精度地図情報内から検索される。そして、位置情報が高精度地図情報内に存在する場合、この位置情報と、現在位置(xAmap,yAmap)と、に基づいて、自車両Aの前部が向いている方位(東、西、南、および北)の何れかが基準方位に設定される。方位角θazimuthは、このようにして設定した基準方位と、自車両Aの前後軸のなす角度として算出される。
固定物位置特定部23は、ライダー11が検出した固定物(以下、「検出固定物D」ともいう。)の位置(xDlider,yDlider)と、検出固定物Dの高精度地図上での位置(xDmap,yDmap)と、を特定する。位置(xDlider,yDlider)は、現在位置(xAmap,yAmap)と、ライダー11からの立体物情報と、に基づいて特定される。位置(xDmap,yDmap)の特定処理は、例えば、次のように行われる。先ず、高精度地図情報に含まれる道路構造物のスタイル情報と、検出固定物Dとのマッチング処理が行われる。このマッチング処理では、道路構造物のスタイル情報と、検出固定物Dの外形と、が照合され、道路構造物の候補Eが抽出される。候補Eは、例えば、検出固定物Dの外形に最も近い道路構造物である。候補Eが抽出された場合、候補Eの高精度地図上での位置(xEmap,yEmap)と、位置(xDlider,yDlider)との間の距離dDEが算出される。そして、距離dDEが所定距離dTH以下の場合、候補Eと検出固定物Dが同一物であると判定され、位置(xEmap,yEmap)が位置(xDmap,yDmap)として特定される。
なお、距離dDEが所定距離dTHよりも大きい場合、道路構造物の他の候補Fの高精度地図上での位置(xFmap,yFmap)と、位置(xDlider,yDlider)との間の距離dDFに基づいた判定が行われる。他の候補Fは、例えば、検出固定物Dの外形に二番目に近い道路構造物である。距離dDFが所定距離dTHよりも大きい場合、ライダー11が検出した別の固定物に対して、上述したマッチング処理が行われる。他の候補Fが抽出されない場合、または、道路構造物の候補Eがそもそも抽出されない場合も、ライダー11が検出した別の固定物に対して、上述したマッチング処理が行われる。
位置(xDmap,yDmap)の特定処理では、複数の検出固定物Dと、高精度地図情報に含まれる複数の道路構造物とのマッチング処理が並行して行われてもよい。このマッチング処理では、先ず、複数の検出固定物Dから、道路構造物に該当するものの抽出が行われる。続いて、抽出された複数の検出固定物D(検出固定物D1,D2,・・・)の間の相対的な位置関係と、検出固定物D1,D2,・・・に対応する道路構造物の高精度地図上の相対的な位置関係と、が照合される。そして、相対的な位置関係が一致した場合に、検出固定物D1,D2,・・・対応する道路構造物の高精度地図上での位置(xD1map,yD1map),位置(xD2map,yD2map),・・・が特定される。
単一の検出固定物Dに基づくマッチング処理の場合は、上述した同一物判定の結果を短時間で得ることができるメリットがある一方で、次のデメリットがある。即ち、ライダー11の光軸基準が所望の方向から大きくずれている場合に、上述した距離dDEが大きくなり、所定距離dTHに基づく判定が完了しない可能性がある。この点、複数の検出固定物Dに基づくマッチング処理によれば、光軸基準のずれが大きい場合であっても、検出固定物D1,D2,・・・の高精度地図上での位置位置(xD1map,yD1map),位置(xD2map,yD2map),・・・を特定することが可能になる。但し、相対的な位置関係を求めるための検出固定物D1,D2,・・・のサンプル総数を多くするとマッチング処理の完了に時間を要することから、サンプル総数は少数(具体的には、2または3)とすることが望ましい。
なお、位置(xDmap,yDmap)の特定処理では、自車両Aの位置からの距離が近距離〜中距離の検出固定物Dに限定して上述した所定距離dTHに基づくマッチング処理が行われてもよい。自車両Aの位置から検出固定物Dまでの距離dADが短くなるほど、上述した距離dDEが長くなる。そのため、距離dADが短い場合において、検出固定物Dの外形に最も近い候補Eと検出固定物Dの間の距離(即ち、距離dDE)が所定距離dTH以下であるということは、候補Eと検出固定物Dが同一物である可能性が極めて高いことを意味する。また、このような限定条件を、上述した複数の検出固定物D1,D2,・・・に基づくマッチング処理と組み合わせてもよい。
光軸基準補正部24は、現在位置(xAmap,yAmap)と、方位角θazimuthと、位置(xDmap,yDmap)と、送出角度θADliderと、に基づいて、ライダー11の光軸基準の所望の方向からのずれ角θgapを算出し、光軸基準を補正する。図3は、光軸基準補正部24によるずれ角θgapの算出手法を説明する図である。図3に示す例では、xy座標平面の原点に現在位置(xAmap,yAmap)を設定し、このxy座標平面のy軸に基準方位を合わせる。送出角度θADliderは、現在位置(xAmap,yAmap)および位置(xDlider,yDlider)を通る線分VSVDliderと、光軸基準とのなす角である。現在位置(xAmap,yAmap)および位置(xDmap,yDmap)を通る線分VSVDmapと、y軸(即ち、基準方位)とのなす角度θmapは、高精度地図上での検出固定物Dの方位角と言うことができる。角度θmapは、例えばベクトルの内積の定義を用いて算出することができる。
図3から分かるように、方位角θazimuth、送出角度θADlider、角度θmapおよびずれ角θgapの間には、式(1)の関係が成立する。
θmap+θazimuth=θADlider+θgap ・・・(1)
式(1)を変形すると、ずれ角θgapは、式(2)で表すことができる。
θgap=θmap+θazimuth−θADlider ・・・(2)
図3では光軸基準が基準方位よりも左側に位置しており、位置(xDmap,yDmap)は位置(xDlider,yDlider)よりも右側に位置している。これらの位置関係を考慮して場合分けすると、ずれ角θgapは、式(3)で表すことができる。
θgap=θmap+θazimuth−θADlider (θazimuth<0、xDmap>xDlider)
θgap=θADlider−(θazimuth+θmap) (θazimuth<0、xDlider>xDmap)
θgap=θmap−(θazimuth+θADlider) (θazimuth>0、xDmap>xDlider)
θgap=θADlider+θazimuth−θmap (θazimuth>0、xDlider>xDmap)
・・・(3)
光軸基準補正部24は、このようにして算出されたずれ角θgapを用いて、光軸基準を補正する。補正前後の光軸基準は、式(4)で表される。
補正後の光軸基準=補正前の光軸基準−ずれ角θgap ・・・(4)
光軸基準補正部24による処理以外の処理、即ち、車両位置推定部21による現在位置(xAmap,yAmap)の推定処理、方位角θazimuth推定部22による方位角θazimuthの推定処理、および、固定物位置特定部23による位置(xDmap,yDmap)の特定処理は、自車両Aの停止中に行われることが好ましい。本明細書において、「自車両Aの停止中」とは、厳密には自車両Aの走行速度がゼロである間を意味するが、極低速(たとえば、走行速度が5km/h以下)で走行している間も「自車両Aの停止中」に含む。
方位角θazimuthの推定処理、および、位置(xDmap,yDmap)の特定処理では、マッチング処理を行う必要がある。これらのマッチング処理では、カメラ10からの撮像情報やライダー11からの立体物情報の精度が重要である。そのため、自車両Aが停止中にこれらのマッチング処理と、これらのマッチング処理と並行して行われる現在位置(xAmap,yAmap)の推定処理と、を自車両Aの停止中を行うことで、方位角θazimuthの推定精度や位置(xDmap,yDmap)の特定精度を高め、ひいては光軸基準の補正の精度を高めることができる。なお、自車両Aが停止中であるか否かは、速度センサ13からの走行速度情報に基づいて判定される。
3.実施の形態1に係る物体認識装置の効果
以上説明した実施の形態1に係る物体認識装置によれば、方位角θazimuthの推定に際して行われるマッチング処理が、高精度地図情報に含まれる固定物の位置情報を利用して行われる。また、位置(xDmap,yDmap)の特定に際して行われるマッチング処理が、高精度地図情報に含まれる道路構造物のスタイル情報および位置情報を利用して行われる。そのため、これらのマッチング処理に要する時間を格段に短くすることが可能となる。従って、自車両Aと検出固定物Dの相対位置や相対速度に基づく確からしさに基づいて光軸補正を行う場合よりも短い時間で、ライダー11の光軸基準の補正を完了させることが可能になる。
実施の形態2.
1.実施の形態2の特徴
本発明の実施の形態2に係る物体認識装置は、ECUの機能的構成において上記実施の形態1に係る物体認識装置と異なる。従って、以下においては、この相違点を中心に説明する。
2.ECU20の構成
図4を参照して、実施の形態2に係る物体認識装置2が備えるECU20の機能的構成について説明する。図4に示すECU20は、車両位置推定部21と、方位角θazimuth推定部22と、固定物位置特定部23と、光軸基準補正部24と、光軸異常判定部25と、を備えている。光軸異常判定部25以外の構成については、上記実施の形態1で説明した通りである。
光軸異常判定部25は、上記式(4)に基づいて算出された補正後の光軸基準と、光軸基準の初期角度との角度差が所定角度(例えば、10°)以上の場合に、ライダー11の光軸基準に異常が発生していると判定する。光軸基準に異常が発生していると判定した場合、光軸異常判定部25は、図示しない警報ECUに異常発生信号を送信する。
警報ECUは、HMI(Human Machine Interface)(例えば、ブザー、スピーカ等の音声出力手段、HUD(Head Up Display)、ナビゲーションシステムのディスプレイ、コンビネーションメータ等の表示手段)に接続されている。警報ECUは、異常発生信号に従って音声出力手段から警告音声を出力し、または、表示手段に警告メッセージ、警告ランプ等を表示して支援制御の作動状況を自車両Aのドライバーに知らせる。
3.実施の形態2に係る物体認識装置の効果
以上説明した実施の形態2に係る物体認識装置によれば、上記式(4)に基づいて算出された補正後の光軸基準と、光軸基準の初期角度との角度差が所定角度(例えば、10°)以上の場合に、警報ECUに異常発生信号が送信される。従って、自車両Aのドライバーに注意喚起することができる。
1,2 物体認識装置
10 カメラ
11 ライダー
15 地図データベース
20 ECU
21 車両位置推定部
22 方位角θazimuth推定部
23 固定物位置特定部
24 光軸基準補正部
25 光軸異常判定部
A 自車両
B 道路看板
C 道路標識
D 検出固定物
VSVDlider,VSVDmap 線分
θABlider,θAClider,θADlider 送出角度
θazimuth 方位角
θgap ずれ角

Claims (3)

  1. 自車両の外部状況を撮像するカメラと、
    前記自車両の周囲の立体物を検出するライダーと、
    地図情報、および、地図上の固定物の位置情報およびスタイル情報を少なくとも記憶する地図データベースと、
    前記自車両の地図上の位置を推定する処理を行う車両位置推定部と、
    前記カメラからの撮像情報と、前記位置情報と、を用いて、前記自車両の前後軸が基準方位となす角度を方位角として推定する処理を行う方位角推定部と、
    前記ライダーが検出した固定物情報と、前記スタイル情報と、前記位置情報と、を用いて、前記ライダーが検出した固定物の地図上の位置を特定する処理を行う固定物位置特定部と、
    前記自車両の地図上の位置と、前記方位角と、前記固定物の地図上の位置と、前記ライダーが前記固定物を検出したときの光軸基準に対するレーザー光の送出角度と、を用いて、前記光軸基準を補正する処理を行う光軸基準補正部と、
    を備えることを特徴とする物体認識装置。
  2. 前記車両位置推定部による推定処理、前記方位角推定部による推定処理、および、前記固定物位置特定部による特定処理が、少なくとも前記自車両の停止中に行われることを特徴とする請求項1に記載の物体認識装置。
  3. 前記光軸基準補正部による補正処理後の前記光軸基準と、前記光軸基準の初期角度の角度差が所定角度以上の場合に、前記光軸基準に異常が発生していると判定する光軸異常判定部を更に備えることを特徴とする請求項1または2に記載の物体認識装置。
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