JP6830284B1 - 飛散防止装置および飛散防止方法 - Google Patents
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Abstract
Description
建築物を最上階から解体するのに伴う物の飛散防止装置であって、
建築物の上端を覆うことができる防護材と、
前記防護材の端縁部が結合される防護材支持体と、
前記建築物の壁面に固定され前記防護材支持体を上下方向に移動可能にガイドするガイド部材と、
前記防護材支持体を上下方向に移動させる駆動装置と、を有し、
前記防護材支持体は、複数の支持体単体が連結部材によって互いに長さ方向に連結され、
前記連結部材は、前記支持体単体相互の連結を解除できるものであることを最も主要な特徴とする。
建築物を最上階から解体するのに伴う物の飛散防止方法であって、
複数の支持体単体を連結部材で長さ方向に互いに連結した防護材支持体を建築物の壁面に固定したガイド部材で上下方向に移動可能にガイドし、前記防護材支持体には建築物の上端を覆うことができる防護材の端縁部を結合しておき、
前記防護材支持体の荷重を駆動装置で支える工程と、
前記連結部材による最下段の前記支持体単体と直上の前記支持体単体との連結を解除して最下段の前記支持体単体を除去する工程と、
前記駆動装置を作動させて前記駆動装置で支えている前記防護材支持体を前記防護材とともに下降させる工程と、を有することを特徴とする。
本発明に係る飛散防止装置および飛散防止方法は、建築物を最上階から下層階に向かって順次解体される方式に適用される飛散防止装置および飛散防止方法である。図1、図2は、本発明に係る飛散防止装置および飛散防止方法の実施例の概要を示している。
図3乃至図6に示すように、支持体単体35は横断面がH形の鋼材からなる。複数の支持体単体35は、H形の互いに平行な平板を繋ぐブリッジ部の両面に配置された連結部材4によって長さ方向に連結され、防護材支持体3が組み立てられている。
前記実施例による飛散防止方法を説明する。図1、図2は、複数の支持体単体35を長さ方向に連結した防護材支持体3をガイド部材5で上下方向に移動可能にガイドしている状態を示している。防護材支持体3の上端は建築物1の最上階よりも上方に延び出ている。図12に示すように、防護材支持体3の頂部の滑車12を経由してワイヤ10が適宜の張力に調整されて設置される。ワイヤ10に結合されている防護材2も適宜の張力をもって支持され、防護材2で建築物1の最上階が覆われる。
図9乃至図11は、防護材支持体とそのガイド部材の別の例を示す。この実施例では、防護材支持体とそのガイド部材に防護材支持体を仮固定できる仮固定部材が組み込まれている。
図14乃至図20は、本発明にかかる飛散防止装置および飛散防止方法の第2実施例を示す。この実施例は、防護材支持体、この防護材支持体を上下方向に駆動する駆動装置、防護材支持体の上下動をガイドするガイド部材の構成が前記実施例と異なる。
図20を参照しながら第2実施例による飛散防止方法を説明する。図20(a)は、複数の支持体単体135を長さ方向に連結した防護材支持体103を複数のガイド部材110で上下方向に移動可能にガイドしている状態を示している。防護材支持体103の上端は建築物1の最上階よりも上方に延び出ている。防護材支持体103の頂部の滑車140を経由してワイヤ10がレバーブロック11により適宜の張力に調整されて設置されている。ワイヤ10に結合されている防護材も適宜の張力をもって支持され、防護材で建築物1の最上階が覆われている。
飛散防止装置および飛散防止方法の第2実施例によれば、防護材支持体103にかかる荷重をワイヤ150およびウィンチ15を有してなる駆動装置で支持しながら支持体単体135を除去することができる。初めに説明した実施例のように、仮固定部材によって防護材支持体103の荷重を支持する必要はない。よって、簡単な作業工程で迅速に、低コストで建築物の解体時の飛散防止を図ることができる。
2 防護材
3 防護材支持体
4 連結部材
5 ガイド部材
6 仮固定部材
7 駆動装置(ジャッキ)
8 足場
10 ワイヤ
11 レバーブロック
12 滑車
15 ウィンチ
35 支持体単体
51 第1ガイド部材
52 第2ガイド部材
103 防護材支持体
104 連結部材
110 ガイド部材
111 ガイド片
120 締結部材
130 吊り治具
135 支持体単体
140 滑車
150 ワイヤ
160 ベース材
Claims (13)
- 建築物を最上階から解体するのに伴う物の飛散防止装置であって、
建築物の上端を覆うことができる防護材と、
前記防護材の端縁部が結合される防護材支持体と、
前記建築物の壁面に固定され前記防護材支持体を上下方向に移動可能にガイドするガイド部材と、
前記防護材支持体を支持し前記防護材支持体を上下方向に移動させる駆動装置と、を有し、
前記防護材支持体は、複数の支持体単体が連結部材によって互いに長さ方向に連結され、
前記駆動装置は、最下段の前記支持体単体とともに前記防護材支持体にかかる荷重を支持することができ、
前記連結部材は、前記防護材支持体の荷重が支持されている状態で前記連結部材による最下段の前記支持体単体と直上の前記支持体単体との連結を解除できるものである飛散防止装置。 - 前記防護材支持体は、前記建築物の高さを超えるのに要する数の前記支持体単体が前記連結部材で連結される請求項1記載の飛散防止装置。
- 前記防護材支持体を仮固定できる仮固定部材を有し、前記連結部材は、前記防護材支持体が前記仮固定部材で仮固定されている状態で前記支持体単体相互の連結を解除できる請求項1または2記載の飛散防止装置。
- 前記仮固定部材は、前記建築物の壁と前記防護材支持体とを貫通して締結する部材である請求項3記載の飛散防止装置。
- 前記仮固定部材は、前記ガイド部材と前記防護材支持体とを貫通して締結する部材である請求項3記載の飛散防止装置。
- 前記建築物を挟んで互いに対向している前記防護材支持体に前記防護材の両側縁部がそれぞれ連結されている請求項1乃至5のいずれかに記載の飛散防止装置。
- 前記防護材支持体の上端部には、解体される建築物の最上階の側面を覆う囲いが取り付けられている請求項1乃至6のいずれかに記載の飛散防止装置。
- 前記駆動装置はウインチであって、前記防護材支持体にかかる荷重を前記ウインチで支持する請求項1または2記載の飛散防止装置。
- 建築物を最上階から解体するのに伴う物の飛散防止方法であって、
複数の支持体単体を連結部材で長さ方向に互いに連結した防護材支持体を建築物の壁面に固定したガイド部材で上下方向に移動可能にガイドし、前記防護材支持体には建築物の上端を覆うことができる防護材の端縁部を結合し、
前記連結部材による最下段の前記支持体単体と直上の前記支持体単体との連結を解除して最下段の前記支持体単体を除去し、
残った前記防護材支持体の荷重を駆動装置で支え、
前記駆動装置によって、前記防護材支持体を前記防護材とともに下降させる飛散防止方法。 - 前記防護材支持体は、前記建築物の高さを超えるのに要する数の前記支持体単体を前記連結部材で連結する請求項9記載の飛散防止方法。
- 最下段の前記支持体単体を除去するために前記防護材支持体を仮固定し、前記仮固定は、前記建築物の壁と前記防護材支持体に締結部材を貫通させることによって行う請求項9または10記載の飛散防止方法。
- 前記防護材支持体の仮固定は、前記ガイド部材と前記防護材支持体に締結部材を貫通させことによって行う請求項11記載の飛散防止方法。
- 前記防護材の周縁部を前記防護材支持体に沿って垂れ下げ、解体される最上階の外周を前記防護材で囲む請求項9乃至12のいずれかに記載の飛散防止方法。
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