JP6801951B2 - 記録方法 - Google Patents
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Description
〔1〕
着色インク組成物の成分を凝集させることができる凝集剤を含む反応液を、低吸収性記録媒体へ、前記凝集剤の付着量100〜1000nmol/inch2で付着させて、記録領域S1を形成する反応液付着工程と、
前記低吸収性記録媒体のある位置への前記反応液の付着の終了からその位置に対して前記着色インク組成物の付着を開始するまでを30秒以内とし、色材及び樹脂を含む前記着色インク組成物を前記記録領域S1へ付着させて、記録領域S2を形成する着色インク組成物付着工程と、
前記低吸収性記録媒体を加熱して前記反応液を乾燥する工程と、を有し、
前記着色インク組成物付着工程において、前記乾燥させた前記記録領域S1上の前記反応液の揮発成分残存率が、付着前の前記反応液に含まれる揮発成分の総質量100質量%に対して、30質量%以上である状態で、色材及び樹脂を含む前記着色インク組成物を前記記録領域S1へ付着させて、前記記録領域S2を形成し、
前記反応液付着工程、前記着色インク組成物付着工程、及び前記反応液付着工程と前記着色インク組成物付着工程の間において、前記低吸収性記録媒体の前記記録領域S1の温度を45℃以下に保持し、
前記反応液が、該反応液の総量に対して、15〜30質量%の有機溶剤を含み、前記凝集剤を0.090〜0.91mol/1000g含む、記録方法。
〔2〕
前記反応液付着工程において、前記反応液を液滴として吐出して、600dpi以上×600dpi以上の付着密度で前記低吸収性記録媒体へ付着させる、前項〔1〕に記載の記録方
法。
〔3〕
前記低吸収性記録媒体が、塗工紙である、前項〔1〕又は〔2〕に記載の記録方法。
〔4〕
前記凝集剤により凝集する前記着色インク組成物の前記成分が、前記色材としての顔料及び前記樹脂の少なくとも何れかを含む、前項〔1〕〜〔3〕のいずれか1項に記載の記録方法。
〔5〕
前記凝集剤が、多価金属塩及び有機酸の少なくとも何れかを含む、前項〔1〕〜〔4〕のいずれか1項に記載の記録方法
〔6〕
前記反応液付着工程及び前記着色インク組成物付着工程において、インクジェットヘッドと、前記低吸収性記録媒体との相対的な位置を変化させつつ、前記インクジェットヘッドから前記
反応液又は前記着色インク組成物を吐出させる走査を1回行うことにより、付着を行う、前項〔1〕〜〔5〕のいずれか1項に記載の記録方法。
〔7〕
前記反応液付着工程、前記着色インク組成物付着工程、及び前記反応液付着工程と前記着色インク組成物付着工程の間において、前記低吸収性記録媒体の前記記録領域S1の温度を40℃以下に保持する、前項〔1〕〜〔6〕のいずれか1項に記載の記録方法。
〔8〕
前記反応液付着工程、前記着色インク組成物付着工程、及び前記反応液付着工程と前記着色インク組成物付着工程の間において、前記低吸収性記録媒体の前記記録領域S1の温度を38℃以下に保持する、前項〔1〕〜〔6〕のいずれか1項に記載の記録方法。
〔9〕
前記反応液付着工程における、前記凝集剤の付着量が100〜500nmol/inch2である、前項〔1〕〜〔8〕のいずれか1項に記載の記録方法。
〔10〕
前記乾燥する工程を、前記低吸収性記録媒体を裏面から支持するプラテンに設けられた乾燥部により行う、前項〔1〕〜〔9〕のいずれか1項に記載の記録方法。
〔11〕
前記着色インク組成物付着工程において、前記低吸収性記録媒体のある位置に前記反応液の付着の終了からその位置に前記着色インク組成物の付着を開始するまでを20秒以内とし、前記着色インク組成物を前記記録領域S1へ付着させる、前項〔1〕〜〔10〕のいずれか1項に記載の記録方法。
〔12〕
前記凝集剤の含有量が、前記反応液の総量に対して、0.090〜0.381mol/1000gである、前項〔1〕〜〔11〕のいずれか1項に記載の記録方法。
〔13〕
前記凝集剤の含有量が、前記反応液の総量に対して、0.30〜0.91mol/1000gである、前項〔1〕〜〔11〕のいずれか1項に記載の記録方法。
〔14〕
前記着色インク組成物が、前記樹脂として、樹脂微粒子を含む、前項〔1〕〜〔13〕のいずれか1項に記載の記録方法。
〔15〕
前記有機溶剤の含有量が、前記反応液の総量に対して、18〜30質量%である、前項〔1〕〜〔14〕のいずれか1項に記載の記録方法。
〔16〕
前記着色インク組成物付着工程において、前記揮発成分残存率が、付着前の前記反応液に含まれる揮発成分の総質量100質量%に対して、30〜50質量%である状態で、色材及び樹脂を含む前記着色インク組成物を前記記録領域S1へ付着させて、前記記録領域S2を形成する、前項〔1〕〜〔15〕のいずれか1項に記載の記録方法。
本実施形態の記録方法は、着色インク組成物の成分を凝集させることができる凝集剤を含む反応液を、被記録媒体へ、前記凝集剤の付着量100〜1500nmol/inch2で付着させて、記録領域S1を形成する反応液付着工程と、前記反応液の付着から30秒以内に、色材及び樹脂を含む前記着色インク組成物を前記記録領域S1へ付着させて、記録領域S2を形成する着色インク組成物付着工程と、を有する。
反応液付着工程は、着色インク組成物の成分を凝集させることができる凝集剤を含む反応液を、被記録媒体へ、凝集剤の付着量100〜1500nmol/inch2で付着させて、記録領域S1を形成する工程である。
反応液は、着色インク組成物の成分を凝集させることができる凝集剤を含む。反応液中の凝集剤成分がインク組成物と相互作用することにより、インク組成物が増粘又は不溶化する。これにより、その後に付着させるインク組成物の着弾干渉、滲みを防止でき、ラインや微細像などを均質に描画することができる。凝集剤により凝集する着色インク組成物の成分としては、特に限定されないが、例えば、顔料及び樹脂の少なくとも何れかが好ましい。
凝集剤としては、特に限定されないが、例えば、多価金属塩、有機酸、及び有機酸塩が挙げられる。このなかでも、多価金属塩及び有機酸の少なくとも何れかを含むことが好ましい。多価金属塩を含む反応液を用いることにより、凝集剤効果がより優れる傾向にある。
多価金属塩としては、特に限定されないが、例えば、無機酸の多価金属塩あるいは有機酸の多価金属塩が好ましい。このような多価金属塩としては、特に限定されないが、例えば、周期表の第2属のアルカリ土類金属(例えば、マグネシウム、カルシウム)、周期表の第3属の遷移金属(例えば、ランタン)、周期表の第13属からの土類金属(例えば、アルミニウム)、ランタニド類(例えば、ネオジム)の塩を挙げることができる。これら多価金属の塩としては、カルボン酸塩(蟻酸、酢酸、安息香酸塩など)、硫酸塩、硝酸塩、塩化物、及びチオシアン酸塩が好適である。中でも、好ましくは、カルボン酸(蟻酸、酢酸、安息香酸塩など)のカルシウム塩又はマグネシウム塩、硫酸のカルシウム塩又はマグネシウム塩、硝酸のカルシウム塩又はマグネシウム塩、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、及びチオシアン酸のカルシウム塩又はマグネシウム塩が挙げられ、より好ましくはカルボン酸塩が挙げられる。このようなカルボン酸塩は臭気が強い傾向にあるため、本発明が特に有用である。なお、多価金属塩は、1種単独で用いてもよいし2種以上を併用してもよい。
有機酸又はその塩としては、特に限定されないが、例えば、リン酸、シュウ酸、マロン酸、クエン酸又はその塩が挙げられる。このなかでも、1価あるいは2価以上のカルボン酸が好ましい。このようなカルボン酸は臭気が強い傾向にあるため、本発明が特に有用である。なお、有機酸又はその塩は1種単独で用いてもよいし2種以上を併用してもよい。
水としては、例えば、イオン交換水、限外濾過水、逆浸透水、及び蒸留水等の純水、並びに超純水のような、イオン性不純物を極力除去したものが挙げられる。また、紫外線照射又は過酸化水素の添加等によって滅菌した水を用いると、インクを長期保存する場合にカビやバクテリアの発生を防止することができる。これにより貯蔵安定性がより向上する傾向にある。
有機溶剤としては、特に限定されないが、例えば、グリセリン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ジエチレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、エチレングリコールモノ−iso−プロピルエーテル、ジエチレングリコールモノ−iso−プロピルエーテル、エチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、エチレングリコールモノ−t−ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−t−ブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノ−t−ブチルエーテル、プロピレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、プロピレングリコールモノ−iso−プロピルエーテル、プロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノ−iso−プロピルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、ジエチレングリコールエチルメチルエーテル、ジエチレングリコールブチルメチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、テトラエチレングリコールジメチルエーテル、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、ジプロピレングリコールジエチルエーテル、トリプロピレングリコールジメチルエーテル、メタノール、エタノール、n−プロピルアルコール、iso−プロピルアルコール、n−ブタノール、2−ブタノール、tert−ブタノール、iso−ブタノール、n−ペンタノール、2−ペンタノール、3−ペンタノール、及びtert−ペンタノール等のアルコール類又はグリコール類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、2−オキサゾリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、ジメチルスルホキシド、スルホラン、及び1,1,3,3−テトラメチル尿素が挙げられる。このなかでも、このなかでも、1,2−ヘキサンジオール、プロピレングリコール等の水溶性有機溶剤が好ましい。
当該界面活性剤としては、特に限定されないが、例えば、アセチレングリコール系界面活性剤、フッ素系界面活性剤、及びシリコーン系界面活性剤のうち少なくともいずれかが好ましい。
着色インク組成物付着工程は、反応液の付着(付着の終了)から30秒以内に、色材及び樹脂を含む着色インク組成物を記録領域S1へ付着(付着の開始)させて、記録領域S2を形成する工程である。着色インク組成物付着工程においては、インクジェット法により、ラインヘッド又はシリアルヘッドのノズルから着色インク組成物を吐出し、被記録媒体上に付着させることができる。
着色インク組成物は、色材及び樹脂を含む。着色インク組成物は、凝集剤と反応することにより凝集し、これにより得られる記録物の凝集性がより向上する。
色材としては、特に限定されないが、例えば、顔料が挙げられる。
着色インク組成物に含まれ得る樹脂としては、特に限定されないが、例えば、樹脂微粒子及び水溶性樹脂のいずれかが挙げられる。樹脂微粒子を用いることにより、樹脂微粒子中の樹脂同士と、樹脂及び顔料と、がそれぞれ互いに融着して顔料を被記録媒体に固着させるため、記録物の画像部分の耐擦性及び密着性を一層良好にすることができる。樹脂微粒子の中でもウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエチレン系樹脂が好ましい。
水としては、例えば、反応液組成物で例示したものを用いることができる。水の含有量は、着色インク組成物の総量に対して、好ましくは50〜90質量%であり、より好ましくは60〜90質量%であり、さらに好ましくは60〜85質量%である。
また、着色インク組成物は、揮発成分として有機溶剤を含んでもよい。有機溶剤としては、特に限定されないが、例えば、反応液組成物で例示したものを用いることができる。有機溶剤の含有量は、着色インク組成物の総量に対して、好ましくは5〜30質量%であり、より好ましくは10〜25質量%であり、さらに好ましくは15〜25質量%である。有機溶剤の含有量が上記範囲内であることにより、記録物の耐擦性が優れ、またインクの低粘度化ができる。
また、着色インク組成物は、界面活性剤を含んでもよい。界面活性剤としては、特に限定されないが、例えば、反応液組成物で例示したものを用いることができる。有機溶剤の含有量は、着色インク組成物の総量に対して、好ましくは0.10〜5.0質量%であり、より好ましくは0.10〜3.0質量%である。界面活性剤の含有量が上記範囲内であることにより、被記録媒体に付着した着色インク組成物の濡れ性がより向上する傾向にある。また、樹脂が含まれることにより、被記録媒体上に樹脂被膜を形成することで、インク組成物を被記録媒体上に十分定着させて記録物の耐擦性を優れたものとすることができる。
着色インク組成物は、その保存安定性及びヘッドからの吐出安定性を良好に維持するため、目詰まり改善のため、又はインク組成物の劣化を防止するため、溶解助剤、粘度調整剤、pH調整剤、酸化防止剤、防腐剤、防黴剤、腐食防止剤、及び分散に影響を与える金属イオンを捕獲するためのキレート化剤などの、種々の添加剤を適宜添加することもできる。
被記録媒体としては、例えば、吸収性被記録媒体、低吸収性被記録媒体、又は非吸収性被記録媒体が挙げられる。このなかでも、吸収性被記録媒体又は低吸収性記録媒体は、反応液の吸収性が比較的高いため本発明の記録方法が特に有用であり、特に吸収性被記録媒体を用いる場合に本発明が有用である。
図1は、本実施形態に用い得るインクジェット記録装置1の一例の概略を示す図である。図1に示すように、インクジェット記録装置1は、被記録媒体の給送部10と、搬送部20と、記録部30と、乾燥装置90と、排出部70とを備えている。また、インクジェット記録装置1は、必要に応じ図示しないプレヒーターも備えており被記録媒体Fは必要に応じ最初から加熱されている。
下記の実施例及び比較例において使用した反応液及びインク用の主な材料は、以下の通りである。
〔凝集剤〕
硝酸カルシウム・4水和物
酢酸カルシウム・1水和物
コハク酸
〔顔料〕
カーボンブラック
〔凝集性樹脂〕
ポリエチレン系樹脂(ビックケミー社製、製品名AQUACER507)
〔有機溶剤〕
1,2ヘキサンジオール
プロピレングリコール
〔界面活性剤〕
シリコーン系界面活性剤(ビックケミー社製、製品名BYK348)
各材料を下記の表1に示す組成(質量%)で混合し、十分に撹拌し、反応液及び着色インク組成物をそれぞれ得た。
PX−G930(エプソン社製)に上記で調製した反応液及び着色インク組成物を充填し、表2に示す記録条件でインクジェット法によりヘッドから、反応液を吐出し、被記録媒体であるリンテック社製NPコート紙上にベタパターン(記録領域S1)を形成した(反応液付着工程)。なお、ヘッドノズル密度は1200dpiのものを用いた。
(被記録媒体の表面温度条件)
1:反応液付着工程から着色インク組成物付着工程までの各工程において、被記録媒体の表面温度を25℃に保った。
2:反応液付着工程から着色インク組成物付着工程までの各工程において、被記録媒体の表面温度を40℃に保った。
着色インク組成物付着前(被記録媒体が着色インク組成物用ヘッドと対向する位置に搬送されてきた時点)の記録領域S1における反応液の揮発成分の揮発成分残存率(乾燥率)は、以下の式で算出した。
揮発成分残存率%=100−((Af−A)/(Af−Ae))×100
〔凝集性(ベタ画質品質)〕
記録領域S2を目視で観察し、下記評価基準で評価した。
○:パターンの内部もムラなし
△:パターン内部に若干むらがある。
×:パターン内部にかなりムラがある。
学振型摩擦堅牢度試験機AB−301(商品名、テスター産業社製)を用いて記録領域S2の耐擦性の評価を行った。具体的には、記録領域S2を、白綿布(JIS L 0803準拠)を取り付けた摩擦子で、荷重500gをかけて50往復擦った。そして、白綿布の汚れ、および画像(塗膜)の剥がれ具合を目視で観察した。白綿布は水に浸漬、絞って水を付与したものを用いた。記録物耐久性は、未反応で残存する凝集剤の吸湿により悪化する傾向がある。
○:画像に剥がれなし
△:画像の一部に若干の剥がれが認められる
×:画像に剥がれが認められる
記録物の臭気は、記録領域S2を官能評価にて、下記評価基準で評価した。
○:臭気無し
△:臭気わずかにあり
×:臭気有り
記録物作成の条件で記録を30分間連続で行い、記録物から記録中の着色インクヘッドのノズルの吐出不良の発生有無を検査した。
○:ラインヘッドを構成する1ヘッド(ノズル数1200個)中、不吐出ノズル数が3個以下。
△:ラインヘッドを構成する1ヘッド(ノズル数1200個)中、不吐出ノズル数が4個以上。
Claims (16)
- 着色インク組成物の成分を凝集させることができる凝集剤を含む反応液を、低吸収性記録媒体へ、前記凝集剤の付着量100〜1000nmol/inch2で付着させて、記録領域S1を形成する反応液付着工程と、
前記低吸収性記録媒体のある位置への前記反応液の付着の終了からその位置に対して前記着色インク組成物の付着を開始するまでを30秒以内とし、色材及び樹脂を含む前記着色インク組成物を前記記録領域S1へ付着させて、記録領域S2を形成する着色インク組成物付着工程と、
前記低吸収性記録媒体を加熱して前記反応液を乾燥する工程と、を有し、
前記着色インク組成物付着工程において、前記乾燥させた前記記録領域S1上の前記反応液の揮発成分残存率が、付着前の前記反応液に含まれる揮発成分の総質量100質量%に対して、30質量%以上である状態で、色材及び樹脂を含む前記着色インク組成物を前記記録領域S1へ付着させて、前記記録領域S2を形成し、
前記反応液付着工程、前記着色インク組成物付着工程、及び前記反応液付着工程と前記着色インク組成物付着工程の間において、前記低吸収性記録媒体の前記記録領域S1の温度を45℃以下に保持し、
前記反応液が、該反応液の総量に対して、15〜30質量%の有機溶剤を含み、前記凝集剤を0.090〜0.91mol/1000g含む、記録方法。 - 前記反応液付着工程において、前記反応液を液滴として吐出して、600dpi以上×600dpi以上の付着密度で前記低吸収性記録媒体へ付着させる、請求項1に記載の記録方法。
- 前記低吸収性記録媒体が、塗工紙である、請求項1又は2に記載の記録方法。
- 前記凝集剤により凝集する前記着色インク組成物の前記成分が、前記色材としての顔料及び前記樹脂の少なくとも何れかを含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の記録方法。
- 前記凝集剤が、多価金属塩及び有機酸の少なくとも何れかを含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の記録方法。
- 前記反応液付着工程及び前記着色インク組成物付着工程において、インクジェットヘッドと、前記低吸収性記録媒体との相対的な位置を変化させつつ、前記インクジェットヘッドから前記反応液又は前記着色インク組成物を吐出させる走査を1回行うことにより、付着を行う、請求項1〜5のいずれか1項に記載の記録方法。
- 前記反応液付着工程、前記着色インク組成物付着工程、及び前記反応液付着工程と前記着色インク組成物付着工程の間において、前記低吸収性記録媒体の前記記録領域S1の温度を40℃以下に保持する、請求項1〜6のいずれか1項に記載の記録方法。
- 前記反応液付着工程、前記着色インク組成物付着工程、及び前記反応液付着工程と前記着色インク組成物付着工程の間において、前記低吸収性記録媒体の前記記録領域S1の温度を38℃以下に保持する、請求項1〜6のいずれか1項に記載の記録方法。
- 前記反応液付着工程における、前記凝集剤の付着量が100〜500nmol/inch2である、請求項1〜8のいずれか1項に記載の記録方法。
- 前記乾燥する工程を、前記低吸収性記録媒体を裏面から支持するプラテンに設けられた乾燥部により行う、請求項1〜9のいずれか1項に記載の記録方法。
- 前記着色インク組成物付着工程において、前記低吸収性記録媒体のある位置への前記反応液の付着の終了からその位置に対して前記着色インク組成物の付着を開始するまでを20秒以内とし、前記着色インク組成物を前記記録領域S1へ付着させる、請求項1〜10のいずれか1項に記載の記録方法。
- 前記凝集剤の含有量が、前記反応液の総量に対して、0.090〜0.381mol/1000gである、請求項1〜11のいずれか1項に記載の記録方法。
- 前記凝集剤の含有量が、前記反応液の総量に対して、0.30〜0.91mol/1000gである、請求項1〜11のいずれか1項に記載の記録方法。
- 前記着色インク組成物が、前記樹脂として、樹脂微粒子を含む、請求項1〜13のいずれか1項に記載の記録方法。
- 前記有機溶剤の含有量が、前記反応液の総量に対して、18〜30質量%である、請求項1〜14のいずれか1項に記載の記録方法。
- 前記着色インク組成物付着工程において、前記揮発成分残存率が、付着前の前記反応液に含まれる揮発成分の総質量100質量%に対して、30〜50質量%である状態で、色材及び樹脂を含む前記着色インク組成物を前記記録領域S1へ付着させて、前記記録領域S2を形成する、請求項1〜15のいずれか1項に記載の記録方法。
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