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JP6888313B2 - セメント製造システム - Google Patents

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JP6888313B2
JP6888313B2 JP2017020332A JP2017020332A JP6888313B2 JP 6888313 B2 JP6888313 B2 JP 6888313B2 JP 2017020332 A JP2017020332 A JP 2017020332A JP 2017020332 A JP2017020332 A JP 2017020332A JP 6888313 B2 JP6888313 B2 JP 6888313B2
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Description

本開示は、セメント原料を焼成するセメント製造システムに関する。
セメント原料を焼成してセメントを製造するセメント製造システムは、仮焼炉と、焼成炉とを含んで構成される(例えば、特許文献1)。仮焼炉は、セメント原料を880℃以上に加熱して仮焼成する。仮焼成されたセメント原料は、ロータリーキルン(回転窯)に供給される。ロータリーキルンは、セメント原料を1350℃以上に加熱して焼成する。従来、仮焼炉や焼成炉に供給される燃料として、石炭やバイオマスが用いられている。
特開2014−58431号公報
上記した仮焼炉や焼成炉の燃料として供給される石炭やバイオマスには、灰分が含まれる。このため、セメント原料の一部が、灰分と反応して低融点物質が生じる。低融点物質は800℃程度で溶融する。このため、仮焼炉や燃焼炉において、低融点物質が溶融し、セメント原料の焼成を阻害したり、仮焼炉や焼成炉を閉塞させたりするという問題がある。
本開示は、このような課題に鑑み、低融点物質の生成を防止することが可能なセメント製造システムを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本開示の一態様に係るセメント製造システムは、燃焼炉と、前記燃焼炉の下流側に接続されたサイクロンと、前記サイクロンの下流側に接続され、ガス化原料を水蒸気でガス化させてガス化ガスを生成するガス化炉と、前記ガス化炉で生成されたガス化ガスからアンモニアを分離するアンモニア分離部と、燃焼排ガスと、セメント原料とを接触させる予熱部と、前記予熱部によって予熱された前記セメント原料を収容する収容部と、前記ガス化炉で生成されたガス化ガスを前記収容部内で燃焼させる第1バーナとを有する焼成炉と、を備え、前記アンモニア分離部によってアンモニアが取り除かれた前記ガス化ガスは、前記第1バーナに供給され、前記アンモニア分離部によって分離されたアンモニアは、前記予熱部に供給される。
また、前記予熱部によって予熱された前記セメント原料を収容する本体部と、前記ガス化炉で生成されたガス化ガスを前記本体部内で燃焼させる第2バーナとを有する仮焼炉を備え、前記焼成炉には、前記仮焼炉で仮焼成された前記セメント原料が供給されてもよい。
また、前記本体部には、前記サイクロンによって分離された燃焼排ガスが供給されてもよい。
また、前記予熱部は、前記本体部を通過した燃焼排ガスと、前記セメント原料とを接触させてもよい。
また、前記第2バーナには、前記アンモニア分離部によってアンモニアが取り除かれた前記ガス化ガスが供給されてもよい。
低融点物質の生成を防止することが可能となる。
セメント製造システムを説明する図である。 ガス化ガス生成装置を説明する図である。 精製装置を説明する図である。 セメント焼成装置を説明する図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の実施形態について詳細に説明する。実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本開示を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。また本開示に直接関係のない要素は図示を省略する。
(セメント製造システム100)
図1は、セメント製造システム100を説明する図である。図1に示すように、セメント製造システム100は、ガス化ガス生成装置110と、精製装置120と、セメント焼成装置130を含んで構成される。なお、図1中、ガスの流れを実線の矢印で示す。
ガス化ガス生成装置110は、石炭やバイオマス等のガス化原料を水蒸気ガス化してガス化ガスSGを生成する。ガス化ガス生成装置110において生成されたガス化ガスSGは、精製装置120に送出される。また、ガス化ガス生成装置110において生じた燃焼排ガスEX1は、セメント焼成装置130を構成する仮焼炉134に供給される。ガス化ガス生成装置110については、後に詳述する。
精製装置120は、ガス化ガス生成装置110によって生成されたガス化ガスSGを精製して、精製ガス化ガスPGを生成する。精製装置120において生成された精製ガス化ガスPGは、セメント焼成装置130を構成する仮焼炉134、焼成炉138に供給される。精製装置120において生じたアンモニア(NH)AMは、セメント焼成装置130を構成する分離部136に供給される。精製装置120については、後に詳述する。
セメント焼成装置130は、セメント原料を焼成する。セメント焼成装置130は、予熱部132と、仮焼炉134と、分離部136と、焼成炉138とを含んで構成される。セメント焼成装置130については、後に詳述する。
(ガス化ガス生成装置110)
図2は、ガス化ガス生成装置110を説明する図である。図2に示すように、ガス化ガス生成装置110は、燃焼炉210と、第1配管212と、サイクロン220と、第2配管222と、第1シールポット230と、ガス化炉240と、第3配管246と、第2シールポット250とを含んで構成される。なお、図2中、流動媒体の流れを実線の矢印で示し、ガスの流れを破線の矢印で示す。
ガス化ガス生成装置110は、循環流動層式ガス化システムである。ガス化ガス生成装置110は、燃焼炉210、第1配管212、サイクロン220、第2配管222(第1シールポット230)、ガス化炉240、第3配管246(第2シールポット250)に、流動媒体を熱媒体として循環させている。流動媒体は、粒径が300μm程度の珪砂で構成される。
燃焼炉210は、筒形状である。燃焼炉210は、上部に第1配管212が接続され、下部に第3配管246が接続される。燃焼炉210には、第3配管246を通じて燃料および流動媒体が導入される。燃焼炉210には、空気が供給される。燃焼炉210内の圧力は、例えば、10kPaG以上100kPaG未満である。したがって、燃焼炉210に空気を供給する装置として、安価なブロワを用いることができる。燃焼炉210では、燃料が燃焼されて、流動媒体が900℃〜1000℃程度に加熱される。燃焼炉210で加熱された流動媒体および燃焼排ガスEX1は、第1配管212を通じてサイクロン220に送出される。
サイクロン220は、円筒部と、縮径部とで構成される。円筒部は、円筒形状であり、軸が鉛直方向に配された同径の部材である。縮径部は、円筒部の下端に連続した部材である。縮径部は、鉛直上方から鉛直下方に向かうに従って径が漸減した部材である。サイクロン220は、第1配管212を通じて燃焼炉210から導入された流動媒体と燃焼排ガスEX1との混合物を固気分離する。サイクロン220で分離された高温の流動媒体は、サイクロン220の底部とガス化炉240とを接続する第2配管222を通じて、ガス化炉240に導入される。
第2配管222を通じて、サイクロン220から導入された流動媒体は、ガス化炉240において、水蒸気(流動化ガス)によって流動化する。具体的に説明すると、ガス化炉240は、収容槽242と、風箱244とを含んで構成される。収容槽242は、第2配管222を通じてサイクロン220から導入された流動媒体を収容する。風箱244は、収容槽242の下方に設けられる。風箱244の上部は、通気可能な分散板で構成されており、収容槽242の底面としても機能する。風箱244には、不図示の水蒸気供給部から水蒸気が供給される。風箱244に供給された水蒸気は、収容槽242の底面(分散板)から当該収容槽242内に供給される。したがって、サイクロン220から導入された高温の流動媒体は、水蒸気によって流動化し、収容槽242内において気泡流動層が形成される。
また、ガス化炉240(収容槽242)には、石炭やバイオマス等のガス化原料が投入される。投入されたガス化原料は、流動媒体が有する700℃〜900℃程度の熱と、水蒸気とによってガス化(水蒸気ガス化)され、ガス化ガス(合成ガス)SGが生成される。生成されたガス化ガスSGは、上記精製装置120で精製される。
なお、ガス化炉240に投入されるガス化原料中の炭素のモル量は、ガス化炉240に供給される水蒸気のモル量以下である。つまり、水蒸気のモル量/ガス化原料中の炭素のモル量≧1.0である。したがって、ガス化炉240において水蒸気ガス化を行うことができる。これにより、ガス化炉240は、相対的に水素の含有量が多いガス化ガスSGを生成することができる。
一方、ガス化炉240において流動化された流動媒体は、ガス化炉240と燃焼炉210とを接続する第3配管246を通じて燃焼炉210に戻される。
このように、本実施形態のガス化ガス生成装置110において、流動媒体は、燃焼炉210、第1配管212、サイクロン220、第2配管222、ガス化炉240、第3配管246を、この順に移動し、再度燃焼炉210に導入される。つまり、流動媒体は、燃焼炉210、第1配管212、サイクロン220、第2配管222、ガス化炉240、第3配管246を循環することとなる。
なお、サイクロン220の排ガス出口220aは、第4配管260によって、仮焼炉134のガス貯留部に接続される。したがって、サイクロン220によって分離された燃焼排ガスEX1は、仮焼炉134に供給される。
また、燃焼炉210には、第3配管246を通じて、原料残渣が導入される。原料残渣は、ガス化炉240においてガス化原料が水蒸気ガス化した後に残留したものである。したがって、ガス化炉240から燃焼炉210に導入される原料残渣が、燃焼炉210において燃料として利用される。
また、第2配管222には、第1シールポット230(ループシール)が設けられている。第1シールポット230は、サイクロン220からガス化炉240への燃焼排ガスEX1の流入およびガス化炉240からサイクロン220へのガス化ガスSGの流入を防止する。第3配管246には、第2シールポット250(ループシール)が設けられている。第2シールポット250は、ガス化炉240から燃焼炉210へのガス化ガスSGの流入および燃焼炉210からガス化炉240への燃焼排ガスEX1の流入を防止する。
(精製装置120)
図3は、精製装置120を説明する図である。図3に示すように、精製装置120は、改質装置310と、熱交換器312と、第1ガス洗浄部314と、第2ガス洗浄部316と、昇圧器318と、排水処理器320と、アンモニア分離部322と、脱硫器324とを含んで構成される。なお、図3中、ガスの流れを実線の矢印で示し、水の流れを破線の矢印で示す。
改質装置310は、ガス化ガス生成装置110で生成されたガス化ガスSGに酸素や空気を加えて加熱する。改質装置310は、ガス化ガスSGに含まれるタールを改質(酸化改質)する。熱交換器312(ボイラ)は、改質装置310で改質されたガス化ガスSGと水蒸気との熱交換を行う。熱交換器312は、ガス化ガスSGの顕熱を水蒸気で回収し、ガス化ガスSGの出口温度を300℃〜600℃にする。
第1ガス洗浄部314は、ガス化ガスSGを水で洗浄する。第1ガス洗浄部314は、例えば、スプレー塔で構成される。第1ガス洗浄部314は、ガス化ガスSGに40℃程度の水をスプレー噴霧して、300℃〜600℃のガス化ガスSGを70℃程度まで冷却する。これにより、ガス化ガスSGに残存するタールやスラッジが凝縮し、ガス化ガスSGから除去される。第2ガス洗浄部316は、ガス化ガスSGを水で洗浄する。第2ガス洗浄部316は、例えば、ミストセパレータで構成される。第2ガス洗浄部316は、第1ガス洗浄部314によって噴霧される冷却水より小径の水滴(40℃程度)をガス化ガスSGにスプレー噴霧する。これにより、第1ガス洗浄部314で除去できなかった霧状のタールやスラッジをガス化ガスSGから除去することができる。
昇圧器318は、ブロワや圧縮機、ターボ型のポンプ、容積型のポンプ等で構成される。昇圧器318は、第2ガス洗浄部316によって冷却されたガス化ガスSGを0.1MPa〜5MPaに昇圧する。
排水処理器320は、第1ガス洗浄部314、第2ガス洗浄部316、昇圧器318で生じたタールや粉塵を含有する排水からタールや粉塵を除去する。
アンモニア分離部322は、例えば、アンモニア吸収塔およびアンモニア放散塔で構成され、ガス化ガスSGからアンモニアAMを分離する。アンモニア分離部322によって分離されたアンモニアAMは、セメント焼成装置130の分離部136に供給される。
脱硫器324は、ガス化ガスSGに残存する硫黄や硫黄化合物を除去する。こうして、精製されたガス化ガス(精製ガス化ガスPG)は、セメント焼成装置130の仮焼炉134、焼成炉138に供給される。
(セメント焼成装置130)
図4は、セメント焼成装置130を説明する図である。図4に示すように、セメント焼成装置130は、予熱部132と、仮焼炉134と、分離部136と、焼成炉138と含んで構成される。なお、図4中、セメント原料の流れを実線の矢印で示し、ガスの流れを破線の矢印で示し、収容部450の回転方向を一点鎖線の矢印で示す。
予熱部132は、サイクロン部410A〜410Dを含んで構成される。サイクロン部410A〜410Dは、ホッパ形状であり、円筒部と、縮径部とで構成される。円筒部は、円筒形状であり、軸が鉛直方向に配された同径の部材である。縮径部は、円筒部の下端に連続した部材である。縮径部は、鉛直上方から鉛直下方に向かうに従って径が漸減した部材である。
サイクロン部410A(円筒部)の上端には、ガス排気管412Aが接続される。サイクロン部410A(縮径部)の下端には、原料排出管414Aが接続される。サイクロン部410Aの側壁(円筒部)には、混合物導入管416Bが接続される。混合物導入管416Bは、ガス排気管412Bから分岐された配管である。
サイクロン部410B(円筒部)の上端には、ガス排気管412Bが接続される。サイクロン部410B(縮径部)の下端には、原料排出管414Bが接続される。サイクロン部410Bの側壁(円筒部)には、混合物導入管416Aが接続される。混合物導入管416Aは、原料排出管414Aから分岐された配管である。
サイクロン部410C(円筒部)の上端には、原料排出管414Aが接続される。サイクロン部410C(縮径部)の下端には、原料排出管414Cが接続される。サイクロン部410Cの側壁(円筒部)には、混合物導入管416Dが接続される。混合物導入管416Dは、原料排出管414Bから分岐された配管である。
サイクロン部410D(円筒部)の上端には、原料排出管414Bが接続される。サイクロン部410D(縮径部)の下端には、原料排出管414Dが接続される。サイクロン部410Dの側壁(円筒部)には、混合物導入管416Cが接続される。混合物導入管416Cは、原料排出管414Cから分岐された配管である。
仮焼炉134は、本体部420と、バーナ部430(第2バーナ)とを含んで構成される。本体部420は、ホッパ形状であり、円筒部と、縮径部とで構成される。円筒部は、円筒形状であり、軸が鉛直方向に配された同径の部材である。縮径部は、円筒部の下端に連続した部材である。縮径部は、鉛直上方から鉛直下方に向かうに従って径が漸減した部材である。本体部420(円筒部)の上端には、原料排出管414Dが接続されている。本体部420の側壁(円筒部)には、混合物導入管422が接続されている。本体部420(縮径部)の下端には、ガス貯留部424が接続されている。ガス貯留部424には、燃焼排ガスEX1および燃焼排ガスEX2が供給される。燃焼排ガスEX2は、焼成炉138から排気された燃焼排ガスである。
バーナ部430は、本体部420内で精製ガス化ガスPGを燃焼させる。バーナ部430は、本体部420内で燃焼排ガスEX3を生成する。バーナ部430の噴出口は、本体部420の中心から本体部420の側壁の内周面側に角度をずらして開口している。これにより、燃焼排ガスEX3が、本体部420の側壁の接線方向もしくは内周面に沿って流れる。換言すれば、本体部420内で燃焼排ガスEX3が高速度で旋回するように、バーナ部430の噴出口の開口角度が設定されている。以下、燃焼排ガスEX1、燃焼排ガスEX2、燃焼排ガスEX3を纏めて、燃焼排ガスEXと呼ぶ。
分離部136は、ホッパ形状であり、円筒部と、縮径部とで構成される。円筒部は、円筒形状であり、軸が鉛直方向に配された同径の部材である。縮径部は、円筒部の下端に連続した部材である。縮径部は、鉛直上方から鉛直下方に向かうに従って径が漸減した部材である。分離部136(円筒部)の上端には、原料排出管414Cが接続されている。分離部136(縮径部)の下端には、原料排出管440が接続されている。分離部136の側壁(円筒部)には、混合物導入管422が接続されている。分離部136には、精製装置120のアンモニア分離部322で分離されたアンモニアAMが供給される。
続いて、セメント原料の流れについて説明する。セメント原料は、サイクロン部410Bに接続されたガス排気管412Bに投入される。セメント原料は、ガス排気管412Bを上昇した燃焼排ガスEXに押し上げられ、燃焼排ガスEXとともに混合物導入管416Bに導入される。混合物導入管416Bを通過したセメント原料および燃焼排ガスEXは、サイクロン部410Aに導入される。サイクロン部410Aは、セメント原料と、燃焼排ガスEXとを分離する。サイクロン部410Aによって分離された燃焼排ガスEXは、ガス排気管412Aを通じて外部に排出される。サイクロン部410Aによって分離されたセメント原料は、原料排出管414Aに導かれる。
原料排出管414Aに導かれたセメント原料は、原料排出管414Aを上昇した燃焼排ガスEXに押し上げられ、燃焼排ガスEXとともに混合物導入管416Aに導入される。混合物導入管416Aを通過したセメント原料および燃焼排ガスEXは、サイクロン部410Bに導入される。サイクロン部410Bは、セメント原料と、燃焼排ガスEXとを分離する。サイクロン部410Bによって分離された燃焼排ガスEXは、ガス排気管412Bを通じて混合物導入管416Bに導入される。サイクロン部410Bによって分離されたセメント原料は、原料排出管414Bに導かれる。
原料排出管414Bに導かれたセメント原料は、原料排出管414Bを上昇した燃焼排ガスEXに押し上げられ、燃焼排ガスEXとともに混合物導入管416Dに導入される。混合物導入管416Dを通過したセメント原料および燃焼排ガスEXは、サイクロン部410Cに導入される。サイクロン部410Cは、セメント原料と、燃焼排ガスEXとを分離する。サイクロン部410Cによって分離された燃焼排ガスEXは、原料排出管414Aを通じて混合物導入管416Aに導入される。サイクロン部410Cによって分離されたセメント原料は、原料排出管414Cに導かれる。
原料排出管414Cに導かれたセメント原料は、原料排出管414Cを上昇した燃焼排ガスEXに押し上げられ、燃焼排ガスEXとともに混合物導入管416Cに導入される。混合物導入管416Cを通過したセメント原料および燃焼排ガスEXは、サイクロン部410Dに導入される。サイクロン部410Dは、セメント原料と、燃焼排ガスEXとを分離する。サイクロン部410Dによって分離された燃焼排ガスEXは、原料排出管414Bを通じて混合物導入管416Dに導入される。サイクロン部410Dによって分離されたセメント原料は、原料排出管414Dに導かれる。
そして、原料排出管414Dに導かれたセメント原料は、仮焼炉134の本体部420に導入される。本体部420においてセメント原料は、バーナ部430によって形成された燃焼排ガスEX3の旋回流と、ガス貯留部424から導入された燃焼排ガスEX1、燃焼排ガスEX2の上昇流とによって混合物導入管422に導かれる。混合物導入管422を通過したセメント原料および燃焼排ガスEXは、分離部136に導入される。
分離部136は、セメント原料と、燃焼排ガスEXとを分離する。分離部136によって分離された燃焼排ガスEXは、原料排出管414Cを通じて混合物導入管416Cに導入される。
したがって、仮焼炉134において、セメント原料を加熱した高温の燃焼排ガスEXは、分離部136、混合物導入管416C、サイクロン部410D、混合物導入管416D、サイクロン部410C、混合物導入管416A、サイクロン部410B、混合物導入管416B、サイクロン部410A、ガス排気管412Aをこの順に流れる。また、高温の燃焼排ガスEXは、流通過程でセメント原料と接触する。これにより、予熱部132においてセメント原料が予熱される。
こうして、予熱部132によって予熱されたセメント原料は、仮焼炉134のバーナ部430によって仮焼成される。そして、仮焼成されたセメント原料は、分離部136によって、燃焼排ガスEXと分離された後、原料排出管440を通じて、焼成炉138に供給される。
焼成炉138は、例えば、ロータリーキルンで構成される。焼成炉138は、収容部450と、バーナ部460(第1バーナ)とを含んで構成される。収容部450は、円筒形状である。収容部450は、分離部136から供給されたセメント原料を収容する。収容部450は、不図示の回転装置によって回転される。バーナ部460は、精製ガス化ガスPGを収容部450内で燃焼させる。これにより、セメント原料が焼成される。
以上説明したように、本実施形態のセメント製造システム100は、バーナ部430、460の燃料として、精製ガス化ガスPGを用いる。したがって、セメント製造システム100は、燃料として石炭やバイオマスを用いる従来技術とは異なり、セメント原料に灰分が混入する事態を回避することができる。これにより、セメント製造システム100では、セメント原料の一部が灰分と反応して低融点物質を生させることがなくなる。したがって、セメント製造システム100は、仮焼炉134や燃焼炉210において、低融点物質によって生じる問題を解消することが可能となる。
また、精製ガス化ガスPGは、ガス化炉240によってガス化原料が水蒸気ガス化されることで生成される。したがって、精製ガス化ガスPGは、熱分解ガスと比較して、水素の含有量が多い。つまり、精製ガス化ガスPGは、還元効率が相対的に高い。セメント製造システム100は、還元効率が相対的に高い精製ガス化ガスPGを燃焼させてセメント原料を焼成することにより、セメント原料の焼成をより促進することが可能となる。
また、上記したように、セメント製造システム100は、仮焼炉134の本体部420に燃焼排ガスEX1が供給される。これにより、セメント製造システム100は、仮焼炉134における熱効率を向上させることができる。したがって、仮焼炉134は、セメントの仮焼成を効率よく行うことが可能となる。
また、上記したように、予熱部132は、仮焼炉134を通過した燃焼排ガスEXと、セメント原料を接触させる。これにより、予熱部132は、効率よくセメント原料を予熱することができる。
また、上記したように、アンモニア分離部322で分離されたアンモニアAMは、分離部136に供給される。そして、分離部136を通じて、予熱部132にアンモニアAMが供給される。したがって、分離部136、予熱部132において、燃焼排ガスEXとアンモニアAMとが接触する。これにより、燃焼排ガスEX中の窒素酸化物(NOx)は、アンモニアAMによって還元される。したがって、セメント製造システム100は、ガス排気管412Aから排出される燃焼排ガスEX中の窒素酸化物の濃度を低減することができる。これにより、セメント製造システム100は、別途の脱硝装置を用いずとも、燃焼排ガスEXを浄化することが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら実施形態について説明したが、本開示は上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上述した実施形態において、バーナ部430およびバーナ部460に、精製ガス化ガスPGが供給される構成を例に挙げて説明した。しかし、少なくともバーナ部460に精製ガス化ガスPGを供給すればよい。
また、上記実施形態において、仮焼炉134の本体部420に燃焼排ガスEX1が供給される構成を例に挙げて説明した。しかし、本体部420に燃焼排ガスEX1を供給せずともよい。つまり、仮焼炉134は、バーナ部430および燃焼排ガスEX2によってセメント原料を仮焼成すればよい。また、この場合、予熱部132は、燃焼排ガスEX2、EX3によってセメント原料を予熱すればよい。
また、上記実施形態において、セメント製造システム100が精製装置120を備える構成を例に挙げて説明した。したがって精製ガス化ガスPGを発電に利用することができる。しかし、精製装置120(アンモニア分離部322)は必須の構成ではない。例えば、ガス化ガス生成装置110が生成したガス化ガスSGをバーナ部430、460に供給してもよい。
本開示は、セメント原料を焼成するセメント製造システムに利用することができる。
100 セメント製造システム
132 予熱部
134 仮焼炉
138 焼成炉
210 燃焼炉
220 サイクロン
240 ガス化炉
322 アンモニア分離部
420 本体部
430 バーナ部(第2バーナ)
450 収容部
460 バーナ部(第1バーナ)

Claims (5)

  1. 燃焼炉と、
    前記燃焼炉の下流側に接続されたサイクロンと、
    前記サイクロンの下流側に接続され、ガス化原料を水蒸気でガス化させてガス化ガスを生成するガス化炉と、
    前記ガス化炉で生成されたガス化ガスからアンモニアを分離するアンモニア分離部と、
    燃焼排ガスと、セメント原料とを接触させる予熱部と、
    前記予熱部によって予熱された前記セメント原料を収容する収容部と、前記ガス化炉で生成されたガス化ガスを前記収容部内で燃焼させる第1バーナとを有する焼成炉と、
    を備え
    前記アンモニア分離部によってアンモニアが取り除かれた前記ガス化ガスは、前記第1バーナに供給され、
    前記アンモニア分離部によって分離されたアンモニアは、前記予熱部に供給されるセメント製造システム。
  2. 前記予熱部によって予熱された前記セメント原料を収容する本体部と、前記ガス化炉で生成されたガス化ガスを前記本体部内で燃焼させる第2バーナとを有する仮焼炉を備え、
    前記焼成炉には、前記仮焼炉で仮焼成された前記セメント原料が供給される請求項1に記載のセメント製造システム。
  3. 前記本体部には、前記サイクロンによって分離された燃焼排ガスが供給される請求項2に記載のセメント製造システム。
  4. 前記予熱部は、前記本体部を通過した燃焼排ガスと、前記セメント原料とを接触させる請求項3に記載のセメント製造システム。
  5. 記第2バーナには、前記アンモニア分離部によってアンモニアが取り除かれた前記ガス化ガスが供給される請求項4に記載のセメント製造システム。
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