JP6880681B2 - 有機el素子、ならびに、当該有機el素子を含む照明装置、面状光源、および表示装置 - Google Patents
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の関係を満たすことを特徴とする。
の関係を満たすことを特徴とする。
本発明の第1の実施形態の有機EL素子は、基板、構造層、第1電極、発光層を含む機能層、および第2電極をこの順に含む。本実施形態の有機EL素子100の構成例を図1に示す。本実施形態に係る有機EL素子100は、光透過性基板102、光透過性の構造層104、光透過性の第1電極106、発光層を含む機能層108、および第2電極110を、この順に積層した構造を有する。本発明の有機EL素子は、光透過性基板102の側から光を取り出す、ボトムエミッション構造を有する。
光透過性基板102は、所定の光(好ましくは可視領域の光)を透過する板状部材である。その材料は、ガラス、プラスチックなどの従来から有機EL素子に利用されているものであれば特に限定されない。光透過性基板102は、ガラス板、ポリマーから構成される板またはフィルムなどであることが好ましい。
最初に、図2(a)〜(c)に示した正方形の底面形状を有する第1凸部202および第2凸部205を含む形態について詳細に説明する。
バリア層105は、本発明の有機EL素子の任意選択的な構成要素である。バリア層105は、有機EL素子100(特に、機能層108)の劣化をもたらす水分、酸素などの侵入を抑制する機能を有する。バリア層105は、無機物の被膜、または無機物の被膜および有機物の被膜の両者を含むハイブリッド被膜であってもよい。バリア層105を形成するための無機物の例は、酸化ケイ素、二酸化ケイ素、窒化ケイ素などを含む。ハイブリッド被膜は、無機物の被膜の機械的脆弱性を解消する点において有用である。ハイブリッド被膜は、好ましくは、無機物の被膜と有機物の被膜とが積層された構造を有する。ハイブリッド被膜において用いられる有機物の例は、ポリビニルアルコール系樹脂、アクリル系樹脂などを含む。ハイブリッド被膜中の無機物の被膜および有機物の被膜の数ならびに積層順序に特段の制限はない。より好ましくは、バイブリッド被膜は、無機物の被膜と有機物の被膜とが交互に積層された構造を有する。
以下、第1電極106および第2電極110について説明する。ここでは、第1電極106を陽極として用い、第2電極110を陰極として用いる場合を説明する。ただし、本発明は、この場合に限定されない。本発明において、第1電極106を陰極として用い、第2電極110を陽極として用いてもよい。この場合には、第1電極106を光透過性陰極として用い、第2電極110を反射性陽極として用いることが好ましい。
第1電極106を陽極として用いる場合、第1電極106は、大きな仕事関数を有する材料から形成される。用いることができる材料は、金属、合金、金属酸化物、導電性化合物、およびこれらの混合物を含む。陽極として用いる第1電極106を形成するための材料は:アンチモンをドープ(添加)した酸化スズ(ATO)、フッ素をドープした酸化スズ(FTO)、酸化スズ、酸化亜鉛、酸化インジウム、酸化インジウムスズ(ITO)、酸化亜鉛インジウム(IZO)などの導電性金属酸化物;金、銀、クロム、ニッケルなどの金属;これらの金属と導電性金属酸化物との混合物;ヨウ化銅、硫化銅などの無機導電性物質;ポリアニリン、ポリチオフェン、ポリピロールなどの有機導電性材料などを含む。第1電極106は積層体であってもよい。たとえば、第1電極106は、上記材料からなる層の積層体であってもよい。本発明では、導電性金属酸化物を用いて第1電極106を形成すること好ましい。生産性、高導電性、透明性などの点から、ITOを用いて第1電極106を形成することが特に好ましい。
前述の通り、第2電極110には、構造層104の形状が転写される。具体的には、図2(a)〜(c)に示されるように、構造層104の第1凸部202、第2凸部205、および凹部204の形状が、第2電極110の第1凹部206、第2凹部209、および凸部208のそれぞれに転写される。構造層104の形状は、少なくとも、第2電極110の光透過性基板102側の面(第2電極110と機能層108との界面)に転写される。第2電極110の光透過性基板102とは反対側の面(いわゆる上面)には、構造層104の形状が転写されてもよいし、転写されなくてもよい。第1凹部206、第2凹部209、および凸部208が転写された第2電極110と機能層108との界面は、高い効率の反射により、光透過性基板102から効率的に光を取り出すことを可能にする。本明細書において、第2電極110と機能層108との界面における「反射」は、(1)機能層108の発光層から発した光の一部が第2電極110で光透過性基板102側へ反射されること(通常の反射)、および(2)発生した表面プラズモンの再変換して、光透過性基板102側に光を出射すること(表面プラズモン吸収の抑制)の両方を意味する。
第1電極106と第2電極110との間に設けられる機能層108は、発光層を少なくとも含む。機能層は、正孔注入層、正孔輸送層、電子輸送層、および/または電子注入層をさらに含んでもよい。
(a)陽極/発光層/陰極
(b)陽極/正孔注入層/発光層/陰極
(c)陽極/正孔注入層/発光層/電子注入層/陰極
(d)陽極/正孔注入層/発光層/電子輸送層/陰極
(e)陽極/正孔注入層/発光層/電子輸送層/電子注入層/陰極
(f)陽極/正孔輸送層/発光層/陰極
(g)陽極/正孔輸送層/発光層/電子注入層/陰極
(h)陽極/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/陰極
(i)陽極/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/電子注入層/陰極
(j)陽極/正孔注入層/正孔輸送層/発光層/陰極
(k)陽極/正孔注入層/正孔輸送層/発光層/電子注入層/陰極
(l)陽極/正孔注入層/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/陰極
(m)陽極/正孔注入層/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/電子注入層/陰極
(n)陽極/発光層/電子注入層/陰極
(o)陽極/発光層/電子輸送層/陰極
(p)陽極/発光層/電子輸送層/電子注入層/陰極
発光層は、電極から注入される電子と正孔(ホール)とが再結合して発光する層である。発光する部分は、発光層の層内であってもよく、発光層と隣接層との界面であってもよい。
注入層は、駆動電圧の低下、発光輝度の向上などのために、必要に応じて電極と発光層との間に設けられる層である。
正孔注入層は、陽極と発光層との間(たとえば、上記の層構成(b)〜(e))に設けられてもよいし、陽極と正孔輸送層との間(たとえば、上記の層構成(j)〜(m))に設けられてもよい。正孔注入層を形成するための材料は:銅フタロシアニンに代表されるフタロシアニン類;酸化バナジウムに代表される酸化物;アモルファスカーボン;ポリアニリン(エメラルディン)、ポリチオフェンなどの導電性高分子などを含む。
電子注入層は、陰極と発光層との間(たとえば、上記の層構成(c)、(g)、(k)、および(n))に設けられてもよいし、陰極と電子輸送層との間(たとえば、上記の層構成(e)、(i)、(m)、および(p))に設けられてもよい。電子注入層を形成するための材料は:ストロンチウムおよびアルミニウムに代表される金属;フッ化リチウムに代表されるアルカリ金属化合物;フッ化マグネシウムに代表されるアルカリ土類金属化合物;酸化アルミニウムに代表される酸化物などを含む。
輸送層は、正孔または電子の輸送のために、必要に応じて電極と発光層との間に設けられる層である。
正孔輸送層は、陽極と発光層との間(たとえば、上記の層構成(f)〜(i))に設けられてもよいし、正孔注入層と発光層との間(たとえば、上記の層構成(j)〜(m))に設けられてもよい。正孔輸送層を形成するための正孔輸送材料は、高い正孔の移動速度を有することが望ましい。加えて、正孔輸送材料は、正孔注入の促進または電子移動の障壁となる特性を有してもよい。
電子輸送層は、陰極と発光層との間(たとえば、上記の層構成(d)、(h)、(l)、および(o))に設けられてもよいし、電子注入層と発光層との間(たとえば、上記の層構成(e)、(i)、(m)、および(p))に設けられてもよい。電子輸送層を形成するための電子輸送材料は、高い電子の移動速度を有することが望ましい。加えて、電子輸送材料は、電子注入の促進または正孔移動の障壁となる特性を有してもよい。
任意選択的に、光透過性基板102の構造層104を設ける面とは反対側の面には、光散乱あるいは集光機能を有する光取出しレンズ層310を設けてもよい。図4および図5に示すように、光取出しレンズ層310は、光透過性を有する光透過性層304と、光透過性層304の表面に設けられた集光レンズ層302とを備えてもよい。ここで、いわゆる集光シートを集光レンズ層302として用いてもよい。あるいはまた、光取出しレンズ層310は、表面にマイクロレンズアレイを形成した光透過性層をあってもよい(不図示)。光取出しレンズ層310を設けることによって、特定方向、たとえば、有機EL素子の光取出し方向(図1の112の方向)に集光して、特定方向の輝度を高めることができる。
有機EL素子100の表示領域は、封止部材によって覆われることが好ましい。封止部材は、有機EL素子100の表示領域を覆うことができる限りにおいて、凹板状でも平板状でもよい。たとえば、封止部材と電極および/または支持基板とを接着剤で接着して、表示領域の封止を実施してもよい。
本発明は、上記有機EL素子の製造方法を包含する。この製造方法は、
(A)光透過性基板を準備する工程と、
(B)前記光透過性基板上に構造層を形成する工程と、
(C)前記構造層上に第1電極を形成する工程と、
(D)前記第1電極上に機能層を形成する工程と、
(E)前記機能層上に第2電極を形成する工程と
を含んでもよい。
本発明は、前述の有機EL素子を含む照明装置および面状光源を包含する。たとえば、光の出射側から、光透過性基板、陽極、機能層、陰極、吸湿部材および封止部材を含む照明装置であれば、光透過性基板から陰極までの部分に、本発明の有機EL素子を使用できる。より具体的には、図12に示す照明装置の構成例は、光の出射側から、光透過性基板102、構造層104、第1電極(陽極)106、機能層108、第2電極(陰極)110、外部接続端子112、吸湿部材(デシカント)1202、および封止部材1204を含む。この構成例において、光透過性基板102から第2電極(陰極)110までの構成が、前述の有機EL素子100に対応する。ここで、外部接続端子112は、第2電極110と電源とを接続するための部材である。外部接続端子112は、透明導電性酸化物のような、低い水蒸気透過度および低い酸素透過度を有する導電性材料を用いて形成することができる。また、本発明の面状光源も、照明装置と同様の構成とすることができる。本発明の照明装置および面状光源の製造は、前述の有機EL素子の製造方法に適切な工程を付加して実施することができる。
本発明は、前述の有機EL素子を含む表示装置を包含する。本発明の表示装置は、装置の表示側から、カラーフィルターガラス基板(ガラス基板およびカラーフィルター層を含む)、保護層、陽極、白色有機EL発光層を含む有機層および陰極を含む表示装置を含む。本発明の表示装置では、陽極部は、シリコン駆動基板などの駆動部分を含んでいてもよい。より具体的には、図13に示す表示装置の構成例は、装置の表示側から、光透過性基板102、カラーフィルター層(たとえば、RGBカラーフィルター層など)1302、バリア層105、構造層104、第1電極(陽極)106、機能層108、第2電極(陰極)110を含む。図13の構成例において、カラーフィルター層1302以外の部分が、前述の有機EL素子に対応する。本発明の照明装置および面状光源の製造は、前述の有機EL素子の製造方法に適切な工程を付加して実施することができる。たとえば、カラーフィルター層1302は、スピンコート法、蒸着法などの当該技術おいて知られている任意の方法を用いて形成することができる。
30mm×40mmの寸法および0.7mmの厚さを有する無アルカリガラス板を洗浄して、光透過性基板102を準備した。スピンコーターを用いて、光透過性基板102上に、UV(紫外線)硬化型アクリル系樹脂(東洋インキ株式会社製 リオデュラスTYT)を塗布し、次いで熱風オーブンの中において100℃で1分間加熱して、膜厚1μmの樹脂層を形成した。続いて、この樹脂層の表面に、微細パターンを有するフィルム板を押し付けた、その状態でUV光(150mJ/cm2)を照射した。次に、フィルム板を剥離して、第1凸部202、第2凸部205、および凹部204を上面に有する構造層104を得た。第1凸部202および第2凸部205の底面は正方形の形状を有した。また、構造層104は、1つの第1凸部202が4つの第2凸部205と接触し、1つの第2凸部205が4つの第1凸部202と接触し、1つの凹部204が2つの第1凸部202および2つの第2凸部205と接触している、図7および図8に示すパターンを有することを確認した。第1凸部202の見かけ上の高さH1aは100nmであり、幅W1aは600nmであった。第2凸部205の見かけ上の高さh1bおよびh1cは、ともに20nmであり、それらの算術平均値((h1b+h1c)/2))は20nmであった。第2凸部205の幅w1bおよびw1cは、ともに200nmであり、それらの算術平均値((w1b+w1c)/2))は200nmであった。
(1) 正孔輸送層:
4,4’,4’’−トリス(9−カルバゾール)トリフェニルアミン(膜厚35nm);
(2) 発光層:
トリス(2−フェニルピリジナト)イリジウム(III)錯体をドープした4,4’,4’’−トリス(9−カルバゾール)トリフェニルアミン(膜厚15nm)、および
トリス[1−フェニルイソキノリン−C2,N]イリジウム(III)錯体をドープした1,3,5−トリス(N−フェニルベンズイミダゾール−2−イル)ベンゼン(膜厚15nm)の積層構造;
(3) 電子輸送層:
1,3,5−トリス(N−フェニルベンズイミダゾール−2−イル)ベンゼン(膜厚65nm);および
(4) 電子注入層:
フッ化リチウム(膜厚1.5nm)。
構造層104形成の際に用いたフィルム板を変更したことを除いて実施例1の手順を繰り返して、有機EL素子100を得た。構造層104の第1凸部202および第2凸部205の底面は正方形の形状を有した。また、構造層104は、1つの第1凸部202が4つの第2凸部205と接触し、1つの第2凸部205が4つの第1凸部202と接触し、1つの凹部204が2つの第1凸部202および2つの第2凸部205と接触している、図7および図8に示すパターンを有することを確認した。第1凸部202は、60nmの見かけ上の高さH1a、および540nmの幅W1aを有した。第2凸部205の見かけ上の高さh1bおよびh1cは、8.5nmおよび8.7nmであり、それらの算術平均値((h1b+h1c)/2))は8.6nmであった。第2凸部205の幅w1bおよびw1cは、150nmおよび170nmであり、それらの算術平均値((w1b+w1c)/2))は160nmであった。
構造層104形成の際に用いたフィルム板を変更したことを除いて実施例1の手順を繰り返して、有機EL素子100を得た。構造層104の第1凸部202および第2凸部205の底面は円形の形状を有した。また、構造層104は、1つの第1凸部202が4つの第2凸部205と接触し、1つの第2凸部205が4つの第1凸部202と接触し、1つの凹部204が2つの第1凸部202および2つの第2凸部205と接触している、図3に示すパターンを有することを確認した。第1凸部202は、80nmの見かけ上の高さH1a、および500nmの幅W1aを有した。第2凸部205の見かけ上の高さh1bおよびh1cは、85nmおよび75nmであり、それらの算術平均値((h1b+h1c)/2))は80nmであった。第2凸部205の幅w1bおよびw1cは、ともに400nmであり、それらの算術平均値((w1b+w1c)/2))は400nmであった。
構造層104形成の際に用いたフィルム板を変更したことを除いて実施例1の手順を繰り返して、有機EL素子100を得た。構造層104の第1凸部202および第2凸部205の底面は円形の形状を有した。また、構造層104は、1つの第1凸部202が4つの第2凸部205と接触し、1つの第2凸部205が4つの第1凸部202と接触し、1つの凹部204が2つの第1凸部202および2つの第2凸部205と接触している、図3に示すパターンを有することを確認した。第1凸部202は、120nmの見かけ上の高さH1a、および500nmの幅W1aを有した。第2凸部205の見かけ上の高さh1bおよびh1cは、80nmおよび85nmであり、それらの算術平均値((h1b+h1c)/2))は77.5nmであった。第2凸部205の幅w1bおよびw1cは、210nmおよび208nmであり、それらの算術平均値((w1b+w1c)/2))は209nmであった。
構造層104形成の際に用いたフィルム板を変更したことを除いて実施例1の手順を繰り返して、有機EL素子100を得た。構造層104の第1凸部202および第2凸部205の底面は正方形の形状を有した。また、構造層104は、1つの第1凸部202が4つの第2凸部205と接触し、1つの第2凸部205が4つの第1凸部202と接触し、1つの凹部204が2つの第1凸部202および2つの第2凸部205と接触している、図7および図8に示すパターンを有することを確認した。第1凸部202は、60nmの見かけ上の高さH1a、および400nmの幅W1aを有した。第2凸部205の見かけ上の高さh1bおよびh1cは、ともに60nmであり、それらの算術平均値((h1b+h1c)/2))は60nmであった。第2凸部205の幅w1bおよびw1cは、263nmおよび269nmであり、それらの算術平均値((w1b+w1c)/2))は266nmであった。
構造層104形成の際に用いたフィルム板を変更したことを除いて実施例1の手順を繰り返して、有機EL素子100を得た。構造層104の第1凸部202および第2凸部205の底面は正方形の形状を有した。また、構造層104は、1つの第1凸部202が4つの第2凸部205と接触し、1つの第2凸部205が4つの第1凸部202と接触し、1つの凹部204が2つの第1凸部202および2つの第2凸部205と接触している、図7および図8に示すパターンを有することを確認した。第1凸部202は、200nmの見かけ上の高さH1a、および1500nmの幅W1aを有した。第2凸部205の見かけ上の高さh1bおよびh1cは、ともに50nmであり、それらの算術平均値((h1b+h1c)/2))は50nmであった。第2凸部205の幅w1bおよびw1cは、ともに250nmであり、それらの算術平均値((w1b+w1c)/2))は250nmであった。
構造層104形成の際にフィルム板を押し付けなかったことを除いて実施例1の手順を繰り返して、有機EL素子100を得た。構造層104の上面は平坦であり、対応して、第2電極110と機能層108との界面も平坦であった。
構造層104形成の際に用いたフィルム板を変更したことを除いて実施例1の手順を繰り返して、有機EL素子100を得た。構造層104の第1凸部202および第2凸部205の底面は正方形の形状を有した。また、構造層104は、1つの第1凸部202が4つの第2凸部205と接触し、1つの第2凸部205が4つの第1凸部202と接触し、1つの凹部204が2つの第1凸部202および2つの第2凸部205と接触している、図7および図8に示すパターンを有することを確認した。第1凸部202は、70nmの見かけ上の高さH1a、および500nmの幅W1aを有した。第2凸部205の見かけ上の高さh1bおよびh1cは、8nmおよび9nmであり、それらの算術平均値((h1b+h1c)/2))は8.5nmであった。第2凸部205の幅w1bおよびw1cは、333nmおよび335nmであり、それらの算術平均値((w1b+w1c)/2))は334nmであった。
構造層104形成の際に用いたフィルム板を変更したことを除いて実施例1の手順を繰り返して、有機EL素子100を得た。構造層104の第1凸部202および第2凸部205の底面は正方形の形状を有した。また、構造層104は、1つの第1凸部202が4つの第2凸部205と接触し、1つの第2凸部205が4つの第1凸部202と接触し、1つの凹部204が2つの第1凸部202および2つの第2凸部205と接触している、図7および図8に示すパターンを有することを確認した。第1凸部202は、50nmの見かけ上の高さH1a、および300mの幅W1aを有した。第2凸部205の見かけ上の高さh1bおよびh1cは、ともに6nmであり、それらの算術平均値((h1b+h1c)/2))は6nmであった。第2凸部205の幅w1bおよびw1cは、50nmおよび45nmであり、それらの算術平均値((w1b+w1c)/2))は47.5nmであった。
構造層104形成の際に用いたフィルム板を変更したことを除いて実施例1の手順を繰り返して、有機EL素子100を得た。構造層104の第1凸部202および第2凸部205の底面は正方形の形状を有した。また、構造層104は、1つの第1凸部202が4つの第2凸部205と接触し、1つの第2凸部205が4つの第1凸部202と接触し、1つの凹部204が2つの第1凸部202および2つの第2凸部205と接触している、図7および図8に示すパターンを有することを確認した。第1凸部202は、250nmの見かけ上の高さH1a、および1600nmの幅W1aを有した。第2凸部205の見かけ上の高さh1bおよびh1cは、30nmおよび35nmであり、それらの算術平均値((h1b+h1c)/2))は32.5nmであった。第2凸部205の幅w1bおよびw1cは、250nmおよび255nmであり、それらの算術平均値((w1b+w1c)/2))は252.5nmであった。
構造層104形成の際に用いたフィルム板を変更したことを除いて実施例1の手順を繰り返して、有機EL素子100を得た。構造層104の第1凸部202および第2凸部205の底面は正方形の形状を有した。また、構造層104は、1つの第1凸部202が4つの第2凸部205と接触し、1つの第2凸部205が4つの第1凸部202と接触し、1つの凹部204が2つの第1凸部202および2つの第2凸部205と接触している、図7および図8に示すパターンを有することを確認した。第1凸部202は、300nmの見かけ上の高さH1a、および600nmの幅W1aを有した。第2凸部205の見かけ上の高さh1bおよびh1cは、330nmおよび320nmであり、それらの算術平均値((h1b+h1c)/2))は355nmであった。第2凸部205の幅w1bおよびw1cは、420nmおよび410nmであり、それらの算術平均値((w1b+w1c)/2))は415nmであった。
構造層104形成の際に用いたフィルム板を変更したことを除いて実施例1の手順を繰り返した、有機EL素子100を得た。構造層104の第1凸部202および第2凸部205の底面は円形の形状を有した。また、構造層104は、1つの第1凸部202が4つの第2凸部205と接触し、1つの第2凸部205が4つの第1凸部202と接触し、1つの凹部204が2つの第1凸部202および2つの第2凸部205と接触している、図3に示すパターンを有することを確認した。第1凸部202は、550nmの見かけ上の高さH1a、および1000nmの幅W1aを有した。第2凸部205の見かけ上の高さh1bおよびh1cは、560nmおよび555nmであり、それらの算術平均値((h1b+h1c)/2))は557.5nmであった。第2凸部205の幅w1bおよびw1cは、ともに680nmであり、それらの算術平均値((w1b+w1c)/2))は680nmであった。
実施例1〜6および比較例1〜6の有機EL素子に、直流(DC)電源から電流密度20mA/cm2の定電流を流し、出射される全放射光を積分球により計測した。平坦な上面を有する構造層104(平坦な第2電極110と機能層108との界面)を有する比較例1の全放射光の量に対する実施例1〜6および比較例2〜6の全放射光の量の比を計算して、光取出し効率比を求めた。
102 光透過性基板
104 構造層
105 バリア層
106 第1電極
108 機能層
110 第2電極
112 外部接続端子
120 光取り出し基板
202(a−f、h−j) 構造層の第1凸部
203(a−d) 接触点
204 構造層の凹部
205(a,b) 構造層の第2凸部
206 第2電極の第1凹部
207 第2電極の接触点
208 第2電極の凸部
209 第2電極の第2凹部
302 集光レンズ層
304 光透過性層
310 光取出しレンズ層
402(a) 第1凸部の頂点
405(a、b) 第2凸部の頂点
406(a−d) 鞍点
810、812 規則的な配列を有する領域
1202 吸湿部材
1204 封止部材
1302 カラーフィルター層
Claims (9)
- 光透過性基板と、前記基板上に設けられた、光透過性の構造層、光透過性の第1電極、発光層を含む機能層、および第2電極をこの順に含み、
前記構造層は、前記第2電極側の表面に、複数の第1凸部、複数の第2凸部、および複数の凹部を有し、
複数の第1凸部および複数の第2凸部は、正方形の底面形状を有し、
複数の第1凸部のそれぞれは、4つの第2凸部と隣接し、
複数の第2凸部のそれぞれは、4つの第1凸部と隣接し、
複数の凹部のそれぞれは、2つの第1凸部および2つの第2凸部と隣接し、
複数の第1凸部および複数の第2凸部は、それぞれ格子状に配列されており、
直線状に位置する、1つの第1凸部および2つの第2凸部が(式1)および(式2A)
の関係を満たすことを特徴とする有機EL素子。 - 光透過性基板と、前記基板上に設けられた、光透過性の構造層、光透過性の第1電極、発光層を含む機能層、および第2電極をこの順に含み、
前記構造層は、前記第2電極側の表面に、複数の第1凸部、複数の第2凸部、および複数の凹部を有し、
複数の第1凸部および複数の第2凸部は、円形の底面形状を有し、
複数の第1凸部のそれぞれは、4つの第2凸部と隣接し、
複数の第2凸部のそれぞれは、4つの第1凸部と隣接し、
複数の凹部のそれぞれは、2つの第1凸部および2つの第2凸部と隣接し、
複数の第1凸部および複数の第2凸部は、それぞれ格子状に配列されており、
直線状に位置する、1つの第1凸部および2つの第2凸部が(式1)および(式2B)
の関係を満たすことを特徴とする有機EL素子。 - H1aが60nmから200nmの範囲内であることを特徴とする請求項1または2に記載の有機EL素子。
- W1aが400nmから1500nmの範囲内であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の有機EL素子。
- 前記構造層と前記第1電極との間に、バリア層をさらに備える、請求項1から4のいずれかに記載の有機EL素子。
- 前記光透過性基板の前記構造層が設けられた面とは反対側の面に、光取出しレンズ層をさらに備える、請求項1から5のいずれかに記載の有機EL素子。
- 請求項1から6のいずれかに記載の有機EL素子を含む照明装置。
- 請求項1から6のいずれかに記載の有機EL素子を含む面状光源。
- 請求項1から6のいずれかに記載の有機EL素子を含む表示装置。
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