JP6729965B2 - 放射線検出器及びその製造方法 - Google Patents
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また、蛍光の利用効率を高めて感度特性を改善するために、シンチレータ層の上に反射層をさらに設ける場合もある。
そのため、シンチレータ層を囲む枠状の壁体を設け、壁体の上端にアルミニウムなどからなるカバーを接着する技術が提案されている。
また、枠状の壁体の周辺には、フレキシブルプリント基板が接続される配線パッドが設けられる。そのため、単に、枠状の壁体を設けるようにすると、有効画素エリアの周辺に設けることが必要となる領域の寸法が増加し、ひいては放射線検出器の寸法の増加や重量の増加を招くおそれがある。
そこで、防湿性能の向上と、省スペース化とを図ることができる技術の開発が望まれていた。
前記第1の辺側における、前記壁体の内面と前記シンチレータ層の側面との間の距離は、前記第1の辺に対向する第2の辺側における、前記壁体の内面と前記シンチレータ層の側面との間の距離よりも短い。
また、本発明の実施形態に係る放射線検出器は、X線のほかにもγ線などの各種放射線に適用させることができる。ここでは、一例として、放射線の中の代表的なものとしてX線に係る場合を例にとり説明をする。したがって、以下の実施形態の「X線」を「他の放射線」に置き換えることにより、他の放射線にも適用させることができる。
まず、第1の実施形態に係るX線検出器1について例示をする。
図1は、第1の実施形態に係るX線検出器1を例示するための模式斜視図である。
なお、煩雑となるのを避けるために、図1においては、反射層6、防湿体7、充填部8、壁体9、接着層10などを省いて描いている。
図2は、X線検出器1の模式平面図である。
なお、煩雑となるのを避けるために、図2においては、フレキシブルプリント基板2e1、2e2、画像伝送部4などを省いて描いている。
図3(a)は、図2におけるA−A線断面の模式図である。
図3(b)は、図2におけるB−B線断面の模式図である。
なお、煩雑となるのを避けるために、図3(a)、(b)においては、制御ライン(又はゲートライン)2c1、データライン(又はシグナルライン)2c2などを省いて描いている。
光電変換部2bは、基板2aの一方の表面に複数設けられている。
光電変換部2bは、矩形状を呈し、制御ライン2c1とデータライン2c2とで画された領域に設けられている。複数の光電変換部2bは、マトリクス状に並べられている。
なお、1つの光電変換部2bは、1つの画素(pixel)に対応する。
また、光電変換素子2b1において変換した信号電荷を蓄積する図示しない蓄積キャパシタを設けることができる。図示しない蓄積キャパシタは、例えば、矩形平板状を呈し、各薄膜トランジスタ2b2の下に設けることができる。ただし、光電変換素子2b1の容量によっては、光電変換素子2b1が図示しない蓄積キャパシタを兼ねることができる。
薄膜トランジスタ2b2は、蛍光が光電変換素子2b1に入射することで生じた電荷の蓄積および放出のスイッチングを行う。薄膜トランジスタ2b2は、アモルファスシリコン(a−Si)やポリシリコン(P−Si)などの半導体材料を含むものとすることができる。薄膜トランジスタ2b2は、ゲート電極、ソース電極及びドレイン電極を有している。薄膜トランジスタ2b2のゲート電極は、対応する制御ライン2c1と電気的に接続される。薄膜トランジスタ2b2のソース電極は、対応するデータライン2c2と電気的に接続される。薄膜トランジスタ2b2のドレイン電極は、対応する光電変換素子2b1と図示しない蓄積キャパシタとに電気的に接続される。
複数の配線パッド2d2は、基板2aの、第1の辺に隣り合う第3の辺の近傍に設けられ、それぞれが複数の光電変換素子2b1と電気的に接続されている。
複数の制御ライン2c1は、基板2aの周縁近傍に設けられた複数の配線パッド2d1とそれぞれ電気的に接続されている。複数の配線パッド2d1には、フレキシブルプリント基板2e1に設けられた複数の配線の一端がそれぞれ電気的に接続されている。フレキシブルプリント基板2e1に設けられた複数の配線の他端は、信号処理部3に設けられた図示しない制御回路とそれぞれ電気的に接続されている。
複数のデータライン2c2は、基板2aの周縁近傍に設けられた複数の配線パッド2d2とそれぞれ電気的に接続されている。複数の配線パッド2d2には、フレキシブルプリント基板2e2に設けられた複数の配線の一端がそれぞれ電気的に接続されている。フレキシブルプリント基板2e2に設けられた複数の配線の他端は、信号処理部3に設けられた図示しない増幅・変換回路とそれぞれ電気的に接続されている。
この場合、シンチレータ層5が設けられる領域(シンチレータ層5の下層)には、有機材料からなる保護層2fが設けられるようにすることが好ましい。この様にすれば、シンチレータ層5とアレイ基板2との間の密着力(接合強度)を高くすることができる。
また、アレイ基板2の、シンチレータ層5の側面と壁体9の内面9aとの間に露出する領域(充填部8の下層)には、無機材料からなる保護層2fが設けられるか、あるいは、保護層2fが設けられず基板2aが露出するようにすることが好ましい。この様にすれば、充填部8とアレイ基板2との間の密着力を高くすることができる。
信号処理部3には、図示しない制御回路と、図示しない増幅・変換回路とが設けられている。
図示しない制御回路は、各薄膜トランジスタ2b2の動作、すなわちオン状態およびオフ状態を制御する。例えば、図示しない制御回路は、フレキシブルプリント基板2e1と配線パッド2d1と制御ライン2c1とを介して、制御信号S1を各制御ライン2c1毎に順次印加する。制御ライン2c1に印加された制御信号S1により薄膜トランジスタ2b2がオン状態となり、光電変換部2bからの画像データ信号S2が受信できるようになる。
複数の電荷増幅器は、各データライン2c2にそれぞれ電気的に接続されている。
複数の並列−直列変換器は、複数の電荷増幅器にそれぞれ電気的に接続されている。
複数のアナログ−デジタル変換器は、複数の並列−直列変換器にそれぞれ電気的に接続されている。
図示しない複数の電荷増幅器は、データライン2c2と配線パッド2d2とフレキシブルプリント基板2e2とを介して、各光電変換部2bからの画像データ信号S2を順次受信する。
図示しない複数の並列−直列変換器は、増幅された画像データ信号S2を順次直列信号に変換する。
図示しない複数のアナログ−デジタル変換器は、直列信号に変換された画像データ信号S2をデジタル信号に順次変換する。
シンチレータ層5は、例えば、ヨウ化セシウム(CsI):タリウム(Tl)、ヨウ化セシウム(CsI):ナトリウム(Na)、ヨウ化ナトリウム(NaI):タリウム(Tl)などを用いて形成することができる。
柱状結晶の集合体からなるシンチレータ層5は、例えば、真空蒸着法などを用いて形成することができる。
シンチレータ層5の厚み寸法は、例えば、600μm程度とすることができる。柱状結晶の柱(ピラー)の太さ寸法は、例えば、最表面で8μm〜12μm程度とすることができる。
すなわち、反射層6は、防湿体7とシンチレータ層5との間に設けられ、シンチレータ層5において発生した蛍光を反射する。
反射層6は、例えば、酸化チタン(TiO2)などの光散乱性粒子を含む樹脂をシンチレータ層5上に塗布することで形成することができる。また、反射層6は、例えば、銀合金やアルミニウムなどの光反射率の高い金属からなる層をシンチレータ層5上に成膜することで形成することもできる。
また、反射層6は、例えば、少なくとも表面が銀合金やアルミニウムなどの光反射率の高い金属からなる板を用いて形成することもできる。
この場合、反射層6の厚み寸法は、120μm程度とすることができる。
なお、反射層6は、必ずしも必要ではなく、必要に応じて設けるようにすればよい。
以下においては、反射層6が設けられる場合を例示する。
防湿体7は、壁体9、反射層6(シンチレータ層5)、および充填部8の上方を覆っている。この場合、防湿体7と、反射層6の上面との間に隙間があってもよいし、防湿体7と反射層6の上面が接触するようにしてもよい。
例えば、大気圧よりも減圧された環境において、防湿体7と、充填部8の上面および壁体9の上端とを接着すれば、大気圧により防湿体7と反射層6の上面とが接触する。
防湿体7は、膜状または箔状または薄板状を呈している。
防湿体7は、透湿係数の小さい材料から形成することができる。
防湿体7は、例えば、アルミニウム、アルミニウム合金、あるいは、樹脂膜と無機材料(アルミニウムやアルミニウム合金などの金属、SiO2、SiON、Al2O3などのセラミック系材料)からなる膜とが積層された低透湿防湿膜(水蒸気バリアフィルム)などから形成することができる。
この場合、実効的な透湿係数がほとんどゼロであるアルミニウムやアルミニウム合金などを用いて防湿体7を形成すれば、防湿体7を透過する水蒸気をほぼ完全になくすことができる。
この場合、防湿体7の厚み寸法を長くしすぎるとX線の吸収が大きくなりすぎる。防湿体7の厚み寸法を短くしすぎると剛性が低下して破損しやすくなる。
防湿体7は、例えば、厚み寸法が0.1mmのアルミニウム箔を用いて形成することができる。
充填部8の上面の位置は、反射層6の上面の位置と同程度とすることができる。
充填部8の上面の位置は、壁体9の上端の位置より少し低くすることができる。
充填部8の上面の位置が、壁体9の上端の位置より少し低くなるようにすれば、壁体9の内側に材料を充填して充填部8を形成する際に、材料が壁体9の上端を超えてあふれ出ないようにすることができる。
また、充填部8は、基板2aおよび保護層2fの少なくともいずれかと接着されている。
また、充填部8は、接着層10により防湿体7と接着されている。
フィラー材は、例えば、タルク(滑石:Mg3Si4O10(OH)2)などを含むものとすることができる。
そのため、フィラー材は、含有濃度を高くしても不具合が生じにくいものとすることが好ましい。
タルクの濃度を高めれば、樹脂のみの場合と比較して透湿係数を1ケタ程度低くすることができる。
例えば、充填部8に含まれるタルクからなるフィラー材の濃度は、50重量%以上とすることができる。
充填部8を形成するための材料は、例えば、フィラー材を含有させたエポキシ系紫外線硬化型接着剤、フィラー材を含有させたエポキシ系常温硬化型接着剤、フィラー材を含有させたエポキシ系加熱硬化型接着剤などとすることができる。
この場合、充填部8を形成するための材料は、例えば、吸湿材である塩化カルシウムと、バインダ樹脂(例えば、エポキシ系樹脂やアクリル系樹脂など)と、溶媒を混合して作成したものとすることができる。
可撓性を有する充填部8とすれば、熱応力や外力により、充填部8が壁体9、シンチレータ層5、基板2a、防湿体7などから剥がれるのを抑制することができる。
壁体9は、例えば、無機材料からなるフィラー材と、樹脂(例えば、エポキシ系樹脂やアクリル系樹脂など)を含む。
壁体9の材料は、充填部8の材料と同様とすることができる。
また、壁体9は、金属などからなる枠状体とすることもできる。
また、壁体9は、金属などからなる枠状の板を積層したものとすることもできる。
またさらに、図2に示すように、平面形状が四角形の基板2aの一方の辺の近傍には、複数の配線パッド2d1、2d2が設けられている。そのため、複数の配線パッド2d1、2d2が設けられている側においては、必要となるスペースがさらに大きくなる。
この場合、単に、充填部8および壁体9を設ければ、X線検出器1の寸法の増加や重量の増加を招くおそれがある。
この場合、低い透湿係数を有する充填部8および壁体9を設ければ、高い防湿性能を得ることができるので、距離L1を短くしてもシンチレータ層5の特性が劣化するのを抑制することができる。
そこで、図3(b)に示すように、基板2aの、複数の配線パッド2d1、2d2が設けられている側と対向する側においては、シンチレータ層5の側面と、壁体9の内面9aとの間の距離L2が距離L1よりも長くなるようにしている。例えば、距離L1は1mm未満、距離L2は0.5mm以上、2mm以下とすることができる。
この場合、距離L2は、距離L1に対して同じもしくは長くなるようにしている。
例えば、距離L1が、0.5mm未満の場合には、距離L2は0.5mm以上2mm以下とすることが出来る。
距離L1が、1mm未満の場合には、距離L2は1mm以上2mm以下とすることが出来る。
また、第1の辺に隣り合う第3の辺側(複数の配線パッドが設けられる側の辺側)における、壁体9の内面9aとシンチレータ層5の側面との間の距離は、第3の辺に対向する第4の辺側における、壁体9の内面9aとシンチレータ層5の側面との間の距離よりも短くなっている。
接着層10は、例えば、遅延硬化型接着剤、常温(自然)硬化型接着剤、および加熱硬化型接着剤のいずれかが硬化することで形成されたものとすることができる。
真空蒸着法を用いてシンチレータ層5を形成すると、シンチレータ層5の材料が蒸着マスクを回り込むなどしてシンチレータ層5の周囲に付着する場合がある。
そのため、基板2aの面の、壁体9の内面9aと、シンチレータ層5の側面との間には、シンチレータ層5の材料からなる層5aが設けられる場合がある。
層5aの上に壁体9を形成すると、壁体9と基板2aとの間の密着力が低下するおそれがある。壁体9と基板2aとの間の密着力が低下すると、壁体9と基板2aとの間を水蒸気が透過しやすくなるので、防湿性能が低下するおそれがある。
また、層5aの上に壁体9を形成し、長期間使用すると、層5aが潮解し、壁体9が剥離したり、壁体9と基板2aとの間の密着力が著しく低下したりするおそれもある。
この様にすれば、材料の付着を無くすことが難しい場合であっても、防湿性能の向上を図ることができる。
次に、第2の実施形態に係るX線検出器1の製造方法について例示をする。
まず、アレイ基板2を作成する。
アレイ基板2は、例えば、基板2aの上に光電変換部2b、制御ライン2c1、データライン2c2、配線パッド2d1、配線パッド2d2、および保護層2fなどを順次形成することで作成することができる。
例えば、平面形状が四角形の基板2aの一方の面側に、複数の光電変換素子2b1と、基板2aの第1の辺の近傍に設けられ、それぞれが複数の光電変換素子2b1と電気的に接続された複数の配線パッド2d1と、を形成する。また、複数の配線パッド2d2は、基板2aの第1の辺に隣り合う第3の辺の近傍に形成する。
アレイ基板2は、例えば、半導体製造プロセスを用いて作成することができる。
シンチレータ層5は、例えば、真空蒸着法などを用いて、ヨウ化セシウム:タリウム、ヨウ化セシウム:ナトリウム、ヨウ化ナトリウム:タリウムなどからなる膜を成膜することで形成することができる。この場合、シンチレータ層5の厚み寸法は、600μm程度とすることができる。また、シンチレータ層5は、柱状結晶の集合体となる。柱状結晶の柱の太さ寸法は、最表面で8〜12μm程度とすることができる。
反射層6は、例えば、酸化チタンからなるサブミクロン粉体と、バインダ樹脂と、溶媒を混合して作成した材料をシンチレータ層5上に塗布し、これを乾燥させることで形成することができる。
壁体9は、例えば、フィラー材(例えば、タルクからなるフィラー材)と、樹脂(例えば、エポキシ系樹脂など)と、溶媒を混合して作成した材料を、シンチレータ層5の周囲に枠状に塗布し、これを硬化させることで形成することができる。
なお、壁体9を形成するための材料の塗布は、例えば、ディスペンサー装置などを用いて行うことができる。
この場合、フィラー材が添加された樹脂の塗布と、硬化とを複数回繰り返すことで、壁体9を形成することができる。
また、金属や樹脂などからなる枠状の壁体9をアレイ基板2の上に接着することもできる。
金属や樹脂などからなる板状の部材をアレイ基板2の上に接着することで壁体9を形成することもできる。
また、第1の辺側における、壁体9の内面9aとシンチレータ層5の側面との間の距離L1は、第1の辺に対向する第2の辺側における、壁体9の内面9aとシンチレータ層5の側面との間の距離よりも短くする。
第1の辺に隣り合う第3の辺側における、壁体9の内面9aとシンチレータ層5の側面との間の距離は、第3の辺に対向する第4の辺側における、壁体9の内面9aとシンチレータ層の側面との間の距離よりも短くする。
充填部8は、例えば、充填部8を形成するための材料を壁体9の内面9aとシンチレータ層5の側面との間に充填し、これを硬化させることで形成することができる。
充填部8を形成するための材料は、例えば、フィラー材および吸湿材の少なくともいずれかと、樹脂と、溶媒を混合して作成することができる。
充填部8を形成するための材料は、例えば、フィラー材および吸湿材の少なくともいずれかを含有させたエポキシ系紫外線硬化型接着剤、フィラー材および吸湿材の少なくともいずれかを含有させたエポキシ系常温硬化型接着剤、フィラー材および吸湿材の少なくともいずれかを含有させたエポキシ系加熱硬化型接着剤などとすることができる。
充填部8を形成するための材料の充填は、例えば、ディスペンサー装置などを用いて行うことができる。
この際、重ねるようにして数回塗布した際に界面が形成されるおそれがる。界面は、外部からの水蒸気の侵入経路となるので、界面が形成されると防湿性能が低下するおそれがある。本実施の形態においては、充填部8を形成するための材料の粘度を低くしているので、界面が形成されるのを抑制することができ、ひいては防湿性能の向上を図ることができる。
また、充填部8を形成するための材料が硬化する前に、微弱な振動を加えたり、表面へエアブローを与えたりすることで塗れ広がりが早くなるようにして、充填部8の形成時間を短縮することもできる。
例えば、壁体9の上端および充填部8の上面に、紫外線照射後に遅延して硬化が進行する遅延硬化型接着剤を塗布し、紫外線照射後に、防湿体7を載せるようにする。
遅延硬化型接着剤が硬化することで接着層10が形成され、防湿体7と、壁体9の上端および充填部8の上面とが接着される。
なお、接着剤は、常温硬化型接着剤や加熱硬化型接着剤などであってもよい。
また、大気圧よりも減圧された環境(例えば、10KPa程度)において、防湿体7の周縁部近傍を、壁体9の上端および充填部8の上面に接着することもできる。
また、配線4aを介して、信号処理部3と画像伝送部4を電気的に接続する。
その他、回路部品などを適宜実装する。
そして、必要に応じて、光電変換素子2b1の異常の有無や電気的な接続の異常の有無を確認する電気試験、X線画像試験などを行う。
以上のようにして、X線検出器1を製造することができる。
Claims (7)
- 平面形状が四角形の基板と、
前記基板の一方の面側に設けられた複数の光電変換素子と、
前記基板の第1の辺と、前記複数の光電変換素子が設けられた領域との間に設けられ、それぞれが前記複数の光電変換素子と電気的に接続された複数の配線パッドと、
前記複数の光電変換素子の上に設けられ、放射線を蛍光に変換するシンチレータ層と、
前記基板の一方の面側であって、前記複数の配線パッドと前記シンチレータ層との間に設けられ、前記シンチレータ層を囲む枠状の壁体と、
前記基板の上方であって、前記壁体の内面と、前記シンチレータ層の側面と、の間に設けられた充填部と、
を備え、
前記第1の辺側における、前記壁体の内面と前記シンチレータ層の側面との間の距離は、前記第1の辺に対向する第2の辺側における、前記壁体の内面と前記シンチレータ層の側面との間の距離よりも短い放射線検出器。 - 前記複数の配線パッドは、前記基板の前記第1の辺に隣り合う第3の辺と、前記複数の光電変換素子が設けられた領域との間にも設けられ、
前記第3の辺側における、前記壁体の内面と前記シンチレータ層の側面との間の距離は、前記第3の辺に対向する第4の辺側における、前記壁体の内面と前記シンチレータ層の側面との間の距離よりも短い請求項1記載の放射線検出器。 - 前記壁体は、無機材料からなるフィラー材および吸湿材の少なくともいずれかと、樹脂とを含み、
前記充填部は、前記基板、シンチレータ層、および前記壁体と接着されている請求項1または2に記載の放射線検出器。 - 前記基板の一方の面の、前記壁体の内面と、前記シンチレータ層の側面と、の間には、前記シンチレータ層の材料からなる層が設けられている請求項1〜3のいずれか1つに記載の放射線検出器。
- 平面形状が四角形の基板の一方の面側に、複数の光電変換素子と、前記基板の第1の辺と前記複数の光電変換素子が設けられる領域との間に設けられ、それぞれが前記複数の光電変換素子と電気的に接続された複数の配線パッドと、を形成する工程と、
前記複数の光電変換素子の上に、シンチレータ層を形成する工程と、
前記基板の一方の面側であって、前記複数の配線パッドと前記シンチレータ層との間に、前記シンチレータ層を囲む枠状の壁体を形成する工程と、
前記基板の上方であって、前記壁体の内面と、前記シンチレータ層の側面と、の間に、充填部を形成する工程と、
を備え、
前記枠状の壁体を形成する工程において、前記第1の辺側における、前記壁体の内面と前記シンチレータ層の側面との間の距離は、前記第1の辺に対向する第2の辺側における、前記壁体の内面と前記シンチレータ層の側面との間の距離よりも短くする放射線検出器の製造方法。 - 前記複数の配線パッドを形成する工程において、前記複数の配線パッドは、前記基板の前記第1の辺に隣り合う第3の辺と、前記複数の光電変換素子が設けられた領域との間にも設けられ、
前記枠状の壁体を形成する工程において、前記第3の辺側における、前記壁体の内面と前記シンチレータ層の側面との間の距離は、前記第3の辺に対向する第4の辺側における、前記壁体の内面と前記シンチレータ層の側面との間の距離よりも短くする請求項5記載の放射線検出器の製造方法。 - 前記枠状の壁体を形成する工程において、前記基板の上に、無機材料からなるフィラー材および吸湿材の少なくともいずれかと、樹脂とを含む材料を枠状に塗布し、
前記充填部を形成する工程において、前記基板の上方であって、前記壁体の内面と、前記シンチレータ層の側面と、の間に、無機材料からなるフィラー材および吸湿材の少なくともいずれかと、樹脂とを含む材料を充填する請求項5または6に記載の放射線検出器の製造方法。
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