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JP6640520B2 - 水中油型乳化組成物 - Google Patents

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本発明は、紫外線防御機能、安定性の高い、美白成分を含有する水中油型乳化組成物に関する。
シミ・ソバカスのない肌を実現するため、美白化粧料や日焼け止め化粧料を用いている女性は少なくない。シミ・ソバカスは、紫外線の刺激により、皮膚のメラニン色素が増加し、これが皮膚内に異常沈着することで発生する。日焼けによるシミ・ソバカスを防止するために、紫外線防御機能を有する二酸化チタン等を配合した日焼け止め化粧料が、一般的に使用されている。また、既にできてしまったシミ等は、ビタミンC誘導体やレゾルシン誘導体等の美白成分を配合した化粧料、いわゆる美白化粧料を用いることで、対応することができる(例えば特許文献1)。そのため、日焼け止め化粧料と美白化粧料を併用することが、シミ・ソバカスのない肌を実現するために最適であると言える。
一方、紫外線防御機能を有する酸化チタンと、美白成分であるトラネキサム酸等を配合した皮膚外用剤は、既に知られている(特許文献2)。しかしながら、剤型としては油中水(W/O)型エマルションであり、夏場でも使用感よく使える水中油(O/W)型エマルションではない。また紫外線防御機能をさらに高めた微粒子二酸化チタンを用いた場合、トラネキサム酸や塩の影響により、微粒子酸化チタンの凝集が起こり、安定なO/W型エマルションを得ることは困難であった。
特開平2−49715号公報 特開2002−128646号公報
本発明は、紫外線防御機能、安定性の高い、美白成分を含有する水中油型乳化組成物を得ることを課題とした。
この様な状況に鑑みて、本発明者らは、化粧品分野で使用されている各種原料を組み合わせて使用し、前記課題を解決することを目指して鋭意研究した結果、以下に示すような製剤が、紫外線防御機能、安定性の高い、美白成分を含有する水中油型乳化組成物を実現できることを見出し、本発明を完成させた。すなわち本発明は以下に示すとおりである。
<1>以下の(a)、(b)、(c)、(d)を含有することを特徴とする水中油型乳化組成物。
(a)ポリグリセリン脂肪酸エステル
(b)アニオン性界面活性剤
(c)トラネキサム酸
(d)微粒子金属酸化物
<2>前記(b)のアニオン性界面活性剤が、アシル乳酸及び/又はその塩であることを特徴とする<1>に記載の水中油型乳化組成物。
<3>前記(d)の微粒子金属酸化物が、微粒子二酸化チタン及び/又は微粒子酸化亜鉛であることを特徴とする<1>又は<2>に記載の水中油型乳化組成物。
<4>微粒子二酸化チタンが、一般式(1)で表されるカルボン酸及び/又はカルボン酸誘導体を構成モノマーとする重合物から選択される一種又は二種以上とで複合化したものであることを特徴とする<1>〜<3>の何れか1つに記載の水中油型乳化組成物。
一般式(1)
(式中、Rは炭素数2〜15のアルケニル基であり、前記アルケニル基は、水素原子がカルボキシル基もしくはヒドロキシ基で置換されていてもよく、Xは水素原子、アルカリ金属又は付加モル数1〜12のポリオキシアルキレン基を表す)
<5>一般式(1)に表されるカルボン酸及び/又はカルボン酸誘導体を構成モノマーとする重合物が、ポリアクリル酸又はポリメタクリル酸、ポリアクリル酸又はポリメタクリル酸のアルカリ金属塩、及びポリアクリル酸又はポリメタクリル酸のポリオキシエチレン付加物からなる群から選択される一種又は二種以上であることを特徴とする、<1>〜<4>の何れか一つに記載の水中油型乳化組成物。
<6>前記(a)のポリグリセリン脂肪酸エステルが2種類以上含有していることを特徴とする、<1>〜<5>の何れか一つに記載の水中油型乳化組成物。
本発明によれば、紫外線防御機能、安定性の高い、美白成分を含有する水中油型乳化組成物を提供することができる。
<1> 本発明のポリグリセリン脂肪酸エステル
本発明に関わるポリグリセリン脂肪酸エステルは、一般的に化粧料等に用いられているものであればよい。脂肪酸としては、炭素数12〜22が好ましく、18がより好ましい。飽和脂肪酸、直鎖脂肪酸が好ましい。脂肪酸のエステル化度として3〜6が好ましく、5がより好ましい。またポリグリセリンの重合度として、4〜10が好ましく、6〜10がより好ましく、10がさらに好ましい。
この様なポリグリセリン脂肪酸エステルの具体的は、例えばトリラウリン酸テトラグリセリル、トリミリスチン酸テトラグリセリル、トリパルミチン酸テトラグリセリル、トリステアリン酸テトラグリセリル、トリベヘニン酸テトラグリセリル、テトララウリン酸テトラグリセリル、テトラミリスチン酸テトラグリセリル、テトラパルミチン酸テトラグリセリル、テトラステアリン酸テトラグリセリル、テトラベヘニン酸テトラグリセリル、ペンタラウリン酸テトラグリセリル、ペンタミリスチン酸テトラグリセリル、ペンタパルミチン酸テトラグリセリル、ペンタステアリン酸テトラグリセリル、ペンタベヘニン酸テトラグリセリル、トリラウリン酸ヘキサグリセリル、トリミリスチン酸ヘキサグリセリル、トリパルミチン酸ヘキサグリセリル、トリステアリン酸ヘキサグリセリル、トリベヘニン酸ヘキサグリセリル、テトララウリン酸ヘキサグリセリル、テトラミリスチン酸ヘキサグリセリル、テトラパルミチン酸ヘキサグリセリル、テトラステアリン酸ヘキサグリセリル、テトラベヘニン酸ヘキサグリセリル、ペンタラウリン酸ヘキサグリセリル、ペンタミリスチン酸ヘキサグリセリル、ペンタパルミチン酸ヘキサグリセリル、ペンタステアリン酸ヘキサグリセリル、ペンタベヘニン酸ヘキサグリセリル、トリラウリン酸デカグリセリル、トリミリスチン酸デカグリセリル、トリパルミチン酸デカグリセリル、トリステアリン酸デカグリセリル、トリベヘニン酸デカグリセリル、テトララウリン酸デカグリセリル、テトラミリスチン酸デカグリセリル、テトラパルミチン酸デカグリセリル、テトラステアリン酸デカグリセリル、テトラベヘニン酸デカグリセリル、ペンタラウリン酸デカグリセリル、ペンタミリスチン酸デカグリセリル、ペンタパルミチン酸デカグリセリル、ペンタステアリン酸デカグリセリル、ペンタベヘニン酸デカグリセリル、ヘキサラウリン酸デカグリセリル、ヘキサミリスチン酸デカグリセリル、ヘキサパルミチン酸デカグリセリル、ヘキサステアリン酸デカグリセリル、ヘキサベヘニン酸デカグリセリルが挙げられる。これらのポリグリセリン脂肪酸エステルは、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができ、2種以上組み合わせることがより好ましい。総量で、水中油型乳化組成物全量に対し、0.3〜5.0質量%、より好ましくは1〜3質量%含有することが好適である。
ポリグリセリン脂肪酸エステルとアニオン性界面活性剤の混合比は、特に制限されないが、重量比で1:10〜10:1の範囲内にあることが好ましい。また、ポリグリセリン脂肪酸エステルとアニオン性界面活性剤の合計量は、化粧料全量に対し0.1〜10.0重量%が好ましく、さらに1〜3重量%でることがより好ましい。このようなポリグリセリン脂肪酸エステルとアニオン性界面活性剤の混合乳化剤としては、例えば特開平7−284645号公報に記載のものを用いることができる。また、かかる混合乳化剤に高級アルコールを加えたものが市販品として存し(例えば、ニコムルス41、日光ケミカルズ(株)製)、かかる市販品を使用することもできる。
<2> 本発明に関わるアニオン性界面活性剤
本発明に関わるアニオン性界面活性剤は、一般的に化粧料等に用いられているものであればよい。高級脂肪酸塩もアニオン性界面活性剤に含まれる。アニオン性界面活性剤の中では、アシル乳酸及び/又はその塩であることが好ましい。アシル乳酸を構成する、アシル基としては、炭素数12〜22が好ましく、18がより好ましい。また直鎖で飽和脂肪酸が好ましい。
この様なアシル基の具体的な例としては、例えば、2−エチルヘキサノイル基、ラウロイル基、ミリストイル基、パルミトイル基、ステアロイル基、イソステアロイル基、ベヘノイル基、オレオイル基、リノロイル基、リノレノイル基などが好適に例示できる。これらの内ではステアロイル乳酸が特に好ましい。かかるアシル乳酸はそのまま使用することもできるし、一部又は全部をアルカリ塩に誘導して使用することもできる。これらの塩としては、皮膚外用剤で使用されるものであれば、特段の限定無く使用でき、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、カルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、トリエチルアミン塩、トリエタノールアミン塩、モノエタノールアミン塩等の有機アミン塩、リジン塩、アルギン酸塩等の塩基性アミノ酸塩等が好適に例示できる。特に好ましい塩はアルカリ金属塩であり、より好ましくはナトリウム塩である。これらのアニオン性界面活性剤は、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができ、総量で、水中油型乳化組成物全量に対し0.05〜5.0質量%、より好ましくは0.1〜1.0質量%含有することが好適である。
<3> 本発明に関わるトラネキサム酸
本発明に関わるトラネキサム酸は、一般的に化粧料等に用いられているものであればよい。含有量として、水中油型乳化組成物全量に対し0.01〜5.0質量%、より好ましくは1〜2質量%が好適である。
<4> 本発明に関わる微粒子金属酸化物
本発明に関わる微粒子金属酸化物とは、平均一次粒子径が10〜80nmの範囲にあるものを指す。より詳細には、微粒子二酸化チタン、微粒子酸化亜鉛、微粒子酸化ジルコニウム、微粒子酸化セリウム等が好適に例示できる。これらの微粒子金属酸化物は、その表面が、シリカ、アルミナ等の無機化合物、あるいは脂肪酸金属石鹸、シリコーン等の有機化合物により被覆されていても良い。これら微粒子金属酸化物の中で、紫外線散乱効果に優れることから、微粒子二酸化チタン、微粒子酸化亜鉛が好ましい。微粒子二酸化チタンがより好ましい。
本発明に関わる微粒子金属酸化物は、該当する金属の塩を気相中で熱分解する等の常法により作製することが可能であるが、多くの市販品も存し、市販品をそのまま用いることもできる。このような微粒子二酸化チタンとしては、「MTY−110M3S」、「MTY−02」、「MT−100TV」、「MT−500HSA」、「MT−100T」、「MT−01」、「MT−10EX」、「MT−05」、「MT−100Z」、「MT−150EX」、「MT−100AQ」、「MT−100WP」、「MT−100SA」、「MT−500B」、「MT−500SA」、「MT−600B」、「MT−500SAS」(以上、テイカ(株)製)、「タイペークCR−50」、「タイペークTTO−M−1」、「タイペークTTO−V4」(以上、石原産業(株)製)、「ST−455」、「STT−65C−S」、「STT−30EHS」(以上、チタン工業(株)製)、「バイエルチタンR−KB−1」(バイエル社製)などが挙げられる。
また、微粒子酸化亜鉛としては、「MZ−300」、「MZY−303S」、「MZ−306X」、「MZ−500」、「MZY−505S」、「MZ−506X」、「MZY−510M3S」、「MZ−510HPSX」、「WSX−MZ−700」(以上、テイカ(株)製)、「SANT−UFZO−450」、「SANT−UFZO−500」(以上、三好化成(株)製)、「FZO−50」(石原産業(株)製)、「マックスライトZS−032」、「マックスライトZS−032D」(以上、昭和電工(株)製)等が挙げられる。
本発明において、微粒子二酸化チタンあるいは微粒子酸化亜鉛を水中油型乳化組成物に配合する場合には、水中油型乳化組成物を構成する他成分と直接混合し、予め微粒子二酸化チタンあるいは微粒子酸化亜鉛をペーストとなし、該ペーストと水中油型乳化組成物を構成する他の成分とを混合する工程をとることが好ましい。このような工程をとることにより、微粒子二酸化チタンあるいは微粒子酸化亜鉛を水中油型乳化組成物中に、より均一に配合させることが可能となる。
本発明の水中油型乳化組成物における微粒子金属酸化物の配合は、油相あるいは水相のいずれかの相への配合でもよく、水相及び油相の両相へ配合しても良い。配合量に関しては、総量として、水中油型乳化組成物全量に対して0.1〜20.0質量%であることが好ましく、1.0〜15.0質量%であることがより好ましい。配合量が下限未満では紫外線に対する防御効果が不十分な場合があり、また、上限を超える場合には配合量を増加させても紫外線防御効果が頭打ちとなり、水中油型乳化組成物を肌上に塗布した場合に白うきしたり、きしみが出る場合があるため好ましくない。
水相への微粒子二酸化チタンの配合は、特開2010-150164に記載のごとく、複合体として配合することが分散性向上の観点から特に好ましい。本水分散ペーストを調製するにあたり、以下に製造例を示す。
<製造例1>
微粒子二酸化チタン「MT−05」(シリカアルミナ処理微粒子二酸化チタン テイカ(株)製)を用い、シリカアルミナ処理二酸化チタン換算で20g/Lの微粒子二酸化チタン水分散液5Lとポリアクリル酸(重合度5000)20g(和光純薬工業(株)製)を純水8Lに溶解した溶液を混合し、1時間の熟成後、さらに2N苛性ソーダ水溶液pHを5に調整し、さらに1時間熟成した。これを濾過、洗浄して湿ケーキを得て、純水中にリパルプした後、微粒子二酸化チタン複合体(微粒子二酸化チタン濃度25%、pH7.5)を得た。
<5> 本発明の水中油型乳化組成物
本発明の水中油型乳化組成物は、皮膚に外用で投与されるものであれば特段の限定はなく、例えば、医薬部外品を包含する化粧料、皮膚外用雑貨等が好適に例示できる。これらの内では、化粧料が特に好ましい。又、本発明の水中油型乳化組成物は、通常知られている、乳液剤形、エッセンス剤形、クリーム剤形、粉体含有剤形の何れをも取ることが出来る。化粧料としては、基礎化粧料、毛髪化粧料、メークアップ化粧料の何れもが適用可能であるが、基礎化粧料に適用することが特に好ましい。
本発明の水中油型乳化組成物は、上記の成分以外に通常化粧料で使用される任意成分を含有することができる。任意成分としては、例えば、マカデミアナッツ油、アボカド油、トウモロコシ油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、ヒマシ油、サフラワー油、綿実油、ホホバ油、ヤシ油、パーム油、液状ラノリン、硬化ヤシ油、硬化油、モクロウ、硬化ヒマシ油、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、イボタロウ、ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、ホホバロウ等のオイル、ワックス類、流動パラフィン、スクワラン、プリスタン、オゾケライト、パラフィン、セレシン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素類、オレイン酸、イソステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸等の高級脂肪酸類、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オクチルドデカノール、ミリスチルアルコール、セトステアリルアルコール等の高級アルコール等、イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソプロピル、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタンエリトリット等の合成エステル油類、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサンシロキサン等の環状ポリシロキサン、アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等の変性ポリシロキサン等のシリコーン油等の油剤類、脂肪酸セッケン(ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等)、ラウリル硫酸カリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミンエーテル等のアニオン性界面活性剤類、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、ラウリルアミンオキサイド等のカチオン界面活性剤類、イミダゾリン系両性界面活性剤(2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等)、ベタイン系界面活性剤(アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)、アシルメチルタウリン等の両性界面活性剤類、ソルビタン脂肪酸エステル類(ソルビタンモノステアレート、セスキオレイン酸ソルビタン等)、グリセリン脂肪酸類(モノステアリン酸グリセリン等)、プロピレングリコール脂肪酸エステル類(モノステアリン酸プロピレングリコール等)、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル、POEソルビタン脂肪酸エステル類(POEソルビタンモノオレエート、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン等)、POEソルビット脂肪酸エステル類(POE−ソルビットモノラウレート等)、POEグリセリン脂肪酸エステル類(POE−グリセリンモノイソステアレート等)、POE脂肪酸エステル類(ポリエチレングリコールモノオレート、POEジステアレート等)、POEアルキルエーテル類(POE2−オクチルドデシルエーテル等)、POEアルキルフェニルエーテル類(POEノニルフェニルエーテル等)、プルロニック型類、POE・POPアルキルエーテル類(POE・POP2−デシルテトラデシルエーテル等)、テトロニック類、POEヒマシ油・硬化ヒマシ油誘導体(POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油等)、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシド等の非イオン界面活性剤類、ポリエチレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオール、2,4−ヘキシレングリコール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール等の多価アルコール類、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム等の保湿成分類、グアガム、クインスシード、カラギーナン、ガラクタン、アラビアガム、ペクチン、マンナン、デンプン、キサンタンガム、カードラン、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、コンドロイチン硫酸、デルマタン硫酸、グリコーゲン、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、トラガントガム、ケラタン硫酸、コンドロイチン、ムコイチン硫酸、ヒドロキシエチルグアガム、カルボキシメチルグアガム、デキストラン、ケラト硫酸、ローカストビーンガム、サクシノグルカン、カロニン酸、キチン、キトサン、カルボキシメチルキチン、寒天、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチレングリコール、ベントナイト等の増粘剤、表面を処理されていても良い、マイカ、タルク、カオリン、合成雲母、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、無水ケイ酸(シリカ)、酸化アルミニウム、硫酸バリウム等の粉体類、表面を処理されていても良い、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化コバルト、群青、紺青、酸化チタン、酸化亜鉛の無機顔料類、表面を処理されていても良い、雲母チタン、魚燐箔、オキシ塩化ビスマス等のパール剤類、レーキ化されていても良い赤色202号、赤色228号、赤色226号、黄色4号、青色404号、黄色5号、赤色505号、赤色230号、赤色223号、橙色201号、赤色213号、黄色204号、黄色203号、青色1号、緑色201号、紫色201号、赤色204号等の有機色素類、ポリエチレン末、ポリメタクリル酸メチル、ナイロン粉末、オルガノポリシロキサンエラストマー、セルロース粉末、ウレタン粉末、シルク粉末等の有機粉体類、前記粉体類をメタクリロイルオキシアルキルフォスフォリルコリン及びアルキルメタクリレートの共重合体等の生体成分類似高分子にて被覆した粉体、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール類、ビタミンA又はその誘導体、ビタミンB6塩酸塩、ビタミンB6トリパルミテート、ビタミンB6ジオクタノエート、ビタミンB2又はその誘導体、ビタミンB12、ビタミンB15又はその誘導体等のビタミンB類、α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、ビタミンEアセテート等のビタミンE類、ビタミンD類、ビタミンH、パントテン酸、パンテチン等のビタミン類などが好ましく例示でき、任意成分として配合されることが可能である。
以下、実施例に基づき、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明が以下の実施例に限定されるものではない。
<製造例2> 本発明の水中油型乳化組成物の製造
表1実施例1に示す処方に従って、本発明の水中油型乳化組成物を調製した。すなわちホモミキサーで均一に攪拌しながら、(A)に(B)、(C)と順次混合し、水中油型乳化組成物を調製した。また、実施例1を参考に、実施例2−15、比較例1−3も同様に調製した。表1〜3に示す。
<試験例1> 紫外線防御機能評価
製造例2で得た水中油型乳化組成物を、パネラー20名の背部に塗布し、日本化粧品工業会法に則り、紫外線防護指数(SPF)の測定を行った。結果を表1〜3に示す。
<試験例2> 安定性評価
製造例2で得た水中油型乳化組成物を、40℃で3ヶ月間保管し、目視により1ヶ月、3ヶ月時の安定性を評価した。評価基準を以下に示す。結果を表1〜3に示す。また剤型は、目視による外観評価、偏光顕微鏡観察(OLYNPUS BX51)により評価した。結果を表1〜3に示す。
1:微粒子金属酸化物の分離、凝集が全くなく、安定である。
2:微粒子金属酸化物の分離、凝集がほとんどなく、安定である。
3:微粒子金属酸化物の分離、凝集が見られ、安定でない。
表1〜3の結果より、本発明は、紫外線防御機能、安定性の高い美白成分を含有する水中油型乳化組成物であることがわかる。
本発明は化粧料等に利用できる。

Claims (5)

  1. 以下の(a)、(b)、(c)、(d)を含有することを特徴とする水中油型乳化組成物。
    (a)ペンタステアリン酸デカグリセリル、及びトリステアリン酸デカグリセリル
    (b)アニオン性界面活性剤
    (c)トラネキサム酸
    (d)微粒子金属酸化物
  2. 前記(b)のアニオン性界面活性剤が、アシル乳酸及び/又はその塩であることを特徴とする請求項1に記載の水中油型乳化組成物。
  3. 前記(d)の微粒子金属酸化物が、微粒子二酸化チタン及び/又は微粒子酸化亜鉛であることを特徴とする請求項1又は2に記載の水中油型乳化組成物。
  4. 微粒子二酸化チタンが、一般式(1)で表されるカルボン酸及び/又はカルボン酸誘導体を構成モノマーとする重合物から選択される一種又は二種以上とで複合化したものであることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の水中油型乳化組成物。
    一般式(1)
    (式中、Rは炭素数2〜15のアルケニル基であり、前記アルケニル基は、水素原子がカルボキシル基もしくはヒドロキシ基で置換されていてもよく、Xは水素原子、アルカリ金属又は付加モル数1〜12のポリオキシアルキレン基を表す)
  5. 一般式(1)に表されるカルボン酸及び/又はカルボン酸誘導体を構成モノマーとする重合物が、ポリアクリル酸又はポリメタクリル酸、ポリアクリル酸又はポリメタクリル酸のアルカリ金属塩、及びポリアクリル酸又はポリメタクリル酸のポリオキシエチレン付加物からなる群から選択される一種又は二種以上であることを特徴とする、請求項1〜4の何れか一項に記載の水中油型乳化組成物。
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