[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP6235358B2 - α−ヒドロキシ酸を含有する乳液状の皮膚外用剤 - Google Patents

α−ヒドロキシ酸を含有する乳液状の皮膚外用剤 Download PDF

Info

Publication number
JP6235358B2
JP6235358B2 JP2014015221A JP2014015221A JP6235358B2 JP 6235358 B2 JP6235358 B2 JP 6235358B2 JP 2014015221 A JP2014015221 A JP 2014015221A JP 2014015221 A JP2014015221 A JP 2014015221A JP 6235358 B2 JP6235358 B2 JP 6235358B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
poe
skin
external preparation
acid
sorbitan
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014015221A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015140330A (ja
JP2015140330A5 (ja
Inventor
紗弥香 佐藤
紗弥香 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pola Orbis Holdings Inc
Original Assignee
Pola Chemical Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pola Chemical Industries Inc filed Critical Pola Chemical Industries Inc
Priority to JP2014015221A priority Critical patent/JP6235358B2/ja
Publication of JP2015140330A publication Critical patent/JP2015140330A/ja
Publication of JP2015140330A5 publication Critical patent/JP2015140330A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6235358B2 publication Critical patent/JP6235358B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Description

本発明は、αヒドロキシ酸と、増粘性高分子と、ソルビタン脂肪酸エステルと、POE脂肪酸エステルを含有した乳液状の皮膚外用剤に関する。
皮膚外用剤には、皮膚の乾燥を防いだり、肌荒れを改善したり、肌を美しくする機能がある。これらの機能を高めるために、皮膚外用剤には様々な成分が配合されている。その中において、近年、α-ヒドロキシ酸が注目されている。α-ヒドロキシ酸は、皮膚の角層ターンオーバーの促進や、皮膚柔軟性の向上等、老化症状や肌荒れ症状の防止、改善の効果が高く(例えば特許文献1)、化粧料に配合されることが多々見られる。
しかしながら、α-ヒドロキシ酸は、水溶液中でイオン乖離するため、その影響で皮膚外用剤において、好ましくない場合がある。特に、乳液の製剤安定性において、大きな課題がある。乳液製剤は、油を界面活性剤で乳化し、増粘性高分子で粘性を高くした流動性を有する状態である。そのため、界面活性剤と増粘性高分子の効果が、乳液の製剤安定性において非常に重要である。しかしながら、α-ヒドロキシ酸を高濃度配合した場合、界面活性剤のHLBを変化させ乳化粒子を微細にできない、増粘性高分子の増粘効果を低減さえる、あるいは製剤の粘度を著しく増加させてしまうことから、乳液製剤の安定性を大きく低下させてしまう。界面活性剤や増粘性高分子を高濃度配合すれば、乳化粒子を小さくしたり、増粘効果を適正にコントロールすることはできるが、使用感においてべたつき感が強くなり、皮膚外用剤として好ましくない。また皮膚安全性上も好ましくない。ジェル製剤においては、その課題を解決した方法は既に報告されているが(例えば特許文献2、3)、乳液においてはみられない。すなわち、α-ヒドロキシ酸を高濃度配合した乳液製剤において、高い安定性とべたつきのない使用感の皮膚外用剤が求められていた。
特開平5−139947号公報 特開平9−52814号公報 特開2009−190986号公報
α-ヒドロキシ酸を高濃度配合した乳液製剤において、高い安定性とべたつきのない使用感の皮膚外用剤を得ることを課題とした。
この様な状況に鑑みて、本発明者らは、化粧品分野で使用されている各種原料を組み合わせて使用し、前記課題を解決することを目指して鋭意研究した結果、以下に示すような乳液製剤が、高い安定性とべたつきのない使用感を実現できることを見出し、本発明を完成させた。すなわち本発明は以下に示すとおりである。
<1> (a)α-ヒドロキシ酸又はその塩と、(b)増粘性高分子と、(c)POE鎖を付加していないソルビタン脂肪酸エステルと、(d)POE脂肪酸エステルを含有した乳液状であることを特徴とする皮膚外用剤。
<2> α-ヒドロキシ酸又はその塩が、クエン酸又はクエン酸ナトリウムであることを特徴とする<1>に記載の皮膚外用剤。
<3> クエン酸又はクエン酸ナトリウムを0.2〜2質量%含有することを特徴とする<1>又は<2>に記載の皮膚外用剤。
<4> 増粘性高分子が、カルボキシビニルポリマーであることを特徴とする<1>〜<3>のいずれか1つに記載の皮膚外用剤。
<5> カルボキシビニルポリマーを0.1〜1質量%含有することを特徴とする<1>〜<4>のいずれか1つに記載の皮膚外用剤。
<6> POE鎖を付加していないソルビタン脂肪酸エステルが、モノステアリン酸ソルビタンであることを特徴とする<1>〜<5>のいずれか1つに記載の皮膚外用剤。
<7> POE脂肪酸エステルが、POE(150)モノステアリン酸エステル又はPOE(25)モノステアリン酸エステルであることを特徴とする<1>〜<6>のいずれか1つに記載の皮膚外用剤。
<8> メチルフェニルポリシロキサンを含有することを特徴とする<1>〜<7>のいずれか1つに記載の皮膚外用剤。
本発明によれば、α-ヒドロキシ酸を高濃度配合した乳液製剤において、高い安定性とべたつきのない使用感の皮膚外用剤を提供することができる。
<1>本発明のα-ヒドロキシ酸又はその塩
本発明で用いられるα-ヒドロキシ酸又はその塩は、一般的に化粧料等に用いられているものであればよい。クエン酸及びその塩、乳酸及びその塩、ヒドロキシ酪酸及びその塩、酒石酸及びその塩、メバロン酸及びその塩、リンゴ酸及びその塩等が挙げられる。中でもクエン酸及びその塩が好ましい。α-ヒドロキシ酸又はその塩の含有量としては、皮膚外用剤に対し0.1〜2質量%が好ましく、0.2〜1質量%がより好ましい。
<2>本発明の増粘性高分子
本発明で用いられる増粘性高分子は、少量で水に分散、溶解することで、粘度を著しく増加することができる高分子である。一般的に化粧料等に用いられているものであればよい。カルボキシビニルポリマーやアルキル変性カルボキシビニルポリマー、アルギン酸等が好ましく例示でき、カルボキシビニルポリマーがより好ましい。かかる増粘性高分子の含有量としては、皮膚外用剤に対し0.1〜1質量%が好ましく、0.3〜0.5質量%がより好ましい。
<3>本発明のPOE鎖を付加していないソルビタン脂肪酸エステル
本発明で用いられるPOE鎖を付加していないソルビタン脂肪酸エステルは、一般的に化粧料等に用いられているものであればよい。例えば、モノステアリン酸ソルビタン、セスキステアリン酸ソルビタン、トリステアリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、セスキパルミチン酸ソルビタン、トリパルミチン酸ソルビタン、モノミリスチン酸ソルビタン、セスキミリスチン酸ソルビタン、トリミリスチン酸ソルビタン、モノラウリン酸ソルビタン、セスキラウリン酸ソルビタン、トリラウリン酸ソルビタン、モノイソステアリン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタンが挙げられる。中でもモノステアリン酸ソルビタン、セスキステアリン酸ソルビタン、モノイソステアリン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタンが好ましく、モノステアリン酸ソルビタンがより好ましい。POE鎖を付加していないソルビタン脂肪酸エステルの含有量としては、皮膚外用剤に対し0.1〜2質量%が好ましく、0.3〜0.8質量%がより好ましい。
<4>本発明のPOE脂肪酸エステル
本発明で用いられるPOE脂肪酸エステルは、一般的に化粧料等に用いられているものであれば特に限定はない。例えば、POE(10)モノステアリン酸エステル、POE(25)モノステアリン酸エステル、POE(45)モノステアリン酸エステル、POE(100)モノステアリン酸エステル、POE(150)モノステアリン酸エステル、POE(150)ジステアリン酸エステル、POE(10)モノイソステアリン酸エステル、POE(25)モノイソステアリン酸エステル、POE(45)モノイソステアリン酸エステル、POE(100)モノイソステアリン酸エステル、POE(150)モノイソステアリン酸エステル、POE(10)モノオレイン酸エステル、POE(25)モノオレイン酸エステル、POE(45)モノオレイン酸エステル、POE(100)モノオレイン酸エステル、POE(150)モノオレイン酸エステルが挙げられる。中でもPOE(150)モノステアリン酸エステル又はPOE(25)モノステアリン酸エステルが好ましい。POE脂肪酸エステルの含有量としては、皮膚外用剤に対し0.1〜3質量%が好ましく、0.5〜1.5質量%がより好ましい。
<6>本発明のメチルフェニルポリシロキサン
本発明で用いられるメチルフェニルポリシロキサンは、一般的に化粧料等に用いられているものであれば特に限定はない。ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン、フェニルトリメチコン、ジフェニルジメチコン、フェニルジメチコンが含まれる。メチルフェニルポリシロキサンの含有量としては、皮膚外用剤に対し1〜10質量%が好ましく、3〜5質量%がより好ましい。
<7>本発明の乳液状の皮膚外用剤
本発明の乳液状の皮膚外用剤は、前記成分を含有することを特徴とする。また皮膚に外用で投与されるものであれば特段の限定はなく、例えば、医薬部外品を包含する化粧料、皮膚外用雑貨等が好適に例示できる。これらの内では、化粧料が特に好ましい。基礎化粧料、毛髪化粧料、メークアップ化粧料の何れにも適用可能であるが、基礎化粧料に適用することが好ましい。さらに粘度においては、20℃において1000〜15000mPa・sであることが好ましく、5000〜10000mPa・sであることがより好ましい。加えてO/W型エマルションであることが好ましい。
本発明の乳液状の皮膚外用剤においては、前記の成分以外に、通常化粧料や皮膚外用医薬で使用される任意成分を含有することが出来る。この様な任意成分としては、例えば、マカデミアナッツ油、アボカド油、トウモロコシ油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、ヒマシ油、サフラワー油、綿実油、ホホバ油、ヤシ油、パーム油、液状ラノリン、硬化ヤシ油、硬化油、モクロウ、硬化ヒマシ油、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、イボタロウ、ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、ホホバロウ等のオイル、ワックス類、流動パラフィン、スクワラン、プリスタン、オゾケライト、パラフィン、セレシン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素類、オレイン酸、イソステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸等の高級脂肪酸類、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オクチルドデカノール、ミリスチルアルコール、セトステアリルアルコール等の高級アルコール等、イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソプロピル、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタンエリトリット等の合成エステル油類、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサンシロキサン等の環状ポリシロキサン、アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等の変性ポリシロキサン等のシリコーン油等の油剤類、脂肪酸セッケン(ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等)、ラウリル硫酸カリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミンエーテル等のアニオン界面活性剤類、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、ラウリルアミンオキサイド等のカチオン界面活性剤類、ベタイン系界面活性剤(アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)、イミダゾリン系両性界面活性剤(2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等)、アシルメチルタウリン等の両性界面活性剤類、ソルビタン脂肪酸エステル類(ソルビタンモノステアレート、セスキオレイン酸ソルビタン等)
、グリセリン脂肪酸類(モノステアリン酸グリセリン等)、プロピレングリコール脂肪酸エステル類(モノステアリン酸プロピレングリコール等)、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル、POEソルビタン脂肪酸エステル類(POEソルビタンモノオレエート、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン等)、POEソルビット脂肪酸エステル類(POE−ソルビットモノラウレート等)、POEグリセリン脂肪酸エステル類(POE−グリセリンモノイソステアレート等)、POE脂肪酸エステル類(ポリエチレングリコールモノオレート、POEジステアレート等)
、POEアルキルエーテル類(POE2−オクチルドデシルエーテル等)、POEアルキルフェニルエーテル類(POEノニルフェニルエーテル等)、プルロニック型類、POE・POPアルキルエーテル類(POE・POP2−デシルテトラデシルエーテル等)、テトロニック類、POEヒマシ油・硬化ヒマシ油誘導体(POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油等)、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシド等の非イオン界面活性剤類、ポリエチレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオール、2,4−ヘキシレングリコール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール等の多価アルコール類、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム等の保湿成分類、グアガム、クインスシード、カラギーナン、ガラクタン、アラビアガム、ペクチン、マンナン、デンプン、キサンタンガム、カードラン、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、コンドロイチン硫酸、デルマタン硫酸、グリコーゲン、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、トラガントガム、ケラタン硫酸、コンドロイチン、ムコイチン硫酸、ヒドロキシエチルグアガム、カルボキシメチルグアガム、デキストラン、ケラト硫酸、ローカストビーンガム、サクシノグルカン、カロニン酸,キチン、キトサン、カルボキシメチルキチン、寒天、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチレングリコール、ベントナイト等の増粘剤、表面を処理されていても良い、マイカ、タルク、カオリン、合成雲母、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、無水ケイ酸(シリカ)、酸化アルミニウム、硫酸バリウム等の粉体類、表面を処理されていても良い、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化コバルト、群青、紺青、酸化チタン、酸化亜鉛の無機顔料類、表面を処理されていても良い、雲母チタン、魚燐箔、オキシ塩化ビスマス等のパール剤類、レーキ化されていても良い赤色202号、赤色228号、赤色226号、黄色4号、青色404号、黄色5号、赤色505号、赤色230号、赤色223号、橙色201号、赤色213号、黄色204号、黄色203号、青色1号、緑色201号、紫色201号、赤色204号等の有機色素類、ポリエチレン末、ポリメタクリル酸メチル、ナイロン粉末、オルガノポリシロキサンエラストマー等の有機粉体類、パラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤、アントラニル酸系紫外線吸収剤、サリチル酸系紫外線吸収剤、桂皮酸系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、糖系紫外線吸収剤、2−(2'−ヒドロキシ−5'−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、4−メトキシ−4'−t−ブチルジベンゾイルメタン等の紫外線吸収剤類、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール類、ビタミンA又はその誘導体、ビタミンB塩酸塩、ビタミンBトリパルミテート、ビタミンBジオクタノエート、ビタミンB又はその誘導体、ビタミンB12、ビタミンB15又はその誘導体等のビタミンB類、α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、ビタミンEアセテート等のビタミンE類、ビタミンD類、ビタミンH、パントテン酸、パンテチン、ピロロキノリンキノン等のビタミン類などが好ましく例示できる。
以下に、実施例を挙げて、本発明について詳細に説明を加えるが、本発明がかかる実施例にのみ、限定されないことは言うまでもない。
<製造例1>本発明の乳液状の皮膚外用剤の製造
表1に示す処方に従って本発明の乳液状の皮膚外用剤を調製した(実施例1)。すなわちホモミキサーで均一に分散あるいは溶解させながら、(A)に(B)、(C)と順次混合し、皮膚外用剤を調製した。また、実施例1を参考に、実施例2−17、比較例1−4も同様に調製した。
Figure 0006235358
Figure 0006235358
Figure 0006235358
<試験例1>安定性評価
製造例1で調製した皮膚外用剤を、20℃に1日保管し、安定性を評価した。評価基準を以下に示す。また5℃と40℃にも1ヶ月保管し、同様に安定性を評価した。結果を表4に示す。
1:乳化不良も見られなく安定である
2:透明性が若干高くなっているが、油のリショウも無く安定である。
3:製剤表面上に極わずかではあるが油がリショウしている。
4:水相と油相が分離している。皮膚外用剤として使用できない。
Figure 0006235358
<試験例2>乳化粒子径の測定
試験例1で用いた皮膚外用剤の乳化粒子径を測定した。装置は大塚電子社製ELS−Zを用いた。結果を表5に示す。
Figure 0006235358
<試験例3>粘度測定
また同時に、皮膚外用剤の粘度を測定した。装置は芝浦システム社製、DIGITAL VISMETRON VDAを用いた。結果を表6に示す。
Figure 0006235358
<試験例4>使用性評価
試験例1で用いた皮膚外用剤の塗布時の使用性に関して、専門パネル5名にアンケートを実施した。評価基準を以下に示す。結果を表7に示す。
1:ベタツキ感を全く感じない
2:ベタツキ感はほとんど感じない
3:ベタツキ感は若干感じるが、よい使用感である。
4:ベタツキ感を感じる
Figure 0006235358
表4〜7の結果より、本発明の皮膚外用剤は、α-ヒドロキシ酸を高濃度配合した乳液製剤において、高い安定性とべたつきのない使用感であることがわかる。
本発明は、α-ヒドロキシ酸を高濃度配合した乳液製剤において、高い安定性とべたつきのない使用感の皮膚外用剤に適用できる。

Claims (6)

  1. (a)α-ヒドロキシ酸又はその塩と、(b)増粘性高分子と、(c)POE鎖を付加していないソルビタン脂肪酸エステルと、(d)POE(150)モノステアリン酸エステル及びPOE(25)モノステアリン酸エステルを含有した乳液状であり、前記α−ヒドロキシ酸又はその塩の含有量が、0.1〜2質量%であることを特徴とする皮膚外用剤。
  2. α-ヒドロキシ酸又はその塩が、クエン酸又はクエン酸ナトリウムであることを特徴とする請求項1に記載の皮膚外用剤。
  3. 増粘性高分子が、カルボキシビニルポリマーであることを特徴とする請求項1又は2に記載の皮膚外用剤。
  4. カルボキシビニルポリマーを0.1〜1質量%含有することを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の皮膚外用剤。
  5. POE鎖を付加していないソルビタン脂肪酸エステルが、モノステアリン酸ソルビタンであることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の皮膚外用剤。
  6. メチルフェニルポリシロキサンを含有することを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の皮膚外用剤。
JP2014015221A 2014-01-30 2014-01-30 α−ヒドロキシ酸を含有する乳液状の皮膚外用剤 Active JP6235358B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014015221A JP6235358B2 (ja) 2014-01-30 2014-01-30 α−ヒドロキシ酸を含有する乳液状の皮膚外用剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014015221A JP6235358B2 (ja) 2014-01-30 2014-01-30 α−ヒドロキシ酸を含有する乳液状の皮膚外用剤

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2015140330A JP2015140330A (ja) 2015-08-03
JP2015140330A5 JP2015140330A5 (ja) 2016-10-27
JP6235358B2 true JP6235358B2 (ja) 2017-11-22

Family

ID=53770927

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014015221A Active JP6235358B2 (ja) 2014-01-30 2014-01-30 α−ヒドロキシ酸を含有する乳液状の皮膚外用剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6235358B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3488494B2 (ja) * 1992-12-01 2004-01-19 大阪有機化学工業株式会社 カチオン性増粘剤を含有した化粧料
JP4815166B2 (ja) * 2005-08-24 2011-11-16 日本精化株式会社 油性基剤及びこれを含有する化粧料及び皮膚外用剤
JP2009035500A (ja) * 2007-07-31 2009-02-19 Nippon Fine Chem Co Ltd 化粧料及び皮膚外用剤
JP2011006372A (ja) * 2009-06-29 2011-01-13 Shiseido Co Ltd 美容方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015140330A (ja) 2015-08-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5930817B2 (ja) 皮膚外用組成物
JP2013216640A5 (ja)
JP6640520B2 (ja) 水中油型乳化組成物
JP2012001458A5 (ja)
JP6180817B2 (ja) 皮膚外用剤
JP3978176B2 (ja) クレンジング化粧料
JP6576165B2 (ja) 皮膚洗浄用組成物
JP6235358B2 (ja) α−ヒドロキシ酸を含有する乳液状の皮膚外用剤
JP2007223991A (ja) 皮膚外用剤
JP2005187355A5 (ja)
JP2007161616A5 (ja)
JP5825662B2 (ja) 皮膚外用剤
JP6592346B2 (ja) トラネキサム酸を含有する皮膚外用組成物
JP2005154318A5 (ja)
JP5688237B2 (ja) 皮膚外用剤
JP2013023456A5 (ja)
JP2005179318A (ja) 抗炎症皮膚外用医薬部外品
JP2006298868A (ja) クレンジング用の化粧料に好適な皮膚外用剤
JP2013173697A5 (ja)
JP6157185B2 (ja) 冷感を有する皮膚外用剤
JP5825661B2 (ja) 皮膚外用剤
JP2017081846A (ja) 油中水型乳化組成物
JP2005132726A (ja) アスコルビン酸類を含有する皮膚外用剤
JP2017206446A (ja) 油中水乳化化粧料
JP6589237B2 (ja) 寒天を含有するゲル状洗顔料

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160912

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160912

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20160912

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170721

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170815

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20170907

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171004

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171024

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171026

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6235358

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250