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JP2007302611A5 - - Google Patents

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JP2007302611A5
JP2007302611A5 JP2006133169A JP2006133169A JP2007302611A5 JP 2007302611 A5 JP2007302611 A5 JP 2007302611A5 JP 2006133169 A JP2006133169 A JP 2006133169A JP 2006133169 A JP2006133169 A JP 2006133169A JP 2007302611 A5 JP2007302611 A5 JP 2007302611A5
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一方、1)脂肪酸石鹸を洗浄成分とする、クリーム状の洗顔料であって、2)脂肪酸石鹸を構成する脂肪酸の組成に於いて、パルミチン酸及びステアリン酸を50〜70質量%含有し、3)前記脂肪酸石鹸がカリウム石鹸とナトリウム石鹸の混合物であり、カリウム石鹸とナトリウム石鹸のモル比が、10:〜100:5である洗顔料は全く知られていないし、この様な構成を採用することにより、前記高温保存条件での安定性を損なわずに、ラウリン酸をパルミチン酸乃至はステアリン酸に置換し、ラウリン酸量を減じる手段となることも、全く知られていない。
ジグリセリンを洗顔料に含有させる技術は既に知られている(例えば、特許文献2、特許文献3を参照)が、かかる成分を加えることにより、1)脂肪酸石鹸を洗浄成分とする、クリーム状の洗顔料であって、2)脂肪酸石鹸を構成する脂肪酸の組成に於いて、パルミチン酸及びステアリン酸を50〜70質量%含有し、3)前記脂肪酸石鹸がカリウム石鹸とナトリウム石鹸の混合物であり、カリウム石鹸とナトリウム石鹸のモル比が、10:〜100:5である洗顔料について、刺激感の更なる低減ができることも全く知られていない。
この様な状況に鑑みて、本発明者らは、40〜50℃の高温保存での安定性を損なわずに、ラウリン酸をパルミチン酸乃至はステアリン酸に置換し、ラウリン酸量を減じる手段を求めて、鋭意研究努力を重ねた結果、1)脂肪酸石鹸を洗浄成分とする、クリーム状の
洗顔料であって、2)脂肪酸石鹸を構成する脂肪酸の組成に於いて、パルミチン酸及びステアリン酸を50〜70質量%含有し、3)前記脂肪酸石鹸がカリウム石鹸とナトリウム石鹸の混合物であり、カリウム石鹸とナトリウム石鹸のモル比が、10:〜100:5である洗顔料がその様な特性を備えていることを見いだし、発明を完成させるに至った。即ち、本発明は以下に示すとおりである。
(1)1)脂肪酸石鹸を洗浄成分とする、クリーム状の洗顔料であって、2)脂肪酸石鹸を構成する脂肪酸の組成に於いて、パルミチン酸及びステアリン酸を50〜70質量%含有し、3)前記脂肪酸石鹸がカリウム石鹸とナトリウム石鹸の混合物であり、カリウム石鹸とナトリウム石鹸のモル比が、10:2〜100:5であることを特徴とする、洗顔料。
(2)更に、ジグリセリンを10〜40質量%含有することを特徴とする、(1)に記載の洗顔料。
(3)前記脂肪酸石鹸を構成する脂肪酸の組成に於いて、ラウリン酸の含有量が、10〜30質量%であることを特徴とする、(1)又は(2)に記載の洗顔料。
(4)中和率が80〜90%であることを特徴とする、(1)〜(3)何れかに記載の洗顔料。
(5)脂肪酸石鹸の含有量が、洗顔料全量に対して、40〜50質量%であることを特徴とする、(1)〜(4)何れかに記載の洗顔料。
本発明の洗顔料は、1)脂肪酸石鹸を洗浄成分とする、クリーム状の洗顔料であって、2)脂肪酸石鹸を構成する脂肪酸の組成に於いて、パルミチン酸及びステアリン酸を50〜70質量%、より好ましくは55〜65質量%含有し、3)前記脂肪酸石鹸がカリウム石鹸とナトリウム石鹸の混合物であり、カリウム石鹸とナトリウム石鹸のモル比が、10:2〜100:5、より好ましくは100:15〜100:6であることを特徴とする。前記クリーム状とは、B型粘度計4号ローターを用いて3rpmの条件で粘度を計測した場合、20000mPa・s以上であるか、粘度の測定閾値を外れて、硬度でその性状を特徴づける性質のものであって、不透明で白濁状の外観を呈し、時に真珠様光沢を有することあるものを意味する。脂肪酸としては、パルミチン酸及び/又はステアリン酸を必須で含み、脂肪酸の中では最も大きな含有率を占めることが好ましく、該パルミチン酸とステアリン酸の質量比は1:2〜2:1が好ましく、より好ましくは2:3〜3:2であり、それ以外の脂肪酸としては、ミリスチン酸、ラウリン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、イソパルミチン酸などが好適に例示できる。この内、ラウリン酸は脂肪酸総量に対して30質量%以下にすることが好ましい。好ましい含有量は、10〜30質量%であり、より好ましくは12〜27質量%である。これは一過性の刺激感を更に低減するためである。脂肪酸石鹸のアルカリ構成は、前記の如くにカリウムとナトリウムの組み合わせであることが好ましい。本発明の効果を損なわない範囲に於いて、アルギニンなどの塩基性アミノ酸やトリエタノールアミンなどの有機アミン類を更に加えて併用することもできるが、経時での着色の可能性が存するなどの短所も存するため、かかる他のアルカリは併用しない方が好ましい。前記のクリーム状の性状を呈するためには、脂肪酸石鹸の総量は洗顔料全量に対して、40〜50質量%であることが好ましく、より好ましくは42〜48質量%である。又、脂肪酸の中和率は、80〜90%が好ましい
本発明の洗顔料に於いては、前記の成分に加えて、通常洗顔料で使用される任意成分を、本願発明の効果を損ねない範囲に於いて、含有することができる。この様な任意成分としては、例えば、マカデミアナッツ油、アボガド油、トウモロコシ油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、ヒマシ油、サフラワー油、綿実油、ホホバ油、ヤシ油、パーム油、液状ラノリン、硬化ヤシ油、硬化油、モクロウ、硬化ヒマシ油、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、イボタロウ、ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、ホホバロウ等のオイル、ワックス類;流動パラフィン、スクワラン、プリスタン、オゾケライト、パラフィン、セレシン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素類;セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オクチルドデカノール、ミリスチルアルコール、セトステアリルアルコール等の高級アルコール等;イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソプロピル、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタンエリトリット等の合成エステル油類;ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン;オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサンシロキサン等の環状ポリシロキサン;アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等の変性ポリシロキサン等のシリコーン油等の油剤類;脂肪酸セッケン(ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等)、ラウリル硫酸カリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミンエーテル等のアニオン界面活性剤類;塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、ラウリルアミンオキサイド等のカチオン界面活性剤類;イミダゾリン系両性界面活性剤(2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等)、ベタイン系界面活性剤(アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)、アシルメチルタウリン等の両性界面活性剤類;ソルビタン脂肪酸エステル類(ソルビタンモノステアレート、セスキオレイン酸ソルビタン等)、グリセリン脂肪酸類(モノステアリン酸グリセリン等)、プロピレングリコール脂肪酸エステル類(モノステアリン酸プロピレングリコール等)、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル、POEソルビタン脂肪酸エステル類(POEソルビタンモノオレエート、モノステアリン酸ポリオキエチレンソルビタン等)、POEソルビット脂肪酸エステル類(POE−ソルビットモノラウレート等)、POEグリセリン脂肪酸エステル類(POE−グリセリンモノイソステアレート等)、POE脂肪酸エステル類(ポリエチレングリコールモノオレート、POEジステアレート等)、POEアルキルエーテル類(POE2−オクチルドデシルエーテル等)、POEアルキルフェニルエーテル類(POEノニルフェニルエーテル等)、プルロニック型類、POE・POPアルキルエーテル類(POE・POP2−デシルテトラデシルエーテル等)、テトロニック類、POEヒマシ油・硬化ヒマシ油誘導体(POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油等)、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシド等の非イオン界面活性剤類;ポリエチレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオール、2,4−ヘキサンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール等のジグリセリンを除く多価アルコール類;ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム等の保湿成分類;表面を処理されていても良い、マイカ、タルク、カオリン、合成雲母、
炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、無水ケイ酸(シリカ)、酸化アルミニウム、硫酸バリウム等の粉体類、;表面を処理されていても良い、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化コバルト、群青、紺青、酸化チタン、酸化亜鉛の無機顔料類;表面を処理されていても良い、雲母チタン、魚燐箔、オキシ塩化ビスマス等のパール剤類;レーキ化されていても良い赤色202号、赤色228号、赤色226号、黄色4号、青色404号、黄色5号、赤色505号、赤色230号、赤色223号、橙色201号、赤色213号、黄色204号、黄色203号、青色1号、緑色201号、紫色201号、赤色204号等の有機色素類;ポリエチレン末、ポリメタクリル酸メチル、ナイロン粉末、オルガノポリシロキサンエラストマー等の有機粉体類;パラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤;アントラニル酸系紫外線吸収剤;サリチル酸系紫外線吸収剤;桂皮酸系紫外線吸収剤;ベンゾフェノン系紫外線吸収剤;糖系紫外線吸収剤;2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン等の紫外線吸収剤類;エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール類;ビタミンA又はその誘導体、ビタミンB 6 塩酸塩、ビタミンB 6 トリパルミテート、ビタミンB 6 ジオクタノエート、ビタミンB 2 又はその誘導体、ビタミンB 12 、ビタミンB 15 又はその誘導体等のビタミンB類;α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、ビタミンEアセテート等のビタミンE類、ビタミンD類、ビタミンH、パントテン酸、パンテチン、ピロロキノリンキノン等のビタミン類等;フェノキシエタノール等の抗菌剤などが好ましく例示できる。本発明の洗顔料は、前記の成分を常法に従って処理することにより、製造することができる。
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