JP6550935B2 - 車両用前照灯 - Google Patents
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Description
以下、この実施形態における車両用前照灯の構成について説明する。この例は、たとえば、自動車用前照灯のヘッドランプについて説明する。この例において、左側の車線が自車線であり、右側の車線が対向車線である。
図1において、符号1は、この実施形態における車両用前照灯である。前記車両用前照灯1は、車両の前部の左右両側にそれぞれ搭載されている。前記車両用前照灯1は、図1に示すように、ランプハウジング(図示せず)と、ランプレンズ(図示せず)と、光源2と、リフレクタ3と、投影レンズ4と、シェード5と、切替手段としてのばね部材6およびソレノイド(駆動ユニット)7と、取付部材としてのフレーム部材8と、ストッパ9と、を備える。
前記光源2は、この例では、バルブタイプのハロゲンバルブを使用する。前記光源2は、図1、図7、図8に示すように、前記リフレクタ3にソケット機構20を介して着脱可能に取り付けられている。なお、前記光源2としては、前記ハロゲンバルブ以外に、白熱電球、放電灯、LEDなどの半導体型光源でも良い。前記光源2は、発光部21を有する。
前記リフレクタ3は、前記光源2の前記発光部21から放射される光を反射光として前記投影レンズ4側に反射させるものである。前記リフレクタ3は、図1、図7、図8に示すように、前記フレーム部材8に固定保持されている。前記リフレクタ3は、前側(前記車両用前照灯1の光の照射方向側)が開口し、かつ、後側が閉塞した中空の凹形状をなす。前記リフレクタ3の後側の閉塞部の中央には、前記光源2が挿入されるための円形の透孔30が設けられている。
前記投影レンズ4は、図1、図7、図8に示すように、前記光源2および前記リフレクタ3よりも前側に配置されている。前記投影レンズ4は、前記リフレクタ3の前記反射面31からの反射光を車両の前方に投影するものである。前記投影レンズ4は、非球面レンズの凸レンズである。前記投影レンズ4の前方側の出射面41は、凸非球面をなす。一方、前記投影レンズ4の後方側の入射面40は、平面をなす。
前記シェード5は、前記リフレクタ3の前記反射面31から前記投影レンズ4に向かう反射光を、複数の配光パターンが得られる複数のビームに切り替える可動タイプのシェードである。ここで、前記複数の配光パターンは、たとえば、図2に示すロービーム配光パターンLPおよび第1上方配光パターンOP1と、図9(A)に示す第2上方配光パターンOP2と、図10(A)に示す第3上方配光パターンOP3と、図示されていないハイビーム配光パターンと、である。
前記シェード5は、図1、図7、図8に示すように、前記光源2および前記リフレクタ3と前記投影レンズ4との間に配置されている。前記シェード5は、製造コストが安価である板構造(この例では、ステンレスやSUS(ばね鋼板)など、光を反射させることができる平板の薄鋼板構造)からなる。
前記第2シェード部52は、図3〜図12に示すように、第1傾斜部521と、第2傾斜部522と、平行部523と、から構成されている。前記第1傾斜部521および前記第2傾斜部522は、前記第2シェード部52のうち前記投影レンズ4の前記光軸Z2に対して自車線側(左側)の部分であって前記投影レンズ4の前記光軸Z2の近傍の一部分を前記投影レンズ4側に変位させてなる変位部を構成するものである。
前記第2シェード部52のうち、前記第1傾斜部521から連続する前記平行部523の前記投影レンズ4の前記光軸Z2側の部分には、第2幅広部526が設けられている。前記第2幅広部526の上下幅は、前記第1傾斜部521から連続する前記平行部523のうち前記第2幅広部526を除いた部分の上下幅よりも大きい。
前記ばね部材6および前記ソレノイド7は、前記シェード5の姿勢を、上方の姿勢と下方の姿勢との間において、前記ロービームと前記ハイビームとが得られる複数の姿勢、すなわち、第1姿勢のロービーム姿勢と第2姿勢のハイビーム姿勢とに切り替えるものである。前記ロービーム姿勢は、図1に示す上方の姿勢(位置)であり、前記ハイビーム姿勢は、図1に示すロービーム姿勢よりも下方に位置する下方の姿勢(位置)である。
前記フレーム部材8には、前記ストッパ9が固定されている。前記フレーム部材8は、前記上下方向用光軸調整機構および前記左右方向用光軸調整機構を介して前記ランプハウジングに取り付けられている。前記ストッパ9は、図1に示すように、前記ソレノイド7が非駆動時において、前記ばね部材6の前記取付部60が弾性当接して、前記シェード5のロービーム姿勢を規制制動するものである。
この実施形態にかかる車両用前照灯1は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。
この実施形態における車両用前照灯1は、以上のごとき構成および作用からなり、以下、その効果について説明する。
なお、この実施形態においては、日本国仕様などであって、左側の車線が自車線であり、右側の車線が対向車線である。ところが、この発明においては、北米仕様などであって、左側の車線が対向車線であり、右側の車線が自車線であっても良い。この場合においては、シェード5の構造が左右反転する。
2 光源
20 ソケット機構
21 発光部
3 リフレクタ
30 透孔
31 反射面
4 投影レンズ
40 入射面
41 出射面
5 シェード
51 第1シェード部
52 第2シェード部
53 固定手段
54 空間
500 開口部
501 凹部
502 周囲部
510 エッジ
520 エッジ
521 第1傾斜部
522 第2傾斜部
523 平行部
524 切欠部
525 第1幅広部
526 第2幅広部
528 折曲部
6 ばね部材
60 取付部
61 固定部
62 スクリュー
7 ソレノイド
70 進退ロッド
8 フレーム部材
9 ストッパ
B 後
CL カットオフライン
CL1 第1カットオフライン
CL2 第2カットオフライン
D 下
F 前
F1 第1焦点
F2 第2焦点
F3 焦点
FP 焦点面
HL−HR スクリーンの左右の水平線
L 左
L1、L2 光
LP ロービーム配光パターン
OP1 第1上方配光パターン
OP2 第2上方配光パターン
OP3 第3上方配光パターン
R 右
VU−VD スクリーンの上下の垂直線
U 上
Z1 光軸
Z2 光軸
θ1、θ2 傾斜角度
Claims (5)
- 光源と、
前記光源からの光を反射させるリフレクタと、
前記リフレクタよりも前側に配置されていて、前記リフレクタからの反射光を車両の前方に投影する投影レンズと、
前記リフレクタと前記投影レンズとの間に配置されていて、前記リフレクタから前記投影レンズに向かう反射光の一部をカットオフして残りの反射光を前記投影レンズ側に通してカットオフラインを有する配光パターンを形成し、かつ、カットオフした前記反射光の一部を前記投影レンズ側に通して前記配光パターンの前記カットオフラインよりも上方に上方配光パターンを形成するシェードと、
を備え、
前記シェードは、前記光源側の第1シェード部と前記投影レンズ側の第2シェード部とから構成されていて、
前記第2シェード部のうち前記投影レンズの光軸に対して自車線側の部分には、前記第2シェード部の一部分を前記投影レンズ側に変位させてなる変位部が設けられ、
前記変位部の上縁は、前記カットオフラインを形成する前記第1シェード部の上縁より上側に突出している、
ことを特徴とする車両用前照灯。 - 前記変位部は、前記第2シェード部のうち前記光軸の近傍の一部分を折り曲げてなる、
ことを特徴とする請求項1に記載の車両用前照灯。 - 前記変位部は、前記第2シェード部のうち前記投影レンズ側に折り曲げてなる第1傾斜面と、前記第1傾斜面から前記光源側に折り返してなる第2傾斜面と、から構成されていて、
前記第1傾斜面は、前記第2傾斜面よりも前記光軸側に位置し、
前記第1傾斜面の前記第2シェード部の前記変位部以外の部分に対する傾斜角度は、前記第2傾斜面の前記第2シェード部の前記変位部以外の部分に対する傾斜角度よりも大きい、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の車両用前照灯。 - 前記変位部の下縁部には、切欠部が設けられている、
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用前照灯。 - 前記変位部の上下幅は、前記第2シェード部の前記変位部以外の部分の上下幅よりも大きい、
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両用前照灯。
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