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JP6550855B2 - 身体洗浄剤組成物 - Google Patents

身体洗浄剤組成物 Download PDF

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Description

本発明は、硬水使用時においても良好な泡立ち易さおよび泡質が得られ、且つ洗い上がりのつっぱり感を抑制または解消することができる身体洗浄剤組成物に関する。
身体洗浄剤組成物は、汚れを除去する洗浄力はもちろんのこと、泡も重要視されるものである。例えば、キメ細かく濃密な泡は、肌を擦る際に肌と手やタオルなどの間の緩衝材となり、皮膚への摩擦を軽減する効果があり、またキメ細かい泡が毛穴から汚れを掻き出し易くするので洗浄力が増すなどの効果が期待できる。さらに、速く豊富に泡立つことで満足感が得られるなど、良好な泡立ちが求められている。よって、洗浄力が高く、さらに良好な泡質(特にキメが細かく濃密な泡)が得られることから、身体洗浄剤組成物に配合される洗浄成分として脂肪酸塩が汎用されている。
しかし、特にカルシウムイオンやマグネシウムイオンなどのミネラル分が多く含まれる硬度の高い水を使用すると、脂肪酸が塩を形成するので泡立ち易さおよび泡質が低下するという問題がある。そこで、脂肪酸塩に様々な化合物を組み合わせることにより、この課題を解決する試みがなされている。
また、身体洗浄剤組成物においては、洗浄力や泡以外に洗い上がりの感覚も重要視されている。脂肪酸塩を用いて洗浄した際、洗い上がりの肌につっぱる感覚が感じられることがある。一般的に、このつっぱり感は好まれる感覚ではないので、つっぱり感を抑制または解消することが望まれている。さらに使用する水の硬度が高い際は、つっぱり感が特に強く感じられるので、つっぱり感を抑制または解消することがより強く求められる。
例えば、特許文献1には、脂肪酸と、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウムやラウロイルサルコシンナトリウムなどのアシル化アミノ酸系界面活性剤と、雲母やタルクなどの水不溶性固体粉末とが配合された皮膚洗浄用組成物が記載されている。この組成物は、洗い上がりのつっぱり感は改善されるものの、水の硬度が高いと泡立ち易さおよび泡質が不十分であった。
また、特許文献2には、脂肪酸塩と、特定のカチオン化ポリマーと、アシルメチルタウリン塩とが配合された起泡性皮膚洗浄料が記載され、この洗浄料により洗い上がりのつっぱり感が抑制され、クリーミーな泡質が得られることが記載されている。しかしながら、この洗浄料でも、使用する水の硬度が高いとつっぱり感の抑制や泡立ち易さおよび泡質は十分ではない。
特許文献3には、N−デカノイル−N−ヒドロキシエチル−β−アラニントリエタノールアミン塩と、ラウリン酸とを組み合わせた洗浄剤組成物が記載されている。しかしながら、この組成物は使用する水の硬度が高くてもつっぱり感は抑制できるものの、泡立ち易さおよび泡質は十分ではない。
これら特許文献に記載された従来の身体洗浄剤組成物では、硬水使用時においても良好な泡立ち易さおよび泡質、且つ洗い上がりのつっぱり感抑制の全てを満たすのは困難であった。
特開平8−3030号公報 特開2009−242274号公報 特開平11−12240号公報
本発明は、硬水使用時においても良好な泡立ち易さおよび泡質が得られ、且つ洗い上がりのつっぱり感を抑制または解消することができる身体洗浄剤組成物の提供を目的とする。
なお、本発明において「良好な泡立ち易さが得られる」は速泡性に優れると換言することができ、「良好な泡質が得られる」とは、例えば、キメ細かく濃密な泡が得られることをいう。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を行った結果、特定の2種類のアニオン性界面活性剤と特定の脂肪酸塩とを特定の割合で含有する身体洗浄剤組成物が上記目的を達成できることを見出した。
すなわち、本発明は、(a)成分:式(1)で表される界面活性剤を0.1〜20質量%、(b)成分:炭素数8〜22の脂肪酸塩を10〜50質量%、(c)成分:式(2)で表される界面活性剤を0.1〜40質量%含有し、(a)成分と(b)成分の質量比((a)/(b))が0.01〜0.8であり、(a)成分と(c)成分の質量比((a)/(c))が0.05〜1であることを特徴とする身体洗浄剤組成物である。
Figure 0006550855
(式(1)中、RCOは炭素数8〜22の脂肪族アシル基を示し、Rは単結合または炭素数1〜4の直鎖もしくは分岐鎖のアルキレン基を示し、Rは炭素数1〜4の直鎖または分岐鎖のアルキレン基を示し、Mはアルカリ金属原子、アルカノールアミンを示す。)
Figure 0006550855
(式(2)中、RCOは炭素数8〜22の脂肪族アシル基を示し、nは1〜2の整数を示し、Mはアルカリ金属原子、アルカノールアミンを示す。)
本発明の身体洗浄剤組成物によれば、硬水使用時においても良好な泡立ち易さおよび泡質が得られ、且つ洗い上がりのつっぱり感が抑制または解消される。
なお、本明細書における「硬水」とは、アメリカ硬度で120ppm以上の水をいう。
以下、本発明の実施形態を説明する。
本発明の身体洗浄剤組成物は、下記(a)成分、(b)成分および(c)成分を少なくとも含有する。
〔(a)成分〕
本発明に用いられる(a)成分は、式(1)で表される界面活性剤である。
式(1)中のRCOは炭素数8〜22、好ましくは炭素数8〜18の脂肪族アシル基を示す。脂肪族アシル基には、炭素数8〜22の飽和脂肪酸または不飽和脂肪酸を由来とするアシル基のみならず、これら脂肪酸の二種以上を含む混合脂肪酸由来のアシル基が含まれる。例えば、ヤシ油脂肪酸アシル基、パーム核油脂肪酸アシル基、カプロイル基、ラウロイル基、ミリストイル基、パルミトイル基、ステアロイル基、オレオイル基、ベヘニル基などが挙げられる。好ましくは、ラウロイル基、ミリストイル基、ヤシ油脂肪酸アシル基、パーム核油脂肪酸アシル基である。特に好ましくは、ラウロイル基、ヤシ油脂肪酸アシル基、パーム核油脂肪酸アシル基である。
式(1)中のRは単結合または炭素数1〜4の直鎖もしくは分岐鎖のアルキレン基を示す。Rとしては、例えば、メチレン基、エチレン基、n-プロピレン基、イソプロピレン基、n-ブチレン基、イソブチレン基などが挙げられ、好ましくはエチレン基、n-プロピレン基である。すなわち、式(1)中のROHとしては、例えば、モノヒドロキシエチル基、モノヒドロキシプロピル基、モノヒドロキシイソプロピル基、モノヒドロキシブチル基、2−ヒドロキシブチル基などが挙げられる。好ましくはモノヒドロキシエチル基、モノヒドロキシプロピル基である。
また、式(1)中のRは炭素数1〜4の直鎖または分岐鎖のアルキレン基を示す。Rとしては、例えば、メチレン基、エチレン基、n-プロピレン基、イソプロピレン基、n-ブチレン基、イソブチレン基などが挙げられ、好ましくはエチレン基、n-プロピレン基である。すなわち、式(1)中のRCOOHは、例えば、モノカルボキシメチレン基、モノカルボキシエチレン基、モノカルボキシプロピレン基、モノカルボキシイソプロピレン基、モノカルボキシブチレン基、モノカルボキシイソブチレン基などが挙げられる。好ましくはモノカルボキシエチレン基である。
式(1)中のMはアルカリ金属原子、アルカノールアミンを示す。アルカリ金属原子としては、例えば、ナトリウム、カリウムなどが挙げられる。また、アルカノールアミンとしては、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンなどが挙げられる。これらのうち好ましくは、ナトリウム、カリウム、トリエタノールアミンである。
式(1)で表される界面活性剤の具体例としては、例えば、ラウロイルヒドロキシエチルアラニンナトリウム、ラウロイルヒドロキシエチルアラニントリエタノールアミン、ラウロイルヒドロキシプロピルアラニントリエタノールアミン、ココイルヒドロキシエチルアラニンナトリウムなどが挙げられる。
本発明において(a)成分は、上記式(1)で包含される化合物のうち一種または二種以上を適宜選択して用いることができる。
〔(b)成分〕
本発明に用いられる(b)成分は、炭素数8〜22の脂肪酸塩である。
脂肪酸の炭素数は、10〜20が好ましく、12〜18が特に好ましい。また、炭素数8〜22の脂肪酸としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、イソパルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸などが挙げられ、これらのうち1種または2種以上を用いることができる。また、脂肪酸の混合物である混合脂肪酸を用いることができ、かかる混合脂肪酸としては、例えば、ヤシ油脂肪酸、パーム核油脂肪酸、牛脂脂肪酸などが挙げられる。好ましくはラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、ヤシ油脂肪酸、パーム核油脂肪酸であり、特に好ましくはラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸である。
また、塩を形成する対イオンとしては、ナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属原子、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンなどの有機アミンが挙げられる。好ましくは、ナトリウム、カリウム、トリエタノールアミンであり、特に好ましくはカリウムである。
本発明において(b)成分は、上記脂肪酸塩のうち一種または二種以上を適宜選択して用いることができる。
〔(c)成分〕
本発明に用いられる(c)成分は、式(2)で表される界面活性剤であり、アシルメチルタウリン塩である。
式(2)中のRCOは炭素数8〜22、好ましくは炭素数8〜18の脂肪族アシル基を示す。脂肪族アシル基には、炭素数8〜22の飽和脂肪酸または不飽和脂肪酸を由来とするアシル基のみならず、これら脂肪酸の二種以上を含む混合脂肪酸由来のアシル基が含まれる。例えば、ヤシ油脂肪酸アシル基、パーム核油脂肪酸アシル基、カプロイル基、ラウロイル基、ミリストイル基、パルミトイル基、ステアロイル基、オレオイル基、ベヘニル基などが挙げられる。好ましくは、ラウロイル基、ミリストイル基、ヤシ油脂肪酸アシル基、パーム核油脂肪酸アシル基である。特に好ましくは、ラウロイル基、ヤシ油脂肪酸アシル基、パーム核油脂肪酸アシル基である。
式(2)中のnは1〜2の整数を示す。
はアルカリ金属原子、アルカノールアミンを示す。アルカリ金属原子としては、例えば、ナトリウム、カリウムなどが挙げられる。また、アルカノールアミンとしては、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンなどが挙げられる。これらのうち好ましくは、ナトリウム、カリウム、トリエタノールアミンである。
式(2)で表されるアシルメチルタウリン塩の具体例としては、例えば、ラウロイルメチルタウリンナトリウム、ラウロイルメチルタウリンカリウム、ミリストイルメチルタウリンナトリウム、ミリストイルメチルタウリンカリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンカリウムなどが挙げられる。
本発明において(c)成分は、上記式(2)で包含される化合物のうち一種または二種以上を適宜選択して用いることができる。
次に、本発明の身体洗浄剤組成物における各成分の含有量について説明する。
(a)成分の含有量は、身体洗浄剤組成物に対して、0.1〜20質量%であり、好ましくは0.5〜15質量%であり、特に好ましくは1〜10質量%である。(a)成分の含有量が少なすぎる場合や多すぎる場合には、洗浄時の泡のコシが悪くなることがある。
(b)成分の含有量は、身体洗浄剤組成物に対して、10〜50質量%であり、好ましくは20〜40質量%であり、特に好ましくは25〜35質量%である。(b)成分の含有量が少なすぎる場合、泡立ち易さや泡のキメ細かさが低下することがあり、(b)成分の含有量が多すぎる場合、固形物が析出し、望む剤形を調製するのが困難になったり、低温時に界面活性剤が析出し安定性が低下するなどの問題が起きることがある。
(c)成分の含有量は、身体洗浄剤組成物に対して、0.1〜40質量%であり、好ましくは0.5〜30質量%であり、特に好ましくは1〜20質量%である。(c)成分の含有量が少なすぎる場合には、洗浄時の泡立ち易さが十分でないことがあり、(c)成分の含有量が多すぎる場合には、低温時に界面活性剤が析出し安定性が低下するなどの問題が起きることがある。
本発明の身体洗浄剤組成物は、(a)成分と(b)成分の質量比((a)/(b))が0.01〜0.8であり、好ましくは0.1〜0.4である。質量比((a)/(b))が大きすぎる場合には、洗い上がりに肌がぬるついたり、泡立ち易さが十分でないことがある。質量比((a)/(b))が小さすぎる場合には、洗い上がりの肌のつっぱり感抑制が不十分となることがある。
また、(a)成分と(c)成分の質量比((a)/(c))が0.05〜1であり、好ましくは0.15〜0.6である。質量比((a)/(c))が大きすぎる場合には、泡のキメの細かさや濃密さ、および泡立ち易さが十分ではないことがある。質量比((a)/(c))が小さすぎる場合には、泡のコシが十分ではないことがある。
本発明の身体洗浄剤組成物は、通常の方法に従って製造することができる。本発明の身体洗浄剤組成物はさらに溶剤を含有していてもよい。溶剤としては、水、エタノール等の低級アルコール、または低級アルコール水溶液が挙げられ、特に水が好ましい。
本発明の身体洗浄剤組成物は、(a)〜(c)の各成分と水など溶剤との総含有量が100質量%以下である。
本発明の身体洗浄剤組成物は、身体の洗浄を目的とするものであれば、液状、ゲル状等の使用形態は限定されず、例えば、ボディーシャンプー、洗顔料、ハンドソープとして用いることができる。
また、本発明の身体洗浄剤組成物は、必要に応じて、本発明の効果を損なわない範囲内で、他の界面活性剤や保湿剤、油分、水溶性高分子、防腐剤、殺菌剤、pH調整剤など、毛髪や身体の洗浄剤に一般的に用いられている各種成分を含有していてもよい。
他の界面活性剤としては、陽イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤((a)および(c)成分を除く。)、両性界面活性剤、非イオン性界面活性剤が挙げられるが、中でも両性界面活性剤や非イオン性界面活性剤を含有させることが好ましい。
両性界面活性剤としては、例えば、ココアンホ酢酸ナトリウム、ラウラミドプロピルベタイン、コカミドプロピルベタイン、ラウラミノジ酢酸ナトリウムなどが挙げられ、非イオン性界面活性剤としては、例えば、ラウリン酸ソルビタン、パルミチン酸ソルビタン、オレイン酸ソルビタン、ステアリン酸ソルビタン、ポリオキシエチレンラウリン酸ソルビタン、ポリオキシエチレンパルミチン酸ソルビタン、ポリオキシエチレンオレイン酸ソルビタン、ポリオキシエチレンステアリン酸ソルビタンなどのソルビタン脂肪酸エステル類;グリセリン脂肪酸エステル;ポリグリセリンラウリン酸エステル;ポリグリセリンラウリルエーテル;ショ糖ラウリン酸エステル、ショ糖ステアリン酸エステルなどのショ糖脂肪酸エステル類;ラウレス−4などのポリオキシアルキレンアルキルエーテル類;ラウリン酸PEG−4やPEG−7グリセリルココエートなどのポリオキシアルキレンエステル類;さらに、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミドなどのアルキロールアミド類などが挙げられる。
保湿剤としては、例えば、グリセリン、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、ジグリセリン、ソルビトールなどが挙げられる。
油分としては、例えば、流動パラフィン、固形パラフィン、ワセリンなどの炭化水素油;ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、セバシン酸ジイソプロピルなどのエステル油;ジメチルポリシロキサンなどのストレートシリコーンオイルやポリエーテル基、アミノ基、脂肪酸アミド基などが導入された変性シリコーンオイルなどのシリコーン油などが挙げられる。
水溶性高分子としては、例えば、デンプン、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、グアーガム、キサンタンガムなどの非イオン性高分子;カルボキシメチルデンプン、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸、アラビアガムなどの陰イオン性高分子;カチオン性デンプン;塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体(ポリクオタニウム−7)、カチオン化セルロース(ポリクオタニウム−10)、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体(ポリクオタニウム−22)、アクリルアミド・アクリル酸・塩化ジメチルジアリルアンモニウム共重合体(ポリクオタニウム−39)などの陽イオン性高分子などが挙げられる。
防腐剤および殺菌剤としては、例えば、安息香酸またはその塩、パラオキシ安息香酸、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピルなどのパラベン類、フェノキシエタノールなどが挙げられる。
pH調整剤としては、例えば、クエン酸、クエン酸ナトリウムなどの有機酸およびその塩、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、トリエタノールアミンなどが挙げられる。
〔実施例1〜11および比較例1〜8〕
以下、本発明を実施例および比較例により具体的に説明する。
表1および表2に記載の配合に基づいて、常法に従い、身体洗浄剤組成物を調製した。
実施例および比較例で得られた身体洗浄剤組成物について下記のとおり評価を行い、その結果を表1および表2にまとめた。
(1)速泡性(硬水を用いた洗浄時の泡立ち易さ)
20名の男女(24〜47才)をパネラーとし、硬度が150で40℃の水を用いて試料5gを手で泡立てた時の泡立ちの速さを評価した。泡立ちが速いと感じた場合を2点、やや泡立ちが速いと感じた場合を1点、泡立ちが遅いと感じた場合を0点として20名の合計点を求め、以下のように評価した。
◎:合計点が35点以上;泡立ちが非常に速い。
○:合計点が30点以上35点未満;泡立ちが速い。
△:合計点が20点以上30点未満;泡立ちが遅い。
×:合計点が20点未満;泡立ちが非常に遅い。
(2)泡密度
40℃の身体洗浄剤成物水溶液(1質量%、硬度150の水にて希釈)200gをボウルに入れ、ハンドミキサー(貝印株式会社製、DK5031)にて毎分800回転で1分間泡立てた。ボウルの内容物を500mLメスシリンダーに移し、錘(5g)をつけた浮き(蛍光合成玉15号、重さ10g)を泡上に置き、浮きの中心線が100mL相当の目盛り分を沈むまでの時間を測定し、以下の基準で泡密度を評価した。
◎:通過時間 15秒以上;泡密度が非常に高い。
○:通過時間 10秒以上15秒未満;泡密度が高い。
△:通過時間 5秒以上10秒未満;泡密度が低い。
×:通過時間 0秒以上4秒未満;泡密度が非常に低。
(3)つっぱり感の抑制
20名の男女(24〜47才)をパネラーとし、試料を5g手に付け、硬度が150で40℃の水を用いて手を洗い、タオルで水気を拭き取った後、肌のつっぱり感がないと評価したパネラーの数により、下記の基準で評価した。
◎:18〜20名;つっぱり感を殆どあるいは全く感じない。
○:11名〜17名;つっぱり感を感じ難い。
△:7名〜10名;つっぱり感を少し感じる。
×:0名〜6名;つっぱり感を強く感じる。
Figure 0006550855
Figure 0006550855
実施例1〜11は、いずれの項目においても良好な評価であった。
一方、比較例1は(a)成分が含まれていないので、泡密度が不十分であり、速泡性、つっぱり感抑制が劣っていた。
比較例2は(c)成分が含まれていないので、速泡性が不十分であり、泡密度が劣っていた。
比較例3は(b)成分が含まれていないので、速泡性が不十分であり、泡密度が劣っていた。
比較例4は(a)成分が含まれておらず、その代わりにアシルメチルアラニン塩が含まれているが、速泡性、泡密度、つっぱり感抑制のいずれも不十分であった。
比較例5は(a)成分と、その他成分としてラウリルジメチル酢酸ベタイン、ラウリン酸、ショ糖脂肪酸エステルとが含まれており、つっぱり感は抑制できているものの、速泡性が不十分であり、泡密度が劣っていた。
比較例6は(a)成分が含まれておらず、その他成分として肌へのさらさら感を増すために雲母が含まれているが、硬水を使用しているので、つっぱり感の抑制が劣っていた。また速泡性が不十分であり、泡密度が劣っていた。
比較例7は(a)成分と(c)成分の質量比((a)/(c))が本発明規定の上限値を超えているので、つっぱり感は抑制されているものの、速泡性や泡密度が不十分であった。
比較例8は(a)成分と(b)成分の質量比((a)/(b))が本発明規定の上限値を超えているので、つっぱり感は抑制されているものの、速泡性や泡密度が不十分であった。
さらに、本発明の身体洗浄剤組成物の処方例を以下に具体的に示す。
Figure 0006550855
Figure 0006550855
Figure 0006550855
Figure 0006550855
Figure 0006550855
これらの処方例の身体洗浄剤組成物は、硬水使用時においても良好な泡立ち易さおよび泡質が得られ、洗い上がりの肌のつっぱり感の抑制または解消に対して良好であった。
本発明の身体洗浄剤組成物は、身体洗浄時、特に硬水を使用した身体洗浄時の利用に適しており、硬水使用時においても良好な泡立ち易さおよび泡質が得られ、洗い上がりの肌のつっぱり感を抑制または解消することができる。

Claims (1)

  1. (a)成分:式(1)で表される界面活性剤を0.1〜20質量%、
    (b)成分:炭素数8〜22の脂肪酸塩を10〜50質量%、
    (c)成分:式(2)で表される界面活性剤を0.1〜40質量%含有し、
    (a)成分と(b)成分の質量比((a)/(b))が0.01〜0.8であり、
    (a)成分と(c)成分の質量比((a)/(c))が0.05〜1であることを特徴とする身体洗浄剤組成物。
    Figure 0006550855
    (式(1)中、RCOは炭素数8〜22の脂肪族アシル基を示し、Rは単結合または炭素数1〜4の直鎖もしくは分岐鎖のアルキレン基を示し、Rは炭素数1〜4の直鎖または分岐鎖のアルキレン基を示し、Mはアルカリ金属原子、アルカノールアミンを示す。)
    Figure 0006550855
    (式(2)中、RCOは炭素数8〜22の脂肪族アシル基を示し、nは1〜2の整数を示し、Mはアルカリ金属原子、アルカノールアミンを示す。)
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