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JP6548391B2 - 光電変換装置および撮像システム - Google Patents

光電変換装置および撮像システム Download PDF

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Description

本発明は、光電変換装置および撮像システムに関する。
特許文献1には、光電変換によって発生した電荷の量に応じた電流信号を出力する画素(101)を有する光電変換装置が開示されている(特許文献1の図2)。各画素(101)は、フォトダイオード(201)と、差動増幅回路とを有する。差動増幅回路は、第1入力トランジスタ(202)と第2入力トランジスタ(203)とを有する。第1入力トランジスタ(202)のゲートには、フォトダイオード(201)で発生した電荷が転送されるノード(208)が接続されている。第2入力トランジスタ(203)には、リセット電圧供給線(VRES)が接続されている。第1入力トランジスタ(202)のソースは、抵抗(R1)を介して第1選択トランジスタ(206)のドレインに接続され、第2入力トランジスタ(203)のソースは、抵抗(R2)を介して第1選択トランジスタ(206)のドレインに接続されている。第2入力トランジスタ(203)のドレインは、第2選択トランジスタ(207)を介して出力ノード(OUT)に接続されていて、光電変換によって発生した電荷の量に応じた電流信号は、出力ノード(OUT)から出力される。特許文献1に記載された光電変換装置では、画素(101)の出力ノード(OUT)から出力される電流信号に基づいて、光電変換によって発生した電荷の量に応じたデジタル信号が生成される。
特開2013−146045号公報
特許文献1に記載された光電変換装置は、各画素に差動増幅回路が組み込まれているので、各画素の回路規模が大きくなり、多画素化には不利である。
本発明は、画素の回路構成の単純化および多画素化に有利な光電変換装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の側面は、光電変換装置に係り、前記光電変換装置は、画素に含まれる光電変換素子と、前記画素に含まれ、ゲート、第1主電極および第2主電極を有し、前記光電変換素子で発生した電荷に応じた電圧が前記ゲートに供給されるトランジスタと、前記トランジスタの前記第1主電極に接続される制御線と、前記トランジスタの前記第2主電極に接続される読出部と、前記制御線の電圧を変化させる電圧制御部と、前記トランジスタの前記第1主電極と前記制御線との間の経路に設けられた選択トランジスタと、を備え、前記読出部は、前記画素が選択され前記電圧制御部が前記制御線の電圧を変化させている状態で前記トランジスタの前記第2主電極を通して流れる電流に基づいて、前記トランジスタの前記ゲートの電圧に対応するデジタル信号を生成する。
本発明によれば、画素の回路構成の単純化および多画素化に有利な光電変換装置が提供される。
第1実施形態の光電変換装置の構成を示す図。 第1実施形態の画素アレイおよび電圧制御部の構成例を示す図。 読出部の比較部の構成例を示す図。 第1実施形態における第1行のある列の画素の信号の読出動作を示す図。 第2実施形態の光電変換装置の構成を示す図。 第3実施形態の光電変換装置の構成を示す図。 第4実施形態における第1行のある列の画素の信号の読出動作を示す図。 例示的な実施形態の撮像システムの構成を示す図。 第5実施形態の光電変換装置の電圧制御部の構成を示す図。 第5実施形態における第1行のある列の画素の信号の読出動作を示す図。 第6実施形態の光電変換装置の構成を示す図。 第6実施形態の光電変換装置の読出動作を説明する図。 第7実施形態の光電変換装置の比較部の構成を示す図。 第7実施形態における第1行のある列の画素の信号の読出動作を示す図。 第8実施形態の光電変換装置の比較部の構成を示す図。 第8実施形態における第1行のある列の画素の信号の読出動作を示す図。 第9実施形態の光電変換装置の比較部の構成を示す図。 第9実施形態における第1行のある列の画素の信号の読出動作を示す図。 第10実施形態の光電変換装置の比較部の構成を示す図。 第10実施形態における第1行のある列の画素の信号の読出動作を示す図。
以下、添付図面を参照しながら本発明をその例示的な実施形態を通して説明する。
図1には、本発明の第1実施形態の光電変換装置100の構成が示されている。光電変換装置100は、究極的には、少なくとも1つの画素112を有する装置として観念されうるが、典型的には、複数の画素112が1次元または2次元に配列された画素アレイ110を有する固体撮像装置として構成されうる。図1に示された例では、複数の画素112は、複数の行および複数の列を構成するように、即ち2次元状に配列されている。
光電変換装置100は、画素112に対して制御線VLを介して制御電圧V_VLを供給する電圧制御部130と、画素112からセンシング線SLを介して信号を読み出す読出部120とを備えている。ここで、画素アレイ110の各列に対して、1つの電圧制御部130および1つの読出部120が設けられうる。
光電変換装置100は、更に、信号の読出対象の画素112を選択するための垂直走査部(垂直選択部)150および水平走査部(水平選択部)140を含む。垂直走査部150は、画素アレイ110における複数の行のうち読出対象の行を選択し、選択された行の画素112の信号がセンシング線SLを介して読出部120によって読み出される。水平走査部140は、読出部120によって読み出された複数の列の画素112のデジタル信号のうち読出対象の列の画素112を選択し、当該画素112の信号を出力信号線160に出力させる。つまり、水平走査部140は、画素アレイ110における複数の列のうち読出対象の列を選択する。
電圧制御部130は、制御線VLの電圧V_VLを変化させる。垂直走査部150によって選択された行の各画素112は、光電変換によって発生した電荷の量に応じた電圧まで制御線VLの電圧V_VLが変化した時点でセンシング線SLに電流経路を形成し、画素電流Ipixを流す。読出部120は、画素電流Ipixに基づいて、光電変換によって発生した電荷の量に応じたデジタル信号を発生する。
読出部120は、比較部122と、カウンタ124と、メモリ126とを含む。比較部122は、画素電流Ipixの値が参照電流Irefの値(閾値)を超えたことを検知する。カウンタ124は、所定のタイミングでカウント動作を開始する。メモリ126は、比較部122の比較結果信号comp1、comp2、comp3の遷移に応じて、カウンタ124のカウント値を画素112の信号に対応するデジタル信号として保持する。ここで、比較結果信号comp1、comp2、comp3における「1」、「2」、「3」は、画素アレイ110の複数の列にそれぞれ対応する複数の比較部122の比較結果信号compを相互に区別するための識別子である。
図2には、画素アレイ110および電圧制御部130の構成例が示されている。図3には、読出部120の比較部122の構成例が示されている。図1−3を参照しながら光電変換装置100の構成および動作を更に詳細に説明する。
各画素112は、フォトダイオードなどの光電変換素子PDと、光電変換素子PDで発生した電荷に応じた電圧がゲートに供給されるトランジスタ(読出トランジスタ)M3とを基本構成要素として含む。各画素112は、トランジスタM3のゲートが接続された電荷電圧変換部(フローティングディフュージョン)FDと、光電変換素子PDで発生した電荷を電荷電圧変換部FDに転送する転送トランジスタM1とを含みうる。各画素112は、更に、電荷電圧変換部の電圧FDをリセットするリセットトランジスタM2を含みうる。各画素112は、更に、選択トランジスタM4を含みうる。選択トランジスタM4は、トランジスタM3と制御線VLとの間の経路、または、トランジスタM3とセンシング線SLとの間の経路に設けられうる。
転送トランジスタM1は、垂直走査部150によって転送信号ΦT(ΦT1、ΦT2、ΦT3)が活性化されることによってオンし、光電変換素子PDの電荷を電荷電圧変換部FDに転送する。ここで、転送信号ΦT1、ΦT2、ΦT3における「1」、「2」、「3」は、画素アレイ110の複数の行に対する転送信号ΦTを相互に区別するための識別子である。リセットトランジスタM2は、リセット信号ΦR(ΦR1、ΦR2、ΦR3)が活性化されることによってオンし、電荷電圧変換部FDの電圧をリセット電圧線VRの電圧に応じたリセット電圧にリセットする。ここで、リセット信号ΦR1、ΦR2、ΦR3における「1」、「2」、「3」は、画素アレイ110の複数の行に対するリセット信号ΦRを相互に区別するための識別子である。選択トランジスタM4は、選択信号SEL(SEL1、SEL2、SEL3)が活性化されることによってオンし、その選択信号SELが接続された画素112を選択状態にする。ここで、選択信号SEL1、SEL2、SEL3における「1」、「2」、「3」は、画素アレイ110の複数の行に対する選択信号SELを相互に区別するための識別子である。
ここで、本発明の第1実施形態における画素112には、特許文献1に記載された光電変換装置のような差動増幅回路が設けられていない。したがって、本発明の第1実施形態における画素112は、特許文献1に記載された画素と比較して回路規模が小さく、多画素化に有利である。
制御線VLの電圧V_VLは、電圧制御部130によって制御される。本実施形態において、電圧制御部130は、トランジスタM3のゲートとトランジスタM3のソース(第1主電極)との間の電圧が大きくなる方向、即ちトランジスタM3がオフ状態からオン状態になる方向に制御線VLの電圧を制御する。換言すると、第1実施形態では、電圧制御部130は、制御線VLの電圧V_VLの電圧を降下させる。
電圧制御部130は、容量132と、スイッチ136と、電流源134とを含む。容量132は、制御線VLに接続される第1端子137と、所定電圧(この例では接地電圧)に接続される第2端子138とを有する。スイッチ136は、容量132の第1端子137と第1電圧VRVLが印加される第1電圧線との間の経路に設けられている。そして、スイッチ136は、リセット信号ΦRVLが活性化されたことに応じて容量132の第1端子137の電圧および制御線VLの電圧V_VLを第1電圧VRVLに応じた電圧に設定する。電流源134は、容量132の第1端子137(および制御線VL)と第2電圧(この例では接地電圧)が印加される第2電圧線(この例では接地電圧線)との間に設けられる。リセット信号ΦRVLが非活性化されると、容量132に蓄積された電荷が電流源134を介して電流値Isで放電され、これによって制御線VLの電圧V_VLは線形的に降下する。
比較部122は、画素112のトランジスタM3のドレイン(第2主電極)を通して流れる電流Ipixが参照電流Irefの値(閾値)を超えたことを検知する。比較部122は、例えば、カレントミラーを構成するPMOSトランジスタなどのトランジスタM5、M6と、参照電流Irefを流す電流源108とを含む。また、比較部122は、トランジスタM6のドレインと電流源108との間のノードに入力が接続されたインバータ(反転アンプ)109を含む。電流源108が流す参照電流Irefは、比較部122における比較の基準(閾値)を定める。トランジスタ(第2のトランジスタ)M5のゲートは、トランジスタM5のドレイン、センシング線SLおよびトランジスタ(第3のトランジスタ)M6のゲートに接続されている。インバータ(反転アンプ)109は、比較結果信号compを出力する。メモリ126は、比較部122の比較結果信号comp1、comp2、comp3の遷移に応じて、カウンタ124のカウント値を画素112の信号に対応するデジタル信号として保持する。インバータ109は、出力回路の一例であり、ソース接地アンプ等の他の反転アンプで置き換えられてもよい。
つまり、読出部120は、画素112のトランジスタM3のドレイン(第2主電極)を通して流れる画素電流Ipixの値が参照電流Iref(閾値)を超えるタイミングに応じて、画素112の電荷電圧変換部FDの電圧に対応するデジタル信号を生成する。
図4には、第1実施形態における第1行のある列の画素112の信号の読出動作が示されている。この読出動作は、ノイズレベルの読出動作N_ADと、光信号レベルの読出動作S_ADとを含んでいる。ノイズレベルの読出動作N_ADは、電荷電圧変換部FDをリセットした直後に電荷電圧変換部FDの電圧に応じた信号をデジタル信号として読み出す動作である。光信号レベルの読出動作S_ADは、電荷電圧変換部FDに光電変換素子PDの電荷を転送した後に、電荷電圧変換部FDの電圧に応じた信号をデジタル信号として読み出す動作である。
まず、リセット信号ΦR1が所定時間だけ活性化されることによってリセットトランジスタM2がオンし、電荷電圧変換部FDの電圧がリセットトランジスタM2を通してリセット電圧VRに応じたリセット電圧にリセットされる。電荷電圧変換部FDの電圧のリセットは、リセット信号ΦR1の非活性化によって終了する。電荷電圧変換部FDの電圧のリセットと並行して、リセット信号ΦRVLが所定時間だけ活性化されることによって、スイッチ136がオンし、制御線VLの電圧V_VLがスイッチ136を通してリセット電圧VRVLに応じた電圧にリセットされる。制御線VLに接続された容量132の第1端子の電圧も、同じくリセット電圧VRVLに応じた電圧にリセットされる。制御線VLの電圧V_VLのリセットは、リセット信号ΦRVLの非活性化によって終了する。ここで、リセット電圧VRVL(第1電圧線の電圧)は、スイッチ136がオンすることによって制御線VLに設定される電圧が画素112のトランジスタM3をオンさせない電圧であるように決定されている。
リセット信号ΦRVLの非活性化によってノイズレベルの読出動作N_ADが開始される。リセット信号ΦRVLの非活性化によって容量132に蓄積されていた電荷が電流源134によって電流値Isで放電され、制御線VLの電圧V_VLが線形的に降下する。制御線VLの電圧V_VLが線形的に降下する期間が期間Aとして示されている。また、リセット信号ΦRVLの非活性化に応じて、カウンタ124によるカウント動作が開始される。カウント動作は、図4において、”count”として示されている。
期間Aは、読出対象の行の画素112のトランジスタM3のゲートとソースとの間の電圧がトランジスタM3の閾値を超える電圧まで制御線VLの電圧V_VLが降下することによって終了し、期間Bに移行する。電圧V_VLは、期間Aにおいて線形的に変化し、期間Bにおいて非線形的に変化する。読出対象の行の画素112のトランジスタM3のゲートとソースとの間の電圧がトランジスタM3の閾値を超える電圧まで制御線VLの電圧V_VLが降下すると、トランジスタM3がオンして、画素電流Ipixが流れ始める。画素電流Ipixは、トランジスタM3および選択トランジスタM4を介して制御線VLに流れる。制御線VLを流れることができる電流の値は、電流源134によって電流値Isに制限される。よって、画素電流Ipixが流れることによって容量132からの放電電流が小さくなり、そのため、制御線VLの電圧V_VLの降下が非線形に変化する。
画素電流Ipixが流れ始めた後、画素電流Ipixの値が参照電流Irefの値(閾値)を超えると、それが読出部120の比較部122によって検知される。つまり、比較結果信号compが活性化(反転)され、それに応じてカウンタ124によるカウント値が、ノイズレベルを示すデジタル信号として、メモリ126のノイズレベル保持用のメモリによって保持される。即ち、読出部120は、容量132の充電後にスイッチ136がオフされたタイミングから画素112のトランジスタM3のドレインを通して流れる画素電流Ipixの値が参照電流Irefの値を超えるタイミングまでの時間に応じてデジタル信号を発生する。
リセット信号ΦRVLの非活性化から十分な時間が経過した後にノイズレベルの読出動作N_ADが終了する。その後、転送信号ΦT1が所定時間だけ活性化され、また、リセット信号ΦRVLが所定時間だけ活性化される。リセット信号ΦRVLの活性化によって期間Bが終了する。転送信号ΦT1が活性化されることによって光電変換素子PDの電荷が電荷電圧変換部FDに転送され、これにより電荷電圧変換部FDの電圧が変化する。リセット信号ΦRVLが所定時間だけ活性化されることによって、スイッチ136がオンし、制御線VLの電圧V_VLがスイッチ136を通してリセット電圧VRVLに応じた電圧にリセットされる。制御線VLの電圧V_VLのリセットは、リセット信号ΦRVLの非活性化によって終了する。
リセット信号ΦRVLの非活性化によって光信号レベルの読出動作S_ADが開始される。リセット信号ΦRVLの非活性化によって容量132に蓄積されていた電荷が電流源134によって電流値Isで放電され、制御線VLの電圧V_VLが線形的に降下する。以降の動作は、基本的には、ノイズレベルの読出動作N_ADと同様であるが、読出時間は、読出動作N_ADよりも長く確保される。
読出対象の行の画素112のトランジスタM3のゲートとソースとの間の電圧がトランジスタM3の閾値を超える電圧まで制御線VLの電圧V_VLが降下すると、トランジスタM3がオンして画素電流Ipixが流れ始める。画素電流Ipixが流れ始めた後、画素電流Ipixの値が参照電流Irefの値(閾値)を超えると、それが読出部120の比較部122によって検知される。つまり、比較結果信号compが活性化(反転)され、それに応じてカウンタ124によるカウント値が、光信号レベルを示すデジタル信号として、メモリ126の光信号レベル保持用のメモリによって保持される。即ち、読出部120は、容量132の充電後にスイッチ136がオフされたタイミングから画素112のトランジスタM3のドレインを通して流れる画素電流Ipixの値が参照電流Irefの値を超えるタイミングまでの時間に応じてデジタル信号を発生する。
メモリ126によって保持されたノイズレベルを示すデジタル信号および光信号レベルを示すデジタル信号は、水平走査部140からの指令に応じて出力信号線160に出力される。ノイズレベルを示すデジタル信号および光信号レベルを示すデジタル信号は、それらの双方が光電変換装置100から出力されてもよいし、それらの差分が光電変換装置100から出力されてもよい。
なお、容量132は、制御線VLに付加的に設けるものに限らず、制御線VLに付随する寄生容量のみでもよい。
ここで、第1実施形態の光電変換装置100の特徴を、AD変換器を有する一般的な光電変換装置との比較において説明する。一般的な光電変換装置では、画素の信号は、画素に設けられた増幅トランジスタを介して列信号線に電圧信号の形態で出力され、これが列アンプによって増幅され、その後、AD変換器によってデジタル信号に変換される。このような方式では、列信号線の電圧がセトリングし、更に画素アレイ110の各列に設けられた列アンプの出力もセトリングした後に、AD変換器によるAD変換を開始する必要がある。
一方、第1実施形態の光電変換装置100は、電荷電圧変換部FDの電圧に対応する信号をデジタル信号として出力するという点では広義のAD変換を行っている。しかし、第1実施形態の光電変換装置100は、電荷電圧変換部FDの電圧をアナログ電圧信号として読み出した後にそれをデジタル信号に変換するものではない。第1実施形態の光電変換装置100では、制御線VLの電圧V_VLの降下を開始するとともに、広義のAD変換が開始される。つまり、第1実施形態の光電変換装置100では、信号線の電圧のセトリングを待つ必要はない。よって、第1実施形態の光電変換装置100は、画素112から高速に信号を読み出すために有利である。
図5には、本発明の第2実施形態の光電変換装置100における画素アレイ110および電圧制御部130の構成例が示されている。第2実施形態として言及しない事項は、第1実施形態に従いうる。第2実施形態では、選択トランジスタM4が取り除かれている。第2実施形態では、電荷電圧変換部FDに設定するリセット電圧によって画素112が選択される。具体的には、選択対象の行の画素112の電荷電圧変換部FDの電圧は、信号の読み出しが可能な第1電圧にリセットされる。一方、非選択対象の行の画素112の電荷電圧変換部FDの電圧は、第1電圧より低く、かつ、電圧制御部130による制御線VLの電圧の掃引範囲の下限よりも低い第2電圧にリセットされる。
図6には、本発明の第3実施形態の光電変換装置100’の構成が示されている。第3実施形態として言及しない事項は、第1または第2実施形態に従いうる。第3実施形態は、読出部120の構成が第1または第2実施形態と異なり、カウンタ128が列ごとに設けられている。即ち、読出部120は、画素アレイ110の1つの列について、1つの比較部122と、1つのカウンタ128と、1つのメモリ126とを含む。カウンタ128は、それに対応する比較部122からの比較結果信号compが遷移することによってカウント動作を停止し、メモリ126は、それに対応するカウンタ128によるカウント値を保持する。
図7には、本発明の第4実施形態における第1行のある列の画素112の信号の読出動作が示されている。第4実施形態として言及しない事項は、第1ないし第3実施形態に従いうる。第4実施形態は、電圧制御部130は、可変電圧源を含み、該可変電圧源によって制御線VLの電圧VL_Vを制御する。具体的には、電圧制御部130は、リセット信号ΦRVLの非活性化に応答して制御線VLの電圧VL_Vを線形的に降下させる。トランジスタM3を流れる電流Ipixは、トランジスタM3がオン状態になり始めるとともに電流が流れ始め、制御線VLの電圧VL_Vの変化が変化を停止するまで増大する。このように、制御線VLの電圧VL_Vを線形的に変化させるための電圧制御部130の一例としては、ボルテージフォロワ等のバッファが考えられる。例えば、図2において、定電流源と容量132の第1端子137が接続されたノードの電圧を、ボルテージフォロワを介して制御線VLに供給する。
なお、トランジスタM3がオン状態からオフ状態になる方向に制御線VLの電圧を制御してもよい。このように、トランジスタM3がオン状態からオフ状態になる方向に制御線VLの電圧を制御した場合に、画素電流Ipixの値が参照電流Irefの値よりも小さくなることも、画素電流Ipixが閾値を超えたと表現することができる。
また、上記各実施形態において、複数の画素でトランジスタM3を共有する構成にしてもよい。すなわち、複数の光電変換素子が、互いに異なる転送トランジスタを介して、共通のフローティングディフュージョンに接続されるように構成してもよい。
図9(a)を参照しながら本発明の第5実施形態の光電変換装置を説明する。第5実施形態は、電圧制御部130が電圧制御部230で置き換えられている点で第1ないし第4実施形態と異なる。第5実施形態として言及しない事項は、第1ないし第4実施形態に従いうる。
電圧制御部230は、制御線VLの電圧V_VLを変化させる。電圧制御部230は、可変容量232と、スイッチ136と、可変電流源234とを含む。可変容量232と可変電流源234とによってゲイン制御部240が構成されている。ゲイン制御部240は、不図示の制御信号に応じて、可変容量232の容量値および電流値Isを決定することができる。
可変容量232の容量値を大きくすると、期間Aにおける制御線VLの電圧V_VLの変化(傾き)を小さくすることができる。可変容量232の容量値を小さくすると、期間Aにおける制御線VLの電圧V_VLの変化(傾き)を大きくすることができる。また、電流値Isを大きくすると、図4の期間Aにおいて、可変容量232からの放電電流が増加するため、制御線VLの電圧V_VLの変化(傾き)を大きくすることができる。電流値Isを小さくすると、期間Aにおける制御線VLの電圧V_VLの変化(傾き)を小さくすることができる。
以上のように、ゲイン制御部240によって、期間Aにおける制御線VLの電圧V_VLの変化(傾き)を変更することができる。これによって、以降で説明するように、AD変換ゲイン(読出部120による読出のゲイン)を切替えることができる。この例では、可変容量232の容量値および可変電流源234の電流値Isの双方を可変としているが、いずれか一方ののみを可変とすることによってもAD変換ゲインを変更することができる。
図10を参照しながら第5実施形態の光電変換装置におけるAD変換ゲインの切り替えについて説明する。図10には、3通りのAD変換ゲインG1、G2、G3が示されている。ここでは、図4と同じAD変換ゲインをG2とし、ゲインG2よりも制御線VLの傾きを大きくした場合をゲインG1、小さくした場合をゲインG3として示されている。前述のように、可変容量232の容量値および電流値Isの少なくとも一方を変更することによってAD変換ゲインを決定することができる。電荷電圧変換部FDにおけるリセット電圧、転送信号ΦTの活性化によって光電変換素子PDから電荷電圧変換部FDに転送される電荷量は、すべてのAD変換ゲインにおいて同じである。
まず、リセット信号ΦR1が所定時間だけ活性化されることによってリセットトランジスタM2がオンし、電荷電圧変換部FDの電圧がリセットトランジスタM2を通してリセット電圧VRに応じたリセット電圧にリセットされる。電荷電圧変換部FDの電圧のリセットは、リセット信号ΦR1の非活性化によって終了する。電荷電圧変換部FDの電圧のリセットと並行して、リセット信号ΦRVLが所定時間だけ活性化されることによって、スイッチ136がオンし、制御線VLの電圧V_VLがスイッチ136を通してリセット電圧VRVLに応じた電圧にリセットされる。制御線VLに接続された可変容量232の第1端子137の電圧も、同じくリセット電圧VRVLに応じた電圧にリセットされる。制御線VLの電圧V_VLのリセットは、リセット信号ΦRVLの非活性化によって終了する。ここで、リセット電圧VRVL(第1電圧線の電圧)は、スイッチ136がオンすることによって制御線VLに設定される電圧が画素112のトランジスタM3をオンさせない電圧であるように決定されている。
リセット信号ΦRVLの非活性化によってノイズレベルの読出動作N_ADが開始され、AD変換ゲインG1、G2、G3の設定に応じた傾きで制御線VLの電圧V_VLが降下する。AD変換ゲインG1、G2、G3のいずれが選択されている場合においても電荷電圧変換部FDの電圧は同じであるため、制御線VLの電圧V_VLが電圧VL_Nになった時点で、トランジスタM3がオンし、画素電流Ipixが流れ始める。AD変換ゲインG1の傾きが最も大きいため、最も早い時刻で画素電流Ipixが流れ始め、最も傾きの小さいAD変換ゲインG3の場合、最も遅い時刻で画素電流Ipixが流れ始める。Ipix@G1、comp@G1、count@G1は、AD変換ゲインがG1である場合のIpix、comp、countを示す。同様に、Ipix@G2、comp@G2、count@G2は、AD変換ゲインがG2である場合のIpix、comp、countを示す。同様に、Ipix@G3、comp@G3、count@G3は、AD変換ゲインがG3である場合のIpix、comp、countを示す。
光信号レベルの読出動作S_ADにおいても、同様に、制御線VLの電圧V_VLがVL_Sになった時点で、画素電流Ipixが流れ始める。この場合も、AD変換ゲインG1の場合、画素電流Ipixが流れ始める時刻が最も早く、AD変換ゲインG3の場合に最も遅い。各時刻及び各ゲインにおいて画素Ipixの値が参照電流Irefの値を超えるタイミングで、比較結果信号compが反転し、その時点のカウント値であるデジタル信号がメモリ126に保持される。
AD変換ゲインがG1である場合が最も早い時刻でカウント値を保持するということは、AD変換ゲインがG1である場合のデジタル信号の値が最も小さいことを意味する。また、AD変換ゲインがG3である場合が最も遅い時刻でカウント値を保持することは、AD変換ゲインがG3である場合のデジタル信号の値が最も大きいことを意味する。AD変換ゲインを(デジタル信号の値)/(電荷電圧変換部における電圧レベル)と定義すると、AD変換ゲインと制御線VLの電圧V_BLの傾きは、以下の関係となる。
G1(ゲイン:小、傾き:大)<G2(ゲイン:中、傾き:中)<G3(ゲイン:大、傾き:小)
つまり、ゲイン制御部240によって、読出部120によるAD変換のゲインを切り替える機能が提供される。
図9(b)には、ゲイン制御部240の具体的な構成例が示されている。図9(b)に示された例では、可変容量232は、複数のユニットの並列接続で構成され、各ユニットは、容量および選択スイッチの直列接続で構成されている。選択スイッチの状態(オン、オフ)を制御することによって可変容量232の容量値を決定することができる。つまり、選択スイッチの状態(オン、オフ)を制御することによって、複数の容量のうち制御線VLの電圧制御のために使用される容量を選択することができる。
各ユニットの容量が、MOS型キャパシタのように、シリコン拡散層を利用したデバイスで構成される場合、容量の2つの電極237および238のいずれかに拡散層−ウエル間の寄生容量が生じる。各容量をスイッチと制御線VLとの間に配置した場合、スイッチのオンオフに関わらず、全ての容量の寄生容量が常に制御線VLに対して付加されてしまう。この場合、ゲイン制御部240においてAD変換ゲインを設定する際に所望のゲインが得られない可能性がある。そこで、図9(b)に示された例のように、スイッチを容量と制御線VLとの間に挿入することで、オフしているスイッチが接続されている容量の寄生容量も制御線VLから切り離される。したがって、このような構成によれば、寄生容量による誤差成分を小さくし、より正確なAD変換ゲインの設定が可能になる。
図11を参照しながら本発明の第6実施形態の光電変換装置を説明する。なお、図11では、簡略化のために、代表的に、1つの列のための比較部122および電圧制御部330と、当該列の1つの画素112が示されている。第6実施形態では、電圧制御部130が電圧制御部330で置き換えられている。
電圧制御部330は、容量132の第2電極138が第3電圧線(この例では、電源電圧VDDを供給する電源電圧線)に接続されている点で、電圧制御部130と異なる。ここで、第3電圧線の電圧は、比較部122のトランジスタM5およびM6のソースに供給される電源電圧VDDと同じである。図11に示された電圧制御部330は、AD変換ゲインを変更する機能を有しないが、第5実施形態のように、AD変換ゲインを変更する機能を有してもよい。
図12(a)には、比較例として、第1ないし第5実施形態のように容量132の第2電極138が第2電圧線(接地電圧線)に接続された構成における動作が示されている。図12(b)には、第6実施形態、即ち、第2電極138を第3電圧線(この例では、電源電圧VDDを供給する電源電圧線)に接続された構成における動作が示されている。
Icapは容量132から流れる電流、Iresはスイッチ136を流れる電流を示している。Icapは容量132の第2電極138から第1電極137へ流れる方向を正の電流とする。ノイズレベルの読出動作N_ADにおける波形の基本的な動作は光信号レベルの読出動作S_ADと同様であるため、S_ADのみが図示されている。
図12(a)において、第3電圧線から供給される電流Ivddは、画素電流Ipixと参照電流Irefの和である。Icapは、ΦRVLが非活性化された後における容量132からの放電電流であり、第2電極138を介して第2電圧線(接地電圧線)から供給される。したがって、第2電圧線に流れ込む電流Igndは、電流源電流IsとIrefの和からIcapを引いたものである。図12(a)から明らかなように、AD変換を行っているS_ADの期間において、IvddおよびIgndが大きく変動していることが分かる。第2電圧線および第3電圧線は相応のインピーダンスを持つため、これらの電流変動が接地電圧および電源電圧の変動を引き起こす。図11では1列の回路のみが示されているが、複数の列からなる光電変換装置の場合、自列がAD変換を行っている最中に他の列が引き起こす接地電圧および電源電圧変動がノイズ要因となる。
図12(b)の場合、容量132の第2電極138は第3電圧線に接続されているため、Ivddは、Ipix、IrefとIcapの和となり、Igndは、IsとIrefの和となる。IcapとIpixとは逆相の関係にあるため、両者を足すことで電流変動を打ち消すことが可能となり、Ivddの変動を抑制できる。また、Igndは変動の大きいIcapと相関を有しないので、Igndの変動も抑制できる。したがって、複数の列で構成された光電変換装置において、自列のAD変換期間中の他列の動作に起因する接地電圧および電源電圧の変動が抑圧される。これにより、容量132の第2電極138を第2電圧線に接続した場合と比較して、ノイズによる画質劣化を低減することができる。
以上のように、制御線VLに接続される容量132の第2電極138を、比較部122のトランジスタM5、M6が接続されている第3電圧線と接続することで、ノイズによる画質の劣化を低減することができる。
図13を参照しながら本発明の第7実施形態の光電変換装置を説明する。第7実施形態では、第1ないし第6実施形態における比較部122が比較部222で置き換えられている。比較部222は、比較部122の構成に対してバイパス経路250を追加した構成を有する。バイパス経路250は、トランジスタM6のソースとドレインとの間の経路をバイパスするように、即ち、トランジスタM6に対して並列に設けられている。バイパス経路250は、例えば、ゲートに所定電圧VGが印加され、ドレインが第3電圧線(この例では、電源電圧VDDを供給する電源電圧線)に接続され、ソースが電流源108(ノードcomp1)に接続されたNMOSトランジスタM7で構成されうる。comp1は、インバータ109の入力ノード、comp2は、インバータ109の出力ノードを示している。
次に、図14を参照しながら、図4に示された動作とは異なる点を中心として、第7実施形態の光電変換装置の動作を説明する。ImirはトランジスタM6に流れる電流、IbpはトランジスタM7(バイパス経路250)に流れる電流、Irefは電流源108に流れる参照電流である。
読出動作N_ADの期間Aにおいて、制御線VLの電圧V_VLが線形的に降下するが、読出対象の行の画素112のトランジスタM3がオフしているため、画素電流Ipixは流れない。トランジスタM5とトランジスタM6は、カレントミラーを構成しているので、期間Aにおいては、電流Imirも流れない。トランジスタM7がオンするように所定電圧VGを設定することで、トランジスタM7を介して、電流Ibpが電流源108の参照電流Irefとして流れる。この時、ノードcomp1の電圧は、おおよそ所定電圧VGからトランジスタM7の閾値電圧VT7を引いた電圧である。電圧VG−VT7が接地電圧より高く、インバータ109の反転閾値より低くなるように所定電圧VGが設定されることが好ましい。
制御線VLの電圧V_VLが降下し続けると、やがてトランジスタM3がオンし、画素電流Ipixが流れ始める。これにより、トランジスタM5とトランジスタM6のサイズ比に応じた電流ImirがトランジスタM6を通して流れる。トランジスタM6、M7は共に電流源108に接続されており、トランジスタM6、M7を流れる電流の合計がIrefである。よって、電流Ibpは減少していき、ノードcomp1の電圧は上昇していく。そして、画素電流Ipixが大きくなり、電流Imirが参照電流Irefに等しくなる時点で電流Ibpはゼロとなる。その後、電流Imirが参照電流Irefより一時的に大きくなり、ImirとIrefの差分の電荷がノードcomp1の寄生容量に充電されることでノードcomp1の電圧が上昇していく。ノードcomp1の電圧が上昇していくと、トランジスタM6のドレイン・ソース間電圧が小さくなることで、徐々に電流Imirが減少していき、参照電流Irefと同じ値になるところで釣り合う。
ノードcomp1の電圧が上昇していく期間においてインバータ109の反転閾値を超えた時点でノードcomp2の電圧が反転し、その時点のカウント値countがメモリ126によって保持される。その後、読出動作N_ADの終了し、リセット信号ΦRVLが活性化されることで、トランジスタM3がオフし、電流Ipixが流れなくなる。この時、Imirも同様に流れなくなり、代わりに電流Ibpが電流源108の電流を供給し、ノードcomp1の電圧はVG−VT7に戻る。以降、読出動作S_ADにおける動作は、N_ADと同様であるため、説明を省略する。
画素電流Ipixが流れない期間にバイパス経路250(トランジスタM7)を介して電流Ibpを流すことで、接地電圧線に流れる電流が一定となる。また、ノードcomp1の低電圧側の電圧を接地電圧より高いVG−VT7とすることで、ノードcomp1における電圧変化の振幅が制限される。複数の列を有し、かつ列間のピッチが数ミクロン以下と狭い光電変換装置においては、クロストークによって他列の大振幅信号が自列に影響を及ぼし、これがノイズとなって画質劣化を引き起こしうる。つまり、ノードcomp1における電圧変化の振幅を制限することで、画質劣化を抑制することができる。
図14には、バイパス経路250がない場合の参照電流Iref(即ち、接地電圧線に流れる電流Ignd)とノードcomp1における電圧の波形が点線で示されている。バイパス経路250がないために、AD変換を行っている読出動作N_ADおよびS_ADの期間に接地電圧線に流れる電流が変動していることが分かる。接地電圧線は、相応のインピーダンスを持つため、この電流変動が接地電圧の変動を引き起こす。複数の列を有する光電変換装置においては、自列がAD変換を行っている最中に他の列が引き起こす接地電圧変動がノイズ要因となり、画質劣化を引き起こしうる。つまり、接地電圧線に流れる電流変動をバイパス経路によって抑制することで、画質劣化を抑制することができる。
図15を参照しながら本発明の第8実施形態の光電変換装置を説明する。第8実施形態では、第1ないし第6実施形態における比較部122が比較部322で置き換えられている。比較部322は、比較部122の構成に対して振幅制限部350を追加した構成を有する。振幅制限部350は、ノードcomp1における電圧の振幅を制限する。振幅制限部350は、例えば、ゲートに電圧VG2が印加され、ドレインがトランジスタM6のドレイン、ソースが電流源108に接続されたNMOSトランジスタM8で構成されうる。
次に、図16を参照しながら、図4に示された動作と異なる点を中心として、第8実施形態の光電変換装置の動作を説明する。読出動作N_ADが開始され、読出対象行の画素112のトランジスタM3がオンし、画素電流Ipixが流れ出すところまでは図4と同様である。画素電流Ipixが流れると、トランジスタM5とトランジスタM6のサイズ比に応じた電流Imirが流れる。これによってノードcomp1の電圧が上昇していくが、トランジスタM8の閾値をVT8とすると、ノードcomp1の電圧は、おおよそVG2−VT8となり、ノードcomp1の高電圧側の電圧が抑えられる。つまり、ノードcomp1の電圧の振幅が制限される。複数の列を有し、かつ列間のピッチが数ミクロン以下と狭い光電変換装置においては、クロストークによって他列の大振幅信号が自列に影響を及ぼし、これがノイズとなって画質劣化を引き起こしうる。つまり、ノードcomp1の電圧の振幅を制限することで、画質劣化を抑制することができる。電圧VG2は、インバータ109が反転するよう、VG2−VT8がインバータ109の反転閾値より高くなるよう設定される。
図15に示された例では、トランジスタM8のゲートに電圧VG2が印加されるが、トランジスタM8のゲートには、比較部322を動作状態または非動作状態に制御するイネーブル信号線が接続されてもよい。イネーブル信号が活性(ハイレベル)の時は、比較部322を動作させ、非活性(ローレベル)の時は比較部322の電流経路を遮断することで比較部322を非動作状態とすることで、消費電力を抑制することができる。
図17を参照しながら本発明の第9実施形態の光電変換装置を説明する。第8実施形態では、第1ないし第6実施形態における比較部122が比較部422で置き換えられている。比較部422は、第7実施形態のバイパス経路250と第8実施形態の振幅制限部350の双方が組み込まれた構成を有する。
図18には、第9実施形態の光電変換装置の動作が示されている。バイパス経路250および振幅制限部350を有することで、接地電圧線を流れる電流Igndを一定にすると共に、ノードcomp1における電圧の振幅をVG2−VT8〜VG−VT7に制限することができる。つまり、複数の列を有する光電変換装置において、接地電圧変動による画質劣化と、大振幅信号のクロストークによる画質劣化の双方を抑制することができる。
図19を参照しながら本発明の第10実施形態の光電変換装置を説明する。第10実施形態では、第1ないし第6実施形態における比較部122が比較部522で置き換えられている。比較部522は、比較部122に対してアイドル電流Iidlを流すアイドル電流源501を追加した構成を有する。
次に、図20を参照しながら、図4に示された動作と異なる点を中心として、第10実施形態の光電変換装置の動作を説明する。リセット信号ΦRVLが活性化されることで、トランジスタM3がオフ状態となるため、電流Ipixが流れなくなり、トランジスタM5を流れる電流はアイドル電流Iidlのみとなる。この状態で、センシング線SLの電圧は、センシング線SLの寄生容量がアイドル電流Iidlで充電されることで上昇していき、トランジスタM5のゲートソース間電圧をVgsとすると、VDD−Vgsにセトリングする。また、トランジスタM6には、アイドル電流Iidlに対して、トランジスタM5に対するM6のサイズ比M(=(M6のゲート幅)/(M5のゲート幅))を乗じた大きさの電流が流れる。制御線VLおよびセンシング線SLの電圧がセトリングし、且つ画素のリセット動作或いは転送動作が完了した後に、リセット信号ΦRVLが非活性状態にされることでAD変換動作が開始される。以降の動作はこれまで説明した実施形態と同様のため、その説明を省略する。
ここで、アイドル電流Iidlは、以下の関係式を満たす電流値である必要がある。
Iidl<Iref/M
図20には、アイドル電流源501が無い場合のセンシング線SLの電圧波形とトランジスタM5に流れる電流波形Im5が点線で示されている。アイドル電流源501が無いために、リセット信号ΦRVLを活性化すると、トランジスタM5のゲートソース間電圧Vgsで決まる電流がトランジスタM5より供給され、センシング線SLの寄生容量を充電することで、センシング線SLの電圧が上昇していく。センシング線SLの電圧が上昇していくに連れて、ゲートソース間電圧は減少していくため、トランジスタM5より供給される電流も減少し、センシング線SLの電圧の上昇速度も低下する。VgsがトランジスタM5の閾値電圧以下になると、トランジスタM5はサブスレシュホールド領域に入るため、トランジスタM5より供給される電流量は指数関数的に減少していく。センシング線SLのセトリングには、トランジスタM5の電流が無くなりセトリング線SLの電圧がVDDに到達する必要があるため、長時間掛ることが明らかである。
センシング線SLが十分にセトリングしていない状態でAD変換動作を開始する場合、毎回のAD変換動作の初期状態におけるトランジスタM3のソースドレイン間電圧が異なる可能性がある。このため、AD変換結果において、リニアリティ劣化、固定パターンノイズ、ランダムノイズの増加といった問題を引き起こし、画質が劣化しうる。したがって、良好な画質を得るためには、センシング線SLが十分にセトリングする時間を確保する必要がある。
つまり、第10実施形態のようにアイドル電流源501を追加することで、センシング線SLのセトリング時間を短縮することが可能となり、光電変換装置の読出し時間の更なる高速化を実現することができる。
図8には、本発明の1つの実施形態の撮像システムの構成が示されている。撮像システム800は、例えば、光学部810、撮像素子1、映像信号処理部830、記録・通信部840、タイミング制御部850、システム制御部860、及び再生・表示部870を含む。撮像装置820は、撮像素子1及び映像信号処理部830を有する。撮像素子1は、上記の実施形態で説明された光電変換装置100、100’、100”によって代表される固体撮像装置である。
レンズ等の光学系である光学部810は、被写体からの光を撮像素子1の、複数の画素が2次元状に配列された画素部10に結像させ、被写体の像を形成する。撮像素子1は、タイミング制御部850からの信号に基づくタイミングで、画素部10に結像された光に応じた信号を出力する。撮像素子1から出力された信号は、映像信号処理部である映像信号処理部830に入力され、映像信号処理部830が、プログラム等によって定められた方法に従って信号処理を行う。映像信号処理部830での処理によって得られた信号は画像データとして記録・通信部840に送られる。記録・通信部840は、画像を形成するための信号を再生・表示部870に送り、再生・表示部870に動画や静止画像を再生・表示させる。記録・通信部840は、また、映像信号処理部830からの信号を受けて、システム制御部860と通信を行うほか、不図示の記録媒体に、画像を形成するための信号を記録する動作も行う。
システム制御部860は、撮像システムの動作を統括的に制御するものであり、光学部810、タイミング制御部850、記録・通信部840、及び再生・表示部870の駆動を制御する。また、システム制御部860は、例えば記録媒体である不図示の記憶装置を備え、ここに撮像システムの動作を制御するのに必要なプログラム等が記録される。また、システム制御部860は、例えばユーザの操作に応じて駆動モードを切り替える信号を撮像システム内に供給する。具体的な例としては、読み出す行やリセットする行の変更、電子ズームに伴う画角の変更や、電子防振に伴う画角のずらし等である。タイミング制御部850は、システム制御部860による制御に基づいて撮像素子1及び映像信号処理部830の駆動タイミングを制御する。
112:画素、PD:光電変換素子、M3:トランジスタ、M1:転送トランジスタ、M2:リセットトランジスタ、M4:選択トランジスタ、VL:制御線、SL:センシング線、130:電圧制御部、132:容量、134:電流源、136:スイッチ、読出部120

Claims (32)

  1. 画素に含まれる光電変換素子と、
    前記画素に含まれ、ゲート、第1主電極および第2主電極を有し、前記光電変換素子で発生した電荷に応じた電圧が前記ゲートに供給されるトランジスタと、
    前記トランジスタの前記第1主電極に接続される制御線と、
    前記トランジスタの前記第2主電極に接続される読出部と、
    前記制御線の電圧を変化させる電圧制御部と、
    前記トランジスタの前記第1主電極と前記制御線との間の経路に設けられた選択トランジスタと、を備え、
    前記読出部は、前記画素が選択され前記電圧制御部が前記制御線の電圧を変化させている状態で前記トランジスタの前記第2主電極を通して流れる電流に基づいて、前記トランジスタの前記ゲートの電圧に対応するデジタル信号を生成する、
    ことを特徴とする光電変換装置。
  2. 画素に含まれる光電変換素子と、
    前記画素に含まれ、ゲート、第1主電極および第2主電極を有し、前記光電変換素子で発生した電荷に応じた電圧が前記ゲートに供給されるトランジスタと、
    前記トランジスタの前記第1主電極に接続される制御線と、
    前記トランジスタの前記第2主電極に接続される読出部と、
    前記制御線の電圧を変化させる電圧制御部と、を備え、
    前記読出部は、前記画素が選択され前記電圧制御部が前記制御線の電圧を変化させている状態で前記トランジスタの前記第2主電極を通して流れる電流に基づいて、前記トランジスタの前記ゲートの電圧に対応するデジタル信号を生成し、
    前記状態において、前記電圧制御部は、前記ゲートと前記第1主電極との間の電圧が大きくなる方向に前記制御線の電圧を変化させる、
    ことを特徴とす光電変換装置。
  3. 前記読出部は、前記第2主電極を通して流れる電流の値が閾値を超えるタイミングに応じて前記デジタル信号を生成する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の光電変換装置。
  4. 前記読出部は、
    前記トランジスタの前記第2主電極を通して流れる電流の値が前記閾値を超えたことを検知する比較部と、
    カウンタと、を含み、
    前記比較部による検知に応じて、前記カウンタによるカウント値に従って前記デジタル信号の値が決定される、
    ことを特徴とする請求項3に記載の光電変換装置。
  5. 画素に含まれる光電変換素子と、
    前記画素に含まれ、ゲート、第1主電極および第2主電極を有し、前記光電変換素子で発生した電荷に応じた電圧が前記ゲートに供給されるトランジスタと、
    前記トランジスタの前記第1主電極に接続される制御線と、
    前記トランジスタの前記第2主電極に接続される読出部と、
    前記制御線の電圧を変化させる電圧制御部と、を備え、
    前記読出部は、前記画素が選択され前記電圧制御部が前記制御線の電圧を変化させている状態で前記トランジスタの前記第2主電極を通して流れる電流に基づいて、前記トランジスタの前記ゲートの電圧に対応するデジタル信号を生成し、
    前記電圧制御部は、前記制御線と第1電圧線との間の経路に設けられたスイッチと、前記制御線と第2電圧線との間の経路に設けられた電流源と、を含む
    ことを特徴とす光電変換装置。
  6. 前記電圧制御部は、前記制御線に接続される容量を更に含む、
    ことを特徴とする請求項5に記載の光電変換装置。
  7. 前記制御線は、寄生容量を有する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の光電変換装置。
  8. 前記電圧制御部は、
    前記制御線に接続される第1端子を有する容量と、
    前記容量の前記第1端子と第1電圧線との間の経路に設けられたスイッチと、
    前記容量の前記第1端子と第2電圧線との間の経路に設けられた電流源と、を含み、
    前記読出部は、前記スイッチをオンすることで前記第1電圧線から供給される電圧に応じて前記容量が充電された後に、前記スイッチがオフされたタイミングから前記トランジスタの前記第2主電極を通して流れる電流の値が閾値を超えるタイミングまでの時間に応じて前記デジタル信号を生成する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
  9. 前記制御線は、寄生容量を有し、
    前記電圧制御部は、
    前記制御線と第1電圧線との間の経路に設けられたスイッチと、
    前記制御線と第2電圧線との間の経路に設けられた電流源と、を含み、
    前記読出部は、前記スイッチをオンすることで前記第1電圧線から供給される電圧に応じて前記寄生容量が充電された後に、前記スイッチがオフされたタイミングから前記トランジスタの前記第2主電極を通して流れる電流の値が閾値を超えるタイミングまでの時間に応じて前記デジタル信号を生成する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
  10. 前記トランジスタのゲートは、電荷電圧変換部に接続されており、
    前記光電変換装置は、前記光電変換素子が発生した電荷を前記電荷電圧変換部に転送する転送トランジスタと、前記電荷電圧変換部の電圧をリセットするリセットトランジスタと、を更に備え、
    前記リセットトランジスタによる前記電荷電圧変換部の電圧のリセットが終了し、かつ、前記スイッチによる前記制御線の電圧の設定が終了した後に、前記トランジスタの前記第2主電極を通して流れる電流の値が前記閾値を超えるタイミングに応じて、前記ゲートの電圧に対応するデジタル信号が、ノイズレベルを示す信号として、前記読出部によって生成され、
    ついで、前記転送トランジスタによって前記光電変換素子から前記電荷電圧変換部に電荷が転送され、かつ、前記スイッチによる前記制御線の電圧の設定が終了した後に、前記トランジスタの前記第2主電極を通して流れる電流の値が前記閾値を超えたタイミングに応じて、前記ゲートの電圧に対応するデジタル信号が、光信号レベルを示す信号として、前記読出部によって生成される、
    ことを特徴とする請求項8又は9に記載の光電変換装置。
  11. 前記第1電圧線の電圧は、前記スイッチがオンすることによって前記制御線に設定される電圧が前記トランジスタをオンさせない電圧であるように決定されている、
    ことを特徴とする請求項5乃至10のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  12. 前記トランジスタの前記第1主電極と前記制御線との間の経路に設けられた選択トランジスタを更に備える、
    ことを特徴とする請求項乃至のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  13. 前記光電変換素子を含む複数の光電変換素子と、前記トランジスタを含む複数のトランジスタを更に備え、
    前記制御線には、前記複数のトランジスタの第1主電極が接続され、
    前記読出部には、前記複数のトランジスタの第2主電極が接続される、
    ことを特徴とする請求項1乃至12いずれか1項に記載の光電変換装置。
  14. 前記電圧制御部は、前記状態で前記制御線の電圧変化の傾きを切り替えることによって前記読出部による読出のゲインを切り替える機能を有する、
    ことを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  15. 前記電圧制御部は、
    前記制御線と第1電圧線との間の経路に設けられたスイッチと、
    前記制御線と第2電圧線との間の経路に設けられた可変電流源と、を含み、
    前記可変電流源が流す電流の値の切り替えによって前記状態における前記制御線の電圧変化の傾きが切り替えられ、これによって前記読出部による読出のゲインが切り替えられる、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  16. 前記電圧制御部は、
    前記制御線と第1電圧線との間の経路に設けられたスイッチと、
    前記制御線と第2電圧線との間の経路に設けられた電流源と、
    前記制御線に接続される可変容量と、を含み、
    前記可変容量の容量値の切り替えによって前記状態における前記制御線の電圧変化の傾きが切り替えられ、これによって前記読出部による読出のゲインが切り替えられる、
    を含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  17. 前記可変容量は、複数の容量と、前記複数の容量のうち前記制御線の電圧制御のために使用される容量を選択する複数の選択スイッチとを含む、
    ことを特徴とする請求項16に記載の光電変換装置。
  18. 前記複数の選択スイッチは、前記複数の容量のそれぞれと前記制御線との間の経路に配されている、
    ことを特徴とする請求項17に記載の光電変換装置。
  19. 前記電圧制御部は、
    前記制御線と第1電圧線との間の経路に設けられたスイッチと、
    前記制御線と第2電圧線との間の経路に設けられた可変電流源と、
    前記制御線に接続される可変容量と、を含み、
    前記可変電流源が流す電流の値の切り替えおよび前記可変容量の容量値の切り替えによって前記状態における前記制御線の電圧変化の傾きが切り替えられ、これによって前記読出部による読出のゲインが切り替えられる、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  20. 前記電圧制御部は、
    前記制御線に接続される第1端子、および、第2端子を有する容量と、
    前記容量の前記第1端子と第1電圧線との間の経路に設けられたスイッチと、
    前記容量の前記第1端子と第2電圧線との間の経路に設けられた電流源と、を含み、
    前記容量の第2端子には、電源電圧が供給され、
    前記読出部は、前記電源電圧が供給されて動作し、
    前記読出部は、前記スイッチをオンすることで前記電源電圧によって前記容量が充電された後に、前記スイッチがオフされたタイミングから前記トランジスタの前記第2主電極を通して流れる電流の値が閾値を超えるタイミングまでの時間に応じて前記デジタル信号を生成する、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  21. 前記トランジスタの前記第2主電極は、センシング線に接続され、
    前記比較部は、
    ゲートおよびドレインが前記センシング線に接続された第2のトランジスタと、
    ゲートが前記第2のトランジスタの前記ゲートと接続された前記第2のトランジスタとともにカレントミラーを構成する第3のトランジスタと、
    前記第3のトランジスタのドレインに接続され、前記閾値を定める電流源と、
    前記第3のトランジスタの前記ドレインと前記電流源との間のノードの電圧に応じた信号を出力する出力回路と、を含む、
    ことを特徴とする請求項4に記載の光電変換装置。
  22. 前記比較部は、前記第3のトランジスタのソースとドレインとの間の経路をバイパスするバイパス経路を更に含む、
    ことを特徴とする請求項21に記載の光電変換装置。
  23. 前記出力回路は、前記ノードに入力が接続された反転アンプを含み、
    前記バイパス経路は、ゲートに所定電圧が印加されるNMOSトランジスタで構成され、前記所定電圧と前記NMOSトランジスタの閾値電圧との差分が前記反転アンプの反転閾値より小さい正の値である、
    ことを特徴とする請求項22に記載の光電変換装置。
  24. 前記トランジスタの前記第2主電極は、センシング線に接続され、
    前記比較部は、
    ゲートおよびドレインが前記センシング線に接続された第2のトランジスタと、
    ゲートが前記第2のトランジスタの前記ゲートと接続された前記第2のトランジスタとともにカレントミラーを構成する第3のトランジスタと、
    前記閾値を定める電流源と、
    前記第3のトランジスタのドレインと前記電流源との間に配された振幅制限部と、
    前記振幅制限部と前記電流源との間のノードの電圧に応じた信号を出力する出力回路と、を含み、
    前記振幅制限部は、前記ノードの電圧の振幅を制限する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の光電変換装置。
  25. 前記出力回路は、前記ノードに入力が接続された反転アンプを含み、
    前記振幅制限部は、NMOSトランジスタで構成され、前記NMOSトランジスタのゲートの電圧と前記NMOSトランジスタの閾値電圧との差分は、前記反転アンプの反転閾値より大きい、
    ことを特徴とする請求項24に記載の光電変換装置。
  26. 前記比較部は、前記センシング線に接続されたアイドル電流源を含む、
    ことを特徴とする請求項21乃至25のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  27. 前記アイドル電流源の電流値は、
    前記第2のトランジスタに対する前記第3のトランジスタのサイズ比をM、
    前記閾値を定める電流源の電流値をIrefとした場合に、
    Iref/M
    よりも小さいことを特徴とする請求項26に記載の光電変換装置。
  28. 前記NMOSトランジスタのゲートには、前記比較部を動作状態または非動作状態に制御するイネーブル信号が供給される、
    ことを特徴とする請求項25に記載の光電変換装置。
  29. 前記トランジスタの前記第2主電極と前記読出部とを接続するセンシング線を更に備え、
    前記トランジスタの前記第2主電極を通して流れる電流は、前記センシング線を通して流れ、前記読出部は、前記センシング線を通して流れる電流に基づいて前記デジタル信号を生成する、
    ことを特徴とする請求項1乃至28のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  30. 前記電圧制御部は、前記制御線の電圧を連続的に変化させ、
    前記読出部は、前記電圧制御部が前記制御線の電圧を連続的に変化させた状態で前記トランジスタの前記第2主電極を通して流れる電流に基づいて、前記ゲートの電圧に対応する前記デジタル信号を生成する、
    ことを特徴とする請求項1乃至29のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  31. 前記電圧制御部は、前記制御線の電圧の線形的に変化させる、
    ことを特徴とする請求項1乃至30のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  32. 請求項1乃至31のいずれか1項に記載の光電変換装置と、
    前記光電変換装置からの信号を処理する処理部と、
    を備えることを特徴とする撮像システム。
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