JP6428163B2 - 商品販売処理システム及びプログラム - Google Patents
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Description
このようにして登録装置と精算装置とが分離して設けられる商品販売処理システムにおいて、商品の登録と精算とが行われることで、商品代金の精算に関する業務が無人化される。
また、本発明の一態様は、上記の商品販売処理システムであって、前記確認利用情報生成手段は、登録された商品が確定されるまでにおいて、登録された商品または商品が容れられた容器を新たに撮像して得られる撮像画像により、登録時撮像画像を更新する商品販売処理システムである。
また、本発明の一態様は、上記の商品販売処理システムであって、登録された商品または商品が容れられた容器を撮像して得られた撮像画像について、前記登録装置を操作する店員が内容を確認可能なように出力する画像出力手段をさらに備える商品販売処理システムである。
また、本発明の一態様は、商品を登録する登録装置として第1コンピュータを機能させ、登録された商品についての精算を行う精算装置として第2コンピュータを機能させる、商品販売処理システムのプログラムであって、前記第1コンピュータを、登録された商品または登録された商品が容れられる容器を前記登録装置において撮像して得られる登録時撮像画像を、登録された商品の精算に対応する客の確認に利用される確認利用情報として生成する確認利用情報生成手段として機能させ、前記第2コンピュータを、前記確認利用情報に基づいて報知を行う報知手段、登録された商品または商品が容れられた容器を撮像して得られる精算時撮像画像と前記登録時撮像画像とを比較した結果に基づいて、当該精算装置での精算を実行させるか否かを判定する判定手段として機能させるためのプログラムである。
上記構成によれば、商品の登録が開始されてから精算装置の指定が行われるまでの任意のタイミングで確認情報が生成されるようにすることができる。
[POSシステムの構成例]
以下、本発明の一実施形態によるPOS(Point Of Sales)システム(商品販売処理システム)について図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態におけるPOSシステム1の一構成例を示している。同図に示すPOSシステム1は、ストアコントローラ100と、1つの登録装置200と、3つの第1精算装置300−1〜第3精算装置300−3とを備える。
また、同図では、1つの登録装置200が備えられた例が示されているが、登録装置200の数については特に限定されるものではなく、登録装置200は複数であってもよい。また、精算装置300の数についても特に限定されるものではない。
ストアコントローラ100は、例えば、商品マスタを記憶する。商品マスタは、各商品の商品識別情報(例えばJANコード)、商品名称、販売価格などの商品情報を格納するファイルである。ストアコントローラ100は、商品の販売状況及び仕入れ状況等に応じて更新された最新の商品マスタを、適宜、他の装置(登録装置200、精算装置300)に送信する。
登録装置200は、店員の操作により1つの取引に応じた買上商品の登録が確定されるのに応じて、商品登録情報を生成する。
商品コードは、買上商品の種別ごとに付与されたコードである。数量は、買上商品の種別ごとの数量を示す。単価は、買上商品種別ごとの単価を示す。合計金額は、買上商品全体の金額である。登録完了日時は、対応の取引に応じた商品登録が登録装置200にて完了した日時を示す。
また、登録装置200は、精算装置300に商品登録情報を送信する。精算装置300は、受信した商品登録情報を利用して、客の操作に応じた精算処理を実行することができる。
精算装置300は、客の操作に応じて、精算指示として受信した商品登録情報を利用して精算処理を行う。
図2を参照して、本実施形態におけるPOSシステム1の利用例と動作概要例とについて説明する。
図2は、登録装置200と、第1精算装置300−1〜第3精算装置300−3が店舗において配置された状態を平面方向から示している。登録装置200には、客の買上商品を登録する操作を行うための店員OPが立っている。
また、同図においては、登録装置200に対して、買上商品の登録を待っている2名の客C1、C2が順に並んでいる状態が示されている。
そして、小計が行われた段階において、買上商品の追加や買上商品の取り消しなどが無ければ、店員OPは、買上商品の登録内容と、登録された買上商品に応じた合計金額を確定させる。
そこで、撮像部211は、登録後の商品が容れられる買い物かごKG2が置かれる位置を撮像するように設けられる。このように撮像部211が設けられることによって、小計操作のタイミングで登録が済んでいる商品を撮像することができる。
なお、上記のように登録後の商品を撮像するように設けられる撮像部211が撮像を行って得られる撮像画像については登録時撮像画像(確認利用情報の一例)と呼ぶ。
操作選択ダイアログは、今回登録された商品についての精算が行われるべき精算装置300を第1精算装置300−1〜第3精算装置300−3のうちから選択する操作(精算装置指定操作)と、商品登録が可能な商品登録モードに戻ることを指示する操作(商品登録復帰操作)とのいずれかを店員OPが行うダイアログである。
商品登録復帰操作により登録装置200が商品登録モードに戻ることで、店員OPは、客から買上商品の追加や登録された商品の取り消しなどの申し出に応じて商品登録の追加や登録された商品の取り消しなどの操作を行うことができる。そのうえで、店員OPは、再度、小計キーを操作する。
そこで、本実施形態の登録装置200においては、精算装置指定操作が行われて商品の登録内容が確定されるまでは、2回目以降の小計キーが操作されるごとに新たに登録時撮像画像を撮像し、新たな登録時撮像画像により以前の登録時撮像画像を上書き(更新)するように構成される。
本実施形態の登録装置200は、同じ取引のもとで小計キーが操作されるごとに、撮像部211により撮像を行わせて登録時撮像画像を更新する。
具体的に、小計キーを操作した後に客から買上商品の追加登録の申し出があった場合、店員OPは、操作選択ダイアログに対して商品登録モードに戻ることを指示する操作を行う。そして、店員OPは、買上商品の追加登録操作を行い、追加登録した商品を買い物かごKG2に移し、小計キーを再度操作する。
同様に、小計キーを操作した後に客から登録商品の取り消しの申し出があった場合にも、店員OPは、操作選択ダイアログに対して商品登録モードに戻ることを指示する操作を行う。そして、店員OPは、登録商品のうちから客により指定された商品の登録の取り消し操作を行い、登録を取り消した商品を買い物かごKG2から出し、小計キーを再度操作する。
このように、小計キーの操作ごとに応じて登録時撮像画像が更新されることで、精算装置指定操作に応じて精算情報に含められる登録時撮像画像において表される商品の内容は、最後に小計キーが操作されたときと同じになる。
登録装置200は、精算装置指定操作が行われるのに応じて、現計キー操作に応じて確定された買上商品の登録内容を示す商品登録情報と、登録時撮像画像とを含む精算情報を、精算装置指定操作により選択された精算装置300に送信する。
図2では、店員OPが、客C1の買上商品の登録に応じた精算処理を行う精算装置300として、第1精算装置300−1を精算装置指定操作により選択したうえで、客C1に、第1精算装置300−1にて精算を行ってもらうように伝えた場合が示されている。
この場合、客C1は、精算のために、登録が完了している自分の買上商品を持って第1精算装置300−1に赴く。
この場合には、客C1は、確認画面において表示された登録時撮像画像における商品と、自分が所持している買い物かごの中の商品と一致していることを確認し、第1精算装置300−1により行われる精算処理が自分の買上商品に対応するものであることを理解する。そこで、この場合の客C1は、第1精算装置300−1により精算を行う。
このような場合において、客C1がまだ第1精算装置300−1に赴かずに立ち止まっているようなときに、買上商品の登録が終了した客C2が、客C1より先に第1精算装置300−1に赴いてしまう可能性がある。
しかし、この場合に客C2が、第1精算装置300−1にて客C1に対応する精算が行われる順番であることに気付かずに精算を行おうとしても、この際の確認画面には、客C1に対応して登録された商品を撮像した登録時撮像画像が表示されている。これにより、客C2は、自分に対応する精算処理ではないことに気付く。そこで、客C2は、第1精算装置300−1による精算を行わないようにすることができる。
これにより、本実施形態では、登録装置と精算装置とが分離されたPOSシステムにおいて、或る客が他の客に対応する精算処理であることに気付くことなく誤って精算を行ってしまうことが防止される。
そして、客は、精算装置300において表示されている確認画像における登録時撮像画像を見て、そこに自分のエコバッグが撮像されていれば、第1精算装置300−1により行われる精算処理が自分の買上商品に対応するものであることを知ることができる。一方、自分のエコバッグが撮像されていなければ、第1精算装置300−1により行われる精算処理が自分の買上商品に対応していないことを知ることができる。
そのうえで、精算キャンセル操作が行われた場合において、精算装置300が他の未処理の精算情報を記憶している場合には、例えば次に処理すべき未処理の精算情報に対応する確認画像が表示されるように精算装置300を構成してもよい。
図3を参照して登録装置200の構成例について説明する。同図に示すように、登録装置200は、CPU201、記憶部202、RAM203、スキャナ部204、店員用表示部205、客用表示部206、操作部207、通信部208、ブザー209、印刷部210及び撮像部211を備える。
また、本実施形態における撮像部211も、登録装置200と一体ではなく外付けであってもよい。
RAM(Random Access Memory)203は、CPU201の主記憶装置であり、CPU201の演算結果が一次的に記憶される。
また、店員用表示部205は、店員への表示機能に加え、店員からの入力受付機能も有する。具体的に、店員用表示部205は、表示デバイスとタッチパッドとが組み合わされたタッチパネルとして構成される。
通信部208は、LAN2(図1)を経由し、他の装置(ストアコントローラ100、他の登録装置200、精算装置300)と通信する。
ブザー209は、店員に注意を促すブザー音を発生させる。
撮像部211は、図2にて説明したように登録装置200により登録が行われた後の商品を撮像して登録時撮像画像を取得する部位である。
同図に示す登録装置200は、カウンタCTに設置されている。登録装置200は、店員の立ち位置側に対応する側において、店員用表示部205、操作部207、スキャナ部204及び印刷部210が設けられる。
店員は、店員用表示部205を見ながら、店員用表示部205や操作部207を操作することができる。また、商品の登録にあたり、店員は、商品を手に持って、商品に貼り付けられたラベルに印刷されたバーコードをスキャナ部204の前にかざすようにして、スキャナ部204にバーコードを読み取らせることができる。また、店員は、印刷部210から排出される会計券を取り、客に受け渡すこともできる。
なお、同図に示す撮像部211の取り付け位置は一例であり、他の位置に取り付けられてよい。また、撮像部211は、必ずしも登録装置200の本体に取り付けられる必要はなく、例えば登録装置200の脇に棚などが配置される場合には、棚などに撮像部211としてのカメラが取り付けられてもよい。
図5を参照して、精算装置300の構成例について説明する。同図に示す精算装置300は、CPU301、記憶部302、RAM303、表示部305、操作部306、通信部307、ブザー308、印刷部309、貨幣授受部310及びサインポール部311を備える。
RAM303は、CPU301の主記憶装置であり、CPU301の演算結果が一次的に記憶される。
通信部307は、LAN2(図1)を経由し、他の装置(ストアコントローラ100、登録装置200、他の精算装置300)と通信する。ブザー308は、CPU301の制御に応じて、警告や店員の呼び出しなどのためのブザー音を発する。
貨幣授受部310は、買上商品の代金の支払いに応じた貨幣の投入を受け付けるとともに、客が受け取るべき釣銭、払戻金などの排出が行われる。
サインポール部311は、CPU301の制御に応じて点灯または点滅する発光部を備える。例えば、CPU301は、客が店員を呼ぶ操作を操作部306に対して行うのに応じて、サインポール部311の発光部が点灯または点滅するように制御する。
客は、例えば表示部305に表示される案内を見ながら精算を行うことができる。また、客は、必要に応じて、表示部305や操作部306に対する操作を行うことができる。
また、客は、貨幣授受部310における紙幣投入口、硬貨投入口に代金支払いのための紙幣、硬貨を投入する。また、客は、釣銭がある場合には、貨幣授受部310における紙幣排出口、硬貨排出口から排出される釣銭としての紙幣や硬貨を受け取ることができる。
また、印刷部309における排紙部からは精算結果を示すレシートが排出される。客は、排出されたレシートを受け取ることができる。
続いて、図7のフローチャートを参照して、本実施形態における登録装置200と精算装置300とが実行する処理手順例について説明する。
ステップS101:登録装置200において、CPU201は、小計キーが操作されるのを待機している。
ステップS102:小計キーが操作されるのに応じて、CPU201は、撮像部211に撮像を実行させる。これにより、CPU201は、撮像部211により撮像された画像を登録時撮像画像として取得する。
ステップS103:CPU201は、ステップS102の撮像に応じて取得された登録時撮像画像をRAM203に記憶させる。また、2回目以降のステップS103の処理の場合、CPU201は、RAM203において前回のステップS103により記憶されている登録時撮像画像を、今回のステップS102に応じて取得された登録時撮像画像により上書きすることで更新する。
商品登録復帰操作が行われたことが判定された場合、CPU201は、ステップS101に処理を戻す。これにより、CPU201は、商品を登録する操作が行われるのに応じて商品登録に対応する処理(登録商品を取り消す処理を含む)を実行したうえで、小計キー操作が行われるのを待機する。
精算装置指定操作が行われなかったことが判定された場合、CPU201は、ステップS105に処理を戻す。
ステップS106:一方、精算装置指定操作が行われたことが判定された場合、CPU201は、ステップS106に応じて行われた精算装置指定操作によって指定された精算装置300に対して精算情報を送信する。精算情報には、最後のステップS101に応じて行われた小計キー操作により確定された商品登録情報と、最後のステップS103に応じて取得された登録時撮像画像とを含む。
ステップS202:CPU301は、ステップS201にて受信した精算情報に含まれていた商品登録情報と登録時撮像画像とをRAM203に記憶させる。
ステップS203:次にCPU301は、ステップS202により記憶された登録時撮像画像を含む確認画面を表示部305に表示させる。
ステップS204:次に、CPU301は、ステップS202にてRAM203に記憶させた登録時撮像画像を含む確認画面を表示部305に表示させる。
[概要]
続いて、第2実施形態について説明する。
先の第1実施形態においては、登録装置200にて撮像された登録時撮像画像を精算装置300に送信し、精算装置300にて表示される登録時撮像画像を客が見るようにされている。これにより、客自身が、精算装置300にて行われる精算処理が自分に対応するものであるかどうかを確認するようにされている。
図8は、本実施形態における精算装置300の構成例を示している。なお、同図において、図5と同一部分については、同一符号を付して説明を省略する。
同図に示す精算装置300は、2つの撮像部312A、312Bを備える。
同図に示すように、撮像部312Aは、精算装置300における商品載置棚320Aに載せられた買い物かごに容れられた商品(または商品を容れた容器(エコバッグなど))を撮像するように設けられる。
また、撮像部312Bは、精算装置300における商品載置棚320Bに載せられた商品(または商品を容れた容器(エコバッグなど))を撮像するように設けられる。
図10のフローチャートを参照して、本実施形態における登録装置200と精算装置300とが実行する処理手順例について説明する。なお、同図において、図7と同様の処理となるステップについては同一符号を付して説明を省略する。
登録装置200が実行するステップS101〜S107の処理は、図7と同様である。
客が精算装置300に赴いて精算を行おうとする際には、商品載置棚320A、320Bの少なくともいずれか一方に、登録を済ませた買上商品を買い物かごに容れた状態(あるいはエコバッグに容れられた状態)で載せ置くようにする。このように買上商品が商品載置棚320A、320Bの少なくともいずれか一方に載せ置かれ、載せ置かれた状態を撮像部312A、312Bの少なくともいずれか一方が撮像するのに応じて、ステップS211にて撮像対象が検出される。
この際、CPU301は、撮像部312A、撮像部312Bにより撮像された撮像画像のうち、いずれの撮像画像に商品または容器が撮像されているかを判定する。CPU301は、商品または容器が撮像されているほうの撮像画像を精算時撮像画像として取得すればよい。また、商品載置棚320A、320Bの両方に商品が分けて置かれていた場合には、撮像部312A、撮像部312Bにより撮像された各画像を精算時撮像画像として取得すればよい。
ステップS214:CPU301は、ステップS213による比較の結果、登録時撮像画像と精算時撮像画像とのそれぞれから抽出される商品または容器が一致するか否かについて判定する。
ステップS216:一方、ステップS214において一致しないとの判定結果が得られた場合、CPU301は、精算処理を中止する。
ステップS215による精算処理の継続またはステップS216による精算処理の中止にあたり、精算装置300は、客の確認に関する報知として、例えば精算処理の継続に応じたメッセージの表示または精算処理の中止に応じたメッセージの表示を行う。
先の第1実施形態においては、登録装置200により登録された商品(または容器)などとしての物品を撮像した登録時撮像画像を確認利用情報として取得し、取得した登録時撮像画像を精算装置300にて表示させるようにしている。
これに対して、第3実施形態においては、買上商品の登録を受けている客を撮像した登録時撮像画像を確認利用情報として取得し、取得した登録時撮像画像を含む確認画面を精算装置300にて表示させるように構成される。
そこで、本実施形態の登録装置200においては、具体的には、客の顔の部分を除く上半身を撮像できるように撮像部211を設ける。この場合には、撮像部211により、上半身の服装が撮像されることになるので、登録時撮像画像に顔が含まれていなくとも、上半身の着衣のデザインなどにより、客が自分であるか否かを的確に判断できる。
ただし、ステップS112より撮像して得られる登録時撮像画像は、本実施形態では、買上商品の登録を受けている客を撮像した内容を有する。
また、本実施形態のように客を撮像する場合には、登録商品のように小計キーが操作されるごとに撮像対象が変化することはない。そこで、本実施形態においては、2回目以降の小計キー操作に応じた撮像を行わないようにして、最初の小計キー操作に応じた撮像により得られた画像を精算情報に含めて送信するようにしてもよい。
続いて、第4実施形態について説明する。
先の第3実施形態においては、登録装置200にて客を撮像して得られた登録時撮像画像を精算装置300に送信し、精算装置300にて表示される登録時撮像画像を客が見るようにされている。これにより、客自身が、精算装置300にて行われる精算処理が自分に対応するものであるかどうかを確認するようにされている。
そして、精算装置300が、登録装置200から受信した登録時撮像画像と、精算装置300側で取得された精算時撮像画像とを比較し、両者が同じ客を撮像したものであるか否かについて判定する。
精算装置300は、画像処理によって、登録時撮像画像と精算時撮像画像とのそれぞれから服装を抽出する。精算装置300は、登録時撮像画像から抽出された服装と精算時撮像画像から抽出された服装とを比較し、両者が一致するか否かについて判定する。
このようにして、本実施形態においては、精算を行おうとしている客が精算装置300にて行われる精算処理に対応しているか否かについて精算装置300が判定し、判定結果に応じて精算処理の継続、中止を行うように構成される。
続いて、第5実施形態について説明する。
先の第2実施形態、第4実施形態においては、登録装置200による登録対象の商品を撮像して得られた登録時撮像画像と精算時撮像画像とを比較した結果に基づいて、精算装置300が精算処理の可否を決定していた。
これに対して、第5実施形態においては、登録装置200にて登録された商品の総重量(登録時重量)を算出し、精算装置300が登録対象の商品の重量(精算時重量)について測定を行う。そして、登録時重量と精算時重量とを比較した結果に基づいて、精算装置300が精算処理の可否を判定する。
そして、登録装置200は、精算装置指定操作が行われるのに応じて、最後の小計キーの操作に応じて確定された登録時重量を含む精算情報を送信する。
精算装置300は、例えば精算開始指示操作が行われたときに、上記のように商品載置棚320Aまたは商品載置棚320Bに載せ置かれている買上商品の重量(精算時重量)を測定する。
登録時重量に対する精算時重量の誤差が所定以内である精算装置300が今回の精算の対象とする商品登録情報に登録されている商品と、客が登録を済ませた商品とが同じであると捉えてよい。この場合、今回の精算情報に応じて実行すべき精算処理は、これから精算を行おうとしている客に対応していることになる。そこで、この場合の精算装置300は、客により開始が指示された精算処理を継続する。
一方、登録時重量に対する精算時重量の誤差が所定以内でなければ、今回の精算情報に応じて実行すべき精算処理は、これから精算を行おうとしている客に対応しておらず、他の客と対応する。そこで、この場合の精算装置300は、開始が指示された精算処理を中止する。
図11を参照して、本実施形態における登録装置200の構成例について説明する。なお、同図において、図3と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。
同図に示される登録装置200は、記憶部202において、商品重量情報212を記憶する。なお、商品重量情報212は、前述のように商品マスタにおいて商品ごとに対応付けられて格納されればよい。あるいは、商品重量情報212は、商品マスタとは個別の情報として記憶されてもよい。なお、本実施形態においては、図3に示される撮像部211は省略されてよい。
図12を参照して、本実施形態における精算装置300の構成例について説明する。なお、同図において、図5と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
同図に示す精算装置300は、図5の構成に対して、測定部313A、313B(計量手段)をさらに備える。測定部313A、313Bは、それぞれ載置された物品の重量を測定する。
同図に示すように、測定部313Aは、精算装置300における商品載置棚320Aに載せられた物品の重量を測定するように設けられる。
また、測定部313Bは、精算装置300における商品載置棚320Bに載せられた物品を撮像するように設けられる。
商品載置棚320Aまたは商品載置棚320Aは、客が精算を行うにあたり、登録の済んだ買上商品を載せ置く場所である。同図のように測定部313A、313Bが設けられることで、測定部313A、313Bは、それぞれ、登録の済んだ買上商品の総重量を測定することができる。
図14のフローチャートを参照して、本実施形態における登録装置200と精算装置300とが実行する処理手順例について説明する。なお、同図において、図10と同様の処理となるステップについては同一符号を付して説明を省略する。
先ず、登録装置200が実行する処理手順例について説明する。
ステップS111:商品登録が行われるのに応じて、CPU201は、登録時重量を算出する。具体的には、今回登録された商品の重量を商品重量情報212から取得し、取得した重量を、これまでに登録された商品の重量の積算値に加算することで登録時重量を算出する。なお、登録された商品の取り消しに応じては、CPU201は、登録が取り消された商品の重量を、これまでに登録された商品の重量の積算値から減算することにより登録時重量を算出する。
ステップS112:CPU201は、ステップS102Aにより測定された登録時重量を、登録時重量としてRAM203に記憶させる。このように、商品が登録されるごとに、RAM203に記憶される登録時重量が更新(上書き)される。
この場合、CPU201は、商品の登録に応じてステップS111、S112を実行したうえで、ステップS101により小計キーの操作が行われるのを待機する。
ステップS202A:CPU301は、ステップS201にて受信された精算情報に含まれている商品登録情報と登録時重量とをRAM303に記憶させる。
ステップS212A:CPU301は、ステップS211Aにより測定対象が検出されたのに応じて、測定部313Aと測定部313Bとにより測定された精算時重量を取得する。
このとき、商品載置棚320A、320Bの少なくともいずれか一方には、例えば、登録を済ませた買上商品が買い物かごに容れた状態あるいはエコバッグに容れられた状態で、客によって載せ置かれている。そこで、CPU301は、例えば、測定部313Aと測定部313Bにより測定された重量を合計した値を、精算時重量として取得すればよい。
ステップS214:CPU301は、ステップS214により算出された誤差が所定以内か否かについて判定する。
一方、ステップS214Aにおいて誤差が所定値を越えているとの判定結果が得られた場合、CPU301は、ステップS216により精算処理を中止する。
そのうえで、例えば、撮像画像が表示されないうちは精算装置指定操作が行えず、撮像画像が表示されて店員が確認可能な状態となるのに応じて精算装置指定操作が可能となるように構成してもよい。
また、撮像画像は、店員用表示部205とともに客用表示部206においても表示されるようにして、客も確認できるようにしてよい。客が事前に確認しておくことで、第1実施形態や第3実施形態などのように精算装置300にて確認画面を表示する構成の場合には、確認画面における撮像画像の確認をより確実なものとすることができる。
また、店員用表示部205に撮像画像が表示された後おいて、店員の操作によって再度撮像が行われるようにしてもよい。このように構成することで、店員は、店員用表示部205に表示された撮像画像の状態が良好でない場合には、撮り直しが行われるように操作することができる。
つまり、精算装置300において複数の未処理の精算情報が記憶されているときに、精算を行おうとする客の到来に応じて比較対象情報が取得された場合、精算装置300は、精算情報の受信順ではなく、以下のように、確認利用情報を選択してよい。つまり、精算装置300は、自己が記憶する複数の未処理の精算情報に含まれる確認利用情報のうちから、取得された比較対象情報と最も近似する確認利用情報を選択し、比較を行ってもよい。
このような構成とすれば、精算を行おうとする客に対応した確認利用情報であると判定される確率が高くなり、精算をより円滑に行っていくことが可能になる。
例えば、登録装置200において商品登録が行われている際に、店員または客の操作、あるいはランダムに、キャラクタ(アバター)が選択されるようにして、選択されたキャラクタが、確認利用情報として生成されてもよい。さらに、店員が提示した会員カードに基づいて会員が登録したユーザ名(ニックネーム)を取得し、キャラクタの確認利用情報として生成してもよい。そのうえで、例えば上記のように取得されたキャラクタやユーザ名などに応じて背景画像やイラスト画像などを選択して付与できるようにしてもよい。
このようにして取得されたキャラクタやユーザ名に基づく確認利用情報は、登録装置200において、店員用表示部205、客用表示部206に表示され、店員と客のいずれもが確認することができる。そして、店員が精算装置指定操作を行うと、キャラクタやユーザ名に基づく確認利用情報を含む精算情報が精算装置指定操作により指定された精算装置300に送信される。精算装置300は、受信した精算情報に確認利用情報として含まれるキャラクタやユーザ名に基づく画像を確認画像として表示させる。このようにしても、客が確認画像を見て、自分に対応する精算であるか否かを確認することができる。
Claims (5)
- 商品を登録する登録装置と、登録された商品についての精算を行う精算装置とを備える商品販売処理システムであって、
前記登録された商品の精算に対応する客の確認に利用される確認利用情報を生成する確認利用情報生成手段を備え、
前記精算装置は、
前記確認利用情報に基づいて報知を行う報知手段を備え、
前記確認利用情報生成手段は、登録された商品または登録された商品が容れられる容器を前記登録装置において撮像して得られる登録時撮像画像を前記確認利用情報として生成し、
前記精算装置は、登録された商品または商品が容れられた容器を撮像して得られる精算時撮像画像と前記登録時撮像画像とを比較した結果に基づいて、当該精算装置での精算を実行させるか否かを判定する判定手段をさらに備える
商品販売処理システム。 - 前記確認利用情報生成手段は、
登録された商品が確定されるまでにおいて、登録された商品または商品が容れられた容器を新たに撮像して得られる撮像画像により、登録時撮像画像を更新する
請求項1に記載の商品販売処理システム。 - 登録された商品または商品が容れられた容器を撮像して得られた撮像画像を、前記登録装置を操作する店員が内容を確認可能なように出力する画像出力手段をさらに備える
請求項1または2に記載の商品販売処理システム。 - 前記確認利用情報生成手段は、商品の登録が開始されてから前記登録された商品についての精算を行う精算装置が指定されるまでの期間内に前記確認利用情報を生成する
請求項1から3のいずれか一項に記載の商品販売処理システム。 - 商品を登録する登録装置として第1コンピュータを機能させ、登録された商品についての精算を行う精算装置として第2コンピュータを機能させる、商品販売処理システムのプログラムであって、
前記第1コンピュータを、
登録された商品または登録された商品が容れられる容器を前記登録装置において撮像して得られる登録時撮像画像を、登録された商品の精算に対応する客の確認に利用される確認利用情報として生成する確認利用情報生成手段として機能させ、
前記第2コンピュータを、
前記確認利用情報に基づいて報知を行う報知手段、
登録された商品または商品が容れられた容器を撮像して得られる精算時撮像画像と前記登録時撮像画像とを比較した結果に基づいて、当該精算装置での精算を実行させるか否かを判定する判定手段
として機能させるためのプログラム。
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