JP6414451B2 - 車両用ドアのドアラッチ装置 - Google Patents
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Description
本発明は、車両用ドアに組付けられるドアラッチ装置に関する。
下記特許文献1には、この種のドアラッチ装置の一例が開示されている。このドアラッチ装置は、スライドドアに組付けられるものであり、車体に設けられたストライカに噛み合う噛み合い方向及び当該噛み合いが解除される噛み合い解除方向の双方向に回動可能に構成されたラッチと、ラッチの噛み合い解除方向の回動を規制する規制位置とラッチの噛み合い解除方向の回動を規制しない非規制位置との間で回動可能に構成された金属製のポール(ラチェット)と、噛合解除レバーを介してポールを規制位置から非規制位置へと回動させるように付勢する金属製のオープンレバー(連係レバー)と、を備えている。この場合、オープンレバーから噛合解除レバーに入力される荷重を利用してポールを規制位置から非規制位置へと回動(駆動)させることができる。
(発明が解決しようとする課題)
ところで、上記のドアラッチ装置では、オープンレバーを円滑に作動させるために、オープンレバーとポールとの間に介装される噛合解除レバーのような部材を樹脂材料によって構成してオープンレバーの摺動抵抗を抑えるのが好ましい。更に、ドアラッチ装置の構造の低コスト化を図るためには、噛合解除レバーのような部材を省略する代わりにポールに樹脂部材を取付け、オープンレバーが樹脂部材を介して間接的にポールに係合するような構造を採用することができる。この場合、オープンレバーの動作信頼性を確保するために、ポールに取付けた樹脂部材が離脱しないように樹脂部材を確実に保持する構造が要請される。
ところで、上記のドアラッチ装置では、オープンレバーを円滑に作動させるために、オープンレバーとポールとの間に介装される噛合解除レバーのような部材を樹脂材料によって構成してオープンレバーの摺動抵抗を抑えるのが好ましい。更に、ドアラッチ装置の構造の低コスト化を図るためには、噛合解除レバーのような部材を省略する代わりにポールに樹脂部材を取付け、オープンレバーが樹脂部材を介して間接的にポールに係合するような構造を採用することができる。この場合、オープンレバーの動作信頼性を確保するために、ポールに取付けた樹脂部材が離脱しないように樹脂部材を確実に保持する構造が要請される。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的の1つは、車両用ドアに組付けられるドアラッチ装置において、オープンレバーの動作信頼性を確保するための構造を低コストで実現することである。
(課題を解決するための手段)
上記目的を達成するため、本発明に係る車両用ドアのドアラッチ装置は、車両用ドアに組付けられるものであり、ラッチ、ポール、キャップ、弾性ばね部材、オープンレバー及び抜け止め機構を含む。ラッチは、第1ベース部材に組付けられたラッチ回動軸を中心にして、車体に設けられたストライカに噛み合う噛み合い方向及び当該噛み合いが解除される噛み合い解除方向の双方向に回動可能に構成される。ポールは、金属製であり、第1ベース部材に組付けられたポール回動軸を中心にして、ラッチの噛み合い解除方向の回動を規制する規制位置とラッチの噛み合い解除方向の回動を規制しない非規制位置との間で回動可能に構成される。キャップは、樹脂材料によって構成され、ポールのうち所定方向に軸状に延在する取付け軸に挿設された筒状の部材として構成される。弾性ばね部材は、第1ベース部材に連結された保持部材に取付け軸の軸線方向への移動が規制された状態で組付けられポールを非規制位置から規制位置に向けて弾性付勢する。オープンレバーは、金属製であり、車両用ドアの開操作に応じて、キャップを介してポールを弾性ばね部材の弾性付勢力に抗して規制位置から非規制位置へと回動させるように付勢する。この場合、金属製のオープンレバーが樹脂製のキャップを介して間接的に金属製のポールに係合するため、金属製のオープンレバーが直接的に金属製のポールに係合する場合に比べてオープンレバーの摺動抵抗を抑えてオープンレバーを円滑に作動させることができる。抜け止め機構は、取付け軸の軸線方向への移動が規制された状態の弾性ばね部材の一部をキャップに係合させることによって当該キャップがポールの取付け軸から抜け出すのを阻止する機能を果たす。この抜け止め機構によれば、ポールに取付けたキャップが離脱しないように保持できるため、オープンレバーの動作信頼性を確保することが可能になる。また、キャップを保持するのにポールに割り当てられた既存の弾性ばね部材を利用しているため、専用の部材を準備する必要がなくコスト面において有利である。
上記目的を達成するため、本発明に係る車両用ドアのドアラッチ装置は、車両用ドアに組付けられるものであり、ラッチ、ポール、キャップ、弾性ばね部材、オープンレバー及び抜け止め機構を含む。ラッチは、第1ベース部材に組付けられたラッチ回動軸を中心にして、車体に設けられたストライカに噛み合う噛み合い方向及び当該噛み合いが解除される噛み合い解除方向の双方向に回動可能に構成される。ポールは、金属製であり、第1ベース部材に組付けられたポール回動軸を中心にして、ラッチの噛み合い解除方向の回動を規制する規制位置とラッチの噛み合い解除方向の回動を規制しない非規制位置との間で回動可能に構成される。キャップは、樹脂材料によって構成され、ポールのうち所定方向に軸状に延在する取付け軸に挿設された筒状の部材として構成される。弾性ばね部材は、第1ベース部材に連結された保持部材に取付け軸の軸線方向への移動が規制された状態で組付けられポールを非規制位置から規制位置に向けて弾性付勢する。オープンレバーは、金属製であり、車両用ドアの開操作に応じて、キャップを介してポールを弾性ばね部材の弾性付勢力に抗して規制位置から非規制位置へと回動させるように付勢する。この場合、金属製のオープンレバーが樹脂製のキャップを介して間接的に金属製のポールに係合するため、金属製のオープンレバーが直接的に金属製のポールに係合する場合に比べてオープンレバーの摺動抵抗を抑えてオープンレバーを円滑に作動させることができる。抜け止め機構は、取付け軸の軸線方向への移動が規制された状態の弾性ばね部材の一部をキャップに係合させることによって当該キャップがポールの取付け軸から抜け出すのを阻止する機能を果たす。この抜け止め機構によれば、ポールに取付けたキャップが離脱しないように保持できるため、オープンレバーの動作信頼性を確保することが可能になる。また、キャップを保持するのにポールに割り当てられた既存の弾性ばね部材を利用しているため、専用の部材を準備する必要がなくコスト面において有利である。
上記構成のドアラッチ装置では、弾性ばね部材は、保持部材に設けられたボス部に挿設されて取付け軸の軸線方向への移動が規制された断面円形状のコイル部と、コイル部の両端からそれぞれ径方向外方に延出する2つのスプリング線と、を備えるコイルスプリングとして構成されるのが好ましい。この場合、抜け止め機構は、キャップの外表面に設けられた凹状のスプリング係合溝にコイルスプリングの2つのスプリング線のうちの一方のスプリング線が係合するように構成されるのが好ましい。これにより、コイルスプリングのうちコイル部から延出する一方のスプリング線とキャップのスプリング係合溝との係合を利用した簡単な構造によって、キャップの抜け止めを行うことができる。
上記構成のドアラッチ装置では、保持部材は、コイルスプリングの2つのスプリング線のうちの他方のスプリング線のスプリング端部を係止するためのスプリング係止部を備え、スプリング係止部は、円形断面を有するスプリング端部の周方向に沿って湾曲した係止面にて当該スプリング端部の周面に面当たりするのが好ましい。この場合、コイルスプリングのスプリング端部は、その周面がスプリング係止部の係止面に面当たりした状態でコイルスプリングの弾性に応じて係止面上を移動することができる。その結果、コイルスプリングを保持部材に組付ける際に、スプリング端部がスプリング係止部の係止面に沿って自在に移動することで組付け誤差を吸収できる。
上記構成のドアラッチ装置では、ポールは、取付け軸に設けられたポール係合部が保持部材に設けられたポールストッパに当接することによってコイルスプリングからの弾性荷重を受けた状態で規制位置に保持され、取付け軸の軸線方向についてポール係合部とスプリング係合溝とが互いに近接して配設されるのが好ましい。これにより、ポールの取付け軸では、ポールストッパに当接したポール係合部から受ける荷重と、コイルスプリングのスプリング端部から受ける弾性荷重とを対抗させて、取付け軸に作用する回転モーメントを低く抑えることができる。その結果、ポールのガタツキが生じるのを抑えることができる。
以上のように、本発明によれば、車両用ドアに組付けられるドアラッチ装置において、オープンレバーの動作信頼性を確保するための構造を低コストで実現することが可能になった。
以下、本発明の実施形態を複数の図面を参照しながら説明する。尚、これらの図面では、車両前方及び車両後方をそれぞれ矢印X1及び矢印X2で示し、車両左方及び車両右方をそれぞれ矢印Y1及び矢印Y2で示し、車両上方及び車両下方をそれぞれ矢印Z1及び矢印Z2で示している。車両ドアに組付けられる前の状態のドアラッチ装置に対して、また車両ドアに組付けられた後の状態のドアラッチ装置に対して、これらの方向を適用することができる。また、本明細書中では、所定の要素が軸を中心に回る動作をその動作量にかかわらず単に「回動」又は「回転」と記載しているが、この動作を必要に応じて「揺動」、「傾動」と記載することもできる。
図1に示される車両1は、車両後席に対応したスライド式の車両ドア(「車両用ドア」或いは「スライドドア」ともいう)10を備えている。この車両ドア10は、乗員が乗降するための乗降口を完全に閉鎖した全閉状態とその乗降口をその開口面積が最大になるように開放した全開状態との間で動作可能に構成されている。この車両ドア10は、全閉状態から斜め後方へと後退し、その途中から真っ直ぐ後退することによって全開状態になる。この車両ドア10には、第1ドアラッチ装置100、第2ドアラッチ装置100a及び第3ドアラッチ装置100bを含む複数の要素が組付けられている。第1ドアラッチ装置100及び第2ドアラッチ装置100aはいずれも、車両ドア10を閉鎖状態にて保持する機能を果たす。第3ドアラッチ装置100bは、車両ドア10を全開状態にて保持する機能を果たす。車両本体のドア枠には、3つのドアラッチ装置100,100a,100bのそれぞれに対応したストライカ20が設けられている。
図2〜図4に示されるように、第1ドアラッチ装置(以下、単に「ドアラッチ装置」ともいう)100は、車両ドア10を閉止保持状態(車両ドア10が閉止され且つ保持された状態)及び閉止保持解除状態(車両ドア10の閉止保持状態が解除された状態)に設定するためのものである。このドアラッチ装置100は、いずれも金属製の第1ベース部材101及び第2ベース部材104を含み、更に第1ベース部材101と第2ベース部材104との間に複数の構成要素(後述のラッチ110やポール120など)が組み付けられている。この場合、第2ベース部材104は、複数の構成要素を挟んで第1ベース部材101と対向して配置され、且つ後述のピン105,106を介して第1ベース部材101に連結されている。
図2〜図4に加えて図5が参照されるように、第1ベース部材101は、概ね一様の板厚を有するプレート状の部材であり、ベース本体部102と、ベース本体部102から延出する第1荷重受け部(以下、「補強部」ともいう)103と、を備えている。第1ベース部材101のベース本体部102には、軸状のラッチピン(「ラッチ回動軸」ともいう)105を組付けるために貫通形成された貫通孔102aと、軸状のポールピン(「ポール回動軸」ともいう)106を組付けるために貫通形成された貫通孔102bと、ストライカ20が進入可能なストライカ受容溝102cと、が設けられている。第1荷重受け部103は、第1ベース部材101から第2ベース部材104に向けて延出しており、ストライカ受容溝102cに進入した状態のストライカ20から受ける横方向の荷重、即ち図5中の車両右方Y2に作用する荷重を受ける荷重受け部(以下、「第1荷重受け部」ともいう)として構成される。また、第2ベース部材104は、概ね一様の板厚を有するプレート状の部材であり、第1荷重受け部103と同様に、ストライカ受容溝102cに進入した状態のストライカ20から受ける横方向の荷重を受ける第2荷重受け部104cを備えている。即ち、本実施の形態のドアラッチ装置100は、ストライカ受容溝102cに進入した状態のストライカ20が第2ベース部材104に向けて付勢されたときの入力荷重を、第1荷重受け部103と第2荷重受け部104cの双方によって受ける荷重受け構造を備えている。この荷重受け構造によれば、第1ベース部材101の第1荷重受け部103と第2ベース部材104の第2荷重受け部104cのそれぞれの強度を補完しつつストライカ20からの入力荷重を効率良く受けることができる。その結果、第1ベース部材101や第2ベース部材104の重量に起因する装置重量を必要以上に増やすことなくストライカ20からの入力荷重を受けることが可能になる。
尚、ラッチピン105及びポールピン106は同形状のピン部材であるのが好ましい。これにより、同一のピン部材を流用することができる。また、これらのピン105,106はいずれも、一方の軸端に鍔状のフランジ部105a,106aを備えるのが好ましい。この場合、第1ベース部材101のベース本体部102に対するピン105,106の組付け方向が一方向に定まるため、当該ピン105,106の組付け性が向上する。
第2ベース部材104には、取付孔104a,104bが貫通形成されている。第2ベース部材104及びオープンレバー170は、第2ベース部材104の取付孔104aとオープンレバー170の取付孔170aの双方に挿入されるオープンレバーピン107によって相対回転可能に連結されている。これにより、オープンレバー170は、第2ベース部材104に対してオープンレバーピン107を中心に回動可能に構成される。オープンレバー170は、オープンケーブルWの一端部が連結される第1アーム部171と、後述のポール120に樹脂材料によって構成されたキャップ130を介して間接的に係合する第2アーム部172と、を備えた金属製の部材である。このオープンレバー170が本発明の「オープンレバー」に相当する。第2ベース部材104の取付孔104bには、オープンケーブルWを被覆している被覆部をクランプするためのケーブルクランプ180が取り付けられている。
第1ベース部材101のベース本体部102に設けられたラッチピン105は、ラッチ110の挿入孔110aに挿入される。このため、ラッチ110は、ラッチピン105によって回動可能に支持されており、ラッチピン105を中心にして車体に設けられたストライカ20に噛み合う噛み合い方向及び当該噛み合いが解除される噛み合い解除方向の双方向に回動することができる。このラッチ110は、アンラッチ位置、フルラッチ位置、アンラッチ位置とフルラッチ位置との間のハーフラッチ位置を含む複数の位置に設定される。このラッチ110は、概ね平行に延在する第1係止爪111及び第2係止爪112を備え、これらの係止爪111,112が対向する領域は、ストライカ20を受け入れるためのストライカ受容部113として構成される。このラッチ110は、線状の金属材料によってコイル状に形成されたコイルスプリング(弾性ばね部材)150によってアンラッチ位置に向けてラッチ解除方向(図5中の矢印D1で示される方向)に弾性付勢されている。このラッチ110が本発明の「ラッチ」に相当する。
車両ドア10が閉じられる際に第1ベース部材101のストライカ受容溝102cに進入したストライカ20は、ラッチ110の第1係止爪111のうちストライカ受容部113側の対向面を押圧しつつストライカ受容部113に進入する。これにより、ラッチ110は、車両ドア10が閉じられる際にアンラッチ位置からストライカ20と噛み合ってラッチピン105を中心に噛み合い方向(図5中の矢印D1で示される方向とは反対の方向)に回動する。即ち、ラッチ110がストライカ20との噛み合いを深めてロックされるロック方向に回動する。
第1ベース部材101のベース本体部102に設けられたポールピン106は、ポール120の挿入孔120aに挿入される。このため、ポール120は、ポールピン106によって回動可能に支持されている。ポール120は、ラッチ110に向けて延出する延出部121を備えており、ポールピン106を中心にして、ストライカ20に対するラッチ110の噛み合い解除方向の回動を延出部121によって規制する規制位置と、ストライカ20に対するラッチ110の噛み合い解除方向の回動を規制しない非規制位置との間で回動できるように構成されている。このポール120は、線状の金属材料によってコイル状に形成されたコイルスプリング(弾性ばね部材)160によって非規制位置から規制位置に向けて図5中の矢印D2で示される方向に弾性付勢されている。このポール120が本発明の「ポール」に相当する。
ポール120は、更に樹脂製のキャップ130を保持するために所定方向に軸状に延在する取付け軸122と、取付け軸122から延出して後述の保持部材140のポールストッパ144に係合するポール係合部123と、を備えている。キャップ130は円筒状に構成されており、その筒内空間130aに取付け軸122が挿設されることによってポール120に対して一体状に保持される。この目的のために、取付け軸122はその断面形状が方形となる円柱構造を有し、且つ筒内空間130aの断面形状がこの取付け軸122の断面形状と同形状となるように構成されるのが好ましい。キャップ130は、その外表面に凹状に形成されたスプリング係合溝131を備えている。このキャップ130が本発明の「キャップ」に相当する。
第1ベース部材101と第2ベース部材104との間には、ラッチ110及びポール120を覆うように構成された樹脂製の保持部材140が組付けられている。この保持部材140は、コイルスプリング160の断面円形状のコイル部161を保持するために取付け軸122と同方向に延在する筒状のボス部141と、ボス部141に保持されたコイル部161から径方向外方に延出する一方のスプリング線のスプリング端部162を係止するためのスプリング係止部142と、ゴム材料からなるポールストッパ144を保持するストッパ保持部143と、を備えている。この保持部材140が本発明の「保持部材」に相当する。
コイルスプリング160は、ボス部141に保持されたコイル部161から径方向外方に延出する他方のスプリング線のスプリング端部163がキャップ130のスプリング係合溝131に係合するように構成されている。このコイルスプリング160が本発明の「弾性ばね部材」及び「コイルスプリング」に相当する。この場合、ポール120の取付け軸122に挿入されたキャップ130が取付け軸122から抜け出すのをコイルスプリング160のスプリング端部163によって防止することができる。一方で、ポール120の挿入孔120aに挿入されたポールピン106は、ボス部141の筒内に挿入された状態でフランジ部105aとは反対側の軸端にて第2ベース部材104に加締め固定されている。
このため、コイルスプリング160は、そのコイル部161が保持部材140のボス部141から抜け出さないように第2ベース部材104によって抜け出し方向(取付け軸122の軸線方向)の移動が規制されている。即ち、このコイルスプリング160は、取付け軸122の軸線方向への移動が規制された状態で保持部材140に組付けられている。最終的に、キャップ130は、ポール120の取付け軸122からの抜け出しが防止される。この場合、キャップ130の抜け出し防止は、コイルスプリング160がボス部141から抜け出すのを規制する第2ベース部材104によって間接的に行われる。即ち、コイルスプリング160のボス部141からの抜け出しを規制する保持部材140と、キャップ130のスプリング係合溝131と、スプリング係合溝131に係合するスプリング端部163との協働によって、キャップ130がポール120の取付け軸122から抜け出すのを阻止する抜け止め機構を構成している。この抜け止め機構によれば、ポール120に取付けたキャップ130が離脱しないように保持できるため、オープンレバー170の動作信頼性を確保することが可能になる。また、キャップ130を保持するのにポール120に割り当てられた既存のコイルスプリング160を利用しているため、専用の部材を準備する必要がなくコスト面において有利である。特に、コイルスプリング160のうちコイル部161から延出する一方のスプリング線のスプリング端部163とキャップ130のスプリング係合溝131との係合を利用した簡単な構造によって、キャップ130の抜け止めを行うことができる。尚、特に図示しないものの、ラッチピン105も同様の形態で第2ベース部材104に加締め固定されており、これにより第2ベース部材104によってコイルスプリング150の抜け出し方向への移動が規制されている。
上記構成のドアラッチ装置100において、車両ドア10の開操作に応じてオープンケーブルWが図5中の矢印D3で示される方向に引っ張られると、オープンレバー170はオープンレバーピン107を中心に図5中の矢印D4で示される方向に回動する。このとき、オープンレバー170の第2アーム部172は、樹脂製のキャップ130の外表面(円弧面)に当接した状態で取付け軸122に間接的に係合し、このキャップ130を介してポール120をコイルスプリング160の弾性付勢力に抗して規制位置から非規制位置へと図5中の矢印D2で示される方向とは反対の方向に回動させるように付勢する。これにより、ポール120は、ストライカ20に対するラッチ110の噛み合い解除方向の回動を規制しない非規制位置に設定される。この場合、金属製のオープンレバー170の第2アーム部172が樹脂製のキャップ130を介して間接的に金属製のポール120に係合するため、金属製のオープンレバー170の第2アーム部172が直接的に金属製のポール120に係合する場合に比べてオープンレバー170の摺動抵抗を抑えてオープンレバー170を円滑に作動させることができる。
ここで、図6〜図8を参照しつつ、上記のコイルスプリング160に関する構造について説明する。
前述のように、コイルスプリング160は、コイル部161から延出する一方のスプリング端部162が第2ベース部材104のスプリング係止部142に係止されている。より詳細には、図6に示されるように、スプリング端部162は、断面円形状のコイル部161から径方向外方に延出して直線状に延びる第1領域162aと、第1領域162aから屈曲して直線状に延びる第2領域162bと、によって構成され、第2領域162bがスプリング係止部142の係止面142aに係合している。スプリング端部162の第2領域162bは、コイル部161のコイル中心線Lと同方向に延在している(図6参照)。
このため、オープンレバー170の作動前において、コイルスプリング160の弾性荷重の一部はスプリング端部162を介してスプリング係止部142に作用している。スプリング係止部142の係止面142aは、円形断面を有するスプリング端部162の第2領域162bの周方向に沿って湾曲した曲面になっている。これにより、図7に示されるように、コイルスプリング160のスプリング端部162の第2領域162bは、その周面がスプリング係止部142の係止面142aに面当たりした状態でコイルスプリング160の弾性に応じて係止面142a上を湾曲面に沿って矢印D5で示される方向に移動することができる。その結果、コイルスプリング160を保持部材140に組付ける際に、スプリング端部162の第2領域162bがスプリング係止部142の係止面142aに沿って自在に移動することで組付け誤差を吸収できる。
図6に戻り、コイルスプリング160の一部である他方のスプリング端部163は、断面円形状のコイル部161から径方向外方に直線状に延出した部材であり、キャップ130のスプリング係合溝131に係合し、且つポール120の取付け軸122に当接している。即ち、スプリング係合溝131の溝底に取付け軸122の一部が露出している。このため、オープンレバー170の作動前において、ポール120は、取付け軸122に設けられたポール係合部123が保持部材140に設けられたポールストッパ144に当接することによってコイルスプリング160からの弾性荷重を受けた状態で規制位置に保持される。この場合、コイルスプリング160の弾性荷重の一部はスプリング端部163を介して取付け軸122に作用し、取付け軸122に作用する弾性荷重は、ポール係合部123に当接するポールストッパ144によって受けられる。
このとき、図8が参照されるように、取付け軸122の長尺延在方向(図8中の矢印D6で示される軸線方向)について、スプリング端部163が係合するスプリング係合溝131とポール係合部123とを互いに近接した位置に設定するのが好ましい。これにより、ポール120の取付け軸122は、ポール係合部123がポールストッパ144に当接することによって受ける矢印D7で示される方向の回転モーメントを、コイルスプリング160のスプリング端部163から受ける弾性荷重によって低く抑えることができる。その結果、ポール120のガタツキが生じるのを抑えることができる。
オープンレバー170の作動時に第2アーム部172から入力された荷重は、キャップ130を介して取付け軸122に伝達され、更にこの取付け軸122からキャップ130のスプリング係合溝131に係合しているスプリング端部163へと直接的に伝達される。尚、スプリング係合溝131の溝底に取付け軸122の一部が露出する構成に代えて、スプリング係合溝131の溝底に取付け軸122が露出しない構成を採用することもできる。この構成の場合、オープンレバー170の第2アーム部172から入力された荷重は、取付け軸122からキャップ130のスプリング係合溝131に係合しているスプリング端部163へとスプリング係合溝131の樹脂部分を介して間接的に伝達される。
ここで、図9及び図10を参照しつつ、上記第1ベース部材101の第1荷重受け部103について説明する。尚、これらの図面及びその変更例にかかるその他の図面においては、第1荷重受け部の形状を明確にするべく当該荷重受け部の表面にハッチングを付している。本実施の形態の第1荷重受け部103は、車両ドア10が閉じられたときに当該車両ドア10が被着される車体パネル(図3中の車体パネル2)のパネル延在面に沿って延在するプレート状の部位である。この場合、ドアラッチ装置100と車体パネル2との間の隅間からダストや水等が車内に入り込み難くなる。この第1荷重受け部103では、1つの連結片103a及び3つの延出片103c,103d,103eが一体化されており、いずれも片の板幅も板厚を上回るように構成されている。
連結片103aは、ストライカ20が第2ベース部材104に向かう方向(図9中の白抜き矢印で示される方向)の荷重を受けるべく内壁面103bにおいてストライカ20に当接可能な部位である。3つの延出片103c,103d,103eはそれぞれがベース本体部102の異なる3つの基端領域101c,101d,101eから連結片103aに向けて延出しており、その延出先端同士が連結片103aによって連結されている。この場合、第1荷重受け部103は、連結片103aと2つの延出片103c,103dとによってアーチ状(「U字状」或いは「フック状」ともいう)のプレート部分を形成している。延出片103cと延出片103eとによって区画された空間103fはストライカ20の進入のための進入空間となる。延出片103dと延出片103eとによって区画された空間103gは、第1荷重受け部103の軽量化のための開口領域となる。これにより、簡単な構造で、第1荷重受け部103の軽量化を図りつつ、第1荷重受け部103に求められる所望の強度を確保することができる。この場合、連結片103aの長さ(図9中の左右方向の長さ)が延出片103cの基端領域101cと延出片103dの基端領域101dとの間隔を下回るのが好ましい。これにより、第1荷重受け部103の更なる軽量化を図ることが可能になる。また、第1ベース部材101をプレス絞り加工によって成形する場合、第1ベース部材101の各部位のうち相対的に強度の高い絞り点(図9中の絞り点101a,101)に近い位置に基端領域101c,101dを設定するのが好ましい。これにより、第1荷重受け部103の強度を更に高めるのに有効である。
尚、第1荷重受け部103では、空間103gを省略して、延出片103d及び延出片103eが一体化された1つの延出片として構成することもできる。本構成によれば、第1荷重受け部103は、2つの延出片(延出片103cと、延出片103d及び延出片103eが一体化された延出片)と、これら2つの延出片の延出先端同士を連結する連結片103aと、を備えるアーチ状のプレート部分となる。
本構成の第1荷重受け部103によれば、第1ベース部材101のベース本体部102を第2ベース部材104側へと延出させるような構造によってストライカ20から受ける荷重に対抗することができる。本実施の形態では、第1ベース部材101の板厚が第2ベース部材104の板厚を上回り、第1荷重受け部103の強度が第2ベース部材104の強度を上回るように構成されている。このため、図10が参照されるように、ストライカ20が例えば二点鎖線で示される位置から実線で示される位置に移動したとき、相対的に強度の高い第1荷重受け部103の連結片103aが内壁面103bにおいて当該ストライカ20に優先的に当接して荷重を白抜き矢印方向の入力荷重を受けることになる。この場合、ストライカ20からの入力荷重が最初に第1荷重受け部103によって分散されるため、当該入力荷重が第2荷重受け部104cに及ぶのを阻止することができる。或いは、第1荷重受け部103がストライカ20からの入力荷重によって変形してストライカ20から第2荷重受け部104cに荷重が及ぶ場合であっても、その荷重のレベルを低く抑えることができる。その結果、ストライカ20に対する強度低下させることなく第2荷重受け部104cを備える第2ベース部材104を小型化することができ、ドアラッチ装置100の軽量化及び低コスト化が可能になる。
尚、上記構成のドアラッチ装置100では、第1ベース部材101の第1荷重受け部103と第2ベース部材104の第2荷重受け部104cは、互いに連結されることなく、ストライカ受容部113に進入した状態のストライカ20に各荷重受け部が対向するように構成されている。この構成によれば、第1荷重受け部103及び第2荷重受け部104cを互いに連結するための構造を要しないため、第1ベース部材101に対して第2ベース部材104を組付け易くなり、また軽量化について有利である。この構成に代えて、第1荷重受け部103及び第2荷重受け部104cが連結された構成を採用した場合には、ストライカ20から入力荷重に対する強度を高めるのに有利である。
上記第1荷重受け部103の構造は必要に応じて、例えば図11〜図14が参照されるような構造に変更することもできる。なお、これらの図面では、第1荷重受け部103の構成要素には同一の符号を付しており、また当該同一の構成要素についての説明は省略する。
図11に示される第1荷重受け部203は、第1荷重受け部103の構成要素から1つの延出片103eが省略された構造になっている。図12に示される第1荷重受け部303は、第1荷重受け部103の構成要素から1つの延出片103dが省略された構造になっている。図13に示される第1荷重受け部403は、第1荷重受け部103の構成要素から2つの延出片103d,103eが省略された構造になっている。図14に示される第1荷重受け部503は、第1荷重受け部103の構成要素から1つの延出片103cが省略された構造になっている。要するに、本発明にかかる第1荷重受け部は、ストライカ20からの荷重を受ける要素と、当該要素をベース本体部102に接続する少なくとも1つの要素と、を備えていれば足りる。変更例に係るこれらの第1荷重受け部203,303,403,503によれば、第1荷重受け部103に比べて重量の軽量化が可能になる。
本発明は、上記の典型的な実施形態のみに限定されるものではなく、種々の応用や変形が考えられる。例えば、上記実施の形態を応用した次の各形態を実施することもできる。
上記実施の形態では、キャップ130の抜け止め機構において、コイルスプリング160のスプリング端部163がキャップ130のスプリング係合溝131に係合する場合について記載したが、本発明の抜け止め機構では、コイルスプリング160のスプリング線のうちスプリング係合溝131に係合する部位はスプリング端部163に限定されるものではなく、コイルスプリング160のスプリング線のうちコイル部161からスプリング端部163に至るまでの任意の部位をスプリング係合溝131に係合させることができる。
上記実施の形態では、弾性ばね部材としてコイルスプリングを用いる場合について記載したが、本発明では、コイルスプリングに代えて、渦巻きばねや板ばねのような他の弾性ばね部材を採用することもできる。
上記実施の形態では、コイルスプリング160のスプリング端部162の第2領域162bが、スプリング係止部142に設けられた湾曲状の係止面142aに面当たりしており、スプリング端部162の第2領域162bが係止面142a上を湾曲面に沿って移動できるような構造について記載したが、本発明では、この構造に代えて、スプリング端部162の第2領域162bがスプリング係止部142に対して相対移動不能に係止されるような構造を採用することもできる。
上記実施の形態では、車両後席に対応したスライド式の車両ドア10に組付けられたドアラッチ装置100について記載したが、本発明では、このドアラッチ装置100の本質的な構造を車両の他の部位に設けられる車両用ドアに適用することができる。
1…車両、2…車体パネル、10…車両ドア、20…ストライカ、100…第1ドアラッチ装置、100a…第2ドアラッチ装置、100b…第3ドアラッチ装置、101…第1ベース部材、102…ベース本体部、102c…ストライカ受容溝、103…第1荷重受け部、103a…連結片、103c,103d,103e…延出片、104…第2ベース部材、104c…第2荷重受け部、110…ラッチ、120…ポール、130…キャップ、131…スプリング係合溝、140…保持部材、141…ボス部、142…スプリング係止部、143…ポールストッパ、150,160…コイルスプリング、161…コイル部、162,163…スプリング端部、170…オープンレバー
Claims (4)
- 車両用ドアに組付けられる、車両用ドアのドアラッチ装置であって、
第1ベース部材に組付けられたラッチ回動軸を中心にして、車体に設けられたストライカに噛み合う噛み合い方向及び当該噛み合いが解除される噛み合い解除方向の双方向に回動可能に構成されたラッチと、
前記第1ベース部材に組付けられたポール回動軸を中心にして、前記ラッチの前記噛み合い解除方向の回動を規制する規制位置と前記ラッチの前記噛み合い解除方向の回動を規制しない非規制位置との間で回動可能に構成された金属製のポールと、
樹脂材料によって構成され前記ポールのうち所定方向に軸状に延在する取付け軸に挿設された筒状のキャップと、
前記第1ベース部材に連結された保持部材に前記取付け軸の軸線方向への移動が規制された状態で組付けられ、前記ポールを前記非規制位置から前記規制位置に向けて弾性付勢する弾性ばね部材と、
前記車両用ドアの開操作に応じて、前記キャップを介して前記ポールを前記弾性ばね部材の弾性付勢力に抗して前記規制位置から前記非規制位置へと回動させるように付勢する金属製のオープンレバーと、
前記弾性ばね部材の一部を前記キャップに係合させることによって当該キャップが前記ポールの前記取付け軸から抜け出すのを阻止する抜け止め機構と、
を含む、車両用ドアのドアラッチ装置。 - 請求項1に記載の、車両用ドアのドアラッチ装置であって、
前記弾性ばね部材は、前記保持部材に設けられたボス部に挿設されて前記取付け軸の軸線方向への移動が規制された断面円形状のコイル部と、前記コイル部の両端からそれぞれ径方向外方に延出する2つのスプリング線と、を備えるコイルスプリングとして構成され、
前記抜け止め機構は、前記キャップの外表面に設けられた凹状のスプリング係合溝に前記コイルスプリングの前記2つのスプリング線のうちの一方のスプリング線が係合するように構成されている、車両用ドアのドアラッチ装置。 - 請求項2に記載の、車両用ドアのドアラッチ装置であって、
前記保持部材は、前記コイルスプリングの前記2つのスプリング線のうちの他方のスプリング線のスプリング端部を係止するためのスプリング係止部を備え、前記スプリング係止部は、円形断面を有する前記スプリング端部の周方向に沿って湾曲した係止面にて当該スプリング端部の周面に面当たりする、車両用ドアのドアラッチ装置。 - 請求項2又は3に記載の、車両用ドアのドアラッチ装置であって、
前記ポールは、前記取付け軸に設けられたポール係合部が前記保持部材に設けられたポールストッパに当接することによって前記コイルスプリングからの弾性荷重を受けた状態で前記規制位置に保持され、前記取付け軸の軸線方向について前記ポール係合部と前記スプリング係合溝とが互いに近接して配設されている、車両用ドアのドアラッチ装置。
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