JP6488933B2 - 用紙情報作成ツールおよび用紙情報の作成方法 - Google Patents
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Description
そこで、ラベルプリンターにおいて、ラベルサイズに関する規定(フォーマット)を一種類だけメモリーに記憶し、そのフォーマットを利用することで、オペレーターの手を煩わせずに、使用するラベルサイズに応じた印刷を行う手段が提案された(例えば、特許文献1参照)。
さらに、用紙情報作成ツールは、選択肢に対応する設定値または文字列を印刷装置に設定する設定コマンドを生成し、かつ複数の設定コマンドをまとめた登録コマンドを生成する。そのため、登録コマンドは、複数の設定項目の設定値をひとつにまとめた用紙情報として取り扱うことができる。さらに、登録コマンドは、入力された固有の文字列を含むため、その文字列を登録コマンドに対するコメントとすることができる。
さらに、用紙情報作成ツールは、用紙情報としての登録コマンドを、設定値が設定されるべき印刷装置に送信する。これにより、選択された設定値が、確実に印刷装置に設定される。また、設定コマンドの集合としての登録コマンドを送信することで、設定コマンドを個別に送信するのに比べて、送信のための処理と時間が短縮される。
以下、本発明を適用した実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明で参照する図面では、説明および図示の便宜上、部材ないし部分の縦横の縮尺を実際のものとは異なるように表す場合がある。
図1は、本実施形態に係る用紙情報作成ツール1を示す概略構成図である。用紙情報作成ツール1は、表示制御部10、入力制御部11、コマンド生成部12、および通信制御部13を含んで構成される。
用紙情報作成ツール1は、印刷装置5で印刷される複数の種類の用紙に関する用紙情報を作成するツールである。作成される用紙情報は、用紙の種類、用紙の形態、用紙のサイズ、給紙方法、印刷条件、および背景画像などを含む。ここで、印刷条件とは、色補正の有無、縁なし印刷の有無、印刷開始位置、および印刷速度などである。
本実施形態において、用紙情報作成ツール1はソフトウェアであり、表示制御部10、入力制御部11、コマンド生成部12、および通信制御部13が、プログラムで構成される。ソフトウェアである用紙情報作成ツール1は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)を備え、さらに表示装置としてのディスプレイ19、入力装置としてのキーボード17とマウス18、および外部インターフェイス16を備えるPC(Personal Computer)に搭載されて動作する。
入力制御部11は、キーボード17やマウス18といった入力装置を制御して、外部からの入力を用紙情報作成ツール1に取り込む。特に、用紙情報作成画面20において、入力制御部11は、表示制御部10と協働して、取り込まれた入力に基づいて、ディスプレイ19に表示される設定値23の選択を行い、かつ文字列の生成を行う。
コマンド生成部12は、選択された設定値23に基づき設定コマンド40〜47(後述、図4参照)を生成する。設定コマンド40〜47は、設定値23を印刷装置5に設定し、入力された文字列を印刷装置5に受け渡すコマンドである。さらに、コマンド生成部12は、複数の設定コマンド40〜47をまとめた登録コマンド49(後述、図4参照)を生成する。
通信制御部13は、外部インターフェイス16を制御して、用紙情報作成ツール1と外部の機器との通信を行う。通信制御部13は、特に、印刷装置5との間で情報の送受信が可能であり、印刷装置5に対して、コマンド生成部12で生成される登録コマンド49を送信する。さらに、通信制御部13は、印刷装置5に問合せコマンド(後述)を送信し、返信される印刷装置5における現在の設定値23を示す設定値情報を受信する。
表示制御部10、入力制御部11、コマンド生成部12、および通信制御部13は、データの交換などを行なって相互に連携して動作する。
次に、図2から図5を参照して、用紙情報作成ツール1の動作について説明する。
用紙情報作成ツール1は、起動時、通信制御部13により印刷装置5に問合せコマンド(後述)を送信し、印刷装置5から現在の設定値23を受信し、表示制御部10により当該設定値23を用紙情報作成画面20に表示する。また、印刷装置5が接続されていない場合は、用紙情報作成画面20の初期状態として、設定値ボックス24に所定の初期値を表示する。
なお、図2においては、図の見易さを考慮して、設定項目22、設定値23、および設定値ボックス24の一部にのみ符号を付ける。
なお、以下、「カーソル70が読み込みボタン26の位置に移動され確定される」は、「カーソル70によって読み込みボタン26が操作される」のように記述し、カーソル70と他のボタンとに関しても同様の記述を用いる。
設定コマンド40〜47は、設定値23と文字列とを印刷装置5に設定するコマンドである。登録コマンド49は、複数の設定コマンド40〜47をひとつにまとめたコマンドである。
さらに、一覧画面30には、削除ボタン36が配置される。カーソル70によって削除ボタン36が操作されると、選択されたお気に入り名の登録済みデータが一覧から削除される。
さらに、一覧画面30には、編集ボタン37が配置される。カーソル70によって編集ボタン37が操作されると、画面が用紙情報作成画面20に切り替えられる。この時、設定値ボックス24には、選択されたお気に入り名の登録済みデータの設定値23が表示される。これにより、選択された登録済みデータの編集が可能となる。
また、一覧画面30には、一覧画面30を終了させる閉じるボタン38と、操作方法についての説明をポップアップ表示させるヘルプボタン39とが配置される。
設定コマンド40の”^DF:ファイル名”は、登録コマンド49のファイル名を設定するコマンドである。ファイル名は、登録コマンド49の名称であり、入力された文字列と同様に識別子として機能する。文字列は、オペレーターによって、好みの文字列がお気に入り名として作成されるのに対して、ファイル名は、用紙情報作成ツール1によって所定のルールに基づいて作成される名称である。
設定コマンド41の”^FXTITLE:Paper01”は、入力された文字列”Paper01”を、登録コマンド49のお気に入り名として、印刷装置5に受け渡すコマンドである。設定コマンド42の”^FXDATE:20150702184051”は、登録コマンド49の保存日時を印刷装置5に受け渡すコマンドであり、”2015年7月2日18時40分51秒”に保存されたことを示す。
設定コマンド43〜47の”^S(T:用紙種類”、”^S(F:用紙形態”、”^S(D:用紙検出”、”^S(P:用紙サイズ”、および”^S(B:背景画像名”は、それぞれ用紙種類、用紙形態、用紙検出方法、用紙サイズ、および背景画像を設定するコマンドである。
登録コマンド49は、ヘッダーの”^XA”とフッター”^XZ”との間に、すべての設定コマンド40〜47を挟み込んだ形式で生成される。図4には、登録コマンド49が、設定コマンド40〜47を包含する例として、”^XA^DF:ファイル名^FXTITLE:Paper01^FXDATE:20150702184051^S(T:用紙種類^S(F:用紙形態^S(D:用紙検出^S(P:用紙サイズ^S(B:背景画像名^XZ”を示す。なお、登録コマンド49は、用紙情報作成画面20における設定項目22の設定値23に対応するすべての設定コマンドを包含できるが、本実施例においては、説明の簡略化のために、設定コマンド40〜47のみを含む形で例示する。
続いて、通信制御部13は、印刷装置5から返信される設定値情報を受信する。その後、送信した登録コマンド49に基づく設定値23と受信した設定値情報に基づく現在の設定値23とを比較して、差異を検出する。差異が検出される場合は、表示制御部10が、ディスプレイ19に設定エラーを示す表示を行う。
図5は、設定エラー表示の例を示す。設定エラー表示は、設定エラー画面50が、用紙情報作成画面20に重ねて表示される。設定エラー画面50には、上記の差異があること、換言すれば設定値23が正しく印刷装置5に設定されなかったことを告知するコメントが表示される。
以上のように、本実施形態によれば、用紙情報作成ツール1は、複数の設定項目22に対して選択肢から設定値23を選択し、入力される文字列と組み合わせてひとまとめにした用紙情報を作成する。かつ、複数の用紙情報に名称を付けて個別に管理し、印刷装置5に受け渡す。そのため、印刷装置5で利用可能な複数の用紙情報を、遺漏無く、効率的に作成し、印刷装置5に短時間で確実に受け渡すことができる。
さらに入力制御部11と表示制御部10とが協働して、取り込まれた入力に基づいて、ディスプレイ19に設定項目22に対応する設定値23の候補および入力される文字列の表示を行う。そのため、オペレーターは、ディスプレイ19の表示を確認しつつ、キーボード17およびマウス18を操作して、設定値23の選択および任意の文字列の入力を行うことができる。
さらに、設定項目22として、背景画像の設定を備える。そのため、印刷装置5を使用する際に、事前に異なる背景画像が印刷された同じ種類および同じ形状の用紙が、背景画像毎に複数用意される必要がなく、印刷装置5において、用紙に印刷される文字情報などと共に選択された背景画像が印刷される用紙情報を作成できる。したがって、複数の用紙を管理するためのスペースと用紙交換の手間とが省ける印刷装置5を提供する一助になる。
さらに、用紙情報作成ツール1は、文字列を入力する機能を備え、文字列は、作成される用紙情報の名称としても使用される。そのため、オペレーターは、好みの名称で用紙情報を管理できる。
さらに、用紙情報作成ツール1においては、カーソル70によって登録ボタン27が操作されることで、選択された設定値23と入力された文字列とが保存され、登録コマンド49が生成されて、印刷装置5に送信される。登録コマンド49は、設定値23と文字列とがまとめられているため、オペレーターは、設定値23を個々に印刷装置5に送信する必要はなく、効率的に用紙情報の作成と印刷装置5への送信とを行うことができる。
さらに、用紙情報作成ツール1は、印刷装置5への問合せコマンドの送信と、印刷装置5からの設定値情報の受信を行う。そのため、送信した登録コマンド49と受信した設定値情報から、選択された設定値23と文字列とが正しく印刷装置5に設定されているか検出できる。さらに、設定が正しく行われなかった場合は、ディスプレイ19に設定エラーを示す表示を行って、異常をオペレーターに知らせることもできる。
本実施形態において、用紙情報作成ツール1は、表示制御部10、入力制御部11、コマンド生成部12、および通信制御部13が、それぞれデータの交換などを行なって相互に連携して動作する構成とした。しかし、表示制御部10、入力制御部11、コマンド生成部12、および通信制御部13の動作を統合的に管理して、データの受け渡しおよび処理の順序とタイミングなどを制御する主制御部を別途設けてもよい。
本実施形態において、用紙情報作成ツール1は、プログラムで構成されたソフトウェアであり、PCに搭載されて動作する構成とした。しかし、表示制御部10、入力制御部11、コマンド生成部12、および通信制御部13は、それぞれハードウェアで構成されてもよく、さらに表示装置、入力装置および外部インターフェイス16を含む装置であってもよい。
本実施形態において、用紙情報作成ツール1は、通信制御部13が、印刷装置5に対して登録コマンド49に含まれる設定コマンド40〜47を実行させる実行コマンドを送信する処理を備えてもよい。この構成によれば、設定値23の設定タイミングを用紙情報作成ツール1によって決定できる。
本実施形態において、用紙情報作成ツール1は、カーソル70によって登録ボタン27が操作された時に、設定コマンド40〜47が、登録コマンド49と一緒に生成されるとした。しかし、設定コマンド40〜47は、選択肢が選ばれる度に生成されてもよい。
本実施形態において、用紙情報作成ツール1は、登録コマンド49として送信した設定値と設定値情報として返信された設定値とを比較して両者が異なっているか否かを検出して、両者が異なっている場合は、設定エラーの表示を行なう構成とした。しかし、登録コマンド49の設定値と設定値情報の設定値との比較を印刷装置5が行ってもよい。この構成の場合、用紙情報作成ツール1は、印刷装置5から比較結果を受信して、比較結果に応じて設定エラーの表示を行なうことができる。
また、用紙情報作成ツール1は、印刷装置5との間でテストデータの通信を行うなどして接続異常および通信異常を検出して、設定エラー画面50と同様の形態で、接続エラー表示および通信エラー表示を行なってもよい。
Claims (8)
- 印刷装置に設定する用紙情報を作成する用紙情報作成ツールであって、
前記用紙情報の設定項目に応じて、前記設定項目に対応する設定値を、選択可能に表示する処理を行う表示制御部と、
前記設定値の選択を受け付ける入力制御部と、
選択を受けた前記設定値から、前記印刷装置に設定する設定コマンドを生成するコマンド生成部と、
前記印刷装置に前記用紙情報としてコマンドを送信する処理を行う通信制御部と、を備え、
前記コマンド生成部は、
複数の前記設定項目に応じて、選択を受けた前記設定値が複数ある場合に、生成した複数の前記設定コマンドをまとめて、登録コマンドを生成し、
前記通信制御部は、
前記用紙情報として前記登録コマンドを前記印刷装置に送信した後に、前記印刷装置に設定した前記設定値を示す設定値情報を要求する問合せコマンドを、前記印刷装置に送信する処理を行うことを特徴とする用紙情報作成ツール。 - 請求項1において、
前記設定項目は、用紙に印刷する背景画像に関する前記設定項目を含むことを特徴とする用紙情報作成ツール。 - 請求項1または2において、
前記入力制御部は、外部からの入力に基づいて、文字列を生成可能であり、
前記文字列は、前記登録コマンドを示す識別子として機能することを特徴とする用紙情報作成ツール。 - 請求項1から3のいずれか一項において、
前記表示制御部は、前記設定値情報に基づき、前記設定値を表示する処理を行うことを特徴とする用紙情報作成ツール。 - 請求項1において、
前記通信制御部は、起動時に前記問合せコマンドを送信する処理を行うことを特徴とする用紙情報作成ツール。 - 請求項4において、
前記表示制御部は、送信した前記登録コマンドに基づく前記設定値と前記設定値情報に基づく前記設定値とに差異があることを示す設定エラーの表示処理を行うことを特徴とする用紙情報作成ツール。 - 請求項1から6のいずれか一項において、
前記登録コマンドは、ヘッダー、及び、フッダーの間に、複数の前記設定コマンドが設けられることを特徴とする用紙情報作成ツール。 - 印刷装置に設定する用紙情報の作成方法であって、
前記用紙情報の設定項目に応じて、前記設定項目に対応する設定値を、選択可能に表示し、
前記設定値の選択を受け付け、
選択を受けた前記設定値から、前記印刷装置に設定する設定コマンドを生成し、
複数の前記設定項目に応じて、選択を受けた前記設定値が複数ある場合に、生成した複数の前記設定コマンドをまとめて、登録コマンドを生成し、
生成した前記登録コマンドを、前記用紙情報として前記印刷装置に送信し、
前記登録コマンドを前記印刷装置に送信した後に、前記印刷装置に設定した前記設定値を示す設定値情報を要求する問合せコマンドを、前記印刷装置に送信することを特徴とする用紙情報の作成方法。
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